JP3398998B2 - ねじ装置における予圧機構 - Google Patents

ねじ装置における予圧機構

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、ねじ軸と、これに螺
合される2つのナットを相互に直列に結合したナット組
立体とからなり、ねじ軸とナット組立体のいずれか一方
を回転することにより他方を相対的に進退させるねじ装
置において、2つのナットに軸方向において互いに逆向
きの力を与えることによって、ねじ装置に予圧を与える
機構の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】ねじ装置には、バックラッシをなくし、
さらに軸方向荷重に対する弾性変位量を小さく、すなわ
ち剛性を上げるための手段として予圧を与えることが行
われている。特に、ねじ軸と各ナットとの間にボールが
介在するボールねじ装置においては、前記予圧の手段と
して定位置予圧と定圧予圧とに大別することができる。
定位置予圧は、一般に2つのボールナット間に、所定の
厚さの間座を介在させて、2つのボールナットが相互に
離れる方向又は近づく方向に押圧固定することによって
予圧を与えることが知られている。一方、定圧予圧は、
2つのボールナット間にばねや流体圧等を用いた押圧手
段を介在させてその押圧手段の押圧力により2つのボー
ルナットに互いに相反する方向の一定の付勢力を与えて
予圧を行うものが知られている。 【0003】また、例えば特開昭47−31050号公
報に開示されるように、一方のナットの端面に環状の凹
所を形成し、他方のナットにこの環状の凹所に嵌まり合
う環状の凸部を設け、環状の凹所に流体圧を加えて一方
のナットに対して他方のナットを押圧するようになって
おり、この押圧力によってボールナットに予圧を与える
予圧可変形式のボールねじ装置も知られている。この構
造のボールねじ装置では流体圧と予圧とは常時一致して
いる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記定
位置予圧においては、軸方向荷重に対する弾性変位量が
殆どなく剛性が大きいので、剛性を必要とする比較的低
速な送りに用いられる。しかし、剛性を必要としない比
較的高速な送りの条件で用いると、高速送り時に、本来
は必要のない予圧による発熱をまねくという問題があ
る。一方、この高速時の発熱を避けるため予圧を小さく
設定すると、高速時の発熱は少ないものの、低速時の剛
性が不足してしまうという問題がある。 【0005】また、前記定圧予圧の場合は、剛性が前記
定位置予圧の場合に比べて小さいため、高荷重が加わる
剛性を必要場合にはナットが変位してしまうという問題
がある。さらに前記流体による予圧方式の場合には、流
体圧に比例して予圧するものであるため、前記定圧予圧
のものと同様に、予圧荷重より大きな荷重が負荷された
場合にはナットが変位してしまい、このものも剛性が低
いという問題がある。そして、予圧可変式であるから、
予想される荷重負荷に予め対応した予圧としておくこと
ができるが、ボールナットに急激に負荷が加わったとき
とか、ボールナットに高振動力が加わったとき等のよう
に、通常の使用における予圧荷重を超える力が加わった
場合は剛性が不足してしまうという問題と、予圧荷重内
でも定位置予圧より剛性が小さいという問題がある。 【0006】そこで、この発明は、前記従来技術の問題
点に着目してなされたものであって、低速時には高剛性
の予圧を行え、高速時には低い予圧として発熱を生じな
いようにした予圧機構をもったねじ装置を得ることを目
的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明のねじ装置にお
ける予圧機構は、外面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸
と、該ねじ軸に螺合した第1のナットと、該第1のナッ
トに対して直列に配され前記ねじ軸に螺合された第2の
ナットと、前記第1のナットに対して前記第2のナット
の相対回転を阻止する回り止め手段と、前記第1のナッ
トと前記第2のナットに軸方向において互いに逆方向の
力を与える付勢子を含む付勢手段と、前記付勢子が所定
量移動したときに付勢子の移動を阻止するストッパ手段
とを備えて構成している。 【0008】前記ねじ装置には、ねじ軸と両ナットとの
間に多数のボールを介在させてなるボールねじ装置を含
