JP3391079B2 - 空間安定化制御装置 - Google Patents

空間安定化制御装置

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JP3391079B2
JP3391079B2 JP02698194A JP2698194A JP3391079B2 JP 3391079 B2 JP3391079 B2 JP 3391079B2 JP 02698194 A JP02698194 A JP 02698194A JP 2698194 A JP2698194 A JP 2698194A JP 3391079 B2 JP3391079 B2 JP 3391079B2
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純一 瀧口
浩一 野島
英二 赤岩
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船舶、車両などの動
揺体の上に設置されたレーダアンテナ、撮像器などを空
間安定化する空間安定化制御装置に関する。以下撮像器
を空間安定化する空間安定化制御装置を例として説明す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種装置としては図10、図1
1、図12に示すものがあった。図10は撮像器を空間
安定化するためのジンバルの図で1は動揺体、2は動揺
体に固定されたジンバル全体を支えるための固定部、3
は固定部2の上で固定部2に垂直な線を中心として回転
する旋回部で、その回転軸を旋回軸Aとする。4は旋回
部3の上で旋回軸に垂直な線を中心として回転する俯仰
部で、その回転軸を俯仰軸Eとする。5は俯仰部4に固
定された撮像器で、目標Pと撮像器5の撮像部を結ぶ線
をLOSとする。LOSと俯仰軸Eは垂直に交わるよう
に設定されている。このような構成のジンバルに於ては
旋回角、俯仰角を変えることでLOSを自由に向けられ
ることは周知の事実である。
【0003】図11はジンバルを模式的に書いた図で1
1は俯仰部4に取付けられ俯仰部4の俯仰軸E回りの慣
性空間座標に対する角速度を検出する第1のレートジャ
イロ、21は俯仰部4に取付けられ俯仰部4のLOSと
俯仰軸Eのそれぞれと直交する軸(以下検出軸という)
C回りの慣性空間座標に対する角速度を検出する第2の
レートジャイロである。俯仰角がゼロの場合はLOSと
旋回軸Aは垂直に交わり、第2のレートジャイロの検出
軸Cは旋回軸Aと一致するが、俯仰角を上げていくとL
OSと旋回軸Aのなす角はしだいに小さくなり、検出軸
Cと旋回軸Aのなす角はしだいに大きくなる。固定部2
の慣性空間に対する角速度ωTOを
【0004】
【数1】
【0005】として、固定部2に対する旋回部3の角度
をα、角速度をΔα、旋回部3に対する俯仰部4の角度
をβ、角速度をΔβとすると、第1のレートジャイロ1
1の出力信号ωXEと、第2のレートジャイロ21の出
力信号ωZEは
【0006】
【数2】
【0007】
【数3】
【0008】となる。LOSの空間安定化とは第1のレ
ートジャイロ11の出力信号ωXEと、第2のレートジ
ャイロ21の出力信号ωZEをゼロにすることにほかな
らない。
【0009】図12はその制御ブロック図を示すもので
図において、12は俯仰部駆動信号39と第1のレート
ジャイロ11の出力信号ωXEから電流指令を演算する
第1の角速度誤差演算器、13はその出力を増幅する第
1の増幅器、14は第1の増幅器13の出力を受けて俯
仰軸を駆動する第1のモータ、15は第1のモータ14
により駆動される俯仰軸駆動部、22は旋回部駆動信号
40と第2のレートジャイロ21の出力信号ωZEから
電流指令を演算する第2の角速度誤差演算器、23はそ
の出力を増幅する第2の増幅器、24は第2の増幅器2
3出力を受けて旋回軸を駆動する第2のモータ、25は
第2のモータ24により駆動される旋回軸駆動部であ
る。
【0010】次に動作について説明する。動揺体1が動
揺すると旋回軸駆動部25、俯仰軸駆動部15を介して
俯仰部4に固定された撮像器5が揺られる。俯仰部4に
固定された第1及び第2のレートジャイロ11及び21
はその揺れを慣性空間の角速度として検出し、俯仰部4
の俯仰軸E回りの角速度信号及び俯仰部1の検出軸C回
りの角速度信号として出力する。俯仰部については、第
1の角速度誤差演算器12は俯仰部駆動信号と第1のレ
ートジャイロ11の出力信号の偏差を算出し、サーボ演
算を行い電流指令を出力する。電流指令は第1の増幅器
13で増幅され第1のモータ14に供給される。第1の
