JP3220401B2 - 荷造り用品 - Google Patents

荷造り用品

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JP3220401B2
JP3220401B2 JP35227496A JP35227496A JP3220401B2 JP 3220401 B2 JP3220401 B2 JP 3220401B2 JP 35227496 A JP35227496 A JP 35227496A JP 35227496 A JP35227496 A JP 35227496A JP 3220401 B2 JP3220401 B2 JP 3220401B2
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浩人 大槻
雅志 池田
均 桐村
正春 島田
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タバイエスペック株式会社
トオーショウロジテック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置面に設置され
る角形の物品であって、被支持面を備えると共に該被支
持面より設置面の方向に突出していて使用時に設置面上
で前記物品を支持する支持部材を備えた前記物品を、荷
造りするための荷造り用品に関し、例えば恒温恒湿槽等
の製品の輸送に好都合に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、物品として例えば環境試験装置の
ような角形で相当の重量を持つ製品の輸送には、例えば
図8に示すような荷造り用品としてのパレット及び輸送
補助機械としてのフォークリフトを一般的に使用し、次
のような方法及び順序で陸、海、空の輸送手段への製品
の積み込み/積み下ろし作業を行っていた。
【0003】積み込み時: 1)製品Wをフォークリフトで持ち上げて矢印A方向か
らパレットP上まで運ぶ。 2)パレットPと製品Wとの間にフォークが十分入る高
さのスペーサSを置き、その上に製品を乗せてフォーク
を抜く。 3)矢印B方向から製品とパレットとの間にフォークの
先端を入れて製品を少し持ち上げ、その反対側端をパレ
ット上に付けてスペーサをフリーにする。 4)スペーサを抜いて製品をパレット上に乗せる。 5)必要に応じて、フォークの端をB方向又はその反対
方向から製品の下に先端だけ少し突っ込み、パレット上
の製品の位置を微調整する。 6)製品をボルトでパレットのボルト穴hに固定する。 7)矢印A方向からフォークリフトでパレットに固定さ
れた製品をパレットと共にトラック等の輸送手段に積み
込み、パレットを床面に下ろす。
【0004】なお、従来のパレットは、図示の如く角材
の上下に平板材を井桁に組み、平板の厚みがフォークリ
フトのフォークの先端部分の厚みより少し大きい程度の
寸法になるように形成されている。この厚みを角材の厚
み程度まで厚くすれば、平板上に製品を乗せたときに、
根元側の厚みが厚くなっているフォークを十分奥まで入
れて製品を吊り上げ/吊り下ろしできるが、そのように
すると、パレットの全体厚み(高さ)が厚くなり、荷造
り時の製品全体の高さが高くなり、パレット自体の価額
も上昇する。又、製品を固定するために長いボルトを必
要とし、ボルト閉め作業も困難になる。そのため、パレ
ット上にスペーサーを置いてフォーク全体の挿抜による
製品の吊り下ろし及び吊り上げを可能にすると共に、輸
送時にはスペーサーを抜き、製品全体の高さを低くする
という上記のような荷造り方法を採用し、その結果とし
て複雑なフォークリフトの操作が必要になっている。
【0005】又、製品輸送時には、静荷重に加えて振
動、動揺、加速度等に伴う動荷重が発生するので、通常
製品の四隅部分に設けられている製品支持用の足やキャ
スター等は使用されず、図においてはパレットの上板の
間隔内に落ち込んでいて、製品はその底部又はこれに固
定された支持ビームによってパレット上に支持されてい
る。
【0006】積み下ろし時: 1)矢印A方向からフォークを入れ、製品及びパレット
をフォークリフトで運搬して地上の所定位置に下ろす。 2)パレットと製品を固定しているボルトを外す。 3)矢印B方向から製品の下にフォークの先端を入れて
製品を少し傾けて製品とパレットとの間にフォークが十
分入る高さのスペーサを挿入し、その上に製品を乗せ
る。 4)矢印A方向からフォークを入れて製品だけを地上に
下ろす。
【0007】このような従来のパレットを用いた荷造り
方法は、次のような諸問題を有する。 1)フォークの先端だけを入れ、製品の片側だけを少し
持ち上げるという微妙なリフト調整を必要とするので、
難度の高い作業になり、十分な経験のある作業者を必要
とする。 2)リフト使用回数が積み込み時に3〜4回、積み卸し
時に3回、合計6〜7回になり、作業時間も長くかか
る。又、製品のパレット上における横ずれ防止のために
製品をボルトで固定するため、その作業時間も必要とな
る。 3)リフトの運転とスペーサーの着脱のために少なくと
も2名の作業者が必要になる。 4)少なくともA、B方向、場合によってはBの反対方
向も含む2〜3方向からリフトを使用しなければなら
ず、広い作業スペースを必要とする。 5)大型構造体であるパレットを用いるので、繰り返し
使用する必要があり、その運搬や管理が面倒である。 6)ボルトで固定するため、物品自体にもボルト穴のあ
る支持部を設ける必要があり、製造上余分な手間がかか
る。 7)パレットは大型構造物であるため通常木製となり、
材料のリサイクルが図れない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、経験の浅い一人の作業者でも短
時間で荷造りでき、作業スペースを節約でき、再使用の
ための運搬や管理が不要で、物品自体の構造も簡素化さ
れ、材料のリサイクリも可能にすることができる荷造り
用品を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、設置面に設置される角
形の物品であって、被支持面を備えると共に該被支持面
より設置面の方向に突出していて使用時に設置面上で前
記物品を支持する支持部材を備えた前記物品を、荷造り
するための荷造り用品において、角部に開けられた開口
であって該開口の外側縁2辺から間隙をもって前記支持
部材を通過可能な開口を持つ角形の平面状部材と、該平
面状部材に結合される支持台であって前記被支持面が前
記平面状部材を介して乗せられる支持面と該支持面から
突出し結合されたときに前記角部の端面に外接する外側
凸部と前記開口内に入って前記外側縁2辺に内接する内
側凸部と該内側凸部と前記外側凸部と前記支持面とを一
体的に形成し前記物品が輸送されるときに設置面に立設
される立設部とを備え前記物品を支持できる強度を持つ
支持台と、該支持台と前記平面状部材とを結合する結合
部材と、を有することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、上記に加えて、前記平
面状部材と連続し前記物品を入れられる縁を有し、前記
結合部材は該縁と前記外側凸部とを結合すること特徴と
する。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の発明の特徴
に加えて、前記角部に立設されるコーナー部材を有する
ことを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項2の発明の特徴
に加えて、前記周辺から連続した縁のうちの少なくとも
1つの縁は傾倒可能に形成され、前記支持部材は前記物
品を移動可能に支持する転がり部材であることを特徴と
する。
【0013】請求項5の発明は、請求項2の発明の特徴
に加えて、前記平面状部材と前記縁と前記支持台とは段
ボール材で形成されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した荷造り用
品の全体を用いて荷造りするときの状態を示し、図2及
び図3は荷造り用品の一部の構造例を示す。又、図4乃
至図6は荷造り用品を組立てた状態を示す。図1を中心
として説明し、他の図を参照するときにはその図面番号
を示す。なお、図1乃至図6では、荷造り用品のうちの
平板状部材を底としてこれに縁を付けてトレイ状に形成
したものを用いた例を示している。
【0015】荷造り用品は、物品の一例である恒温恒湿
槽等の製品100を出荷等の目的で荷造りするためのも
ので、トレイ1と支持台2と結合部材3とを有し、更に
本例では、コーナー部材としての三面パネル4及びキャ
ップ5を有する。
【0016】本発明の荷造り用品の対象になる製品(恒
温恒湿槽)100は、角形で、図4及び図5にも示すよ
うに、底面101から設置面200の方向に突出した被
支持面として中間受け面102と、これより内側にあっ
