JP3397646B2 - パレット - Google Patents
パレットInfo
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Description
特に、作業者が簡単に移動することができるパレットに
関するものである。
物を直接に運搬するのではなく、パレットという部材を
用いて運搬するのが行われている。すなわち、パレット
という方形平板状の基板の上面に運搬物を搭載し、パレ
ット自体をフォークリフトで運搬し、この運搬時に上面
に搭載されている物を移動することが運搬効率を良くす
るからである。
レットを移動することは場所が広い場合には良いが、場
所が狭い場合には、フォークリフトが進入することがで
きなくてパレットを移動することができず、したがっ
て、パレットの使用は狭い場所では不向きであった。
うものがある。このキャスター台は、十字状の脚部を有
し、各脚部の先端下面にキャスターが取付けられて移動
可能になっている。そして、各脚部の上先端にはパレッ
トの側面に当接する押え板が設けられている。したがっ
て、各脚部の上面にパレットを載置可能であり、しか
も、押え板がパレットの側面に当接するようになってい
るのでパレットが側方に移動してキャスター台から離脱
不能となっている。これにより、キャスター台の上面に
パレットを載置し、このようにキャスター台と組み合わ
されたパレットに運搬物を載置することで、パレットに
載置した運搬物が容易に移動可能となっている。
が鋼製であるので、重量物であるとともに、パレットの
側方にキャスター台の部分が位置するので、作業者がキ
ャスター台に引っ掛かったりする恐れがあり、危険であ
るという問題点を有していた。また、パレットをキャス
ター台に載置した状態では非常に嵩張るので、広い収納
場所が必要であり、このために、移動不要時にはパレッ
トをキャスター台から離脱して置くことになるが、パレ
ットのキャスター台への載置、離脱作業が煩雑であると
いう問題点を有していた。さらに、キャスター台自体が
高価であるという問題点を有していた。
の四周縁に連続して起立する側板と、基板の上面に起立
する複数の補強用のリブとを具えた樹脂製のものを一対
用い、四周縁にある側板どうしを溶着して一体にしてパ
レットに形成したものが採用されている。そして、前記
リブの形状、および位置を決定するに際してはパレット
の上面に運搬物を搭載した時にパレット自体が破損され
ないことを考慮して決定しており、現在は種々のリブ形
状および位置のものが採用されている。
にキャスターを取付けるために取付け用の孔等を穿設し
た場合には、この孔の存在によってパレットの強度が弱
められ、運搬物を搭載した時には破損する可能性が高く
なってしまうという問題点を有していた。そこで、本発
明の発明者は種々試作、検討の結果、所定の箇所に取付
け孔を穿設してもパレットの強度には殆ど影響がないと
いうことを見いだした。
移動可能とすることで運搬物を搭載した状態で簡単に移
動することができるパレットを提供することである。こ
の発明の第2の目的は、パレット自体を移動可能とする
とともに、キャスター台を用いた場合と比較して大幅に
小型にすることができるパレットを提供することであ
る。この発明の第3の目的は、パレット自体を移動可能
とするとともに、外方に突出した部位がなく、作業者が
引っ掛かったりする恐れがなくて安全であるとともに、
安価に製造することができるパレットを提供することに
ある。この発明の第4の目的は、パレット自体を移動可
能とするとともに、上面に運搬物を搭載しても破損する
恐れがないパレットを提供することにある。
決するために、この発明による請求項1に係るパレット
は、四隅部が平板状に形成されるとともに、他の部分が
格子状に形成される板状部の四周縁に起立部が一体に形
成され、この起立部が所定の間隔ごとに切欠される上下
一対の基板の起立部同士を一致させて、両起立部間を溶
着して平板状に形成した樹脂製のパレット本体を有し、
このパレット本体の四隅部の両板状部間に、隣接する起
立部と両板状部間に設けたリブとによって囲まれる室を
設け、この室に対応する下側の板状部の下面側に、垂直
方向に回転可能なキャスターを有するキャスター部材を