モータ14は電流指令に従って、俯仰軸駆動部15を駆
動する。同様に旋回部については、第2の角速度誤差演
算器22は旋回部駆動信号と第2のレートジャイロ21
の出力信号の偏差を算出し、サーボ演算を行い電流指令
を出力する。電流指令は第2の増幅器23で増幅され第
2のモータ24に供給される。第2のモータ24は電流
指令に従って、旋回駆動部25を駆動する。
【0011】この結果、俯仰部4に取付けられた撮像器
5が動き、その動きは第1及び第2のレートジャイロに
よって慣性空間基準の角速度として検出される。従来の
空間安定化制御装置はこのようなフィードバックループ
構成を有しているので駆動信号とレートジャイロの出力
信号の偏差は微小な値以下に保たれる。従って、駆動信
号としてゼロを入力すれば、第1及び第2のレートジャ
イロは慣性空間基準の角速度を検出しているので、撮像
装置のLOSは空間安定化される。すなわち、動揺体の
動揺に係わらず、慣性空間上で、一定の方向を向く。ま
た、当然のことながら、駆動信号としてゼロ以外の値を
入力すれば、撮像装置のLOSは、動揺体の動揺の影響
を受けずに、慣性空間基準で方向を変える。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の空間安定化制御
装置は以上のように構成されているので俯仰角が増加
し、LOSが天頂を向いたとき、第2のレートジャイロ
21の検出軸Cは旋回軸Aに直交してしまう。そのた
め、LOSが天頂を向いたときには旋回軸A回りの外乱
も旋回速度も測ることができずに制御することができな
いという課題があった。そのため、今までは俯仰角に制
限を設けてLOSが天頂を向かないようにしていた。
【0013】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、LOSが天頂を向いたときにも
制御が可能なようにし、LOSを空間安定化できる空間
安定化制御装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる空間安
定化制御装置は俯仰部にあり旋回軸の制御に用いていた
レートジャイロを旋回部に移設して、もう一つのレート
ジャイロを旋回部に設けて旋回軸及び俯仰軸に直交する
軸の角速度を検出し、各々の信号を用いてLOSを空間
安定化するものである。
【0015】又は旋回部の旋回軸回りの角速度を検出す
るレートジャイロのほかにもう一つのレートジャイロを
俯仰部に設けてLOSの角速度を検出し、各々の信号を
用いてLOSを空間安定化するものである。
【0016】
【作用】この発明に係わる空間安定化制御装置は旋回軸
の角速度と旋回軸及び俯仰軸に直交する軸の角速度を別
個に測定し、各々の信号を用いてLOSを空間安定化す
るため、LOSが天頂を向いたときにも制御が可能であ
り、LOSを空間安定化できる空間安定化制御を実現し
たものである。
【0017】この発明に係わる空間安定化制御装置は旋
回軸の角速度とLOSの角速度を別個に測定し、各々の
信号を用いてLOSを空間安定化するため、LOSが天
頂を向いたときにも制御が可能であり、LOSを空間安
定化できる空間安定化制御を実現したものである。
【0018】
【実施例】
実施例1 図1はこの発明の実施例1によるジンバルの模式図を示
すものである。図1において、1から5までと11は従
来の装置と同様である。10は俯仰部4の旋回部3に対
する角度を検出する角度検出器、21は旋回部3の旋回
軸A回りの慣性空間座標に対する角速度を検出する第2
のレートジャイロで搭載位置が従来の俯仰部から旋回部
に変更されている。31は旋回部に搭載され旋回軸Aと
俯仰軸Eに直交するロール軸R回りの慣性空間座標に対
するの角速度を検出する第3のレートジャイロである。
図2はその制御ブロック図を示すもので図において、3
2は角度検出器10の出力信号と第3のレートジャイロ
31の出力信号を入力し旋回部安定化信号を出力する座
標変換器、33は旋回部駆動信号40と座標変換器32
の出力の旋回部安定化信号を加算して旋回部目標信号を
出力する加算器である。
【0019】次に動作について説明する。動揺体1が動
揺すると旋回軸駆動部25、俯仰軸駆動部15を介して
俯仰部4に固定された撮像器5が揺られる。俯仰部4に
固定された第1のレートジャイロ11はその揺れを慣性
空間の角速度として検出し、俯仰部4の俯仰軸E回りの
角速度信号として出力する。第1の角速度誤差演算器1
2によって俯仰部駆動信号と第1のレートジャイロ11
の出力信号の偏差が算出され、第1の増幅器13で増幅
され第1のモータ14を介して俯仰軸駆動部15が駆動
