JP3399767B2 - 永久帯電防止性ポリカーボネートフィルム又はシート、及びそれらの製造方法 - Google Patents
永久帯電防止性ポリカーボネートフィルム又はシート、及びそれらの製造方法Info
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Description
するポリカーボネートフィルム、シート及びそれらの製
造方法に関し、さらに詳しくは優れた帯電防止効果があ
り、かつかかる効果が水洗によっても低下しない透明ポ
リカーボネートフィルム、シート及びそれらの製造方法
に関する。
かし、電気電子用部材、自動車用部材、医療用部材、生
活用品、その他各種成形品として使用されている。とこ
ろで、一般にプラスチックには、電気絶縁性が高いとい
う特徴があるが、そのためにかえって帯電した静電気が
散逸しにくく、製品へのほこりの付着、作業者への電
撃、計器類やICチップ類の誤動作といった問題が生じ
ている。そのため、プラスチック材料を用いたフィルム
やシートに対して種々の帯電防止処理がなされている。
は、塗布型と内部添加型とがある。
関しては、従来、塗布型の方法として、界面活性剤を含
む塗液をフィルム表面に塗布する方法が広く行われてき
た。しかしこの方法では、水洗や拭き取りによってフィ
ルムの表面層が容易に脱落し、帯電防止効果が低下する
という問題がある。またこの方法では製造工程が繁雑に
なるために、製造プロセス上は、内部添加型の方が有利
である。
は、樹脂組成物の一部として帯電防止有効成分が直接含
まれているので、フィルム及びシートに限らず、樹脂組
成物としての研究が盛んに行われて来ている。このよう
な内部添加型による方法としてはこれまで、アルキルス
ルホン酸塩やアルキルベンゼンスルホン酸塩といったイ
オン性界面活性剤をポリマー中に練り込む方法が、効果
や経済性に優れるために一般的に採用されてきた。
(アリール)スルホン酸塩を利用した系はよく検討され
ており、制電効果の大きいものとして、例えば、アルカ
ンのセカンダリー位をスルホン酸金属塩に置換したもの
(特開平5−222241号公報)、ホスホニウム塩を
利用したもの(特開昭62−230835号公報)が開
示されている。しかし、こうした低分子量の界面活性剤
を利用する方法では、かかる界面活性剤が樹脂表面に染
み出すために、制電効果は高いものの、拭いたり、水洗
いしたりするとその効果が低下するという問題、さらに
こうしたアルカリ金属塩が溶出するものは、電子部品等
には使用できない場合がある、といった問題がある。
効果の失われない持続性の制電性を有するものとして、
制電性ポリマーを樹脂に混合する方法が多数報告されて
いる。
エーテルエステルアミド(特開昭62−273252号
公報)、幹ポリマーがポリアミド、枝ポリマーがポリア
ルキレンエーテルとポリエステルとのブロックポリマー
から成るグラフトポリマー(特開平5−97984号公
報)、カプロラクタム、イミド環を形成しうる多価カル
ボン酸成分、有機ジイソシアネート及びポリエチレング
リコールの共重合体(特開平3−255161号公
報)、ポリエチレンエーテル、イソシアネート及びグリ
コールから成るポリマー(特開平5−222289号公
報)等が開示されている。しかしこうしたポリマーは、
制電効果を高めるためには比較的多くの量を樹脂に混合
する必要があるため、かかる樹脂本来の有していた耐熱
性や機械物性を損なってしまうという問題点がある。
おいて、ポリアルキレングリコール、グリコール、及び
多価カルボン酸からなるポリエーテルエステルについて
の記載がある。これは制電性の経時変化は小さいもの
の、かかるポリマー単独では制電性の効果(大きさ)は
十分ではない。そこで更にその制電効果を上げるため
に、ドデシルスルホン酸ナトリウム等のイオン性界面活
性剤を併用することについても述べられている。しかし
ながら、かかる剤を併用した場合には、水洗により制電
効果が低下する傾向にあるといった問題点がある。
果を有し、且つ良好な透明性を兼ね備えたフィルム、シ
ートを得ることは困難である。
な帯電防止効果を、水洗や拭き取り等によっても低下す
ることのなく永久的に有し、かつ良好な透明性を兼ね備
えたポリカーボネートフィルム、シート及びその製造方
法を提供することにある。
を解決すべく鋭意検討した結果、スルホン酸基で核置換
された芳香族ジカルボン酸成分を含有してなる特定のポ
リエーテルエステルを、ポリカーボネート樹脂に特定量
含有させることにより、かかるポリカーボネート樹脂の
諸特性を損なうことなく、大きな帯電防止効果を永久的
に付与できることを見いだし、本発明に到達した。
で表されるスルホン酸塩基で置換された芳香族ジカルボ
ン酸(a1b)を2〜30モル%含有する炭素数6〜2
0の芳香族ジカルボン酸であって、かつ、2,6―ナフ
