JP4025437B2 - ユニット建物構造と梁間制振材及びユニット住宅の施工方法 - Google Patents

ユニット建物構造と梁間制振材及びユニット住宅の施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、下階建物ユニットの上部梁と上階建物ユニットの下部梁との間に梁間制振材を介装したユニット建物構造と梁間制振材及びユニット住宅の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ユニット建物における下階建物ユニットの上部梁と上階建物ユニットの下部梁との間に梁間制振材を介装した制振構造としては、例えば図12(特平9−342953号参照)に開示されたようなものがある。
【0003】
この図12では、下階建物ユニット1,1が隣接して並設(併置)され、下階建物ユニット1,1上には上階ユニット2,2が載置されている。そして、下階建物ユニット1,1の隣接する上コーナー部には上部梁1a,1aが設けられ、上階ユニット2,2のとの間には隣接する下コーナー部には下梁部2a,2aが設けられている。
【0004】
この上部梁1a,1aと下梁部2a,2aとの間には、上部梁1a,1a間及び下梁部2a,2a間に跨る防振材3が介装され挟持されている。この防振材3により、床衝撃音の低減と床振動性能の向上を図り、居住性を高める様にしている。尚、この防振具3としては、合成ゴムや、合成樹脂、石膏ボード等を用いることができると共に、合成ゴムの中に鋼板等の金属板を埋設した構成、例えば鋼板の両側に合成ゴムが積層された3層構造或いは2枚の鋼板を中間層として使用した5層構造のものが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した防振具3は、組み付け作業性を容易にする目的で、左右の側縁部が上部梁1aと下梁部2aとの間から側方に突出しないようにしているため、制振性能が上部梁1aと下梁部2aとの幅に左右されるものであった。
【0006】
そこで、この発明は、下階建物ユニットの上部梁の幅や上階建物ユニットの下部梁の幅等に左右されることなく、制振性能を大きく設定できる梁間制振材を設けたユニット建物構造と梁間制振材及びユニット住宅の施工方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1の発明のユニット建物構造は、下階建物ユニット上に上階建物ユニットを積層し、前記下階建物ユニットの上部梁と上階ユニットの下部梁との間に梁間制振材を介装したユニット建物構造において、前記梁間制振材を前記上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出させたことを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、梁間制振材は、上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出しているので、材質や構造,強度,厚さ等が同じであれば、上部梁と下部梁との間から側方に突出している分だけ長手方向の剛性を大きくして制振効果が向上することになる。
【0009】
請求項2の発明は、前記下階建物ユニット及び前記上階建物ユニットはそれぞれ複数並設され、前記隣接する各下階建物ユニットは隣接する上部梁をそれぞれ有し、前記隣接する各上階建物ユニットは隣接する前記各上部梁にそれぞれ対向させた下部梁をそれぞれ有し、前記梁間制振材は隣接する前記各上部梁間及び該各上部梁上の前記各下部梁間に跨って配設されていると共に、前記梁間制振材は両側縁部が前記上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出していることを特徴とする。
【0010】
この構成においても、梁間制振材は、上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出しているので、材質や構造,強度,厚さ等が同じであれば、上部梁と下部梁との間から側方に突出している分だけ長手方向の剛性を大きくして制振効果が向上することになる。
【0011】
請求項3の発明は、前記下階建物ユニット及び前記上階建物ユニットはそれぞれ複数並設され、前記隣接する各下階建物ユニットは隣接する上部梁をそれぞれ有し、前記隣接する各上階建物ユニットは隣接する前記各上部梁にそれぞれ対向させた下部梁をそれぞれ有し、前記梁間制振材は隣接する前記各上部梁間と該各上部梁上の前記各下部梁との間にそれぞれ互いに隣接して配設されていると共に、前記隣接する梁間制振部材は互いに反対側の側縁部が前記上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出していることを特徴とする。 この構成においても、梁間制振材は、上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出しているので、材質や構造,強度,厚さ等が同じであれば、上部梁と下部梁との間から側方に突出している分だけ長手方向の剛性を大きくして制振効果が向上することになる。
【0012】
請求項4の発明の梁間制振材は、複数の合成樹脂板、前記合成樹脂板間に接着剤層で固着された中鉄板、及び前記複数の合成樹脂板のうちの端の合成樹脂板の外面の幅方向の略半分の部分に接着固定された外鉄板を有する制振板本体と、前記合成樹脂板の外面の幅方向の残りの部分に設けられた粘着層と、該粘着層の表面に添着された離型紙を有することを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、ユニット建物を構築している現場で、離型紙を粘着層から剥離して上部梁や下部梁に粘着層の部分を固着することができる。この際、外鉄板は上部梁と下部梁との間から突出するが、この突出部分は梁間制振材の長手方向の剛性を向上させることができる。
【0014】
さらに、請求項5の発明のユニット住宅の施工方法は、請求項1〜3のいずれか一つに記載のユニット建物構造を構築する際、前記下階建物ユニットを設置した後、請求項4における梁間制振材の離型紙を粘着層から剥離して、前記梁間制振材を前記粘着層で前記下階建物ユニットの上部梁上に粘着固定させ、次に前記上階建物ユニットを前記下階建物ユニット上に載置して、前記上階建物ユニットの下部梁を前記梁間制振材の上面に載置することを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、ユニット建物構造を構築する際、下階建物ユニットを設置した後、梁間制振材の離型紙を粘着層から剥離して、梁間制振材を粘着層で下階建物ユニットの上部梁上の所定位置に側縁部を突出させた状態で粘着固定させる。この状態で上階建物ユニットを下階建物ユニット上に載置することにより、上階建物ユニットの下部梁を前記梁間制振材の上面に載置して、梁間制振材を上部梁と下部梁との間で挟持させ、下階建物ユニット上に上階建物ユニットを固定する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。
(1)第1実施例
図1(a),(b)において、10は1階部分を構成する下階建物ユニット、11は下階建物ユニット10上に載置されて2階部分を構成する上階建物ユニットである。本実施例では、下階建物ユニット10及び上階建物ユニット11は4個ずつ設けられて上下に方形上に並設されている(図1(a)参照)。
【0017】
また、図1(c),図1(d)に示したように、上述の隣接する下階建物ユニット10,10の隣接する上部コーナーには桁屋根大梁13,13が上部梁として設けられ、この下階建物ユニット10,10上に配置された上階建物ユニット11,11の隣接する下部コーナーには桁床大梁14,14が下部梁として設けられている。尚、この隣接する桁床大梁(下部梁)14,14と隣接する桁屋根大梁(上部梁)13,13は上下において互いに対向している。
【0018】
この桁屋根大梁(上部梁)13,13と桁床大梁(下部梁)14,14との間には、図2(a),(b)及び図3,図4に示したような梁間制振材15が介装されている。この梁間制振材15は、図4に示したような制振板本体16を有する。
【0019】
この制振板本体16は、UV硬化アクリル板(合成樹脂板)17a,18a,19aと、鋼板等の剛性及び弾性のある中鉄板(金属板)20,21と、アクリル系接着剤層17b,18b,18c,19bによってサンドウィッチされて積層されて一体化された構成となっている。しかも、制振板本体16の外層には、粘着層としての両面テープ22,23が離型紙24,25と共に接合されている。この離型紙24は、幅方向の中央の線で示した分離線24aの部分から左離型紙部24b及び右離型紙部24cに分離可能となっている。
【0020】
この様な構造の梁間制振材15は、桁屋根大梁13,13上に跨って配設されていると共に、離型紙25が両面テープ23から剥離されて、両側中間部が桁屋根大梁13,13の上面に両面テープ23を介して粘着固定されている。また、梁間制振部材15は、桁床大梁14,14の下部間に跨って配設されていると共に、離型紙24が両面テープ22から剥離されて、両側中間部が桁床大梁14,14の下部に両面テープ22を介して粘着固定されている。しかも、この梁間制振材15の両側縁部は、桁屋根大梁13,13と桁床大梁14,14との間から側方に所定量突出している。
【0021】
しかも、桁床大梁14,14上部間には、ジョイントプレート26が渡架されていると共に、ジョイントプレート26の両端部がボルト27,28で固定されている。また、桁屋根大梁13,13間及び桁床大梁14,14間には締結ボルト29が配設され、この締結ボルト29の頭部29aは桁屋根大梁13,13間に跨って配設されている。この締結ボルト29の上端部は、梁間制振材15のない部分及びジョイントプレート26を貫通して、上端部がジョイントプレート26の上方に突出している。そして、締結ボルト29の上端部には固定ナット30が螺着されている。
【0022】
次に、この様な構成のユニット建物構造の組み付け及び梁間制振材の機能を説明する。この様なユニット建物構造を構築するには、4つの下階建物ユニット11を方形上に並設する一方、梁間制振材15の離型紙25を両面テープ23から剥離して、梁間制振材15の両側中間部を隣接する下階建物ユニット10,10の隣接する桁屋根大梁13,13の上面に両面テープ23を介して粘着固定させる。この際、梁間制振材15の両側縁部が桁屋根大梁13,13の互いに反対側の端から同じだけ所定量突出させる。
【0023】
次に、梁間制振材15に設けた離型紙24の左離型紙部24b及び右離型紙部24cのうちの一方を両面テープ22から剥離した後、左離型紙部24b及び右離型紙部24cのうちの剥離した側に位置する下階建物ユニット10上に上階建物ユニット11を載置して、上階建物ユニット11を両面テープ22を介して梁間制振材15に粘着固定する。また、左離型紙部24b及び右離型紙部24cのうちの他方を両面テープ22から剥離した後、他方の剥離された側の下階建物ユニット10上に上階建物ユニット11を載置して、上階建物ユニット11を両面テープ22を介して梁間制振材15に粘着固定する。
【0024】
この後、桁床大梁14,14上部間にジョイントプレート26を渡架し、ジョイントプレート26の両端部をボルト27,28で固定する。そして、締結ボルト29を桁屋根大梁13,13に下部側から上方に向けて挿通すると共に、締結ボルト29で梁間制振材15のない部分及びジョイントプレート26を貫通させ、締結ボルト29の上端部をジョイントプレート26の上方に突出させる。次に、締結ボルト29の上端部に固定ナット30を螺着させることにより、隣接する桁屋根大梁13,13と桁床大梁14,14を固定する。
【0025】
この構成によれば、梁間制振材15は、桁屋根大梁(上部梁)13,13と桁床大梁(下部梁)14,14との間から側方に所定量突出しているので、材質や構造,強度,厚さ等が同じであれば、桁屋根大梁(上部梁)13,13と桁床大梁(下部梁)14,14との間から側方に突出している分だけ長手方向の剛性が大きくなって制振効果が向上することになる。
(2)第2実施例
図5〜図11は、この発明の第2実施例を示したものである。本実施例は、構成が第1実施例と略同じであるので、同一部分又は類似する部分には第1実施例と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0026】
本実施例で第1実施例と相違する第1の点は、第1実施例の梁間制振材15をこれに類似する構造の図5(c)〜(e)及び図6〜図8の梁間制振材15′に代えた点にある。この梁間制振材15′は、両面テープ22,23の幅方向半分に離型紙24′,25′を粘着保持させると共に、両面テープ22,23の幅方向の残り半分に鋼板等の外鉄板(金属板)31,32を粘着固定した例を示したものである。
【0027】
そして、この梁間制振材15′,15′は、隣接する桁屋根大梁(上部梁)13,13のと、この桁屋根大梁13上の桁床大梁(下部梁)14,14との間にそれぞれ介装されている。この際、離型紙24′,25′を両面テープ22,23から剥離した状態で、この両面テープ22,23により梁間制振材15′は幅方向の半分が桁屋根大梁(上部梁)13と桁床大梁(下部梁)14に粘着固定されている。しかも、隣接する桁屋根大梁(上部梁)13,13及び桁床大梁(下部梁)14,14間の空間を33とすると、梁間制振材15′,15′は鉄板31,32を設けた部分が空間33とは反対側(室内側)に突出させられている。
【0028】
これにより、梁間制振材15′,15′は、互いに反対側の側縁部が一方の桁屋根大梁13と桁床大梁14間及びこれらに隣接する他方の桁屋根大梁13と桁床大梁14間からそれぞれ突出している。
【0029】
次に、この様な構成のユニット建物構造の組み付け及び梁間制振材の機能を説明する。この様なユニット建物構造を構築するには、4つの下階建物ユニット11を方形上に並設する一方、梁間制振材15′の離型紙25′を図9に示したように両面テープ23から剥離して、梁間制振材を15′の一側の略半分を図5(c)の隣接する下階建物ユニット10,10の隣接する桁屋根大梁13,13の上面に両面テープ23を介して図10のごとくそれぞれ粘着固定させる。この際、梁間制振材15′の他側縁部側すなわち鉄板31,32を設けた部分を桁屋根大梁13から居室側に突出させる。
【0030】
この後、梁間制振材15′に設けた離型紙24′を両面テープ22から剥離して、下階建物ユニット10,10上に上階建物ユニット11,11を載置して、上階建物ユニット11,11を梁間制振材15′,15′の互いに隣接する側の略半分に両面テープ22を介してそれぞれ粘着固定する。
【0031】
この後、桁床大梁14,14上部間に上述のようにジョイントプレート26を渡架し、ジョイントプレート26の両端部をボルト27,28で固定する。そして、締結ボルト29を桁屋根大梁13,13に下部側から上方に向けて挿通すると共に、締結ボルト29で梁間制振材15、15′のない部分(例えば図10の梁間制振材15′、15′間)及びジョイントプレート26を貫通させ、締結ボルト29の上端部をジョイントプレート26の上方に突出させる。次に、締結ボルト29の上端部に固定ナット30を螺着させることにより、隣接する桁屋根大梁13,13と桁床大梁14,14を固定する。
【0032】
この構成によれば、梁間制振材15′,15′は、桁屋根大梁(上部梁)13,13と桁床大梁(下部梁)14,14との間から側方に所定量突出しているので、材質や構造,強度,厚さ等が同じであれば、桁屋根大梁(上部梁)13,13と桁床大梁(下部梁)14,14との間から側方に突出している分だけ長手方向の剛性が大きくなって制振効果が向上することになる。即ち、図11(a)の太線40に示したごとく、各測定周波数H1〜H7で基準の重量床衝撃音の音圧レベルL60と同じかそれ以下になった。この測定周波数H1〜H7での重量床衝撃音の音圧は、図11(b)に示したごとく、それぞれ83,71,60,53,43,38,32[dB]となった。
【0033】
また、下階建物ユニット10上に上階建物ユニット1を載せて、基礎上を移動する前に梁間制振材15、15′等を桁屋根大梁(上部梁)13と桁床大梁(下部梁)14との間に挟持できるので、特開平8−151687号公報に開示のユニット建物の構築工法に使用できる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明のユニット建物構造は、下階建物ユニット上に上階建物ユニットを積層し、前記下階建物ユニットの上部梁と上階ユニットの下部梁との間に梁間制振材を介装したユニット建物構造において、前記梁間制振材を前記上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出させた構成としたので、材質や構造,強度,厚さ等が同じであれば、上部梁と下部梁との間から側方に突出している分だけ長手方向の剛性を大きくして制振効果が向上することになる。
【0035】
請求項2の発明は、前記下階建物ユニット及び前記上階建物ユニットはそれぞれ複数並設され、前記隣接する各下階建物ユニットは隣接する上部梁をそれぞれ有し、前記隣接する各上階建物ユニットは隣接する前記各上部梁にそれぞれ対向させた下部梁をそれぞれ有し、前記梁間制振材は隣接する前記各上部梁間及び該各上部梁上の前記各下部梁間に跨って配設されていると共に、前記梁間制振材は両側縁部が前記上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出している構成としているので、材質や構造,強度,厚さ等が同じであれば、上部梁と下部梁との間から側方に突出している分だけ長手方向の剛性を大きくして制振効果が向上することになる。
【0036】
請求項3の発明は、前記下階建物ユニット及び前記上階建物ユニットはそれぞれ複数並設され、前記隣接する各下階建物ユニットは隣接する上部梁をそれぞれ有し、前記隣接する各上階建物ユニットは隣接する前記各上部梁にそれぞれ対向させた下部梁をそれぞれ有し、前記梁間制振材は隣接する前記各上部梁間と該各上部梁上の前記各下部梁との間にそれぞれ互いに隣接して配設されていると共に、前記隣接する梁間制振部材は互いに反対側の側縁部が前記上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出している構成としたので、材質や構造,強度,厚さ等が同じであれば、上部梁と下部梁との間から側方に突出している分だけ長手方向の剛性を大きくして制振効果が向上することになる。
【0037】
請求項4の発明の梁間制振材は、複数の合成樹脂板、前記合成樹脂板間に接着剤層で固着された中鉄板、及び前記複数の合成樹脂板のうちの端の合成樹脂板の外面の幅方向の略半分の部分に接着固定された外鉄板を有する制振板本体と、前記合成樹脂板の外面の幅方向の残りの部分に設けられた粘着層と、該粘着層の表面に添着された離型紙を有する構成としたので、ユニット建物を構築している現場で、離型紙を粘着層から剥離して上部梁や下部梁に粘着層の部分を固着することができる。この際、外鉄板は上部梁と下部梁との間から突出するが、この突出部分は梁間制振材の長手方向の剛性を向上させることができる。
【0038】
さらに、請求項5の発明のユニット住宅の施工方法は、請求項1〜3のいずれか一つに記載のユニット建物構造を構築する際、前記下階建物ユニットを設置した後、請求項4における梁間制振材の離型紙を粘着層から剥離して、前記梁間制振材を前記粘着層で前記下階建物ユニットの上部梁上に粘着固定させ、次に前記上階建物ユニットを前記下階建物ユニット上に載置して、前記上階建物ユニットの下部梁を前記梁間制振材の上面に載置する構成としたので、ユニット建物構造を構築する際、下階建物ユニットを設置した後、梁間制振材の離型紙を粘着層から剥離して、梁間制振材を粘着層で下階建物ユニットの上部梁上の所定位置に側縁部を突出させた状態で簡易に粘着固定させることができる。しかも、この状態で上階建物ユニットを下階建物ユニット上に載置することにより、上階建物ユニットの下部梁を前記梁間制振材の上面に載置するのみで、梁間制振材を上部梁と下部梁との間で挟持させ、下階建物ユニット上に上階建物ユニットを固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明にかかるユニット建物の第1実施例を示す平面図、(b)は(a)のユニット建物の概略斜視図、(c)は(a)のA−A線に沿う要部断面図、(d)は(c)の拡大説明図である。
【図2】(a)図1(b),(c)の梁間制振材の平面図、(b)は(a)の梁間制振材の下面図である。
【図3】図2(a)のB−B線に沿う概略断面説明図である。
【図4】図3の拡大説明図である。
【図5】(a)はこの発明にかかるユニット建物の第2実施例を示す平面図、(b)は(a)のユニット建物の概略斜視図、(c)は(a)のC−C線に沿う要部断面図、(d)は(c)の拡大説明図である。
【図6】図5(b),(c)の梁間制振材の平面図である。
【図7】図6のD−D線に沿う概略断面説明図である。
【図8】図7の拡大説明図である。
【図9】図5の梁間制振材を下階建物ユニット上に取り付ける場合の説明図である。
【図10】図5の梁間制振材を下階建物ユニット上に取り付けた後の説明図である。
【図11】(a)は図5に示した梁間制振材による床衝撃音レベルの特性線図、(b)は(a)の音圧レベルの説明図である。
【図12】従来の梁間制振材の説明図である。
【符号の説明】
10・・・下階建物ユニット
11・・・上階建物ユニット
13・・・桁屋根大梁(上部梁)
14・・・桁床大梁(下部梁)
15・・・梁間制振材
16・・・制振板本体
17a,18a,19a・・・UV硬化アクリル板(合成樹脂板)
18b、18c・・・アクリル系接着剤層
20,21・・・中鉄板
22,23・・・両面テープ(粘着層)
24,24′,25,25′・・・離型紙
31,32・・・外鉄板

Claims (5)

  1. 下階建物ユニット上に上階建物ユニットを積層し、前記下階建物ユニットの上部梁と上階建物ユニットの下部梁との間に梁間制振材を介装したユニット建物構造において、
    前記梁間制振材を前記上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出させたことを特徴とするユニット建物構造。
  2. 前記下階建物ユニット及び前記上階建物ユニットはそれぞれ複数並設され、前記隣接する各下階建物ユニットは隣接する上部梁をそれぞれ有し、前記隣接する各上階建物ユニットは隣接する前記各上部梁にそれぞれ対向させた下部梁をそれぞれ有し、前記梁間制振材は隣接する前記各上部梁間及び該各上部梁上の前記各下部梁間に跨って配設されていると共に、前記梁間制振材は両側縁部が前記上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出していることを特徴とする請求項1に記載のユニット建物構造。
  3. 前記下階建物ユニット及び前記上階建物ユニットはそれぞれ複数並設され、前記隣接する各下階建物ユニットは隣接する上部梁をそれぞれ有し、前記隣接する各上階建物ユニットは隣接する前記各上部梁にそれぞれ対向させた下部梁をそれぞれ有し、前記梁間制振材は隣接する前記各上部梁間と該各上部梁上の前記各下部梁との間にそれぞれ互いに隣接して配設されていると共に、前記隣接する梁間制振部材は互いに反対側の側縁部が前記上部梁と下部梁との間から側方に所定量突出していることを特徴とする請求項1に記載のユニット建物構造。
  4. 複数の合成樹脂板、前記合成樹脂板間に接着剤層で固着された中鉄板、及び前記複数の合成樹脂板のうちの端の合成樹脂板の外面の幅方向の略半分の部分に接着固定された外鉄板を有する制振板本体と、前記合成樹脂板の外面の幅方向の残りの部分に設けられた粘着層と、該粘着層の表面に添着された離型紙を有することを特徴とする梁間制振材。
  5. 請求項1〜3のいずれか一つに記載のユニット建物構造を構築する際、前記下階建物ユニットを設置した後、請求項4における梁間制振材の離型紙を粘着層から剥離して、前記梁間制振材を前記粘着層で前記下階建物ユニットの上部梁上に粘着固定させ、次に前記上階建物ユニットを前記下階建物ユニット上に載置して、前記上階建物ユニットの下部梁を前記梁間制振材の上面に載置することを特徴とするユニット住宅の施工方法。
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