て更に設置面200の方向に突出していて使用時に設置
面上で製品100を支持する支持部材でありころがり部
材であるキャスター103を備えている。
【0017】中間受け面102は、例えば底面101に
C型鋼を取り付けることによって形成される。なお、中
間受け面102は、角部を含み、図6に示すようにフォ
ークリフトのフォーク300に乗せられる部分にあれば
良く、必ずしも底面の全周にある必要はない。又、この
ように突出した中間受け面がなく、底面101が受け面
としての強度を持つ構造になっいてもよい。キャスター
103は、中間受け面102と連結された同様のC型鋼
に取り付けられる。なお、キャスター103の部分が移
動性のない単なる支持足になっている製品に対しても、
本発明の荷造り用品を適用することができる。
【0018】トレイ1は、図2、図4、図5にも示す如
く、角部に開けられた開口11aを持つ底11とその周
辺から連続し製品100を入れられる縁12とを備えて
いている。開口11aは、その外側縁2辺11a−1か
ら間隙として少なくとも寸法dをもってキャスター10
3を通過可能な大きさに形成されている。底11と縁1
2とは最初からトレイ形状に成形されていてもよいが、
本例では、縁12は底11から折り曲げによって形成さ
れている。
【0019】製品100がキャスター103を備えてい
る場合には、少なくとも1辺の縁12−1は、図1に倒
れた状態を示す如く傾倒可能に形成されていることが望
ましい。符号12aはジョイント穴である。トレイ1
は、本例では、安価で容易に製造できると共に、再生の
可能な段ボール製である。但し、他の紙材や樹脂材、木
製等もしくはこれらの組合せであってもよい。又、補強
のために金属板等を使用してもよい。
【0020】支持台2は、図2に示す如く、トレイの縁
12の角部に外接して結合される外側凸部である結合部
21、製品100の中間受け面102が乗せられる支持
面22、この面から突出し結合部21が縁12に結合さ
れたときに開口11a内に入ってその外側縁2辺11a
−1に接触する内側凸部である突条23、結合部21、
支持面22及び突条23を一体的に形成し製品100が
輸送されるときに設置面200に立設される立設部24
等を備えていて、製品100を支持できる強度を持って
いる。
【0021】支持台2も段ボール製である。このように
再生可能な材料であることが望ましいが、紙材、木材、
プラスチック等もしくはこれらを組合せた他の材料でで
きていてもよい。立設部24は、複数枚の段ボール片が
圧着されて形成されている。突条23、23は、図2の
例では別個に部分的に設けられているが、両方が連続し
てL型になった形状であってもよい。又、L型の中心部
分のみに設けられた1つの角型や丸型の柱状のものであ
ってもよい。符号21aは、トレイのジョイント穴12
aに対応する位置にあるジョイント穴である。
【0022】結合部材3としては、図3に示す如く、本
例ではピージョイントと通称されている部材を用いてい
る。ピージョイント3は周知のものであるが、その構造
を概略説明すると、挟み板31と嵌合部32と取り外し
用つまみ33とを備えた固定本体部分、嵌合部32の縁
に矢印で示す如く回転可能に取り付けられた可動挟み板
34及び35、これらにそれぞれ取り付けられた摘み板
36及びそのロック37等によって構成されている。
【0023】嵌合部32はトレイの縁12の角穴12a
及び支持台2の結合部の外側角穴21a(図2)の両方
に嵌まり込む寸法になっている。摘み板36を摘んでそ
の間隔を狭めるとロック37が外れ、図3(b)の二点
鎖線で示す如く嵌合部32と同じ幅になり、上記穴12
a及び21aを通過できるようになる。通過後、実線で
示すように倒して摘み板36をロック37で固定すれ
ば、トレイ1と支持台2とを強固に結合できる。なお、
結合部材としては、このようなピージョイント以外にも
種々の構造のものを使用可能である。場合によっては、
結合部材として接着剤やホッチキスを用い、接着やホッ
チキス止めすることも可能である。又、結合部材は支持
台と一体化されたものでもよい。
【0024】三面パネル4は、図4、5にも示す如く、
角部において縁12と製品100との間に立設される。
このため、これらの間は、三面パネル4の厚みとほぼ同
じ寸法の間隙cを生ずる寸法関係になっている。三面パ
ネル4は、製品の角部を保護する梱包としての機能を持
つと共に、縁12及び支持台2と一体化されることによ
