JP2983941B2 - 3次元自動計測装置用計測誤差補正方法 - Google Patents

3次元自動計測装置用計測誤差補正方法

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JP2983941B2
JP2983941B2 JP9326919A JP32691997A JP2983941B2 JP 2983941 B2 JP2983941 B2 JP 2983941B2 JP 9326919 A JP9326919 A JP 9326919A JP 32691997 A JP32691997 A JP 32691997A JP 2983941 B2 JP2983941 B2 JP 2983941B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は3次元自動計測装
置用計測誤差補正方法に関し、特に比較的大型のワーク
の複数の計測対象点を計測した場合の計測誤差を補正す
るのに適し、予め計測動作空間の多数の格子点について
基準計測機と3次元自動計測装置とで計測して誤差テー
ブルを作成し、その誤差テーブルの誤差を用いてワーク
に対する実計測値を補正する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 比較的大型の橋梁を構築するには、通
常、多数の橋梁分割体(橋梁ブロック)を工場において
製作し、それら分割体を工場内において一体に組み立て
「仮組立」を行い、各接合部のボルト取り合いまた寸法
精度の確認を行って仕様精度を確保し、分解後、現地に
搬送して架設され橋梁として完成する。前記橋梁分割体
のような立体的な大型構造物(ワーク)では各ブロック
における形状を表す多数の対象点(部材端コーナー位
置、孔芯位置等)の3次元位置を精密に計測できれば、
コンピュータによる数値仮組立(シミュレーション)を
行うことにより、工場内での仮組立を省略することが可
能となり、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0003】そこで、従来より橋梁分割体のような立体
的な大型のワークを計測する計測装置として、CCDカ
メラ方式計測装置と、自走台車方式計測装置とが実用化
されている。図33に示すように、CCDカメラ方式計
測装置100においては、計測ステーションに1対のレ
ール101を設け、そのレール101上を走行可能な走
行台車102にワークWを載置して搬入し、計測ステー
ションのワークWの両側に各2台のCCDカメラ103
を固定的に配設し、ワークWの複数の計測対象点に識別
ターゲットを夫々取付け、ワークWを静止させた状態で
片側各2台のCCDカメラ103により各識別ターゲッ
トを順々に視準し、CCDカメラ103の水平回転角と
仰角とを検出し、その水平回転角と仰角の情報とCCD
カメラ103の位置情報等に基づいて各識別ターゲット
の3次元位置を計測するようになっている。
【0004】このCCDカメラ方式計測装置では、その
計測精度が約±2.0 mmで計測精度が低く、CCDカメ
ラの操作専任者が必要であり、多数の計測対象点にそれ
ぞれ識別ターゲットを取付ける必要があるのでワークに
よっては足場が必要となる等ターゲットの取付けに多大
の労力を要し、計測の完全自動化を図ることができず、
ワークの両側から且つワークから離れた位置から計測す
る関係上、広い計測ステーションが必要で、複数のワー
クを並列配置できずワークの搬出入の頻度が高く段取り
替えが多くなること等の問題がある。このCCDカメラ
方式計測装置による計測誤差は、約±2mm程度である
が、その計測誤差を補正する特別な補正技術は採用され
ていない。
【0005】図34に示すように、自走台車方式計測装
置104においては、計測ステーションにワークWを配
置し且つ光波測距機105を固定的に配置し、自走台車
106に多関節ロボット107を装備し、多関節ロボッ
ト107のハンドには反射ターゲットが貼られた3次元
視覚センサーを装備して、自走台車106により多関節
ロボット107を移動させながら、多関節ロボット10
7のハンドを移動させ、3次元視覚センサーによりワー
クWの各計測対象点を検出すると共に、3次元視覚セン
サーに貼られた反射ターゲットを光波測距機105で自
動視準し、その両計測値から各計測対象点の3次元位置
を計測するようになっている。
【0006】この自走台車方式計測装置では、1群の計
測点の計測ごとに自走台車を介して多関節ロボットを移
動させる必要があるので計測能率を高めにくく、光波測
距機を適用する関係上計測方向が一方向に制約され全面
計測するためにはワークの周囲にかなり広いスペースが
必要で、且つ複数のワークを並列配置できずワークの搬
出入の頻度が高く段取り替えが多くなる。また、台車が
停止した位置においてロボットベースが昇降動作のみで
動作するためロボットハンドの姿勢が制約され計測動作
の自由度が低くなり狭隘部への適用が難しくなる。さら
に、ロボットのハンドに装備して使用できる計測ツール
の選択の自由度が低くなる。この自走台車方式計測装置
による計測誤差は、約±1mm程度であるが、その計測
誤差を補正する特別な補正技術は採用されていない。
【0007】図35に示すように、光波測距方式計測装
置においては、計測ステーションにワークWを配置し且
つ光波測距機(NC駆動式)109を4台固定的に配置
し、ワークWの複数の計測対象点に反射ターゲットをそ
れぞれ取付け、4台の光波測距機109によりそれぞれ
割当てられた計測対象点の反射ターゲット順々に自動視
準し、各計測対象点の3次元位置を測定する。
【0008】この光波測距方式計測装置では、計測時間
が長い場合温度変化により内蔵の傾斜計に狂いが生じ計
測精度が低下すること、多数の計測対象点にそれぞれ反
射ターゲットを取付ける必要があるためワークによって
は足場が必要となりターゲットの取付けに多大の労力を
要すること、計測の完全自動化を図ることができないこ
と、またワークの両側から計測する関係上、複数のワー
クを並列配置できずワークの搬出入の頻度が高く段取り
替えが多くなること等の問題がある。この光波測距方式
計測装置による計測誤差は、約±1mm程度であるが、
その計測誤差を補正する特別な補正技術は採用されてい
ない。
【0009】そこで、本願出願人は、門型の自走式の可
動加構にキャリッジを横行可能に設け、そのキャリッジ
に多関節ロボットを昇降可能に装備し、可動加構を介し
て多関節ロボットを直交するX,Y,Z方向へ数値制御
方式で移動駆動するように構成し、多関節ロボットのハ
ンドに計測ツール(例えば、プローブの先端に装着した
計測スタイラス)を持たせた3次元自動計測装置を開発
中であり、この3次元自動計測装置の計測要求精度は±
1mmである。この種の3次元自動計測装置において
は、多関節ロボットをX,Y,Z方向へ移動駆動する機
構のギヤのバックラッシュによる誤差や計測ツールのバ
ネ部材の撓みによる誤差等を含む再現性のある誤差と、
走行レールや可動加構のビーム部材や昇降機構の真直性
の誤差や可動加構の部材同士間の直交度の誤差や多関節
ロボットのアームの弾性変形等に起因する誤差を含む系
統的な誤差とが生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記本願出願人が開発
中の3次元自動計測装置の場合、前記再現性のある誤差
は±0.3mm程度に抑えることができる。しかし、可
動架構の自走距離も大きく、ワークのサイズや重量も大
きいために、前記系統的な誤差は±0.5〜2.0mm
もの大きさになり、所期の計測要求精度の範囲内に収め
ることが困難である。この系統的な誤差を小さくする為
には、計測ステーションの基礎構造の精度向上、走行レ
ールの真直精度向上、可動架構の部品加工、製作、据え
付け精度の向上、多関節ロボットの精度向上等の対策を
講ずる必要があるが、多大のコストと開発期間を要する
ため到底実現不可能である。
【0011】そこで、3次元自動計測装置でワークの複
数の計測対象点の3次元位置を計測する際に、特定の少
数の計測対象点については別途基準計測機で高精度に計
測して、その基準計測機による計測値を用いて3次元自
動計測装置による計測値を補正することも考えられる
が、その場合、計測と計測誤差補正の能率が低下し、計
測と計測誤差補正の完全自動化を図ることができなくな
る。またワークの周囲に広いスペースを確保しなければ
ならないためスペース的に不利になる。
【0012】本発明の目的は、所期の計測要求精度を確
保でき、計測装置の機械的精度をあまり高める必要がな
く設備コスト的に有利で、計測とその計測誤差補正を自
動化できるような3次元自動計測装置用計測誤差補正方
法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】 請求項1の3次元自動
