JP3388919B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JP3388919B2
JP3388919B2 JP28455694A JP28455694A JP3388919B2 JP 3388919 B2 JP3388919 B2 JP 3388919B2 JP 28455694 A JP28455694 A JP 28455694A JP 28455694 A JP28455694 A JP 28455694A JP 3388919 B2 JP3388919 B2 JP 3388919B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は高い発色性を有し、しか
も生成した色素も優れた吸収を示すロイコ色素を含有す
るハロゲン化銀感光材料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】白黒写真系、特にXレイ感光材料におい
て銀量削減や画像のトーンを変化させる目的で感光材料
中にロイコ色素を含有させる試みがいくつかなされてき
た。具体的には、米国特許第4022617号にはトリ
アリールメタン系ロイコ色素が、同4374921号及
び特開平2−110546号にはフェノールとパラフェ
ニレンジアミンから誘導されるインドアニリンロイコ色
素の使用が開示されている。これら公知のロイコ色素は
発色性が低く、また生成する色素の吸光係数(ε)が低
く、不要な吸収を有していたり、色素の堅牢性が悪いも
のもあり、満足なものではなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は発色性
に優れたロイコ色素を含有するハロゲン化銀写真感光材
料を提供することである。本発明の他の目的はロイコ色
素から生成する色素のεが高く、特性吸収が優れている
ハロゲン化銀写真感光材料を提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を含むハロゲ
ン化銀写真感光材料において、下記一般式(I)又は
(II)のうちの少なくとも1つを含有することを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料によって達成された。 【0005】【化2】 【0006】式(I)、(II)中、R1 、R2 、R3
よびR4 は、各々独立に、水素原子又は非金属の原子団
を表わす。Xは−OH又は−NR5 6 を表わす。R5
およびR6 は、各々独立に、水素原子、アルキル基、ア
リール基又はヘテロ環基を表わす。R7 、R8 およびR
9 は、各々独立に、水素原子又は非金属の原子団を表わ
す。R1 とR2 、および/又はR2 とR5 、および/又
はR5 とR6 、および/又はR6 とR3 、および/又は
3 とR4 は、互いに結合して環構造を形成していても
よい。R7 とR8 は、互いに結合して、環構造を形成し
ていてもよい。 【0007】以下に一般式(I)及び(II)について詳
しく述べる。R1 、R2 、R3 およびR4 は、各々独立
に、水素原子又は非金属の原子団を表わし、非金属の原
子団としては、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、
アミノ基(置換アミノ基を含む)、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミ
ノ基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリ
ールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホニ
ルアミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、スル
ホニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ
基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、
シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、イミド
基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、ホスホリル基、
アシル基、アゾリル基、等を表わす。 【0008】その好ましい具体例としては、アルキル基
(好ましくは炭素数1〜20、例えばメチル、エチル、
プロピル、ブチル)、アルコキシ基(好ましくは炭素数
1〜20、例えばメトキシ、エトキシ、メトキシエトキ
シ、イソプロポキシ)、ハロゲン原子(例えば臭素、フ
ッ素、塩素)、アシルアミノ基〔好ましくは炭素数1〜
20のアルキルカルボニルアミノ基(例えばホルミルア
ミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、シアノア
セチルアミノ)、好ましくは炭素数7〜20のアリール
カルボニルアミノ基(例えばベンゾイルアミノ、p−ト
ルイルアミノ、ペンタフルオロベンゾイルアミノ、m−
メトキシベンゾイルアミノ)〕、アルコキシカルボニル
基(好ましくは炭素数2〜20、例えばメトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル)、シアノ基、スルホニルア
ミノ基(好ましくは炭素数1〜20、メタンスルホニル
アミノ、エタンスルホニルアミノ、N−メチルメタンス
ルホニルアミノ)、カルバモイル基〔好ましくは炭素数
2〜20のアルキルカルバモイル基(例えばメチルカル
バモイル、ジメチルカルバモイル、ブチルカルバモイ
ル、イソプロピルカルバモイル、t−ブチルカルバモイ
ル、シクロペンチルカルバモイル、シクロヘキシルカル
バモイル、メトキシエチルカルバモイル、クロロエチル
カルバモイル、シアノエチルカルバモイル、エチルシア
ノエチルカルバモイル、ベンジルカルバモイル、エトキ
シカルボニルメチルカルバモイル、フルフリルカルバモ
イル、テトラヒドロフルフリルカルバモイル、フェノキ
シメチルカルバモイル、アリルカルバモイル、クロチル
カルバモイル、プレニルカルバモイル、2,3−ジメチ
ル−2−ブテニルカルバモイル、ホモアリルカルバモイ
ル、ホモクロチルカルバモイル、ホモプレニルカルバモ
イル)、好ましくは炭素数7〜20のアリールカルバモ
イル基(例えばフェニルカルバモイル、p−トルイルカ
ルバモイル、m−メトキシフェニルカルバモイル、4,
5−ジクロロフェニルカルバモイル、p−シアノフェニ
ルカルバモイル、p−アセチルアミノフェニルカルバモ
イル、p−メトキシカルボニルフェニルカルバモイル、
m−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル、o−フ
ルオロフェニルカルバモイル、1−ナフチルカルバモイ
ル)、好ましくは炭素数4〜20のヘテリルカルバモイ
ル基(例えば2−ピリジルカルバモイル、3−ピリジル
カルバモイル、4−ピリジルカルバモイル、2−チアゾ
リルカルバモイル、2−ベンズチアゾリルカルバモイ
ル、2−ベンズイミダゾリルカルバモイル、2−(4−
メチルフェニル)1,3,4−チアジアゾリルカルバモ
イル)〕、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜2
0、例えばメチルスルファモイル、ジメチルスルファモ
イル)、アミノカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数
1〜20、例えばメチルアミノカルボニルアミノ、ジメ
チルアミノカルボニルアミノ)、アルコキシカルボニル
アミノ基(好ましくは炭素数2〜20、例えばメトキシ
カルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ)、ヒド
ロキシ基、アミノ基(好ましくは炭素数0〜20、例え
ばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリ
ノ)、アリール基(好ましくは炭素数6〜20、例えば
フェニル、m−アセチルフェニル、p−メトキシフェニ
ル)、ヘテロ環基(好ましくは炭素数3〜20、例えば
2−ピリジル、2−フリル、2−テトラヒドロフリ
ル)、ニトロ基、アリールオキシ基(好ましくは炭素数
6〜20、例えばフェノキシ、p−メトキシフェノキ
シ、o−クロロフェノキシ)、スルファモイルアミノ基
(好ましくは炭素数0〜20、例えばメチルスルファモ
イルアミノ、ジメチルスルファモイルアミノ)、アルキ
ルチオ基(好ましくは炭素数1〜20、例えばメチルチ
オ、エチルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数
6〜20、例えばフェニルチオ、p−メトキシフェニル
チオ、o−クロロフェニルチオ)、スルホニル基(好ま
しくは炭素数1〜20、例えばメタンスルホニル、p−
トルエンスルホニル)、アシル基(好ましくは炭素数1
〜20、例えばホルミル、アセチル、ベンゾイル、p−
トルイル)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数3〜
20)、アゾ基(好ましくは炭素数3〜20、例えばp
−ニトロフェニルアゾ)、アシルオキシ基(好ましくは
炭素数1〜20、例えばアセチルオキシ、ベンゾイルオ
キシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは炭素数1〜
20、例えばメチルカルバモイルオキシ)、シリルオキ
シ基(好ましくは炭素数3〜20、例えばトリメチルシ
ロキシ)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭
素数7〜20、例えばフェノキシカルボニル)、イミド
基(好ましくは炭素数4〜20、例えばフタルイミ
ド)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数3〜20)、
スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜20、例えばジ
エチルアミノスルフィニル)、ホスホリル基(好ましく
は炭素数0〜20、例えばジアミノホスホリル)、アゾ
リル基(好ましくは炭素数2〜20、例えば2−ピラゾ
リル)が挙げられる。 【0009】R2 、R3 およびR4 の中で好ましいもの
は、水素原子である。R1 の中で好ましいものは、水素
原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20の
アルコキシ基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素)、
炭素数1〜20のアシルアミノ基、炭素数1〜20のス
ルホニルアミノ基、炭素数1〜20のアミノカルボニル
アミノ基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニルアミ
ノ基である。その中でも、R1 は水素原子、アルキル
基、アシルアミノ基が最も好ましい。 【0010】Xは−OH又は−NR5 6 を表わす。R
5 およびR6 は、各々独立に、水素原子、アルキル基
(好ましくは炭素数1〜20、例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、2−メトキシエチ
ル、3−メトキシプロピル、エトキシエチル、2−フェ
ニルエチル、2−シアノエチル、シアノメチル、2−ク
ロロエチル、3−ブロモプロピル、2−メトキシカルボ
ニルエチル、3−エトキシカルボニルプロピル、2−
(N−メチルアミノカルボニル)エチル、3−(N,N
−ジメチルアミノカルボニル)プロピル、2−アセチル
アミノエチル、3−(エチルカルボニルアミノ)プロピ
ル、2−アセチルオキシエチル、アリル、ホモアリル、
プレニル、n−ドデシル)、アリール基(好ましくは炭
素数6〜20、例えばフェニル、p−トリル、p−メト
キシフェニル、2,4−ジクロロフェニル、p−ニトロ
フェニル、2,4−ジシアノフェニル、2−ナフチル)
またはヘテロ環基(置換基を有するものを含む。好まし
くは炭素数3〜20、例えば下記化3で表わされる基)
を表わす。 【0011】 【化3】 【0012】Xは−NR5 6 が好ましい。 【0013】R5 及びR6 の中で好ましいものは、炭素
数1〜20の置換されてもよいアルキル基(例えばメチ
ル、エチル、プロピル、2−シアノエチル、2−アセチ
ルオキシエチル、2−エトキシカルボニルエチル、2−
メトキシエチル、アリル、ホモアリル、プレニル)であ
る。また、R5 とR6 が結合して形成してもよい環とし
ては、例えば、下記化4で表される基があり、また、R
2 とR5 および/またはR3 とR6 が結合して形成して
もよい環としては、例えば、下記化5で表される基があ
り、好ましい例として挙げることができる。 【0014】 【化4】 【0015】 【化5】 【0016】R7 、R8 およびR9 は、水素原子又は非
金属の置換基を表わす。更に詳しくは、R7 、R8 およ
びR9 は、水素原子、アリール基、ヘテロ環基、アルキ
ル基、シアノ基、アシル基、カルバモイル基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
アミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオ
キシカルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、アミノ
カルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アミノ
基(アニリノ基を含む)、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、シリルオキシ基、ヘテリルオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、ヘテリルチオ基、ハロゲン原
子、ヒドロキシ基、ニトロ基、スルファモイル基、スル
ホニル基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキ
シ基、イミド基、スルフィニル基、ホスホリル基、アゾ
リル基などを表わす。 【0017】R7 、R8 およびR9 の好ましい具体例と
しては、水素原子、アリール基(好ましくは炭素数6〜
20、例えばフェニル、m−アセチルアミノフェニル、
p−メトキシフェニル)、アルキル基(好ましくは炭素
数1〜20、例えばメチル、エチル、イソプロピル、t
−ブチル、n−オクチル、n−ドデシル)、シアノ基、
アシル基(好ましくは炭素数1〜20、例えばアセチ
ル、ピバロイル、ベンゾイル、フロイル、2−ピリジル
カルボニル)、カルバモイル基(好ましくは炭素数1〜
20、例えばメチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、ジメチルカルバモイル、n−オクチルカルバモイ
ル)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数1〜
20、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、イソプロポキシカルボニル)、アリールオキシカル
ボニル基(好ましくは炭素数7〜20、例えばフェノキ
シカルボニル、p−メトキシフェノキシカルボニル、m
−クロロフェノキシカルボニル、o−メトキシフェノキ
シカルボニル)、アシルアミノ基〔好ましくは炭素数1
〜20のアルキルカルボニルアミノ基(例えば、ホルミ
ルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、シア
ノアセチルアミノ)、好ましくは炭素数7〜20のアリ
ールカルボニルアミノ基(例えば、ベンゾイルアミノ、
p−トルイルアミノ、ペンタフルオロベンゾイルアミ
ノ、m−メトキシベンゾイルアミノ)、好ましくは炭素
数4〜20のヘテリルカルボニルアミノ基(例えば、2
−ピリジルカルボニルアミノ、3−ピリジルカルボニル
アミノ、フロイルアミノ)〕、アルコキシカルボニルア
ミノ基(好ましくは炭素数2〜20、例えばメトキシカ
ルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、メトキシ
エトキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニ
ルアミノ基(好ましくは炭素数7〜20、例えばフェノ
キシカルボニルアミノ、p−メトキシフェノキシカルボ
ニルアミノ、p−メチルフェノキシカルボニルアミノ、
m−クロロフェノキシカルボニルアミノ、o−クロロフ
ェノキシカルボニルアミノ)、スルホニルアミノ基(好
ましくは炭素数1〜20、例えばメタンスルホニルアミ
ノ、ベンゼンスルホニルアミノ、トルエンスルホニルア
ミノ)、アミノカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数
1〜20、例えばメチルアミノカルボニルアミノ、エチ
ルアミノカルボニルアミノ、アニリノカルボニルアミ
ノ、ジメチルアミノカルボニルアミノ)、スルファモイ
ルアミノ基(好ましくは炭素数1〜20、例えばメチル
アミノスルホニルアミノ、エチルアミノスルホニルアミ
ノ、アニリノスルホニルアミノ)、アミノ基(アニリノ
基を含む、好ましくは炭素数0〜20、例えばアミノ、
メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、n−ブチルアミノ、アニリノ)、アルコキシ
基(好ましくは炭素数1〜20、例えばメトキシ、エト
キシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、メトキシエトキ
