JP3396379B2 - アンローダ掘削部のカテナリーレール装置 - Google Patents

アンローダ掘削部のカテナリーレール装置

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JP3396379B2
JP3396379B2 JP22194296A JP22194296A JP3396379B2 JP 3396379 B2 JP3396379 B2 JP 3396379B2 JP 22194296 A JP22194296 A JP 22194296A JP 22194296 A JP22194296 A JP 22194296A JP 3396379 B2 JP3396379 B2 JP 3396379B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンローダ掘削部
のカテナリーレール装置に関し、さらに詳しくは、アン
ローダのバケットチェーン式掘削部に用いるバケットガ
イド用のカテナリーレール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のアンローダ(バラ荷の荷
揚装置)におけるバケットチェーン式掘削部のカテナリ
ーレール装置を示す側面図である。図9において、1は
バケットチェーン式掘削部を支持する縦の揺動フレー
ム、2は長手方向の中間部が縦の揺動フレーム1の下端
に揺動可能に軸支されたボトムフレーム、3は縦の揺動
フレーム1に対しボトムフレーム2を揺動してボトムフ
レーム2の位置調節を行なうためのシリンダ、4及び5
はボトムフレーム2の前後両端部に2列に取付けられた
ガイドスプロケット、6はガイドスプロケット4及び5
に係合して矢印R方向へ巡回駆動される2列のバケット
チェーンライン、7は各々が2列のバケットチェーンラ
イン6上に跨がった状態で取付けられて前後の間隔を置
いて配置された複数のバケットである。
【0003】上述のバケット7は、底面の両側に突出し
て設けた連結片8を介してバケットチェーンライン6上
に支持されており、このバケット7の底面には連結片8
より内側においてバケットチェーンライン6とほぼ同じ
高さ位置に左右一対のガイドローラ9が取付けられてい
る。
【0004】また、図9において、10はこの左右一対
のガイドローラ9の内側位置に配置されてボトムフレー
ム2に支持された左右一対のカテナリーレールであり、
これら一対のカテナリーレール10の外側面は逆L字形
に成形されている。そして、これらの逆L字形の外側面
に上述のガイドローラ9が摺接されるようになってい
る。なお、一対のカテナリーレール10はこれらのレー
ル間に広がるフレーム部(図9においては図示せず)の
両縁部に一体に設けられており、このフレーム部の一端
がボトムフレーム2の前端下部にブラケット11,12
を介して支軸13を中心に回動可能に枢着されている。
さらに、前記フレーム部の他端側とボトムフレーム2と
の間には、縦向きに配置された昇降用シリンダ51から
成る昇降手段と、ボトムフレーム2の側面に固着された
垂直ガイド52、及び、この垂直ガイド52に摺動可能
な状態で嵌合された縦移動部材53から成る横荷重支持
手段とが介装されている。
【0005】かくして、図9の従来装置の場合には、昇
降用シリンダ51の駆動により一対のカテナリーレール
10が支軸13を中心に回動され、これに伴って図9に
おいて実線で示す高さ位置から一点鎖線で示す高さ位置
の間において昇降駆動されるようになっている。すなわ
ち、昇降用シリンダ51を伸張駆動するのに応じて一対
のカテナリーレール10がバケット7上のガイドローラ
9と接する高さ位置(図9において実線で示す高さ位
置)に配置される一方、昇降用シリンダ51を収縮駆動
するのに応じて一対のカテナリーレール10がガイドロ
ーラ9から離れる高さ位置(図9において一点鎖線で示
す高さ位置)に配置されるようになっている。また、バ