むものとし、また付勢手段により両ナットに逆方向に与
える力は、両ナットを軸方向に沿って相互に離す力ばか
りでなく、両ナットを軸方向に沿って相互に近接させる
力を含むものとする。 【0009】 【作用】第1及び第2のナットは、回り止め手段により
互いに相対回転が阻止され且つナットに対するねじ軸の
正逆回転により、相対的にねじ軸に沿って往復移動可能
とされている。したがってナットとねじ軸のいずれか一
方を固定側に取付け、他方を移動側に取付けることによ
って、例えば両ナットに取付けた工作機用テーブルを、
ねじ軸を回転自在に支持した基台に対して往復駆動する
ことができる。 【0010】ここで、両ナット間への予圧の付与は、付
勢手段の付勢子が付勢により移動して両ナットに軸方向
に沿う互いに逆方向の力を与えることにより行う。これ
により両ナットは互いに離れる方向又は近接する方向に
付勢されて、ねじ軸との間のバックラッシが解消され、
付勢による軸方向の荷重により、ねじ軸にナットが直接
螺合されるねじ装置にあってはねじ軸とナット間に弾性
変形が生じて両者間の接触面積が大きくなり、また両者
間にボールが介在されるボールねじ装置にあってはボー
ルに弾性変形が生じてボールとねじ軸及びナットとの接
触面積が大きくなり、いずれの場合も剛性が向上する。 【0011】前記付勢力の増大に伴って付勢子が移動
し、付勢子の移動量が所定値に達すると、付勢子はスト
ッパ手段により移動が阻止される。このため一方のナッ
トに対する他方のナットの移動はこの時点で停止するか
ら、付勢子の付勢力をそれ以上増加させてもナットに加
わる予圧力は増加せず一定予圧力を維持する。付勢子に
加えられたねじの予圧以上の力は、2つのナットの内力
として働くので、ボールねじの予圧力にこの内力を加え
た力が外力として加わってもナットが変位することがな
く予圧抜けを生じない。 【0012】このため、このねじ装置を工作機械のテー
ブル移動用に用いた場合における軽荷重が加わる非切削
時や、高速回転における軽切削時には小さい予圧力と
し、そしてこの小さい予圧の領域においては選択された
所望の予圧力を与えることができる。一方、高荷重力が
加わる重切削時には大きな予圧力が得られる定位置予圧
とすることができるし、その予圧力以上の付勢力をナッ
トに与え、高振動とか急激な外力に対しても予圧抜けが
生じない剛性の高い予圧機構が、予圧によって生じるト
ルクを増大させることなく得られる。 【0013】なお、前記定位置予圧をボールねじに用い
た場合、ナット側から外力が作用すると付与されている
予圧力が若干変化するが、両ナットのいずれかに予圧抜
けが生じない外力の最大値は、設定予圧力の約3倍とな
る関係にあるから、ボールナットを付勢する付勢力をボ
ールナットの予圧力の3倍以上与えておけば、高速回転
における定圧予圧の設定ができる構造のボールねじ装置
であって、しかも低速回転における定位置予圧の性能を
兼ね備えたボールねじ装置を実現することができる。 【0014】 【実施例】以下の各実施例は、この発明をボールねじ装
置に適用し、これを工作機械のテーブルを移動させるた
めの装置として使用した例を示す。図1〜3は第1の実
施例であり、ねじ軸1に、2つのナット2,3を相互に
直列に結合したナット組立体を、多数のボール4を介し
て螺合しており、ねじ軸1は、図示しないが工作機械の
基台に回転自在に軸支され且つ正逆回転されるモータに
接続されている。また一方のナット2にはそのフランジ
を介して工作機械のテーブルが固定されている。 【0015】両ナット2,3間には次の各部材が配置さ
れる。すなわち、一方のナット2の端面に接する外向き
フランジ6aを備えてねじ軸1の外側に位置する内側の
スリーブ6が、前記フランジ6aと所定間隔をおく位置
に内向きフランジ7aを備えてナット2,3の外周近く
に位置する外側のスリーブ7とともに、ボルト10によ
ってナット2の端面に固定されている。前記内側のスリ
ーブ6と外側のスリーブ7との間には、外向きフランジ
5aを備えた筒状の付勢子5が配置され、この付勢子5
の内面と内側のスリーブ6の外面との間、及び外向きフ
ランジ5aの外面と外側のスリーブ7の内面との間には
いずれもOリング9が介在されて、付勢子5のフランジ
5aと内側のスリーブ6のフランジ6aとの間には圧力
室8aが形成されている。前記付勢子5におけるナット
3側の先端11はナット3の端面に当たっていて、圧力
室8aの圧力により付勢子5がナット3を押圧付勢する
ようになっている。前記圧力室8aは、前記フランジ6
aを貫通し且つナット2内を通過する流体圧供給路8に
連通している。 【0016】前記付勢子5におけるフランジ5aから先
端11までの長さは、前記圧力室8aの背圧により付勢
子5がナット3を押圧する距離との関連で予め調整して
おくものとする。この調整された長さによって予圧力の
変更が可能である。ここで、付勢子5の外向きフランジ
5aが外側のスリーブ7の内向きフランジ7aに当たる
と付勢子5はそれ以上ナット3方向に移動することが阻
止されるので、フランジ5a,7aによってこの発明の
ストッパ手段が構成される。 【0017】なお、ナット2の端面とフランジ6aとの
間には、流体圧供給路8の周りにOリング12が配設さ
れて両者間の圧力漏れを防止している。また、ナット
2,3における相互に外側の端部には、ねじ軸1との間
を閉塞するシール2a,3aが配置されて防塵機能が付
与されている。さらに、各ナット2,3の肉厚内には、
図示しないが、ねじ溝の一端から他端へボール4を循環
させる公知のボールチューブが形成されている。 【0018】かかるナット2,3の外観が図3に示され
ており、ナット2,3の外周には相互に反対側となる位
置に、ナット2,3の相対回転を阻止する回り止め手段
たるキー20が、外周面に形成されたキー溝20bに係
合して配置され、このキー20はナット2に螺子20a
によって固定されて、ナット2,3の軸方向への相対移
動を可能にしている。 【0019】また、前記流体圧供給路8は、図3に示す
流体圧調整弁等からなる付勢力調整装置22を介して、
流体圧ポンプ等からなる付勢力発生装置23に接続され
ていて、付勢力発生装置23により発生した流体圧を、
付勢力調整装置22により調整して流体圧供給路8を経
由させて圧力室8aに供給し、これを背圧として付勢子
5によりナット3を押圧付勢するものである。よって、
付勢力発生装置23と付勢力調整装置22と流体圧供給
路8と圧力室8aと付勢子5とによって、本願発明の付
勢手段を構成している。なお付勢力調整装置22は、予
圧を定位置予圧と定圧予圧との間で切り換える予圧切換
手段ともなっている。 【0020】この第1実施例では、前記付勢力発生装置
23で発生し付勢力調整装置22で調整された油圧等の
流体圧が流体圧供給路8を経て圧力室8aに供給され、
この圧力が付勢子5のフランジ5aに負荷されて付勢子
5をナット3に向けて押圧付勢する。これにより付勢子
5の先端11がナット3を押圧付勢することにより、ナ
ット2,3には相互に離れる方向に付勢力が作用して予
圧が与えられる。 【0021】ここで、付勢子5が移動してそのフランジ
5aが外側のスリーブ7のフランジ7aに接するまで
は、付勢子5がナット2,3に与える予圧力は、付勢子
5の前記圧力による付勢力に対応するが、圧力室8aの
圧力をさらに増大させて付勢子5を所定量だけ移動させ
たときには、そのフランジ5aが外側のスリーブ7のフ
ランジ7aに接してストッパ手段が機能する。これまで
は、ナット2,3に定圧予圧を付与することになり、予
圧力はこの時点で増加が停止して同一予圧力を維持す
る。 【0022】さらに、フランジ5aがフランジ7aに接
した後もさらに付勢子5に対する付勢力を増加させて
も、付勢子5の移動は停止したままであるから予圧力は
同一となる。かかる定位置予圧の場合に、ナット2,3
側から外力が作用すると付与されている予圧力が若干変
化するが、両ナット2,3のいずれかに予圧抜けが生じ
ない外力の最大値は、設定予圧力の約3倍となる関係に
あるから、ナット2,3を付勢する付勢力をナット2,
3の予圧力の3倍以上与えておけば、高速回転における
定圧予圧の設定ができる構造のボールねじ装置であっ
て、しかも低速回転における定位置予圧の性能を兼ね備
えたボールねじ装置を実現することができる。定位置予
圧時のナット2,3に対する予圧力の調整は、前記の通
り付勢子5における外向きフランジ5aから先端11ま
での距離を調整することによって実現される。また、前
記定位置予圧と定圧予圧の切換え、及び定圧予圧状態に
おける付勢力の調整は付勢力調整装置22によって行う
ことは勿論である。 【0023】図4は第2の実施例を示す図であって、前
記第1実施例の付勢子5,内側のスリーブ6,外側のス
リーブ7に変えて次の構造を採用している。すなわち、
この第2実施例では、前記の各部材に代えて、ねじ軸1
の外側の内側スリーブ13aと、ナット2,3の外周近
くの外側スリーブ13bと、両スリーブ13a,13b
間を連結し且つナット2の端面に接するフランジ13c
とからなる角ばった断面C形のリング13が構成されて
いる。このリング13と、外側スリーブ13bの端面に
当接されてボルト10によりリング13とともにナット
2に固着される断面角形のリング16と、両リング1
3,16に囲まれた内側に収容された断面角形の押圧子
14と、押圧子14の端面とナット3の端面との間に介
在される断面角形の付勢子5とが、両ナット2,3間に
介在されている。前記押圧子14の内外面にOリング9
が介在してリング13と押圧子14とによって圧力室8
aを形成している。 【0024】かくして、この実施例の主な特徴は、前記
第1実施例の外向きフランジ5a付き付勢子5を、第2
実施例においては付勢子5と押圧子14とに分けて、夫
々を別の部材で構成した点にある。これによって、付勢
子5の長さを変更することにより予圧力を変更するに
は、予め用意された長さの異なる複数の付勢子5を選択
して用いればよいし、付勢子5の形状が断面角形のリン
グであるために、前記第1実施例の外向きフランジ5a
付き付勢子5と異なって形状が簡素になり、長さ調整の
ための加工が容易である。また、予圧力の変更に際して
押圧子14は交換する必要がない。他の構造及び作用は
前記第1の実施例と同一である。 【0025】図5は第3の実施例を示す図であって、図
4に示した第2の実施例におけるリング13を省略し且
つナット2の端面を切削することにより前記リング13
と同一の形状としている。このため、第2の実施例にお
けるリング13とOリング12が不要となるから部品点
数の削減になるとともに、第2の実施例のスリーブ13
bの長さ分だけボルト10の軸長を短縮することができ
るからボルトによる締結強度が向上する。付勢子5,押
圧子14及びリング16の構造と作用については前記第
2の実施例と同一であり、他の構造及び作用については
前記第1の実施例と同一である。 【0026】図6は第4の実施例を示す図であって、ナ
ット2に工作機械のテーブル23が図示しないボルトに
よって固定されており、またナット2,3間には、ナッ
ト2の端面に、内周にスプライン歯24aを備えたボス
24がボルト25により固定され、ナット3の端面に、
外周にスプライン歯26aを備えたリング26がボルト
27により固定されている。前記ボス24の内周にはナ
ット3側の端部に周状の突起24bが形成されていて、
この突起24bとリング26のスプライン歯26aの端
面とが当たって、ナット2,3の間隔が開くことを防止
している。 【0027】ナット3にはリング状で断面角形の付勢子
5が、ナット3端面から前記ボス24に対して進退可能
に保持されており、この付勢子5における前記ボス24
とは反対側に圧力室8aが形成され、これがナット3に
形成された流体圧供給路8に連通している。なお、ナッ
ト3に付勢子5を組み込むために、ナット3の一部は分
割されていて、この分割部3bが本体に螺合されてナッ
ト3を構成している。付勢子5の内外面にはOリングが
配置されている。 【0028】而して、この実施例では、前記ボス24の
スプライン歯24aと、これに噛合する前記リング26
のスプライン26aによって、ナット2,3の相対回転
を阻止する回り止め手段を構成しており、また、前記ボ
ス24の突起24bと、これに当たるスプライン歯26
aの端面とによって、付勢子5が所定以上移動すること
を阻止するストッパ手段を構成している。 【0029】この実施例では、付勢子5がボス24を押
圧付勢してナット2,3間に予圧を与え、これが定位置
予圧になると、付勢子5の前記押圧により付勢子5とリ
ング26のスプライン歯26aの端面との間に、ボス2
4の突起24bを挟み込むために、ナット2,3間が固
定されて両者間の剛性が高くなる。このため、かかる構
成にすると特に高加速度振動の入力に対しても充分に耐
え得る。なお、付勢子5による付勢力の調整は、リング
26のナット3側の端面からスプライン26aまでの寸
法、又はボス24のナット2側の端面からボス24の突
起24bまでの寸法を調整することによって行うことが
できる。他の構成と作用については、第1〜3実施例と
同一である。 【0030】図7は第5の実施例を示す図であって、第
1の実施例を示した図1の圧力室8a内に、付勢子5の
背面を押圧付勢するための皿ばね28を介在させた例で
あり、他の構成と作用については第1実施例と同一であ
る。この実施例によれば、圧力室8a内の流体圧を零に
しても、皿ばね28のばね力によって付勢子5に付勢力
を与え定圧予圧が作用するようになっており、流体圧の
設定を行わなくても皿ばね28を選定して低い予圧を設
定することができる。そのため軽予圧の場合には皿ばね
28による付勢力があるため流体による加圧の必要がな
く、したがって図3に示した付勢力発生装置23を作動
させる必要もないから上記実施例に比べて省力になる
し、また流体の発熱が少なくて機械の熱変位を小さくす
ることもできる。 【0031】以上、各実施例においては、この発明をボ
ールねじ装置に適用し、これを工作機械のテーブルを移
動させるための装置に使用した例を示したが、他の機器
を移動させるための装置に使用することもできるし、ま
た、ねじ軸にボールを介してナットを螺合させたボール
ねじ装置ではなく、ねじ軸に直接ナットを螺合させたね
じ装置にこの発明を適用することができることは勿論で
ある。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、予圧を付与するための付勢力を増大させると付勢子
が移動して予圧力が増大するが、付勢子の移動量が所定
値に達すると、付勢子はストッパ手段により移動が阻止
される。このため一方のナットに対する他方のナットの
移動はこの時点で停止するから、付勢子の付勢力をそれ
以上増加させてもナットに加わる予圧力は増加せず一定
予圧力を維持する。付勢子に加えられたねじの予圧以上
の力は、2つのナットの内力として働くので、ねじ装置
の予圧力にこの内力を加えた力が外力として加わっても
ナットが変位することがなく予圧抜けを生じない。 【0033】このため、このねじ装置を工作機械のテー
ブル移動用に用いた場合における軽荷重が加わる非切削
時や、高速回転における軽切削時には小さい予圧力と
し、そしてこの小さい予圧の領域においては選択された
所望の予圧力を与えることができるから、過度の摩擦力
により発熱することが防止される。一方、高荷重力が加
わる重切削時には大きな予圧力が得られる定位置予圧と
することができるし、その予圧力以上の付勢力をナット
に与え、高振動とか急激な外力に対しても予圧抜けが生
じない剛性の高い予圧機構が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】第1実施例の断面図。 【図2】第1実施例の要部拡大断面図。 【図3】第1実施例の正面図。 【図4】第2実施例の要部断面図。 【図5】第3実施例の要部断面図。 【図6】第4実施例の要部断面図。 【図7】第5実施例の断面図。 【符号の説明】 1・・・・・ねじ軸 2,3・・・ナット 4・・・・・ボール 5・・・・・付勢子 5a・・・・フランジ 7・・・・・外側のスリーブ 7a・・・・内向きフランジ 8a・・・・圧力室 11・・・・・先端 20・・・・・キー 20a・・・・キー溝 24・・・・・ボス 24a・・・・スプライン歯 24b・・・・突起 26・・・・・リング 26a・・・・スプライン歯 28・・・・・皿ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−31050(JP,A) 特開 平3−292439(JP,A) 実開 昭58−38056(JP,U) 実開 昭59−144253(JP,U) 西独国特許出願公開1934840(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 25/20 - 25/24

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 外面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸
    と、該ねじ軸に螺合した第1のナットと、該第1のナッ
    トに対して直列に配され前記ねじ軸に螺合された第2の
    ナットと、前記第1のナットに対して前記第2のナット
    の相対回転を阻止する回り止め手段と、前記第1のナッ
    トと前記第2のナットに軸方向において互いに逆方向の
    力を与える付勢子を含む付勢手段と、前記付勢子が所定
    量移動したときに付勢子の移動を阻止するストッパ手段
    とを備えたねじ装置における予圧機構。
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