計測装置用計測誤差補正方法は、ワークの複数の計測対
象点の3次元位置を3次元自動計測装置で計測した際の
計測誤差を補正する方法において、前記3次元自動計測
装置で計測可能な計測動作空間に3次元的に多数の格子
点を想定し、各格子点に3次元自動計測装置の特定点が
位置するように駆動制御した状態で特定点の3次元位置
を基準計測機で計測して、基準計測機による計測値と駆
動制御の指令値との差である3次元誤差をテーブル化し
た誤差テーブルを予め作成する第1工程と、前記ワーク
の複数の計測対象点を3次元自動計測装置で計測して各
計測対象点の3次元計測値を求める第2工程と、各計測
対象点の3次元計測値を誤差テーブルにおけるその計測
対象点に対応する3次元誤差を用いて補正する第3工程
とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】前記3次元自動計測装置は、ワークの複数
の計測対象点の3次元位置(直交座標系におけるX,
Y,Z座標値)を計測可能なものであり、多関節ロボッ
トを含む計測装置でもよく、多関節ロボットとそのロボ
ットを数値制御方式で3次元的に移動駆動するロボット
移動駆動手段とを備えた計測装置であってもよい。前記
多数の格子点はX,Y,Z方向へ夫々所定間隔おきの格
子点であることが望ましい。前記3次元自動計測装置の
特定点は、3次元自動計測装置に装備する計測ツールの
先端であってもよく、多関節ロボットとロボット移動駆
動手段とを備えた計測装置である場合には、多関節ロボ
ットのロボット原点であってもよく、ロボット原点とロ
ボットのハンドに装備する計測ツールの先端でもよい。
前記基準計測機としては、例えば光波測距機と複数の反
射ターゲットを適用することができる。
【0015】第1工程は、3次元自動計測装置を計測ス
テーションに据え付け後、その稼働開始前に実行される
準備的な工程であり、この第1工程では、3次元自動計
測装置で計測可能な計測動作空間に3次元的に多数の格
子点を想定し、各格子点に3次元自動計測装置の特定点
が位置するように駆動制御した状態で特定点の3次元位
置を基準計測機で計測して、基準計測機による計測値と
駆動制御の指令値との差である3次元誤差をテーブル化
した誤差テーブルを予め作成する。前記3次元位置とは
X,Y,Z方向位置を意味し、前記3次元誤差とは、
X,Y,Z方向の3つの誤差を意味する。前記格子点の
間隔は、例えばX,Y,Z方向に夫々数100mm程度
の大きさに設定される。
【0016】第2工程と第3工程は、3次元自動計測装
置の稼働開始後に、計測対象のワークの複数の計測対象
点を計測する際に実行される工程である。第2工程で
は、ワークの複数の計測対象点を3次元自動計測装置で
計測して各計測対象点の3次元計測値を求める。この3
次元計測値とは3次元位置の計測値を意味する。第3工
程では、各計測対象点の3次元計測値を誤差テーブルに
おけるその計測対象点に対応する3次元誤差を用いて補
正する。前記計測対象点に対応する3次元誤差とは、そ
の計測対象点を計測する際における前記特定点の周りの
8つの格子点の3次元誤差のことであり、8つの格子点
の3次元誤差から3次元補間により計測対象点を計測す
るときの特定点の3次元誤差を求め、計測対象点の3次
元計測値を補正することができる。
【0017】請求項2の3次元自動計測装置用計測誤差
補正方法は、ワークの複数の計測対象点に対して計測ツ
ールを介して計測を行う多関節ロボットと、この多関節
ロボットを支持して直交するX,Y,Z方向へ夫々独立
に移動駆動するロボット移動駆動手段と、多関節ロボッ
トを数値制御方式で駆動制御するロボット制御手段と、
ロボット移動駆動手段を数値制御方式で駆動制御する外
部3軸制御手段とを備えた3次元自動計測装置で計測し
た際の計測誤差を補正する方法であって、前記3次元自
動計測装置で計測可能な計測動作空間に3次元的に多数
の格子点を想定し、各格子点に多関節ロボットの原点の
付近の特定点が位置するようにロボット移動駆動手段を
駆動制御した状態で特定点の3次元位置を基準計測機で
計測して、基準計測機による計測値と駆動制御の指令値
との差である3次元誤差をテーブル化した第1誤差テー
ブルを予め作成する第1工程と、前記ワークの複数の計
測対象点を3次元自動計測装置で計測して各計測対象点
の3次元計測値を求める第2工程と、各計測対象点の3
次元計測値を第1誤差テーブルにおけるその計測対象点
に対応する3次元誤差を用いて補正する第3工程と、を
備えたことを特徴とするものである。尚、前記計測ツー
ルとしては、プローブとその先端に装着した計測スタイ
ラスを適用することが望ましいが、CCDイメージセン
サを適用してもよい。
【0018】この発明における第1,第2,第3工程
は、請求項1の発明の第1,第2,第3工程とほぼ同様
であるが、3次元自動計測装置の構成において請求項1
と相違している。この3次元自動計測装置は、公知のも
のではなく本出願人が開発中のものである。この3次元
自動計測装置は、ワークの複数の計測対象点に対して計
測ツールを介して計測を行う多関節ロボットと、この多
関節ロボットを支持して直交するX,Y,Z方向へ夫々
独立に移動駆動するロボット移動駆動手段と、多関節ロ
ボットを数値制御方式で駆動制御するロボット制御手段
と、ロボット移動駆動手段を数値制御方式で駆動制御す
る外部3軸制御手段とを備えている。
【0019】第1工程は、3次元自動計測装置を計測ス
テーションに据え付け後、その稼働開始前に実行される
準備的な工程であり、この第1工程では、3次元自動計
測装置で計測可能な計測動作空間に3次元的に多数の格
子点を想定し、各格子点に多関節ロボットのロボット原
点付近の特定点が位置するように駆動制御した状態で特
定点の3次元位置を基準計測機で計測して、基準計測機
による計測値と駆動制御の指令値との差である3次元誤
差をテーブル化した第1誤差テーブルを予め作成する。
前記3次元位置とはX,Y,Z方向位置を意味し、前記
3次元誤差とは、X,Y,Z方向の3つの誤差を意味す
る。前記格子点の間隔は、例えばX,Y,Z方向に夫々
数100mm程度の大きさに設定される。
【0020】この3次元自動計測装置による計測の計測
誤差には、ロボット移動駆動手段で多関節ロボットを移
動する時に生じる誤差と、多関節ロボットにおいてその
ハンドを移動させる時に生じる誤差と、ロボット移動駆
動手段における多関節ロボットを取付け用ベースの傾斜
による誤差等を含む。それ故、第1工程において3次元
自動計測装置の前記特定点を多関節ロボットのロボット
原点の付近に設定して第1誤差テーブルを作成すれば、
ロボット移動駆動手段で生じる誤差を補正する為の誤差
テーブルとなる。
【0021】第2工程と第3工程は、3次元自動計測装
置の稼働開始後に、計測対象のワークの複数の計測対象
点を計測する際に実行される工程である。第2工程で
は、ワークの複数の計測対象点を3次元自動計測装置で
計測して各計測対象点の3次元計測値を求める。この3
次元計測値とは3次元位置の計測値を意味する。第3工
程では、各計測対象点の3次元計測値を第1誤差テーブ
ルにおけるその計測対象点に対応する3次元誤差を用い
て補正する。前記各計測対象点に対応する3次元誤差と
は、その計測対象点を計測する際における前記特定点の
周りの8つの格子点の3次元誤差のことであり、8つの
格子点の3次元誤差から3次元補間により計測対象点を
計測するときの特定点の3次元誤差を求め、計測対象点
の3次元計測値を補正することができる。
【0022】請求項3の3次元自動計測装置用計測誤差
補正方法は、請求項2の発明において、前記第1工程に
おいて、更に、多関節ロボットのロボット原点を所定位
置に保持した状態において、多関節ロボットのハンドに
装備した計測ツールが動作する計測動作空間に3次元的
に多数の格子点を想定するとともに、各格子点に計測ツ
ールが位置するように多関節ロボットを駆動制御した状
態で、計測ツールの3次元位置を基準計測機で計測し
て、基準計測機による計測値と駆動制御の指令値との差
である3次元誤差をテーブル化した第2誤差テーブルを
予め作成し、前記第3工程において、更に、各計測対象
点の3次元計測値を第2誤差テーブルにおけるその計測
対象点に対応する3次元誤差を用いて補正することを特
徴とするものである。
【0023】この請求項における格子点の間隔は請求項
1、2の格子点の間隔よりも十分に小さく設定され、格
子点間隔はX,Y,Z方向に夫々数10〜100mm程
度の大きさに設定される。多関節ロボットにおいてその
ハンドを移動駆動する際に生じる誤差を求める為には、
多関節ロボットのロボット原点を所定位置に停止させた
状態で多関節ロボットを動作させて誤差を計測すればよ
い。それ故、第1工程では、更に、多関節ロボットのロ
ボット原点を所定位置に保持した状態において、多関節
