JP3394744B2 - 試料情報設定方法および分析システム - Google Patents

試料情報設定方法および分析システム

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JP3394744B2
JP3394744B2 JP2000184306A JP2000184306A JP3394744B2 JP 3394744 B2 JP3394744 B2 JP 3394744B2 JP 2000184306 A JP2000184306 A JP 2000184306A JP 2000184306 A JP2000184306 A JP 2000184306A JP 3394744 B2 JP3394744 B2 JP 3394744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分析装置に対して
試料の搬出入を行う試料交換機の試料テーブル上に保持
された複数の試料について、試料の品種および試料テー
ブル上での保持位置を含む識別データを、分析装置の作
動を制御する制御装置に設定する試料情報設定制御方法
および分析システムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】分析
装置に対して試料の搬出入を行う試料交換機を備えた分
析システムでは、試料テーブル上に縦横に複数個並べて
保持された試料のうち、特定の試料を試料交換機の搬送
手段が取り出して分析装置の投入口へ搬送して分析装置
で分析を行う。この分析が終了すると、搬送手段がその
試料を戻し、次の試料を同様の方法で搬送して分析装置
でこの試料の分析を行う。このような連続的な動作は、
予め操作者が分析装置の制御装置に入力した、各試料の
試料テーブル上での保持位置および分析条件等の試料に
関する識別データ、ならびに分析順序などからなる分析
作業用データに基づいて制御される。
【0003】操作者は、図1(b)に示すように、試料
交換機の試料テーブル21上に複数の試料3を保持させ
た後、蛍光X線分析装置が分析を開始する前に、分析装
置の制御に必要な情報である分析作業用データを入力し
ておかなければならない。
【0004】このような分析作業用データの入力は、図
7の分析予約入力表150が表示された入力画面101
を見ながら、操作者が行う。分析予約入力表150の最
上段には、横方向一列に並んだ項目欄151が表示さ
れ、分析作業用データを設定する操作者は、この項目欄
151の下の1行ごとの識別データ入力欄156に、分
析順序にしたがって、上から順番に試料に関する識別デ
ータを入力する。
【0005】識別データのうち試料の保持位置を入力す
る際、操作者は、保持位置入力欄158に、図1(b)
の試料テーブル21に既に保持された試料の位置を示す
座標を入力する。例えば、試料テーブル21において、
横方向であるX方向の座標が2(紙面の左から2番
目)、縦方向であるY方向の座標が1(紙面の上から1
番目)である保持位置に載置した試料について入力する
場合、保持位置入力欄158に、「2−1」と入力す
る。
【0006】しかし、分析作業用データの入力は、操作
者が既に全ての試料を載置した試料テーブル21上の配
置を思い出しながら、または試料テーブル21上を見な
がら行うので、操作者は、保持位置入力欄158に試料
テーブル上の試料位置を示す座標を入力する際、頭の中
で試料テーブル21上のイメージから試料位置を示す座
標を求めなければならない。すなわち、試料テーブル2
1上の横方向の座標が2、縦方向の座標が1に保持され
ている試料を見ても、ただちに保持位置が「2−1」で
あると認識するのは容易でない。したがって、試料の保
持位置を入力する際には入力ミスが生じやすい。
【0007】また、分析予約入力表150では、分析条
件名入力欄159に分析に必要なパラメータなどが設定
されて予め登録されている分析条件名、例えば「銅合
金」などを入力しなければならない。しかし、操作に慣
れていない操作者にとって、分析条件名入力欄159に
何を入力すべきかは把握し難い。
【0008】そこで本発明は、試料テーブル上での保持
位置および試料の品種を含む識別データを入力する際