取り付けた手段を採用したものである。 また、この発明
による請求項2に係るパレットは、請求項1に記載のパ
レットにおいて、前記キャスター部材は、パレットとの
取付け部である基板部が前記パレット本体の成形時に、
あらかじめパレット本体に一体に取り付けられている手
段を採用したものである。 さらに、この発明による請求
項3に係るパレットは、請求項1又は2に記載のパレッ
トにおいて、前記キャスター部材が、上方から見たとき
に平板状のパレットの内方に位置している手段を採用し
たものである。 さらに、この発明による請求項4に係る
パレットは、請求項1から3の何れかに記載のパレット
において、前記パレット本体の四隅部の上側の板状部
に、前記キャスター部材を位置し得る大きさの凹部を設
けた手段を採用したものである。 さらに、この発明によ
る請求項5に係るパレットは、請求項1から4の何れか
に記載のパレットにおいて、前記キャスター部材は、基
板部と、この基板部に取り付けられ、水平方向に回転可
能であって向きが変更自在であるとともに、前記キャス
ターを有するキャスター部を備え、さらに、前記基板部
をパレット本体に取り付けるため補強板を備えている手
段を採用したものである。
のパレット本体の下面の少なくとも四隅部の所定の箇所
に垂直方向に回転するキャスター部材を配設してパレッ
トを形成したので、パレット本体の上面に運搬物を搭載
した状態で、作業者が押したり、引っ張ったりするだけ
で、パレットを容易に移動することができるとともに、
運搬物の重量によってはパレットが破損する恐れを防止
することができる。また、キャスター部材に対応するパ
レット本体の上面に、キャスター部材が位置し得る大き
さの凹部を設けたので、パレットを積み重ねた場合でも
各キャスター部材は邪魔にならず、パレット本体の厚み
で順次積み重ねることができる。
の形態について説明する。図1〜図4にはこの発明によ
るパレットXの実施の形態が示されていて、ここに示す
パレット本体1は一般的な合成樹脂製のものである。す
なわち、合成樹脂製のパレット本体1は、板状部の四周
縁に起立部2、3が一体に形成されている上下一対の基
板4、5を有している。
四隅部8が平板状をなし、他の部分9は格子状に形成さ
れている。また、四周縁の起立部は所定の間隔で切欠7
され、両基板4、5の起立部2、3どうしを一致させた
時にこの切欠7、7どうしが一致することで開口部10
が形成されるようになっている。したがって、フォーク
リフトのフォークの挿入用の開口部10がパレット本体
1の側部に形成されるようになっている。
10に挿入されるフォークの上面と当接する補強部であ
るリブ(図示せず)が複数設けられ、この補強のリブに
よって、パレット本体1の上面に搭載された運搬物に対
する強度が高められるようになっている。また、図8に
示すように一般的なパレット本体にあっては、前記各板
状部6、6の四隅部8には起立部2、3に対向するリブ
11が設けられ、隣接する起立部2、3およびリブ11
によって上下板状部6、6間に室が形成されている。そ
して、種々の検討の結果としては、この室を形成する各
板状部6、6に取付け用の孔を穿設したとしても、パレ
ット本体1の強度に対して与える影響が殆どないことが
判明した。
に形成されている一対の基板4、5を、その起立部2、
3どうしを一致させた状態で起立部2、3間を溶着Aし
て一体にすると、このようにして形成されたパレット本
体1の側部にはフォークリフトのフォークの挿入用の開
口部10が形成されている。
る起立部2、3およびリブ11、11とともに室を形成
する上下板状部6、6のうちの下板状部6にはそれぞれ
図2に示すようにキャスター部材20が取付けられてい
る。このキャスター部材20は図3に示すように四隅部
に取付け孔21が設けられた基板部22と、この基板部
22に対して垂直方向に回転可能となっているアーム部
23と、このアーム部23に取付けられて垂直方向に回
転可能となっているキャスター24とから構成されてい
る。すなわち、このキャスター部材20は、基板部22
に対してキャスター24が水平方向および垂直方向に回
転可能な機能を有している。
に取付けるには、パレット本体1を構成する下側の基板
4の板状部6の隅部8に取付け孔6aを設け、上側の基
板5の板状部6の隅部8には下側の基板4の取付け孔6
aに対応する孔6bを設けておく。そして、下側の基板
4に設けた取付け孔6aにキャスター部材20の基板部
22の取付け孔21を貫通するボルト25を挿入し、こ
のボルト25に、上側の基板5に設けた孔6bから挿入
したワッシャ26およびナット27を螺合して容易に固
定することができるものである(図8参照)。
孔6bをシール等で密封しておけばパレット本体1の内
部に形成された室内にゴミ等が侵入して溜まることは防
止できる。しかも、上下側の基板4、5のこの箇所に取
付け孔6aおよび孔6bを設けてキャスター部材20を
取付けたとしてもパレット本体1の強度を殆ど弱めるこ
となく取付けることができる。
基板5の板状部6の隅部8に設けた孔6bを方形状の開
口で形成したものであり、この場合であっても、方形状
の孔6bは室を構成する板状部6の箇所なのでパレット
本体1の強度を弱めることがない。なお、孔6bを方形
状の開口とした場合にはゴミ等は容易に取り出すことが
できる。
0を、下面の四隅部のうちの隣接する2箇所にだけ設
け、他の2箇所の隅部には図8および図10に示すよう
な、基板部22と、この基板部22に固定されたアーム
部23と、このアーム部23に取付けられて垂直方向に
回転可能となっているキャスター24とから構成された
もの、すなわち、基板部22に対してキャスター24が
垂直方向にのみ回転可能な機能を有しているものを設け
ても良い。
面積が小さくて、運搬物により大きな荷重が作用してパ
レットXの強度に不安がある場合には、図4に示すよう
にキャスター部材20の基板部22が取付け可能な補強
板28を用い、この補強板28をパレット本体1にねじ
止めするとともに、この補強板28にキャスター部材2
0の基板部22を取付けることで強度に対する不安を解
消することができる。したがって、この場合、補強板2
8はキャスター部材20の基板部22の一部になるもの
である。
ては、キャスター部材のない一般的なパレットと同様に
上面に運搬物を搭載した状態で、フォークリフトで移動
可能であるとともに、下面にキャスター部材20が設け
られているので、作業者によっても容易に移動すること
ができ、特に、フォークリフトが進入不可能な狭い場所
であってもパレット本体の幅だけあれば、作業者によっ
て容易に移動することができる。
度を弱めることなく充分な強度を確保することができる
とともに、キャスター部材20の基板部22や補強板2
8を周縁よりも内方に位置させておけば、作業者があや
まって引っ掛かって怪我等をする恐れは全くないもので
ある。さらに、パレット本体1を構成する下側の基板4
を成形する際に、前記補強板28をあらかじめ埋設状態
で一体に成形しておけば、組立て作業も容易である。
他の実施の形態が示されていて、パレット本体1は前記
のものと同様であるので詳細な説明は省略する。この実
施の形態にあっては、前記補強のためにキャスター部材
20に取付ける補強板30がL字状に形成されている。
すなわち、方形状の板材の一側部を起立して補強板30
を形成し、このうちの起立している部位がパレット本体
1の側部に当接するように、補強板30をパレット本体
1の下面に取付け、この補強板30にキャスター部材2
0を取付けるものであり、取付け位置や取付け方、およ
びキャスター部材20の機能は前記実施の形態と同様で
ある。
複数個積み重ねることが示してあり、前記のように下面
の四隅部8にはキャスター部材20が設けられているの
で、下方から順次45°ずらすことで、複数個のパレッ
トX、X、……を積み重ねることができる。
体1の上面の四隅部8にキャスター部材20が位置し得
る凹部(図では上側の基板5に方形状の孔6bを開口す
ることでパレット本体1の内部に凹部が形成される。)
を形成することで、全くずらすことなく複数個のパレッ
トX、X、……を積み重ねることができ、このように孔
6bを形成しておけば、ワッシャ26およびナット27
の挿入も非常に容易である。
ては、上下一対の基板を溶着することでパレット本体を
構成したものを示したが、これに限定することなく、パ
レット本体はどのような構造であっても合成樹脂製であ
れば良いものである。
により、キャスター部材によりパレット自体が移動可能
となるので、作業者によって運搬物を搭載した状態で簡
単に移動することができる。従って、狭い場所であって
も、パレットが進入可能であれば、移動させることが可
能となる。また、キャスター部材が直接にパレットに取
り付けられているので、従来のもののように、キャスタ
ー台の上部にパレットを搭載するものと比較して、全体
を小型、かつ軽量とすることができる。さらに、キャス
ター部材は、パレット本体の四隅部に設けられている室
に対応する下側の板状部の下面側に取り付けられている
ので、キャスター部材の取付けによってパレット本体の
強度が低下するようなことはなく、キャスター部材が取
り付けられていないパレットと同様の重量の運搬物を搭
載しても破損する恐れはない。さらに、パレット本体を
構成する各基板は、四隅が平板状に形成され、他の部分
が格子状に形成されているので、全体の軽量化を図るこ
とができるとともに、強度を確保することができる。さ
らに、不要な時は、パレット本体の上側の板状部の凹部
内にキャスター部材を位置させることにより複数のもの
を積み重ねておけるので、収納に広い場所を必要とする
ことがない。 さらに、パレットには外方に突出した部位
がないので、作業者が引っ掛かったりするおそれがな
く、安全を確保することができる。 さらに、全体が簡易
な構成なので、安価に製造することができる。
概略図である。
材を示す概略図である。
る。
概略図である。
け箇所を示す概略断面図である。
明図である。
れる前記実施の形態と異なるキャスター部材を示す概略
断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 四隅部が平板状に形成されるとともに、
他の部分が格子状に形成される板状部の四周縁に起立部
が一体に形成され、この起立部が所定の間隔ごとに切欠
される上下一対の基板の起立部同士を一致させて、両起
立部間を溶着して平板状に形成した樹脂製のパレット本
体を有し、このパレット本体の四隅部の両板状部間に、
隣接する起立部と両板状部間に設けたリブとによって囲
まれる室を設け、この室に対応する下側の板状部の下面
側に、垂直方向に回転可能なキャスターを有するキャス
ター部材を取り付けたことを特徴とするパレット。 - 【請求項2】 前記キャスター部材は、パレットとの取
付け部である基板部が前記パレット本体の成形時に、あ
らかじめパレット本体に一体に取り付けられていること
を特徴とする請求項1に記載のパレット。 - 【請求項3】 前記キャスター部材が、上方から見たと
きに平板状のパレットの内方に位置していることを特徴
とする請求項1又は2に記載のパレット。 - 【請求項4】 前記パレット本体の四隅部の上側の板状
部に、前記キャスター部材を位置し得る大きさの凹部を
設けたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載
のパレット。 - 【請求項5】 前記キャスター部材は、基板部と、この
基板部に取り付けられ、水平方向に回転可能であって向
きが変更自在であるとともに、前記キャスターを有する
キャスター部を備え、さらに、前記基板部をパレット本
体に取り付けるため補強板を備えていることを特徴とす
る請求項1から4の何れかに記載のパレット。
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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KR20220078047A (ko) | 2020-12-03 | 2022-06-10 | 나도진 | 바퀴달린 파렛트 |
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1997
- 1997-08-19 JP JP22222897A patent/JP3397646B2/ja not_active Expired - Fee Related
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