ロボットのハンドに装備した計測ツールが動作する計測
動作空間に3次元的に多数の格子点を想定するととも
に、各格子点に計測ツールが位置するように多関節ロボ
ットを駆動制御した状態で、計測ツールの3次元位置を
基準計測機で計測して、基準計測機による計測値と駆動
制御の指令値との差である3次元誤差をテーブル化した
第2誤差テーブルを予め作成する。
【0024】ここで、多関節ロボットにおいて生じる誤
差には、多関節ロボットの姿勢(アームの姿勢や方向
等)の影響が現れることに鑑み、ワークの複数の計測対
象点を計測する際に取る可能性のあるロボット姿勢を網
羅するような計測動作空間を設定するものとする。尚、
この計測動作空間は連続した空間である必要はなく、不
連続的な複数の空間であってもよい。第3工程において
は、更に、各計測対象点の3次元計測値を第2誤差テー
ブルにおけるその計測対象点に対応する3次元誤差を用
いて補正する。その結果、多関節ロボットで発生する誤
差を加味して各計測対象点の3次元計測値を補正するこ
とができる。
【0025】前記計測対象点に対応する3次元誤差と
は、その計測対象点を計測する際における計測ツールの
周りの8つの格子点の3次元誤差のことであり、8つの
格子点の3次元誤差から3次元補間により計測対象点を
計測するときの3次元誤差を求め、計測対象点の3次元
計測値を補正することができる。
【0026】請求項4の3次元自動計測装置用計測誤差
補正方法は、請求項3の発明において、前記第1工程に
おいて、更に、各格子点に対応する前記特定点の3次元
位置を計測する際にロボット移動駆動手段における多関
節ロボット取付け用ベースの基準姿勢からの傾斜角を求
める計測データを収集し、その計測データから各格子点
に対応するベースの傾斜角を求めてテーブル化した傾斜
角テーブルを予め作成し、前記第3工程において、更
に、各計測対象点の3次元計測値を傾斜角テーブルにお
けるその計測対象点に対応する傾斜角を用いて補正する
ことを特徴とするものである。
【0027】多関節ロボットはロボット移動駆動手段の
多関節ロボット取付け用ベースに固定的に支持されてい
るが、このベースが基準姿勢(例え、水平姿勢)から僅
かに傾斜していても、その傾斜に起因する大きな計測誤
差が発生する。そこで、第1工程において、更に、各格
子点に対応する前記特定点の3次元位置を計測する際に
ロボット移動駆動手段における多関節ロボット取付け用
ベースの基準姿勢からの傾斜角を求める計測データを収
集し、その計測データから各格子点に対応するベースの
傾斜角を求めてテーブル化した傾斜角テーブルを予め作
成し、第3工程において、更に、各計測対象点の3次元
計測値を傾斜角テーブルにおけるその計測対象点に対応
する傾斜角を用いて補正する。
【0028】前記計測対象点に対応する傾斜角とは、そ
の計測対象点を計測する際における特定点の周りの8つ
の格子点の傾斜角のことであり、8つの格子点の傾斜角
から3次元補間により計測対象点を計測するときの傾斜
角を求め、計測対象点の3次元計測値を補正することが
できる。こうして、多関節ロボットを取付けるベースの
傾斜に起因する誤差を高精度に補正することができる。
【0029】請求項5の3次元自動計測装置用計測誤差
補正方法は、請求項1または2の発明において、前記第
3工程において、各計測対象点を計測するときの前記特
定点の周りの8つの格子点の3次元誤差を用いて特定点
から格子点までの距離を反映させた3次元補間により特
定点における3次元誤差を求め、その3次元誤差を用い
て各計測対象点の3次元計測値を補正することを特徴と
するものである。
【0030】各計測対象点を計測するときに前記特定点
は通常格子点から外れた位置になるので、第3工程にお
いては、各計測対象点を計測するときの特定点の周りの
8つの格子点の3次元誤差を用いて特定点から格子点ま
での距離を反映させた3次元補間により特定点における
3次元誤差を求め、その3次元誤差を用いて計測対象点
の3次元計測値を補正する。それ故、特定点の周りの8
つの格子点の3次元誤差を正確に反映させた3次元誤差
を求めることができ、各計測対象点の3次元計測値を高
精度に補正することができる。
【0031】請求項6の3次元自動計測装置用計測誤差
補正方法は、請求項3の発明において、前記第3工程に
おいて、各計測対象点を計測するときの前記計測ツール
の周りの8つの格子点の3次元誤差を用いて計測ツール
から格子点までの距離を反映させた3次元補間により計
測ツールにおける3次元誤差を求め、その3次元誤差を
用いて各計測対象点の3次元計測値を補正することを特
徴とするものである。各計測対象点を計測するときに計
測ツールは通常格子点から外れた位置になるので、請求
項5と同様に、各計測対象点を計測するときの計測ツー
ルの周りの8つの格子点の3次元誤差を正確に反映させ
た3次元誤差を求めることができ、各計測対象点の3次
元計測値を高精度に補正することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、橋梁の橋梁
分割体(橋梁ブロック)等の立体的な大型のワークを工
場において組立後に、ワークの形状を表す複数の計測対
象点の3次元位置を計測する3次元自動計測装置とこの
3次元自動計測装置により計測した複数の計測対象点の
3次元位置を高精度で補正する補正技術に関するもので
あり、本実施形態におけるワークは種々の形状の橋梁分
割体である。
【0033】図1は本実施形態に係る3次元自動計測装
置1の概略斜視図であり、図2は本実施形態に係る3次
元自動計測装置1の斜視図、図3は図2の3次元自動計
測装置1の背面図である。図1〜図3に示すように、3
次元自動計測装置1は、ワークWの長手方向である水平
なX方向に延びる左右1対のレール2上をX方向に自走
可能な可動架構3と、この可動架構3に装備された6軸
多関節ロボット4と、この多関節ロボット4のハンド4
aに装備された計測ツール5と、制御系(図6参照)と
を備えている。
【0034】前記左右1対のレール2は、最大幅のワー
クWの幅よりも十分大きな間隔を空けて平行に配設さ
れ、可動架構3は、それらレール2上を自走可能な1対
の脚部11と、それら脚部11上に立設された1対の柱
部材12と、これら柱部材12の上端に架着されX方向
と直交する水平なY方向へ延びるビーム部材13とを有
する門型架構であり、ビーム部材13にはそれに沿って
Y方向へ移動可能なキャリッジ14が設けられ、このキ
ャリッジ14に昇降可能にロボット支持体15および支
持筒部材16が設けられ、多関節ロボット4はロボット
支持体15の下端部の取付け用ベース15aに倒立状に
取付けられている。尚、左右1対のレール2の間には左
右1対のレール6に沿って移動可能な2つのベース台7
が設けられ、ワークWはこれらベース台7上に水平姿勢
に載置される。
【0035】各レール2にはその全長に亙ってラック部
材が固着され、各脚部11にはレール2上を転動する1
対の従動輪と1対の走行用サーボモータ46(図6参
照)が設けられ、走行用サーボモータ46の出力軸に固
着されたピニオンがラック部材に噛合され、可動架構3
は左右1対の走行用サーボモータ46により1対のラッ
ク・ピニオン機構を介してX方向へ移動駆動される。左
側の脚部材11にはコントロール室8が設けられ、その
コントロール室8に電源用機器や制御系の機器が設けら
れている。
【0036】前記ビーム部材13の前面には上下1対の
ガイドレール13aが設けられ、これらガイドレール1
3aの間にはラック部材13bが設けられ、キャリッジ
14に設けた複数のガイドローラが、1対のガイドレー
ル13aに係合してキャリッジ14がY方向へ移動自在
に支持され、キャリッジ14に装備された横行用サーボ
モータ47(図6参照)の出力軸にはピニオンが固着さ
れ、そのピニオンがラック部材13bに噛合され、キャ
リッジ14は横行用サーボモータ47によりラック・ピ
ニオン機構を介してY方向へ移動駆動される。尚、可撓
式のケーブルラック13cも設けられている。
【0037】前記キャリッジ14の前面には支持筒部材
16が可動的に設けられ、ロボット持体15は、この支
持筒部材16に挿通されて昇降可能に案内され、ロボッ
ト支持体15の下端部に多関節ロボット4が倒立状に取
付けられている。支持筒部材16には鉛直のボールネジ
部材および昇降用サーボモータ47(図6参照)が装着
され、その昇降用サーボモータ47の出力軸に固着され
たボールネジシャフトとキャリッジ14に固着されたボ
ールネジナット機構を介して昇降駆動される。尚、可撓
式のケーブルラック17も設けられている。
【0038】6軸多関節ロボット4について説明する。
図4に示すように、多関節ロボット4は、ロボット支持
体15の下端部の取付け用ベース15aにボルト結合さ
れるベース20と、このベース20に鉛直な第1軸軸心