シ、n−ドデシルオキシ)、アリールオキシ基(好まし
くは炭素数6〜20、例えばフェノキシ、m−クロロフ
ェノキシ、p−メトキシフェノキシ、o−メトキシフェ
ノキシ)、シリルオキシ基(好ましくは炭素数3〜2
0、例えばトリメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ、セシルジメチルシリルオキシ、フェニ
ルジメチルシリルオキシ)、ヘテリルオキシ基(好まし
くは炭素数3〜20、例えばテトラヒドロピラニルオキ
シ、3−ピリジルオキシ、2−(1,3−ベンゾイミダ
ゾリル)オキシ)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数
1〜20、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−ブチル
チオ、t−ブチルチオ)、アリールチオ基(好ましくは
炭素数6〜20、例えばフェニルチオ)、ヘテリルチオ
基(好ましくは炭素数3〜20、例えば2−ピリジルチ
オ、2−(1,3−ベンゾオキサゾリル)チオ、1−ヘ
キサデシル−1,2,3,4−テトラゾリル−5−チ
オ、1−(3−N−オクタデシルカルバモイル)フェニ
ル−1,2,3,4−テトラゾリル−5−チオ)、ヘテ
ロ環基(好ましくは炭素数3〜20、例えば2−ベンゾ
オキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、1−フェニル−
2−ベンズイミダゾリル、5−クロロ−1−テトラゾリ
ル、1−ピロリル、2−フラニル、2−ピリジル、3−
ピリジル)、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素)、ヒ
ドロキシ基、ニトロ基、スルファモイル基(好ましくは
炭素数0〜20、例えばメチルスルファモイル、ジメチ
ルスルファモイル)、スルホニル基(好ましくは炭素数
1〜20、例えばメタンスルホニル、ベンゼンスルホニ
ル、トルエンスルホニル)、アゾ基(好ましくは炭素数
3〜20、例えばp−ニトロフェニルアゾ)、アシルオ
キシ基(好ましくは炭素数1〜20、例えばホルミルオ
キシ、アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ)、カルバモ
イルオキシ基(好ましくは炭素数1〜20、例えばメチ
ルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオキ
シ)、イミド基(好ましくは炭素数4〜20、例えば、
こはく酸イミド、フタルイミド)、スルフィニル基(好
ましくは炭素数1〜20、例えばジエチルアミノスルフ
ィニル)、ホスホリル基(好ましくは炭素数0〜20、
例えばジアミノホスホリル)、アゾリル基(好ましくは
炭素数2〜20、例えば3−ピラゾリル)などが挙げら
れる。 【0018】本発明のピロロトリアゾールアゾメチンロ
イコ色素を酸化して得られる色素は、R1 、R2
3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 の選択の仕
方により、様々な色相を持つことができる。本発明の生
成するピロロトリアゾールアゾメチン色素を青又はシア
ン色の色素とするためには、R7 はハメットの置換基定
数σp が0.15以上の電子吸引性基であることが好ま
しい。又、赤およびマゼンタの色相を有する色素とする
ためには、R7 はσp が0.15未満の基であることが
好ましい。 【0019】ここで、本明細書中で用いられるハメット
の置換基定数について若干説明する。ハメット則はベン
ゼン誘導体の反応または平衡に及ぼす置換基の影響を定
量的に論ずるために1935年 L. P. Hammettにより提
唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認め
られている。ハメット則により求められる置換基定数に
はσp 値とσm 値があり、これらの値は多くの一般的な
成書に見出すことができるが、例えば、 J. A. Dean
編、「Lange's Handbook of Chemistry 」第12版、1
979年(McGraw−Hill)や「化学の領域」増刊、12
2号、96〜103頁、1979年(南江堂)に詳し
い。なお、本発明において各置換基をハメットの置換基
定数σp により限定したり、説明したりするが、これは
上記の成書で見出せる、文献既知の値がある置換基にの
み限定されるという意味ではなく、その値が文献未知で
あってもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲
内に含まれるであろう置換基をも含むことはいうまでも
ない。今後、σp 値、σm 値はこの意味を表わす。 【0020】本発明の色素は、色素分子内に褪色を抑制
する効果を持った原子団を有していてもよい。画像の堅
牢性が高いことが求められる場合には特に好ましい。褪
色を抑制する効果を持った原子団は、色素のR1
2 、R3 、R4 、R5、R6 、R7 、R8 、R9 のど
の部位に結合していてもよい。褪色を抑制する効果を持
った原子団としては、特開平3−205189号に記載
のものすべてが使用可能である。又、本発明の色素は、
マゼンタ色素として用いられるよりも、シアン色素とし
て用いられる方が好ましい。 【0021】本発明のロイコ色素の具体例を記す。これ
らは、本発明を詳しく説明するためのものであって、こ
れらにより本発明は限定されない。 【0022】 【化6】 【0023】 【化7】【0024】 【化8】【0025】 【化9】【0026】 【化10】【0027】 【化11】 【0028】 【0029】本発明のロイコ色素は特開平4−3599
68号に記載されるピロロトリアゾール誘導体のアゾメ
チン色素をハイドロサルファイトのような還元剤で還元
することにより得られる。以下に例示化合物(1)の合
成例を示す。 (合成例) 例示化合物(1)の合成 【0030】 【化13】 【0031】1−1(6.76g)と1−2(2.88
g)を塩化メチレン中に懸濁させ、そこにトリエチルア
ミン(4.19ml)とN−ブロモコハクイミド(3.9
2g)を加え室温で2時間反応させた。2N塩酸(20
ml)を加え反応液を水洗し、濃縮した。その後酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:2、体積比)を溶出液としてシリカ
ゲルクロマトグラフィーにて精製し、1−3を6.87
g得た。 【0032】次に1−3(4.19g)を酢酸エチル
(100ml)に溶解し、水(50ml)と1N水酸化ナト
リウム水溶液(15ml)、1−4(2.61g)、テト
ラブチルアンモニウムブロマイド(0.2g)を加え、
窒素雰囲気下室温で8時間反応させた。その後2N塩酸
(20ml)を加え、反応液を水洗し濃縮した。残査を酢
酸エチル−ヘキサン(1:2、体積比)を溶出液としシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することに
より例示化合物(1)を2.35g得た。 【0033】本発明におけるロイコ色素の添加量として
はハロゲン化銀1モルあたり1×10-6モルないし5×
10-2モル含有されるのが好ましく、特に1×10-5
ルないし2×10-2モルの範囲が好ましい添加量であ
る。 【0034】本発明のロイコ色素は、適当な水混和性有
機溶媒、例えばアルコール類(メタノール、エタノー
ル、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブなどに
溶解して用いることができる。また、既に良く知られて
いる乳化分散法によって、ジブチルフタレート、トリク
レジルフォスフェート、グリセリルトリアセテートある
いはジエチルフタレートなどのオイル、酢酸エチルやシ
クロヘキサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、機械的
に乳化分散物を作製して用いることができる。あるいは
固体分散法として知られている方法によって、ロイコ色
素の粉末を水の中にボールミル、コロイドミル、あるい
は超音波によって分散して用いることもできる。本発明
のロイコ色素は乳剤層および/または隣接する親水性コ
ロイド層に添加することができる。 【0035】本発明の写真感光材料に用いられる各種添
加剤等については特に制限は無く例えば、以下の該当箇
所に記載のものを用いる事が出来る。 項 目 該当箇所 1)ハロゲン化銀乳剤と 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下から その製法 6行目から同第10頁右上欄12行目、同3−2 4537号公報第2頁右下欄10行目ないし第6 頁右上欄1行目、同第10頁左上欄16行目ない し第11頁左下欄19行目、特開平4−1074 42号。 2)化学増感方法 特開平2−68539号公報第10頁右上欄13 行目から同左上欄16行目、特願平3−1050 35号。 3)カブリ防止剤、 特開平2−68539号公報第10頁左下欄17 安定剤 行目から同第11頁左上欄7行目及び同第3頁左 下欄2行目から同第4頁左下欄。 4)色調改良剤 特開昭62−276539号公報第2頁左下欄7 行目から同第10頁左下欄20行目、特開平3− 94249号公報第6頁左下欄15行目から第1 1頁右上欄19行目。 5)分光増感色素 特開平2−68539号公報第4頁右下欄4行目 から同第8頁右下欄。 6)界面活性剤、 特開平2−68539号公報第11頁左上欄14 帯電防止剤 行目から同第12頁左上欄9行目。 7)マット剤、滑り剤、 特開平2−68539号公報第12頁左上欄10 可塑剤 行目から同右上欄10行目、同第14頁左下欄1 0行目から同右下欄1行目。 8)親水性コロイド 特開平2−68539号公報第12頁右上欄11 行目から同左下欄16行目。 9)硬膜剤 特開平2−68539号公報第12頁左下欄17 行目から同第13頁右上欄6行目。 10)支持体 特開平2−68539号公報第13頁右上欄7行 目から20行目。 11)クロスオーバー 特開平2−264944号公報第4頁右上欄20 カット法 行目から同第14頁右上欄。 12)染料、媒染剤 特開平2−68539号公報第13頁左下欄1行 目から同第14頁左下欄9行目。同3−2453 7号公報第14頁左下欄から同第16頁右下欄。 13)ポリヒドロキシ 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から ベンゼン類 同第12頁左下欄、EP特許第452772A号 公報。 14)層構成 特開平3−198041号公報。 15)現像処理方法 特開平2−103037号公報第16頁右上欄7 行目から同第19頁左下欄15行目、及び特開平 2−115837号公報第3頁右下欄5行目から 同第6頁右上欄10行目。 【0036】以下、本発明を実施例によって具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 【0037】 【実施例】まず、以下の実施例で用いるハロゲン化銀乳
剤の作り方を説明する。 乳剤−A 0.37モルの硝酸銀水溶液と、完成乳剤の銀1モルあ
たり1.0×10-7モルに相当する(NH4)3RhCl6 と2×
10-7モルのK3IrCl6 、0.11モルの臭化カリウムと
0.27モルの塩化ナトリウムを含むハロゲン塩水溶液
を、塩化ナトリウムと、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジンチオンを含有するゼラチン水溶液に、攪拌しな
がら45℃で12分間ダブルジェット法により添加し、
平均粒子サイズ0.20μm、塩化銀含有率70モル%
の塩臭化銀粒子を得ることにより核形成を行なった。続
いて同様に0.63モルの硝酸銀水溶液と、0.19モ
ルの臭化カリウムと、0.47モルの塩化ナトリウムを
含むハロゲン塩水溶液をダブルジェット法により、20
分間かけて添加した。その後銀1モル当たり1×10-3
モルのKI溶液を加えてコンバージョンを行ない常法に
従ってフロキュレーション法により水洗し、ゼラチン4
0gを加え、pH6.5、pAg7.5に調整し、さら
に銀1モルあたりベンゼンチオスルホン酸ナトリウム7
mgおよびチオ硫酸ナトリウム5mg及び塩化金酸8mgを加
え、60℃で45分間加熱し、化学増感処理を施し、安
定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a,7−テトラザインデン150mgおよび防腐剤として
プロキセルを加えた。得られた粒子は平均粒子サイズ
0.28μm、塩化銀含量70モル%の塩臭化銀立方体
粒子であった。(変動係数9%) 【0038】実施例−1 塩化ビニリデン共重合体からなる下塗層(0.5μ)を
有するポリエチレンテレフタレートフィルム(150
μ)支持体上に、支持体側から、UL、EM、PCの層
構成になるように、塗布し試料No. 101〜104を作
成した。以下に各層の調製法及び塗布量を示す。 【0039】(UL)ゼラチン10g、ゼラチンに対し
て20wt%のポリエチルアクリレート、化合物(イ)
をゼラチンに対して2wt%を添加し、完成量250ml
になるように水を加えて調製し、ゼラチン0.2g/m2
になるように塗布した。 【0040】(EM)前記、乳剤−Aをゼラチンと共に
40℃で溶解した後、増感色素としてS−1を3.6×
10-4モル/モルAg、S−2を1×10-4モル/モル
Ag、S−3を1×10-4モル/モルAg、5−メチル
ベンズトリアゾール6.5mg/m2、4−ヒドロキシ−
1,3,3a,7−テトラザインデン1.3mg/m2、1
−フェニル、5−メルカプトテトラゾール1mg/m2、下
記化合物(イ)50mg/m2、ゼラチンに対して15wt
%のポリエチルアクリレート、ラテックスコポリマー
(メチルアクリレート:2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸:2−アセトキシエチルメタクリ
レート=88:5:7)0.8g/m2、ゼラチンに対し
て4wt%の下記化合物(ロ)及び本発明の化合物とリ
ン酸トリクレジルを表−1に示すように添加して、Ag
1.9g/m2となるように塗布した。 【0041】 【化14】【0042】 【化15】 【0043】(PC)ゼラチン溶液にポリメチルメタク
リレート分散物(平均粒子サイズ5μ)、更に次の界面
活性剤(ヘ、ト)を添加し、ゼラチン0.5g/m2、ポ
リメチルメタクリレートとして0.8g/m2となる様に
塗布した。 【0044】 【化16】【0045】またバック層は次に示す処方にて塗布し
た。 〔バック層処方〕 ゼラチン 4g/m2 マット剤 ポリメチルメタアクリレート(粒子径3.0〜4.0μ) 10mg/m2 ラテックス ポリエチルアクリレート 2.2g/m2 界面活性剤(ヘ) 40mg/m2 界面活性剤(ト) 5mg/m2 ゼラチン硬化剤;化合物(ロ) 110mg/m2 染料 染料〔a〕、〔b〕、〔c〕及び〔d〕の混合物 染料〔a〕 53mg/m2 染料〔b〕 14mg/m2 染料〔c〕 26mg/m2 染料〔d〕 18mg/m2 【0046】 【化17】【0047】本実施例の比較化合物を下記に示す。 【0048】 【化18】【0049】本発明で用いた現像液の組成を下記に示
す。 水酸化カリウム 90.0g 水酸化ナトリウム 8.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 1.0g ほう酸 24.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 65.0g 臭化カリウム 10.0g ハイドロキノン 55.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.40g N−メチル−p−アミノフェノール 0.50g 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸 ナトリウム 0.30g 3−(5−メルカプトテトラゾール)ベンゼンスルホン 酸ナトリウム 0.20g N−n−ブチル−ジエタノールアミン 14.0g N,N−ジメチルアミノ−6−ヘキサノール 0.20g トルエンスルホン酸ナトリウム 8.0g 5−スルホサリチル酸 23.0g 水酸化カリウムを加え、水を加えて1リットルとし pHを11.9に合わせる。 1リットル 【0050】定着液は下記組成のものを用いた。 チオ硫酸アンモニウム 359.1g エチレンジアミン四酢酸 2Na 2水塩 0.092g チオ硫酸ナトリウム 5水塩 32.8g 亜硫酸ナトリウム 75.0g NaOH(純分で) 37.2g 氷酢酸 87.3g 酒石酸 8.76g グルコン酸ナトリウム 5.2g 硫酸アルミニウム 25.3g pH(硫酸または水酸化ナトリウムで調整) 4.85 水を加えて 3リットル 【0051】写真特性は上記処理液を用い、FG−46
0A自動現像機(富士写真フイルム株式会社製)を用い
て現像(34℃、30″)後、定着、水洗、乾燥、処理
を行なった結果である。作製した試料を3200°Kの
タングステン光で光楔を通して露光を行ない上記処理を
施した。結果を表1に示す。本発明のロイコ色素は生成
する色素のεおよび発色性が高く、少ない添加量で高い
発色濃度を与えていることが試料101、102と10
3〜104の結果の比較より明らかであり、試料103
〜104では充分なシアン染色が行なわれていた。 【0052】 【表1】 【0053】実施例2 実施例1で作成した試料101〜104を用い、下記現
像液を用いた(現像処理38℃、20″)ほかは実施例
1と同じ処理を行なった。その結果試料103〜104
ではイメージワイズなシアン染色がなされたのに対し、
試料101と102ではロイコ色素の発色がほとんどお
こらなかった。 【0054】 (現像液組成) 水酸化カリウム 35.0g ジエチレントリアミン−五酢酸 2.0g 炭酸カリウム 12.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 40.0g 臭化カリウム 3.0g ハイドロキノン 25.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.08g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3− ピラゾリドン 0.45g 2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2−チオキソ− 4−(1H)−キナゾリノン 0.04g 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸 ナトリウム 0.15g エリソルビン酸ナトリウム 3.0g 水酸化カリウムを加え、水を加えて1リットルとし pHを10.5に合わせる。 1リットル 【0055】実施例3 平板状粒子の調製 水1リットル中に臭化カリウム6g、平均分子量1万5
千の低分子量ゼラチン7gを添加し、55℃に保った容
器中へ攪拌しながら硝酸銀水溶液37cc(硝酸銀4.0
0g)と臭化カリウム5.9gを含む水溶液38ccをダ
ブルジェット法により37秒間で添加した。つぎに、ゼ
ラチン18.6gを添加した後、70℃に昇温して硝酸
銀水溶液89cc(硝酸銀9.8g)を22分間かけて添
加した。ここで25%のアンモニア水溶液7ccを添加、
そのままの温度で10分間物理熟成した後、100%酢
酸溶液を6.5cc添加した。引き続いて硝酸銀153g
の水溶液と臭化カリウムの水溶液をpAg8.5に保ち
ながらコントロールダブルジェット法で35分かけて添
加した。次に2Nのチオシアン酸カリウム溶液15ccを
添加した。5分間そのままの温度で物理熟成した後、3
5℃に温度を下げた。平均投影面積直径1.10μm、
厚み0.145μm、直径の変動係数18.5%の単分
散純臭化銀平板状粒子を得た。この後、凝集沈降法によ
り可溶性塩類を除去した。再び40℃に昇温してゼラチ
ン30gとフェノキシエタノール2.35gおよび増粘
剤としてポリスチレンスルホン酸ナトリウム0.8gを
添加し、苛性ソーダと硝酸銀溶液でpH5.90、pA
g8.00に調整した。この乳剤を攪拌しながら56℃
に保った状態で化学増感を施した。まず、チオスルフォ
ン酸化合物−I 【0056】 【化19】 【0057】を1×10-5モル/モルAg添加し、つぎ
にAgI微粒子を0.1モル%添加し、さらに二酸化チ
オ尿素0.043mgを添加し、22分間そのまま保持し
て還元増感を施した。つぎに、4−ヒドロキシ−6−メ
チル−1,3,3a,7−テトラザインデン20mgと増
感色素−I 【0058】 【化20】 【0059】を400mgを添加した。さらに塩化カルシ
ウム0.83gを添加した。引き続きチオ硫酸ナトリウ
ム1.3mgとセレン化合物−I 1.9mgと塩化金酸
2.6mgおよびチオシアン酸カリウム90mgを添加し、
40分後に35℃に冷却した。こうして平板状粒子T−
1を調製完了した。 【0060】 【化21】 【0061】塗布試料の調製 T−1のハロゲン化銀1モルあたり下記の薬品を添加し
て塗布液とした塗布試料を作製した。 ・ゼラチン(乳剤中のGelも含め) 106g ・トリメチロールプロパン 9g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 18.2g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 1.8g ・硬膜剤 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 膨潤率が230%の値になる ように添加量を調整 ・化合物−I 34mg ・化合物−II 4.8g ・化合物−III 15mg 【0062】 【化22】 【0063】 【化23】 【0064】上記塗布液に対し、染料−Iが片面あたり
5.2×10-5 mol/m2となるように染料乳化物Aを添
加した。 【0065】 【化24】 【0066】(1)染料乳化物Aの調製 上記染料−I60gおよび下記高沸点有機溶媒−I6
2.8g、−II62.8gおよび酢酸エチル333gを
60℃で溶解した。つぎにドデシルスルホン酸ナトリウ
ムの5%水溶液65ccとゼラチン94gと水581ccを
添加し、ディゾルバーにて60℃、30分間乳化分散し
た。つぎに、下記化合物−IV2gおよび水6リットルを
加え、40℃に降温した。つぎに、旭化成製限外濾過ラ
ボモジュールACP1050を用いて、全量が2kgとな
るまで濃縮し、前記化合物−IVを1g加えて染料乳化物
Aとした。 【0067】 【化25】 【0068】表面保護層は各成分が下記の塗布量となる
ように調製準備した。 ・ゼラチン 0.78g/m2 ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 0.080g/m2 ・4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7 −テトラザインデン 0.015g/m2 ・塗布助剤−I 0.013g/m2 ・塗布助剤−II 0.045g/m2 ・塗布助剤−III 0.0065g/m2 ・塗布助剤−IV 0.003g/m2 ・塗布助剤−V 0.001g/m2 ・化合物−V 1.7mg/m2 ・化合物−VI 98mg/m2 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径3.7μm) 0.089g/m2 ・プロキセル(NaOHでpH7.4に調整) 0.0005g/m2 【0069】 【化26】 【0070】支持体の調製 (1)下塗層用染料分散物Bの調製 下記の染料−IIを特開昭63−197943号に記載の
方法でボールミル処理した。 【0071】 【化27】 【0072】水434mlおよびTriton X−200界面
活性剤(TX−200)の6.7%水溶液791mlとを
2リットルのボールミルに入れた。染料20gをこの溶
液に添加した。酸化ジルコニウム(ZrO2)のビーズ4
00ml(2mm径)を添加し、内容物を4日間粉砕した。
この後、12.5%ゼラチン160gを添加した。脱泡
したのち、濾過によりZrO2 ビーズを除去した。得ら
れた染料分散物を観察したところ、粉砕された染料の粒
径は直径0.05〜1.15μmにかけての広い分
有していて、平均粒径は0.37μmであった。さら
に、遠心分離操作をおこなうことで0.9μm以上の大
きさの染料粒子を除去した。こうして染料分散物Dを得
た。 (2)支持体の調製 二軸延伸された厚さ175μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上にコロナ放電処理をおこない、下記の
組成より成る第1下塗液を塗布量が4.9cc/m2となる
ようにワイヤーバーコーターにより塗布し、185℃に
て1分間乾燥した。次に反対面にも同様にして第1下塗
層を設けた。使用したポリエチレンテレフタレートには
染料−Iが0.04wt%含有されているものを用い
た。 ・ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス溶液 (固形分40%ブタジエン/スチレン重量比=31/69) 158cc ・2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリ ウム塩4%溶液 41cc ・蒸留水 801cc *ラテックス溶液中には、乳化分散剤として下記化合物をラテックス固形分 に対し0.4wt%含有 【0073】 【化28】 【0074】上記の両面の第1下塗層上に下記の組成か
らなる第2の下塗層を塗布量が下記に記載の量となるよ
うに片側ずつ、両面にワイヤー・バーコーター方式によ
り155℃で塗布、乾燥した。 ・ゼラチン 80mg/m2 ・染料分散物B(染料固形分として) 8mg/m2 ・塗布助剤−VI 1.8mg/m2 ・化合物−VII 0.27mg/m2 ・マット剤 平均粒径2.5μmのポリメチル メタクリレート 2.5mg/m2 【0075】 【化29】 【0076】写真材料の調製 準備した支持体上に先の乳剤層と表面保護層を同時押し
出し法により両面に塗布した。片面当りの塗布銀量は
1.75g/m2とした。 【0077】このようにして作成した試料を301とし
た。また染料−Iをロイコ試料に置き換えて試料302
〜305を作成した。これら試料に以下のような処理を
施し、写真性能を評価した。 【0078】(写真性能の評価)写真材料を富士写真フ
イルム(株)社製のXレイオルソスクリーンHR−4を
使用して両側から0.05秒の露光を与えた。現像処理
は富士写真フイルム(株)社製CEPROS−Mで現像
温度、定着温度35℃にして、 Dry to Dry 47秒処理
した。この際現像液は以下のものを用いた。 (現像液の調製) 亜硫酸カリウム 30.0g 炭酸カリウム 55.2g ジエチレングリコール 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸 2.0g 臭化ナトリウム 3.0g 5−メチル−ベンツトリアゾール 0.1g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3− ピラゾリドン 2.0g L−アスコルビン酸 43.2g 水酸化ナトリウムを加えてpH=9.5に調整する。 水を加えて 300ml 使用液1リットルにする また定着液としては富士写真フイルム(株)社製SR−
F1を使用した。試料302〜305の内容と写真性能
の評価結果を表2に示す。 【0079】 【表2】 【0080】試料301〜303ではいずれもDmin が
高く、Dmax が低いという問題があるのに対し、本発明
の化合物を含有する試料304、305ではその両方が
改善され、かつロイコ色素の添加量も少ない量で優れた
性能を発現していることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−110546(JP,A) 特開 平3−153234(JP,A) 特開 平5−333504(JP,A) 特開 平5−297539(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/40 G03C 1/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化
    銀乳剤層を含むハロゲン化銀写真感光材料において、下
    記一般式(I)又は(II)で表わされる化合物のうち少
    なくとも一種を含有することを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料。【化1】 式(I)、(II)中、R1 、R2 、R3 およびR4 は、
    各々独立に、水素原子又は非金属の原子団を表わす。X
    は−OH又は−NR5 6 を表わす。R5 およびR
    6 は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アリール基
    又はヘテロ環基を表わす。R7 、R8 およびR9 は、各
    々独立に、水素原子又は非金属の原子団を表わす。R1
    とR2 、および/又はR2 とR5 、および/又はR5
    6 、および/又はR6 とR3 、および/又はR3 とR
    4 は、互いに結合して環構造を形成していてもよい。R
    7 とR8 は、互いに結合して、環構造を形成していても
    よい。
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