ケットチェーン式掘削部のバケット7を矢印R方向に横
移動させつつ荷揚げ運転する時には、バケット7からカ
テナリーレール10へ加わる横荷重を前記垂直ガイド5
2と縦移動部材53とを経てボトムフレーム2にて支持
し、これによりカテナリーレール10の位置保持の安定
化を図るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来のカテナリーレール装置にあっては、昇降用シ
リンダ51と縦移動部材53とをそれぞれほぼ縦向きに
配置するようにしているため、これらをボトムフレーム
2の左右両側に対称に2組設ける必要がある上に、対称
な2組の装置を同期的に操作しなければならない。ま
た、昇降用シリンダ51と縦移動部材53の作動に必要
な範囲が大きく、これらの部材の配置に当ってはボトム
フレーム2の側部や上部で他の部材と干渉して位置決め
が難しい等の問題点がある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解消
すべくなされたものであって、その目的は、カテナリー
レール装置の昇降手段と横荷重支持手段をコンパクト
(小型)でかつ簡易に構成することができるようなアン
ローダ掘削部のカテナリーレール装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明では、アンローダ掘削部のボトムフレームの
下部にバケットガイド用の一対のカテナリーレール付フ
レームの一端をそれぞれ回動自在に枢着し、このカテナ
リーレール付フレームの他端側と前記ボトムフレームと
の間に、前記カテナリーレール付フレームの一端を中心
に前記カテナリーレール付フレームを前記ボトムフレー
ムに対して回動させて昇降させるための昇降手段、及
び、バケットからカテナリーレールに加わる横荷重を前
記ボトムフレームで支持するための横荷重支持手段をそ
れぞれ配設して成るアンローダ掘削部のカテナリーレー
ル装置において、前記昇降手段を、(a) 前記ボトム
フレームの下面に一端が回動可能に枢着され、かつ、前
記ボトムフレームの長手方向の垂直面に沿って配置され
たレバー部材と、(b) 前記レバー部材の他端部とこ
れに近接したカテナリーレール付フレームの最寄り部分
との間に回動可能に軸連結された短リンク部材と、
(c) 前記ボトムフレームの下面と前記レバー部材の
中間部分との間に介装されたレバー部材回動用シリンダ
と、により構成すると共に、前記横荷重支持手段を、
(d) 上端が前記ボトムフレームの下面に固着され、
かつ、下端側部分が前記カテナリーレール付フレームの
開口部内に突入配置されたボトムフレーム側の固定部材
と、(e) 前記固定部材の両側面部にそれぞれ設けら
れた一対の垂直ガイド面と、(f) 前記一対の垂直ガ
イド面にそれぞれ対向する配置で前記カテナリーレール
付フレームの開口部側に設けられた一対の垂直ガイド面
と、により構成している。また、本発明では、前記横荷
重支持手段の固定部材が、下端に幅広部を有し、この幅
広部の端面に垂直ガイド面を備えると共に、この幅広部
の肩部に上向きの支持面を備え、この上向きの支持面に
対向する配置で前記カテナリーレール付フレームの開口
部側に下向きの被支持面を有するフレーム位置保持用部
材を備えたえるようにしている。また、本発明では、前
記カテナリーレールを昇降させるための前記レバー部材
回動用シリンダの作動ロッド側のリリーフ圧を、通常の
荷揚掘削時は高圧に制御し、船底近くの荷揚掘削時は低
圧に制御する制御部を備えるようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】第一実施例 図1〜図6は、本発明の第一実施例を示している。な
お、これらの図中、従来と同一の要素は、図9と同一の
符号を付し、重複する説明を省略する。図1において、
15は本発明の第1実施例で使用するフレーム部材であ
ってその両側面にカテナリーレール10がそれぞれ付設
されているカテナリーレール付フレーム、20はボトム
フレーム2とカテナリーレール付フレーム15との間に
介装された昇降手段、30はボトムフレーム2の後部
(図1において右側部分)とこのボトムフレーム2の下
側に配置されたカテナリーレール付フレーム15との間
に設けられた横荷重支持手段である。
【0010】図2に示すように、一対のカテナリーレー
ル10は、左右のレール間を繋ぐカテナリーレール付フ
レーム15の両側に固定して設けられている。そして、
カテナリーレール付フレーム15には、このフレーム1
5が昇降駆動される側の端部の近傍箇所に、横荷重支持
手段30用として使用される開口部16が形成されてい
る。
【0011】カテナリーレール付フレーム15の前端部
すなわち図1及び図2において左側の端部が、図1及び
図3に示すようにボトムフレーム2の前端箇所及びカテ
ナリーレール付フレーム15の前端箇所にそれぞれ固着
された各2組のブラケット11及び12とこれらの間に
枢着された支軸13とを介してボトムフレーム2の前端
に回動可能に取付けられ、カテナリーレール付フレーム
15の他端側(後端側部分)が上下方向に昇降(回動移
動)可能に構成されている。
【0012】また、図4に示すように、断面がほぼ逆L
字形状に成形されたカテナリーレール10が、カテナリ
ーレール付フレーム15の側面の下縁部に嵌合い状態の
下で埋込みボルト(図示せず)等により一体に固着され
ており、バケット7の底面のガイドローラ9がこのカテ
ナリーレール10の外側の逆L字形状面に接触しながら
案内移動されるようになっている。
【0013】さらに、上述のカテナリーレール付フレー
ム15の開孔部16の前側を画成する横方向フレーム部
(クロスメンバ部)17には、図2及び図5に示す如
く、その前面にブラケット18が取付けられている。
【0014】一方、既述の昇降手段20は、図5に明示
するように、ボトムフレーム2の下面に一端が支軸21
により回動可能に枢着され、かつ、ボトムフレーム2の
長手方向の垂直面に沿って配置されたレバー部材22
と、このレバー部材22の他端部とこれに近接したカテ
ナリーレール付フレーム15の最寄り部分との間に軸2
3及び24にて回動可能に軸連結された短リンク部材2
5と、ボトムフレーム2の下面とレバー部材22の中間
部分との間に介装されたレバー部材回動用シリンダ28
とで構成されている。シリンダ28はほぼ水平に配置さ
れると共に、シリンダ28の基端(ヘッド側の端部)
が、レバー部材22よりも前方のボトムフレーム2の下
面に軸26を介して回動可能に連結され、シリンダ28
の駆動端(作動ロッドの先端部分)がレバー部材22の
中間部に軸27を介して連結されている。
【0015】また、シリンダ28のヘッド側及び作動ロ
ッド側の油圧回路の間にはリリーフ弁29が接続されて
おり、このリリーフ弁29は油圧回路の電磁制御弁(図
示せず)が閉状態下にある時に作動するように構成され
ている。さらに、本例においては、アンローダ掘削部の
通常の荷揚掘削時(通常の荷揚運転制御時)に前記リリ
ーフ弁29を予め設定した高圧に制御する一方、船底近
くでの荷揚掘削時(船倉近くでの荷揚運転制御時)には
前記リリーフ弁29を予め設定した低圧に制御する制御
部39を具備している。
【0016】なお、図5において実線で示すカテナリー
レール10の位置は、シリンダ28を収縮駆動させた場
合にカテナリーレール10がバケット7のガイドローラ
9と係合する高さ位置であり、図5において一点鎖線で
示すカテナリーレール10の位置は、シリンダ28を伸
張駆動させた場合にカテナリーレール10がガイドロー
ラ9から上方へ離間した高さ位置を示している。このシ
リンダ28の作動ロッドの作動位置は図外のストローク
センサにて検出されるように構成されると共に、このス
トロークセンサからの位置検出信号及び前記制御部39
に入力される動作指令信号に基づいて、カテナリーレー
ル付フレーム15が上述の実線位置と一点鎖線位置とに
