JP3076550B2 - 壁用仮枠板及びその設置構造 - Google Patents

壁用仮枠板及びその設置構造

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JP3076550B2
JP3076550B2 JP10320254A JP32025498A JP3076550B2 JP 3076550 B2 JP3076550 B2 JP 3076550B2 JP 10320254 A JP10320254 A JP 10320254A JP 32025498 A JP32025498 A JP 32025498A JP 3076550 B2 JP3076550 B2 JP 3076550B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート建造
物における壁を構築するための型枠に使用する仮枠の一
部として使用する壁用仮枠板及びその設置構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる仮枠パネルW、Wa…にあっ
ては、図5に示す様に、縦長矩形状の堰板Aの裏面に縦
桟B、Ba…及び横桟C、Caを設けて補強されている。そ
して、図6に示す様に、上記仮枠パネルW、Wa…を立て
て所定間隔を開けて対向させ、且つその幅方向に複数枚
隙間なく配列し、セパレーターD、Da…により対向する
仮枠パネルW、Wa…の間隔を所定寸法、即ち壁の厚さを
確保し、仮枠パネルW、Wa…の外側に複数本の横ばた
F、Fa…を上下方向に所定間隔毎に並設し、仮枠パネル
W、Wa…を貫通させたセパレーターD、Da…の両端部を
横ばたF、Fa…を貫通させ、その突端部にナットN、Na
を螺嵌し型締めして、型枠Kを組み立てる様にしてい
る。又、壁の幅寸法は現場によって異なることから、仮
枠パネルW、Wa…間の一箇所に、仮枠パネルW、Wa…の
幅寸法より狭い隙間Hが生じるため、その現場毎でその
隙間Hを埋める幅狭な仮枠パネルW1を、所謂コンパネと
称する合板を堰板とし、その裏面に桟木を設けることで
製作している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法にあ
っては下記の通り解決せねばならない課題があった。 (1)幅狭な仮枠パネルW1の製作に手間がかかり、工期
短縮の阻害要因となっていた。 (2)仮枠パネルW、Wa…はリサイクル出来るが、幅狭
な仮枠パネルW1はリサイクル出来ず、産業廃棄物として
埋め立てたり、焼却せねばならず、環境に悪影響を及ぼ
す。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、(1)、(2)の課題に鑑み、縦長矩形板状
の堰板部の一側端縁部より、該堰板部に対し直角な固定
部を連続形成した金属製の仮枠板を、固定部を隙間の一
方側の仮枠パネルの端面に釘等により固定すると共に、
堰板部の他端側を他方側の仮枠パネルの内面にオーバー
ラップさせて釘等により固定して設置することによっ
て、隙間をその幅寸法とは無関係に埋めることが出来、
どの現場であっても使用出来ることからリサイクル使用
を可能にして、上記課題を解決する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。図1に示す様に、設置された仮枠パネ
ルW、Wa…の隙間Hに設置する仮枠板1にあっては、金
属製、合成樹脂製、木製、特に金属製の板の一側方を直
角に屈曲して水平断面L字状に形成したものにして、大
部分を閉める縦長矩形状の堰板部2の一側方に、仮枠パ
ネルW、Wa…の端面への固定部3が形成されている。
又、堰板部2の他端方及び固定部3の中央部に複数個の
釘孔4、4a…、5、5a…を縦方向に所定間隔毎に配列形
成している。尚、仮枠板1の長さ、堰板部2及び固定部
3の幅は図面のものに限定せず、各種取り揃えられてお
り、その中から適宜選択する様にしている。
【0006】次に本発明に係る仮枠板の設置方法につい
て説明する。図2に示す様に、仮枠パネルW、Wa…にお
ける上記隙間Hの一側方のものの端面に、固定部3の釘
孔5、5a…を貫通させた釘Eを打ち込むと共に、仮枠パ
ネルW、Wa…における上記隙間Hの他側方のものの内側
面に堰板部2の他端方をオーバーラップさせて、釘孔
4、4a…を貫通させた釘Eを当該仮枠パネルW、Wa…に
打ち込んで、仮枠板1を設置固定する。又、上記隙間H
が広い場合、図3に示す様に、堰板部2の幅の広い仮枠
板1を使用して、該仮枠板1と横ばたF、Fa…間に補強
材6を飼ったり、或いは図4に示す様に、仮枠パネル
W、Wa…の幅の半分程度の仮枠小パネル7と仮枠板1を
組み合わせ、仮枠小パネル7を設置後、狭くなった隙間
H1に仮枠板1を上記と同様に設置する様にしている。
尚、上記方法で構築されたコンクリート壁の壁面に若干
の凹凸が出来るため、その上に内外装処理を施す壁面の
仮枠として使用するのが望ましい。
【0007】
【発明の効果】要するに本発明は、コンクリート壁を形
成するための型枠Kにおける隙間なく並べた仮枠パネル
W、Wa…の一箇所に形成される、仮枠パネルW、Wa…の
幅より狭い隙間Hを埋める仮枠であって、縦長矩形板状
の堰板部2の一側端縁部より、該堰板部2に対し直角な
固定部3を連続形成したので、隙間Hを埋める幅狭な仮
枠パネルW1の現場製作を不要に出来、隙間Hの幅が堰板
部2の幅寸法の範囲内であれば対応出来るため、違う現
場での使用が可能、即ちリサイクル使用を可能に出来、
特に金属製にしたり、堰板部2及び固定部3に釘孔4、
4a…、5、5a…を形成しておけば仮枠板1が傷まず、リ
サイクル性の向上を図ることが出来る。
【0008】又、コンクリート壁を形成するための型枠
Kにおける隙間なく並べた仮枠パネルW、Wa…の一箇所
に形成される、仮枠パネルW、Wa…の幅より狭い隙間H
に、請求項1記載の仮枠板1を、隙間Hの一方側の仮枠
パネルW、Wa…の端面に固定部3を固定すると共に、堰
板部2の他端側を他方側の仮枠パネルW、Wa…の内面に
オーバーラップさせて固定したので、堰板部2のオーバ
ーラップ量により調節出来るため、隙間Hの寸法とは無
関係に仮枠板1を設置することが出来、隙間Hを確実に
埋めた型枠Kを容易に組立てることが出来る。
【0009】又、隙間Hの幅が広げれば、仮枠板1が打
設コンクリートの圧力で湾曲してしまう可能性がある
が、仮枠板1と型枠Kにおける横ばたF、Fa…間に補強
材6を飼わせたり、或いは隙間Hに仮枠パネルW、Wa…
より幅狭な仮枠小パネル7を、隙間Hにおける一方側の
仮枠パネルW、Wa…の端面に当接させ設置すると共に、
仮枠小パネル7と他側方の仮枠パネルW、Wa…との間の
隙間H1に請求項1記載の仮枠板1を、固定部3を一方の
端面に、堰板部2の他端側を他方の内面にオーバーラッ
プさせて固定して設置したので、上記と同様の効果の他
に、仮枠板1を湾曲させずにコンクリート壁面を平面的
に仕上げることが出来る等その実用的効果甚だ大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁用仮枠板の斜視図である。
【図2】壁用仮枠板の設置状態を示す断面図である。
【図3】図2の他の実施例の断面図である。
【図4】図2の他の実施例の断面図である。
【図5】仮枠パネルの背面図である。
【図6】従来の型枠の断面図である。
【符号の説明】
1 仮枠板 2 堰板部 3 固定部 6 補強材 7 仮枠小パネル K 型枠 F、Fa… 横ばた W、Wa… 仮枠パネル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート壁を形成するための型枠に
    おける隙間なく並べた仮枠パネル間の一箇所に形成され
    る、仮枠パネルの幅より狭い隙間を埋める仮枠であっ
    て、 縦長矩形板状の堰板部の一側端縁部より、該堰板部に対
    し直角な固定部を連続形成し、該固定部と堰板部の他端
    側に釘孔を貫設し、該釘孔に挿通させた釘で、固定部を
    隙間の一方側の仮枠パネルの端面に、堰板部の他端側を
    他方側の仮枠パネルの内面にオーバーラップさせて釘着
    固定可能としたことを特徴とする壁用仮枠板。
  2. 【請求項2】 コンクリート壁を形成するための型枠に
    おける隙間なく並べた仮枠パネル間の一箇所に形成され
    る、仮枠パネルの幅より狭い隙間に、請求項1記載の仮
    枠板を、隙間の一方側の仮枠パネルの端面に固定部を
    固定すると共に、堰板部の他端側を他方側の仮枠パネ
    ルの内面にオーバーラップさせて釘着固定したことを特
    徴とする壁用仮枠板の設置構造。
  3. 【請求項3】 仮枠板と型枠における横ばた間に補強材
    を飼わせたことを特徴とする請求項2記載の壁用仮枠板
    の設置構造。
  4. 【請求項4】 コンクリート壁を形成するための型枠に
    おける隙間なく並べた仮枠パネル間の一箇所に形成され
    る、仮枠パネルの幅より狭い隙間に上記仮枠パネルより
    幅狭な仮枠小パネルを、隙間における一方側の仮枠パネ
    ルの端面に当接させ設置すると共に、仮枠小パネルと他
    側方の仮枠パネルとの間の隙間に請求項1記載の仮枠板
    を、固定部一方の端面に堰板部の他端側を他方の内面
    にオーバーラップさせて釘着固定したことを特徴とする
    壁用仮枠板の設置構造。
JP10320254A 1998-11-11 1998-11-11 壁用仮枠板及びその設置構造 Expired - Lifetime JP3076550B2 (ja)

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