されるのは従来の装置と同じである。一方、旋回部3に
固定された第2及び第3のレートジャイロ21及び31
はその揺れを慣性空間の角速度として検出し、旋回部3
の旋回軸A回り及びロール軸R回りの角速度信号として
出力する。第2のレートジャイロ21の検出する角速度
ωZBは、数4となる。
【0020】
【数4】
【0021】第3のレートジャイロ31の検出する角速
度ωYBは、数5となる。
【0022】
【数5】
【0023】座標変換器32は角度検出器10の出力信
号βと第3のレートジャイロの出力信号ωYBを入力
し、
【0024】
【数6】
【0025】で表わされる演算を行ってその結果を旋回
部安定化信号として出力する。加算器33は旋回部駆動
信号40と座標変換器32の出力の旋回部安定化信号を
加算して旋回部目標信号を出力する。第2の角速度誤差
演算器22は旋回部目標信号と第2のレートジャイロ2
1の出力信号の偏差を算出し、サーボ演算を行い電流指
令を出力する。電流指令は第2の増幅器23で増幅され
第2のモータ24に供給される。第2のモータ24は電
流指令に従って、旋回駆動部25を駆動するのは従来の
装置と同一である。
【0026】この結果、LOSが上を向いたときでも、
第2のレートジャイロ21は旋回軸A回りの外乱も旋回
速度も測ることができるため、制御が可能であり、LO
Sを空間安定化できることになる。駆動信号としてゼロ
以外の値を入力すれば、撮像装置のLOSは、動揺体の
動揺の影響を受けずに、慣性空間基準で方向を変えるの
は従来の装置と同様であるのは言うまでもない。
【0027】実施例2 図3はこの発明の実施例2によるジンバルの模式図を示
すものである。図3において、1から5までと11は従
来の装置と同様である。10は俯仰部4の旋回部3に対
する角度βを検出する角度検出器、21は旋回部3の旋
回軸A回りの慣性空間座標に対する角速度を検出する第
2のレートジャイロで搭載位置が従来の俯仰部から旋回
部に変更されている。31は俯仰部に搭載されLOS軸
回りの慣性空間座標に対するの角速度を検出する第3の
レートジャイロである。図4はその制御ブロック図を示
すもので図において、32は角度検出器10の出力信号
と第2及び第3のレートジャイロの出力信号を入力し旋
回部安定化信号を出力する座標変換器、33は旋回部駆
動信号40と座標変換器32の出力の旋回部安定化信号
を加算して旋回部目標信号を出力する加算器である。
【0028】次に動作について説明する。動揺体1が動
揺すると旋回軸駆動部25、俯仰軸駆動部15を介して
俯仰部4に固定された撮像器5が揺られる。俯仰部4に
固定された第1のレートジャイロ11はその揺れを慣性
空間の角速度として検出し、俯仰部4の俯仰軸E回りの
角速度信号として出力する。第1の角速度誤差演算器1
2によって俯仰部駆動信号と第1のレートジャイロ11
の出力信号の偏差が算出され、第1の増幅器13で増幅
され第1のモータ14を介して俯仰軸駆動部15が駆動
されるのは従来の装置と同じである。一方、旋回部3に
固定された第2のレートジャイロ21はその揺れを慣性
空間の角速度として検出し、旋回部3の旋回軸A回りの
角速度信号として出力し、その検出する角速度ωZB
は、数4となる。
【0029】また、俯仰部4に固定された第3のレート
ジャイロ31はLOS軸回りの角速度信号として出力
し、その検出する角速度ωLOSは、数7となる。
【0030】
【数7】
【0031】座標変換器32は角度検出器10の出力信
号βと第2のレートジャイロ21の出力信号ωZB及び
第3のレートジャイロ31の出力信号ωLOSを入力
し、
【0032】
【数8】
【0033】で表わされる演算を行ってその結果を旋回
部安定化信号として出力する。加算器33は旋回部駆動
信号40と座標変換器32の出力の旋回部安定化信号を
加算して旋回部目標信号を出力する。第2の角速度誤差
演算器22は旋回部目標信号と第2のレートジャイロ2
1の出力信号の偏差を算出し、サーボ演算を行い電流指
令を出力する。電流指令は第2の増幅器23で増幅され
第2のモータ24に供給される。第2のモータ24は電
流指令に従って、旋回駆動部25を駆動するのは従来の
装置と同一である。
【0034】この結果、LOSが上を向いたときでも、
第2のレートジャイロ21は旋回軸A回りの外乱も旋回
速度も測ることができるため、制御が可能であり、LO
Sを空間安定化できることになる。駆動信号としてゼロ
以外の値を入力すれば、撮像装置のLOSは、動揺体の
動揺の影響を受けずに、慣性空間基準で方向を変えるの
は従来の装置と同様であるのは言うまでもない。
【0035】実施例3 次に実施例3について説明する。実施例1または実施例
2では座標変換器32で行う演算の中に1/COSβの
計算を含んでいるのでLOSが上を向いたとき、計算が
できなくなってしまうことがある。図5はその問題を解
決するための方策を実施例1に対して適用した制御ブロ
ック図を示すもので図において、34は角度信号βを入
力してその値があるしきい値以上の時は一定値を出力す
る制限器でその出力を制限された角度信号Lβとする。
座標変換器32は制限器34の出力信号Lβと第3のレ
ートジャイロ31の出力信号ωYBを入力し、
【0036】
【数9】
【0037】で表わされる演算を行ってその結果を旋回
部安定化信号として出力する。以下の動作は実施例1と
同様である。
【0038】実施例4 図6は、実施例3を実施例2に対して適用した制御ブロ
ック図を示すもので図において、34は角度信号βを入
力してその値があるしきい値以上の時は一定値を出力す
る制限器でその出力を制限された角度信号Lβとする。
座標変換器32は制限器34の出力信号Lβと第2のレ
ートジャイロ21の出力信号ωZB及び第3のレートジ
ャイロ31の出力信号ωLOSを入力し、
【0039】
【数10】
【0040】で表わされる演算を行ってその結果を旋回
部安定化信号として出力する。以下の動作は実施例2と
同様である。
【0041】実施例5 また、実施例1または実施例2では座標変換器32で行
う演算の中に1/COSβの計算を含んでいるのでβが
大きくなると1/COSβの値が大きくなりレートジャ
イロの出力信号にオフセットを含んでいると旋回部安定
化信号に一定の大きさのオフセットが現われLOSがド
リフトしてしまうという問題がある。図7はその問題を
解決するための方策を実施例1に対して適用した制御ブ
ロック図の一例を示すもので図において、16は第1の
レートジャイロ11の出力に加えた第1のハイパスフィ
ルタ、26は第2のレートジャイロ21の出力に加えた
第2のハイパスフィルタ、36は第3のレートジャイロ
31の出力に加えた第3のハイパスフィルタである。こ
れらのフィルタによってジャイロが持つオフセットのよ
うな低周波の成分を取り除きLOSがドリフトしないよ
うにする効果がある。
【0042】実施例6 また実施例5では、ハイパスフィルタを第1から第3の
レートジャイロの出力に加えているがほかの方法による
こともできる。図8はその方法を実施例1に対して適用
した制御ブロック図を示すもので図において17はジャ
イロ出力が理論的にゼロになるときの信号を入力し、そ
のときの第1のレートジャイロ11の出力をホールドす
る第1のホールド回路、18はホールド回路17の出力
を第1のレートジャイロ11の出力信号から減算する第
1の減算器、27はジャイロ出力が理論的にゼロになる
ときの信号を入力し、そのときの第2のレートジャイロ
の出力21をホールドする第2のホールド回路、28は
ホールド回路27の出力を第2のレートジャイロ21の
出力信号から減算する第2の減算器、37はジャイロ出
力が理論的にゼロになるときの信号を入力し、そのとき
の第3のレートジャイロの出力31をホールドする第3
のホールド回路、38はホールド回路37の出力を第3
のレートジャイロ31の出力信号から減算する第3の減
算器である。このような回路構成では、船舶、車両など
の動揺体が停止し、かつ空間安定化制御装置が駆動され
ていないときにジャイロの出力信号は理論的にはゼロに
なるのでこのときの第1から第3のレートジャイロの出
力信号をホールド回路でホールドすればそれがジャイロ
のオフセット分である。このホールド回路の出力を第1
から第3の減算器で各々のレートジャイロ出力から減算
することでオフセットをなくすことができる。
【0043】実施例7 また実施例6では、理論的にジャイロのオフセットがゼ
ロの時の値をホールドしているがほかの方法によること
もできる。図9はその方法を実施例1に対して適用した
制御ブロック図を示すもので図において10は俯仰部と
固定部の角度を検出する第1の角度検出器、19はオフ
セットキャンセル指令を加えたときに俯仰角度指令信号
と第1の角度検出器10の出力信号の差を演算して俯仰
部駆動信号39を出力する第1の角度誤差演算器、20
は旋回部と固定部の角度を検出する第2の角度検出器、
29はオフセットキャンセル指令を加えたときに旋回角
度指令信号と第2の角度検出器20の出力信号の差を演
算して旋回部駆動信号40を出力する第2の角度誤差演
算器である。このような回路構成では、船舶、車両など
の動揺体が停止しているときにオフセットキャンセル指
令を加えると俯仰部は旋回部に対して、旋回部は固定部
に対して角度ループを構成し、空間に対しても固定され