21a回りに旋回可能に連結された旋回台21と、この
旋回台21に一端部において水平な第2軸軸心22a回
りに回転可能に連結された第1アーム22と、この第1
アーム22の他端部に水平な第3軸軸心23a回りに回
転可能に連結されたアーム支持部23と、このアーム支
持部23に第4軸軸心24a回りに回転可能に連結され
た第2アーム24と、この第2アーム24の先端部に第
5軸軸心25a回りに回転可能に連結されたハンド支持
部25と、このハンド支持部25に第6軸軸心26a回
りに回転可能に連結されたハンド4aとを有する。
【0039】図示省略したが、多関節ロボット4は、旋
回台21を旋回駆動する第1サーボモータと、第1アー
ム22を回転駆動する第2サーボモータと、アーム支持
部23を回転駆動する第3サーボモータと、第2アーム
24を回転駆動する第4サーボモータと、ハンド支持部
25を回転駆動する第5サーボモータと、ハンド26を
回転駆動する第6サーボモータとを有する。
【0040】多関節ロボット4のハンド4aに装備され
た計測ツール5について説明する。図5に示すように、
計測ツール5は、数値制御式工作機械に設けられるタッ
チセンサーと同様のもので、計測ツール5は多関節ロボ
ット4のハンド4aに固定される本体部30と、筒状部
31と、筒状部31の内部にネジ込み式に組み込まれた
プローブ32(センサー部)と、先端部のスタイラス3
3(接触子)とを備え、スタイラス33が計測部材に接
触するとプローブ32内のセンサーが働き、タッチ信号
がハーネス34を介して後述の外部信号入出力制御ユニ
ット41c(図6参照)へ供給される。但し、タッチ信
号を赤外線の無線信号やその他の無線信号にて同制御ユ
ニット41cへ供給する構成のものを適用してもよい。
【0041】次に、この3次元自動計測装置1の制御系
について説明する。図6に示すように、パーソナルコン
ピュータからなるホスト制御ユニット40と、ロボット
制御ユニット41a、外部3軸制御ユニット41b、外
部信号入出力制御ユニット41cとが一体に収められた
ロボット・装置制御ユニット41とが図示のように設け
られている。ホスト制御ユニット40には、操作盤42
とFDドライブ装置とCRTディスプレイ44とが接続
されており、ワークWのサイズと形状・構造と複数の計
測対象点の3次元座標情報等を含むワーク情報がFD4
3(フロッピーディスク)によりホスト制御ユニット4
0に入力され、ワーク情報と後述の初期計測により得ら
れたワーク位置情報と予め入力格納された制御プログラ
ムに基づいて、外部3軸のサーボモータ(走行用サーボ
モータ46、横行用サーボモータ47、昇降用サーボモ
ータ48)を数値制御方式で夫々駆動制御する制御情報
と、多関節ロボット4を数値制御方式で駆動制御する制
御情報とを作成する。
【0042】外部3軸制御ユニット41bはホスト制御
ユニット40から供給される制御情報に基づいて外部3
軸のサーボモータ45〜47を数値制御方式で夫々駆動
制御し、ロボット制御ユニット41aはホスト制御ユニ
ット40から供給される制御情報に基づいて多関節ロボ
ット4を数値制御方式で駆動制御し、計測ツール5のス
タイラス33を計測対象点に接触させる。尚、本サーボ
モータはアブソリュート型エンコーダー仕様により原点
決めは設備設置時に1回行うのみで通常は設定不要のも
のである。
【0043】計測ツール5により計測する際、ボルト連
結個所については、図7に示すように基準となるボルト
穴48にスタイラス33を挿入して120度間隔の3点
a〜cの位置を計測してボルト穴48の中心位置を求め
る。ワークWの主要な板材の頂点については図8に示す
ように頂点を形成する3つの面49a〜49cの3点d
〜fをスタイラス33で計測して頂点の位置を求めるこ
ともある。
【0044】以上の3次元自動計測装置1を用いてワー
クWの複数の計測対象点の3次元位置の計測を行い、そ
の計測誤差を補正する補正技術について説明する。ま
ず、3次元自動計測装置1の計測の際に生じる主なる誤
差要因として、外部3軸で生じる誤差(外部3軸誤差)
と、ロボット支持体15の下端部の取付け用ベース15
aの基準姿勢(水平面)から微小に傾斜していることに
起因する誤差(ベース傾斜誤差)と、多関節ロボット4
で生じる誤差(ロボット誤差)の3種類の誤差が発生す
る。
【0045】外部3軸誤差は、多関節ロボット4をX,
Y,Z方向へ移動駆動する為の種々の部材の真直度や直
交度の誤差を含む製作誤差、それら諸部材の弾性変形に
よる誤差、ギヤ系のバックラッシュによる誤差等で生じ
る。ベース傾斜誤差は、支持筒部材16とロボット支持
体15と取付け用ベース15aの製作組付け誤差等で生
じる。ロボット誤差は、多関節ロボット4の内部の諸部
品の製作誤差と弾性変形による誤差、ギヤ系のバックラ
ッシュによる誤差等で生じる。
【0046】本願の計測誤差補正技術では、3次元自動
計測装置1の据え付け調整完了後の稼働開始前に、外部
3軸誤差を補正する為の誤差テーブルTxyz 、ベース傾
斜誤差を補正する為の誤差テーブルTθ、ロボット誤差
を補正する為の誤差テーブルTrbt の3種類の誤差テー
ブルを予め準備してホスト制御ユニット40に格納して
おき、3次元自動計測装置1の稼働開始後に個々のワー
クWについて計測したとき、前記誤差テーブルTxyz ,
Tθ,Trbt のデータを用いて計測誤差を補正する。
【0047】次に、誤差テーブルTxyz の作成方法つい
て説明する。最初に、その概要について説明すると、3
次元自動計測装置1で計測可能な計測動作空間に3次元
的に多数の格子点を想定し、各格子点に3次元自動計測
装置1の特定点としてのロボット原点(ロボット6軸原
点)が位置するように外部3軸(サーボモータ45〜4
7)を駆動制御した状態においてロボット原点の3次元
位置を基準計測機で計測して、基準計測機による計測値
と駆動制御の指令値との差である3次元誤差を誤差テー
ブルTxyz とし、この誤差テーブルTxyz をホスト制御
ユニット40に記憶保持する。
【0048】次に、図9〜図16を参照して具体的に説
明する。図9は、計測動作空間60に3次元的に想定さ
れる多数の格子点、3次元自動計測装置1、そのXYZ
座標系、ロボット原点Orを基準とするxyzロボット
座標系、基準計測機61、そのXkYkZk基準座標
系、取付け用ベース15aに装備した3つのターゲット
(Eターゲット62、Wターゲット63、Sターゲット
64)、基準座標系のXk軸設定用の2つのターゲット
65,66等を示すものである。基準計測機61は、水
平旋回角δと迎角εと計測対象ターゲットまでの距離L
とを高精度に計測でき、ターゲット65を原点とした3
次元座標値(XK ,YK ,ZK )に変換し、その成分値
が出力できる光波測距機である。尚ターゲット62〜6
6は基準計測機61で計測する計測対象としての小型プ
リズムを集合した特殊な反射板(反射ターゲット)であ
る。
【0049】多数の格子点の間隔は、例えばX,Y,Z
方向に夫々900mmであり、例えば、これら格子点の
総数は20点(X方向)×5点(Y方向)×4点(Z方
向)=400点である。尚、説明の便宜上、+X方向を
Nとして東西南北(E,W,S,N)が図示のように設
定される。尚、この誤差テーブルTxyz 作成の為の計測
の際には、多関節ロボット4を作動させる必要がなく、
外部3軸のみを駆動制御すればよいので、多関節ロボッ
ト4はアーム伸長量300mmでS向きの所定姿勢に保
持される。
【0050】図10に示すように、ロボット支持体15
の下端部の取付け用ベース15aにそれと平行に位置す
る2つのロッド67,68をE,W向きに固定し、これ
らのロッド67,68の先端部にEターゲット62とW
ターゲット63を夫々S向きに固定し、多関節ロボット
4の機械原点であるロボット原点Orに対して+Z方向
所定距離にあるベース原点ObからE,Wターゲット6
2,63までの距離を等しく設定する。ロボット原点O
rの位置を基準計測機61で直接計測することができな
いためそれを間接的に計測する為に、Eターゲット62
とWターゲット63の3次元位置を計測し、その計測デ
ータからロボット原点Or(特定点)の3次元位置を求
める。
【0051】更に、誤差テーブルTxyz 作成の為の計測
には、E,Wターゲット62,63を設けるだけよい
が、その計測と、ベース傾斜誤差を補正するための誤差
テーブルTθ作成の為の計測とを同時に実行して取付け
用ベース15aの水平面からの微小傾斜角を求めるデー
タを得る為にSターゲット64をも計測し、E,W,S
ターゲット62〜64の計測データから取付け用ベース
15aの傾斜角を求める。そこで、取付け用ベース15
aにそれと平行且つロッド67,68と同一面に位置す
るロッド69をS方向向きに固定し、このロッド69の
先端部にSターゲット64をS向きに固定し、ベース原
点ObからSターゲット64までの距離を所定値に設定
する。
【0052】ホスト制御ユニット40内では、予め入力
される計測動作空間に関する位置情報と格子点間隔の情
報に基づいてXYZ座標系において多数の格子点の3次
元座標が演算されて記憶され、ベース原点Obからロボ
ット原点Orまでの鉛直方向距離が一定であるので、ホ
スト制御ユニット40によりロボット原点Orを多数の
格子点に順次移動駆動する制御情報を作成し、その制御
情報を外部3軸制御ユニット41bに供給して、ロボッ
ト原点Orを多数の格子点に順次移動させることがで
き、外部3軸を駆動制御するときの指令値を記憶するこ
とができる。
【0053】一方、2つのターゲット65,66はX軸
と平行なXK 軸を設定するように設置され、基準計測機
61はXYZ座標系における所定の位置に設置されてい
るので、オペレータが基準計測機61を操作し、2つの
ターゲット65,66を順次視準し基準計測機61の原
点と座標系XK K K の方向を決め、このとき3次元
計測データを記録後、ロボット原点Orが各格子点に移
動駆動されたときに、E,W,Sターゲット62〜64
を順次視準してそれら3次元計測データを記録していく
ことで、基準計測機61により、XK K K 基準座標
系におけるE,W,Sターゲット62〜64の3次元位
置を高精度に計測することができる。
【0054】それ故、誤差テーブルTxyz ,Tθ作成の
為の計測に際して、ホスト制御ユニット40は、外部3
軸制御ユニット41bとサーボモータ45〜47を介し
て、ロボット原点Orを0番目の格子点に移動させ、そ
のときの駆動制御の指令値(Xci,Yci,Zci)(但
し、0番目の格子点のときi=0、i=0,1,・・・
399)を記憶する。
【0055】オペレータは、基準計測機61によりE,
W,Sターゲット62〜64を順次視準してそれら3次
元計測データ(Xi,Yi,Zi )を記録していく。その
後、0番目の格子点〜399番目の格子点まで、前記と
同様に繰り返えす。その結果、ホスト制御ユニット40
内には、図11に示すような指令値データが作成され、
オペレータが記録した記録用紙には図12に示す3次元
計測データが作成される。尚、本基準計測機は前記に示
す通り、視準結果としては基準計測機用のターゲット6
5を原点とした各ターゲットの3次元座標成分値(Xe
i, Yei, Zei)、(Xwi, Ywi, Zwi)、(Xsi, Ys
i, Zsi)、が得られる。
【0056】次に、図11に示す指令値(Xci,Yci,
Zci)については、図13に示す0番目の格子点である
テーブル原点を基準とするデータに変換される。この場
合、図13に示すようにテーブル原点の座標を(X0,
Y0,Z0)とすると、指令値Xci,Yci,Zciのデー
タが(Xci−X0),(Yci−Y0),(Zci−Z0)
に変換される。
【0057】基準計測機からの計測データ(図12のデ
ータ)はフロッピーディスクを介してホスト制御ユニッ
ト40に格納され、E,Wターゲット62,63の3次
元データから両ターゲットの中間点としてベース原点O
bの3次元座標が求められ、そのベース原点Obの3次
元座標とベース原点Obからロボット原点Orまでの距
離を用いてロボット原点Orの3次元座標が演算され、
そのロボット原点Orの3次元計測データが図14に示
すようにテーブル原点を基準とする3次元座標データ
(Xri, Yri, Zri)(但し、i=0〜399)に変換
される。
【0058】次に、i番目の格子点における計測の3次
元誤差を(ΔXi,ΔYi,ΔZi )とすると、ΔXi =X
ri−(Xci−X0)、ΔYi =Yri−(Yci−Y0)、
ΔZi =Zri−(Zci−Z0)となるので、図11のデ
ータをテーブル原点を基準として変換したデータと図1
4のデータを用いて全部の格子点(i=0〜399)に
ついての3次元誤差(ΔXi,ΔYi,ΔZi )が演算さ
れ、これらが図15に示す誤差テーブルTxyz としてテ
ーブル化され、ホスト制御ユニット40に記憶保持され
る。
【0059】ここで、前記の誤差テーブルTxyz に加味
されていない外部3軸の誤差として次の2種の誤差があ
り、これらの誤差を誤差テーブルTxyz に加味してもよ
い。第1の誤差として、支持筒部材16とロボット支持
体15の鉛直度に誤差があると、その鉛直度誤差に起因
する3次元誤差が発生し、ロボット原点Obの+Z方向
のレベルが低くなる程その誤差が大きくなる。そこで、
図16、図17に示すようにZ方向の最大レベル290
0mmを基準とし、そのレベル2900mmに対するレ
ベル2000mmにおける3次元誤差(Δu,Δv,Δ
w)は、次式で求めることができる。
【0060】e/d=Δu/sx=Δv/sy=Δw/
szであるので、Δu=(e/d)×sx、Δv=(e
/d)×sy、Δw=(e/d)×szとなる。d,s
x,sy,szは、点P1,P2の3次元計測データか
ら既知であり、eはベース原点Obからロボット原点O
rまでの距離であるので、3次元誤差(Δu,Δv,Δ
w)が判る。レベル2000mmに対するレベル110
0mmにおける3次元誤差、レベル1100mmに対す
るレベル200mmにおける3次元誤差も前記同様にし
て求めることができるので、図12の3次元計測データ
を用いて所定の演算処理を行うことで、前記鉛直度誤差
に起因する全部の格子点における3次元誤差(Δu,Δ
v,Δw)を求め、その誤差を加味した誤差テーブルT
xyz を作成してもよい。
【0061】第2の誤差として、多関節ロボット4は実
際の計測においてアームの旋回あるいは伸縮動作をして
計測することになるが、この時、多関節ロボット4の旋
回姿勢と、アームの伸長方向と、Z方向レベルとに応じ
て変動する誤差が発生する。そこでこの誤差を加味する
ために昇降軸における振れ量を予め別途精密な計測を介
して、図18に示すような4方向の補助誤差テーブルT
aux を作成しておくものとする。そして、前記誤差テー
ブルTxyz ,Tθ作成の為の計測は図18の太枠部の状
態で計測するものとし、図18の太枠部の3次元誤差
(ΔXo,ΔYo,ΔZo)を加味した誤差テーブルT
xyz を作成し、全旋回方向に対応できる誤差テーブルと
してもよい。
【0062】次に、誤差テーブルTθの作成方法につい
て説明する。ホスト制御ユニット40において、前記の
計測の結果得られた3つのターゲット62〜64のXY
Z座標系における3次元計測データ(図12のデータ)
を用いて、各格子点毎にターゲット62〜64の3次元
座標から決まるベース傾斜面を所定の演算処理により求
め、そのベース傾斜面のX,Y,Z軸の+方向に向かっ
てX,Y,Z軸周りの回転角αi,βi,γi(但し、
i=0〜400)を所定の演算処理により求めて、図1
9に示すような誤差テーブルTθを作成し記憶保持す
る。
【0063】次に、誤差テーブルTrbt の作成方法につ
いて説明する。多関節ロボット4でワークの計測対象点
を計測するときのロボットの姿勢パターンとしては、ロ
ボットのアームを延ばす4種類の方向(SE方向、NE
方向、SW方向、NW方向)と、ワークの平面部を計測
する時の2種類の姿勢(上向き姿勢、下向き姿勢)と、
ワークの側面部を計測する時の2種類の姿勢(上向き姿
勢、下向き姿勢)とで決まる16通りの姿勢パターンが
ある。尚、これは1例であって姿勢パターンはワークの
形状によって自由に決めることができる。
【0064】例えば、図20〜図23は4種類の方向に
アームを延ばしてワークの平面部を下向き姿勢にて計測
する状態と計測ツール5で計測可能な計測動作空間70
(例えば、600mm×300mm×300mm)を示
す。尚、各図の(a)は平面図、(b)は正面図であ
る。各姿勢パターンに1つの計測動作空間が設定される
ので、16通りの姿勢パターンに対応する16通りの計
測動作空間が設定される。そして、ホスト制御ユニット
40において、各姿勢パターン別の誤差テーブルTprbt
が以下のように作成され、16通りの誤差テーブルTpr
btの集合である誤差テーブルTrbt が作成され、ホスト
制御ユニット40に記憶して保持される。但し、各誤差
テーブルTprbtは多関節ロボット4の姿勢パターンと対
応付けておくものとする。
【0065】次に、1つの誤差テーブルTprbtを作成す
る方法について説明する。図24に示すように、ロボッ
ト原点Obを所定位置に保持した状態において、ある姿
勢パターンにおける多関節ロボット4の計測動作空間7
0に3次元的に多数の格子点(図示の場合、格子点の総
数は112)を想定し、各格子点に多関節ロボット4の
ハンド4aに装備した計測ツール5のスタイラス33が
位置するようにホスト制御ユニット40によりロボット
制御ユニット41を介して駆動制御した状態において計
測ツール5の先端のスタイラス33の3次元位置を基準
計測機により高精度に計測して、その基準計測機による
計測値と駆動制御の指令値との差である3次元誤差をテ
ーブル化して誤差テーブルTprbtを作成する。尚、格子
点間隔は、例えばX,Y,Z方向へ夫々100mmであ
る。
【0066】図24には図示してないが、この計測でも
図9に図示のものと同様の基準計測機、XK 軸を決める
為の2つのターゲット、計測ツール5の先端部にスタイ
ラス33の代りに装備した計測ターゲット71を用いて
計測する。ホスト制御ユニット40は、予め入力される
計測動作空間70に関する位置情報と格子点間隔の情報
に基づいて格子点の3次元座標を演算し、ロボット制御
ユニット41aへ制御情報を供給することで、0番目の
格子点から順々に各格子点へ計測ターゲット71を順次
移動させ、各格子点に駆動制御したときのロボット座標
系における指令値を記憶する。
【0067】一方、オペレータは、基準計測機を操作
し、各格子点に駆動制御された状態における計測ターゲ
ット71の基準座標系における3次元位置を順次計測
し、その計測データを図26に示すように記録用紙に記
録する。その後の処理は前記と同様であり、前記各格子
点についての指令値の3次元データを、図25に示すよ
うに0番目の格子点をテーブル原点とする3次元座標デ
ータ(xci,yci,zci)(i=0〜111)に変換し
て記憶保持する。
【0068】また、計測ターゲット71を計測した図2
6の3次元計測データ(Lpi, δpi, εpi)をフロッピ
ーディスクを介してホスト制御ユニット40に入力し、
所定の演算処理プログラムにて演算処理することによ
り、図26の3次元計測データ(Lpi, δpi, εpi)を
3つのターゲット値が水平且つ2軸が基準座標系に一致
する(ターゲットの取付誤差により3軸が必ずしも一致
せず)3次元計測データに変換し、更に図27に示すよ
うに0番目の格子点をテーブル原点とする3次元計測デ
ータ(xri, yri, zri)に変換する。その後、図25
と図27のデータを用いて、各格子点毎の3次元計測デ
ータ(xri, yri, zri)と指令値の3次元データ(x
ci,yci,zci)との差(Δxi,Δyi,Δzi)
(但し、i=0〜111)を求めて図28に示すような
誤差テーブルTprbtとする。
【0069】尚、これまでに示す外部3軸で生じる誤差
テーブルTXYZ 、ロボット支持対15の下端部の取付け
用ベース15aの基本姿勢から微少に傾斜していること
に起因する誤差テーブルTθ、多関節ロボット4で生じ
る誤差テーブルTrbt の、3種類の誤差テーブルにおけ
るそれぞれの原点位置および座標系は図29に示す如く
基準座標系(XK ,YK ,ZK )に合わせ、補間計算を
容易にしておく。
【0070】以上のようにして、3次元自動計測装置1
の稼働開始前の準備(誤差テーブルのTxyz,Tθ,Trb
t の作成)が完了するので、その3次元自動計測装置1
を稼働させて個々のワークWに対する計測が行われる。
次に、ある1つのワークWの複数の計測対象点の3次元
位置を計測する計測方法について説明する。
【0071】各ワークWにおける多数の計測対象点の3
次元座標データは、ワーク情報に含まれているが、図2
に示すようにワークWをベース台7上に配置した状態に
おいて、ワークW全体の位置を正確に把握しておく必要
があるので、後述のようにして初期計測が実行され、そ
の初期計測の結果に基づいて多数の計測対象点の3次元
座標データを、3次元自動計測装置1におけるXYZ座
標系のデータに座標変換し、その座標変換後の多数の計
測対象点の3次元座標データに基づいて、ホスト制御ユ
ニット40が制御情報を作成し、その制御情報に基づい
てロボット・装置制御ユニット41に指令して外部3軸
のサーボモータ45〜47と多関節ロボット4とを駆動
制御しながら、多数の計測対象点の3次元位置をスタイ
ラス33を介して精密に計測する。
【0072】前記初期計測について説明すると、初期計
測は、ワークWの一端側の2つの計測対象点と他端側の
1つの計測対象点とについて実行され、それら3点の3
次元位置情報からワークWの前記XYZ座標系における
位置が確定される。例えば図30に示すワークWの場
合、3次元自動計測装置1によって、一端の計測対象点
A〜Dのうちの所定の2点と、他端側の計測対象点E〜
H(但し、点Hは図示外)のうちの所定の1点の3次元
位置を計測し、これら3点の3次元計測データからワー
クWのXYZ座標系における位置を確定する。尚、前記
3点はボルト穴である場合もあるし、板材の頂点である
場合もある。
【0073】以上の初期計測後、ワークWの多数の計測
対象点の3次元座標データを、3次元自動計測装置1に
おけるXYZ座標系のデータに座標変換してから、それ
ら多数の計測対象点を計測する為の制御情報を作成し、
サーボモータ45〜47及び多関節ロボット4を数値制
御にて駆動制御しつつ、計測ツール5のスタイラス33
を計測対象点またはその近傍位置に順々に移動させて計
測を行ない、全部の計測対象点の3次元計測データ
(X,Y,Z;x,y,z)がロボット・装置制御ユニ
ット41に蓄積され、通信回線を経由してホスト制御ユ
ニット40に記憶保持される。前記(X,Y,Z;x,
y,z)のうち、(X,Y,Z)は計測時の外部3軸の
3次元計測データ(指令値)であり、(x,y,z)は
多関節ロボット4の3次元計測データ(指令値)であ
る。
【0074】図30のワークWの場合、図中黒点で示す
計測対象点のように、上下左右の主板50の4隅の計測
対象点A〜H、左右両側の各連結ブラケット51a〜5
1cの上下のフランジ材とウェブ材の複数の計測対象点
等について計測が実行される。ワークWが橋梁ブロック
である場合、通常ボルト穴48の直径は24mmである
ので、ワークWが高精度で組立てられ、初期計測が適切
に実行されていれば、計測ツール5のスタイラス33を
各計測対象点の近傍位置やボルト穴内へ確実に移動させ
て計測を行うことができる。
【0075】次に、ホスト制御ユニット40において、
1つのワークにおける全部の計測対象点の3次元計測デ
ータ(X,Y,Z;x,y,z)を前記誤差テーブルT
xyz,Tθ,Trbt (但し、誤差テーブルTrbt は16個
の誤差テーブルTprbtからなる)のデータを用いて補正
処理する方法について図31を参照して説明する。図3
1の補正処理は、1つの計測対象点の3次元計測データ
(X,Y,Z;x,y,z)を補正処理する概略フロー
チャートを示すものであり、図中Si(i=1,2,・
・・)は各ステップを示す。
【0076】S1では、外部3軸の計測データ(X,
Y,Z)に基づいて、この計測対象点を計測するときの
ロボット原点OrのXYZ座標系における誤差テーブル
Txyz原点からの3次元位置が演算され、S2ではこの
3次元座標値からロボット原点Orの周りの8つの格子
点が演算され、次にS3では誤差テーブルTxyz から8
つの格子点の誤差(ΔXj,ΔYj,ΔZj )(但し、j=
m1〜m8;m1〜m8は前記8つの格子点の番号であ
る)が読み込まれる。次にS4では8つの格子点の誤差
(ΔXj,ΔYj,ΔZj )を用いて3次元補間により計測
対象点の外部3軸の誤差(ΔX,ΔY,ΔZ)が演算さ
れ記憶保持される。この3次元補間においては、図32
に示すように、格子点m1〜m8からロボット原点Or
までの距離d1〜d8を演算し、距離の近い格子点の誤
差程大きい比率で反映するような3次元補間が実行され
る。S5では、外部3軸の計測データ(X,Y,Z)が
誤差テーブルTxyz 原点から基準座標系における座標値
(X+ΔX,Y+ΔY,Z+ΔZ)として補正され記憶
保持される。
【0077】ロボットの計測データ(x,y,z)は誤
差テーブルTrbt により補正した後、計測した位置での
ベース傾きに戻す必要があるが、S6では、まず誤差テ
ーブルTθからロボット原点Orの周りの8つの格子点
の傾斜角(αj,βj,γj )(但し、j=m1〜m8)が
読み込まれ、S7で8つの格子点の傾斜角(αj,βj,γ
j )を用いて前記同様の3次元補間により計測対象点を
計測するときの取付け用ベース15aの傾斜角(α,
β,γ)が演算されて記憶保持される。一方、S8で
は、その計測対象点を計測した時の多関節ロボット4の
姿勢パターンが読み込まれ、S9ではロボット計測デー
タ(x,y,z)に基づいて、この計測対象点を計測す
るときの計測スタイラス33のxyz座標系における誤
差テーブルTprbt原点からの3次元位置が演算される。
次にS10ではこの3次元座標値からその計測スタイラ
ス33の周りの8つの格子点(図24に示すような前記
姿勢パターンにおける計測動作空間の格子点)が演算さ
れる。次にS11ではこの姿勢パターンに対応した誤差
テーブルTprbtからこの8つの格子点の誤差(Δxk,Δ
yk,Δzk )(但し、k=n1〜n8;n1〜n8は前
記8つの格子点の番号である)が読み込まれる。S12
では8つの格子点の誤差(Δxk,Δyk,Δzk )を用い
て前記同様の3次元補間によりロボット誤差(Δx,Δ
y,Δz)が演算され、S13ではロボット計測データ
(x,y,z)が誤差テーブルTprbt(水平面)位置で
の誤差テーブル原点から基準座標系における座標値(x
+Δx,y+Δy,z+Δz)として補正される。
【0078】次にS14では、前記ロボット計測データ
補正値(x+Δx,y+Δy,z+Δz)を、S7で求
めた取付け用ベース15aの傾斜角(α,β,γ)の計
測対象点を計測した位置に回転変換(基準座標系値)し
て、計測データ補正値(x+Δx,y+Δy,z+Δ
z)が(xR,R,R )に補正される。以上の補正処理
を経て、S15に示すように外部軸補正値とロボット軸
補正値が加算され、基準座標系における外部軸の誤差テ
ーブル原点を基点とした計測対象点における補正後の計
測データとして(X+ΔX+xR, Y+ΔY+yR,
+ΔZ+zR )が求められる。S16では、この座標値
に図13に示す基準計測機原点から外部軸誤差テーブル
原点までのオフセット値(Xk0,Yk0,Zk0)を加算す
ることにより基準計測機原点からの計測データを求める
ことも可能で、基準計測機で計測した結果と同じ計測値
が得られる。
【0079】以上説明した計測対象点を計測した計測デ
ータの補正方法によれば、次のような種々の効果が得ら
れる。3次元自動計測装置1で計測可能な計測動作空間
の多数の格子点にロボット原点Or(特定点)を移動さ
せた時の3次元誤差を求め、それらを誤差テーブルTxy
z として予め作成しておき、その後ワークの複数の計測
対象点を計測したときに、各計測対象点の3次元計測デ
ータを、誤差テーブルTxyz における各計測対象点に対
応する3次元誤差を用いて補正するので、外部3軸で発
生する計測誤差を高精度に補正することができる。
【0080】多関節ロボット4で発生する誤差を補正す
る為に、多関節ロボット4の種々姿勢パターンごとの計
測動作空間の多数の格子点に計測スタイラス33を移動
させた時の計測誤差を求めて誤差テーブルTrbt として
予め作成しておき、その後ワークの複数の計測対象点を
計測したときに、各計測対象点の3次元計測データを、
誤差テーブルTrbt のうちの姿勢パターンに対応する誤
差テーブルTprbtにおける各計測対象点に対応する3次
元誤差を用いて補正するので、多関節ロボット4で生じ
る3次元計測誤差を高精度に補正することができる。
【0081】ロボット支持体15に多関節ロボット4を
取付ける取付け用ベース15aの基準姿勢からの傾斜角
による誤差を補正する為に、3次元自動計測装置1で計
測可能な計測動作空間の多数の格子点にロボット原点
(特定点)を移動させた時の傾斜角をテーブル化した誤
差テーブルTθを予め作成しておき、その後ワークの複
数の計測対象点を計測したときに、各計測対象点の3次
元計測データを、誤差テーブルTθにおける各計測対象
点に対応する傾斜角(α,β,γ)を用いて補正するの
で、取付け用ベース15aの傾斜に起因する3次元位置
の計測誤差を高精度に補正することができる。
【0082】しかも、誤差テーブルTxyz ,Tθ,Trb
t の誤差を用いて各計測対象点の計測データを補正する
際に、各計測対象点に対応する8つの格子点の誤差を用
いて3次元補間により計測対象点に対応する誤差を求
め、その誤差を用いて補正するので、各計測対象点の3
次元計測値を高精度に補正することができる。
【0083】3次元自動計測装置1の据え付け調整後稼
働開始前に誤差テーブルTxyz ,Tθ,Trbt を一旦作
成するだけで、その後の種々のワークを計測したときの
計測誤差を演算処理により補正できるので、計測と計測
誤差補正の自動化を実現することができる。一旦誤差テ
ーブルTxyz ,Tθ,Trbt を作成すれば、ワークの計
測時にはソフト的に計測誤差を補正でき、3次元自動計
測装置1の機械的精度を高める為のコストを省くことが
できるので設備コスト的に格段に有利である。
【0084】尚、誤差テーブルTxyz ,Tθ,Trbt 作
成の為の計測の方法自体は一例を示すものに過ぎず、種
々の形式の基準計測機を用いて計測することが可能であ
り、また、前記3次元自動計測装置1は一例を示すもの
に過ぎず、種々の型式の3次元自動計測装置で計測する
3次元計測データを補正するのにも本発明を同様に適用
することができる。
【0085】前記実施形態は、橋梁ブロックである立体
的な大型のワークWの複数の計測対象点の3次元位置を
計測する場合を例として説明したが、計測対象のワーク
Wは橋梁ブロックに限定される訳ではなく、大型のワー
クWや立体的なワークWに限定される訳でもない。計測
対象としてのワークWは、前記橋梁ブロック以外に、ビ
ル等の建築物の分割体である建築物ブロック、船体の分
割体である船体ブロック、航空機の機体分割体である機
体ブロック、種々のタンク類の分割体であるタンクブロ
ック、各種の機械装置の本体フレーム又はその分割体で
ある本体フレームブロック、その他種々の物品や種々の
分割ブロック等が挙げられる。
【0086】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、計測動作空
間の多数の格子点に3次元自動計測装置の特定点を移動
させた時の3次元誤差を求め、それらを誤差テーブルと
して予め作成しておき、その後ワークの複数の計測対象
点を計測したときに、各計測対象点の3次元計測値を、
誤差テーブルにおける各計測対象点に対応する3次元誤
差を用いて補正するので、3次元位置の計測誤差を高精
度に補正することができる。3次元自動計測装置の据え
付け後稼働開始前に誤差テーブルを作成するだけで、そ
の後の種々のワークを計測したときの計測誤差を演算処
理により補正できるので、計測と計測誤差補正の自動化
を実現することができる。一旦誤差テーブルを作成すれ
ば、ワークの計測時にはソフト的に計測誤差を補正で
き、3次元自動計測装置の機械的精度を高める為のコス
トを省くことができるので、設備コスト的に格段に有利
である。
【0087】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
に、計測動作空間の多数の格子点に多関節ロボットのロ
ボット原点の付近の特定点を移動させた時の3次元誤差
を求め、それらを第1誤差テーブルとして予め作成して
おき、その後ワークの複数の計測対象点を計測したとき
に、各計測対象点の3次元計測値を、第1誤差テーブル
における各計測対象点に対応する3次元誤差を用いて補
正するので、ロボット移動駆動手段において生じる3次
元位置の計測誤差を高精度に補正することができる。3
次元自動計測装置の据え付け後稼働開始前に第1誤差テ
ーブルを作成するだけで、その後の種々のワークを計測
したときの計測誤差を演算処理により補正できるので、
計測と計測誤差補正の自動化を実現することができる。
一旦誤差テーブルを作成すれば、ワークの計測時にはソ
フト的に計測誤差を補正でき、3次元自動計測装置の機
械的精度を高める為のコストを省くことができるので、
設備コスト的に格段に有利である。
【0088】請求項3の発明によれば、多関節ロボット
で発生する誤差を第2誤差テーブルとして予め作成して
おき、その後ワークの複数の計測対象点を計測したとき
に、各計測対象点の3次元計測値を、第2誤差テーブル
における各計測対象点に対応する3次元誤差を用いて補
正するので、多関節ロボットにおいて生じる3次元位置
の計測誤差を高精度に補正することができる。その他、
請求項2と同様の効果を奏する。
【0089】請求項4の発明によれば、ロボット移動駆
動手段に多関節ロボットを取付けるベースの基準姿勢か
らの傾斜角の傾斜角テーブルを予め作成しておき、その
後ワークの複数の計測対象点を計測したときに、各計測
対象点の3次元計測値を、傾斜角差テーブルにおける各
計測対象点に対応する傾斜角を用いて補正するので、ベ
ースの傾斜に起因する3次元位置の計測誤差を高精度に
補正することができる。その他、請求項3と同様の効果
を奏する。
【0090】請求項5の発明によれば、各計測対象点を
計測するときの特定点の周りの8つの格子点の3次元誤
差を正確に反映させた特定点の3次元誤差を求めること
ができ、各計測対象点の3次元計測値を高精度に補正す
ることができる。その他、請求項1または2と同様の効
果を奏する。
【0091】請求項6の発明によれば、各計測対象点を
計測するときの計測ツールの周りの8つの格子点の3次
元誤差を正確に反映させた計測ツールの3次元誤差を求
めることができ、各計測対象点の3次元計測値を高精度
に補正することができる。その他、請求項3と同様の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る3次元自動計測装置の
概略斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る3次元自動計測装置と
ワークの斜視図である。
【図3】図2の3次元自動計測装置とワークの背面図で
ある。
【図4】多関節ロボットの正面図である。
【図5】計測ツールの正面図である。
【図6】3次元自動計測装置の制御系のブロック図であ
る。
【図7】ワークのボルト穴の計測を説明する説明図であ
る。
【図8】ワークの板材の頂点の計測を説明する説明図で
ある。
【図9】計測動作空間と格子点と座標系等を示す斜視図
である。
【図10】ロボット支持体に付設したターゲットとロボ
ットの斜視図である。
【図11】指令値データテーブルの図表である。
【図12】計測データテーブルの図表である。
【図13】基準計測機座標系(XK K K )における
計測動作空間と格子点の斜視図である。
【図14】ロボット原点の3次元座標データテーブルの
図表である。
【図15】誤差テーブルTxyz の図表である。
【図16】レベルを変えて計測するときの状態を説明す
る説明図である。
【図17】レベル2900から2000に変わるときの誤差を説
明する説明図である。
【図18】補助誤差テーブルの一部を示す図表である。
【図19】誤差テーブルTθの図表である。
【図20】(a)はロボットの姿勢パターンの1例の平
面図、(b)は同姿勢パターンの正面図である。
【図21】(a)はロボットの姿勢パターンの1例の平
面図、(b)は同姿勢パターンの正面図である。
【図22】(a)はロボットの姿勢パターンの1例の平
面図、(b)は同姿勢パターンの正面図である。
【図23】(a)はロボットの姿勢パターンの1例の平
面図、(b)は同姿勢パターンの正面図である。
【図24】多関節ロボットと計測動作空間と格子点と座
標系の説明図である。
【図25】指令値データテーブルの図表である。
【図26】計測データテーブルの図表である。
【図27】計測データテーブルの図表である。
【図28】誤差テーブルTprbtの図表である。
【図29】誤差テーブル原点と座標系の関係を説明する
説明図である。
【図30】ワークの斜視図である。
【図31】計測データを補正する補正処理の概略フロー
チャートである。
【図32】3次元補間説明用の8つの格子点等の斜視図
である。
【図33】従来技術に係るCCDカメラ方式計測装置の
斜視図である。
【図34】従来技術に係る自走台車方式計測装置の斜視
図である。
【図35】従来技術に係る光波測距方式計測装置の斜視
図である。
【符号の説明】
W ワーク 1 3次元自動計測装置 3 可動架構 4 多関節ロボット 4a ハンド 5 計測ツール 13 ビーム部材 14 キャリッジ 15 ロボット支持体 15a 取付け用ベース 16 支持筒部材 32 プローブ 33 スタイラス 40 ホスト制御ユニット 41 ロボット・装置制御ユニット 41a ロボット制御ユニット 41b 外部3軸制御ユニット 45 走行用サーボモータ(X軸) 46 横行用サーボモータ(Y軸) 47 昇降用サーボモータ(Z軸) 60 計測動作空間 61 基準計測機 62〜64 ターゲット 70 計測動作空間 71 計測ターゲット Ob ベース原点 Or ロボット原点 Txyz 誤差テーブル Tθ 誤差テーブル Trbt ,Tprbt 誤差テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−142138(JP,A) 特開 平1−102305(JP,A) 特開 平2−243903(JP,A) 特公 昭46−9979(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/00 - 21/32 B25J 19/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの複数の計測対象点の3次元位置
    を3次元自動計測装置で計測した際の計測誤差を補正す
    る方法において、 前記3次元自動計測装置で計測可能な計測動作空間に3
    次元的に多数の格子点を想定し、各格子点に3次元自動
    計測装置の特定点が位置するように駆動制御した状態で
    特定点の3次元位置を基準計測機で計測して、基準計測
    機による計測値と駆動制御の指令値との差である3次元
    誤差をテーブル化した誤差テーブルを予め作成する第1
    工程と、 前記ワークの複数の計測対象点を3次元自動計測装置で
    計測して各計測対象点の3次元計測値を求める第2工程
    と、 各計測対象点の3次元計測値を誤差テーブルにおけるそ
    の計測対象点に対応する3次元誤差を用いて補正する第
    3工程と、 を備えたことを特徴とする3次元自動計測装置用計測誤
    差補正方法。
  2. 【請求項2】 ワークの複数の計測対象点に対して計測
    ツールを介して計測を行う多関節ロボットと、この多関
    節ロボットを支持して直交するX,Y,Z方向へ夫々独
    立に移動駆動するロボット移動駆動手段と、多関節ロボ
    ットを数値制御方式で駆動制御するロボット制御手段
    と、ロボット移動駆動手段を数値制御方式で駆動制御す
    る外部3軸制御手段とを備えた3次元自動計測装置で計
    測した際の計測誤差を補正する方法であって、 前記3次元自動計測装置で計測可能な計測動作空間に3
    次元的に多数の格子点を想定し、各格子点に多関節ロボ
    ットの原点の付近の特定点が位置するようにロボット移
    動駆動手段を駆動制御した状態で特定点の3次元位置を
    基準計測機で計測して、基準計測機による計測値と駆動
    制御の指令値との差である3次元誤差をテーブル化した
    第1誤差テーブルを予め作成する第1工程と、 前記ワークの複数の計測対象点を3次元自動計測装置で
    計測して各計測対象点の3次元計測値を求める第2工程
    と、 各計測対象点の3次元計測値を第1誤差テーブルにおけ
    るその計測対象点に対応する3次元誤差を用いて補正す
    る第3工程と、 を備えたことを特徴とする3次元自動計測装置用計測誤
    差補正方法。
  3. 【請求項3】 前記第1工程において、更に、多関節ロ
    ボットのロボット原点を所定位置に保持した状態におい
    て、多関節ロボットのハンドに装備した計測ツールが動
    作する計測動作空間に3次元的に多数の格子点を想定す
    るとともに、各格子点に計測ツールが位置するように多
    関節ロボットを駆動制御した状態で、計測ツールの3次
    元位置を基準計測機で計測して、基準計測機による計測
    値と駆動制御の指令値との差である3次元誤差をテーブ
    ル化した第2誤差テーブルを予め作成し、 前記第3工程において、更に、各計測対象点の3次元計
    測値を第2誤差テーブルにおけるその計測対象点に対応
    する3次元誤差を用いて補正することを特徴とする請求
    項2に記載の3次元自動計測装置用計測誤差補正方法。
  4. 【請求項4】 前記第1工程において、更に、各格子点
    に対応する前記特定点の3次元位置を計測する際にロボ
    ット移動駆動手段における多関節ロボット取付け用ベー
    スの基準姿勢からの傾斜角を求める計測データを収集
    し、その計測データから各格子点に対応するベースの傾
    斜角を求めてテーブル化した傾斜角テーブルを予め作成
    し、 前記第3工程において、更に、各計測対象点の3次元計
    測値を傾斜角テーブルにおけるその計測対象点に対応す
    る傾斜角を用いて補正することを特徴とする請求項3に
    記載の3次元自動計測装置用計測誤差補正方法。
  5. 【請求項5】 前記第3工程において、各計測対象点を
    計測するときの前記特定点の周りの8つの格子点の3次
    元誤差を用いて特定点から格子点までの距離を反映させ
    た3次元補間により特定点における3次元誤差を求め、
    その3次元誤差を用いて各計測対象点の3次元計測値を
    補正することを特徴とする請求項1または2に記載の3
    次元自動計測装置用計測誤差補正方法。
  6. 【請求項6】 前記第3工程において、各計測対象点を
    計測するときの前記計測ツールの周りの8つの格子点の
    3次元誤差を用いて計測ツールから格子点までの距離を
    反映させた3次元補間により計測ツールにおける3次元
    誤差を求め、その3次元誤差を用いて各計測対象点の3
    次元計測値を補正することを特徴とする請求項3に記載
    の3次元自動計測装置用計測誤差補正方法。
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