タレンジカルボン酸、2,7―ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニル−4,4−ジカルボン酸、これらのアル
キルもしくはハロゲン置換体等のナフタレンジカルボン
酸、ビフェニルジカルボン酸及びそれらのエステル形成
性誘導体から選ばれる1種または2種以上の炭素数6〜
20の芳香族ジカルボン酸(以下ナフタレンジカルボン
酸等の特定のジカルボン酸という)、(a2)数平均分
子量200〜50000のポリ(アルキレンオキシド)
グリコール、及び(a3)炭素数2〜10のグリコー
ル、を重縮合して得られるポリエーテルエステル(A)
であって、かつ(a2)の含有量が10〜60重量%で
あるポリエーテルエステル(A)5〜40重量部、及び
ポリカーボネート樹脂(B)95〜60重量部からなる
樹脂組成物からなり、温度20℃、湿度65%での表面
固有抵抗率が10 13 (Ω/□)以下であり、かつヘーズ
値が20%以下である永久帯電防止性ポリカーボネート
フィルム又はシートである。
価の芳香族基、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、
炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12のアリー
ル基を表し、M+は金属イオン、テトラアルキルホスホ
ニウムイオン又はテトラアルキルアンモニウムイオンを
表す。]
フィルム又はシートは、主としてポリエーテルエステル
(A)及び透明フィルムが製造可能なポリカーボネート
(B)とからなる。
(a1)炭素数6〜20の芳香族ジカルボン酸、(a
2)数平均分子量200〜50000のポリ(アルキレ
ンオキシド)グリコール、及び(a3)炭素数2〜10
のグリコール、を重縮合することにより得ることができ
る。ここで、ポリエーテルエステルを構成する成分であ
る炭素数6〜20の芳香族ジカルボン酸は、芳香族ジカ
ルボン酸(a1a)98〜70モル%及び下記式(1)
価の芳香族基、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、
炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜12のアリー
ル基を表し、M+は金属イオン、テトラアルキルホスホ
ニウムイオン又はテトラアルキルアンモニウムイオンを
表す。]で表されるスルホン酸塩基で置換された芳香族
ジカルボン酸(a1b)2〜30モル%とから主として
なる。
しては、透明性の点で、2,6―ナフタレンジカルボン
酸、2,7―ナフタレンジカルボン酸、ジフェニル−
4,4−ジカルボン酸、これらのアルキルもしくはハロ
ゲン置換体等のナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジ
カルボン酸及びそれらのエステル形成性誘導体である。
これらは1種または2種以上一緒に用いることができ
る。
1a)は、ポリエーテルエステル(A)のガラス転移温
度及び結晶性を低下させない範囲内(例えば(a1a)
全体の30モル%以下、好ましくは20モル%以下、よ
り好ましくは10モル%以下)で他の炭素数4〜20の
ジカルボン酸成分を用いてもよい。かかる他の炭素数4
〜20のジカルボン酸成分としては、こはく酸、アジピ
ン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸又はそれらの
エステル形成性誘導体を挙げることができる。これらの
エステル形成性誘導体としては、こはく酸ジメチル、こ
はく酸ジエチル、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエ
チル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル等の脂
肪族ジカルボン酸アルキルエステルを挙げることができ
る。
れた芳香族ジカルボン酸(a1b)は、下記式(1)
ぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は
炭素数6〜12のアリール基を示し、好ましくは水素原
子、メチル基、エチル基等の炭素数1〜3のアルキル基
である。
ン、テトラアルキルホスホニウムイオン、テトラアルキ
ルアンモニウムイオンの内から選ばれるイオンを表す。
M+としてはナトリウムイオン、カリウムイオン、リチ
ウムイオン等のアルカリ金属イオン、カルシウムイオ
ン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン、
亜鉛イオン、テトラブチルホスホニウムイオン、テトラ
メチルホスホニウムイオン、テトラブチルアンモニウム
イオン、テトラメチルアンモニウムイオン等である。こ
れらのイオンの内、アルカリ金属イオン、テトラブチル
アンモニウムイオンがより好ましい。ただし2価の金属
イオンの場合にはスルホン酸基2モルに対し、金属イオ
ン1モルが対応するものとする。
フタレン環等の炭素数6〜12の3価の芳香族基であ
り、これらはまた、アルキル基、フェニル基、ハロゲ
ン、アルコキシ基等の置換基を有していてもよい。
ナトリウムスルホ−イソフタル酸、5−ナトリウムスル
ホ−イソフタル酸、4−カリウムスルホ−イソフタル
酸、5−カリウムスルホ−イソフタル酸、2−ナトリウ
ムスルホ−テレフタル酸、2−カリウムスルホ−テレフ
タル酸、4−スルホ−イソフタル酸亜鉛、5−スルホ−
イソフタル酸亜鉛、2−スルホ−テレフタル酸亜鉛、4
−スルホ−イソフタル酸テトラアルキルホスホニウム
塩、5−スルホ−イソフタル酸テトラアルキルホスホニ
ウム塩、4−スルホ−イソフタル酸テトラアルキルアン
モニウム塩、5−スルホ−イソフタル酸テトラアルキル
アンモニウム塩、2−スルホ−テレフタル酸テトラアル
キルホスホニウム塩、2−スルホ−テレフタル酸テトラ
アルキルアンモニウム塩、4−ナトリウムスルホ−2、
6−ナフタレンジカルボン酸、4−ナトリウムスルホ−
2、7−ナフタレンジカルボン酸、4−カリウムスルホ
−2、6−ナフタレンジカルボン酸、4−スルホ−2、
6−ナフタレンジカルボン酸亜鉛塩、4−スルホ−2、
6−ナフタレンジカルボン酸テトラアルキルホスホニウ
ム塩、4−スルホ−2、7−ナフタレンジカルボン酸テ
トラアルキルホスホニウム塩等を挙げることができる。
またこれらのエステル形成性誘導体としては、上記に具
体的に列記した芳香族ジカルボン酸のジメチルエステ
ル、ジエチルエステル等を挙げることができる。
基、エチル基であり、Arがベンゼン環であり、M+が
ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオンであるこ
とが、重合性、機械特性、色調等の面でより好ましい。
ホ−イソフタル酸ジメチル、5−ナトリウムスルホ−イ
ソフタル酸ジメチル、4−カリウムスルホ−イソフタル
酸ジメチル、5−カリウムスルホ−イソフタル酸ジメチ
ル、2−ナトリウムスルホ−テレフタル酸ジメチル、2
−カリウムスルホ−テレフタル酸ジメチル等がさらに好
ましい。
(A1a)及びスルホン酸塩基で置換された芳香族ジカ
ルボン酸(A1b)は、ポリエーテルエステル(A)を
構成する全酸性分の98〜70モル%及び2〜30モル
%である。言い換えると、スルホン酸塩基で置換された
芳香族ジカルボン酸(A1b)は、芳香族ジカルボン酸
成分全体の2〜30モル%を占めるように共重合させ
る。かかる化合物(A1b)の割合が2モル%未満で
は、(i)本発明における帯電防止効果が十分でなかっ
たり、(ii)本発明の帯電防止効果をより高めるために、
さらにイオン性界面活性剤を併用した場合には、水洗に
対する帯電防止効果の耐久性、フィルム又はシート表面
の拭き取り時の帯電防止効果の耐久性が不足する。かか
るイオン性界面活性剤を併用した場合、ポリエーテルエ
ステル(A)中のイオン性の基である、上記式(1)で
表される化合物に由来するスルホン酸塩基とイオン性界
面活性剤との相互作用が生じる結果、帯電防止効果が相
乗的に向上し、しかも、従来からの問題点であった、イ
オン性の界面活性剤の流出による、帯電防止効果の減少
が大きく抑制され、かかる効果が永久的に保持されるた
めであると推定される。また、かかる化合物の割合が3
0モル%を越えると、重合反応が困難になり、十分な重
合度のポリエーテルエステル(A)を得にくくなる。さ
らにまた、ポリエーテルエステル(A)の結晶性を低下
させてしまい、乾燥が不十分になったり、取り扱い性が
悪化する。本発明における炭素数6〜20の芳香族ジカ
ルボン酸(a1)は、好ましくは、芳香族ジカルボン酸
(a1a)97〜71モル%及びスルホン酸塩基で置換
された芳香族ジカルボン酸(a1b)3〜29モル%か
らなり、より好ましくは(a1a)95〜73モル%及
び(a1b)5〜27モル%からなり、特に好ましくは
(a1a)91〜75モル%及び(a1b)9〜25モル
%からなる。
(A)の構成成分の一つであるポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコール(a2)としては、ポリエチレングリコ
ールから主としてなるポリアルキレングリコールが好ま
しく、その場合、ポリプロピレングリコール等を共重合
成分として含んでいてもよい。
ールの数平均分子量は200〜50000のものを用い
る。かかる分子量が200に満たない場合には、十分な
制電効果が得られない。また、実用性の点からは、かか
る分子量の上限は50000程度である。ポリ(アルキ
レンオキシド)グリコールの好ましい分子量は500〜
30000であり、更に好ましくは1000〜2000
0である。
かるポリ(アルキレンオキシド)グリコールは芳香族環
を分子内に有していてもよい。かかるポリ(アルキレン
オキシド)グリコールとしては、例えば下記式(2)、
(3)の構造を有するものが挙げられる。
タレン環等の炭素数6〜12の3価の芳香族基であり、
Phはベンゼン環である。これらはまた、アルキル基、
フェニル基、ハロゲン、アルコキシ基等の置換基を有し
ていてもよい。また、p、q、r及びsは2〜60まで
の整数を表し、−X−は、炭素数1〜5のアルキル基、
炭素数5〜10のシクロアルキル基、−O−、−S−、
−SO2−である。これらは、ポリエーテルエステル
(A)の構成成分の一つであるポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコール(A2)そのものとして利用してもよい
し、また、他のポリ(アルキレンオキシド)グリコール
の一部として用いてもよい。
(a2)の使用量は、ポリエーテルエステルを構成する
それ(a2)の含有量が(a1)、(a2)及び(a
3)を重縮合して得られるポリエーテルエステル(A)
に対して10〜60重量%、言い換えると、実質的に
(a1)、(a2)、及び(a3)の仕込みの合計量に
対して10〜60量%となるようにする。10重量%よ
り少ないと帯電防止効果が十分でなく、80重量%より
多い場合には、取り扱い性や耐熱性が良くない傾向にな
ることがある。好ましい使用量は、得られるポリエーテ
ルエステル(A)全体の15〜55重量%であり、より
好ましくは20〜50重量%である。
(A)を構成する炭素数2〜10のグリコール(a3)
は、具体的にはエチレングリコール、1、4−ブタンジ
オール、プロピレングリコール、1、6−ヘキサンジオ
ール、3−メチル−1、5−ペンタンジオール等の脂肪
族グリコールを例示できる。これらはジエチレングリコ
ールのようにエーテル結合を、チオジエタノールのよう
にチオエーテル結合を含んでいてもよい。さらにかかる
化合物は単独で、もしくは2種以上組み合わせて用いる
ことができる。上記グリコールのうち1,6−ヘキサン
ジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール
が帯電防止効果、結晶性、取り扱い性の点で好ましい。
ノール/テトラクロロエタン(重量比60/40)の混
合溶媒中35℃で測定した還元粘度(濃度1.2g/d
l)が0.3以上であることが好ましい。還元粘度が
0.3より低いと帯電防止効果が十分ではなく、耐熱性
や、機械物性低下の原因ともなる。還元粘度に対する上
限は、ポリエーテルエステル(A)が実質的に線状の重
合体であるので、機械物性の点で、高い方が好ましい。
還元粘度は好ましくは0.4以上であり、更に好ましく
は0.5以上である。
(A)は、上記成分(a1)〜(a3)をエステル交換
触媒の存在下、150〜300℃で加熱溶融し重縮合反
応せしめることによって得ることができる。
エステル交換反応に使用できるものなら特に制限はな
い。こうしたエステル交換触媒としては、三酸化アンチ
モンといったアンチモン化合物、酢酸第一錫、ジブチル
錫オキサイド、ジブチル錫ジアセテートといった錫化合
物、テトラブチルチタネートといったチタン化合物、酢
酸亜鉛のような亜鉛化合物、酢酸カルシウムといったカ
ルシウム化合物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのよう
なアルカリ金属塩等を例示することができる。これらの
うちテトラブチルチタネートが好ましく用いられる。
エステル交換反応における使用量でよく、概ね、使用す
るジカルボン酸1モルに対し、0.01〜0.5モル%
が好ましく、0.03〜0.3モル%がさらに好まし
い。
剤を併用することも好ましい。
融し重縮合する温度としては、初期反応として、150
〜250℃で数十分から十数時間エステル化反応及び/
又はエステル交換反応を留出物を留去しながら行った
後、反応物を高分子量化する重合反応を180〜300
℃で行う。180℃より温度が低いと反応が進まず、3
00℃より温度が高いと、分解などの副反応が起こり易
くなるためである。重合反応温度は200〜80℃がさ
らに好ましく、220〜260℃が更に好ましい。この
重合反応の反応時間は反応温度や触媒量にもよるが、通
常は数十分〜数十時間程度である。
シートは、ポリエーテルエステル(A)5〜40重量
部、及びポリカーボネート樹脂(B)95〜60重量部
とから主としてなる。かかるポリエーテルエステル
(A)が5重量部より少ないと、該樹脂組成物の帯電防
止効果が不十分になることがある。また40重量部を超
えると、(B)自体の物性が大きく低下することがあ
る。好ましい割合は、ポリエーテルエステル(A)7〜
30重量部、ポリカーボネート樹脂(B)93〜70重
量部である。
(B)としては、透明フィルムが製造可能な樹脂であれ
ば特に制限はないが、厚さ0.2mmフィルム又はシー
トに成形したときのヘーズ値が20%以下であるポリカ
ーボネート樹脂が透明性が良好であり好ましい。本発明
におけるポリカーボネート樹脂は、ジフェノール類と炭
酸あるいはそれらの誘導体とから得られるものであり、
ここでいうジフェノール類と炭酸あるいはそれらの誘導
体とは、それらのエステル、塩、ハロゲン化物を指す。
かかるポリカーボネート樹脂は、2種類以上のジフェノ
ール成分をそのユニットとして含む共重合ポリカーボネ
ートでも良いし、また、2種類以上のホモポリカーボネ
ート樹脂のブレンドポリマーでも良い。これらの中で
も、ジフェノール類としてビスフェノールAから主とし
てなるポリカーボネートがより好ましく、ジフェノール
類としてビスフェノールAのみからなるポリカーボネー
トが耐熱性、透明性、機械特性等に優れており特に好ま
しく用いることができる。かかるポリカーボネート樹脂
は、界面重合法、溶融重合法、溶液重合法等の任意の方
法で合成される。好ましい物性を有する本発明のフィル
ム及びシートを得るためには、粘度平均分子量で100
00以上が好ましく、15000〜40000のポリカ
ーボネート樹脂を用いるのがより好ましい。
(B)は、全体の40重量%を越えない範囲で、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、
あるいはポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹
脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリオキシ
メチレン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリ
(スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン)系共重合
体(ABS樹脂)、ポリ(アクリロニトリル−スチレ
ン)系共重合体(AS樹脂)あるいはハイインパクトポ
リスチレン(HIPS)等のスチレン系樹脂、ポリメチ
ルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド樹脂
等で置き換えることができる。これらは2種類以上を組
み合わせて用いることができる。
脂組成物はそれ単独でも帯電防止効果を有しているが、
これにイオン性界面活性剤(C)を添加することによ
り、さらに帯電防止効果を向上させることができる。
せるために、界面活性剤を添加するのは従来公知の方法
であるが、かかる方法では、通常、水洗や拭き取りによ
り帯電防止効果が低下してしまう。それに対し、本発明
の、スルホン酸塩基で置換された芳香族ジカルボン酸成
分が共重合されたポリエーテルエステル(A)を含有す
る樹脂組成物の場合には、驚くべきことに、イオン性界
面活性剤を添加することによって向上した帯電防止効果
は、水洗や拭き取りによっても損なわれることはない。
シートにおいて使用されるイオン性界面活性剤として
は、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩等のスルホン酸
塩が好ましい。
ドデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸カ
リウム、デシルスルホン酸ナトリウム、デシルスルホン
酸カリウム、セチルスルホン酸ナトリウム、セチルスル
ホン酸カリウム等の炭素数6〜20の長鎖アルキルスル
ホン酸アルカリ金属塩を例示することができる。
ては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸カリウム、デシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、デシルベンゼンスルホン酸カリウム、
セチルベンゼンスルホン酸ナトリウム、セチルベンゼン
スルホン酸カリウム等の長鎖アルキルベンゼンスルホン
酸アルカリ金属塩を例示することができる。
しては、例えばイソプロピルナフタレンスルホン酸ナト
リウム、イソプロピルナフタレンスルホン酸カリウム、
オクチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、オクチルナ
フタレンスルホン酸カリウム、ドデシルナフタレンスル
ホン酸ナトリウム、ドデシルナフタレンスルホン酸カリ
ウム等のアルキルナフタレンスルホン酸アルカリ金属塩
を挙げることができる。
いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
100重量部当たり、0.5〜12重量部の割合で含有
することが好ましい。かかる含有量が0.5重量部より
少ないと添加による帯電防止効果が十分発揮されないこ
とがあり、12重量部を超えると樹脂組成物の物性低下
する原因になったり、取り扱い性の低下を招くことがあ
るためである。かかるイオン性界面活性剤の混合量とし
ては1〜6重量部がさらに好ましい。
ン性界面活性剤がポリエーテルエステルに対してより親
和性を持つため、ポリカーボネート樹脂の屈折率とポリ
エーテルエステルの屈折率との差はポリカーボネート樹
脂の屈折率と、ポリエーテルエステルとイオン性界面活
性剤の混合物の屈折率との差として現われる。それ故、
イオン性界面活性剤を含む上記樹脂組成物では、ポリカ
ーボネート樹脂(B)の屈折率と、ポリエーテルエステ
ル(A)とイオン性界面活性剤(C)の配合量における
混合物の屈折率との差が高々0.04である。屈折率の
差が高々0.04であるのは全可視光領域に亘るのが好
ましいが、実用的には少なくともブラウンホーファー線
のD線(波長589nm)における屈折率の差が高々
0.04であればよい。この差が0.04を超えると、
樹脂組成物中において、ポリカーボネート樹脂と、ポリ
エーテルエステルの不連続層の界面で光散乱が生じ易く
なり、濁りを生じて透明性が低下する。
シートを製造する方法は、ポリエーテルエステル
(A)、(A)以外の透明フィルムが製造可能な熱可塑
性樹脂(B)、さらに必要に応じてイオン性界面活性剤
(C)及び後述する各種の添加剤を、通常用いられてい
る方法で溶融混練し、更に製膜機により溶融押出し、製
膜することにより容易に製造することができる。フィル
ムの場合は通常製膜後は巻きとられ、シートの場合は板
状で得られる。
分と、必要に応じて使用する(C)及び各種添加剤成分
の混合の順序に対しては、特に制限はない。イオン性界
面活性剤(C)を用いる場合、3種を同時に混合する方
法、2種をあらかじめ混合しておいた後、他の1成分と
混合する方法等が挙げられる。こうした方法の中では、
3種を同時に混合する方法、あるいは(A)及び(C)
成分をあらかじめ混合しておいた後、(B)成分及び必
要に応じて、後述する各種の添加剤を混合する方法が好
ましいが、帯電防止効果の永久性の面から、(A)及び
(C)成分をあらかじめ混合しておいた後、(B)成分
及び必要に応じて、後述する各種の添加剤を混合する方
法が特に好ましい。
ニ軸の溶融押出機を用いて従来公知の方法で行うことが
できるが、中でもニ軸溶融押出機を利用した溶融混練が
好ましい。混合の温度はおおむね180〜300℃程度
であり、好ましくは220〜280℃である。
ム又はシートは、上述の方法により得た(A)、(B)
成分と、必要に応じて使用する(C)及び各種添加剤成
分の溶融混練物を、更に溶融押出しして得られる。
(B)が溶融押出し可能な温度域である220〜350
℃で実施するが、その際、例えば260℃において剪断
速度1000(s-1)で測定した(B)成分の溶融粘度
が、ポリエーテルエステル(A)成分の溶融粘度に対し
て3倍以上であることが、透明性及び帯電防止性に優れ
たフィルム又はシートが得られるので好ましい。本発明
における永久帯電防止能の発現のためには、ポリエーテ
ルエステル(A)が、該フィルム又はシート中に筋状に
分散されていることが必要であり、かかる溶融粘度比が
3倍未満であるときには、この分散状態が実現されにく
くなり、結果としてその帯電防止能が不足することがあ
る。ポリエーテルエステル(A)成分は、その共重合組
成の変更により、溶融粘度及びその温度依存性を変化さ
せることができる。そのため透明フィルムが製造可能な
ポリカーボネート(B)成分との組み合わせに応じて
(A)の共重合組成を変化させることで、溶融押出し時
の温度条件をその溶融粘度比が3以上となるように設定
することが可能となる。また、このような条件が満たさ
れるように押出し、製膜されたフィルム又はシートで
は、該フィルム又はシート中にポリエーテルエステル
(A)が筋状に分散することが可能になり、永久的な帯
電防止能が発現する。
上、上限は特に制限はないが、通常20倍以下である。
トは、フィルムの場合、通常厚さが10μm〜0.5m
m、シートの場合は0.5〜10mmである。
フィルム又はシートは透明性に優れるものであり、従っ
てヘーズ値は20%以下であり、好ましくは10%以
下、より好ましくは5%以下である。
ネートフィルム又はシートは同時に帯電防止性に優れて
おり、温度20℃、相対湿度65%の雰囲気での表面固
有抵抗率が1013(Ω/□)以下である。表面固有抵抗
率が1013(Ω/□)以上では、用途によっては実質的
な帯電防止効果が不十分になるためである。下限は帯電
防止効果を十分発現する抵抗率であれば低いほどよい
が、通常108(Ω/□)程度である。
には、必要に応じて各種の添加剤を加えてもよい。かか
る各種の添加剤としては、ガラス繊維、金属繊維、アラ
ミド繊維、セラミック繊維、チタン酸カリウィスカー、
炭素繊維、アスベストのような繊維状強化剤、タルク、
炭酸カルシウム、マイカ、クレー、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、ガラスフレーク、ミルドファイバー、金属
フレーク、金属粉末のような各種充填剤、リン酸エステ
ル、亜リン酸エステルに代表されるような熱安定剤ある
いは触媒失活剤、酸化安定剤、光安定剤、滑剤、顔料、
難燃化剤、難燃助剤、可塑剤などの各種添加剤を適宜配
合しても差し支えない。
トは、OA機器、電子精密機器、家庭電気製品等の部材
として有用であり、例えば操作表示パネルやメーター等
計器類の前面板あるいは文字板(銘板)、各種カバー類
等に好適に用いることができる。また、自動車等の車両
部材としては、メーター等計器類の前面板あるいは文字
板(銘板)、単車風防、窓材等として用いることができ
る。その他、育苗ハウスや養鰻ハウス等の各種温室被覆
材等、農業資材としても有用である。
シートは、そのまま真空成形に供することもでき、カレ
ーや冷凍食品等の各種食品容器としても有用である。
の本来有する物性を損なうことなく、水洗しても制電性
能が低下しない永久的な帯電防止効果を有する永久帯電
防止性透明フィルム又はシートを得ることができる。さ
らにイオン性界面活性剤を含有することにより、かかる
帯電防止効果とその永久性が顕著に増大する。したがっ
て、本発明における樹脂組成物からなるフィルム又はシ
ートは、OA機器、電子部材、自動車のハウジング、医
療用部材、各種容器、カバー等に有用である。
ついて記載するが、本発明は実施例のみに限定されるも
のではない。なお、実施例中「部」は「重量部」を意味
する。
タン(重量比60/40)の混合溶媒中において濃度
1.2(g/dl)、35℃にて測定した値である。
度である260℃での、剪断速度1000(s-1)の時
の測定値を用いて計算した。
したフィルム及びシート(試験サンプル)を、20℃、
湿度65%の条件下で24時間放置した後、超絶縁計
(東亜電波工業株式会社製SM−8210)を用いて印
加電圧1000Vにて測定した。また、かかるフィルム
及びシートは、ついで30℃の流水で2時間水洗洗浄
し、清浄な紙で水分をふき取った。その後、同様の条件
で乾燥し、表面固有抵抗率の測定を行った。
は、ASTM D1003に従い、光線透過率を測定し
た。測定には分光光度計(島津製作所(株)製UV−2
400PC)を用い、光源はCIE Source C
により測定した。
レンジカルボン酸ジメチル、642部の5−ナトリウム
スルホイソフタル酸ジメチル、1233部のエチレング
リコール、1920部の1,6−ヘキサンジオール、2
313部のポリエチレングリコール(数平均分子量20
00)及び3.1部のテトラブチルチタネートを精留塔
及び撹拌装置を備えた反応器に入れ、容器内を窒素置換
した後、常圧下、230℃に昇温した。230℃でメタ
ノールを留去しながら5時間反応を行った後、反応物を
撹拌装置を備えた真空留出系を有する反応器に入れ、常
圧下、反応留出物を留去しながら60分かけて240℃
まで昇温した。その時点で徐々に反応系内を減圧し、6
0分後10mmHgとし、更に15分かけて系内を0.
2mmHgにまで減圧し、高真空状態にしてから180
分後に高粘度の重合体を得た。得られたポリエーテルエ
ステルの還元粘度は1.35であった。
テルエステル100部と、ジイソプロピルナフタレンス
ルホン酸ナトリウム(以下、INS−Na)16部と
を、30mmφ同方向回転2軸エクストルーダー(池貝
鉄工(株)製、PCM30)を用いて、ポリマー温度1
90℃、平均滞留時間約5分の条件下で溶融混練し、こ
れをペレット化した。
ェノールAを用いたポリカーボネート樹脂(帝人化成
(株)製「パンライト」L1225、粘度平均分子量2
2200)87.9部と、参考例2で製造した溶融混練
ペレット11.6部及び酸化安定剤(住友化学(株)製
「スミライザー」GA80)0.5部を、30mmφ同
方向回転2軸エクストルーダー(池貝鉄工(株)製、P
CM30)を用いて、ポリマー温度260℃、平均滞留
時間約20分の条件下で溶融押出しを行い、0.2mm
厚のフィルムを得た。このフィルムについて、表面固有
抵抗、光線透過率及びヘイズの測定を行った。結果を表
1に示す。
ーボネート樹脂(帝人化成(株)製「パンライト」AD
−5503、粘度平均分子量12500)87.9部
と、参考例2で製造した溶融混練ペレット11.6部及
び酸化安定剤(住友化学(株)製「スミライザー」GA
80)0.5部を、30mmφ同方向回転2軸エクスト
ルーダー(池貝鉄工(株)製、PCM30)を用いて、
ポリマー温度260℃、平均滞留時間約20分の条件下
で溶融押出しを行い、0.2mm厚のフィルムを得た。
このフィルムについて、表面固有抵抗、光線透過率及び
ヘーズの測定を行った。結果を表1に併せて示す。
(B)の溶融粘度が、ポリエーテルエステル(A)の溶
融粘度に対し3倍以上である(B)を用いると、透明
性、帯電防止性により優れたポリカーボネートフィルム
又はシートが得られる。
Claims (8)
- 【請求項1】 (a1)下記式(1)で表されるスルホ
ン酸塩基で置換された芳香族ジカルボン酸(a1b)を
2〜30モル%含有する炭素数6〜20の芳香族ジカル
ボン酸であって、かつ、2,6―ナフタレンジカルボン
酸、2,7―ナフタレンジカルボン酸、ジフェニル−
4,4−ジカルボン酸、これらのアルキルもしくはハロ
ゲン置換体等のナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジ
カルボン酸及びそれらのエステル形成性誘導体から選ば
れる1種または2種以上の炭素数6〜20の芳香族ジカ
ルボン酸(以下ナフタレンジカルボン酸等の特定のジカ
ルボン酸という)、(a2)数平均分子量200〜50
000のポリ(アルキレンオキシド)グリコール、及び
(a3)炭素数2〜10のグリコール、を重縮合して得
られるポリエーテルエステル(A)であって、かつ(a
2)の含有量が10〜60重量%であるポリエーテルエ
ステル(A)5〜40重量部、及びポリカーボネート樹
脂(B)95〜60重量部からなる樹脂組成物からな
り、温度20℃、湿度65%での表面固有抵抗率が10
13 (Ω/□)以下であり、かつヘーズ値が20%以下で
ある永久帯電防止性ポリカーボネートフィルム又はシー
ト。 【化1】 [式(1)中、Arは炭素数6〜12の3価の芳香族
基、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜
6のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基を表
し、M+は金属イオン、テトラアルキルホスホニウムイ
オン又はテトラアルキルアンモニウムイオンを表す。] - 【請求項2】 前記樹脂組成物100重量部に対して、
更にイオン性界面活性剤(C)を0.5〜12重量部の
割合で含有する請求項1記載の永久帯電防止性ポリカー
ボネートフィルム又はシート。 - 【請求項3】 イオン性界面活性剤(C)が、アルキル
スルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩及びアル
キルナフタレンスルホン酸塩からなる群から選ばれる少
なくとも1種である請求項1又は2記載の永久帯電防止
性ポリカーボネートフィルム又はシート。 - 【請求項4】 ポリエーテルエステル(A)が、フェノ
ール/テトラクロロエタン(重量比40/60)の混合
溶媒中35℃で測定した還元粘度(濃度1.2g/d
l)で、0.5以上である請求項1〜3のいずれかに記
載の永久帯電防止性ポリカーボネートフィルム又はシー
ト。 - 【請求項5】 260℃において、剪断速度1000
(s-1)で測定したポリカーボネート(B)の溶融粘度
が、ポリエーテルエステル(A)の溶融粘度に対して3
倍以上である請求項1〜4のいずれかに記載の永久帯電
防止性ポリカーボネートフィルム又はシート。 - 【請求項6】 前記炭素数6〜20の芳香族ジカルボン
酸は、30モル%以下で他の炭素数4〜20のジカルボ
ン酸成分を含む請求項1〜5のいずれかに記載の永久帯
電防止性ポリカーボネートフィルム又はシート。 - 【請求項7】 剪断速度1000(s-1)で測定したポ
リカーボネート樹脂(B)の溶融粘度が、ポリエーテル
エステル(A)の溶融粘度に対して3倍以上となる温度
で溶融押し出しすることを特徴とする請求項1〜6のい
ずれかに記載の永久帯電防止性ポリカーボネートフィル
ム又はシートの製造方法。 - 【請求項8】 ポリエーテルエステル(A)及びイオン
性界面活性剤(C)を混合後、ポリカーボネート樹脂
(B)を混合することを特徴とする請求項7記載の永久
帯電防止性ポリカーボネートフィルム又はシートの製造
方法。
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---|---|---|---|
JP2880097A JP3399767B2 (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | 永久帯電防止性ポリカーボネートフィルム又はシート、及びそれらの製造方法 |
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JPH10219095A JPH10219095A (ja) | 1998-08-18 |
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JP2880097A Expired - Lifetime JP3399767B2 (ja) | 1997-02-13 | 1997-02-13 | 永久帯電防止性ポリカーボネートフィルム又はシート、及びそれらの製造方法 |
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-
1997
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