JP3389485B2 - 圧電磁器組成物 - Google Patents

圧電磁器組成物

Info

Publication number
JP3389485B2
JP3389485B2 JP34911697A JP34911697A JP3389485B2 JP 3389485 B2 JP3389485 B2 JP 3389485B2 JP 34911697 A JP34911697 A JP 34911697A JP 34911697 A JP34911697 A JP 34911697A JP 3389485 B2 JP3389485 B2 JP 3389485B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
piezoelectric ceramic
oscillation
ceramic composition
oscillation frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34911697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11180768A (ja
Inventor
修一 福岡
知宣 江口
修三 岩下
仁 中久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP34911697A priority Critical patent/JP3389485B2/ja
Publication of JPH11180768A publication Critical patent/JPH11180768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3389485B2 publication Critical patent/JP3389485B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電磁器組成物に
係わり、例えば発振子、超音波振動子、超音波モータ及
び加速度センサ、ノッキングセンサ、AEセンサ等の圧
電センサなどに適する耐熱衝撃性に優れた、特に厚み縦
振動の3次オーバートーンを利用する、高周波発振子用
として最適な圧電磁器組成物に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、圧電磁器組成物を利用した製品
としては、例えば、フィルタ、共振子、発振子、超音波
振動子、超音波モータ、圧電センサ等がある。
【0003】ここで、発振子は、マイコンの基準信号発
振用として、例えば、コルピッツ型発振回路等の発振回
路に組み込まれて利用される。図1はコルピッツ型発振
回路を示すもので、このコルピッツ型発振回路はコンデ
ンサ11、12と抵抗13とインバータ14及び発振子
15により構成されている。そして、コルピッツ型発振
回路において、発振信号を発生するには、以下の発振条
件を満足する必要がある。
【0004】インバータ14と抵抗13からなる増幅器
における増幅率をα、移相量をθ1とし、また、発振子
15とコンデンサ11、12からなる帰還回路における
帰還率をβ、移相量をθ2 としたとき、ループゲインが
α×β≧1であり、かつ、移相量がθ1 +θ2 =360
゜×n(但しn=1、2・・・)であることが必要とな
る。
【0005】一般的に抵抗13およびインバータ14か
らなる増幅器はマイコンに内蔵され、安定した発振を得
るためにはループゲインを大きくしなければならない。
ループゲインを大きくするには、帰還率βのゲインを決
定する、発振子のP/V値、すなわち共振インピーダン
スR0 および反共振インピーダンスRa の差を大きくす
る事が必要となる。尚、P/V値は20×Log(Ra
/R0 )の値として定義される。
【0006】また、移相量の条件を満足させるために
は、共振周波数と反共振周波数の間およびその近傍にス
プリアスが発生しない事が重要となる。
【0007】従来、この種の圧電磁器材料としては、P
bTiO3 やPb(TiZr)O3を主成分としたもの
にMn等を添加したもの、あるいはこれらに更に第2成
分、第3成分として、Pb(Mn1/3 Nb2/3 )O3
Pb(Ni1/3 Nb2/3 )O3 などを固溶させたもの等
が知られている。特に、PbTiO3 を主成分とした磁
器組成物の場合、広がり振動に比べて厚み縦振動の電気
機械結合係数が大きいことから、厚み縦振動を利用した
発振子においては、広がり振動の重畳によるスプリアス
の影響が小さくなり、さらに比誘電率が400〜700
と小さく10MHz以上の高周波領域での使用が可能に
なるなどの特徴を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のPbTiO3 を主成分とした圧電磁器組成物に
おいては、約10MHzから約60MHzの高周波帯域
で使用する場合、3次オーバートーンの振動モードを用
いることから、発振を開始させるための重要な因子、す
なわち帰還率βを決定する厚み縦振動の3次オーバート
ーンのP/V値が小さくなり、増幅率αの比較的小さな
増幅器を内蔵したマイコンなどにおいては動作しない不
発振などの問題があった。特に、携帯機器においては電
池により動作させるため、動作電圧の変動が大きく、3
次オーバートーンのP/V値が小さいものは発振が停止
してしまうなどの問題があった。
【0009】また、リフローなどの耐熱性が良好なもの
はP/V値が小さく、CD−ROMやDVDなどに用い
られる33.86MHzの発振子の場合を例にとると、
厚み縦振動の3次オーバートーンのP/V値は60dB
が上限であり、また50.8MHzにおいては43dB
が上限であった。このように周波数が高くなるに従い、
P/V値が小さくなるため、高周波になるに従い、不発
振や発振停止の頻度が急激に増加するという問題があっ
た。
【0010】さらに、高いP/V値と高い耐熱性を兼ね
備える圧電磁器組成物の場合、発振周波数の温度安定性
が−20℃〜+80℃の温度範囲で±0.1%より大き
く、高精度な周波数公差が要求される用途には使用でき
ないなどの問題があった。
【0011】従って、本発明は、3次オーバートーンで
のP/V値を大きくしながら、リフロー耐熱性に優れ、
さらに発振周波数の温度安定性に優れた、高信頼性が得
られる、特に10MHz以上の3次オーバートーンを用
いた高周波用発振子に適した圧電磁器組成物を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電磁器組成物
は、金属元素としてPb、Fe、Sb、Mn、Tiと、
Srおよび/またはBaを含むペロブスカイト型複合酸
化物であって、原子比による組成式を、(P
1-x-y-z p REx Sry Ba z (Fe1/3
2/3 a Mnb Ti1-a-b 3 (REは周期律表第3
a族元素の少なくとも一種)と表した時、前記x、y、
z、p、aおよびbが、0.06≦x≦0.11、0≦
y≦0.10、0≦z≦0.10、y+z≦0.12、
0.95≦p≦1.00、0.01≦a≦0.04、
0.01≦b≦0.03、を満足するものである。ここ
で、REはLaであることが望ましい。
【0013】
【作用】本発明の圧電磁器組成物では、PbTiO3
Pbの一部をRE(周期律表第3a族元素)とSrおよ
び/またはBaで置換し、Tiの一部をMnと、さらに
(Fe1/3 Sb2/3 )で置換し、さらにPb量を化学量
論組成より少なくすることで、3次オーバートーンのP
/V値を飛躍的に大きくさせることができるとともに、
発振周波数の温度安定性を高めることができ、さらにリ
フロー耐熱性に優れていることからSMD対応が可能と
なる。
【0014】即ち、PbのREによる適量置換により分
極を容易にしP/V値を向上でき、PbのSrおよび/
またはBaによる適量置換により発振周波数の温度特性
を向上でき、Pbの化学量論組成値より適量少なくする
ことによりP/V値の大幅向上に大きく寄与するととも
に発振周波数の温度特性を向上でき、Tiの(Fe1/3
Sb2/3 )による適量置換により3次オーバートーンの
P/V値を大きくしながら、発振周波数の温度安定性を
向上でき、TiのMnによる適量置換によりP/V値を
向上できるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の圧電磁器組成物は、モル
比による組成式を、(Pb1-x-y-z p REx Sry
a z (Fe1/3 Sb2/3 a Mnb Ti1-a-b 3 (R
Eは周期律表第3a族元素)と表した時、x、y、z、
p、aおよびbが、0.06≦x≦0.11、0≦y≦
0.10、0≦z≦0.10、y+z≦0.12、0.
95≦p≦1.00、0.01≦a≦0.04、0.0
1≦b≦0.03を満足するものである。
【0016】ここで、x、y、z、p、aおよびbを上
記の範囲に設定した理由について説明する。PbのRE
による適量置換は、特に分極を容易にしP/V値向上に
寄与する。REは周期律表第3a族元素、即ち、Sc、
Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Yb、Luがあり、そのうちL
a、Nd、Sm、Prが望ましく、特にはLaが望まし
い。
【0017】上記組成式において、xを0.06≦x≦
0.11の範囲に設定した理由は、xが0.06より小
さい場合分極がかかりにくくなり、P/V値が小さくな
るためである。0.11よりも大きい場合スプリアスの
発生が起こりやすくなり、さらにキュリー温度の大幅な
低下をもたらすためリフロー耐熱が著しく劣化するため
である。xはP/V値を向上し、スプリアスの発生を抑
制し、リフロー耐熱を向上するという観点から、0.0
7≦x≦0.09であることが望ましい。
【0018】またPbのSrおよび/またはBaによる
適量置換は、発振周波数の温度特性に顕著な影響を及ぼ
す効果がある。y、zの単独置換の場合0.10より多
いとP/V値が小さくなるとともに、リフロー耐熱性が
悪化するからである。y+zとなるように複合的な置換
を行うと、置換量の上限が0.12まで拡がりy+zが
0.12を超える置換はリフロー耐熱性を劣化させる。
y、zはリフロー耐熱を劣化させることなく、発振周波
数の温度安定性を高め発振周波数の温度変化率を±0.
07%の範囲内とするという観点から、それぞれ0.0
5〜0.09の範囲であることが望ましい。また、y+
zの値においてもリフロー耐熱を高めさらに発振周波数
の温度安定性を高め発振周波数の温度変化率を±0.0
7%の範囲内とするという観点から、0.07≦y+z
≦0.1であることが望ましい。
【0019】またPbの化学量論組成値より適量少なく
するとP/V値の大幅向上に大きく寄与するとともに発
振周波数の温度特性を高めることができる。上記組成式
において、pを0.95≦p≦1の範囲に設定した理由
は、pは小さくなるに従いP/V値の向上が図れるが、
0.95より小さいとリフロー耐熱が著しく劣化するか
らである。また、1より大きいとP/V値が低下し、発
振周波数の温度特性が劣化するからである。従って、p
の範囲は、P/V値の向上を図りながらリフロー耐熱性
が充分保たれる範囲である。pは、リフロー耐熱を向上
し、リフロー後の発振周波数Fosc の変化率を±0.0
7%の範囲内とするという観点から、0.96≦p≦
0.98であることが望ましい。
【0020】Tiの(Fe1/3 Sb2/3 )による置換
は、3次オーバートーンのP/V値を大きくしながら、
発振周波数の温度安定性を高める効果がある。Tiに対
する置換量を0.01≦a≦0.04としたのは、0.
04より多いとP/V値が小さくなるとともに、リフロ
ー耐熱性が悪化するからである。また、0.01より少
ないとP/V値が小さくなるためである。P/V値およ
びリフロー耐熱性を向上し、発振周波数の温度安定性を
高めるという観点から0.02≦a≦0.03であるこ
とが望ましい。
【0021】TiのMnによる適量置換は、P/V値の
向上に大きく寄与する。bを0.01≦b≦0.03の
範囲に設定した理由は、bが0.01未満の場合、P/
V値向上にさほど寄与しない。bが0.03より多くな
ると、P/V値を逆に小さくしてしまうからである。b
は、P/V値を向上するという観点から0.02≦b≦
0.03であることが望ましい。
【0022】本発明の圧電磁器組成物は、特に、金属元
素のモル比による組成式を、(Pb1-x-y-z p REx
Sry Ba z (Fe1/3 Sb2/3 a Mnb Ti1-a-b
3 と表した時、前記x、y、z、p、aおよびbが、
0.07≦x≦0.09、0.05≦y≦0.09、も
しくは0.05≦z ≦0.09、0.96≦p≦0.9
8、0.02≦a≦0.03、0.02≦b≦0.03
を満足することが望ましい。ここで、REはLaである
ことが望ましい。
【0023】また、本発明の圧電磁器組成物は、金属元
素のモル比による組成式を、(Pb1-x-y-z p REx
Sry Ba z (Fe1/3 Sb2/3 a Mnb Ti1-a-b
3 と表した時、前記x、y、z、p、aおよびbが、
0.07≦x≦0.09、0.02≦y≦0.05、
0.02≦z ≦0.05、0.07≦y+z≦0.1
0、0.96≦p≦0.98、0.02≦a≦0.0
3、0.02≦b≦0.03を満足するものも望まし
い。ここでREはLaであることが望ましい。
【0024】また、本発明の圧電磁器組成物は、原料粉
砕時にZrO2 ボールからZr等が混入する場合があ
り、これらが全量中0.02重量%程度混入しても特性
上問題ない。
【0025】本発明の圧電磁器組成物では、結晶相とし
て(Pb1-x-y-z p REx SryBa z (Fe1/3
2/3 a Mnb Ti1-a-b 3 からなるペロブスカイ
ト型結晶相を主結晶相とするものである。本発明の圧電
磁器組成物では、その他の結晶相として、パイロクロア
相が存在することもあるが、微量であれば特性上問題な
い。
【0026】本発明の圧電磁器組成物は、例えば、原料
として、Pb3 4 、La2 3 、SrCO3 、BaC
3 、Sb2 3 、MnO2 、TiO2 、Fe2 3
らなる各種酸化物を用いる。原料はこれに限定されず、
焼成により酸化物を生成する炭酸塩、硝酸塩等の金属塩
を用いても良い。
【0027】これらの原料を上記した組成となるように
秤量し、混合し、この混合物を950〜1050℃で仮
焼し、所定の有機バインダを加え乾式混合し、整粒す
る。このようにして得られた粉体を、公知のプレス成形
等により所定形状に成形し、大気中等の酸化性雰囲気に
おいて1200〜1300℃の温度範囲で1〜5時間焼
成し、本発明の圧電磁器組成物が得られる。
【0028】本発明の圧電磁器組成物は、図1に示すよ
うなコルピッツ型発振回路の発振子の圧電磁器組成物と
して最適であるが、それ以外の発振子、超音波振動子、
超音波モータ及び加速度センサ、ノッキングセンサ、A
Eセンサ等の圧電センサなどに最適であり、特に厚み縦
振動の3次オーバートーンを利用する高周波用として最
適な圧電磁器組成物である。
【0029】
【実施例】原料として、Pb3 4 、La2 3 、Nd
2 3 、Sm2 3 、Gd2 3、Sc2 3 、Pr2
3 、SrCO3 、BaCO3 、Sb2 3 、Mn
2 、TiO2 、Fe2 3 からなる各種酸化物を用
い、焼結体が表1の組成となるように秤量し、ZrO2
