JP3395821B2 - 耐震壁の補強方法 - Google Patents
耐震壁の補強方法Info
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- E04G23/02—Repairing, e.g. filling cracks; Restoring; Altering; Enlarging
- E04G23/0218—Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements
- E04G2023/0251—Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements by using fiber reinforced plastic elements
- E04G2023/0262—Devices specifically adapted for anchoring the fiber reinforced plastic elements, e.g. to avoid peeling off
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Description
強方法に関し、特にFRP(繊維強化プラスチック)シ
ートによる耐震壁の補強方法に関する。
増す方法の一つとして、耐震壁の増設がある。しかし、
梁間方向に既に耐震壁が設けられている場合、その増設
は不可能であり、また、仮に耐震壁の増設が可能である
としても、居住者が生活している状況下での増設工事は
極めて困難である。そこで、柱や梁について、これにF
RPシートを貼り付ける補強法が行われてきたことか
ら、耐震壁にFRPシートを貼り付けてこれを補強する
試みがなされている。しかし、この方法は、耐震壁の全
面にFRPシートを貼り付けるだけのものであるため、
不経済であると共に、地震時に耐力壁を変形させる力が
作用したとき、シートはその端部から先に剥れてしま
い、FRPシートが破断するまでその耐力を有効に発揮
させることができないという問題がある。
目的は、FRPシートによる耐震壁の補強効果を高める
ことにあり、また、本発明の他の目的は、経済性に優れ
かつ補強効果の高い、FRPシートによる耐震壁の補強
方法を提供することにある。
明は、耐震壁の変形力に抵抗する帯状FRPシートを耐
震壁の対角線上に連続的又は断続的に配置し、これを耐
震壁に接着しかつ端部を固定することを基本構想とす
る。
方法は、耐震壁の少なくとも一方の面において、該耐震
壁の対角線上に帯状のFRPシートを配置し、かつ、該
耐震壁に接着し、前記FRPシートの各端部を前記耐震
壁のコーナ部において、金属部材の底面と前記FRPシ
ートの各端部との間に配置された電気絶縁体及び前記金
属部材を介してボルト止めすることを特徴とする。対角
線上に配置された帯状のFRPシートは、対角線上の補
強ゾーンを構成する。実施上、FRPシートの端部にお
ける耐震壁への固定を一層確実にするために、FRPシ
ートの各端部にFRPシート片を重ねて配置し、該FR
Pシート片を前記FRPシート及び耐震壁に接着するこ
とが有利である。固定手段としての金属部材は、細長い
金属板又はアングル材である。
は、耐震壁の少なくとも一方の面において、該耐震壁の
対角線上で交差するように複数の帯状のFRPシートを
縦横に配置し、かつ、該FRPシートを相互に及び前記
耐震壁に接着し、次に前記FRPシートの各端部を前記
耐震壁のコーナ部を除く前記耐震壁の周辺部において金
属部材を介してボルト止めすることを特徴とする。実施
上、中心が耐震壁の相対する両辺の三等分線上にある2
枚の帯状FRPシートを耐震壁の縦方向に配置し、同様
に、中心が耐震壁の他の相対する両辺の三等分線上にあ
る2枚の帯状FRPシートを耐震壁の横方向に配置する
ことが有利である。縦横に配置された帯状のFRPシー
トの交差部は、対角線上の補強ゾーンを構成する。な
お、金属部材とFRPシート(特に炭素繊維強化プラス
チックシート)とは、その間に介在する接着剤により電
気的に絶縁されているが、電解質の存在下で絶縁不良部
があるとイオン化傾向の差により起電力が発生し、陽極
側が電食される。この電食を防止するために、この方法
においても、金属部材の底面と前記FRPシートの各端
部との間に電気絶縁体、例えばガラス繊維強化プラスチ
ックシート、電気絶縁性のコーティング、電気絶縁性の
シーラント等を配置することが好ましい。
接着剤により接着されかつ端部が固定手段により固定さ
れた帯状のFRPシートによる補強ゾーンは、端部の剥
離が防止され、したがって、壁面に接着され続けるた
め、耐震壁のいずれの方向への変形にもFRPシートが
破断するまで抵抗することができ、その補強目的を十分
に達成する。本発明によれば、帯状のFRPシートを対
角線方向へまたは間隔をおいて縦横に配置し、かつ、接
着及び固定するものであるから、補強作業が能率的で、
比較的短時間で耐震壁の補強を行うことができ、したが
って、居住者のいる建物においても耐力壁の補強作業を
実施することができ、経済性においてもきわめて有利で
ある。
2本の柱10と下階のスラブ12と上階の梁14との間
の耐震壁16が示されている。本発明に従って設けられ
た耐震壁の補強構造は、基本的に、耐震壁16の両面を
補強するものである。図1には一方の面が補強された耐
震壁16が示されている。他方の面の補強も、図1に示
すと同様に行われる。勿論、耐震壁の一方の面のみの補
強が必要とされる場合は、この限りでない。
Pシート18,20が中央の交差部22で交差して配置
され、各FRPシートは耐震壁16に接着剤により接着
される。さらに、各FRPシートを横切ってこれに重な
り、交差部22を生じるように、両端部及びその間に間
隔をおいて複数の短いFRPシート片18a〜18d及
び20a〜20dが配置される。いずれのFRPシート
片も、各FRPシート18,20及び耐震壁16の表面
に接着される。FRPシート18,20の両端部は、F
RPシート片18a,18d及び20a,20dと共
に、固定手段である細長い金属板24,26及びボルト
(図示せず)により耐震壁16のコーナ部に固定され
る。
に伸び、該耐震壁に接着され、かつ、両端が金属板及び
ボルトにより固定された2条の帯状FRPシート及び複
数の短小なFRPシート片18a〜18d及び20a〜
20dからなる、連続的な対角線方向の補強ゾーンが、
耐震壁16を補強する。
その両端部においてFRPシート片と共に固定すること
により、FRPシートの端部における耐震壁への固定を
一層確実にすることができる。また、2条の帯状のFR
Pシート18,20に加えて、複数の短いFRPシート
片18a〜18d及び20a〜20dを配置して接着す
ることにより、補強効果を一層高めることができる。
えて、アングル材を使用することができる。また、FR
Pシート片18a〜18d及び20a〜20dは、必要
に応じてその数を増減することができ、場合によっては
これを設けなくてもよい。
例が示されている。図示の例によれば、耐震壁16の一
方又は双方の面上において、該耐震壁の対角線上に交差
部22を有するように、帯状のFRPシート28,3
0,32,34を縦横に配置し、これらを相互に及び耐
震壁16にそれぞれ接着し、各FRPシートの端部を耐
震壁のコーナ部を除く前記耐震壁の周辺部においてアン
グル材36,38及びボルト40により固定する。
両辺の三等分線上にある2枚の帯状FRPシート28,
30を耐震壁の縦方向に配置し、同様に、中心が耐震壁
の他の相対する両辺の三等分線上にある2枚の帯状FR
Pシート32,34を耐震壁の横方向に配置し、これに
より縦横に配置された帯状のFRPシートの交差部が対
角線上の補強ゾーンを構成するようにしたものである。
帯状FRPシートの交差部が対角線上に点在する補強ゾ
ーンを構成する限り、帯状FRPシートの種々の配置が
可能である。なお、各FRPシートの端部を耐震壁のコ
ーナ部を除く前記耐震壁の周辺部において固定する金属
部材として、アングル材36,38に代えて、図1に示
した細長い金属板を用いてもよい。また、電食防止の目
的で、アングル材38の底面と前記FRPシートの各端
部との間にガラス繊維強化プラスチックシートを配置
し、接着してもよい。このガラス繊維強化プラスチック
シートに代え、電気絶縁性のコーティングや電気絶縁性
のシーラントを配置してもよい。
着され、かつ、両端がアングル材及びボルトにより固定
された縦横に配置した複数の帯状FRPシートの交差部
22からなる断続的な、対角線方向の補強ゾーンが、耐
震壁16を補強する。
面図。
の側面図。
ト 18a〜18d,20a〜20d FRPシート片 22 交差部 24,26 金属板 36 アングル材 40 ボルト
Claims (5)
- 【請求項1】 耐震壁の少なくとも一方の面において、
該耐震壁の対角線上に帯状のFRPシートを配置し、か
つ、該FRPシートを前記耐震壁に接着し、前記耐震壁
のコーナ部において、金属部材の底面と前記FRPシー
トの各端部との間に配置された電気絶縁体及び前記金属
部材を介して、前記FRPシートの各端部を前記耐震壁
にボルト止めすることを含む、耐震壁の補強方法。 - 【請求項2】 前記耐震壁のコーナ部において、FRP
シートの各端部にFRPシート片を重ねて配置し、か
つ、該FRPシート片を前記FRPシート及び前記耐震
壁に接着することを含む、請求項1に記載の補強方法。 - 【請求項3】 耐震壁の少なくとも一方の面において、
該耐震壁の対角線上で交差するように複数の帯状のFR
Pシートを間隔をおいて縦横に配置し、かつ、該FRP
シートを相互に及び前記耐震壁に接着し、前記耐震壁の
コーナ部を除く前記耐震壁の周辺部において、金属部材
を介して、前記FRPシートの各端部を前記耐震壁にボ
ルト止めすることを含む、耐震壁の補強方法。 - 【請求項4】 前記金属部材の底面と前記FRPシート
の各端部との間に電気絶縁体を配置してなる、請求項3
に記載の補強方法。 - 【請求項5】 前記電気絶縁体はガラス繊維強化プラス
チックシートである、請求項1または4に記載の補強方
法。
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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CN106760611B (zh) * | 2017-03-22 | 2022-03-08 | 华北理工大学 | 提升剪力墙结构变形能力的钢筋混凝土剪力墙及其施工方法 |
CN115182609B (zh) * | 2022-06-23 | 2023-06-23 | 上海建工四建集团有限公司 | 剪力墙结构高层建筑逆向拆除水平传力系统及其使用方法 |
-
1996
- 1996-07-11 JP JP19959396A patent/JP3395821B2/ja not_active Expired - Fee Related
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