に、入力ミスが生じにくく、かつ入力が簡易にできる試
料情報設定方法および分析システムの装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の試料情報設定方法および分析システムは、
分析装置に対して試料の搬出入を行う試料交換機の試料
テーブル上に保持された複数の試料について、試料の品
種および試料テーブル上での保持位置を含む識別データ
を、分析装置の作動を制御する制御装置に設定する試料
情報設定方法であって、表示画面上に、試料の品種に応
じた図形からなる複数の試料イメージと試料テーブル上
の複数の保持位置を示す保持位置図とを表示し、操作者
が前記表示画面上に表示された特定の試料イメージを選
択して、前記保持位置図中の特定の保持位置表示を指定
すると、選択された試料イメージを指定された保持位置
表示に重ねて表示して、試料テーブル上に実際に保持さ
れた試料の品種および配置を再現し、操作者が選択した
試料イメージおよび指定した保持位置表示に基づいて、
前記試料テーブル上に保持された試料について、試料の
品種および試料テーブル上での保持位置を含む識別デー
タを、分析装置の作動を制御する制御装置に設定する。
【0010】この構成によれば、表示画面上に、試料の
品種に応じた図形からなる複数の試料イメージと試料テ
ーブル上の複数の保持位置を示す保持位置図とが表示さ
れるから、操作者は、試料テーブル上に実際に試料を載
置した動作と同じような操作を表示画面を見ながら行え
ばよいので、従来のように操作者が頭の中で試料の保持
位置を座標に変換する必要はなく、入力作業が簡易にな
るとともに、入力ミスが生じにくい。また、入力ミスが
ないかを操作者が確認する際にも、表示画面上に再現さ
れた試料の品種および配置と実際の試料テーブルとを見
比べれるだけで入力ミスが一目瞭然となるので、入力ミ
スの発見が容易である。
【0011】ここで、「試料テーブル上での保持位置」
とは、試料の搬出入において、試料テーブル上から試料
を取り出したり戻す際に、試料交換機が必要とする位置
情報である。例えば、縦横に試料を並べて配置する試料
テーブルでは、横方向および縦方向の座標によって示さ
れ、一列に試料を並べて配置する試料テーブルでは、横
方向または縦方向の座標のいずれか一方によって示され
る。「試料の品種」には、適切な分析条件を決定する全
ての要素を含めることが好ましく、例えば試料の寸法、
形状または重量等の試料の性状のような要素も含めるこ
とができる。
【0012】本発明の好ましい実施形態では、前記試料
イメージが重ねられた前記保持位置表示を操作者が指定
すると、この試料イメージに対応した試料の品種を示す
文字を表示する。この構成によれば、図形からなる試料
イメージだけでは試料の品種が判別しにくい場合でも、
前記文字によって、試料の品種が明らかになる。したが
って、操作者は、入力ミスがないことを一層確実に認識
できる。
【0013】本発明の好ましい実施形態では、試料テー
ブル上に実際に保持された試料の品種および配置が前記
表示画面上に再現されると、この表示画面と同一の表示
画面上に、試料の分析順序に従って、各試料の保持位置
および品種を列記した分析予約リストを表示する。この
構成によれば、操作者が分析予約の表に直接入力しなく
ても分析予約リストが作成されて表示されるので、各試
料の試料テーブル上での保持位置および分析条件等の試
料に関する識別データ、ならびに分析順序などからなる
分析作業用データの入力を容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態にかかる
分析システムを図面にしたがって説明する。図1(a)
に示すように、本分析システムは、試料を蛍光X線分析
する蛍光X線分析装置10と、蛍光X線分析装置10に
対して試料の搬出入を行う試料交換機20とを備える。
【0015】蛍光X線分析装置10は、試料3が固定さ
れる試料台8と、試料3に1次X線2を照射するX線源
1と、試料3から発生する2次X線6の強度を測定する
検出手段9とを備えている。試料台8は、試料室13内
のターレット14上に配置され、試料室13の試料投入
口15から投入された試料3が、ターレット14の回転
によって分析位置に移動される。検出手段9は、試料3
から発生した2次X線4を分光する分光器5と、分光器
5で分光された波長ごとの2次X線6の強度を測定する
検出器7とからなる。この蛍光X線分析装置10は、分
光器5と検出器7が図示しないゴニオメータによって連
動されるいわゆるスキャン型の蛍光X線分析装置であ
る。なお、分光器5を用いずに、エネルギ分解能の高い
検出器を検出手段としてもよい。
【0016】試料交換機20は、蛍光X線分析装置10
で分析される複数の試料3を保持する試料テーブル21
と、この試料テーブル21から試料3を取り出して蛍光
X線分析装置の試料投入口15まで搬送する搬送手段2
4と、搬送手段24を制御する搬送制御手段23とを備
える。図1(b)に示すように、試料テーブル21は平
面視において長方形状であり、矢印X方向の横方向およ
び矢印Y方向の縦方向にそれぞれ等間隔の位置に試料保
持部22を有し、この試料保持部22に試料3を並べて
保持することができる。
【0017】図1(a),(b),(c)に示すよう
に、搬送手段24は、試料3を掴むアーム25と、アー
ム25をY方向にスライドさせるバー26と、バー26
を矢印Z方向の上下方向にスライドさせるスタンド27
と、このスタンド27を矢印X方向にスライドさせるレ
ール28とを有し、アーム25がX方向およびY方向の
あらゆる位置における試料3を掴んで分析用の試料投入
口15に運ぶことができる。
【0018】このように試料テーブル21上に複数の試
料3を保持することができるので、分析対象である分析
試料の他に、品質管理のために日常的に行う定常分析に
用いる標準化試料や、分析試料を分析する前に各組成成
分が規格値内にはいることを確かめて、バイアス修正値
の算出値に用いるチェック試料などの全ての試料を保持
しておくことができる。
【0019】本分析システムは、また、搬送制御手段2
3を制御して試料3を蛍光X線分析装置10に搬出入さ
せ、設定された試料の品種に応じた分析条件にしたがっ
て分析装置10のX線源1、ゴニオメータ、検出器7等
を作動させて試料3の分析を実行する制御装置30と、
CRT等の表示器(表示手段)31と、マウス等のポイ
ンティングデバイスからなる入力手段32と、以下の処
理手段40とを備える。
【0020】処理手段40は、入力画面表示制御手段4
1と、再現画面表示制御手段42と、文字表示制御手段
43と、分析予約リスト表示制御手段44とを有する。
入力画面表示制御手段41は、表示器31の表示画面上
に、試料の品種に応じた図形からなる複数の試料イメー
ジと試料テーブル21上の複数の保持位置を示す保持位
置図とを表示させる。再現画面表示制御手段42は、操
作者が入力手段32によって、表示器31の表示画面上
に表示された特定の試料イメージを選択して、保持位置
図中の特定の保持位置表示を指定すると、選択された試
料イメージを指定された保持位置表示に重ねて表示させ
て、試料テーブル21上に実際に保持された試料の品種
および配置を再現する。文字表示制御手段43は、表示
器21の表示画面上で、試料イメージが重ねられた保持
位置表示を操作者が入力手段32によって指定すると、
この試料イメージに対応した試料の品種を示す文字を表
示器31の表示画面に表示させる。分析予約リスト表示
制御手段44は、試料テーブル31上に実際に保持され
た試料の品種および配置が表示画面上に再現されると、
この表示画面と同一の表示画面上に、試料の分析順序に
従って、各試料の保持位置および品種を列記した分析予
約リストを表示させる。
【0021】処理手段40は、また、操作者が選択した
試料イメージおよび指定した保持位置表示に基づいて、
試料テーブル21上に保持された試料3について、試料
テーブル21上での保持位置および試料の品種を含む識
別データを制御装置30に設定する試料識別データ設定
手段45を有する。
【0022】処理手段50は、さらに、品種分析条件記
憶手段46を有する。蛍光X線分析においては、分析す
る品種によって、分析対象とすべき成分(元素)、測定
すべき蛍光X線、測定雰囲気、検量線の次数等における
適切な分析条件が異なる。そこで、この品種分析条件記
憶手段46には、予め各品種ごとに適切な分析条件を記
憶させておく。
【0023】処理手段50は、さらに、試料識別データ
記憶手段47を有する。この試料識別データ記憶手段4
7は、操作者が選択した試料イメージおよび指定した保
持位置表示に基づいて、試料ごとに、種類および試料テ
ーブル上での保持位置を含む識別データを記憶する。こ
れら記憶された識別データに加えて、分析順序も含めた
分析作業用データが、試料識別データ設定手段45によ
って制御装置30に設定される。
【0024】次に、本システムの動作について説明す
る。まず、操作者は、蛍光X線分析の分析対象とする分
析試料、ならびに標準化試料およびチェック試料など、
蛍光X線分析装置の自動運転において必要な全ての試料
を、試料交換機の試料テーブル21上に載置しておく。
【0025】蛍光X線分析装置の運転に先立ち、蛍光X
線分析装置の自動運転に必要な分析作業用データを制御
装置30に設定するために、操作者が表示画面を見なが
ら行う操作の方法について、図2〜6を参照して説明す
る。
【0026】まず、図2に示すように、入力画面表示制
御手段41が表示器21に入力画面31aを表示させ
る。この入力画面31aには、分析予約入力表50のウ
ィンドと、これとは別に、試料保持図60のウィンドが
表示されている。
【0027】分析予約入力表50は、横方向一列に並ん
だ項目欄51が表示され、左側から順に、分析順序項目
欄52に「シーケンスNo.」、保持位置項目欄53に
「ポジションNo.」、ジョブ番号項目欄54に「ジョ
ブNo.」、分析条件名項目欄55に「分析条件名」の
文字が表示されている。分析順序項目欄52の下には、
上から順番に「1」、「2」…の文字が表示されてお
り、分析順序を示している。
【0028】試料保持図60は、試料テーブル21(図
1(b))上の複数の保持位置を示すもので、試料テー
ブル21の平面視を模式的に表している。すなわち、所
定の色の長方形で表した試料保持図60の中に、背景と
は異なる色の円形で表した保持位置表示61が複数配置
されている。これら保持位置表示61は、図1(b)の
各試料保持部22の位置、つまり試料テーブル21上の
試料の保持位置に対応して配置されており、本実施形態
では、表示画面31aの左右方向に6個、上下方向に4
個、合計24個の保持位置表示61が、試料テーブル2
1上の試料保持部22の配置どおりに整列している。試
料保持図60には、また、試料テーブル21の横方向の
位置を示す横方向座標欄62と、縦方向の位置を示す縦
方向座標欄63とが存在し、横方向には「1」〜
「6」、縦方向には「1」〜「4」の数字が表されてい
る。
【0029】このように、複数の保持位置表示61は、
試料保持部22の配置を正確に再現しているが、その形
状や大きさなどは、試料テーブル21上の試料保持部2
2をそのまま再現する必要はなく、例えば、保持位置表
示61は、円形以外の形状でもよい。
【0030】入力画面31aがこのように表示された状
態で、図3に示すように、操作者は、まず、予め定まっ
た作業予定に従って、分析予約入力表50の分析順序
(シーケンスNo.)が「1」である識別データ入力欄
56のジョブ番号入力欄57にマウスのポインタを合わ
せて、定量分析である旨を入力する。すると、入力画面
31aには、試料の品種一覧表70が、分析予約入力表
50および試料保持図60とは別のウィンドとして、表
示される。なお、ジョブ番号入力欄57には、定量分析
以外に、定性分析である旨を操作者が入力できる。
【0031】試料の品種一覧表70は、定量分析におけ
る一覧表であることを示す題名欄71と、「品種名」と
いう文字からなる品種名見出し欄72と、試料の品種に
応じた図形からなる複数の試料イメージ73と、各試料
イメージ73に対応した試料の品種名文字74とから構
成される。このような試料イメージ73は試料の品種名
文字74とともに予め登録されたものである。試料イメ
ージ73は、試料の品種に対応しており、例えば、試料
が粉末であれば粉末試料を収容する容器の図形、試料が
フィルムであれば薄い膜の図形からなる。このように、
試料イメージ73は試料の品種に対応しているため、品
種分析条件記憶手段46(図1(a))に記憶された品
種ごとの適切な分析条件とも対応している。なお、品種
名74として、銅合金、鋼などが表示されているが、試
料の品種についてのさらに詳細な情報も予め登録してお
いて、品種名とともに品種一覧表70に表示させること
もできる。
【0032】操作者は、試料の品種一覧表70の中か
ら、分析順序(シーケンスNo.)が「1」、つまり最
初に分析する試料の品種に相当する1つの品種を選択す
る。具体的には、マウスを操作してマウスカーソルであ
るポインタを銅合金の試料イメージ73上に合わせて、
マウスのボタンをクリックしてこの試料イメージ73を
選択する。次に、マウスのボタンを押しながらポインタ
を移動させ(ドラグして)、例えば左右方向が2(左か
ら2番目)、上下方向が1(上から1番目)の保持位置
を示す保持位置表示61a上でマウスのボタンを離して
(ドロップして)、特定の保持位置表示を指定する。こ
こで、操作者は、既に全ての試料を載置した試料テーブ
ル21上の配置を思い出しながら、または試料テーブル
21上を見ながら操作を行うが、試料保持図60は、試
料テーブル21のイメージどおりなので、通常の操作者
であれば、ただちに正しい位置の保持位置表示61を指
定することができる。
【0033】このような操作が行われると、再現画面表
示制御手段42(図1(a))が、左右方向は2、上下
方向は1の保持位置表示61aの中心付近に、銅合金の
試料イメージ73を重ねて表示させる。このように、操
作者は、試料テーブル21上に実際に試料3を載置した
動作と同じような操作を表示画面31aを見ながら行え
ばよいので、入力作業は簡易であり、入力ミスが生じに
くい。
【0034】試料イメージ73が保持位置表示61に重
ねて表示されると、分析予約入力表50の保持位置欄5
8に「2−1」、分析条件名欄59に「銅合金」という
文字が表示され、操作者は保持位置や分析条件名を入力
する必要がない。これらの表示と同時に、試料テーブル
21上での保持位置「2−1」、および試料の種類「銅
合金」を含む識別データと、定量分析である旨とが、試
料識別データ記憶手段47に記憶される。
【0035】操作者は、次に、分析予約入力表50の分
析順序(シーケンスNo.)が「2」である識別データ
入力欄86のジョブ番号入力欄88にマウスのポインタ
を合わせて、同様の操作を行う。このようにして、試料
テーブル21上に載置された全ての試料3について、操
作者が試料イメージ73を選択して保持位置表示61に
重ねて表示させると、再現画面表示制御手段42(図1
(a))が、試料テーブル21上に実際に保持された試
料の品種および配置を再現する。
【0036】品種および配置が再現されると、分析予約
入力表50にも全ての項目が設定されて、試料の分析順
序に従って、図4に示すように、各試料の保持位置およ
び品種を列記した分析予約リストが、分析予約リスト表
示制御手段44によって完成する。
【0037】次に、表示画面の修正操作について説明す
る。上述の操作によって、操作者が特定の保持位置表示
61に特定の試料イメージ73を重ねさせてから、その
保持位置表示61から、別の保持位置表示61にこの試
料イメージ73移動させたい場合がある。つまり、操作
者が間違えて保持位置表示61を指定してしまうような
こともあり、この場合に、試料イメージ73を消去し
て、再度試料の品種一覧表70の中から試料イメージ7
3を選択するのでは、手間がかかる。そこで、操作者
は、誤って指定した保持位置表示61における試料イメ
ージ73にマウスのポインタを合わせて、マウスのボタ
ンをクリックしてこの試料イメージ73を選択すればよ
い。例えば、図4の左右方向が5、上下方向が4の保持
位置表示61bに重ねられた試料イメージ73を選択
し、次に、マウスのボタンを押しながらポインタを移動
させ(ドラグして)、移動させたい保持位置表示61で
ある、左右方向が6、上下方向が4における保持位置表
示61c上で、マウスのボタンを離して(ドロップし
て)、特定の保持位置表示を指定する。このような操作
が行われると、再現画面表示制御手段42(図1
(a))は、横方向が5、縦方向が4の保持位置表示6
1bに重ねて表示されていた試料イメージ73を消去し
て、横方向が6、縦方向が4における保持位置表示61
cの中心付近に、銅合金の試料イメージ73を重ねて表
示させる。
【0038】また、操作が特定の保持位置表示61に特
定の試料イメージ73を重ねさせた後、その保持位置表
示61における試料イメージ73を消去させたい場合が
ある。この場合、図5に示すように、操作者は、まず、
この保持位置表示61cにおける試料イメージ73にマ
ウスのポインタに合わせて、マウスのボタンをクリック
してこの試料イメージ73を選択する。次に、マウスの
ボタンを押しながらポインタを移動させ(ドラグし
て)、試料保持図60の外部位置の表示画面31a上で
マウスのボタンを離す(ドロップする)。この操作によ
って、特定の保持位置表示61cに重ねられていた試料
イメージ73が画面31aから消去される。
【0039】以上の操作で、試料保持図60には、各試
料の品種に応じた図形からなる試料イメージ73が表示
されるので、操作者にとっては、各保持位置における試
料の品種を直ちに認識することができる。しかし、図形
だけでは、品種名を正確に認識できないような場合に
は、図6に示すように、試料イメージ73が重ねて表示
された保持位置表示61dにマウスのポインタ33を移
動させれば、吹き出し34が表示され、この吹き出し3
4中に、保持位置表示61dの試料イメージ73に対応
した試料の品種を示す文字、例えば「ガラス」の文字が
表示される。このように、図形からなる試料イメージ7
3だけでは試料の品種が判別しにくい場合でも、文字
「ガラス」という表示によって、試料の品種が明らかに
なる。したがって、操作者は、入力ミスがないことを一
層確実に認識できる。
【0040】試料テーブル上に実際に保持された試料の
種別および配置が再現されると、通常、次に操作者は、
入力ミスがないかを確認する。この際、試料保持図60
と実際の試料テーブル21とを見比べれば、入力ミスが
一目瞭然となり、入力ミスの発見が容易である。入力ミ
スがないことを確かめた後、操作者は、表示画面31a
上に表示されている確定ボタン(図示せず)を選択入力
する。
【0041】この確定ボタンが選択入力されると、図1
(a)に示す試料識別データ設定手段45が、試料識別
データ記憶手段47に記憶された全ての試料についての
識別データと、分析順序とからなる分析作業用データを
制御装置30に設定する。
【0042】この分析作業用データが制御装置30に設
定された後、蛍光X線分析装置10の自動運転が開始
し、制御装置30に設定された分析作業用データに基づ
いて制御が行われる。
【0043】自動運転中は、分析予約入力表50に全て
の項目が設定されることにより完成した分析予約リスト
が、表示器の画面に表示されている。ここで、分析中の
試料については、そのシーケンスNo.を含む行の色が
周囲とは異なる色で表示され、これによって、操作者に
分析中であることを認識させることができる。
【0044】本実施形態では、図1(a)の品種分析条
件記憶手段46には、品種ごとに適切な分析条件が記憶
されているものとしたが、同一品種であっても、粉体、
固体などの性状に応じて分析条件が異なることがある。
このような場合、品種分析条件記憶手段46には、試料
の品種および性状ごとに適切な分析条件を記憶し、図3
の各試料イメージ73は、品種および性状に対応させて
もよい。このように、試料イメージ73は、予め記憶さ
れた分析条件に対応させるものであって、任意に登録し
ておくことができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、操作者
は、試料テーブル上に実際に試料を載置した動作と同じ
ような操作を表示画面を見ながら行えばよいので、従来
のように操作者が頭の中で試料の保持位置を座標に変換
する必要はなく、入力作業が簡易になるとともに、入力
ミスが生じにくい。また、入力ミスがないかを操作者が
確認する際にも、表示画面上に再現された試料の品種お
よび配置と実際の試料テーブルとを見比べれるだけで入
力ミスが一目瞭然となるので、入力ミスの発見が容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態にかかる分析シス
テムを示す概略構成図であり、(b)はこの分析システ
ムの一部である試料交換機の平面図、(c)は側面図で
ある。
【図2】同システムの表示器における表示の一例を示す
図である。
【図3】同システムの表示器における表示の他の例を示
す図である。
【図4】同システムの表示器における表示のさらに他の
例を示す図である。
【図5】同システムの表示器における表示のさらに他の
例を示す図である。
【図6】同システムの表示器における表示のさらに他の
例を示す図である。
【図7】従来の分析システムの表示器における表示を示
す図である。
【符号の説明】
3…試料、10…分析装置、20…試料交換機、21…
試料テーブル、31a…画面、60…保持位置図、61
…保持位置表示、73…試料イメージ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 23/223 G01N 35/02 G06F 3/00 657

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析装置に対して試料の搬出入を行う試
    料交換機の試料テーブル上に保持された複数の試料につ
    いて、試料の品種および試料テーブル上での保持位置を
    含む識別データを、分析装置の作動を制御する制御装置
    に設定する試料情報設定方法であって、 表示画面上に、試料の品種に応じた図形からなる複数の
    試料イメージと試料テーブル上の複数の保持位置を示す
    保持位置図とを表示し、 操作者が前記表示画面上に表示された特定の試料イメー
    ジを選択して、前記保持位置図中の特定の保持位置表示
    を指定すると、選択された試料イメージを指定された保
    持位置表示に重ねて表示して、試料テーブル上に実際に
    保持された試料の品種および配置を再現し、 操作者が選択した試料イメージおよび指定した保持位置
    表示に基づいて、前記試料テーブル上に保持された試料
    について、試料の品種および試料テーブル上での保持位
    置を含む識別データを、分析装置の作動を制御する制御
    装置に設定する試料情報設定方法。
  2. 【請求項2】 試料を分析する分析装置と、 前記分析装置の作動を制御する制御装置と、 分析装置で分析される複数の試料を保持する試料テーブ
    ルを有し、分析装置に対して試料の搬出入を行う試料交
    換機と、 表示手段と、 入力手段と、 前記表示手段の表示画面上に、試料の品種に応じた図形
    からなる複数の試料イメージと前記試料テーブル上の複
    数の保持位置を示す保持位置図とを表示させる入力画面
    表示制御手段と、 操作者が前記入力手段によって、前記表示手段の表示画
    面上に表示された特定の試料イメージを選択して、前記
    保持位置図中の特定の保持位置表示を指定すると、選択
    された試料イメージを指定された保持位置表示に重ねて
    表示させて、試料テーブル上に実際に保持された試料の
    品種および配置を再現する再現画面表示制御手段と、 操作者が選択した試料イメージおよび指定した保持位置
    表示に基づいて、前記試料テーブル上に保持された試料
    について、試料の品種および試料テーブル上での保持位
    置を含む識別データを前記制御装置に設定する試料識別
    データ設定手段とを備えた分析システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、さらに、前記表示手
    段の表示画面上で、前記試料イメージが重ねられた前記
    保持位置表示を操作者が前記入力手段によって指定する
    と、この試料イメージに対応した試料の品種を示す文字
    を前記表示手段の表示画面に表示させる文字表示制御手
    段を備えた分析システム。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、さらに、試
    料テーブル上に実際に保持された試料の品種および配置
    が前記表示画面上に再現されると、この表示画面と同一
    の表示画面上に、試料の分析順序に従って、各試料の保
    持位置および品種を列記した分析予約リストを表示させ
    る分析予約リスト表示制御手段を備えた分析システム。
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