ることになる。この時のジャイロの出力信号は理論的に
はゼロになるのでこのときの第1から第3のレートジャ
イロの出力信号をホールド回路でホールドすればそれが
ジャイロのオフセット分である。このホールド回路の出
力を第1から第3の減算器で各々のレートジャイロ出力
から減算することでオフセットをなくすことができる。
【0044】なお、上記実施例では船舶や車両に搭載す
る空間安定化制御装置に関して説明したが、この発明は
これに限るものではなく航空機などに搭載して下向きに
取付けられる空間安定化制御装置にも適用ができ、その
場合には説明中の天頂が真下に変わることは言うまでも
ない。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、従来
の装置で俯仰部にあり旋回軸の制御に用いていた第2の
レートジャイロを旋回部に移設して、もう一つのレート
ジャイロを旋回部に設けてロール軸の角速度を検出す
る、又はもう一つのレートジャイロを俯仰部に設けてL
OSの角速度を検出することでLOSを天頂まで向ける
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1のジンバル構成を示す模式
図である。
【図2】この発明の実施例1の制御ブロック図である。
【図3】この発明の実施例2のジンバル構成を示す模式
図である。
【図4】この発明の実施例2の制御ブロック図である。
【図5】この発明の実施例3の制御ブロック図である。
【図6】この発明の実施例4の制御ブロック図である。
【図7】この発明の実施例5の制御ブロック図である。
【図8】この発明の実施例6の制御ブロック図である。
【図9】この発明の実施例7の制御ブロック図である。
【図10】従来のジンバル構成を示す外観図である。
【図11】従来のジンバル構成を示す模式図である。
【図12】従来の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 動揺体 2 固定部 3 旋回部 4 俯仰部 5 撮像器 10 (第1の)角度検出器 11 第1のレートジャイロ 12 第1の角速度誤差演算器 13 第1の増幅器 14 第1のモータ 15 俯仰軸駆動部 16 第1のハイパスフィルタ 17 第1のホールド回路 18 第1の減算器 19 第1の角度誤差演算器 20 第2の角度検出器 21 第2のレートジャイロ 22 第2の角速度誤差演算器 23 第2の増幅器 24 第2のモータ 25 旋回軸駆動部 26 第2のハイパスフィルタ 27 第2のホールド回路 28 第2の減算器 29 第2の角度誤差演算器 31 第3のレートジャイロ 32 座標変換器 33 加算器 34 制限器 36 第3のハイパスフィルタ 37 第3のホールド回路 38 第3の減算器 39 俯仰部駆動信号 40 旋回部駆動信号
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−122202(JP,A) 特開 平5−206713(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/02 - 3/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動揺体に固定されてジンバル全体を支え
    るための固定部と、固定部の上又は下で固定部に垂直な
    線を中心として回転する旋回部と、旋回部の上又は下で
    旋回軸に垂直な線を中心として回転する俯仰部と、俯仰
    部に取付けられ俯仰部の俯仰軸回りの慣性空間座標に対
    する角速度を検出する第1のレートジャイロと、旋回部
    に取付けられ旋回部の旋回軸回りの慣性空間座標に対す
    る角速度を検出する第2のレートジャイロと、旋回部に
    取付けられ旋回部の旋回軸と俯仰軸に直交するロール
    回りの慣性空間座標に対する角速度を検出する第3のレ
    ートジャイロと、俯仰軸の旋回部に対する角度を検出す
    る角度検出器と、角度検出器の出力信号βと第3のレー
    トジャイロの出力信号ωYBを入力し ωSTB=SIN(β)ωYB/COS(β) に基づいて演算される旋回部安定化信号ωSTB を出力す
    る座標変換器と、俯仰部駆動信号と第1のレートジャイ
    ロの出力信号から電流指令を演算する第1の角速度誤差
    演算器と、その出力を増幅する第1の増幅器と、第1の
    増幅器の出力を受けて俯仰軸を駆動する第1のモータ
    と、第1のモータに駆動される俯仰軸駆動部と、旋回部
    駆動信号と旋回部安定化信号とを加算して旋回部目標信
    号を出力する加算器と、加算器の出力する旋回部目標信
    号と第2のレートジャイロの出力信号から電流指令を演
    算する第2の角速度誤差演算器と、その出力を増幅する
    第2の増幅器と、第2の増幅器の出力を受けて旋回軸を
    駆動する第2のモータと、第2のモータに駆動される回
    軸駆動部とを備えたことを特徴とする空間安定化制御装
    置。
  2. 【請求項2】 動揺体に固定されてジンバル全体を支え
    るための固定部と、固定部の上又は下で固定部に垂直な
    線を中心として回転する旋回部と、旋回部の上又は下で
    旋回軸に垂直な線を中心として回転する俯仰部と、俯仰
    部に取付けられ俯仰部の俯仰軸回りの慣性空間座標に対
    する角速度を検出する第1のレートジャイロと、旋回部
    に取付けられ旋回部の旋回軸回りの慣性空間座標に対す
    る角速度を検出する第2のレートジャイロと、俯仰部に
    取付けられ俯仰部のLOS(Line Of Sigh
    t;視軸線)軸回りの慣性空間座標に対する角速度を検
    出する第3のレートジャイロと、俯仰軸の旋回部に対す
    る角度を検出する角度検出器と、角度検出器の出力信号
    βと第2のレートジャイロの出力信号ωZB及び第3のレ
    ートジャイロの出力信号ωLOSを入力し ωSTB=−SIN(β){ωLOS−SIN(β)ωZB}/COS(β)COS(β) に基づいて演算される旋回部安定化信号ωSTB を出力す
    る座標変換器と、俯仰部駆動信号と第1のレートジャイ
    ロの出力信号から電流指令を演算する第1の角速度誤差
    演算器と、その出力を増幅する第1の増幅器と、第1の
    増幅器の出力を受けて俯仰軸を駆動する第1のモータ
    と、第1のモータに駆動される俯仰軸駆動部と、旋回部
    駆動信号と旋回部安定化信号とを加算して旋回部目標信
    号を出力する加算器と、加算器の出力する旋回部目標信
    号と第2のレートジャイロの出力信号から電流指令を演
    算する第2の角速度誤差演算器と、その出力を増幅する
    第2の増幅器と、第2の増幅器の出力を受けて旋回軸を
    駆動する第2のモータと、第2のモータに駆動される旋
    回軸駆動部とを備えたことを特徴とする空間安定化制御
    装置。
  3. 【請求項3】 俯仰軸の角度があるしきい値を越えたと
    き一定値を出力する制限器を設け、その出力を座標変換
    器の俯仰角度入力にすることを特徴とする請求項1又は
    2記載の空間安定化制御装置。
  4. 【請求項4】 第1、第2及び第3のレートジャイロ出
    力にそれぞれ第1、第2および第3のハイパスフィルタ
    を設けそのフィルタを通した信号を空間安定化に使うこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の空間安定化制御装
    置。
  5. 【請求項5】 第1、第2及び第3のレートジャイロ出
    力を入力し、それぞれの信号が理論的にゼロになるとき
    の値をホールドする第1、第2及び第3のホールド回路
    と、レートジャイロ出力からホールド回路出力を減算す
    る第1、第2及び第3の減算器を有し、その出力信号を
    空間安定化に使うことを特徴とする請求項1又は2記載
    の空間安定化制御装置。
  6. 【請求項6】 俯仰軸の旋回部に対する角度を検出する
    第1の角度検出器と、旋回軸の固定部に対する角度を検
    出する第2の角度検出器と、オフセットキャンセル指令
    を入力したときに俯仰角度指令信号と第1の角度検出器
    の出力信号から俯仰駆動信号を演算する第1の角度誤差
    演算器と、オフセットキャンセル指令を入力したときに
    旋回角度指令信号と第2の角度検出器の出力信号から旋
    回駆動信号を演算する第2の角度誤差演算器と、第1、
    第2及び第3のレートジャイロ出力を入力し、オフセッ
    トキャンセル指令を入力したときの値をホールドする第
    1、第2及び第3のホールド回路と、レートジャイロ出
    力からホールド回路出力を減算する第1、第2及び第3
    の減算器を有し、その出力信号を空間安定化に使うこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の空間安定化制御装
    置。
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