JP3396231B2 - 免疫反応測定用試薬および免疫反応測定法 - Google Patents

免疫反応測定用試薬および免疫反応測定法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高感度で非特異反応が
少ない免疫反応測定用試薬および免疫反応測定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】各種生体成分から特定の被測定物質を検
出もしくは定量するために抗原抗体反応が利用されてい
る。例えば、試料中の抗原の測定に際し、該抗原に対応
する抗体をラテックスなどを担体として担持させ、その
免疫反応により生じた凝集の程度を検出することによ
り、試料中に含まれる抗原を検出あるいは定量する方法
がとられている。この凝集の程度を検出する方法として
は、凝集の有無を肉眼により目視観察し、判定する方法
と、反応液に光を照射して散乱光あるいは透過光を測定
する方法がある。
【0003】肉眼で判定する方法は、一般に不溶性担体
に担持された抗体と試料中の抗原との凝集の状態を肉眼
で判定し、試料中の抗原の有無の判定、あるいは半定量
分析として用いられている。光学的な測定方法は、試料
中の抗原の定量分析に用いられている。このほかに、抗
原抗体反応の検出を酵素反応を利用して発色として捕ら
える方法、酵素免疫測定法(EIA)、放射免疫測定法
(RIA)など各種方法が知られている。
【0004】上記各種の免疫反応の測定法において、測
定感度の向上あるいは、抗原抗体反応の促進を目的とし
て種々の添加剤が用いられている。例えば、特開昭59
−54968号公報には、赤血球凝集反応の促進剤とし
て、リン酸緩衝液に溶解したポリエチレングリコールを
使用する方法が開示されており、特公昭63−4506
6号公報には、リウマチ因子の測定において、凝集促進
剤としてポリエチレングリコールまたはポリビニルアル
コールを用いる方法が開示されており、さらに、特開平
2−173567号公報には、免疫反応測定に際し、反
応系にアルキル化多糖類を添加する方法が開示されてい
る。これらの添加剤は水溶性または親水性ポリマーであ
り、これらを加えることにより、疎水性相互作用により
進行する抗原抗体反応が促進される。例えば、上記のラ
テックスを担体として用いる方法では、抗原抗体反応が
促進された結果、ラテックス間の凝集反応が促進され
る。反応系に添加される水溶性または親水性ポリマーの
濃度は適宜決められる。例えば、ラテックス凝集反応を
用いる系では、反応時に水溶性または親水性ポリマーと
ラテックス懸濁液が混合されたときにラテックス溶液が
自己凝集を起こさない範囲で、上記水溶性または親水性
ポリマーの濃度が決定される。しかしこれらの添加剤を
加えることにより抗原抗体反応は促進されるが、担体自
身の非特異的凝集、および血液中のリウマチ因子のよう
な挾雑物質による抗原抗体反応以外の非特異反応もまた
促進されることがあり、測定系としてみた場合に、感度
が上昇しているとはいえない場合もある。さらに、ポリ
エチレングリコールの市販品は、290nm付近に吸収
を有する不純物を含有することが多い。そのため、使用
前に精製する必要があり、取り扱いが煩雑となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の問題
点を解決するものであり、その目的とするところは、担
体間の凝集、抗原抗体反応以外の非特異反応が抑制さ
れ、かつ凝集促進効果の高い免疫測定用試薬および免疫
反応測定方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の免疫測定用試薬
は、被測定物質である抗原または抗体に対する抗体また
は抗原が担持された担体(但し、無機化合物からなるも
のを除く)、およびプルラン含有し、そのことにより
上記の目的が達成される。
【0007】本発明の免疫測定法は、抗原または抗体で
ある被測定物質を、該抗原または抗体に対する抗体また
は抗原を担持させた担体(但し、無機化合物からなるも
のを除く)を用い、免疫反応により測定する方法であっ
て、該免疫反応の反応系にプルラン存在させ、そのこ
とにより上記の目的が達成される。
【0008】本発明に用いられるプルランとは、α−
1、4結合のマルトトリオースがその両端でα−1、6
結合により繰り返し重合した直鎖状のαグルカンであ
る。プルランの分子量は、1000以上1,000,0
00以下が適当である。分子量が大きすぎると、水に溶
解させたときの粘度が高くなるため、取り扱いが困難と
なる。
【0009】本発明により測定されるべき物質は特に限
定されず、一般に抗原抗体反応を利用して測定し得る生
理活性物質はいずれも測定が可能である。被測定物質と
しては、タンパク、脂質などがあり、それには例えば、
各種抗原、レセプター、酵素などが挙げられる。具体的
には、C反応性タンパク(CRP)、繊維素分解産物
(FDP)、癌胎児性抗原(AFP)などの血液中タン
パク、B型肝炎ウイルス(HB)、C型肝炎ウイルス
(HC)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、およびこ
れらに対する抗体などの、感染症に関する抗原、抗体な
どが挙げられる。
【0010】本発明により被測定物質を測定する場合の
測定系としては、例えば免疫比濁法、EIA、RIA
どが利用され得る。例えば、ラテックス試薬を用いた免
疫反応により、被測定物質を測定する場合には、被測定
物質である抗原または抗体に対応する抗体または抗原を
担持させたラテックスを含有する溶液に、あらかじめプ
ルラン添加しておく。このような試薬を用いて免疫凝
集反応を行い、生じた凝集の程度を光学的に観察もしく
は目視観察することにより被測定物質が測定され得る。
あるいは、プルラン含まないラテックスを使用するこ
とも可能であり、この場合には免疫反応時にプルラン
該反応系に存在するようにすればよい。例えば、検体希
釈液としてプルラン添加しておく方法;使用する試薬
中にプルラン加えておく方法などがあり、特に限定さ
れない。反応時に含有されるプルラン、反応系に0.
01〜5%(w/v)、好ましくは、0.1〜3%(w
/v)の割合で含まれるように調製を行う。本発明によ
る測定では、反応の際のpHは5〜10、特に、6〜8
が好ましい。使用する緩衝液は、リン酸緩衝液、トリス
緩衝液、グリシン緩衝液、アンモニア緩衝液など、被測
定物質を失活させることなく、かつ、抗原抗体反応を阻
害しないようなイオン強度やpHを有するものであれば
よい。反応温度は0〜50℃、特に20〜40℃が好ま
しい。
【0011】以下に実施例を挙げ本発明を説明する。
【0012】
【実施例】(実施例1) 〔ラテックス凝集法を用いたCRPの肉眼判定による測
定〕 本実施例においては、次に挙げる試薬および測定検体を
使用した。後述の実施例3・5および比較例1〜3にお
いても特に指示されない限り、同名の試薬については、
同様のものを使用した。
【0013】PBS(リン酸緩衝液):リン酸一ナトリ
ウム(2水和物)、リン酸二ナトリウム(2水和物)お
よび塩化ナトリウムを、リン酸および塩化ナトリウムの
終濃度がそれぞれ0.02M、0.15M、pHが7.
2となるように精製水を加えて調製した。
【0014】1%BSA−PBS:PBSに試薬特級B
SA(ウシ血清アルブミン)を1%(w/v)となるよ
うに溶解させて調製した。
【0015】3%ポリエチレングリコール:1%BSA
−PBSにポリエチレングリコール6000(和光純薬
工業社製)を3%(w/v)となるように溶解させた。
【0016】3%デキストラン:1%BSA−PBSに
デキストラン(シグマ社製 平均分子量19500)を
3%(w/v)となるように溶解させた。
【0017】3%ポリビニルアルコール:1%BSA−
PBSにポリビニルアルコール(和光純薬工業社製 重
合度約500)を、3%(w/v)となるように、溶解
させた。
【0018】0.3%メチルセルロース(MC):1%
BSA−PBSにメチルセルロース(和光純薬工業社製
平均粘度400cps)を0.3%(w/v)となる
ように溶解させた。
【0019】1%プルラン:1%BSA−PBSにプル
ラン(林原生物化学研究所製、平均分子量 約2000
00)を1%(w/v)となるように溶解させた。
【0020】上述のポリエチレングリコール、デキスト
ラン、ポリビニルアルコールおよびメチルセルロースの
濃度は、抗原または抗体担持ラテックスと各ポリマー溶
液を混合した際に、凝集の有無を調べ、凝集しない範囲
で、できるだけ高い濃度とした。
【0021】(I)抗CRP抗体のラテックスへの担持 ヒツジ抗CRP抗体IgG分画(生化学工業社製)を1
mg/mlとなるようにPBSに分散させ、これを10ml
と、ポリスチレンラテックス(積水化学工業(株)社
製、粒径0.23μm、固形分10%(w/v))50
0μlとを混合し、室温で1時間攪拌した。その後、1
5000rpmで1時間遠心し、その遠心後の沈澱を1
0mlの1%BSA−PBSに懸濁し、洗浄した。これを
2回繰り返し、遠心後の沈澱を10mlの1%プルランに
懸濁し、抗CRP抗体担持ラテックス試薬を作成した。
【0022】(II)CRPの測定 検体100μlと(I)項で得られた抗CRP抗体担持
ラテックス100μlを凝集判定板(積水化学工業
(株)社製)に採り、混合・攪拌し反応させた。検体と
しては、10倍、100倍、および200倍にそれぞれ
希釈したCRP陽性ヒト血清(CRP濃度100μg/m
l)、および血清中の挾雑物質としてリウマチ因子(R
F)1900単位を含むRF陽性血清(CRP測定用キ
ットであるセラテスタムCRP−E(日立化成工業社
製)でCRP濃度0.01mg/dl以下であることを確
認)を用い、対照としては、セラテスタムCRP−Eで
CRP濃度が0.01mg/dl以下であった正常ヒト血清
を用いた。攪拌3分後にラテックスの凝集が目視観察さ
れた場合を陽性、観察されなかった場合を陰性とした。
その結果を表1に示す。後述の比較例1の結果も合わせ
て表1に示す。表1において、+は陽性、そして−は陰
性を示す。
【0023】(比較例1) 1%プルランの代わりに1%BSA−PBS、3%ポリ
エチレングリコール、3%デキストラン、3%ポリビニ
ルアルコールおよび0.3%メチルセルロースをそれぞ
れ用いたこと以外は、実施例1と同様に行った。
【0024】
【表1】
【0025】表1より、デキストラン、ポリビニルアル
コールおよびメチルセルロースでは感度が低く、ポリエ
チレングリコールではCRPに対する感度は高いが、血
清中の挾雑物質であるRFに対しても凝集を起こしてお
り、実質的に感度は上昇していない。これに対し、本発
明のラテックス試薬を用いると、挾雑物質との間の反応
は起こっていないのに対し、CRPとの反応性は上昇し
ており、特異的に感度が上昇していることがわかる。
【0026】(実施例3) 〔分光光度計を用いたラテックス凝集によるAFPの測
定〕 (I)抗AFP抗体のラテックスへの担持 ヒツジ抗AFP抗体IgG分画(生化学工業社製)を1
mg/mlとなるようにPBSに分散させ、この分散液10m
lと、ポリスチレンラテックス(積水化学工業(株)社
製、粒径10μm、固形分10%(w/v))500μ
lとを混合し、室温で1時間攪拌した。その後、150
00rpmで1時間遠心し、その遠心後の沈澱を10ml
の1%BSA−PBSに懸濁し、洗浄した。これを2回
繰り返し、遠心後の沈澱を10mlの1%BSA−PBS
に懸濁し、抗AFP抗体担持ラテックス試薬を得た。
【0027】(II)AFPの測定 検体100μlと1%プルラン1750μlとを混合
し、5分後に(I)項で得られた抗AFP抗体担持ラテ
ックスを250μlを分光光度計用キュベットに採り、
混合・攪拌し、37℃で5分間反応させた。検体として
は、10倍、100倍、および200倍にそれぞれ希釈
したAFP陽性ヒト血清(AFP濃度1μg/ml)、およ
び血清の挾雑物質としてリウマチ因子(RF)1900
単位を含むRF陽性血清を用い、対照としては、AFP
測定用キット、イアトロエースAFP(ヤトロン社製)
で1ng/dl以下であった正常ヒト血清を用いた。上記抗
AFP抗体担持ラテックス混合直後と反応5分後の吸光
度(570nm)を測定し、それらの差(△ABS)を
計算した。その結果を表2に示す。後述の比較例2の結
果も合わせて表2に示す。表2中の数字は、△ABS×
10000を示す。
【0028】(比較例2) 1%プルランの代わりに1%BSA−PBS、3%ポリ
エチレングリコール、3%デキストラン、3%ポリビニ
ルアルコールおよび0.3%メチルセルロースをそれぞ
れ用いたこと以外は、実施例3と同様に行った。
【0029】
【表2】
【0030】表2より、デキストラン、ポリビニルアル
コールおよびメチルセルロースでは反応感度の上昇が少
なく、ポリエチレングリコールではAFPに対する反応
性は上昇しているが、血清中の挾雑物質であるRFに対
しても凝集を起こしており、実質的な感度は上昇してい
ない。これに対し、本発明のラテックス試薬を用いる
と、挾雑物質との間の反応は起こっていないのに対し、
AFPとの反応性は上昇しており、特異的に感度が上昇
していることがわかる。
【0031】(実施例5) 〔酵素免疫測定法によるB型肝炎表面抗原(HBs)抗
体の測定〕 (I)HBs抗原担持ポリスチレンビーズの作製 1)HBs抗原液 ヒト血漿よりアフィニティークロマトグラフィーにより
精製した精製HBs抗原を使用した。抗原はPBSに溶
解し、濃度をローリー法により測定した。
【0032】2)HBs陽性家兎血清 精製HBs抗原をフロイントのアジュバントとともに家
兎に免疫して得られた抗血清を正常ヒト血清を結合させ
たカラムで吸収操作をしてから用いた。
【0033】3)ペルオキシダーゼ標識抗ウサギIgG ペルオキシダーゼ標識抗ウサギIgG(ヤギ産生、生化
学工業製)を1%BSA−PBSで1000倍に希釈し
て使用した。
【0034】4)ペルオキシダーゼ基質 o−フェニレンジアミン(30mg錠剤、シグマ社製)1
錠を0.1Mリン酸−クエン酸緩衝液(pH5.0)1
5mlで溶解し、さらに過酸化水素濃度0.03%(w/
v)となるように過酸化水素水を加え基質とした。基質
の調製は使用直前に行った。
【0035】5)HBs抗原のポリスチレンビーズへの
担持 PBSで1μg/mlに希釈したHBs抗原液10mlに、1/
4インチポリスチレンビーズ(積水化学工業(株)製)
50個を加え、攪拌後37℃で2時間インキュベートし
た。抗原溶液を吸引により除去し、20mlの生理食塩水
を加え、攪拌し洗浄した。3回洗浄後、1%BSA−P
BSを10ml加え、37℃で2時間インキュベートし、
ブロッキングを行った。次いで、1%BSA−PBSで
3回洗浄し、1%BSA−PBSを10ml加え、HBs
抗原担持ポリスチレンビーズを得た。
【0036】(II)HBs抗体の測定 第1抗体を含む検体として、100倍、200倍、およ
び400倍にそれぞれ希釈したHBs陽性血清100μ
l;対照として正常ウサギ血清100μl;および血清
自身の挾雑物質としてリウマチ因子(RF)1900単
位を含むRF陽性血清100μlのそれぞれを、1%プ
ルラン1000μl、および上記HBs抗原担持ポリス
チレンビーズ1個と試験管中で混合した。これを37℃
で60分間インキュベートした後、ビーズを1%BSA
−PBS5mlで3回洗浄した。その後、第2抗体とし
て、ペルオキシダーゼ標識抗ウサギIgGを1mlそれぞ
れに加え、37℃で1時間インキュベートした。ビーズ
を1%BSA−PBS5mlで3回洗浄し、試験管にペル
オキシダーゼ基質を1ml加え、室温で15分間インキュ
ベートした。これに1N硫酸を1ml加え、酵素反応を停
止させた。基質ブランクとして、第1抗体(または正常
血清またはRF陽性血清)、および第2抗体のいずれを
も加えない試験管を用意し、ペルオキシダーゼ基質を1
ml加え、室温で15分間インキュベートし、次いで、1
N硫酸1mlを加え酵素反応を停止させた試験管を用意し
た。この基質ブランクを対照として分光光度計で492
nmの吸光度を測定した。その結果を表3に示す。後述の
比較例3の結果も合わせて表3に示す。表3中の数字
は、吸光度を10000倍した値である。
【0037】(比較例3) 1%プルランの代わりに1%BSA−PBS、3%ポリ
エチレングリコール、3%デキストラン、3%ポリビニ
ルアルコールおよび0.3%メチルセルロースをそれぞ
れ用いたこと以外は、実施例5と同様に行った。
【0038】
【表3】
【0039】表3より、デキストラン、ポリビニルアル
コールおよびメチルセルロースでは反応感度の上昇が少
なく、ポリエチレングリコールでは、HBsに対する反
応性は上昇しているが、血清中の挾雑物質であるRFに
対しても非特異的反応を起こしており、実質的に感度が
上昇していない。これに対し、本発明のEIA試薬を用
いると、挾雑物質との間の反応は起こっていないのに対
し、HBsとの反応性は上昇しており、特異的に感度が
上昇している。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、このように免疫反応を
利用した被測定物質の測定において、非特異反応が抑制
され、かつ、高感度に被測定物質が測定され得る。本発
明は、ラテックス試薬を利用した免疫測定法、EIA、
RIAなどに、利用が可能である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物質である抗原または抗体に対す
    る抗体または抗原が担持された担体(但し、無機化合物
    からなるものを除く)、およびプルラン含有する免疫
    反応測定用試薬。
  2. 【請求項2】 抗原または抗体である被測定物質を、該
    抗原または抗体に対する抗体または抗原を担持させた担
    体(但し、無機化合物からなるものを除く)を用い、免
    疫反応により測定する方法であって、該免疫反応の反応
    系にプルラン存在させることを包含する、免疫反応測
    定法。
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