り、荷造り用品全体としての強度や安定性を向上させる
作用を成す。従って、本例の如く、それぞれのパネルは
角部の連続した構造であることが望ましい。三面パネル
4の上端にはキャップ5が嵌め込まれ、更に荷造り用品
の一体性が向上されている。
【0025】本例の荷造り用品を用いれば、製品100
の荷造り及び積み込み作業を次のように行うことができ
る。 1)図1に示す如く、トレイ1の縁12のうちの1つの
縁12−1を倒した状態でトレイ1を設置面200上に
置き、矢印のように製品100をキャスター103で移
動させ、縁12内に収める。このとき、キャスター10
3が開口11a上になるようにする。なお、キャスター
103が据付足である場合には、フォークリフトで製品
100をリフトアップして縁12内に収めることにな
る。従って、キャスター付きの製品でトレイの縁のうち
の少なくとも一辺が傾倒可能である場合には、リフトア
ップの回数が1回少なくなり、作業が一層容易になる。
【0026】2)この状態でトレイ1を持ち上げて製品
100とトレイ1とをテープ等で仮止めする。このと
き、キャスター103は底11の開口11aから下方に
突き出した状態になっていて、製品100はまだキャス
ター103で支持されている。そして、トレイの底11
と設置面200との間にはフォークリフトのフォークの
入る隙間ができている。
【0027】3)底11の下からフォークを入れ、フォ
ークリフトでトレイ1と共に製品100を少し持ち上げ
る。この状態で、支持台2の結合部21をトレイの縁1
2の角部に沿わせ、それぞれのジョイント穴21a及び
12aの位置を一致させ、これらにピージョイント3の
嵌合部32を嵌め込み、トレイ1と支持台2とを結合す
る。
【0028】4)三面パネル4を製品100とトレイの
縁12との間に挿入して立設し、それらの上端にキャッ
プ5を被せ、これらを製品と共にバンドやテープ等で固
定する。このように荷造り用品が完全に組み立てられた
状態を図6に示す。 5)フォークリフトで輸送手段の位置まで運搬し、その
設置面200上に設置する。
【0029】以上のように本発明の荷造り用品を用いた
積み込み作業では、フォークリフトによるリフトアップ
は一度だけであり(キャスターの場合)、その作業は安
定した状態で行われるので、片側リフトのような高度の
技術を必要とせず、荷造り作業を容易且つ短時間に行う
ことができる。又、一人の作業者が順番に作業を行うこ
とにより、一人で全ての作業を行うことができる。この
場合、製品をボルト等で固定しないので、その作業は一
層簡単である。
【0030】更に、何れか一方側のみからフォークリフ
トを使用すればよいので、狭いスペースでの作業が可能
になる。そして、本例の如く段ボール製のトレイ及び支
持台を用いれば、使い捨てにすることができる。従っ
て、パレットのように再使用のための運搬や管理が不要
になり、全体的な輸送コストの低減を図ることができ
る。なお、段ボール材自体は再生可能であるので、使い
捨てにしてもゴミにならず、環境保護にも寄与すること
ができる。
【0031】一方、上記3)乃至5)の工程によって荷
造りをすれば、その支持台2の部分は図4及び図5の状
態になり、輸送に耐えられるだけの十分な一体的強度を
持つようになる。即ち、トレイの底から連続していて底
で補強されたトレイの縁12と支持台2とをピージョイ
ント3で結合すると共に、支持台の突条23をトレイの
底11の開口11aの外側縁11a−1に接触させるこ
とにより、4個の支持台が相互間の動きを拘束され、全
体が一体的に強化される。そして、トレイの縁12と支
持台の突条23との間に形成された支持面22上にトレ
イの底11を介して製品の中間支持面102が乗ること
により、製品を介して製品とトレイと支持台とが更に一
体化され、トレイの圧縮や曲げ荷重は製品強度によって
支持されることになる。
【0032】更に、本例では製品100と縁12との間
に三面パネル4を挿入して上端にキャップ5を被せてい
るるので、製品を含めた全体の一体性が一層強化され
る。又、三面パネルとキャップとにより、輸送強度の増
加と梱包という2つの目的を同時に満たすことができ
る。そして、以上のように荷造り用品によって製品を一
体的に荷造りすれば、製品と支持台との分離のおそれが
なくなり、製品と荷造り用品とをボルト等で固定する必
要がなくなる。
【0033】製品の積み下ろし及び荷造りの解体作業は
次のように行われる。 1)製品100をフォークリフトで輸送手段から下ろし
て目的の場所まで運搬し、運搬時の状態で保持する。 2)キャップ5及び三面パネル4を取り外す。 3)ピージョイント3を抜き出して支持台2を取り外
す。 4)製品100を設置面に下ろし、キャスター103で
自立させる。
【0034】このような作業は積み込み作業よりも一層
簡単である。ピージョイント以外の荷造り用品はリサイ
クル用として回収される。ピージョイントは、通常の段
ボール荷造り用品として使用可能であるため、特別な輸
送や管理を必要とすることなく再使用できる。
【0035】図7は荷造り用品の他の例の一部分の構造
を示す。この例では、図1に示すトレイ1の縁12を省
略し、平板状部材である底11と支持台2とを結合して
いる。そして、結合部材として、図3に示すピージョイ
ントに代えて、外側凸部である結合部21の一部分を切
り欠いた押出部21bを設け、突条23を開口11a内
に挿入した後、押出部21bを外から内方向に押し出す
ことにより、底11と支持台2とを結合し、全体を一体
としてリフトアップできるようにしている。この例の場
合には、三面パネル4にも図示のような切欠部4aを設
け、矢印方向に挿入したときに押出部21bとの干渉を
回避する。なお、このように底11と支持台2とを結合
する例では、底11を、厚みの厚い段ボール又は板材
等、図1の底11よりも強度の大きい材料にすることが
望ましい。
【0036】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、平面状部材の角部に開口を設けている
ので、物品の支持部材(例えばキャスター)が開口から
突出した状態で物品と平面状部材とを組み合わせること
ができる。支持部材は通常フォークリフト等で運搬可能
な状態に取り付けられるので、物品の底に平面状部材が
介在しても、フォークリフトのフォークの挿入が可能な
状態になっている。
【0037】支持台は、内外凸部を備えているので、こ
れらをそれぞれ平面状部材の開口の外側縁2辺と角部の
外側端面とに沿わせることにより、支持台と平面状部材
とを一体化することができる。そして、支持台の内外凸
部間に形成された支持面に物品が乗せられると、物品を
介してこれらが一体化され、物品自体の強度が活用さ
れ、全体が輸送に耐える十分な強度を備えることにな
る。又、支持台は輸送時に物品の被支持面を乗せる支持
面と設置面に立設される立設部とを備えているので、輸
送時には、通常輸送強度までは備えていない物品の支持
部材を用いることなく、立設部によって物品を支持、輸
送することができる。
【0038】このような荷造り用品によれば、物品をキ
ャスター又はフォークリフト(固定足の場合)で運搬し
て平面状部材上に乗せ、キャスター等を開口から突出さ
せた状態でこれらをフォークリフトで少しリフトアップ
し、平面状部材と支持台とを結合部材で結合し、そのま
まの状態で輸送手段まで運搬してその設置面に乗せるこ
とができる。又、この反対の作業により、物品を積み下
ろして取り出すことができる。
【0039】本発明の荷造り用品を用いたこのような作
業によれば、一度又は二度だけ安定した状態で物品をリ
フトアップするので、リフトの高度な操作技術を必要と
せず、一人の作業者で容易且つ短時間に行うことができ
る。又、物品をボルト等で固定しないので、その作業は
一層簡単になり、物品の構造自体も簡素化される。更
に、フォークリフトの使用方向が一方側のみになるの
で、従来よりも荷造りスペースを大幅に縮小することが
できる。
【0040】請求項2の発明においては、上記に加え
て、平面状部材と連続した縁を設けるので、平面状部材
が縁で補強されて、全体的な強度が向上する。又、結合
部材で支持台の外側凸部と平面状部材とを結合するの
で、両者の結合状態がより完全になる。
【0041】請求項3の発明においては、請求項1の発
明に加えて、角部に立設されるコーナー部材を設けるの
で、コーナー部材を装着して物品の角部を梱包によって
保護できると共に、コーナー部材によって物品と荷造り
用品との一体性を一層強化することができる。
【0042】請求項4の発明においては、請求項2の発
明に加えて、物品の支持部材がキャスター等の転がり部
材である場合に、平面状部材の周辺から連続した縁のう
ちの少なくとも1つの縁を傾倒可能に形成するので、フ
ォークリフトを使用することなく、物品を転がすことに
よってトレイに出し入れすることができる。従って、積
み込み時のフォークリフトの使用回数を1回だけにし
て、荷造り作業を更に簡単にすることができる。
【0043】請求項5の発明においては、請求項2の発
明に加えて、平面状部材と縁と支持台とを段ボール材で
形成するので、それ自体が相当の強度を持った簡易で安
価な材料であり、荷造り用品のコスト低減を図ることが
できると共に、使い捨て及び回収再利用が可能になり、
荷造り用品の返送や管理を不要にして全体的な輸送コス
トの下げることができる。更に、ゴミ発生を抑制し資源
の再利用と環境保全の推進に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した荷造り用品の一例を示し、こ
れらを組立て前の状態に配置したときの説明図である。
【図2】上記荷造り用品のうちの支持台の斜視図であ
る。
【図3】(a)乃至(c)は、それぞれ、上記荷造り用
品のうちのピージョイントの正面図、側面図及び裏面図
である。
【図4】トレイと支持台を組立てた状態を示し、突条部
分を含む縦断面図である。
【図5】トレイと支持台を組立てた状態を示し、突条部
分を含む横断面図である。
【図6】荷造り用品で製品を荷造りしたときの全体の状
態を示す正面図である。
【図7】他の荷造り用品の一部分の構造を示す斜視図で
ある。
【図8】従来のパレットの構造例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 トレイ(平面状部材及び縁) 2 支持台 3 ピージョイント(結合部材) 4 三面パネル(コーナー部材) 11 底(平面状部材) 11a 開口 11a−1 外側縁2辺 12 縁 21 結合部(外側凸部) 21b 押出部(結合部材) 22 支持面 23 突条(内側凸部) 24 立設部 100 恒温恒湿槽、製品(物品) 102 中間受け面(被支持面) 103 キャスター(支持部材、転がり部材) 200 設置面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桐村 均 大阪府大阪市北区天神橋3丁目5番6号 タバイエスペック株式会社内 (72)発明者 島田 正春 広島県廿日市市天神7−21 シャトレ天 神201トオーショウ ロジテック株式会 社内 (56)参考文献 実開 平5−95826(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 19/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置面に設置される角形の物品であっ
    て、被支持面を備えると共に該被支持面より設置面の方
    向に突出していて使用時に設置面上で前記物品を支持す
    る支持部材を備えた前記物品を、荷造りするための荷造
    り用品において、 角部に開けられた開口であって該開口の外側縁2辺から
    間隙をもって前記支持部材を通過可能な開口を持つ角形
    の平面状部材と、該平面状部材に結合される支持台であ
    って前記被支持面が前記平面状部材を介して乗せられる
    支持面と該支持面から突出し結合されたときに前記角部
    の端面に外接する外側凸部と前記開口内に入って前記外
    側縁2辺に内接する内側凸部と該内側凸部と前記外側凸
    部と前記支持面とを一体的に形成し前記物品が輸送され
    るときに設置面に立設される立設部とを備え前記物品を
    支持できる強度を持つ支持台と、該支持台と前記平面状
    部材とを結合する結合部材と、を有することを特徴とす
    る荷造り用品。
  2. 【請求項2】 前記平面状部材と連続し前記物品を入れ
    られる縁を有し、前記結合部材は該縁と前記外側凸部と
    を結合すること特徴とする請求項1に記載の荷造り用
    品。
  3. 【請求項3】 前記角部に立設されるコーナー部材を有
    することを特徴とする請求項1に記載の荷造り用品。
  4. 【請求項4】 前記周辺から連続した縁のうちの少なく
    とも1つの縁は傾倒可能に形成され、前記支持部材は前
    記物品を移動可能に支持する転がり部材であることを特
    徴とする請求項2に記載の荷造り用品。
  5. 【請求項5】 前記平面状部材と前記縁と前記支持台と
    は段ボール材で形成されていることを特徴とする請求項
    2に記載の荷造り用品。
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