JP2883130B2 - 位置補正方法 - Google Patents
位置補正方法Info
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- JP2883130B2 JP2883130B2 JP29718289A JP29718289A JP2883130B2 JP 2883130 B2 JP2883130 B2 JP 2883130B2 JP 29718289 A JP29718289 A JP 29718289A JP 29718289 A JP29718289 A JP 29718289A JP 2883130 B2 JP2883130 B2 JP 2883130B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、放電加工機等における位置補正方法に関す
る。
る。
[従来の技術] 工作機械等の所定の軸方向に移動する軸移動装置であ
って、ボールネジを介して、送りモータによって、テー
ブルやサドル等の軸移動装置を駆動する装置が知られて
いる。従来のこの種の装置は、その構成上、やむを得ず
各軸移動装置の軸送り方向には送り誤差(位置決め誤
差)が生じる。たとえば、従来の放電加工機において位
置補正する場合、各軸についてそれぞれの軸にそれぞれ
平行な所定の1つの線上で所定間隔ごとにピッチ誤差を
測定し、この測定値に基づく補正値をNC部に入力し、こ
れによって各軸の位置補正を行う。
って、ボールネジを介して、送りモータによって、テー
ブルやサドル等の軸移動装置を駆動する装置が知られて
いる。従来のこの種の装置は、その構成上、やむを得ず
各軸移動装置の軸送り方向には送り誤差(位置決め誤
差)が生じる。たとえば、従来の放電加工機において位
置補正する場合、各軸についてそれぞれの軸にそれぞれ
平行な所定の1つの線上で所定間隔ごとにピッチ誤差を
測定し、この測定値に基づく補正値をNC部に入力し、こ
れによって各軸の位置補正を行う。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来方法において、ヨーイング運動等の影響を受
けた場合、ピッチ誤差を測定した軸移動装置の軸線付近
の線上の位置から離れた位置で、この補正値を使用する
と、位置決め精度が低下するという欠点がある。つま
り、平面全域にわたって位置決め精度を安定して得るこ
とができないという欠点がある。
けた場合、ピッチ誤差を測定した軸移動装置の軸線付近
の線上の位置から離れた位置で、この補正値を使用する
と、位置決め精度が低下するという欠点がある。つま
り、平面全域にわたって位置決め精度を安定して得るこ
とができないという欠点がある。
この欠点を解消するには、たとえば放電加工機におい
て、X−Y軸の直交2軸平面内に4辺形を設定し、この
4辺形の中に、その4辺形の1つの辺と平行な線を等間
隔に引き、この1つの辺と隣接する4辺形の別の辺と平
行な線を等間隔に引く。このようにして引かれた平行線
同志によって、多数の交点(以下、格子点という)が生
じ、これら格子点ごとに1つずつピッチ誤差を実際に測
定し、この測定されたピッチ誤差を補正する方法が考え
られる。
て、X−Y軸の直交2軸平面内に4辺形を設定し、この
4辺形の中に、その4辺形の1つの辺と平行な線を等間
隔に引き、この1つの辺と隣接する4辺形の別の辺と平
行な線を等間隔に引く。このようにして引かれた平行線
同志によって、多数の交点(以下、格子点という)が生
じ、これら格子点ごとに1つずつピッチ誤差を実際に測
定し、この測定されたピッチ誤差を補正する方法が考え
られる。
しかし、このように多数の格子点の1つ1つについて
ピッチ誤差を実際に測定する場合、ピッチ誤差を精度よ
く補正しようとすればする程、ピッチ誤差を測定する格
子点が多くなり、その測定に長時間を要するという問題
がある。
ピッチ誤差を実際に測定する場合、ピッチ誤差を精度よ
く補正しようとすればする程、ピッチ誤差を測定する格
子点が多くなり、その測定に長時間を要するという問題
がある。
本発明は、平面全域にわたって安定した位置決め精度
を得る場合、その誤差測定時間を短くすることができる
位置補正方法を提供することを目的とするものである。
を得る場合、その誤差測定時間を短くすることができる
位置補正方法を提供することを目的とするものである。
[課題を解決する手段] 本発明は、直線運動する2つの軸移動装置の直交2軸
平面内に、上記2軸の一方の軸に平行な1つの所定の線
と、上記2軸の他方の軸に平行であり、しかも上記所定
の線に直交する2つの線とを設定する3線設定段階と、
上記1つの所定の線上と上記2つの線上とにおいて、そ
れぞれ所定の間隔ごとにピッチ誤差を測定し、また、上
記1つの所定の線と上記2つの線とのうちの少なくとも
1つの線の線上において、所定の間隔ごとに真直度誤差
を測定する誤差測定段階と、上記誤差測定段階で得られ
た測定データに基づいて、上記1つの所定の線に平行で
等間隔の複数の平行線と上記2つの線に平行で等間隔の
複数の平行線とによって形成される各格子点における位
置補正データを演算する位置補正データ演算段階と、上
記位置補正データに基づいて、上記2つの軸移動装置の
位置決め誤差を補正する位置決め誤差補正段階とを有す
る位置補正方法である。
平面内に、上記2軸の一方の軸に平行な1つの所定の線
と、上記2軸の他方の軸に平行であり、しかも上記所定
の線に直交する2つの線とを設定する3線設定段階と、
上記1つの所定の線上と上記2つの線上とにおいて、そ
れぞれ所定の間隔ごとにピッチ誤差を測定し、また、上
記1つの所定の線と上記2つの線とのうちの少なくとも
1つの線の線上において、所定の間隔ごとに真直度誤差
を測定する誤差測定段階と、上記誤差測定段階で得られ
た測定データに基づいて、上記1つの所定の線に平行で
等間隔の複数の平行線と上記2つの線に平行で等間隔の
複数の平行線とによって形成される各格子点における位
置補正データを演算する位置補正データ演算段階と、上
記位置補正データに基づいて、上記2つの軸移動装置の
位置決め誤差を補正する位置決め誤差補正段階とを有す
る位置補正方法である。
また、本発明は、好ましくは、上記1つの所定の線
は、Y軸機械座標0の位置に設定されている線であり、
上記2つの線は、X軸の(−)ストロークエンドに設定
されている線と、上記X軸の(+)ストロークエンドに
設定されている線とである位置補正方法である。
は、Y軸機械座標0の位置に設定されている線であり、
上記2つの線は、X軸の(−)ストロークエンドに設定
されている線と、上記X軸の(+)ストロークエンドに
設定されている線とである位置補正方法である。
[作用] 本発明は、直線運動する2つの軸移動装置の直交2軸
平面内の上記2軸の一方の軸に平行な所定の線と、上記
2軸の他方の軸に平行であって、かつ上記所定の線に直
交する2つの線との、少なくとも3つの線上におけるピ
ッチ誤差と、上記所定の線とこれに直交する2つの線と
のうちの少なくとも1つの線の真直度誤差のみを測定
し、この測定によって得られた測定データに基づいて、
それらの線に平行に等間隔に設けられた各線の格子点で
形成される平面内の他の位置の誤差を演算して位置決め
誤差を求めるので、平面全域にわたって安定した位置決
め精度を得ることができ、しかも、その誤差を測定する
時間が短縮される。
平面内の上記2軸の一方の軸に平行な所定の線と、上記
2軸の他方の軸に平行であって、かつ上記所定の線に直
交する2つの線との、少なくとも3つの線上におけるピ
ッチ誤差と、上記所定の線とこれに直交する2つの線と
のうちの少なくとも1つの線の真直度誤差のみを測定
し、この測定によって得られた測定データに基づいて、
それらの線に平行に等間隔に設けられた各線の格子点で
形成される平面内の他の位置の誤差を演算して位置決め
誤差を求めるので、平面全域にわたって安定した位置決
め精度を得ることができ、しかも、その誤差を測定する
時間が短縮される。
[実施例] 第1図(1)は、本発明の一実施例の平面図であり、
同図(2)は、その正面図である。
同図(2)は、その正面図である。
この実施例は、ワイヤカット放電加工機であり、まず
ピッチ誤差を測定し、この測定されたピッチ誤差を補正
し、その後に、真直度誤差を測定し、この測定された真
直度誤差を補正し、全面の位置決め誤差を補正するもの
である。
ピッチ誤差を測定し、この測定されたピッチ誤差を補正
し、その後に、真直度誤差を測定し、この測定された真
直度誤差を補正し、全面の位置決め誤差を補正するもの
である。
また、以下の実施例の説明において、X−Y軸平面の
位置補正について説明し、X軸の軸移動装置がサドル上
に、Y軸の軸移動装置がサドル上にそれぞれ搭載されて
いるテーブルで構成されている周知の機械について説明
する。X軸の軸移動装置がテーブルで構成され、Y軸の
軸移動装置がサドルで構成される装置については、X軸
とY軸とを置き換えて考えればよい。
位置補正について説明し、X軸の軸移動装置がサドル上
に、Y軸の軸移動装置がサドル上にそれぞれ搭載されて
いるテーブルで構成されている周知の機械について説明
する。X軸の軸移動装置がテーブルで構成され、Y軸の
軸移動装置がサドルで構成される装置については、X軸
とY軸とを置き換えて考えればよい。
第1図に示すように、X軸に平行な1つの所定の線上
のみで各ピッチ誤差を測定する。この場合、Y軸機械座
標0の位置でX軸のピッチ誤差を測定する。また、Y軸
に平行な2つの線上で各ピッチ誤差をそれぞれ測定す
る。この場合、X軸の(−)ストロークエンドと、
(+)ストロークエンドとにおいて、Y軸のピッチ誤差
を測定する。
のみで各ピッチ誤差を測定する。この場合、Y軸機械座
標0の位置でX軸のピッチ誤差を測定する。また、Y軸
に平行な2つの線上で各ピッチ誤差をそれぞれ測定す
る。この場合、X軸の(−)ストロークエンドと、
(+)ストロークエンドとにおいて、Y軸のピッチ誤差
を測定する。
ピッチ誤差を測定する場合、Y軸については2つの線
上でピッチ誤差を測定するのに、X軸については1つの
線上でのみピッチ誤差を測定すれば足りるのは次の理由
による。上記実施例では、Y軸がサドル上に設けられた
テーブルで位置決めされる構成を採用し、かつ、ベッド
と工具電極との位置関係が変わらない構成であるので、
テーブルがサドル上をY軸方向に動いた場合でも、X軸
の位置決めはX軸の軸線上で行われ、X軸のヨーイング
の影響を受けず、したがって、工具電極がY軸上のどこ
にあっても、X軸のピッチ誤差が同じである。このため
に、X軸については、X軸の1つの線上でのみ所定間隔
ごとに各ピッチ誤差を測定すれば足りる。
上でピッチ誤差を測定するのに、X軸については1つの
線上でのみピッチ誤差を測定すれば足りるのは次の理由
による。上記実施例では、Y軸がサドル上に設けられた
テーブルで位置決めされる構成を採用し、かつ、ベッド
と工具電極との位置関係が変わらない構成であるので、
テーブルがサドル上をY軸方向に動いた場合でも、X軸
の位置決めはX軸の軸線上で行われ、X軸のヨーイング
の影響を受けず、したがって、工具電極がY軸上のどこ
にあっても、X軸のピッチ誤差が同じである。このため
に、X軸については、X軸の1つの線上でのみ所定間隔
ごとに各ピッチ誤差を測定すれば足りる。
具体的には、テーブル本体1の上に定盤10を置き、そ
の上にワークスタンド21、22、23を設置し、その上に補
助定盤24を置き、この補助定盤24の上にピッチマスター
31、32、33を設置する。一方、上側ワイヤガイド支持ア
ーム40に上側ワイヤガイド41の腕43とが取付けられ、腕
43を介して、ダイヤルゲージ42が取付けられている。ま
た、上側ワイヤガイド41に対応して下側ワイヤガイド51
が設けられている。
の上にワークスタンド21、22、23を設置し、その上に補
助定盤24を置き、この補助定盤24の上にピッチマスター
31、32、33を設置する。一方、上側ワイヤガイド支持ア
ーム40に上側ワイヤガイド41の腕43とが取付けられ、腕
43を介して、ダイヤルゲージ42が取付けられている。ま
た、上側ワイヤガイド41に対応して下側ワイヤガイド51
が設けられている。
そして、ピッチマスター31、32、33の測定部がワイヤ
ガイドの下にくるようにセットし、ダイヤルゲージ42の
先が、ワイヤガイドの下に位置するようにセットする。
この場合、その誤差は±5mm程度でよい。この実施例で
は、第3図(1)、(2)で示されているように、20mm
間隔ごとのピッチ誤差を測定しているのに対して、測定
データ列は10mm間隔で取られているが、これは、実測し
た20mm間隔ごとに2つの測定値の中間値をとって測定デ
ータとしているためである。なお、第3図(1)、
(2)に示されている測定値は、パルス数を示したもの
である。
ガイドの下にくるようにセットし、ダイヤルゲージ42の
先が、ワイヤガイドの下に位置するようにセットする。
この場合、その誤差は±5mm程度でよい。この実施例で
は、第3図(1)、(2)で示されているように、20mm
間隔ごとのピッチ誤差を測定しているのに対して、測定
データ列は10mm間隔で取られているが、これは、実測し
た20mm間隔ごとに2つの測定値の中間値をとって測定デ
ータとしているためである。なお、第3図(1)、
(2)に示されている測定値は、パルス数を示したもの
である。
次に、上記実施例におけるピッチ誤差の補正値を計算
する。
する。
この場合、上記理由によって、X軸の補正データにつ
いては、所定の線上において測定した各ピッチ誤差と同
じ値を、各格子点におけるX軸方向の補正データとして
NC部に入力する。一方、Y軸ついては、2つの線上で測
定しているので、X軸の(−)ストロークエンドから
(+)ストロークエンドまでの間の格子点におけるY軸
方法の補正データとして、2つの線上のそれぞれ対応す
る測定点の各ピッチ誤差を比較配分し、それぞれNC部に
入力する。
いては、所定の線上において測定した各ピッチ誤差と同
じ値を、各格子点におけるX軸方向の補正データとして
NC部に入力する。一方、Y軸ついては、2つの線上で測
定しているので、X軸の(−)ストロークエンドから
(+)ストロークエンドまでの間の格子点におけるY軸
方法の補正データとして、2つの線上のそれぞれ対応す
る測定点の各ピッチ誤差を比較配分し、それぞれNC部に
入力する。
次に、上記実施例をより具体的に説明する。
第3図(1)は、測定によって得られたX軸と平行な
所定の線上のピッチ誤差の測定データ列を示す図であ
り、図3(2)は、Y軸と平行な2つの線上のピッチ誤
差の測定データ列を示す図である。なお、mは、X軸の
ストロークを示し、nは、Y軸のストロークを示すもの
である。
所定の線上のピッチ誤差の測定データ列を示す図であ
り、図3(2)は、Y軸と平行な2つの線上のピッチ誤
差の測定データ列を示す図である。なお、mは、X軸の
ストロークを示し、nは、Y軸のストロークを示すもの
である。
これら測定データ列に基づいて、X軸の補正値XPa
(x,y)、Y軸の補正値YPa(x,y)を、次の式、で
求める。
(x,y)、Y軸の補正値YPa(x,y)を、次の式、で
求める。
XPa(i,j)=XPi … YPa(i,j)=Y1Pj−(Y1Pj−Y2Pj)×i/m … ここで、ダイヤルゲージの(+)値は、(+)の補正
値としてNC部に入力し、ダイヤルゲージの(−)値は、
(−)の補正値としてNC部に入力する。
値としてNC部に入力し、ダイヤルゲージの(−)値は、
(−)の補正値としてNC部に入力する。
第4図と第5図とは、上記式、式によって得られ
たX軸の補正データとY軸の補正データとを見やすくま
とめた図である。
たX軸の補正データとY軸の補正データとを見やすくま
とめた図である。
次に、上記実施例における真直度の測定について説明
する。
する。
図示しない直角マスターの測定面を、X軸の線上と、
Y軸の線上とに置き、ダイヤルゲージの先がワイヤガイ
ドの下に位置するようにする。この場合、その誤差は±
5mm程度である。なお、測定開始の位置は、X軸、Y軸
の各(−)ストロークエンドに設定するのが望ましい。
そして、X軸の平行を合わせ、X軸の所定の線の真直度
とY軸の1つの線の真直度(すなわち、X軸に対するY
軸の直角度)をそれぞれ、10mm間隔で測定する。
Y軸の線上とに置き、ダイヤルゲージの先がワイヤガイ
ドの下に位置するようにする。この場合、その誤差は±
5mm程度である。なお、測定開始の位置は、X軸、Y軸
の各(−)ストロークエンドに設定するのが望ましい。
そして、X軸の平行を合わせ、X軸の所定の線の真直度
とY軸の1つの線の真直度(すなわち、X軸に対するY
軸の直角度)をそれぞれ、10mm間隔で測定する。
第6図、第7図は、上記のようにして得られた測定デ
ータを示す図であり、第6図は、X軸の線上の真直度誤
差の測定データ列を示す図表であり、第7図は、Y軸の
1つの線上の真直度(X軸の所定の線上に対する直角度
誤差)の測定データ列を示す図表である。
ータを示す図であり、第6図は、X軸の線上の真直度誤
差の測定データ列を示す図表であり、第7図は、Y軸の
1つの線上の真直度(X軸の所定の線上に対する直角度
誤差)の測定データ列を示す図表である。
次に、上記実施例において、真直度の補正によって位
置決め誤差の補正を行なう。
置決め誤差の補正を行なう。
概略説明すれば、X軸については、X軸のピッチ誤差
の補正値に、Y軸の1つの線上の真直度誤差の測定値YS
jを加算し、Y軸については、Y軸のピッチ誤差の補正
値にX軸の真直度誤差の測定値XSjを加算する。
の補正値に、Y軸の1つの線上の真直度誤差の測定値YS
jを加算し、Y軸については、Y軸のピッチ誤差の補正
値にX軸の真直度誤差の測定値XSjを加算する。
より具体的には、X軸の補正値(ピッチ誤差+真直度
誤差)XPb(x,y)が次の式で示され、Y軸の補正値
(ピッチ誤差+真直度誤差)YPb(x,y)が次の式で示
される。
誤差)XPb(x,y)が次の式で示され、Y軸の補正値
(ピッチ誤差+真直度誤差)YPb(x,y)が次の式で示
される。
XPb(i,j)=XPa(i,j)+YSj … YPb(i,j)=YPa(i,j)+XSi … 上記式、式で求めたデータを使って、各格子点の
ピッチ誤差と真直度誤差とを加算した誤差、すなわち位
置決め誤差が補正される。
ピッチ誤差と真直度誤差とを加算した誤差、すなわち位
置決め誤差が補正される。
なお、ダイヤルゲージの(+)値を、(+)の補正値
として採用し、ダイヤルゲージの(−)値を、(−)の
補正値として採用する。
として採用し、ダイヤルゲージの(−)値を、(−)の
補正値として採用する。
第8図は、上記実施例において、式、式で得られ
た補正値を整理したX軸の位置決め補正データを示す図
表である。
た補正値を整理したX軸の位置決め補正データを示す図
表である。
第9図は、上記実施例において、上記式、式によ
って得られた補正値を整理したY軸の位置決め補正デー
タを示す図表である。
って得られた補正値を整理したY軸の位置決め補正デー
タを示す図表である。
上記実施例を別の観点から見ると、上記実施例は、第
2図に示すようにX−Y軸平面における位置決め補正を
行なうものであり、X−Y軸平面上で、第2図に示す
a、b、c、dの4点を設定し、これら4点で囲まれる
4辺形を想定したものである。なお、a点、d点を含む
直線と、b点、c点を含む直線とをX軸と平行に設定
し、a点、b点を含む直線と、c点、d点を含む直線と
をY軸と平行に設定する。
2図に示すようにX−Y軸平面における位置決め補正を
行なうものであり、X−Y軸平面上で、第2図に示す
a、b、c、dの4点を設定し、これら4点で囲まれる
4辺形を想定したものである。なお、a点、d点を含む
直線と、b点、c点を含む直線とをX軸と平行に設定
し、a点、b点を含む直線と、c点、d点を含む直線と
をY軸と平行に設定する。
そして、軸移動装置が直線運動した場合における上記
4辺形の各辺についてピッチ誤差(送り誤差)を測定
し、図2に示すa−b間をワイヤガイドが相対的に移動
した場合における軌跡と、図2に示すa−d間をワイヤ
ガイドが相対的に移動した場合における軌跡との真直度
誤差を測定し、a−d(基準線とする)間をワイヤガイ
ドが相対的に移動した場合における軌跡の真直度誤差を
測定する。
4辺形の各辺についてピッチ誤差(送り誤差)を測定
し、図2に示すa−b間をワイヤガイドが相対的に移動
した場合における軌跡と、図2に示すa−d間をワイヤ
ガイドが相対的に移動した場合における軌跡との真直度
誤差を測定し、a−d(基準線とする)間をワイヤガイ
ドが相対的に移動した場合における軌跡の真直度誤差を
測定する。
なお、X1Piは、a−d間のピッチ誤差(直線運動の送
り誤差)のうち、i番目のピッチ誤差の値であり、X2Pi
は、b−c間のピッチ誤差のうちi番目の値である。Y1
Pjは、a−b間のピッチ誤差のうち、j番目の値であ
り、Y2Pjは、d−c間のピッチ誤差のうち、j番目の値
である。また、XSiは、基準線(a−d間)に対するa
−b間の直角度誤差のうちで、i番目の値であり、YSj
は、a−d間の真直度誤差のうちで、j番目の値であ
る。また、XE(i,j)、YE(i,j)は、格子点(i,j)の
位置決め誤差のX、Y軸成分の値である。格子点(i,
j)は、X軸を所定間隔で分割した分割点ごとにY軸と
平行に線を引き、Y軸を所定間隔で分割した分割点ごと
にY軸と平行に線を引き、これらの線が交差した点であ
る。
り誤差)のうち、i番目のピッチ誤差の値であり、X2Pi
は、b−c間のピッチ誤差のうちi番目の値である。Y1
Pjは、a−b間のピッチ誤差のうち、j番目の値であ
り、Y2Pjは、d−c間のピッチ誤差のうち、j番目の値
である。また、XSiは、基準線(a−d間)に対するa
−b間の直角度誤差のうちで、i番目の値であり、YSj
は、a−d間の真直度誤差のうちで、j番目の値であ
る。また、XE(i,j)、YE(i,j)は、格子点(i,j)の
位置決め誤差のX、Y軸成分の値である。格子点(i,
j)は、X軸を所定間隔で分割した分割点ごとにY軸と
平行に線を引き、Y軸を所定間隔で分割した分割点ごと
にY軸と平行に線を引き、これらの線が交差した点であ
る。
上記のように、直線運動する2つの軸移動装置の直交
2軸平面内の上記2軸の一方の軸に平行な所定の線と、
上記2軸の他方の軸に平行であってしかも上記所定の線
の(−)、(+)のそれぞれのストロークエンドにそれ
ぞれ直交する2つの線との、それぞれの線上におけるピ
ッチ誤差と、上記所定の線とこれに直交する2つの線と
のうちの少なくとも1つの線の真直度誤差とを測定し、
この測定によって得られた測定データに基づいて、それ
らの線に平行に等間隔に設けられた各線の格子点で形成
される平面内の他の位置の誤差を演算して求めるので、
平面全域にわたって安定した位置決め精度を得ることが
でき、しかも、その誤差を測定する時間が短縮される。
2軸平面内の上記2軸の一方の軸に平行な所定の線と、
上記2軸の他方の軸に平行であってしかも上記所定の線
の(−)、(+)のそれぞれのストロークエンドにそれ
ぞれ直交する2つの線との、それぞれの線上におけるピ
ッチ誤差と、上記所定の線とこれに直交する2つの線と
のうちの少なくとも1つの線の真直度誤差とを測定し、
この測定によって得られた測定データに基づいて、それ
らの線に平行に等間隔に設けられた各線の格子点で形成
される平面内の他の位置の誤差を演算して求めるので、
平面全域にわたって安定した位置決め精度を得ることが
でき、しかも、その誤差を測定する時間が短縮される。
上記実施例は、a、b、c、dを頂点とする4辺形の
内側に格子点を作り、これらの格子点における位置決め
補正データを求めるものであるが、上記4辺形の外側に
おける点の位置決め補正データを求めるようにしてもよ
い。また、上記実施例においては、a、b、c、dを頂
点とする4辺形の各辺上でピッチ誤差等を測定している
が、上記辺と平行の直線に基づいて、ピッチ誤差等を測
定するようにしてもよい。
内側に格子点を作り、これらの格子点における位置決め
補正データを求めるものであるが、上記4辺形の外側に
おける点の位置決め補正データを求めるようにしてもよ
い。また、上記実施例においては、a、b、c、dを頂
点とする4辺形の各辺上でピッチ誤差等を測定している
が、上記辺と平行の直線に基づいて、ピッチ誤差等を測
定するようにしてもよい。
さらに、上記実施例は、X−Y軸平面における位置決
め補正データを求める方法であるが、この他にX−Y軸
平面、Y−Z軸平面においても、上記と同様に位置補正
データを求めるようにしてもよい。
め補正データを求める方法であるが、この他にX−Y軸
平面、Y−Z軸平面においても、上記と同様に位置補正
データを求めるようにしてもよい。
上記実施例は、ワイヤカット放電加工機についてのも
のであるが、型彫放電加工機についても上記実施例を適
用することができ、放電加工機以外にも、同様の装置構
成を有するマシニングセンターや測定器についても、上
記実施例を適用することができる。上記測定器の例とし
ては、三次元測定器、工具顕微鏡等が挙げられる。
のであるが、型彫放電加工機についても上記実施例を適
用することができ、放電加工機以外にも、同様の装置構
成を有するマシニングセンターや測定器についても、上
記実施例を適用することができる。上記測定器の例とし
ては、三次元測定器、工具顕微鏡等が挙げられる。
[発明の効果] 本発明によれば、平面全域にわたって安定した位置決
め精度を得ることができるとともに、そのための誤差測
定時間を短縮することができるという効果を奏する。
め精度を得ることができるとともに、そのための誤差測
定時間を短縮することができるという効果を奏する。
第1図(1)は、本発明の一実施例の平面図であり、同
図(2)は、その正面図である。 第2図は、上記実施例の説明図である。 第3図(1)、(2)は、上記実施例におけるX、Y軸
のピッチ誤差の測定データ列を示す図表である。 第4図、第5図は、上記実施例におけるX、Y軸ピッチ
誤差補正データを示す図表である。 第6図、第7図は、上記実施例におけるX、Y軸の真直
度誤差データ列を示す図表である。 第8図、第9図は、X、Y軸の位置決め補正データをま
とめた図表である。 10……定盤 21、22、23……ワークスタンド、 31、32、33……ピッチマスター、 42……ダイヤルゲージ。
図(2)は、その正面図である。 第2図は、上記実施例の説明図である。 第3図(1)、(2)は、上記実施例におけるX、Y軸
のピッチ誤差の測定データ列を示す図表である。 第4図、第5図は、上記実施例におけるX、Y軸ピッチ
誤差補正データを示す図表である。 第6図、第7図は、上記実施例におけるX、Y軸の真直
度誤差データ列を示す図表である。 第8図、第9図は、X、Y軸の位置決め補正データをま
とめた図表である。 10……定盤 21、22、23……ワークスタンド、 31、32、33……ピッチマスター、 42……ダイヤルゲージ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23Q 15/24 B23H 7/26 B05B 19/18 B23H 7/02
Claims (2)
- 【請求項1】直線運動する2つの軸移動装置の直交2軸
平面内に、上記2軸の一方の軸に平行な1つの所定の線
と、上記2軸の他方の軸に平行であり、しかも上記所定
の線に直交する2つの線とを設定する3線設定段階と; 上記1つの所定の線上と上記2つの線上とにおいて、そ
れぞれ所定の間隔ごとにピッチ誤差を測定し、また、上
記1つの所定の線と上記2つの線とのうちの少なくとも
1つの線の線上において、所定の間隔ごとに真直度誤差
を測定する誤差測定段階と; 上記誤差測定段階で得られた測定データに基づいて、上
記1つの所定の線に平行で等間隔の複数の平行線と上記
2つの線に平行で等間隔の複数の平行線とによって形成
される各格子点における位置補正データを演算する位置
補正データ演算段階と; 上記位置補正データに基づいて、上記2つの軸移動装置
の位置決め誤差を補正する位置決め誤差補正段階と; を有することを特徴とする位置補正方法。 - 【請求項2】請求項(1)において、 上記1つの所定の線は、Y軸機械座標0の位置に設定さ
れている線であり、 上記2つの線は、X軸の(−)ストロークエンドに設定
されている線と、上記X軸の(+)ストロークエンドに
設定されている線とであることを特徴とする位置補正方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29718289A JP2883130B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 位置補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29718289A JP2883130B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 位置補正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03161247A JPH03161247A (ja) | 1991-07-11 |
JP2883130B2 true JP2883130B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=17843235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29718289A Expired - Lifetime JP2883130B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 位置補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2883130B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0432906A (ja) * | 1990-05-23 | 1992-02-04 | Makino Milling Mach Co Ltd | 多軸数値制御機械のピッチ誤差補正方法 |
JP5030653B2 (ja) * | 2007-04-20 | 2012-09-19 | 株式会社牧野フライス製作所 | 数値制御工作機械及び数値制御装置 |
JP5226839B2 (ja) | 2011-08-17 | 2013-07-03 | ファナック株式会社 | 位置決め精度補正機能を備えたワイヤ放電加工機 |
CN102642060A (zh) * | 2012-05-04 | 2012-08-22 | 太仓市弧螺机电有限公司 | 一种电极夹具调节装置 |
-
1989
- 1989-11-15 JP JP29718289A patent/JP2883130B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03161247A (ja) | 1991-07-11 |
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