選択的に移動制御されるように構成されている。
【0017】一方、既述の横荷重支持手段30は、図6
に明示するように、ボトムフレーム2の下面に上端が固
着され、かつ、カテナリーレール付フレーム15の開口
部16の幅より若干狭い幅の下端側部分がカテナリーレ
ール付フレーム15の開口部16内に突入配置されたボ
トムフレーム側の固定部材31と、この固定部材31の
両側面部にそれぞれ設けられた一対の垂直ガイド面32
a,32bと、これら一対の垂直ガイド面32a,32
bにそれぞれ対向する配置でカテナリーレール付フレー
ム15の開口部16側に設けられた一対の垂直ガイド面
33a,33bとで構成されている。
【0018】次に、上述の如き構成を具備する本例のカ
テナリーレール装置の動作につきの述べると、以下の通
りである。まず、図1及び図5において、昇降手段20
のシリンダ28を収縮駆動すると、これに伴いレバー部
材22及び短リンク部材25が一点鎖線位置から実線位
置へリンク移動され、カテナリーレール付フレーム15
が鎖線位置から実線位置へ下側へ押下げられる。このと
き、横荷重支持手段30においては、図6に示すよう
に、カテナリーレール付フレーム15側の垂直ガイド面
33a,33bとボトムフレーム2側の固定部材31の
垂直ガイド面32a,32bとが互いに摺接した状態と
なり、カテナリーレール付フレーム15が一点鎖線位置
から実線位置へ下方へ向けてスライド移動する。これと
は逆に、シリンダ28を伸張駆動すると、カテナリーレ
ール付フレーム15は、実線位置から一点鎖線位置へ上
方へ向けてスライド移動する。
【0019】アンローダのバケット掘削部によるバラ荷
の掘削作業に際しては、昇降手段20の駆動操作にてカ
テナリーレール付フレーム15を図1に示す実線位置に
降下させてその位置で停止させた状態とし、バケットチ
ェーンをバケットチェーンライン6に沿って巡回運転さ
せてバケット掘削部のバケット7を矢印R方向に移動さ
せると共にバケット7を横方向(図1の紙面と直角方
向)へ移動運転することによって、通常のバラ荷の荷揚
運転を行う。このときの通常の荷揚運転時(通常の荷揚
掘削時)には、シリンダ28の作動ロッド側のリリーフ
圧は、制御部39からの制御信号及び図外のストローク
センサの作動ロッド位置検出信号に基づいて高圧に制御
され、シリンダ28がバケットチェーンライン6に加わ
る通常の掘削反力に対抗してカテナリーレール10を図
1の実線位置に維持する。そして、この状態の下では、
バケット7は調節されたバケットチェーンライン6の張
力下でバケット7上のガイドローラ9が図4に示すよう
にカテナリーレール10に当接しながら移動し、バケッ
ト7がバラ荷から受ける横方向荷重がガイドローラ9を
経てカテナリーレール10へ伝わり、フレーム15及び
固定部材31を経てボトムフレーム2にて受止められる
状態で荷揚運転が継続される。
【0020】バラ荷が少なくなり、バケット掘削部が船
底に近づくと、制御部39の操作でリリーフ弁29が低
圧に切換え制御される。具体的には、ボトムフレーム2
の下を巡回するバケット7が船底(船倉の床面)と接触
して突上力を受けた時、この突上力はカテナリーレール
10へ伝わり、さらにこの突上力は短リンク部材25及
びレバー部材22を順次介してシリンダ28の作動ロッ
ドに引張力として作用する。これに応じて、上述の引張
力によりリリーフ弁29が強制作動され、カテナリーレ
ール10が図1の一点鎖線位置側へ移動されて前記突上
力の衝撃を充分に吸収し、バケット7とカテナリーレー
ル10の損傷が防止される。
【0021】この際、バケット7からの突上力によるシ
リンダ28の作動ロッドの伸張移動の動作は、シリンダ
28に設けた制御用の図外のストロークセンサで検知さ
れ、この検知結果に基づいてバケットチェーンライン6
の巡回運転が即座に非常停止され、バケット掘削部の高
さ調整等の修正が行なわれる。すなわち、このような状
態となったときには、昇降手段20の駆動操作によりカ
テナリーレール付フレーム15を図1の一点鎖線位置に
上昇させて、ボトムフレーム2の下部においてバケット
7が自重によりカテナリー状(懸垂状)の垂下がり状態
となるように設定し、この状態の下で巡回させて荷揚運
転を行う。この場合には、バケット7は、バケット7及
びバケットチェーン6が自重で船倉の床面と接しながら
巡回移動しながら、バケット7自身の自重でバラ荷を掻
取る状態となる。従って、この際にはバケットチェーン
6の弛みで突上力がボトムフレーム2に伝わらなくな
り、アンローダの掘削部への衝撃が回避されることとな
る。
【0022】このような本例の構成によると、昇降手段
20と横荷重支持手段30は、何れも、ボトムフレーム
2とカテナリーレール付フレーム15との上下の間隔領
域内に設けることができ、また昇降手段20と横荷重支
持手段30とをボトムフレーム2の幅方向の中央箇所に
各1組だけ設けて、有効に昇降及び荷役時の横荷重支持
作用を達成できる。このため、昇降手段20と横荷重支
持手段30の全体が占めるスペースが減少してコンパク
ト(小型)になる上に構成が簡易となり、バケット掘削
部上での他の部材との干渉もなくなり、昇降手段20と
横荷重支持手段30の取付け及び運転が容易になる。
【0023】また、昇降用シリンダ28の作動ロッド側
のリリーフ圧を調節するリリーフ弁29と、通常の荷揚
掘削時にはリリーフ弁29を高圧に制御すると共に船底
近くの荷揚掘削時にはリリーフ弁29を低圧に制御する
制御部39とを設けることにより、船倉の底浚い運転時
のバケット7と船倉の床面との衝突によるアンローダ掘
削部の損傷を有効に回避できる。
【0024】第二実施例 次に、図7及び図8に本発明の第二の実施例を示す。こ
の第二実施例は、既述の第一実施例における横荷重支持
手段30に、他のフレーム支持要素を付加して構成した
ものである。
【0025】本例においては、図7及び図8に示すよう
に、横荷重支持手段30の構成部材の1つとして、ボト
ムフレーム2の下面に上端を固着した固定部材31′を
設け、この固定部材31′の下端部だけをカテナリーレ
ール付フレーム15の開口部16の幅より若干小さい寸
法の広幅部35としている。そして、この広幅部35の
両側部に垂直ガイド面32a,32bを設けてカテナリ
ーレール付フレーム15側の垂直ガイド面33a,33
bとそれぞれ対向させると共に、広幅部35の肩部に上
向き支持面36a,36bを設け、これらの上向き支持
面36a,36bと対向する配置でカテナリーレール付
フレーム15の側に下向き被支持面37a,37bを有
するフレーム位置保持用部材38a,38bを設けるよ
うにしている。なお、上向き支持面36a,36b及び
下向き被支持面37a,37bは、図8に示すように傾
斜した支持面とするか、または段形に構成して良い。
【0026】また、その他の作用効果は、第一実施例の
場合と同様である。
【0027】本例によれば、昇降装置20のシリンダ2
8が収縮駆動されるのに伴いカテナリーレール付フレー
ム15がバケットガイド可能な位置に降下されたとき、
この状態でカテナリーレール付フレーム15が横荷重支
持手段30の上向き支持面36a,36bとカテナリー
レール付フレーム15上の下向き被支持面37a,37
bとの係合作用にて構造的に支持されるから、通常の荷
揚掘削時におけるカテナリーレール付フレーム15の位
置保持が安定する効果がある。
【0028】以上の第一及び第二実施例の作用をまとめ
て記載すると、まず、カテナリーレール昇降手段20
は、ボトムフレーム2の長さ方向に沿って設けられた単
一のシリンダ28の伸縮駆動により、レバー部材22と
短リンク部材25を狭い範囲内で回動する動作にてカテ
ナリーレール10を必要リフト量だけ昇降させる。
【0029】また、横荷重支持手段30は、ボトムフレ
ーム2の下面の固定部材31または31′の両側外向き
垂直ガイド面32a,32bと、これらの固定部材側垂
直ガイド面32a,32bとそれぞれ対向させた配置の
フレーム開口部16の側の内向き垂直ガイド面33a,
33bとを面接触させることにより、カテナリーレール
10が受ける横荷重をボトムフレーム2で支持する。
【0030】そして、これらの昇降手段20と横荷重支
持手段30としては、何れも、ボトムフレーム2の下面
とカテナリーレール付フレーム15との間隔領域内にか
つ一対のカテナリーレール10の間の中央箇所の領域に
1個の昇降手段20及び1個の横荷重支持手段30だけ
を設ければ良くなる。また、何れも、ボトムフレーム2
の下面とカテナリーレール付フレーム15との間隔の領
域内だけで作動できるようになる。従って、昇降手段2
0及び横荷重支持手段30は、全体構成が著しくコンパ
クトになり、取付けも運転操作も容易になる。
【0031】また、カテナリーレール昇降用シリンダ2
8の作動ロッドの側のリリーフ圧を、通常の荷揚掘削時
には高圧に制御してバケット7の掘削反力を保持し、船
底近くの荷揚掘削時には低圧に制御してバケット7と船
倉の床面との接触時に受ける突上力を昇降用シリンダ2
8の伸び(カテナリーレール10の上昇)により吸収
し、この作用でバケット7の損傷を防ぎかつこの作用で
生じる昇降用シリンダ28の伸びを図外のストロークセ
ンサ等により検知して非常停止を実行する。
【0032】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の本発明
は、カテナリーレール装置の昇降手段を、ボトムフレー
ムの下面に一端が回動可能に枢着され、かつ、ボトムフ
レームの長手方向の垂直面に沿って配置されたレバー部
材と、レバー部材の他端部とこれに近接したカテナリー
レール付フレームの最寄り部分との間に回動可能に軸連
結された短リンク部材と、ボトムフレームの下面とレバ
ー部材の中間部分との間に介装されたレバー部材回動用
シリンダとにより構成し、横荷重支持手段を、ボトムフ
レーム下面から下方のカテナリーレール付フレームの開
口部内へ突設した固定部材と、この固定部材の両側部に
設けた垂直ガイド面と、この垂直ガイド面にそれぞれ対
向する配置でフレーム開口部側に設けた垂直ガイド面と
により構成するようにしたものであるから、本発明によ
れば、カテナリーレール装置の昇降手段と横荷重支持手
段の構成をコンパクトで簡易にすることが可能となり、
部品点数を削減でき、装置の取付けと操作を容易にする
効果を奏し得る。
【0033】また、請求項2に記載の本発明は、横荷重
支持手段の固定部材が、下端に幅広部を有し、この幅広
部の端面に垂直ガイド面を備えると共に、この幅広部の
肩部に上向きの支持面を備え、この上向きの支持面と対
向する配置で前記カテナリーレール付フレームの開口部
側に下向きの被支持面を有するフレーム位置保持用部材
を備えるように構成するようにしたものであるから、本
発明によれば、アンローダの通常の荷揚掘削時(通常荷
揚運転時)におけるカテナリーレール付フレームの位置
保持を正確かつ確実に行なうことができ、ひいては荷揚
作業を安定に行なうことができる。
【0034】また、請求項3に記載の本発明は、カテナ
リーレールを昇降させるためのレバー部材回動用シリン
ダの作動ロッド側のリリーフ圧を、通常の荷揚掘削時は
高圧に制御し、船底近くの荷揚掘削時は低圧に制御する
制御部を備えるように構成するようにしたものであるか
ら、本発明によれば、アンローダの底浚い運転時にバケ
ットと船倉の床面との衝突で受ける衝撃を吸収すること
ができ、従ってバケットの掻取りによる船倉の床面(船
底)の損傷を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るバケットチェーン掘
削部の側面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視の平面図である。
【図3】図1におけるB−B矢視の端面図である。
【図4】図3において矢印Eで示す部分の拡大断面図で
ある。
【図5】図2におけるD−D矢視の拡大断面図である。
【図6】図1におけるC−C矢視の横断面図である。
【図7】本発明の第二実施例に係る図2に対応する平面
図である。
【図8】図7におけるF−F矢視の横断面図である。
【図9】従来のバケットチェーン掘削部の側面図であ
る。
【符号の説明】
2 ボトムフレーム 6 バケットチェーン 7 バケット 9 ガイドローラ 10 カテナリーレール 13,21,23,24,26,27 軸 15 カテナリーレール付フレーム 16 カテナリーレール付フレームの開口部 20 昇降手段 22 レバー部材 25 短リンク部材 28 昇降用シリンダ 29 リリーフ弁 30 横荷重支持手段 31,31′ ボトムフレーム側の固定部材 32a,32b 垂直ガイド面 33a,33b 垂直ガイド面 35 広幅部 36 上向き支持面 37 下向き被支持面 38 被支持面を有するフレーム位置保持用部材 39 制御部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンローダ掘削部のボトムフレームの下
    部にバケットガイド用の一対のカテナリーレール付フレ
    ームの一端をそれぞれ回動自在に枢着し、このカテナリ
    ーレール付フレームの他端側と前記ボトムフレームとの
    間に、前記カテナリーレール付フレームの一端を中心に
    前記カテナリーレール付フレームを前記ボトムフレーム
    に対して回動させて昇降させるための昇降手段、及び、
    バケットからカテナリーレールに加わる横荷重を前記ボ
    トムフレームで支持するための横荷重支持手段をそれぞ
    れ配設して成るアンローダ掘削部のカテナリーレール装
    置において、前記昇降手段を、(a) 前記ボトムフレ
    ームの下面に一端が回動可能に枢着され、かつ、前記ボ
    トムフレームの長手方向の垂直面に沿って配置されたレ
    バー部材と、(b) 前記レバー部材の他端部とこれに
    近接したカテナリーレール付フレームの最寄り部分との
    間に回動可能に軸連結された短リンク部材と、(c)
    前記ボトムフレームの下面と前記レバー部材の中間部分
    との間に介装されたレバー部材回動用シリンダと、によ
    り構成すると共に、前記横荷重支持手段を、(d) 上
    端が前記ボトムフレームの下面に固着され、かつ、下端
    側部分が前記カテナリーレール付フレームの開口部内に
    突入配置されたボトムフレーム側の固定部材と、(e)
    前記固定部材の両側面部にそれぞれ設けられた一対の
    垂直ガイド面と、(f) 前記一対の垂直ガイド面にそ
    れぞれ対向する配置で前記カテナリーレール付フレーム
    の開口部側に設けられた一対の垂直ガイド面と、により
    構成したことを特徴とするアンローダ掘削部のカテナリ
    ーレール装置。
  2. 【請求項2】 前記横荷重支持手段の固定部材が、下端
    に幅広部を有し、この幅広部の端面に垂直ガイド面を備
    えると共に、この幅広部の肩部に上向きの支持面を備
    え、この上向きの支持面に対向する配置で前記カテナリ
    ーレール付フレームの開口部側に下向きの被支持面を有
    するフレーム位置保持用部材を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のアンローダ掘削部のカテナリーレール
    装置。
  3. 【請求項3】 前記カテナリーレールを昇降させるため
    の前記レバー部材回動用シリンダの作動ロッド側のリリ
    ーフ圧を、通常の荷揚掘削時は高圧に制御し、船底近く
    の荷揚掘削時は低圧に制御する制御部を備えたことを特
    徴とする請求項1または2に記載のアンローダ掘削部の
    カテナリーレール装置。
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