JP3393093B2 - フォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイクロアクチュエータの製造方法 - Google Patents

フォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイクロアクチュエータの製造方法

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    • H10N30/877Conductive materials

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロアクチュ
エータの製造方法に関するもので、より詳しくは、圧電
/電歪セラミックペーストを用いてフォトリソグラフィ
法によってマイクロアクチュエータを製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的にマイクロアクチュエータは、振
動板と、振動板の上部に形成された下部電極と、下部電
極の上部に形成された圧電/電歪膜と、圧電/電歪膜の
上部に形成された上部電極とから構成されている。上部
電極と下部電極に電圧が印加されると、それに従って、
電極間に置かれた圧電/電歪膜が変形及び復元を反復し
ながら振動をするようになる。
【0003】マイクロアクチュエータで圧電体として用
いられる圧電/電歪膜を製造するために従来では固相法
によって製造されたセラミック粉末を用いてきた。酸化
物法ともいう固相法は、粉末形態の原料物質である酸化
物又は溶融塩を混合して、800〜1200℃で熱処理
した後、粉砕して焼結し、セラミック粉末を製造する方
法である。
【0004】こうした固相法によって製造されるセラミ
ック粉末は、その粒子の大きさが、原料粉末の大きさに
従って異なり、生成される粉末の粒子の大きさが0.2
〜2μmと比較的大きいため、0.1μm以下の微細な
粒子を得るには不適切である。また、工程の特性上、一
般的に100℃以上の高温での熱処理が必要であるとい
う問題もある。
【0005】セラミック粉末を利用してマイクロアクチ
ュエータを製造する際に、従来は振動板とチャンバーの
下部構造上にセラミックペーストをスクリーン印刷して
微細パターンを形成する方法が主に用いられてきた。ス
クリーン印刷は、セラミックペーストを製造し、製造し
たセラミックペーストを、スクリーンを利用して振動板
に印刷した後、500℃以上で脱バインダ処理をして1
000℃以上で熱処理して焼成させることで、所定の厚
さを有する圧電/電歪膜を形成する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スクリーン印刷法を用
いてマイクロアクチュエータを製造する方法は、マイク
ロアクチュエータの集積度を高めることができ、普遍的
に用いられているが、この方法は次のような問題点があ
る。
【0007】第1に、印刷される圧電/電歪膜の厚さを
薄くするのに限界がある。即ち、スクリーン印刷法によ
って製造される圧電/電歪膜の厚さは、5μmが限界で
あるため、膜の厚さが5μm未満の圧電/電歪膜を製造
することは難しい。
【0008】第2に、使用されるスクリーンの乳剤膜の
厚さを調節したり、2回以上、反復して印刷すること
で、厚い圧電/電歪膜を製造することは可能であるが、
印刷が反復されるに従い、図1に示すような、セラミッ
クペーストが既に印刷されたパターンの側面に沿って流
れ落ちるようになる。従って、高い高さ/幅の比を有す
るパターンを得にくく、圧電/電歪膜と下部構造との整
列が難しい。
【0009】第3に、印刷工程を反復する場合、各印刷
工程につづく熱処理過程が反復されることで、初期に形
成された膜の熱化が発生する可能性がある。
【0010】第4に、スクリーン印刷法によって圧電/
電歪膜を形成する場合には、微細パターンの幅と間隔が
それぞれ30μm以上に限定されるため、30μm未満
の幅と間隔を有する微細パターンを形成しにくい。
【0011】第5に、スクリーン印刷の結果がスクリー
ンのパターンだけでなく、セラミックペーストの粘度、
印刷するときの圧力、速度等の条件によっても影響をう
けるようになる。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、低温で単一工程によって
所望の厚さを備えた圧電/電歪膜を得ることができ、厚
い膜を形成する場合にもセラミックペーストが側面に流
れ落ちることを防止することができ、合わせてマイクロ
アクチュエータの性能に重大な影響を与える上部電極の
厚さも調節が可能なマイクロアクチュエータの製造方法
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、金属からなる振動板を提供する段階と、
前記金属振動板上にフォトレジストを塗布した後、パタ
ーニングして微細パターンのモールドを形成する段階
と、100〜500℃の低温で非爆発性酸化−還元燃焼
反応によって製造されて、粒子の大きさが5μm以下で
あり、鉛、チタンを基本構成元素とするセラミック酸化
物粉末と、水又は有機溶媒をベースにして製造された
セラミック構成元素である鉛、ジルコニア、チタンを含
む成分のセラミックゾル溶液とを混合してセラミックペ
ーストを製造する段階と、前記セラミックペーストを前
記モールドの内部に充填して圧電/電歪膜を成形する段
階と、100〜300℃で熱処理することで前記モール
ド内部に成形された圧電/電歪膜を焼成する段階と、圧
電/電歪膜上に上部電極を形成する段階とを備えたこと
をその要旨とする。
【0014】また、本発明は、振動板を提供する段階
と、前記振動板上に下部電極を形成する段階と、前記下
部電極上にフォトレジストを塗布した後、パターニング
して微細パターンのモールドを形成する段階と、100
〜500℃の低温で非爆発性酸化−還元燃焼反応によっ
て製造されて、粒子の大きさが5μm以下であり、鉛、
チタンを基本構成元素とするセラミック酸化物粉末と、
水又は有機溶媒をベースにして製造された、セラミック
構成元素である鉛、ジルコニア、チタンを含む成分のセ
ラミックゾル溶液とを混合してセラミックペーストを製
造する段階と、前記セラミックペーストを前記モールド
内部に充填して圧電/電歪膜を成形する段階と、100
〜300℃で熱処理することで前記モールド内部に成形
された圧電/電歪膜を焼成する段階と、圧電/電歪膜上
に上部電極を形成する段階とを備えたことをその要旨と
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】マイクロアクチュエータを製造するための
振動板10としては、金属、シリコン類のセラミック、
及び金属酸化物系を用いる。金属を振動板10に用いた
場合の本発明の製造工程は図2に、セラミックや有機化
合物を振動板10に用いた場合の本発明の製造工程は図
3に、図示した。
【0017】金属板としては、従来から用いられていた
いくつかの合金を用いることができ、そのなかで、特
に、ステンレススチール、ニッケル等を用いることが好
ましく、金属板の厚さは、3〜20μmにすることが好
ましい。金属板を振動板10に使用する場合には、金属
が導電性を有して、それ自体が振動板10と下部電極2
0の機能を同時にすることができるため、別途の下部電
極20が必要でない。
【0018】シリコン類のセラミック板としては、シリ
コン、二酸化珪素、炭化珪素、窒化珪素等を用いること
が好ましい。また、金属酸化物系としては、ガラス系又
は酸化ジルコニウムを用いることが好ましい。上記のよ
うなセラミック板や金属酸化物は、酸化物粉末が含有さ
れたスラリーをグリーンシート形態に作った後、これを
焼結したり、スラリー状態で必要な振動板10の形態を
作った後に焼結したりする等の従来の方法で製造して用
いる。
【0019】シリコン類のセラミックや金属酸化物を振
動板10に用いる場合には、それ自体が導電性を備える
ことができないため、別途の下部電極20を形成しなけ
ればならない。シリコン類のセラミックや金属酸化物を
振動板10に用いる場合、下部電極20としては、プラ
チナ、銀、銀/パラジウムの合金、ニッケル、銅、等の
導電性ペーストを用いて、振動板10上に下部電極20
であるプラチナ等の導電性ペーストを付着させた後、5
00〜1400℃、より好ましくは600〜1200℃
で熱処理して、振動板10と下部電極20を結合させ
る。
【0020】樹脂類の高分子性有機化合物としては、ポ
リエステル系、ポリイミド系、又はテフロン系の樹脂振
動板10を主に用いる。振動板10の厚さは、7〜50
μmとすることが好ましく、一般的にフィルムの形態に
製造して用いる。樹脂等の高分子性有機化合物を振動板
10に用いる場合には、それ自体が導電性を持つことが
できず、別途の下部電極20を形成しなければならな
い。
【0021】有機化合物を振動板10に使用する場合、
下部電極20としては、銀、アルミニウム、金、プラチ
ナ、等を用いる。銀を使用する場合には、主に商業的に
入手可能な低温処理用の銀ペーストを用い、振動板10
上にスクリーン印刷、ステンシル印刷等の印刷法で形成
して、アルミニウム、金、プラチナを使用する場合に
は、スパッタリング、真空蒸着、又は蒸着によって形成
する。有機化合物振動板10の上部に下部電極20を付
着させた後、100〜300℃で熱処理して振動板10
と下部電極20を結合させる。
【0022】上記の過程を経た振動板10上に液状フォ
トレジストや、ドライフォトレジスト14を付着させ
る。このとき、付着させるフォトレジストの厚さは1〜
200μmの範囲内で必要な厚さだけ調節することがで
きる。付着させたフォトレジストを、所望のパターンに
パターニングして微細パターンのモールドを形成する。
【0023】フォトレジストは、所望のパターンのマス
クで、マスキングした後、整列して露光してパターニン
グする。露光時には一定の露出エネルギーが必要であ
り、露出エネルギーは、(照度×時間)で計算される。
【0024】露光後に露光されたフォトレジストを現像
する。現像液の種類は、使用されたフォトレジストの種
類に従って異なる。ポジ形フォトレジストを使用する場
合には、現像液に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
有機塩基を使用し、洗浄液としては水を使用する。一
方、ネガ形フォトレジストを使用する場合には現像液に
キシレンストダード溶媒を使用し、洗浄液にはn−ブチ
ルアセテートを使用する。
【0025】露光されたフォトレジストを現像した後、
不必要なフォトレジストパターンを除去して、微細パタ
ーンのモールドを形成する。パターニングされたモール
ドは、使用されるセラミックペースト16がモールドに
使用したフォトレジストと互いに反応する場合には、1
00〜300℃での熱処理で硬化させて使用し、互いに
反応しない物質の場合には、熱処理なくそのまま使用す
る。
【0026】上記の過程を経たモールドに圧電/電歪物
質16を所望の厚さだけ充填する。圧電/電歪物質16
としては、セラミック酸化物粉末と、セラミック構成元
素である鉛、ジルコニア、チタンを含む成分のセラミッ
クゾル溶液とを混合して製造したセラミックペースト1
6を用いる。
【0027】本発明では、圧電/電歪物質16の原料と
して使用されるセラミック酸化物粉末は、セラミック構
成成分原料を溶媒又は分散媒に充分に溶解又は均一に分
散させて、セラミック構成元素を含む溶液又は分散混合
物を製造する段階、前記セラミック構成成分が溶解又は
分散された溶液又は分散混合物に前記セラミック構成元
素の陰イオンと酸化−還元の燃焼反応を起こすのに必要
な量又はそれ以上のクエン酸を添加して混合液を製造す
る段階、及び前記混合液を100〜500℃で熱処理す
る段階を含んで製造され、700〜900℃でさらに熱
処理をして結晶性を増加させる段階をさらに含むことも
できる。
【0028】セラミック構成成分を含む原料としては、
セラミック構成元素の酸化物、炭化物、又は窒酸化物
等、セラミック構成元素と有機物、又は無機物との塩、
又はセラミック構成元素の錯体のなかから選択して用い
る。
【0029】前記セラミック構成元素としては、鉛、チ
タンを基本構成元素とする圧電/電歪セラミック元素を
用いることが好ましい。特に、前記セラミック構成元素
は、鉛、ジルコニウム、チタン又は鉛、マグネシウム、
ニオブを含む成分からなるものを用いることが好まし
い。
【0030】セラミック構成成分原料を溶解又は分散さ
せるための溶媒又は分散媒としては、水又は有機溶液中
のセラミック構成成分を含む原料を溶かしたり、分散し
たりすることができるもののなかから1つ又はそれ以上
を選んで用いる。有機溶媒には、ジメチルホルムアミ
ド、メトキシエタノール、アセト酸、アルコール類等を
主に用いる。
【0031】燃焼調剤としては、燃焼反応を起こすこと
ができる有機化合物のクエン酸を用いる。従来の方法で
はクエン酸は、燃焼調剤でない、錯体形成剤に反応の均
質性を付与するために用いられてきたし、ペチニ方法の
ような工程で応用されてきた。また、クエン酸の可燃性
と錯体形成効果を利用することで、速度が調節された燃
焼反応を誘発することができる。
【0032】セラミック構成成分が溶解或いは分散され
た溶液又は分散混合物にクエン酸を加え、混合して混合
液を製造する。添加するクエン酸の量は、前記セラミッ
ク構成元素の陰イオンと酸化−還元の燃焼反応を起こす
のに必要な量、又はそれ以上を添加する。添加するクエ
ン酸の量に伴って反応の進行速度を調節することができ
る。
【0033】クエン酸を加えて混合した混合液を100
〜500℃で熱処理する。熱処理の温度が高くなるほ
ど、セラミック相の結晶性は高まるが、熱処理温度が1
00℃以上になれば、クエン酸の燃焼反応は、充分に開
始される。一方、500℃以上で熱処理しても反応が起
こるが、それ以上の温度で熱処理することは従来の方法
と比較すると意味がない。
【0034】特に、150〜300℃で熱処理すること
がより好ましく、この温度範囲は、相当に低温での熱処
理でありながらもセラミック相の結晶性を適切に確保す
ることができる。
【0035】前記燃焼反応過程でクエン酸は除去され
る。このとき、発生するクエン酸の反応熱によってセラ
ミック酸化物が飛散なく形成される。こうした反応で、
セラミック構成元素外の成分は、充分な時間の燃焼反応
によって除去されるため、不純物が残留しない純粋な形
態のセラミック酸化物粉末が作られる。
【0036】前記方法で製造されるセラミック酸化物粉
末は、粒子の大きさが5μm以下、特に、0.5μm以
下と極めて微細であり、粒径分布が均一な粉末として基
本粒子が独立体又は弱い凝集体の形態で存在し、完全に
燃焼されたセラミック相であって、追加熱処理によって
も重量が減少しない。
【0037】また、表面の反応性が優れ、低温での熱処
理のみで形成が可能であるため、振動板10の自由度が
高く、振動板10に印刷したり、コーティングする方法
を多様に適用することができる。また、製造されたセラ
ミック酸化物粉末の結晶性を高めるために、製造された
セラミック酸化物粉末を700〜900℃でさらに熱処
理する段階を含ませることもできる。
【0038】上記の方法によって製造されたセラミック
粉末にセラミック粉末と親和性を有するセラミックゾル
溶液を混合してセラミックペースト16を製造する。こ
のとき、セラミック酸化物としては、PZT、PMN又
はそれらの固溶体(PZT−PMN)複合酸化物を用い
ることが好ましい。
【0039】また、前記セラミック酸化物には、ニッケ
ル、ランタン、バリウム、亜鉛、リチウム、コバルト、
カドミウム、セリウム、クロム、アンチモン、鉄、イッ
トリウム、タンタル、タングステン、ストロンチウム、
カルシウム、蒼鉛、錫、マンガンのなかの、ひとつ又は
それ以上の元素をさらに含ませることができる。
【0040】セラミックゾル溶液は、水又は有機溶媒を
ベースにしてセラミック構成元素を溶解させて製造す
る。ベースになる有機溶媒は、数種を用いることができ
るが、主に、アセト酸、ジメチルホルムアミド、メトキ
シエタノール、アルコール類のなかから選択して用いる
ことが好ましい。
【0041】セラミックゾル溶液の製造時に使用される
セラミック構成元素は、鉛、ジルコニウム、チタンを含
む成分を使用することが好ましく、使用するセラミック
ゾル溶液の濃度は、0.1〜5Mにすることが好まし
い。
【0042】セラミック酸化物とセラミックゾル溶液を
混合するとき、セラミックゾル溶液の含量はセラミック
酸化物粉末に対して10〜200重量部とすることが好
ましい。セラミックゾル溶液の含量が200重量部以上
の場合には、セラミック酸化物粉末が過度に希釈され
て、混合体の粘度が低く、10重量部未満である場合に
はセラミック酸化物粉末の量が多く、粘度が過度に高ま
るためである。
【0043】セラミック酸化物粉末とセラミックゾル溶
液の2つのシステムを混合すると、液状のセラミックゾ
ル溶液が固相であるセラミック酸化物粉末の表面を均一
にコーティングしつつ、セラミック酸化物粉末粒子を連
結して粉末間の間隙を効果的に満たす。
【0044】こうして形成された粉末−ゾル混合体にお
いては、セラミック固有の特性を有するセラミック酸化
物粉末は、セラミックゾル溶液に取り囲まれ、適当な流
動性を有するようになり、セラミックゾルがセラミック
酸化物粉末の表面で反応媒体として作用して粉末表面の
反応性が向上される。
【0045】また、ゾルに含まれている有機物成分は、
今後この混合体が別途の有機物と接触するとき、接触界
面の安定性を確保することができるようにして、分散性
と均質性を付与するようになる。
【0046】こうしたシステムは、低い温度でゾルが熱
分解されてセラミック酸化物粉末と同一又は類似の組成
に変換されるために、低温でも粒子間の連結性が向上さ
れたセラミックシステムを得ることができるようにな
る。
【0047】セラミック酸化物粉末とセラミックゾル溶
液とを混合した混合体の安定性と成形に必要な流動性を
確保するために、物性調節用有機溶媒を添加することも
できる。物性調節用有機溶媒としては、数種類を用いる
ことができるが、ある程度の粘度を持ちつつ、常温での
蒸気圧が低いグリコール類やアルコール類を基本に用い
ることが好ましい。
【0048】セラミック酸化物粉末とセラミックゾル溶
液の混合体に物性調節用有機溶媒を添加する場合、物性
調節用有機溶媒の添加量は、セラミック酸化物粉末に対
して1〜100重量部にすることが好ましい。これは、
物性調節用有機溶媒の添加量が1重量部未満であると、
物性調節用有機溶媒を添加した効果が得られず、添加量
が100重量部を超えると、混合体が粘度を維持でき
ず、過度に希釈されて、成形時の成形性が悪くなるため
である。
【0049】物性調節用有機溶媒の添加量は、セラミッ
ク酸化物粉末に対して10〜40重量部とすることが特
に好ましいが、この添加量の範囲では、混合体の粘度を
適切に維持しつつ、物性調節用有機溶媒を添加した効果
が得られる。
【0050】また、セラミック酸化物粉末とセラミック
ゾル溶液の混合体に物性調節用溶媒を添加した混合体の
分散性と均質性を改善するために、少量の有機物を添加
することができる。このとき、添加する有機物は、長鎖
アルコール類又は極性有機溶媒を用いることが好まし
い。
【0051】長鎖アルコール類の中では、ペンタノール
やヘクサノールを用いることが好ましい。また、極性有
機溶媒としては、アセチルアセトン又はメトキシエタノ
ールを用いることが好ましい。
【0052】有機物の添加量は、セラミック酸化物粉末
に対して1〜100重量部にすることが好ましい。これ
は、有機物の添加量が1重量部未満であると、有機物を
添加した効果が得られず、添加量が100重量部を超え
ると、混合体が粘度を維持できず、過度に希釈されて成
形性が悪くなるためである。
【0053】有機物の添加量は、セラミック酸化物粉末
に対して10〜40重量部にすることが特に好ましく、
この添加量の範囲では混合体の粘度を適切に維持しつ
つ、有機物の添加の効果を得ることができる。
【0054】上記のような方法によって製造されたセラ
ミックペースト16を微細パターンが形成されたモール
ドに充填した後、100〜300℃で熱処理して圧電/
電歪膜を形成する。こうした熱処理によって溶媒が除去
され、セラミックゾルが酸化物粒子の表面で反応媒体と
して作用して前記セラミック酸化物粒子間の結合が誘導
される。
【0055】100〜300℃の低温での熱処理のみで
も反応が充分なのは、セラミック酸化物粉末表面の水が
セラミックゾル溶液を加水分解し、加水分解によって遊
離されたセラミックゾル溶液のセラミック構成原料がセ
ラミック酸化物粉末と結合するようになる相互間の反応
によって焼成と同一の反応が得られるためである。ま
た、熱処理過程で添加された有機物も除去される。30
0℃以上での熱処理も可能であるが、モールドに用いた
フォトレジストが損傷するため好ましくない。
【0056】熱処理によって焼成された圧電/電歪膜の
上部に上部電極18を付着させる。上部電極18として
は、銀、アルミニウム、金、プラチナ、等を使用する。
上部電極18として銀を用いる場合には、主に商業的に
入手可能な低温処理用の銀ペーストを用い、振動板10
上に印刷法や、ブレイディング法により形成し、上部電
極18にアルミニウム、金、プラチナを使用する場合に
は、スパッタリング、真空蒸着によって電極を形成す
る。
【0057】圧電/電歪膜の上部に上部電極18を付着
させた後、100〜300℃で熱処理して圧電/電歪膜
と上部電極18とを結合させる。この場合にも300℃
以上での熱処理も可能であるが、モールドに用いたフォ
トレジストが損傷するため、好ましくない。上部電極1
8にアルミニウムや金を用いる場合には、追加の熱処理
なくそのまま使用することもできる。
【0058】モールドとして付着させたフォトレジスト
の厚さは1〜200μmの範囲で微細調節が可能である
ため、形成される圧電/電歪膜と上部電極18の厚さを
自由に調節することができる。このとき、形成される圧
電/電歪膜の厚さは1〜100μmが好ましく、5〜3
0μmが特に好ましい。
【0059】上部電極18を形成した後、フォトレジス
トは必要に従い除去するか、そのまま置く。フォトレジ
スト層を除去する場合には、フォトレジスト層を500
℃以上で熱処理したり、溶媒に溶かしたり、溶媒に溶か
した後、超音波処理して除去する。フォトレジスト層を
溶かす溶媒としては、一般的にアセトン類、アルコール
類、希釈した塩酸や硫酸等を使用する。
【0060】従来の場合には、高温で熱処理をしなけれ
ばならないため、フォトレジストが燃焼して、除去され
るほかなかったが、本発明では、選択によって除去した
り、残存させたりすることができる。特に、基板に金属
を使用した場合、高温で熱処理をすると、曲がったり変
質する可能性があるため、300℃未満の熱処理でフォ
トレジストを残存させることが好ましい。
【0061】以下、実施形態を通して本発明をより詳細
に説明する。しかし、次の各実施形態は、本発明を例示
するもので、本発明の範囲を限定するものではない。
【0062】(実施形態1)粒径0.5μmである微細
PZT粉末5gをエタノール35mlに加え、自動誘発
で40分間混合した。ここに2−メトキシエタノールを
0.8g、アセチルアセトン0.2gと、PZTゾル
3.0gを入れて1時間混合してセラミックペースト1
6を製造した。
【0063】製造されたセラミックペースト16を微細
パターン化された感光性フィルムが付着されたニッケル
振動板10に充填して、室温で5時間乾燥した後、13
0℃で2時間熱処理して圧電/電歪膜を形成した。形成
された圧電/電歪膜の上部に銀ペーストをブレイディン
グ法で形成した後、200℃で熱処理してマイクロアク
チュエータを製造した。
【0064】(実施形態2)粒径0.5μmである微細
PZT/PMN粉末20gをエタノール50mlととも
に自動誘発で40分間混合した。ここに1−ペンタノー
ル0.6g、トリ−メチレングリコール1.4gとPZ
Tゾル6gを入れて1時間混合してセラミックペースト
16を製造した。
【0065】製造したセラミックペースト16を微細パ
ターン化された感光性フィルムが付着されたSUS振動
板10に充填して乾燥した後、130℃で2時間、30
0℃で1時間、熱処理して圧電/電歪膜を形成した。形
成された圧電/電歪膜の上部にプラチナをスパッタリン
グして150℃で熱処理しマイクロアクチュエータを製
造した。
【0066】(実施形態3)粒径0.5μmである微細
PMN/PZT粉末5gに1−ペンタノール0.3g、
トリ−メチレングリコール0.6g、PZTゾル1.5
gを入れて、自動誘発で1時間30分間混合してセラミ
ックペースト16を製造した。
【0067】製造したセラミックペースト16を微細パ
ターン化された感光性フィルムが付着されたポリイミド
系樹脂振動板10の下部電極20上に充填して室温で1
時間乾燥した後、100℃で2時間、150℃で3時
間、熱処理して圧電/電歪膜を形成した。形成された圧
電/電歪膜の上部にアルミニウムを真空蒸着してマイク
ロアクチュエータを製造した。
【0068】(実施形態4)PZT/PMN粉末5gを
自動誘発で30分間混合して、ここにPZTゾル2g、
トリメチレングリコール0.7g、2−メトキシエタノ
ール0.5gを加え、自動誘発で1時間混合した。
【0069】製造したセラミックペースト16をアルミ
ナ材質のロールが装着された3−ロールミルに通過させ
て均質化し、微細パターン化された感光性フィルムのモ
ールドが形成されたSUS基板に充填して、常温で平坦
化した。平坦化が完了したセラミック厚膜を乾燥して2
50℃で1時間熱処理した。上部電極18に金を真空蒸
着してマイクロアクチュエータを製造した。
【0070】(実施形態5)PZT/PMN粉末5gに
トリメチレングリコール0.7g、1−ペンタノール
0.5gを加え、自動誘発で5時間混合した。ここへP
ZTゾル2gを加え、さらに30分間攪拌した。
【0071】製造されたペーストを微細パターン化され
た感光性フィルムモールドが形成されたニッケル基板に
充填して、常温で平坦化した。平坦化が完了したセラミ
ック厚膜を70℃で乾燥して、250℃で1時間熱処理
した。上部電極18に金を真空蒸着してマイクロアクチ
ュエータを製造した。
【0072】(実施形態6)PZT/PMN粉末5gに
PZTアセト酸ゾル2.5gを加え、30分間攪拌し
た。ゾルの溶媒に使用されたアセト酸は完全に蒸発さ
れ、粉末とPZT(52/48)ゲルの混合体が形成さ
れた。ここにトリメチレングリコール0.8g、1−ペ
ンタノール0.4gを加え、自動誘発で1時間混合し
た。
【0073】このように製造されたペーストは、揮発性
の高いアセト酸が除去されて、時間に伴う粘度変化がな
いという特徴を備えており、このペーストを微細パター
ン化された感光性フィルムのモールドが形成されたニッ
ケル基板に充填し、130℃で乾燥し、200℃で2時
間熱処理した。上部電極18にアルミニウムを真空蒸着
してマイクロアクチュエータを製造した。
【0074】
【発明の効果】各請求項にかかる本発明は、モールドに
なるフォトレジスト層の厚さを1〜200μmの範囲で
変化させることができるため、圧電/電歪膜及び上部電
極の厚さを微細に調節することができるという効果を奏
する。
【0075】また、セラミックペーストの有機物とフォ
トレジストが反応をする場合にはフォトレジスト自体を
100〜300℃で熱処理して硬化させることで、これ
らの間の反応を最小化することができ、セラミックペー
ストのみでなく、従来は焼成が不可能だったスラリー形
態のセラミック粉末−ゾル−ゲル混合体も用いることが
できる。
【0076】また、圧電/電歪膜をモールドの内部に位
置させることで、外部からの引っかかりによって圧電/
電歪膜が損傷することを防ぐことができ、モールド自体
が絶縁体であるため、上部電極と電圧印加線を連結する
場合にも、下部電極又は振動板に対して別途の絶縁層を
形成する工程が必要ないため、工程を単純化させること
ができる。
【0077】また、スクリーン印刷法を用いる場合と異
なり、微細化されたパターンの高い高さ/幅の比を達成
することができ、下部構造との結合を改善することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスクリーン印刷を利用してマイクロアク
チュエータを製造する場合、印刷の反復によってセラミ
ックペーストが流れ落ちる現象を示した概略図。
【図2】金属を振動板に用いた場合、本発明のフォトリ
ソグラフィ法を利用した圧電/電歪膜セラミックマイク
ロアクチュエータの製造工程を図示した工程図。
【図3】セラミックや有機化学物を振動板に使用した場
合、本発明のフォトリソグラフィを利用した圧電/電歪
セラミックマイクロアクチュエータの製造工程を図示し
た工程図。
【符号の説明】
10…振動板 14…フォトレジスト 16…セラミックペースト 18…上部電極 20…下部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−151998(JP,A) 特開 平6−215975(JP,A) 特開 平9−181369(JP,A) 特開 平10−226069(JP,A) 特開 平10−211705(JP,A) 特開2000−196161(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 41/24 C04B 35/495 H01L 41/09 H01L 41/22

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属からなる振動板を提供する段階と、 前記金属振動板上にフォトレジストを塗布した後、パタ
    ーニングして微細パターンのモールドを形成する段階
    と、 100〜500℃の低温で非爆発性酸化−還元燃焼反応
    によって製造されて、粒子の大きさが5μm以下であ
    り、鉛、チタンを基本構成元素とするセラミック酸化物
    粉末と、水又は有機溶媒をベースにして製造された、セ
    ラミック構成元素である鉛、ジルコニア、チタンを含む
    成分のセラミックゾル溶液とを混合してセラミックペー
    ストを製造する段階と、 前記セラミックペーストを前記モールドの内部に充填し
    て圧電/電歪膜を成形する段階と、 100〜300℃で熱処理することで前記モールド内部
    に成形された圧電/電歪膜を焼成する段階と、 圧電/電歪膜上に上部電極を形成する段階とを備えたフ
    ォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミック
    マイクロアクチュエータの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記モールドを形成した後、100〜3
    00℃で熱処理する段階をさらに含むことを特徴とする
    請求項1に記載のフォトリソグラフィー法を利用した圧
    電/電歪セラミックマイクロアクチュエータの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上部電極を形成した後、100〜300
    ℃で熱処理する段階をさらに含むことを特徴とする請求
    項1に記載のフォトリソグラフィー法を利用した圧電/
    電歪セラミックマイクロアクチュエータの製造方法。
  4. 【請求項4】 上部電極を形成した後、モールドを除去
    する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載
    のフォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミ
    ックマイクロアクチュエータの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記金属としては、ステンレススチール
    又はニッケルを使用することを特徴とする請求項1に記
    載のフォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラ
    ミックマイクロアクチュエータの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記フォトレジストの厚さは、1〜20
    0μmとすることを特徴とする請求項1に記載のフォト
    リソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイ
    クロアクチュエータの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記セラミック酸化物粉末の粒子の大き
    さが0.5μm以下であることを特徴とする請求項1に
    記載のフォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セ
    ラミックマイクロアクチュエータの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記セラミック酸化物は、PZT、PM
    N又はそれらの固溶体(PZT−PMN)複合酸化物で
    あることを特徴とする請求項1に記載のフォトリソグラ
    フィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイクロアク
    チュエータの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記セラミック酸化物は、ニッケル、ラ
    ンタン、バリウム、亜鉛、リチウム、コバルト、カドミ
    ウム、セリウム、クロム、アンチモン、鉄、イットリウ
    ム、タンタル、タングステン、ストロンチウム、カルシ
    ウム、蒼鉛、錫、マンガンのなかの、ひとつ又はそれ以
    上の元素をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載
    のフォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミ
    ックマイクロアクチュエータの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記圧電/電歪膜の厚さを1〜100
    μmにすることを特徴とする請求項1に記載のフォトリ
    ソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイク
    ロアクチュエータの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記圧電/電歪膜の厚さを5〜30μ
    mにすることを特徴とする請求項10に記載のフォトリ
    ソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイク
    ロアクチュエータの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記上部電極としては、銀、アルミニ
    ウム、金、又はプラチナのなかから選択して使用するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のフォトリソグラフィー
    法を利用した圧電/電歪セラミックマイクロアクチュエ
    ータの製造方法。
  13. 【請求項13】 振動板を提供する段階と、 前記振動板上に下部電極を形成する段階と、 前記下部電極上にフォトレジストを塗布した後、パター
    ニングして微細パターンのモールドを形成する段階と、 100〜500℃の低温で非爆発性酸化−還元燃焼反応
    によって製造されて、粒子の大きさが5μm以下であ
    り、鉛、チタンを基本構成元素とするセラミック酸化物
    粉末と、水又は有機溶媒をベースにして製造された、セ
    ラミック構成元素である鉛、ジルコニア、チタンを含む
    成分のセラミックゾル溶液とを混合してセラミックペー
    ストを製造する段階と、 前記セラミックペーストを前記モールド内部に充填して
    圧電/電歪膜を成形する段階と、 100〜300℃で熱処理することで前記モールド内部
    に成形された圧電/電歪膜を焼成する段階と、 圧電/電歪膜上に上部電極を形成する段階とを備えたフ
    ォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミック
    マイクロアクチュエータの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記モールドを形成した後、100〜
    300℃で熱処理する段階をさらに含むことを特徴とす
    る請求項13に記載のフォトリソグラフィー法を利用し
    た圧電/電歪セラミックマイクロアクチュエータの製造
    方法。
  15. 【請求項15】 上部電極を形成した後、100〜30
    0℃で熱処理する段階をさらに含むことを特徴とする請
    求項13に記載のフォトリソグラフィー法を利用した圧
    電/電歪セラミックマイクロアクチュエータの製造方
    法。
  16. 【請求項16】 上部電極を形成した後、モールドを除
    去する段階をさらに含むことを特徴とする請求項13に
    記載のフォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セ
    ラミックマイクロアクチュエータの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記振動板としてはセラミック振動板
    を使用することを特徴とする請求項13に記載のフォト
    リソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイ
    クロアクチュエータの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記セラミック振動板としては、酸化
    アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭化珪素、窒化珪
    素、二酸化珪素、又はガラス系を使用することを特徴と
    する請求項17に記載のフォトリソグラフィー法を利用
    した圧電/電歪セラミックマイクロアクチュエータの製
    造方法。
  19. 【請求項19】 前記振動板上に形成される前記下部電
    極としては、プラチナ、銀、銀/パラジウムの合金、ニ
    ッケル、銅の導電性ペーストのなかから選択して使用す
    ることを特徴とする請求項17に記載のフォトリソグラ
    フィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイクロアク
    チュエータの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記振動板上に前記下部電極を形成し
    た後、500〜1400℃で熱処理する段階をさらに含
    むことを特徴とする請求項17に記載のフォトリソグラ
    フィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイクロアク
    チュエータの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記振動板として樹脂類の高分子性有
    機化合物振動板を使用することを特徴とする請求項13
    に記載のフォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪
    セラミックマイクロアクチュエータの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記樹脂類の高分子性有機化合物振動
    板は、ポリエステル系、ポリイミド系、又はテフロン系
    の樹脂振動板を使用することを特徴とする請求項21に
    記載のフォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セ
    ラミックマイクロアクチュエータの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記振動板上に形成される前記下部電
    極は、銀、アルミニウム、金、又はプラチナのなかから
    選択して使用することを特徴とする請求項22に記載の
    フォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミッ
    クマイクロアクチュエータの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記振動板上に前記下部電極を形成し
    た後、100〜300℃で熱処理する段階をさらに含む
    ことを特徴とする請求項22に記載のフォトリソグラフ
    ィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイクロアクチ
    ュエータの製造方法。
  25. 【請求項25】 前記上部電極としては、銀、アルミニ
    ウム、金、又はプラチナのなかから選択して使用するこ
    とを特徴とする請求項13に記載のフォトリソグラフィ
    ー法を利用した圧電/電歪セラミックマイクロアクチュ
    エータの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記上部電極を形成した後、100〜
    300℃で熱処理する段階をさらに含むことを特徴とす
    る請求項13に記載のフォトリソグラフィー法を利用し
    た圧電/電歪セラミックマイクロアクチュエータの製造
    方法。
  27. 【請求項27】 前記セラミック酸化物粉末の粒子の大
    きさが0.5μm以下であることを特徴とする請求項1
    3に記載のフォトリソグラフィー法を利用した圧電/電
    歪セラミックマイクロアクチュエータの製造方法。
  28. 【請求項28】 前記セラミック酸化物は、PZT、P
    MN又はそれらの固溶体(PZT−PMN)複合酸化物
    であることを特徴とする請求項13に記載のフォトリソ
    グラフィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイクロ
    アクチュエータの製造方法。
  29. 【請求項29】 前記セラミック酸化物は、ニッケル、
    ランタン、バリウム、亜鉛、リチウム、コバルト、カド
    ミウム、セリウム、クロム、アンチモン、鉄、イットリ
    ウム、タンタル、タングステン、ストロンチウム、カル
    シウム、蒼鉛、錫、マンガンのなかの、ひとつ又はそれ
    以上の元素をさらに含むことを特徴とする請求項28に
    記載のフォトリソグラフィー法を利用した圧電/電歪セ
    ラミックマイクロアクチュエータの製造方法。
  30. 【請求項30】 前記圧電/電歪膜の厚さを1〜100
    μmにすることを特徴とする請求項13に記載のフォト
    リソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイ
    クロアクチュエータの製造方法。
  31. 【請求項31】 前記圧電/電歪膜の厚さを5〜30μ
    mにすることを特徴とする請求項30に記載のフォトリ
    ソグラフィー法を利用した圧電/電歪セラミックマイク
    ロアクチュエータの製造方法。
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