JP3397419B2 - 信号灯器 - Google Patents

信号灯器

Info

Publication number
JP3397419B2
JP3397419B2 JP35274493A JP35274493A JP3397419B2 JP 3397419 B2 JP3397419 B2 JP 3397419B2 JP 35274493 A JP35274493 A JP 35274493A JP 35274493 A JP35274493 A JP 35274493A JP 3397419 B2 JP3397419 B2 JP 3397419B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
shielding
lens
lenses
convex lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35274493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07200994A (ja
Inventor
恒夫 海谷
佑郎 峰崎
英治 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Industries Ltd
Original Assignee
Koito Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Industries Ltd filed Critical Koito Industries Ltd
Priority to JP35274493A priority Critical patent/JP3397419B2/ja
Publication of JPH07200994A publication Critical patent/JPH07200994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3397419B2 publication Critical patent/JP3397419B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消灯時における疑似点
灯を防止すると共に、点灯時と消灯時における識別性、
即ち明度比(コントラスト)を大きくし、良好な状態で
使用することができる道路交通用の信号灯器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】道路交差点や横断歩道等に配設する交通
信号灯器は、従来より図19(a)及び(b)に示すよ
うに、それぞれ別々に区画された信号灯器50に、青、
橙、赤等の異なった色のフィルタ機能を有する着色され
た透光性前面レンズ52を設けて所定の信号色を発色す
るように構成してある。この信号灯器50は、連接した
状態で一般的には路側に立設した支柱51の上方に支承
して使用するものであるため、太陽光等の外光Sがその
前面レンズ52を介して信号灯器50内に入射し、該信
号灯器50内に構成した放物反射鏡面53により反射さ
れ、信号灯器50外へ放射され、あたかも点灯している
かのような所謂疑似点灯現象を生じ、車両の運転者や歩
行者の視認性を著しく損なうものであった。そこで、従
来から信号灯器50の上部に遮光フード54を被着した
り、図19(c)に示すように、前面レンズ52の後方
に多数の微小凸レンズ55,55…を平面的に配列する
と共に、該凸レンズ55,55…の焦点F位置に遮光膜
56,56…をを配置し、太陽光等の外光Sが前面レン
ズ52を介して入射した場合に、該外光を各凸レンズ5
5,55…によって収束すると共に、上記遮光膜56,
56…によって吸収し、放物反射鏡面53に到達するこ
とがないように構成して信号灯器50の前面レンズ52
が恰も点灯しているように視認される疑似点灯現象の発
生を防止する構造のものが提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、遮光フード5
4を構成した前者の信号灯器50では、消灯時に遮光フ
ード54によっては完全に遮光されない西日等の外光S
が入射すると、光源57の後方に位置する放物反射鏡面
53等により反射された反射光によって前面レンズ52
が発色し、恰も点灯しているかのように誤認され、点灯
時と消灯時の明度比,即ちコントラスト(以下単に「コ
ントラスト」という)が小さくなるという欠点があり、
また後者の信号灯器50にあっては、前面レンズ52の
後方に150から160個というような多数の凸レンズ
55を並列させるものであるため,各凸レンズ55と対
応する各遮光膜56の位置決めや組立調整,乃至はその
作業性が極めて悪くなるばかりでなく、各凸レンズ55
によって収束された外光によって遮光膜56が高温とな
り、また光源57と各凸レンズ55の焦点F位置との間
の位置ずれが発生し易く、光源から出射する照射光束が
必要以上に拡散される等の問題を有するものであった。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、前面レンズを透過し太陽光等の外光の灯室内
への入射を規制すると共に、点灯時における光源の照射
光束が有効に出射するように構成して点灯時と消灯時の
コントラストを大きくし、視認性に優れた信号灯器を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る信号灯器は、着色透光性素材で形成さ
れた前面レンズと、光源からの光束を略並行光束に変換
して照射する反射鏡面を具備した信号灯器において、前
記前面レンズの後方に所定周期で多数の凸レンズ素子を
並列形成した2枚の遮光レンズを背向配置し、該両遮光
レンズの対応する各凸レンズ素子の光軸を一致させると
共に、対応する前記両凸レンズ素子の焦点を前記両遮光
レンズ間に共有させ、かつ前記両遮光レンズ間に前記各
凸レンズ素子を透過して収束した照射光束を透過させる
ための多数の透過孔を有し、暗色系塗膜によって形成し
て成る遮光膜を前記遮光レンズのいずれか一方の内面に
被着したことを要旨とするものである。
【0006】上記遮光膜は、該遮光膜に形成した透過孔
の中心軸が前記両遮光レンズに対応形成した各凸レンズ
素子の光軸に対して上方に変位し、その上縁部が水平方
向から入射して外側に位置する遮光レンズの凸レンズ素
子によって収束した外光の下縁部の透過位置と略一致
るように構成したものである。また、上記凸レンズ素子
は、遮光レンズの中心からレンズ周縁部に向かって同心
円状に並列させた多数のシリンドリカルレンズによっ
て、または円周上に並列させた多数の平凸レンズ群を遮
光レンズの中心から同心円状に配列することによって形
成することができる。尚、上記平凸レンズ群は、遮光レ
ンズの表面に対して格子状に配列する構造に形成するこ
とも可能である。
【0007】上記遮光膜は、遮光レンズの中心から放射
状に形成幅が拡大すると共に、隣接する遮光膜同士が円
周方向へ千鳥状に配列してもよい。また、上記同心円状
に形成した凸レンズ素子に対応して形成する遮光膜の形
成位置が、遮光レンズの中心を通る水平線、または該遮
光レンズの中心から下方へ向かって所定角度で区画され
た扇状部の放射状の扇形線を境にして遮光膜間の中心軸
が上方へ変位するように形成される。尚、上記遮光膜
は、遮光レンズの中心を通る水平線から上方、および該
水平線の下方に遮光レンズの中心を中心として形成され
る所定範囲の扇状部分についてのみ形成することも可能
である。
【0008】本発明に係る信号灯器を歩行者用の信号灯
器として構成する場合には、上記凸レンズ素子を横方向
へ延びる多数のシリンドリカルレンズを所定ピッチで縦
方向へ平行に並列し、また多数の平凸レンズ群を並列さ
せることによって構成することができる。
【0009】
【作用】本発明に係る信号灯器によれば、点灯時には遮
光膜の透光部位を介して光源からの放射光により前面レ
ンズを照射して所定の信号色に発色させ、また、消灯時
には前面レンズを介して入射した西日等の外光は遮光膜
により吸収される。而して、消灯時における疑似点灯、
疑似発色を防止すると共に、点灯時の明度比を大きくす
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る信号灯器の好適な実施例
を図面に従って説明する。図1乃至図3は、本発明に係
る第一の信号灯器の基本構成を示すものであり、符号1
は青、橙、赤等の異なった色のフィルタ機能を有する着
色された透光性前面レンズ2を設けて所定の信号色を発
色するように構成した信号灯器である。この信号灯器1
は、灯体3の後部に放物面、楕円面等の反射鏡面4を形
成すると共に、該反射鏡面4の略焦点F位置に光源5を
配置し、反射鏡面4上において屈折した光束を上記前面
レンズ2外へ略平行光束として出射し、信号灯器1とし
ての前面レンズ2の所定の色相に応じて着色するように
構成したものである。
【0011】本発明においては、上記前面レンズ2の後
部には2枚の遮光レンズ6,7を所定の隙間Wを開け、
平面状となる背面側を背中合わせに並列させて配置した
ものであり、両遮光レンズ6,7の表面には、所定周
期および所定のピッチ多数の凸レンズ素子8,8…を
並列形成し、該両遮光レンズ6,7の対応する各凸レン
ズ素子8,8の各光軸L1を一致させると共に、上記
両遮光レンズ6,7に形成した背向対応する凸レンズ素
子8,8の焦点Fを上記両遮光レンズ6,7間に形成
される上記隙間W内に共有させ、かつ該両遮光レンズ
6,7間には更に上記各凸レンズ素子8を透過して収束
した照射光束を透過させるための多数の透過孔9を形成
した遮光膜10を介装したものである。この遮光膜10
は、遮光レンズ6,7の内側となる内面の何れか一方に
形成したものであり、一般的には暗黒色系の塗膜を透過
孔9を形成するように塗着して形成されている。
【0012】上記構成になる各凸レンズ素子8は、凸面
部がその曲成方向に対して一端側から他端側へ全体とし
て曲率の異なる曲線部分を連続して組み合わせてなる所
謂非曲面形状に構成したものであって、2枚の遮光レン
ズ6,7を組み合わせることと相俟って各凸レンズ素子
8の焦点F距離を短くすることにより両遮光レンズ6,
7間の隙間Wを可能な限り小さくし、灯体3の奥行きが
不必要に大きくならないように構成し、かつ外光Sの拡
散率を高めることができるため、後述する遮光膜10と
の相乗効果と相俟って点灯時における内部光源の照射光
束とのコントラストを著しく向上することが可能であ
る。
【0013】本実施例においては、各凸レンズ素子7が
各遮光レンズ6,7の中心Cからレンズ周縁部に向かっ
て同心円状に並列させた蒲鉾形の多数の所謂シリンドリ
カルレンズ8a,8a…によって形成したものであり、
平面状となる背面側を背中合わせに並設させた構造にな
っている。この遮光レンズ6,7について、一般的には
内側となる遮光レンズ7の内面に遮光膜10が形成して
ある。この遮光膜10は、上記遮光レンズ7の内面に暗
黒色系の塗膜をシリンドリカルレンズ8aによって収束
される光束の透過位置に対応して透過部、即ち、透過孔
9を形成するように塗着したものであり、信号灯器1の
前方所定角度上方から照射する外光Sの入射光束の進入
を阻止すると共に、信号灯器1としての信号照射光束の
有効な出射を確保するために、遮光レンズ7の中心Cを
通る水平線Hを境にしてその上下で遮光膜10の塗着位
置が各シリンドリカルレンズ8aの光軸L1に対して下
側(シリンドリカルレンズ8aの光軸L1の上方に遮光
膜10の透過孔9の中心軸L2が形成される)に位置
し、前面レンズ2の前方から灯体3内に入射する外光S
に対しては常にシリンドリカルレンズ8aの形成位置の
下側に位置するように構成されており、図4(a),
(b)に示すように、上記遮光レンズ7の中心Cを通る
水平線Hに対してその上下で遮光膜10の形成位置がず
れるように形成される。したがって、上記の如く遮光膜
10に形成した透過孔9の中心軸L2が前記両遮光レン
ズ6,7に対応形成した各凸レンズ素子8の光軸L1に
対して上方に変位し、その上縁部が水平方向から入射し
て外側に位置する遮光レンズ6の凸レンズ素子8によっ
て収束した外光Sの下縁部の透過位置と略一致する位置
に形成したものであり、図5に示すように、各シリンド
リカルレンズ8aの光軸L1に対しては入射光束0°方
向において、その収束した光束の下側部位が遮光される
位置まで上記透過孔9の中心軸L1が上方に変位してい
る。したがって、外光Sの照射角度が上記0°を越えて
上方へ傾斜すると、傾斜位置が入射しようとす外光Sに
対しては遮光レンズ7のシリンドリカルレンズ8aによ
って傾斜しながら収束するため、外光Sの収束光の一
部、即ち下側部分が該遮光膜10によって吸収遮光さ
れ、灯体3内への入射が規制されることになる。この遮
光された外光Sの遮光量は、外光の傾斜角度が大きくな
るに従って多くなり(図6〜図11参照)、灯体3内へ
の外光Sの入射光量が減少すると共に、内側に位置した
遮光レンズ7に形成したシリンドリカルレンズ8aの凸
レンズ素子8aによって再度拡散されて入射した外光S
が反射鏡面4によって再帰反射し、更に凸レンズ素子8
aによって収束された後、上記遮光膜10の透過孔9を
経由して灯体3外へ出射する可能性は、灯体3内におけ
る乱反射(点線指示部)作用と相俟って著しく減少す
る。したがって、前面レンズ2に対する外光Sの入射角
度が大きくなればなる程疑似点灯現象の発生の確率が小
さくなる。
【0014】即ち、本発明における信号灯器1による疑
似点灯防止及びコントラストの向上は、2枚の遮光レン
ズ6,7のレンズ間の隙間W間に構成した遮光膜10に
より外光Sの入射を遮断しながら、内部光源5の照射光
束を有効に出射することにより点灯時と消灯時のコント
ラストの向上を図るものである。この遮光レンズ6,7
は、両者の配置間隔,即ち遮光レンズ6と7との隙間W
を広げ、または遮光膜10自体の透過孔9を小さくする
ことによって両者6,7を経由して灯体3内へ入射する
光量を調節して遮光性を高めることができる。
【0015】この遮光膜10は、上記の如く、上記両遮
光レンズ6,7の内、内側に位置する遮光レンズ7の内
側に塗着した暗色系塗膜によって形成したものである
が、必要により別体に形成した遮光板(図示していな
い)を上記両遮光レンズ6,7間の隙間Wに介装するこ
とによっても構成することができる。尚、上記遮光膜1
0は、図10に示すように、2枚の遮光レンズ6,7の
内、外側に配置した遮光レンズ6の内面に形成して構成
することも可能であることは勿論である。
【0016】また、上記シリンドリカルレンズ8aに代
えて、図11(a)乃至(c)に示すように、多数の平
凸レンズ8b,8b…を円周方向に並列させると共に、
該並列した平凸レンズ8b,8b…群を各遮光レンズ
6,7の中心Cからレンズ周縁部に向かって同心円状に
並列させることによって凸レンズ素子8を構成すること
も可能である。尚、上記平凸レンズ8b,8b…群は、
遮光レンズ6,7に対して格子状配列として形成するこ
とも可能であり、遮光膜10の形成についても上記平凸
レンズ8b,8b…群の配列形状に対応させる構造にな
る。
【0017】図12乃至図17は、遮光膜10の形成方
法に関する他の実施例を示すものである。即ち、図12
は遮光膜10を凸レンズ素子8の全ての同心円に対応さ
せることなく、1つ置き、又は2つ置き等、内部光源5
の出射率や信号灯器1の設置場所に応じて疑似点灯作用
の増減を考慮したものである。また、図13は遮光膜1
0を遮光レンズ7の中心Cから所定拡開角度による放射
状に形成幅が拡大すると共に、円周方向へ不連続に同一
ピッチで繰り返し形成し、全体として千鳥状模様になる
ように配列したものであり、上記図12に示す遮光膜1
0の形成方法と同様に内部光源5の出射効率や点灯時ま
たは消灯時における見え方の均一性を考慮したものであ
る。
【0018】また、図14は遮光膜10の内面に同心円
状に形成した凸レンズ素子8を遮光レンズ6または7の
中心を同軸として下方へ扇状に区画された上下部分にお
いて形成位置を不連続に形成することによって該遮光膜
10が凸レンズ素子8の光軸L1の下側に位置するよう
に構成したものである。尚、この遮光膜10は、遮光レ
ンズ6,7の中心を通る水平線Cの上方と、その下方鉛
直方向に形成される所定範囲の扇状部分についてのみ形
成し、左右方向へは下方への遮光膜10を形成せずに、
内部光源5の出射効率を高めるように構成することもで
きる(図15参照)。
【0019】図16乃至図18は、本発明に係る信号灯
器を歩行者用信号灯器として構成した例を示すものであ
り、遮光レンズ16,17の基本構成については上記第
一の実施例に説明した遮光レンズ5,6と略同一であ
り、上記第一の実施例と異なる部分について説明する。
【0020】歩行者用信号灯器にあっては、上下に連接
した略正方形状に形成された2個の信号灯器11の各前
面開口縁を前面レンズ12aで被蓋すると共に、その後
部に人形等の歩行者規制用図柄(図示していない)を描
出した色ガラスでなる補助レンズ12bを配設し、両者
を交互点灯させて横断歩行者の道路横断の歩行指示をす
るものであり、上記補助レンズ12bの後部に略正方形
状に構成された2枚の遮光レンズ16,17を並列配置
し、両遮光レンズ16,17間に遮光膜20を介装した
ものである。この遮光レンズ16,17は、その表面側
に形成する凸レンズ素子18がレンズ水平線Hに対して
略等ピッチで平行に繰り返す構造になっており、何れか
一方の凸レンズ素子18に対応し、該遮光レンズ16,
17の内面に凸レンズ素子18の光軸L1よりも上方へ
中心軸L2をずらせた遮光膜20が塗着または配設され
る構造になっている。
【0021】次に、本発明に係る信号灯器の原理を説明
する。外部から前面レンズ2,12を経由して灯体3,
13内に水平に入射した太陽光等の外光Sは、外側の遮
光レンズ6,16の凸レンズ素子8,18のすぐ後側側
で焦点を結び、拡散しながら内側の遮光レンズ7,17
に形成した遮光膜10,20の透過孔9,19を経由し
て内側の遮光レンズ7,17内に入射し、該遮光レンズ
7,17の凸レンズ素子8,18によって略信号灯器
1,11の有効面積大に拡散されるが、遮光膜10,2
0によって遮光された光量だけ入射光量Sが減少するた
め、仮に反射鏡面4,14において全反射しても遮光膜
10,20によって遮られる分だけ出射光量が減少す
る。しかも、遮光レンズ7,17の凸レンズ素子8,1
8に対して入射および出射の繰り返しを行うごとに収束
又は拡散を繰り返し、かつ反射鏡面4,14によって偏
向屈折した光束の一部は出射時に遮光膜10,20によ
って遮光されて、灯体3,13外へ出射することもない
ため、反射鏡面4,14からの出射光束が減少してその
明るさは極めて低減される。この外光Sに対する遮光作
用は、信号灯器1,11に対する水平線Hよりも高く傾
斜すればする程、灯体3,13外への反射光の出射光束
が少なくなり、かつ点灯時と消灯時における前面レンズ
2,12の見え方の明るさとの対比において両者のコン
トラストが大きくなり、疑似点灯による視認性の低下が
防止される。
【0022】尚、本発明に係る信号灯器において、前面
レンズ2,12に対する着色は、該前面レンズ2,12
自体が着色透光性素材で形成されたものであっても、ま
た前面レンズ2,12の表面に着色透光膜を被着したも
のであってもよいことは勿論である。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る信号灯器は、以上のように
構成したことから、例えば道路交通信号器に使用した場
合、消灯時に西日等の外光が入射しても疑似点灯現象を
生ずることがなく、また点灯時と消灯時の明度比が大き
くできる等の優れた特徴を有するものであり、本発明実
施により得られる効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号灯器における第一の実施例を
示す縦断面図である。
【図2】同じく2枚の遮光レンズの対応関係を示すもの
であり、(a)は内側の遮光レンズの正面図、(b)は
両遮光レンズの側面図、(c)は外側の遮光レンズの正
面図である。
【図3】同じく内側の遮光レンズの構造を示すものであ
り、(a)は側面図、(b)は背面図である。
【図4】同じく2枚の遮光レンズにおける対応する凸レ
ンズ素子の構造を示すものであり、(a)は拡大側面
図、(b)は拡大背面図である。
【図5】同じく2枚の遮光レンズに対する外光の入射原
理を示すものであり、内側の遮光レンズに遮光膜を形成
し、入射角0°の場合の説明図である。
【図6】同じく入射角5°の場合の説明図である。
【図7】同じく入射角10°の場合の説明図である。
【図8】同じく入射角15°の場合の説明図である。
【図9】同じく入射角20°の場合の説明図である。
【図10】同じく外側の遮光レンズに遮光膜を形成し、
入射角0°の場合の説明図である。
【図11】遮光レンズに形成する凸レンズ素子の他の実
施例を示すものであり、(a)は内側の遮光レンズの正
面図、(b)は両遮光レンズの側面図、(c)は外側の
遮光レンズの正面図である。
【図12】遮光膜の形成方法に関する他の実施例を示す
背面図である。
【図13】同じく遮光膜の形成方法に関する他の実施例
を示す背面図である。
【図14】同じく遮光膜の形成方法に関する他の実施例
を示す背面図である。
【図15】同じく遮光膜の形成方法に関する他の実施例
を示す背面図である。
【図16】本発明に係る信号灯器を歩行者用信号灯器に
構成した第二の実施例を示す縦断面図である。
【図17】同じく2枚の遮光レンズの構造を示すもので
あり、(a)は内側の遮光レンズの正面図、(b)は2
枚の遮光レンズの側面図、(c)は外側の遮光レンズの
正面図である。
【図18】同じく遮光膜の形成方法を示す背面図であ
る。
【図19】従来の信号灯器の構成を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は側面図,(c)は拡大縦断面
図である。
【符号の説明】
1,11 信号灯器 2,12 前面レンズ 3,13 灯体 4,14 反射鏡面 5,15 光源 6,16 外側の遮光レンズ 7,17 内側の遮光レンズ 8 レンズ素子 9,19 透過孔 10,20 遮光膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−20193(JP,A) 特開 平3−52000(JP,A) 特開 昭60−167201(JP,A) 実開 平3−107799(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/095 F21Q 3/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色透光性素材で形成された前面レンズ
    と、光源からの光束を略並行光束に変換して照射する反
    射鏡面を具備した信号灯器において、 前記前面レンズの後方に所定周期で多数の凸レンズ素子
    を並列形成した2枚の遮光レンズを背向配置し、該両遮
    光レンズの対応する各凸レンズ素子の光軸を一致させる
    と共に、対応する前記両凸レンズ素子の焦点を前記両遮
    光レンズ間に共有させ、かつ前記両遮光レンズ間に前記
    各凸レンズ素子を透過して収束した照射光束を透過させ
    るための多数の透過孔を有し、暗色系塗膜によって形成
    して成る遮光膜を前記遮光レンズのいずれか一方の内面
    に被着したことを特徴とする信号灯器。
  2. 【請求項2】 前記遮光膜に形成した透過孔の中心軸が
    前記両遮光レンズに対応形成した各凸レンズ素子の光軸
    に対して上方に変位し、その上縁部が水平方向から入射
    して外側に位置する遮光レンズの凸レンズ素子によって
    収束した外光の下縁部の透過位置と略一致していること
    を特徴とする請求項1の信号灯器。
  3. 【請求項3】 前記凸レンズ素子が各遮光レンズの中心
    からレンズ周縁部に向かって同心円状に並列させた多数
    のシリンドリカルレンズであることを特徴とする請求項
    1の信号灯器。
  4. 【請求項4】 前記凸レンズ素子が円周上に多数の平凸
    レンズ群を並列させると共に、遮光レンズの中心からレ
    ンズ周縁部に向かって上記平凸レンズ群を同心円状に並
    列させたことを特徴とする請求項1の信号灯器。
  5. 【請求項5】 前記平凸レンズ群が遮光レンズ面に対し
    て格子状に配列形成したことを特徴とする請求項1の信
    号灯器。
  6. 【請求項6】 前記遮光膜が遮光レンズの中心から放射
    状に形成幅が拡大すると共に、隣接する遮光膜同士が円
    周方向へ千鳥状に配列されたことを特徴とする請求項
    または4の信号灯器。
  7. 【請求項7】 前記同心円状に形成した凸レンズ素子に
    対応して形成する遮光膜の形成位置が、遮光レンズの中
    心を通る水平線、または該遮光レンズの中心から下方へ
    向かって所定角度で区画された扇状部の放射状の扇形線
    を境にして遮光膜間の中心軸が上方へ変位していること
    を特徴とする請求項1の信号灯器。
  8. 【請求項8】 遮光レンズの中心を通る水平線から上
    方、および該水平線の下方に遮光レンズの中心を中心と
    して形成される所定範囲の扇状部分についてのみ遮光膜
    を形成したことを特徴とする請求項2,3,4,5,6
    または7の信号灯器。
  9. 【請求項9】 前記凸レンズ素子が横方向へ延びる多数
    のシリンドリカルレンズを所定ピッチで縦方向へ並列形
    成したことを特徴とする請求項1の信号灯器。
JP35274493A 1993-12-29 1993-12-29 信号灯器 Expired - Fee Related JP3397419B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35274493A JP3397419B2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 信号灯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35274493A JP3397419B2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 信号灯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07200994A JPH07200994A (ja) 1995-08-04
JP3397419B2 true JP3397419B2 (ja) 2003-04-14

Family

ID=18426146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35274493A Expired - Fee Related JP3397419B2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 信号灯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3397419B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002133587A (ja) * 2000-10-25 2002-05-10 Koito Ind Ltd 交通信号灯器およびそのレンズの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07200994A (ja) 1995-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3005955B2 (ja) 灯 具
US6431738B1 (en) Versatile power-efficient automobile signal lamp
JP4044352B2 (ja) ヘッドランプ
KR0132611B1 (ko) 신호등의 의사점등 현상방지장치
JP3397419B2 (ja) 信号灯器
JPS5821361B2 (ja) 車輌用灯具
JPH10241415A (ja) 車両シグナルランプ
JPH07311893A (ja) 信号表示器
JP2542079Y2 (ja) 交通信号灯用遮光レンズ
JP3190818B2 (ja) 灯 具
JP2511078Y2 (ja) 交通信号灯用遮光レンズ
JPH0212600A (ja) 信号灯器
JP2544450Y2 (ja) 交通信号灯用遮光レンズ
JPH0726799Y2 (ja) 交通信号灯
JP2511087Y2 (ja) 交通信号灯用遮光レンズ
JP4422934B2 (ja) 信号灯
JP2544451Y2 (ja) 交通信号灯用遮光レンズ
JP2511088Y2 (ja) 交通信号灯用遮光レンズ
JP4015374B2 (ja) 車両用灯具
JPH1153905A (ja) 車輌用標識灯
JPH0314732Y2 (ja)
JPH074720Y2 (ja) 信号灯用遮光レンズ
JPH0241758Y2 (ja)
JPH03269904A (ja) 多重反射鏡面を有する自動車用灯具
JP2001229492A (ja) 交通信号灯

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees