JP3395381B2 - 構造物の3次元計測装置 - Google Patents

構造物の3次元計測装置

Info

Publication number
JP3395381B2
JP3395381B2 JP17586294A JP17586294A JP3395381B2 JP 3395381 B2 JP3395381 B2 JP 3395381B2 JP 17586294 A JP17586294 A JP 17586294A JP 17586294 A JP17586294 A JP 17586294A JP 3395381 B2 JP3395381 B2 JP 3395381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measured
measurement
dimensional
measuring
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17586294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0843009A (ja
Inventor
保雄 焼野
義数 脇坂
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP17586294A priority Critical patent/JP3395381B2/ja
Publication of JPH0843009A publication Critical patent/JPH0843009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3395381B2 publication Critical patent/JP3395381B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば連結されて組み
立てられる橋梁ブロック等、大型の構造部材において、
隣接する構造部材の数値仮組立を行なう際に必要な個々
の構造部材の形状、寸法等に関するデータを精密に計測
する3次元計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、連結されて組み立てられる橋梁
ブロックや、縦方向に連結されて組み立てられる長大橋
主塔ブロック等の構造部材においては、製作した個々の
構造部材毎に設計通りの理想的な形状に対して幾分かの
誤差が生じることは避けられないため、現場での組立の
際には構造物全体として見たときの理想的な全体形状に
対して最も誤差が小さくなるように構造部材を連結する
必要がある。そのためには、従来から、工場において製
造した構造部材の仮組立を行なうことにより、現場工事
に対する品質保証を行なっていた。
【0003】この仮組立の方法としては、橋梁ブロック
のような数m〜数十mオーダーと大型の構造部材同士を
実際に仮組立することで生じる諸問題、例えば作業に多
大な時間や労力を要する等の問題を解消するために、コ
ンピュータシミュレーションを用いた数値仮組立法が検
討されている。そして、この数値仮組立を行なう際に
は、コンピュータに入力するデータとして製作した個々
の構造部材に固有の捩れ、たわみ等の形状やボルト孔の
位置、各部の寸法等を精密に、例えば0.1mmオーダ
ー以上もの高精度で計測することが必要となる。
【0004】そこで、上記構造部材の形状や寸法を計測
するための計測装置としては、従来、CCDカメラを用
いた測角式のものや、セオドライトを用いた測距測角式
あるいは測角式のもの、いわゆる3角測量式の計測装置
が用いられており、これら計測装置を作業者が操作する
ことにより構造部材の計測を行なっていた。
【0005】一方、前記計測値を用いて数値仮組立を行
なった後、施工現場に構造部材を搬送し実際の施工を行
なう際には、隣接する構造部材同士を縦、横、高さ方向
(X、Y、Z方向)でいかなる位置関係、捩れ関係で連
結するかといった、いわゆる芯合わせ作業が必要とな
る。したがって、数値仮組立実施後には芯合わせの目印
とするためのケガキを行なっていた。すなわち、隣接す
る構造部材の数値仮組立が終了した後、1人の作業者が
トランシット等を使用しながら他の作業者が目標位置に
ペンキ塗りを行ない、その後、ケガキ針を使用してケガ
キ線を引くようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
構造部材の計測方法は、非接触3角測量式の計測装置を
用いるものであり、この方式の装置を用いて計測を行な
う限りはX、Y、Z方向での座標歪が避けられないた
め、X、Y、Z方向のそれぞれで計測誤差にバラツキが
あり、計測精度の向上には限界があった。そして、計測
ポイントにターゲットを取り付けるためにターゲットの
製作誤差や設置誤差が含まれる問題、直接視準できない
場合には計測ポイントからオフセットしたポイントを計
測することによる間接誤差が入る問題、計測ポイントに
ターゲットを設置したり、ケガキを入れる等の計測準備
作業に時間を要する問題、充分に広い作業スペースを確
保しなければならないという問題等、多くの問題があっ
た。また、作業面から見ても、この計測作業は作業員の
技能や労力、ならびに多大な作業時間を要するという問
題があった。
【0007】一方、ケガキ作業においては、ケガキ位置
の精度を高めることが困難である、作業者の労力、作業
時間を非常に多く要する、計測結果から求めたケガキす
べき位置を計測装置側から直接指示する方法でケガキを
実施するためには計測装置とは別の機器や器具を用意す
る必要がある、等の問題があった。すなわち、構造部材
の計測およびケガキ作業は技術的な面、精度的な面、作
業的な面の全てにおいて多くの不具合があり、これらの
点を解消し得る手段の提供が望まれていた。
【0008】本発明は、前記の課題を解決するためにな
されたものであって、各種構造部材の計測からケガキに
わたる作業を高精度で合理的に行ない得る構造物の3次
元計測装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の構造物の3次元計測装置は、互い
に連結されることで橋梁等の構造物を構成する各種の構
成部材の寸法や形状を把握するべく、該構成部材を被計
測物としてその任意の点を3次元座標として計測するた
めの装置であって、その上面に被計測物が載置されて移
動可能とされた可動フロアと、該可動フロア上に前記被
計測物が載置されたときに該被計測物を跨ぐように固定
された門型フレームと、該門型フレームに取り付けら
れ、該門型フレームに沿って水平移動可能、上昇下降可
能、および自身の軸線を中心として回転可能とされた計
測軸と、各計測軸に対して回動可能にそれぞれ取り付け
られ、互いに直交する5方向に延びるプローブの先端を
前記被計測物に接触させることでその接触点の座標を検
出するタッチセンサーと、前記可動フロア、計測軸およ
びタッチセンサーの作動を制御する制御装置と、前記計
測軸に自動交換装置により前記タッチセンサーと交換可
能に取り付けられ、隣接する構造部材同士を突き合わせ
る際に互いの芯合わせの目印とするために前記被計測物
の所定の箇所にマーキングを施すためのマーキング装置
と、が具備されていることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2記載の構造物の3次元計測
装置は、前記門型フレームおよび計測軸がそれらの摺動
面を除いて断熱材により被覆されているとともに、それ
ら自体の温度を制御するための温度制御手段を備えてい
ることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項3記載の構造物の3次元計測
装置は、前記被計測物と同一の線膨張係数を有する材料
で形成され、前記被計測物の温度変化による計測値の誤
差を補正する際の基準となるスケールバーが具備されて
いることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項4記載の構造物の3次元計測
装置は、前記計測軸が前記被計測物もしくは他の障害物
と干渉することを防止するための干渉防止手段が具備さ
れていることを特徴とするものである。
【0013】また、請求項5記載の構造物の3次元計測
装置は、前記干渉防止手段が、前記計測軸の外面から所
定寸法外方の周囲に光学的保護手段を形成する発光部お
よび受光部を有し、該光学的保護手段の遮断の有無を検
知することにより、計測軸と被計測物または障害物との
干渉を防止するように構成されていることを特徴とする
ものである。
【0014】また、請求項6記載の構造物の3次元計測
装置は、前記干渉防止手段が、前記計測軸に対して角度
変更可能に取り付けられたCCDカメラを有し、該CC
Dカメラから得られた被計測物または障害物の画像デー
タに基づいて前記計測軸の作動を制御することにより、
計測軸と被計測物または障害物との干渉を防止するよう
に構成されていることを特徴とするものである。
【0015】また、請求項7記載の構造物の3次元計測
装置は、前記マーキング装置が、前記被計測物に対して
インクを噴射するインクジェット式またはケガキ針式も
しくはレーザーマーキング式のものとされたことを特徴
とするものである。
【0016】また、請求項8記載の構造物の3次元計測
装置は、前記タッチセンサーのプローブを自動的に洗浄
するためのクリーニング装置が具備されていることを特
徴とするものである。
【0017】また、請求項9記載の構造物の3次元計測
装置は、前記クリーニング装置が洗浄槽と超音波発生器
と有してなり、一定時間または一定計測ポイント数の計
測を終了した後、前記洗浄槽内で自動的に前記プローブ
を超音波洗浄する構成となっていることを特徴とするも
のである。また、請求項10記載の構造物の3次元計測
装置は、前記温度制御手段がヒータとサーモスタットと
を有することを特徴とするものである。
【0018】
【作用】請求項1記載の構造物の3次元計測装置におい
ては、可動フロア上に載置された被測定物に対して、制
御装置の制御に基づいて門型フレームの下方を可動フロ
アが移動し、門型フレームに対して計測軸が水平移動、
または上昇下降、もしくは自身の軸線を中心として回転
し、計測軸に取り付けられたタッチセンサーが回動する
ことにより、被測定物の計測位置にタッチセンサーの5
方向に延びるプローブのいずれかが接触する。そして、
この接触点の3次元座標を検出する。さらに、被計測物
の計測が終了した後、自動交換装置の作動により計測軸
に取り付けられていたタッチセンサーが自動的にマーキ
ング装置に交換され、このマーキング装置が隣接する構
造部材の芯合わせの目印とすべきマーキングを被計測物
の所定の箇所に行なう。
【0019】また、請求項2記載の構造物の3次元計測
装置においては、門型フレームおよび計測軸を被覆する
断熱材が外部からの熱を遮断するとともに、温度制御手
段が門型フレームおよび計測軸の温度を制御することに
より、これら門型フレームおよび計測軸を恒温化し、こ
れらの温度変化による膨張や収縮を防止する。
【0020】また、請求項3記載の構造物の3次元計測
装置においては、被計測物が温度変化により膨張または
収縮する場合、予め正確な寸法を計測済みで、かつ被計
測物と同一の線膨張係数を有するスケールバーを基準と
して用いることによって、被測定物の温度変化による計
測値の誤差を補正する。
【0021】また、請求項4記載の構造物の3次元計測
装置においては、干渉防止手段が、例えば被計測物の変
形が大きい場合や、計測軸の移動範囲内に予期しない障
害物があった場合等に、計測軸と被計測物や障害物との
干渉が発生することを防止する。
【0022】また、請求項5記載の構造物の3次元計測
装置においては、発光部および受光部が計測軸の周囲に
光学的保護手段を形成し、この光学的保護手段が被計測
物や障害物で遮断されたときにその遮断を検知すること
で可動フロアまたは計測軸の作動を停止する。
【0023】また、請求項6記載の構造物の3次元計測
装置においては、前記干渉防止手段が計測軸に対して角
度変更可能に取り付けられたCCDカメラを具備してい
ることにより、CCDカメラが被計測物、もしくは障害
物の画像データを得、このデータに基づいて可動フロア
または計測軸の作動を制御する。
【0024】また、請求項7記載の構造物の3次元計測
装置においては、インクジェット式またはケガキ針式も
しくはレーザーマーキング式のマーキング装置が、被計
測物の表面にインクを噴射するか、ケガキ線をけがく
か、レーザーによりマーキングを行なう。
【0025】また、請求項8記載の構造物の3次元計測
装置においては、装置の使用を重ねていくうちにタッチ
センサーのプローブに塵埃等が付着した際には、クリー
ニング装置がタッチセンサーのプローブを自動的に洗浄
する。
【0026】また、請求項9記載の構造物の3次元計測
装置においては、クリーニング装置が洗浄槽と超音波発
生器と有してなり、一定時間または一定計測ポイント数
の計測を終了した後、自動的にプローブを超音波洗浄す
る。また、請求項10記載の構造物の3次元計測装置に
おいては、温度制御手段をなすヒータとサーモスタット
とが、これらが設置された部材の温度を加熱制御する。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図7を
参照して説明する。図1は本実施例の3次元計測装置1
の全体構成を示す図であって、図中符号2は可動フロ
ア、3は門型フレーム、4は計測軸、5はタッチセンサ
ー、6はシステムコントローラ(制御装置)、Bは被測
定物である橋梁ブロック(構造部材)である。
【0028】工場の床面上に、その上面に橋梁ブロック
Bが載置される可動フロア2が設置されている。この可
動フロア2にはフロア駆動機構(図示せず)が付設され
ており、橋梁ブロックBが載置された状態で移動可能と
されている。そして、可動フロア2の上方には、門型フ
レーム3が可動フロア2上に橋梁ブロックBが載置され
たときにこの橋梁ブロックBを跨ぐように固定されてい
る。したがって、橋梁ブロックBはフロア駆動機構の作
動により門型フレーム3の下方を通過するようになって
いる。
【0029】門型フレーム3の横桟3aには、これと直
交して鉛直方向に延びる計測軸4が取り付けられてい
る。計測軸4は、ケーベルベア10を介して計測軸駆動
機構(図示せず)と接続されており、計測軸駆動機構の
作動により横桟3aに沿って水平移動するようになって
いる。計測軸4は、支柱11と、支柱11に内挿されて
その下方に延びる内部軸12と、センサーヘッド13と
からなるものであり、内部軸12は支柱11に対して内
部軸駆動機構(図示せず)により上昇下降可能とされて
いる。また、内部軸12の下端には、センサーヘッド1
3がセンサーヘッド回転機構(図示せず)により内部軸
12の軸線を中心として回転可能に、かつ後述するマー
キング装置と交換可能に取り付けられている。
【0030】センサーヘッド13の下部には、タッチセ
ンサー5がタッチセンサー回動機構(図示せず)により
支点14を中心として鉛直面内で回動可能に取り付けら
れている。タッチセンサー5は、支点14に連結した支
持部15側から見て互いに直交する前、上、下、右、左
の5方向に延びるプローブ16を有しており、プローブ
16の先端が被計測物に接触することによりその接触点
の3次元座標が検出できるようになっている。
【0031】また、上記のフロア駆動機構、計測軸駆動
機構、内部軸駆動機構、センサーヘッド回転機構、タッ
チセンサー回動機構の各々は、床上に設置されたシステ
ムコントローラ6と電気的に接続されており、これら機
構の作動は全てシステムコントローラ6の制御に基づい
て行なわれるようになっている。また、システムコント
ローラ6には、3次元計測装置1外部のコンピュータ
(図示せず)から例えば計測ポイント、計測順路等、種
々の計測条件に関するデータが転送されるようになって
いる。したがって、転送されたデータに基づくシステム
コントローラ6の判断により、可動フロア2の移動、計
測軸4全体の水平移動、内部軸12の上昇下降、センサ
ーヘッド13の回転、タッチセンサー5の回動の各作動
を組み合わせることで、タッチセンサー5のプローブ1
6は橋梁ブロックBの任意の位置に任意の角度で到達で
きるようになっている。
【0032】また、門型フレーム3、計測軸4を構成す
る各部材の摺動面を除く全ての外面は断熱材で被覆され
ており、各部材の内部にはヒータ(温度制御手段)およ
びヒータの温度を制御するためのサーモスタット(温度
制御手段)が埋設されている。図2は一例として門型フ
レーム3の横桟3aを示す断面図であるが、計測軸4と
の摺動面となる側面を除く全ての側面が断熱材17で被
覆されている。また、ヒータ18が外周部に沿って埋設
されるとともに、ヒータ18にはサーモスタット19が
接続されている。そして、前記各部材の温度が40±5
℃の範囲内で任意の温度となるように設定することがで
き、ヒータ18およびサーモスタット19の作用により
設定温度に対して±1℃以内の精度で温度を加熱制御す
ることができる。
【0033】また、図3に示すように、計測軸4の支柱
11とセンサーヘッド13の対向面の各角部には、それ
ぞれレーザ発光部20(干渉防止手段)とレーザ受光部
21(干渉防止手段)が設置されており、装置作動時に
はこれらの間にレーザ光が出射されることにより計測軸
4の軸線方向に沿ってレーザバリアS(光学的保護手
段)が形成されるようになっている。そして、レーザ受
光部21がシステムコントローラ6と接続されており、
計測軸4の移動中にレーザバリアSが橋梁ブロックBや
障害物等で遮断されたような場合にはシステムコントロ
ーラ6が可動フロア2の移動および計測軸4の作動を停
止するように構成されている。
【0034】また、図1に示すように、タッチセンサー
5移動範囲内の門型フレーム3近傍の床面上には、セン
サーヘッド交換装置22(自動交換装置)が設置されて
いる。このセンサーヘッド交換装置22は、計測軸4端
部に取り付けられたセンサーヘッド13を図4に示すよ
うなインクジェット式のマーキングヘッド23(マーキ
ング装置)に自動交換するためのものである。そして、
マーキングヘッド23は、橋梁ブロックBの計測終了
後、その橋梁ブロックBに対して従来のケガキ作業に相
当する、すなわち隣接する橋梁ブロックB同士の芯合わ
せの目印とすべきマーキングを、橋梁ブロックBの表面
にインクを噴射することにより行なうためのものであ
る。
【0035】さらに、図1に示すように、可動フロア2
上にはスケールバー24が固定されている。このスケー
ルバー24は橋梁ブロックBと同一の線膨張係数を有す
る材料で形成されており、基準温度における正確な寸法
を予め計測しておき、実際に橋梁ブロックBの計測前
後、すなわち橋梁ブロックBの計測環境と同一な状態で
再度寸法を計測することにより、橋梁ブロックBの温度
変化による計測値の誤差を補正する際の基準尺とするた
めのものである。
【0036】また、タッチセンサー5移動範囲内の門型
フレーム3近傍の床面上には、超音波発生器25とその
上部に置かれた洗浄液入りの洗浄槽26とからなるプロ
ーブ洗浄装置27(クリーニング装置)が設置されてい
る。このプローブ洗浄装置27は、タッチセンサー5の
プローブ16に塵埃等が付着すると計測精度が低下する
ため、3次元計測装置1が一定時間、または一定の計測
ポイント数の計測を終了した後に、システムコントロー
ラ6の指示により自動的にタッチセンサー5をプローブ
洗浄装置27の位置まで移動させ、洗浄槽26内で超音
波洗浄を行なうためのものである。
【0037】上記構成の3次元計測装置1を用いた橋梁
ブロックBの計測の手順について、図5および図6のフ
ローチャートを用いて以下、説明する。まず、予めシス
テムのコンピュータに橋梁ブロックBの原寸データを入
力し(図5のステップS1)、基準、許容値、計測順路
等の計測データを作成したうえで(図5のステップS
2)、3次元計測装置1のシステムコントローラ6に計
測データを転送する。
【0038】ついで、橋梁ブロックBを3次元計測装置
1の可動フロア2上に搬入し(図5のステップS3)、
橋梁ブロックBに温度計を取り付けた後、計測環境の変
化をモニターするために気温、装置温度および橋梁ブロ
ック温度をそれぞれ測定する(図5のステップS4)。
その後、作業者の手動によりタッチセンサー5が移動し
て橋梁ブロックB内の基準点、例えば底面の角部4点と
いうように基準となる点の3次元座標を計測し(図5の
ステップS5)、予め入力された原寸データに対して橋
梁ブロックBが実際に置かれた位置および向きに対応す
るように座標変換を行なう(図5のステップS6)。
【0039】ついで、橋梁ブロックBを計測する前段階
でスケールバー24の計測を行ない(図5のステップS
7)温度補正計算を行なった後、橋梁ブロックBの計測
を開始する。この際には、システムコントローラ6の指
示によりタッチセンサー5が予め入力された計測ポイン
ト、計測順路に従って移動していき、指定ポイント数分
の3次元座標の計測を行なう(図5のステップS8)。
その後、橋梁ブロックB計測後でのスケールバー24の
計測を行ない(図5のステップS9)再度、温度補正計
算を行なった後、気温、装置温度、橋梁ブロック温度を
測定する(図5のステップS10)。
【0040】ついで、原寸データで与えられた理想的な
所定位置(座標)に対して、3次元計測が行なわれた橋
梁ブロックBが全体として最も誤差の少ない位置関係で
納まるように橋梁ブロックBを座標内に配置する、いわ
ゆる最適化計算(自動芯出し)を行なう(図5のステッ
プS11)。そして、計測が終了した橋梁ブロックBと
隣接する橋梁ブロックについても、上記と全く同様の手
順により計測を行なった後、隣接する橋梁ブロック同士
の最適化計算後の計測データを用いて数値仮組立を行な
う。数値仮組立のデータ処理について詳細な説明は省略
するが、隣接する橋梁ブロックの配置調整(図5のステ
ップS12)、構造解析(図5のステップS13)の手
順で行なっていく。
【0041】数値仮組立を行なった後、橋梁ブロックB
の形状が適正であるか否かの判定を行ない(図5のステ
ップS14)、仮に適正でない、例えば橋梁ブロックB
の理想的な形状に対する実際の形状のずれが許容範囲を
越えているような場合には、手直し指示書を発行し(図
5のステップS15)、橋梁ブロックBを搬出した後
(図5のステップS16)、手直しを行なって(図5の
ステップS17)、図5のステップS3に戻り、再度計
測を行なうようにする。
【0042】また、橋梁ブロックBの形状が適正な場合
には、前記最適化計算で求めた橋梁ブロックBの芯合わ
せの目印をマーキングするか否かの判断を行ない(図6
のステップS18)、マーキングを実施する場合には、
計測軸4にそれまで取り付けられていたセンサーヘッド
13が、図4に示すように、センサーヘッド交換装置2
2によりマーキングヘッド23に交換された後、システ
ムコントローラ6の指示によりマーキングヘッド23が
橋梁ブロックBの所定の位置に移動してマーキングを行
なう(図6のステップS19)。このようにして全ての
作業終了後、橋梁ブロックBを3次元計測装置1から搬
出する(図6のステップS20)。
【0043】その後、種々の計測結果の出力を行なう。
すなわち、橋梁ブロックB毎の計測成績表を出力すると
ともに(図6のステップS21)、橋梁ブロックBの孔
計測データから算出した、隣接する橋梁ブロック同士を
連結するためのスプライスプレートの孔加工に必要なデ
ータを出力する(図6のステップS22)。そして、数
値仮組立結果を出力するか否かの判断を行ない(図6の
ステップS23)、出力する場合には、仮組立成績表の
出力を行ない(図6のステップS25)、ディスプレイ
画面上で仮組立状況の確認を行なった後(図6のステッ
プS26)、種々のデータを保存して(図6のステップ
S27)全ての処理を終了する。また、数値仮組立結果
を出力しない場合には、次の橋梁ブロックを計測するか
否かの判断を行ない(図6のステップS24)、続けて
計測する場合には、図5のステップS3に戻り、再度同
様の手順で計測を行なう。一方、計測しない場合には、
データを保存して(図6のステップS27)全ての処理
を終了する。
【0044】本実施例の3次元計測装置1においては、
橋梁ブロックBにおける計測ポイントの3次元座標を検
出する手段として、橋梁ブロックB表面に直接接触する
ことで座標検出を行なうタッチセンサー5を採用してい
るので、従来の非接触3角測量式計測装置と異なり、
X、Y、Z方向の座標歪が極めて少なく、また、ターゲ
ットの製作誤差、設置誤差、ケガキ作業誤差等の間接誤
差が少なく、安定して高精度の計測を行なうことができ
る。また、可動フロア2、計測軸4、センサーヘッド1
3、タッチセンサー5等の相互の動きにより、タッチセ
ンサー5が橋梁ブロックBの任意の位置に任意の角度で
到達し得るように構成されているので、直接視準できな
い箇所の計測が困難であった従来の3角測量式計測装置
と異なり、移動範囲内である限りタッチセンサー5は橋
梁ブロックBの内部にも進入することができ、その箇所
の計測を容易に行なうことができる。
【0045】また、コンピュータからシステムコントロ
ーラ6に転送されたデータに基づいてタッチセンサー5
が自動的に移動するようになっているので、長時間にわ
たる計測が行なわれている間、特に3次元計測装置では
被測定物の温度変化を極力避けるため外気温の変化が少
ない夜間に計測が行なわれるような場合もあるが、その
ような場合でも作業者が計測装置に付きっきりでいる必
要がない。すなわち、作業の無人化が図れることで合理
的な計測装置を実現することができる。
【0046】また、3次元計測装置1自体は、基本的に
は橋梁ブロックB等の構造部材を搬入し得るだけの寸法
があればよいので、従来の3角測量式計測装置の場合の
計測に要する多大な作業スペースに比べて、計測に要す
る工場内のスペースを低減させることができる。また、
従来装置のように照明を必要とすることがなく、夜間で
も照明を使用せずに支障なく計測を行なうことができ
る。
【0047】また、本実施例の3次元計測装置1では、
床面に対して門型フレーム3を固定し、橋梁ブロックB
を載置した可動フロア2を移動させる構成となっている
ので、門型フレーム3の剛性を高め得ることにより門型
フレーム3の変形を防止することができるとともに、門
型フレーム3側を移動させるような構成に比べて橋梁ブ
ロックBの走行方向に対して左右ぶれを低減させること
ができるため、計測精度を向上させることができる。
【0048】また、本実施例の3次元計測装置1におい
ては、門型フレーム3、計測軸4が断熱材17で被覆さ
れるとともに、各部材の内部にはヒータ18およびサー
モスタット19が埋設され、前記部材の温度制御が±1
℃以内の精度で行なわれるので、たとえ外気温が著しく
変化するような場合でも、前記部材を恒温化することで
膨張や収縮を防止して計測の安定性を確保することがで
きる。さらに、工場内において夏期では35℃程度まで
温度が上昇するような場合もあるが、本実施例の場合、
冷却に比べて低コストのヒータ加熱を採用することで各
部材の温度を40℃程度に制御するように構成したた
め、計測装置の温度制御に要するコストを低減させるこ
とができる。
【0049】そして、前記のように計測装置の門型フレ
ーム3の剛性向上、門型フレーム3および計測軸4の恒
温化により装置側から計測の安定性を確保したうえで、
橋梁ブロックBの計測値に対してはスケールバー24を
基準尺とする温度補正を行なうようにしているので、例
えば橋梁ブロック温度と材料の線膨張係数から理論的に
補正値の算出を行なうというような方法に比べて、橋梁
ブロックBの熱変形に対して実際の挙動に近い形で誤差
の少ない補正が行なえるので、温度補正に関する精度を
充分に向上させることができる。
【0050】また、可動フロア2、計測軸4およびタッ
チセンサー5は、システムコントローラ6に予め入力さ
れた原寸データに基づいて作動してはいるものの、例え
ば橋梁ブロックBの変形が大きい場合や計測軸4の移動
範囲内に予期しない障害物があった場合等に計測軸4と
橋梁ブロックBや障害物との干渉、衝突が発生すると、
タッチセンサー5の損傷や計測精度の極度の低下が発生
する恐れがある。ところが、本実施例の装置では、計測
軸4が一対のレーザ発光部20とレーザ受光部21を備
え、計測軸4の周囲にレーザバリアSが形成されること
で干渉防止手段が構成されているので、前記のような異
常が発生したとしても、計測軸4が橋梁ブロックBや障
害物と干渉、衝突するのを確実に防止することができ
る。したがって、装置の監視が不要になるという点にお
いても本装置の無人化を図ることができる。
【0051】また、本実施例の3次元計測装置1は、セ
ンサーヘッド交換装置22により計測軸4先端のセンサ
ーヘッド13とマーキングヘッド23とが自動的に交換
可能に構成されているので、本装置は橋梁ブロックBの
計測作業のみならず、マーキング作業をも行なうことが
でき、これら作業を1台の装置で連続的に実施すること
が可能である。したがって、2人の作業者がそれぞれト
ランシットの操作やペンキ塗りを行ないながら進めてい
た従来のケガキ作業の場合と異なり、マーキング作業の
無人化、マーキング位置精度の向上、マーキング作業時
間の短縮等、種々の利点を得ることができる。すなわ
ち、本実施例によれば、橋梁ブロックBの計測作業、マ
ーキング作業の双方を通して合理的な装置を実現するこ
とができる。さらに、本実施例の場合、マーキングヘッ
ド23がインクジェット式であるため、マーキングの線
幅を一定にできたり、印字も行なえるといった利点も有
している。
【0052】また、本計測装置1は、タッチセンサー5
のプローブ16を一定時間毎、または一定の計測ポイン
ト数の計測毎に自動的に洗浄するプローブ洗浄装置27
を備えているので、タッチセンサー5のプローブ16に
塵埃等が付着することに起因する計測精度の低下を防止
して、装置の使用を重ねた場合でも常に安定して高精度
の計測を行なうことができる。
【0053】なお、本実施例の3次元計測装置1におい
ては、計測軸4の干渉防止手段として一対のレーザ発光
部20とレーザ受光部21を備え、計測軸4の周囲にレ
ーザバリアSを形成する構成としたが、レーザ光以外に
一般の可視光等を使用することもできる。また、この構
成に代えて、CCDカメラ(干渉防止手段)を用いた構
成とすることもできる。すなわち、図7に示すように、
計測軸4の支柱11の一側面にCCDカメラ28を角度
変更可能に取り付けておき、CCDカメラ28が計測軸
4とともに移動し、かつ角度を変更しながら橋梁ブロッ
クBの配置、形状、または障害物の有無等の情報を収集
した後、コンピュータを介してシステムコントローラ6
にデータ転送するように構成しておく。すると、システ
ムコントローラ6では、コンピュータが作成した計測軸
4の移動制御データに基づき計測軸4の制御を行なう。
3次元計測装置1をこのように構成すれば、原寸データ
を基にCCDカメラ28から得られた移動制御データを
加味することによりタッチセンサー5をより円滑に移動
させることができる。
【0054】また、本実施例では、門型フレーム3、計
測軸4の温度制御手段としてはヒータ18およびサーモ
スタット19を用いて加熱制御を行なうようにしたが、
この構成に限らず、例えばこれら部材の内部に冷却管を
埋設する構成として本実施例とは逆に冷却制御を行なう
ようにしてもよい。そして、マーキング装置としてはイ
ンクジェット式のマーキング装置の代わりにケガキ針式
のマーキング装置またはレーザーマーキング装置を用い
てもよい。また、タッチセンサー5のプローブクリーニ
ング装置としては、超音波洗浄によるプローブ洗浄装置
の他、高圧エアにより塵埃を除去する等、種々の形式の
ものを適用してよい。さらに、本実施例の3次元計測装
置1全体にわたる各部の形状、駆動機構等については、
適宜、設計変更が可能なことは勿論である。また、本実
施例においては、3次元計測装置1を橋梁ブロックBの
計測に適用する場合を例として説明したが、計測対象と
しては橋梁ブロックBに限らず、2次連結部材、スプラ
イスプレート等、種々の構成部材に適用することが可能
である。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
記載の構造物の3次元計測装置は、被計測物における任
意の点の3次元座標を検出する手段として、被計測物に
直接接触することで座標検出を行なうタッチセンサーを
採用しているので、従来の非接触3角測量式計測装置と
異なり計測すべきポイントにターゲットを設置したり、
ケガキを実施する必要がないため、座標歪が極めて少な
くなるとともに、ターゲットの製作誤差や設置誤差、ケ
ガキの作業誤差等の間接誤差が少なく、安定して高精度
の計測を行なうことができる。また、可動フロア、計測
軸、タッチセンサーの相互の動きにより、タッチセンサ
ーが被測定物の任意の位置に任意の角度で到達し得るの
で、直接視準できない箇所の計測が困難であった従来の
3角測量式計測装置と異なり、タッチセンサーは被計測
物の内部箇所の計測を行なうこともできる。また、制御
装置により前記各部が自動的に移動するので、作業の無
人化が図れることで合理的な計測装置を実現することが
できる。また、従来の3角測量式計測装置の場合の計測
に要する多大なスペースに比べて、計測に要するスペー
スを低減させることができる。さらに、門型フレームの
剛性を高め得ることにより門型フレームの変形を防止す
ることができるとともに、門型フレーム側を移動させる
ような構成に比べて被測定物の走行方向に対する左右ぶ
れを低減させることができるため、計測精度を向上させ
ることができる。また、自動交換装置により計測軸先端
のタッチセンサーとマーキング装置とが自動的に交換可
能に構成されているので、本装置は被計測物の計測作業
のみならず、マーキング作業をも行なうことができ、こ
れら作業を1台の装置で連続的に実施することができ
る。したがって、2人の作業者がそれぞれトランシット
の操作やペンキ塗りを行ないながら進めていた従来のケ
ガキ作業の場合と異なり、マーキング作業の無人化、マ
ーキング位置精度の向上、マーキング作業時間の短縮
等、種々の利点を得ることができる。したがって、被測
定物の計測作業、マーキング作業の双方を通して合理的
な装置を実現することができる。
【0056】また、請求項2記載の構造物の3次元計測
装置は、門型フレームおよび計測軸が断熱材で被覆され
るとともに、これら部材には温度制御手段が備えられて
いるので、これら部材を恒温化することができ、膨張や
収縮を防止することで計測の安定性を確保することがで
きる。
【0057】また、請求項3記載の構造物の3次元計測
装置は、被計測物と同一の線膨張係数を有するスケール
バーを基準として計測値の温度補正を行なうようにして
いるので、例えば測定温度と材料の線膨張係数から理論
的に温度補正値の算出を行なうというような方法に比べ
て、被計測物の熱変形に対して実際の挙動に近い形で誤
差の少ない補正が行なえるので、温度補正に関する精度
を充分に向上させることができる。
【0058】また、請求項4記載の構造物の3次元計測
装置は、計測軸の干渉防止手段が備えられているので、
例えば橋梁ブロックの変形が大きい場合や計測軸の移動
範囲内に予期しない障害物があった場合等にも計測軸が
被計測物や障害物と干渉するのを確実に防止することが
できる。したがって、装置の監視が不要になるという点
において装置の無人化を図ることができる。
【0059】また、請求項5記載の構造物の3次元計測
装置は、計測軸の周囲に光学的保護手段を形成し得る発
光部と受光部を有する干渉防止手段が設けられているの
で、光学的保護手段が遮断されたか否かを検知すること
により、計測軸が被測定物や障害物と干渉するのを確実
に防止することができる。
【0060】また、請求項6記載の構造物の3次元計測
装置は、CCDカメラを備えた干渉防止手段が構成され
ているので、CCDカメラからの被計測物または障害物
の画像データに基づいて計測軸の作動を制御することに
より、計測軸が被測定物や障害物と干渉するのを確実に
防止することができる。
【0061】また、請求項7記載の構造物の3次元計測
装置は、マーキング装置が被計測物にインクを噴射する
インクジェット式またはケガキ針式もしくはレーザーマ
ーキング式のもので構成されているため、マーキングの
線幅を一定にできたり、精度を上げることができる。
【0062】また、請求項8記載の構造物の3次元計測
装置は、タッチセンサーのプローブを自動的に洗浄する
クリーニング装置を備えているので、タッチセンサーの
プローブに塵埃等が付着することに起因する計測精度の
低下を防止して、装置の使用を重ねた場合でも常に安定
して高精度の計測を行なうことができる。
【0063】また、請求項9記載の構造物の3次元計測
装置は、クリーニング装置が洗浄槽と超音波発生器と有
し、一定時間または一定計測数を経た後、自動的にプロ
ーブを洗浄するので、タッチセンサーのプローブに塵埃
等が付着することに起因する計測精度の低下を防止し
て、装置の使用を重ねた場合でも常に安定して高精度の
計測を行なうことができる。また、請求項10記載の構
造物の3次元計測装置は、温度制御手段をなすヒータと
サーモスタットとが部材の温度を加熱制御するので、冷
却に比べて低コストのヒータ加熱を採用することで計測
装置の温度制御に要するコストを低減させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である3次元計測装置を示す
概略構成図である。
【図2】同、装置の門型フレームの断面構造を示す図で
ある。
【図3】同、装置の計測軸の要部を示す斜視図である。
【図4】同、計測軸にマーキングヘッドを取り付けた状
態を示す斜視図である。
【図5】同、装置を用いて計測およびマーキング作業を
行なう手順を示すフローチャートの前半部分である。
【図6】同、後半部分である。
【図7】前記計測軸にCCDカメラを取り付けた状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 3次元計測装置 2 可動フロア 3 門型フレーム 4 計測軸 5 タッチセンサー 6 システムコントローラ(制御装置) 16 プローブ 17 断熱材 18 ヒータ(温度制御手段) 19 サーモスタット(温度制御手段) 20 レーザ発光部(干渉防止手段) 21 レーザ受光部(干渉防止手段) 22 センサーヘッド交換装置(自動交換装置) 23 マーキングヘッド(マーキング装置) 24 スケールバー 27 プローブ洗浄装置(クリーニング装置) 28 CCDカメラ(干渉防止手段) B 橋梁ブロック(構成部材) S レーザバリア(光学的保護手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−60543(JP,A) 特開 平3−170008(JP,A) 特開 昭63−106512(JP,A) 特開 昭62−159006(JP,A) 実開 昭62−201011(JP,U) 実開 昭64−10608(JP,U) 実開 昭63−150313(JP,U) 実開 昭63−11130(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/20 G01B 5/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連結されることで橋梁等の構造物
    を構成する各種の構成部材の寸法や形状を把握するべ
    く、該構成部材を被計測物としてその任意の点を3次元
    座標として計測するための装置であって、 その上面に被計測物が載置されて移動可能とされた可動
    フロアと、 該可動フロア上に前記被計測物が載置されたときに該被
    計測物を跨ぐように固定された門型フレームと、 該門型フレームに取り付けられ、該門型フレームに沿っ
    て水平移動可能、上昇下降可能、および自身の軸線を中
    心として回転可能とされた計測軸と、 各計測軸に対して回動可能にそれぞれ取り付けられ、互
    いに直交する5方向に延びるプローブの先端を前記被計
    測物に接触させることでその接触点の座標を検出するタ
    ッチセンサーと、 前記可動フロア、計測軸およびタッチセンサーの作動を
    制御する制御装置と 前記計測軸に自動交換装置により前記タッチセンサーと
    交換可能に取り付けられ、隣接する構造部材同士を突き
    合わせる際に互いの芯合わせの目印とするために前記被
    計測物の所定の箇所にマーキングを施すためのマーキン
    グ装置と、 が具備されていることを特徴とする構造物の
    3次元計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の構造物の3次元計測装
    置において、 前記門型フレームおよび計測軸が、それらの摺動面を除
    いて断熱材により被覆されているとともに、それら自体
    の温度を制御するための温度制御手段を備えていること
    を特徴とする構造物の3次元計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の構造物の3次元
    計測装置において、 前記被計測物と同一の線膨張係数を有する材料で形成さ
    れ、前記被計測物の温度変化による計測値の誤差を補正
    する際の基準となるスケールバーが具備されていること
    を特徴とする構造物の3次元計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の構
    造物の3次元計測装置において、 前記計測軸が前記被計測物または他の障害物と干渉する
    ことを防止するための干渉防止手段が具備されているこ
    とを特徴とする構造物の3次元計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の構造物の3次元計測装
    置において、 前記干渉防止手段が、前記計測軸の外面から所定寸法外
    方の周囲に光学的保護手段を形成する発光部および受光
    部を有し、該光学的保護手段の遮断の有無を検知するこ
    とにより、計測軸と被計測物または障害物との干渉を防
    止するように構成されていることを特徴とする構造物の
    3次元計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の構造物の3次元計測装
    置において、 前記干渉防止手段が、前記計測軸に対して角度変更可能
    に取り付けられたCCDカメラを有し、該CCDカメラ
    から得られた被計測物または障害物の画像データに基づ
    いて前記計測軸の作動を制御することにより、計測軸と
    被計測物または障害物との干渉を防止するように構成さ
    れていることを特徴とする構造物の3次元計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の構
    造物の3次元計測装置において、 前記マーキング装置が、前記被計測物に対してインクを
    噴射するインクジェット式またはケガキ針式もしくはレ
    ーザーマーキング式のものとされたことを特徴とする構
    造物の3次元計測装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないしのいずれかに記載の構
    造物の3次元計測装置において、 前記タッチセンサーのプローブを自動的に洗浄するため
    のクリーニング装置が具備されていることを特徴とする
    構造物の3次元計測装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の構造物の3次元計測装
    置において、 前記クリーニング装置が洗浄槽と超音波発生器と有して
    なり、一定時間または一定計測ポイント数の計測を終了
    した後、前記洗浄槽内で自動的に前記プローブを超音波
    洗浄する構成となっていることを特徴とする構造物の3
    次元計測装置。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の構造物の3次元計測
    装置において、 前記温度制御手段がヒータとサーモスタットとを有する
    ことを特徴とする構造物の3次元計測装置。
JP17586294A 1994-07-27 1994-07-27 構造物の3次元計測装置 Expired - Fee Related JP3395381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17586294A JP3395381B2 (ja) 1994-07-27 1994-07-27 構造物の3次元計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17586294A JP3395381B2 (ja) 1994-07-27 1994-07-27 構造物の3次元計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0843009A JPH0843009A (ja) 1996-02-16
JP3395381B2 true JP3395381B2 (ja) 2003-04-14

Family

ID=16003507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17586294A Expired - Fee Related JP3395381B2 (ja) 1994-07-27 1994-07-27 構造物の3次元計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3395381B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0603128D0 (en) * 2006-02-16 2006-03-29 Renishaw Plc Articulating probe head apparatus
JP2008106541A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Ihi Corp 組立て部材の形状評価方法及び組立て後における組立て部材の形状評価方法
JP2009036753A (ja) * 2007-07-06 2009-02-19 Nikon Corp 計測装置
NL2011710C2 (en) * 2013-10-31 2015-05-04 F G J Lammertink Beheer B V Device for cleaning a stylus of a measuring probe.
JP7126819B2 (ja) * 2017-11-29 2022-08-29 株式会社ミツトヨ 測定装置、及び測定方法
CN110054087B (zh) * 2019-03-13 2020-06-02 北京铁科工程检测有限公司 一种吊装节段轴线偏差支点调整量方法及装置
JP6863631B1 (ja) * 2020-02-18 2021-04-21 株式会社釧路製作所 原寸作業支援プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0843009A (ja) 1996-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101906942B1 (ko) 공구 중심점에 있는 보정 레이저 헤드를 사용하는 좌표 측정 기계의 보정 방법
JP5531148B1 (ja) 構造物の点検装置
JPS6396504A (ja) 産業用ロボットのセンサを校正するための方法
EP1329689B1 (en) Method and apparatus for surveying the geometry of tunnels
JP3395381B2 (ja) 構造物の3次元計測装置
JP2006346593A (ja) ペースト塗布装置
CN106097395A (zh) 一种基于直线位移传感器的工业机器人运动学参数的标定算法
JP3365045B2 (ja) 構造物の3次元計測装置
JP2983941B2 (ja) 3次元自動計測装置用計測誤差補正方法
KR100644174B1 (ko) 로봇 용접의 보정방법
JP3424335B2 (ja) 構造物の3次元計測装置
JP3395382B2 (ja) 構造物の3次元計測装置
JP3807847B2 (ja) 工作機械の制御方法
JP3395380B2 (ja) 構造物の3次元計測装置
WO2021018036A1 (zh) 轨道数据的测量装置及方法、轨道巡检机器人
JP3011367B2 (ja) 3次元自動計測装置
JPS60211315A (ja) クリ−ンル−ムの検査装置
JPH1185234A (ja) 自動工具交換装置の教示点の位置補正装置とその方法
KR101826577B1 (ko) 로봇의 손목 축 움직임을 이용한 툴 보정 방법
JPS6231366B2 (ja)
US4828524A (en) Rail mapping method and apparatus
JP2006334731A (ja) 製品搬送台車、ロボット位置計測システム及びその計測方法
JP2017102092A (ja) プレキャスト部材用寸法計測装置およびプレキャスト部材の寸法計測方法
JP2909808B2 (ja) 橋梁箱桁など長尺構造物の自動計測装置
JPH07319941A (ja) 構造物の数値仮組方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080207

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080207

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080207

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090207

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110207

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110207

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110207

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120207

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees