JP3395928B2 - 撥水性酸化物皮膜の形成法 - Google Patents

撥水性酸化物皮膜の形成法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス基板上に形成した
金属酸化物膜よりなる撥水性皮膜の形成法に関する。該
撥水性皮膜付ガラスは雨水等に晒される建築用窓材、車
両用窓材等多岐に亘り利用されるものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】ガラス板にフルオロアルキル
化合物等の有機フッ化物皮膜を形成させ、撥水性を付与
することは公知であるが、所詮有機物であるがために耐
久性や耐擦傷性において充分とはいえない。
【0003】本出願人の出願にかかる特願平3-96873 号
には、ガラス基板上に形成した撥水性皮膜において、該
皮膜が金属アルコキシド系またはアセチルアセトネート
系の化合物から選択される1種以上を塗布、加熱してな
る金属酸化物膜であり、これにフルオロカーボンを分散
してなること、および該撥水性皮膜の形成法において、
ガラス基板上に金属アルコキシド系またはアセチルアセ
トネート系の化合物から選択される1種以上と、有機高
分子とを混合した第一のアルコール溶液を塗布し、加熱
処理した後、前記塗膜上にフルオロアルキルシラン系化
合物を含有する第二のアルコール溶液を塗布し、さらに
熱処理、硬化膜と為すことを提唱し、前記フルオロアル
キル基がフルオロカーボンとして残留し、撥水性を維持
できることについて言及した。
【0004】本発明者等は前記提唱例についてさらに研
究、検討の結果、シリコンアルコキシド類のアルコール
溶液に、水および有機高分子を混合した第一の調製液に
おいて、水/シリコンアルコキシド類のモル比を特定範
囲とすることにより、第二の調製液を塗布、乾燥後、高
温の熱処理においても酸化物皮膜に高い撥水性を示すク
リティカルな領域があることをはじめて見出したもので
あり、かくのごとく酸化物皮膜の形成条件を特定した撥
水性皮膜の形成法を提供するものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、ガラス基板
上に、シリコンアルコキシド類のアルコール溶液に、
水、および有機高分子を混合した第一の調製液を塗布、
乾燥し 200℃以上に加熱してシリカ膜を形成した後、フ
ルオロアルキルシランのアルコール溶液からなる第二の
調製液を塗布、乾燥し 400℃以上で熱処理してなる撥水
性酸化物皮膜の形成法であって、前記第一の調製液にお
ける水/金属アルコキシド類のモル比が5〜10であるこ
と、さらに、第一の調製液における有機高分子がポリエ
チレングリコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ポ
リアクリル酸、ニトロセルロースから選択される一以上
であること、からなる。
【0006】シリコンアルコキシド類とは、シリコンに
すべてアルコキシ基のみが結合した場合、すなわちメト
キシド、エトキシド、イソプロポキシド、イソブトキシ
ド等のみならず、その一部がメチル基、エチル基、ハロ
ゲン等に置換したもの、例えばモノメチルアルコキシ
ド、モノエチルアルコキシド、モノクロルアルコキシド
等も含まれる。
【0007】前記シリコンアルコキシド類の第一の調製
液中の濃度は酸化物 (二酸化珪素すなわちシリカ) 換算
で0.01wt% 以上が必要であり、これ未満であると均一な
皮膜を形成し難い。他方上限を20wt% とするもので、そ
れを越えると液が粘稠となり、塗布その他の手段による
膜付けが困難となる。好適には 0.1〜10wt% の範囲とす
るのが好ましい。
【0008】前記シリコンアルコキシド類のアルコール
溶液に混合する有機高分子はポリエチレングリコール、
ヒドロキシプロピルセルロース、ポリアクリル酸、ニト
ロセルロース等が推奨でき、これらは第一の調製液の粘
度調整その他の作用も有するが、最大の目的は該調製液
を乾燥後加熱の工程で揮散し、酸化物膜の形成に際して
ポアーを形成せしめることにある。なお、前記ポアー内
には後段詳述するようにフルオロアルキルシラン系化合
物を含む第二の調製液を塗布、含浸せしめるものであ
る。
【0009】前記有機高分子は、有効なポア形成のため
には、第一の調製液中において濃度を1wt% 以上とする
ことが必要である。他方30wt% を越えるとポアが過多、
かつポアサイズが過大となり、最終的に得られるシリカ
膜にオープンポアーを残留したり、後述するようにフル
オロアルキルシラン系化合物の封じ込めを困難とするの
で30wt% 以下とするものであり、好ましくは5〜30wt%
の範囲とする。
【0010】前記シリコンアルコキシド類に混合する水
はシリコンアルコキシドを加水分解しシリカを形成する
うえで必須とするもので、好適には加水分解を促進する
うえで酸またはアルカリ水溶液のかたちで混合する。
【0011】なお、水/シリコンアルコキシド類のモル
比は5〜10とするもので、5未満では水分量が過少でシ
リコンアルコキシドの加水分解、縮重合の進行が不充分
でシリカ膜のポロシティが低く、したがって後述するよ
うに第二の調製液を塗布した際にフルオロアルキルシラ
ン系化合物が捕獲され難く、他方10を越えると水分量が
過多でシリカ膜のポア内に過剰の水分が取り込まれ、し
たがって第二の調製液を塗布した際にフルオロアルキル
シラン系化合物が捕獲される余地が少なく、いすれも最
終的に得られるシリカ皮膜の撥水性を低下させるものと
推察される。好適には水/シリコンアルコキシド類のモ
ル比を7〜9とするのが望ましい。
【0012】第二の調製液中のフルオロアルキルシラン
系化合物は特定するものではないが、CF3CH2CH2Si(OC
H3)3、CF3(CF2)5CH2CH2Si(OCH3)3、CF3(CF2)7CH2CH2SiC
H3(OCH 3)2 、CF3(CF2)7CH2CH2Si(OCH3)3、CF3(CF2)3CH2
CH2Si(OCH3)3等を元原料とし、それらフルオロアルコキ
シシランの部分加水分解物が好適に採用できる。
【0013】その濃度は0.7wt%未満では皮膜への撥水性
の付与が不充分であり、5wt% を越えても撥水性がもは
や向上しない。なお第一、第二の調製液におけるアルコ
ール溶媒はメチルアルコール、エチルアルコール、イソ
プロピルアルコール、イソブチルアルコール等が適宜採
用できる。
【0014】ガラス基板への撥水性皮膜の形成は以下の
手法による。まず第一の調製液の塗布はディッピング
法、スプレイ法、刷毛塗法、フローコート法、スピンコ
ート法等既知の適宜手段が採用できる。次に乾燥後膜付
けした基板温度が 200℃以上になるように加熱すること
により、シリカ膜が形成される。液に含まれる有機高分
子は揮散し、従ってシリカ膜は多孔性膜である。なお 2
00℃未満の加熱では有機高分子の揮散が不充分となるの
で 200℃以上の加熱が必要である。
【0015】次いで多孔性シリカ膜上に前記同様の手段
で第二の調製液を塗布する。該第二の調製液は前記シリ
カ膜ポアー中に含浸し、従って液中のフルオロアルキル
シラン系化合物もポアー内に進入し、ポアー周壁と化学
結合して複合皮膜が形成される。
【0016】さらに膜付けした基板温度が 400℃以上に
なるように熱処理すると酸化物膜が緻密化するが、本来
当該温度で揮散するフルオロアルキルシランの多くはフ
ルオロカーボンの形で封じ込められ、あるいは一部膜表
面に残留し、得られた皮膜は撥水性が付与されるもので
ある。フルオロカーボンの存在は表層部のオージェ分析
においてC.F の存在が認められることから明らかであ
る。なお400 ℃未満の熱処理では堅牢な皮膜とならず、
硬度、耐久性等において劣る。
【0017】
【実施例】以下実施例および比較例を例示して本発明を
詳述する。
【0018】〔実施例および比較例A〕 (試料調製)珪酸エチル( Si(OC2H5)4 )とエタノールをモ
ル比で1;10の割合で混合した溶液に、pH2の塩酸水溶
液を所定量加え、密封容器中で充分攪拌した。
【0019】その後、平均分子量 600のポリエチレング
リコールを10wt%添加し、さらに攪拌して第一の調製液
とした。超音波洗浄したガラス板を第一の調製液中に浸
漬し、0.4mm /秒の速度で引揚げ、乾燥してゲル膜を形
成した。この膜付けしたガラス板を 250℃、10分間加熱
保持し、多孔性シリカ膜を形成した。
【0020】さらに前記膜の上にフルオロアルキルシラ
ン、具体的にはヘプタデカフルオロデシルトリメトキシ
シランを部分的に加水分解させ、メタノールに溶解させ
た第二の調製液を塗布し、 200℃で乾燥後、該膜付けし
たガラス板を 400℃以上の各所定温度において 5分間加
熱保持し、撥水性皮膜を形成したガラス板試料を得た。
【0021】(撥水性試験)試料の撥水性皮膜上に純水を
滴下し、接触角計 (エルマ(株)製)により接触角を測定
した。
【0022】第一の調製液における水/珪酸エチルモル
比と、第二の調製液を膜付け後の熱処理温度と、接触角
の測定結果を図1に示す。
【0023】図1中温度 (℃) は膜付けしたガラス板の
熱処理温度を示す。なお熱処理温度400℃における接触
角測定結果は 420℃のそれとほぼ一致するため省略し
た。
【0024】図示から明らかなとおり、 420℃以上(400
℃も同様) 、特に 440℃以上の各熱処理温度において、
水/珪酸エチルモル比が8をピークとして5ないし10の
範囲、好適には7ないし9の範囲において接触角が高
い、すなわち撥水性に優れた領域があることが判る。
【0025】なお、第一の調製液における水/珪酸エチ
ルモル比が2、および8としたもので、第二の調製液を
膜付け後、 460℃で熱処理したものについて、撥水性皮
膜の赤外吸収スペクトルを赤外線分光光度計 (PERKIN E
LMAR INC. 製) で測定し、結果を図2に示した。
【0026】図2中 r=2 はモル比2、 r=8 はモル比
8をあらわす。図示においてモル比8のものが、波数11
50cm-1および1200cm-1に C−F 伸縮振動に基づく吸収ピ
ークが認められ、したがってフルオロカーボンの存在が
確認され、これが撥水性に寄与することが明らかであ
る。なおモル比2のものは上記吸収ピークが認められな
かった。
【0027】さらに、水/珪酸エチルモル比を各種換え
た第一の調製液をガラス板に膜付け後の多孔性シリカ膜
について、分光光度計 ( (株) 島津製作所製) で透過率
を測定しその屈折率を求め、結果を図3に示した。
【0028】図示から明らかなとおり水/珪酸エチルモ
ル比8近辺の屈折率を極小とするカーブが認められた。
これは前記モル比が過少の場合は、水分が過少で珪酸エ
チルの加水分解、縮重合が進行せず、膜のポロシティが
低いため屈折率が高くなるものと推察される。したがっ
て後工程のフルオロアルキルシラン (フルオロアルコキ
シシラン) のポアーへの捕獲も不充分となる。
【0029】他方モル比が過大の場合は、水分が過多の
ためポアー内に過剰水分が取り込まれ屈折率が高くなる
ものと推察される。したがって後工程のフルオロアルキ
ルシラン (フルオロアルコキシシラン) のポアーへの捕
獲も困難となる。
【0030】しかして、前記モル比が過少、過大の場合
はフルオロアルキルシラン (フルオロアルコキシシラ
ン) のポアーへの捕獲が不充分であり、熱処理後の皮膜
中のフルオロカーボン量も少なく、撥水性能を発揮し得
ないことが充分推察される。
【0031】なお図示しないが、多孔性シリカ膜の赤外
線吸収スペクトルによれば、水/珪酸エチルモル比が高
くなるほど波数 950cm-1に認められるSi−O −H 伸縮振
動に基づく吸収ピークが強くなり、したがって後工程の
フルオロアルキルシラン (フルオロアルコキシシラン)
を捕獲し易くなる傾向が伺える。ただし前記したように
水分が過多の場合、ポアー内に過剰水分が取り込まれフ
ルオロアルキルシラン(フルオロアルコキシシラン) の
ポアーへの捕獲を困難とするものである。
【0032】〔実施例B〕 (試料調製)実施例Aの第一の調製液における珪酸エチル
( Si(OC2H5)4 )に換え、ジメチルジエトキシシラン( Si
(OCH3)2(OC2H5)2 ) を採用し、あとは実施例A同様にし
て第一の調製液を調製した。これを実施例Aと全く同様
の手段でガラス板に膜付け、加熱処理し、さらに実施例
Aと全く同様の第二の調製液を調製してこれを膜付け
し、所定温度で熱処理した。
【0033】(撥水性試験)実施例Aと同様にして水/ジ
メチルジエトキシシランモル比と、第二の調製液膜付け
後の熱処理温度と、接触角の関係を測定したところ、 4
00℃以上、特に 440℃以上の熱処理におけるモル比5〜
10、特に7から9の範囲において、接触角が高い、すな
わち撥水性に優れた領域があることが認められた。
【0034】なお、実施例Aの第一の調製液における珪
酸エチルに換え、ジエチルジイソプロポキシシラン( Si
(OC2H5)2(O.iso-C3H7)2 ) を採用した場合においてもモ
ル比、接触角の関係において同様な傾向があることが確
認された。
【0035】〔実施例C〕 (試料調製)実施例Aの第一の調製液におけるポリエチレ
ングリコールに換え、夫々ヒドロキシプロピルセルロー
ス ( 5wt%) 、およびポリアクリル酸 ( 1wt%) を採用
し、あとは実施例A同様にして夫々第一の調製液を調製
した。これらを実施例Aと全く同様の手段でガラス板に
膜付け、加熱処理し、さらに実施例Aと全く同様の第二
の調製液を調製してこれを膜付けし、所定温度で熱処理
した。
【0036】(撥水性試験)実施例Aと同様にして水/珪
酸エチルモル比と、第二の調製液膜付け後の熱処理温度
と、接触角の関係を測定したところ、いずれも 400℃以
上、特に 440℃以上の熱処理におけるモル比5〜10、特
にモル比7から9の範囲において、接触角が高い、すな
わち撥水性に優れた領域があることが認められた。な
お、ポリアクリル酸を採用したケースにおいては、珪酸
エチルの加水分解反応がさらに促進される傾向がある。
【0037】なお、実施例Aの第一の調製液におけるポ
リエチレングリコールに換え、ニトロセルロース ( 5wt
%) を採用した場合においてもモル比、接触角の関係に
おいて同様な傾向があることが確認された。
【0038】以上のとおり本発明によれば第一の調製液
の水/シリコンアルコキシド類のモル比を特定すること
により、第二の調製液を膜付け後 400℃以上の高温の熱
処理においても高い撥水性を有する堅牢な皮膜を形成す
ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば第一の調製液の水/シリ
コンアルコキシド類のモル比を特定することにより、第
二の調製液を膜付け後 400℃以上の高温の熱処理におい
ても高い撥水性を有する堅牢な皮膜を形成することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の調製液における水/珪酸エチルモル比
と、第二の調製液を膜付け後の熱処理温度と、接触角の
測定結果を示す。
【図2】第一の調製液における水/珪酸エチルモル比が
2、および8のもので、第二の調製液を膜付け後、 460
℃で熱処理したものについて、撥水性皮膜の赤外吸収ス
ペクトルを示す。
【図3】水/珪酸エチルモル比を各種換えた第一の調製
液をガラス板に膜付け、加熱後の多孔性シリカ膜につい
て、屈折率を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 忠永 清治 大阪府堺市中百舌鳥町6−998−3 (72)発明者 稲葉 博司 東京都千代田区神田錦町3町目7番地1 (72)発明者 湯浅 章 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝 子株式会社 硝子研究所内 (56)参考文献 特開 平4−325446(JP,A) 特開 平6−16455(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 15/00 - 23/00 C09K 3/18 B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス基板上に、シリコンアルコキシド類
    のアルコール溶液に、水、および有機高分子を混合した
    第一の調製液を塗布、乾燥し 200℃以上に加熱してシリ
    カ膜を形成した後、フルオロアルキルシランのアルコー
    ル溶液からなる第二の調製液を塗布、乾燥し 400℃以上
    で熱処理してなる撥水性酸化物皮膜の形成法であって、
    前記第一の調製液における水/金属アルコキシド類のモ
    ル比が5〜10であることを特徴とする撥水性酸化物皮膜
    の形成法。
  2. 【請求項2】第一の調製液における有機高分子がポリエ
    チレングリコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ポ
    リアクリル酸、ニトロセルロースから選択される一以上
    であることを特徴とする請求項1記載の撥水性酸化物皮
    膜の形成法。
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