ボールを用いたボールミルにて24時間湿式混合した。
次いで、この混合物を脱水、乾燥した後、1000℃で
3時間仮焼し、適量の有機バインダを加え乾式混合し、
メッシュの容器に通し整粒した。このようにして得られ
た粉体を1.5ton/cm2 の圧力で縦20mm、横
30mm、厚み1.0mmの板状に成形し、大気中にお
いて1280℃の温度で3時間本焼成し圧電磁器を得
た。
【0030】その後、板厚を0.22mmに加工し、両
面にAg−Crを蒸着し、80℃で30分間分極を施し
た。その後、図2に示す電極構造となるように、無電極
に相当する部位の電極をエッチングで除去し、縦4.5
mm(L)、横1.1mm(W)、厚み0.22mm
(H)形状の33.86MHz発振に相当する厚み縦振
動の3次オーバートーン用発振子を得た。
【0031】発振子の特性は、インピーダンスアナライ
ザにより、インピーダンス波形を測定し、厚み縦振動の
3次オーバートーンでのP/V値を以下の式により算出
した。さらに、コルピッツ型発振回路を用いて発振周波
数の温度特性を調査した。リフロー耐熱性はリフロー炉
投入試験前後の発振周波数Fosc の変化率として捉え
た。尚、リフロー試験はリフロー炉を用いて、試験片が
最高温度250℃で20秒間さらされるようにした。
【0032】P/V値=20×Log(Ra /R0 ) 但し、Ra :反共振インピーダンス R0 :共振インピーダンス 発振周波数の温度変化率は25℃を基準にして、以下の
式により算出した。
【0033】Fosc 変化率(%)={(Fosc (drift)
−Fosc (25))/Fosc (25)}×100 但し、Fosc (drift) は、−20℃もしくは+80℃で
の発振周波数であり、Fosc (25)は25℃での発振周波
数である。
【0034】リフロー耐熱試験の評価は、Fosc 変化率
(%)={(処理後のFosc −処理前のFosc )/処理
前のFosc }×100の式により行った。これらの結果
を表2に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】33.86MHzでの発振子特性におい
て、安定した発振を保証するためには、3次オーバート
ーンでのP/V値は60dB以上であり、また、発振周
波数の温度変化率は±0.1%以下で、リフロー耐熱に
おける発振周波数の変化率は±0.1%以下であること
が望まれる。
【0038】表1および表2から明かなように、本発明
の範囲内の試料では、3次オーバートーンでのP/V値
を60dB以上に大きくすることができることが判る。
これにより、不発振と発振停止の抑制が図られ発振の安
定化が得られ、優れた発振性能を保証することができ
る。
【0039】さらに、本発明の試料では、発振周波数の
温度変化率が小さく、特に試料No4においては、発振
周波数の温度変化率が−20℃で−0. 011%、+8
0℃で+0.018%と著しく小さな変化量であり、発
振周波数の温度安定性に優れていることが判る。さら
に、リフロー耐熱性においても、その変化率は著しく小
さく、耐熱性においても優れていることが判る。図3に
試料No16の発振周波数の温度変化率を示す。
【0040】一方、比較例である試料No9、12、2
4などでは3次オーバートーンのP/V値が小さく、発
振停止をおこしやすくなる。
【0041】このように、本発明の圧電磁器組成物にお
いては、3次オーバートーンのP/V値を大きくすると
ともに、−20℃〜+80℃での発振周波数の温度変化
率を小さくできたことから、不発振や発振停止が起こら
なくなり、しかも耐熱性に優れ、−20〜+80℃の広
範囲な温度範囲で、高精度な発振子として使用すること
ができる。
【0042】尚、No.32にPb0.85La0.15TiO
3 で表される主成分100重量部に対してMnO2
0.2重量部添加してなる従来の圧電磁器組成物の特性
を示す。また、試料No.16を図2の発振子の圧電磁器
に用いた場合のインピーダンス特性を図4に示す。
【0043】
【発明の効果】本発明の圧電磁器組成物は、厚み縦振動
の3次オーバートーンのP/V値を大きくしながら、発
振周波数の温度変化率を著しく小さくでき、さらにリフ
ロー耐熱性に優れた特性を示す。従って、不発振や発振
停止を無くすことができ、発振子用素子として好適な圧
電磁器組成物とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コルピッツ型の発振回路を示した概略図であ
る。
【図2】33.86MHz用発振子の概略図である。
【図3】試料No.16の発振周波数の温度変化率を示す
グラフである。
【図4】試料No.16のインピーダンス特性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
11、12・・・コンデンサ 13・・・抵抗 14・・・インバータ 15・・・発振子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−321643(JP,A) 特開 平8−319159(JP,A) 特開 平7−48172(JP,A) 特開 平5−163063(JP,A) 特開 昭62−197316(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/42 - 35/50 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属元素として少なくともPb、Fe、S
    b、Mn、Tiと、Srおよび/またはBaを含むペロ
    ブスカイト型複合酸化物であって、原子比による組成式
    を、 (Pb1-x-y-z p REx Sry Ba z (Fe1/3 Sb
    2/3 a Mnb Ti1-a-b 3 (REは周期律表第3a
    族元素の少なくとも一種) と表した時、前記x、y、z、p、aおよびbが、 0.06 ≦ x ≦ 0.11 0 ≦ y ≦ 0.10 0 ≦ z ≦ 0.10 y+z≦ 0.12 0.95 ≦ p ≦ 1.00 0.01 ≦ a ≦ 0.04 0.01 ≦ b ≦ 0.03 を満足することを特徴とする圧電磁器組成物。
  2. 【請求項2】REはLaであることを特徴とする請求項
    1記載の圧電磁器組成物。
JP34911697A 1997-12-18 1997-12-18 圧電磁器組成物 Expired - Fee Related JP3389485B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34911697A JP3389485B2 (ja) 1997-12-18 1997-12-18 圧電磁器組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34911697A JP3389485B2 (ja) 1997-12-18 1997-12-18 圧電磁器組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11180768A JPH11180768A (ja) 1999-07-06
JP3389485B2 true JP3389485B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=18401604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34911697A Expired - Fee Related JP3389485B2 (ja) 1997-12-18 1997-12-18 圧電磁器組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3389485B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11180768A (ja) 1999-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4234902B2 (ja) 圧電磁器組成物および圧電共振子
JP4234898B2 (ja) 圧電磁器組成物および圧電共振子
JP3961175B2 (ja) 発振子
JP4471542B2 (ja) 圧電磁器組成物および圧電共振子
JP3732967B2 (ja) 磁器組成物
JP2008179532A (ja) 圧電磁器および圧電素子
JP3389485B2 (ja) 圧電磁器組成物
JP4449331B2 (ja) 圧電磁器およびそれを用いた圧電磁器素子
JP4544712B2 (ja) 圧電磁器および圧電素子
JP3389477B2 (ja) 圧電磁器組成物
JP3554202B2 (ja) 振動子用圧電磁器
JP3420458B2 (ja) 圧電磁器組成物
JP3347602B2 (ja) 圧電磁器組成物
JP4789328B2 (ja) 圧電磁器組成物および圧電共振子
JP3618040B2 (ja) 圧電磁器組成物
JP3805103B2 (ja) 3次オーバートーン用発振子の製法
JP4737843B2 (ja) 圧電磁器組成物および圧電共振子
JP2001342061A (ja) 圧電磁器及び圧電共振子
JP4231202B2 (ja) 圧電磁器組成物および圧電共振子
JP5094284B2 (ja) 圧電磁器および圧電素子
JP2000001367A (ja) 圧電磁器組成物及びその製造方法
JP2874495B2 (ja) 圧電磁器材料
JPH10330156A (ja) 圧電磁器組成物
JPH0952763A (ja) 強誘電性磁器組成物
JP2002137966A (ja) 圧電磁器および圧電素子

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110117

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110117

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120117

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees