JP2838148B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なインドフェノー
ル系色素及び・もしくはインドアニリン系色素に関する
ものであり、また、該色素を用いて画像銀の色調の黄ば
みを低減させたハロゲン化銀写真感光材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】フェノール誘導体あるいはナフトール誘
導体から導びかれる色素はインドフェノール色素もしく
はインドアニリン色素として種々のものが知られてお
り、青色味を与える骨格として有用なものである。ま
た、置換基の修飾によって近赤外領域まで長波化し得る
骨格である。しかし、従来のものは、モル吸光係数が低
いために所望の濃度を得るには大量の色素を用いる必要
があった。また、熱や光に対する堅牢性の十分なものが
少なかった。またハロゲン化銀乳剤のカバーリングパワ
ーは、乳剤製造者にとって、きわめて関心の高いもので
ある。なぜなら、高いカバーリングパワーの乳剤を使用
すれば、一定の光学濃度を保つために必要な銀量を調節
できるからである。ところが、この高いカバーリングパ
ワーを与える乳剤粒子の現像銀の色調は、ほとんど粒子
サイズや、粒子厚みに依存するが、黄色味を帯びて画像
観察者に不快感を与える。この黄色味を帯びるのは、粒
子サイズや、粒子厚みの現象にともない現像銀も、その
サイズと厚みが減少し、青色光成分の散乱が増し、黄色
味の強い光となるためである。このため、特開昭60−
154251号、同61−285445号に見られるご
とく、実質的に、水不溶性の染料を用いることで、この
色調を調節し、黄色味を抑えることが行われてきた。し
かし、従来用いられている構造の染料を用いると、染料
が、主吸収よりも短い光波長に於て、副吸収を有するた
めに、この副吸収が、画像に黄色味を帯びさせてしまう
欠点があった。また、従来の染料をハロゲン化銀乳剤層
に添加して用いると、ハロゲン化銀乳剤の感度を低下さ
せてしまう欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画像
の黄色味を抑えたハロゲン化銀写真感光材料を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、下記一般
式(I)で表わされるアゾメチン染料を用いることによ
って上記課題を解決し得ることを見出した。 一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】式中、Aはインドフェノール又はインドア
ニリン系色素より水素原子一個を除去した色素残基を、
Lは二価のアルキレン基を、ZはNとともに窒素原子と
炭素原子から構成される5または6員環の複素環を有す
る非金属原子群をそれぞれ表わす。但し、前記複素環に
おいて、カルボニル基がNに直接結合することはない。
【0007】すなわち、本発明者らは、支持体上の少く
とも一方の側に、少くとも一層のハロゲン化銀写真乳剤
層を有するハロゲン化銀写真感光材料に於て、該ハロゲ
ン化銀乳剤層の被覆力が60以上あり、かつ該ハロゲン
化銀乳剤層及び・もしくは他の層中に、上記一般式
(I)で表わされる染料を、現像処理後の未露光部透過
濃度の染料含有による濃度増加が0.06以下となるよ
うに含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料に
よって前記課題を解決した。
【0008】以下に一般式(I)について詳細に説明す
る。Aはインドフェノール又はインドアニリン系色素よ
り水素原子一個を除去した色素残基を表わすが、AHで
表わされるインドフェノール又は、インドアニリン系色
素として好ましいものは下記一般式(A−1)、(A−
2)、(A−3)、(A−4)又は(A−5)である。 一般式(A−1)
【0009】
【化3】
【0010】式中、R11はアリール基を、R12、R13
14及びR15は同じでも異っていてもよく、各々水素原
子、アルキル基、アリール基、OR16、NR1617、N
17COR18、NR17SO2 18、SR18、SO
2 18、COOR16、CONR1617、SO2 NR16
17、NR17COOR18、ハロゲン原子、シアノ基、ニト
ロ基を、Q11は水酸基、NR1617をそれぞれ表わし、
12とR13、R13とQ11又はR15とQ11は各々連結して
5又は6員環を形成してもよい。ここにR16、R17は水
素原子又はR18で表わされる基を表わし、R18はアルキ
ル基、アリール基又は複素環基を表わし、R16とR17
はR17とR18は各々連結して5又は6員環を形成しても
よい。 一般式(A−2)
【0011】
【化4】
【0012】式中、R21はアルキル基、アリール基又は
複素環基を、R26はハロゲン原子、OR27、NR
2728、NR28COR29、NR28SO2 29をそれぞれ
表わし、R22、R23、R24、R25、Q21はそれぞれ一般
式(A−1)におけるR12、R13、R14、R15、Q11
同義である。R27、R28、R29は、それぞれ一般式(A
−1)におけるR16、R17、R18と同義である。 一般式(A−3)
【0013】
【化5】
【0014】式中、R31は水素原子、ハロゲン原子、O
37、NR3738、NR38COR39、NR38SO2 39
を、R36は水素原子、アルキル基、OR37、NR3839
をそれぞれ表わし、R32、R33、R34、R35、Q31はそ
れぞれ一般式(A−1)におけるR12、R13、R14、R
15、Q11と同義である。R37、R38、R39はそれぞれ一
般式(A−1)におけるR16、R17、R18と同義であ
る。 一般式(A−4)
【0015】
【化6】
【0016】式中、L41は、炭素数1〜24のアルキレ
ン基、炭素数1〜24のカルボニルイミノ基又は炭素数
0〜24のイミノ基を表わし、R42、R43、R44
45、Q41はそれぞれ一般式(A−1)におけるR12
13、R14、R15、Q11と同義である。 一般式(A−5)
【0017】
【化7】
【0018】式中、R51は水素原子、ハロゲン原子、
CONR5657、SONR5657を表わし、
52、R53、R54、R55、Q51はそれぞれ一
般式(A−1)におけるR12、R13、R14、R
15、Q11と同義である。R56、R57はそれぞれ
一般式(A−1)におけるR16、R17と同義であ
る。
【0019】
【0020】式中、R61は水素原子、アルキル基、アリ
ール基、複素環基、NR67COR68、NR67SO
2 68、NR66CONR6667、NR67COOR68を表
わし、R62、R63、R64、R65、Q61はそれぞれ一般式
(A−1)におけるR12、R13、R14、R15、Q11と同
義である。R66、R67、R68はそれぞれ一般式(A−
1)におけるR16、R17、R18と同義である。
【0021】上記一般式(A−1)、(A−2)、(A
−3)、(A−4)又は(A−5)の各基の説明におい
て、ハロゲン原子としては、F、Cl、Br、Iを挙げ
ることができる。アルキル基としては、炭素数1〜30
のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、n−オクチル、n−ブチル、t−ブチル、イソオク
チル、n−ドデシル、イソステアリル、n−ヘキシル、
イソプロピル、t−アミル)が好ましく、置換基(例え
ば、F、Cl、Br、OH、COOH、CN、エステル
基、アミノ基、カルボンアミド基、アシル基、アリール
基、スルホンアミド基、アルコキシ基、アルキルもしく
はアリールスルホニル基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、ウレイド基)を有してもよい。アリール基とし
ては、炭素数6〜10のアリール基(例えば、フェニ
ル、ナフチル)が好ましく、置換基(例えば、アルキル
基、上記アルキル基が有していてもよい置換基として挙
げた基)を有してもよい。複素環基としては、5又は6
員の複素環(例えば、イミダゾール、ピラゾール、オキ
サゾール、イソオキサゾール、ピリジン、1,2,4−
トリアゾール、1,2,3,4−テトラゾール、チアゾ
ール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダゾール、ベン
ゾチアゾール、フラン、テトラヒドロフラン、チオフェ
ン、ピロール、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、
インドール等の環)が好ましく置換基(例えば、アルキ
ル基、上記アルキル基が有していてもよい置換基として
挙げた基)を有していてもよい。
【0022】一般式(A−1)〜(A−5)において、
好ましいものは一般式(A−1)又は(A−2)であ
る。Lで表わされる二価の連結基は、炭素数1〜24の
アルキレン基が好ましく、より好ましくは炭素数1〜3
のアルキレン基(例えば、メチレン、エチレン、プロピ
レン)であり、置換基(例えば、メチル、エチル、イソ
プロピル、n−ブチル、n−ヘキシル、n−ドデシル、
n−ヘキサデシル、イソオクチル等の炭素数1〜18の
アルキル基、フェニル基、ベンジル基、フェネチル基、
エトキシカルボニル、n−ドデシルオキシカルボニル等
のエステル基)を有していてもよい。具体例としては下
記のものを挙げることができる。Lの具体例
【0023】
【化9】
【0024】
【化10】
【0025】Zで表わされるNとともに5または6員環
の複素環基を有する非金属原子群は、単環でも縮合環で
もよく、例えば、1−ピラゾリル、1−イミダゾリル、
1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,3,4
−テトラゾール−1−イル、ベンゾトリアゾール−1−
イル、1,2,3,4−テトラゾール−2−イルが好ま
しく、置換基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル
等のアルキル基、フェニル基、4−クロロフェニル基、
3,5−ジクロロフェニル基、ベンジル基、1又は2−
ナフチル基、メトキシ、カルボニル、n−ヘキシルオキ
シカルボニル等のエステル基)を有していてもよい。具
体例としては下記のものを挙げることができる。
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】
【化14】
【0030】一般式(I)で表わされる染料の具体例を
以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0031】
【化15】
【0032】
【化16】
【0033】
【化17】
【0034】
【化18】
【0035】
【化19】
【0036】
【化20】
【0037】一般式(I)で表わされる染料は特開平3
−103477号、同3−79672号、同2−129
268号や以下の方法に準じて合成することができる。
【0038】合成例1 例示化合物I−5の合成 窒素気流下、室温にて、2−{3″−(p−シアノフェ
ニル)ウレイド}−5−{α−(2′−(5′−フェニ
ル)テトラゾリル)}テトラデカノイルアミノフェノー
ル(623mg)の酢酸エチル−メタノール(1:1、4
0ミリリットル)溶液に炭酸ナトリウム(530mg)の
水(10ミリリットル)溶液、4−(N−エチル−N−
メタンスルホンアミドエチルアミノ)−2−メチルアニ
リン3/2硫酸塩1水和物(480mg)の水(10ミリ
リットル)溶液、および過硫酸アンモニウム(684m
g)の水(10ミリリットル)溶液を加え30分間かく
はんする。水を加え、酢酸エチルで2回抽出する。有機
層を集め、減圧下溶媒を留去し、カラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒、塩化メチレン:メタノール=20:
1)で精製すると例示化合物I−5(645mg、73
%)が得られた。 λmax=616nm、ε=2.85×104 (酢酸エチル)
【0039】合成例2 例示化合物I−6の合成 2−{3″−(p−シアノフェニル)ウレイド}−5−
{α−(2′−(5′−β′−ナフチル)テトラゾリ
ル)}テトラデカノイルアミノフェノール(673m
g)、炭酸ナトリウム(530mg)、4−(N−エチル
−N−メタンスルホンアミドエチルアミノ)−2−メチ
ルアニリン3/2硫酸塩1水和物(480mg)および過
硫酸アンモニウム(684mg)から、合成例1中の方法
と同様の操作で例示化合物I−6(780mg、83%)
が得られた。 λmax=617nm、ε=2.61×104 (酢酸エチル)
【0040】合成例3 例示化合物I−7の合成 2−{3″−(p−シアノフェニル)ウレイド}−5−
{α−(2′−(5′−ベンジル)テトラゾリル)}テ
トラデカノイルアミノフェノール(637mg)、炭酸ナ
トリウム(530mg)、4−(N−エチル−N−メタン
スルホンアミドエチルアミノ)−2−メチルアニリン3
/2硫酸塩1水和物(480mg)および過硫酸アンモニ
ウム(684mg)から、合成例1中の方法と同様の操作
で例示化合物I−7(714mg、79%)が得られた。 λmax=620nm、ε=2.73×104 (酢酸エチル)
【0041】合成例4 例示化合物I−2の合成 2−{3″−(p−シアノフェニル)ウレイド}−5−
{α−(2′−(5′−β′−ナフチル)テトラゾリ
ル)}テトラデカノイルアミノフェノール(673m
g)、p−ジエチルアミノアニリン硫酸塩(315m
g)、メタノール(15ml)、トリエチルアミン(37
8mg)の溶液にN−ブロモコハク酸イミド(223m
g)、アセトン(4ミリリットル)の溶液を加え30分
間かくはんする。析出した結晶を濾取しメタノールで洗
浄して粗結晶(450mg)を得た。粗結晶(450mg)
をメタノールとクロロホルムの混合溶媒(20ミリリッ
トル、メタノール:クロロホルム=1:1)で再結晶す
ることにより例示化合物I−2(440mg、53%)が
得られた。 λmax=600nm、ε=2.83×104 (酢酸エチル)
【0042】本発明に用いる染料は、乳剤層その他の親
水性コロイド層(中間層、保護層、アンチハレーション
層、フィルター層など)中に種々の知られた方法で分散
することができる。 本発明の染料を直接に乳剤層や親水性コロイド層に
溶解もしくは分散させる方法または水性溶液または溶媒
に溶解もしくは分散させた後、乳剤層や親水性コロイド
層に用いる方法。適当な溶媒、例えば、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、プロピルアルコール、メチルセ
ルソルブ、特開昭48−9715号、米国特許3,75
6,830号に記載のハロゲン化アルコール、アセト
ン、水、ピリジンなどあるいは、これらの混合溶媒など
の中に溶解され溶液の形で、乳剤へ添加することもでき
る。 化合物をオイル、すなわち実質的に水不溶で沸点が
約160℃以上の高沸点溶媒に溶解した液を親水性コロ
イド溶液に加えて分散する方法。この高沸点溶媒として
は、米国特許第2,322,027号に記載されている
ような、例えばフタール酸アルキルエステル(ジブチル
フタレート、ジオクチルフタレートなど)、リン酸エス
テル(ジフェニルフォスフェート、トリフェニルフォス
フェート、トリクレジルフォスフェート、ジオクチルブ
チルフォスフェート)、クエン酸エステル(例えばアセ
チルクエン酸トリブチル)、安息香酸エステル(例えば
安息香酸オクチル)、アルキルアミド(例えばジエチル
ラウリルアミド)、脂肪酸エステル類(例えばジブトキ
シエチルサクシネート、ジエチルアゼレート)、トリメ
シン酸エステル類(例えばトリメシン酸トリブチル)で
どが使用できる。また、沸点約30℃ないし約150℃
の有機溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸ブチルの如き低級
アルキルアセレート、プロピオン酸エチル、2級ブチル
アルコール、メチルイソブチルケトン、β−エトキシエ
チルアセテート、メチルセロソルブアセテートや水に溶
解しやすい溶媒、例えばメタノールやエタノール等のア
ルコールを用いることもできる。
【0043】ここで染料と高沸点溶媒との使用比率とし
ては10〜1/10(重量比)が好ましい。 本発明の染料およびその他の添加物を写真乳剤層そ
の他の親水性コロイド層充填ポリマーラテックス組成物
として含ませる方法。 前記ポリマーラテックスとしては例えば、ポリウレタン
ポリマー、ビニルモノマーから重合されるポリマー〔適
当なビニルモノマーとしてはアクリル酸エステル(メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、
ドデシルアクリレート、グリシジルアクリレート等)、
α−置換アクリル酸エステル(メチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、オクチルメタクリレート、グリ
シジルメタクリレート等)、アクリルアミド(ブチルア
クリルアミド、ヘキシルアクリルアミド等)、α−置換
アクリルアミド(ブチルメタクリルアミド、ジブチルメ
タクリルアミド等)、ビニルエステル(酢酸ビニル、酪
酸ビニル等)、ハロゲン化ビニル(塩化ビニル等)、ハ
ロゲン化ビニリデン(塩化ビニリデン等)、ビニルエー
テル(ビニルメチルエーテル、ビニルオクチルエーテル
等)、スチレン、X−置換スチレン(α−メチルスチレ
ン等)、該置換スチレン(ヒドロキシスチレン、クロロ
スチレン、メチルスチレン等)、エチレン、プロピレ
ン、ブチレン、ブタジェン、アクリロニトリル等を挙げ
ることができる。これらは単独でも2種以上を組合せて
もよいし、他のビニルモノマーをマイナー成分として混
合してもよい。他のビニルモノマーとしては、イタコン
酸アクリル酸,メチアクリル酸、ヒドロキシアルキルア
クリレート、ヒドロキシアルキルメタクリレート、スル
ホアルキルアクリレート、スルホアルキルメタクリレー
ト、スチレンスルホン酸等が挙げられる。〕等を用いる
ことができる。
【0044】これら充填ポリマーラテックスは、特公昭
51−39853号、特開昭51−59943号、同5
3−137131号、同54−32552号、同54−
107941号、同55−133465号、同56−1
9043号、同56−19047号、同56−1268
30号、同58−149038号に記載の方法に準じて
製造できる。ここで染料とポリマーラテックスの使用比
率としては10〜1/10(重量比)が好ましい。
【0045】 化合物を界面活性剤を用いて溶解する
方法。 有用な界面活性剤としては、オリゴマーないしはポリマ
ーであってもよい。この重合体の詳細については、特開
昭53−138726号、同60−200251号、同
60−203935号、特願昭59−12766号に記
載されている。 上記で高沸点溶媒に代えて、又は高沸点溶媒と併
用して親水性ポリマーを用いる方法。この方法に関して
は例えば米国特許3,619,195号、西独特許1,
957,467号に記載されている。 特開昭59−113434号に記載されているよう
な側鎖にカルボキシル基、スルホン酸基などを有するポ
リマーによるマイクロカプセル法。 また、上記で得た親水性コロイド分散中に、例えば特公
昭51−39835号記載の親油性ポリマーのヒドロゾ
ルを添加してもよい。
【0046】親水性コロイドとしては、ゼラチンが代表
的なものであるが、その他写真用に使用しうるものとし
て従来知られているものはいずれも使用できる。本発明
において染料の含有層は乳剤層、保護層、バック層、ア
ンチハレーション層、中間層であり、また分割して添加
してもよい。好ましい含有層は乳剤層及びバック層であ
る。本発明において染料の含有量としては、染料添加に
よる濃度増として好ましくは0.06〜0.01、より
好ましくは0.03〜0.01である。ここで透過濃度
が0.06を超えると見かけ上かぶり濃度が増加したよ
うに見え抜けが悪く、また銀色調が色調調節剤の影響を
強くうけ、望ましい銀色調が得られない。逆に0.01
以下となると色調改良の程度が劣る。最適な染料の添加
量は、支持体濃度、染料の吸光係数、染料の最大吸収波
長、現像銀の色調に依存するが1×10-7モル/m2から
1×10-4モル/m2を用いるのが好ましい。より好まし
くは2×10-7モル/m2から2×10-5モル/m2であ
り、最も好ましいのは5×10-7モル/m2から1.5×
10-5モル/m2である。
【0047】本発明でいうカバーリングパワーとは均一
に黒化した感光材料の透過濃度を、その部分の現像銀量
(mg/dm2 )で除し、10000倍したものである。ハ
ロゲン化銀乳剤のカバーリングパワーは乳剤製造者にと
ってきわめて関心の高いものである。なぜなら高いカバ
ーリングパワーの乳剤を使用すれば、一定の透過濃度を
保つために必要な銀量を節約できるからである。本発明
におけるカバーリングパワーは60以上好ましくは70
以上である。
【0048】本発明において用いられる乳剤粒子として
は平板状粒子が望ましい。本発明に用いられる平板状感
光性ハロゲン化銀乳剤としては、塩化銀、塩臭化銀、臭
化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀を用いることができるが高
感度という観点で臭化銀もしくは沃臭化銀が好ましく、
特に沃度含量が0mol %〜3.5mol %が好ましい。本
発明の平板状乳剤の投影面積直径は0.3〜2.0μ
m、特に0.5〜1.5μmであることが好ましい。ま
た平行平面間距離(粒子の厚み)としては0.05μm
〜0.5μm、特に0.1〜0.25μmのものが好ま
しい。平板状ハロゲン化銀粒子の製法としては、当業界
で知られた方法を適宜、組合せることにより成し得る。
平板状ハロゲン化銀乳剤は、特開昭58−127,92
1、特開昭58−113,927、特開昭58−11
3,928、米国特許第4439520号に記載された
方法等を参照すれば容易に調製できる。また、pBr 1.
3以下の比較的低pBr 値の雰囲気中で平板状粒子が重量
で40%以上存在する種晶を形成し、同程度のpBr 中に
保ちつつ銀及びハロゲン溶液を同時に添加しつつ種晶を
成長させることにより得られる。この粒子成長過程に於
て、新たな結晶核が発生しないように銀及びハロゲン溶
液を添加することが望ましい。
【0049】平板状ハロゲン化銀粒子の大きさは、温度
調節溶剤の種類や量の選択、粒子成長時に用いる銀塩、
及びハロゲン化物の添加速度等をコントロールすること
により調整できる。さらに、平板状ハロゲン化銀粒子の
中でも単分散六角平板粒子はとりわけ有用な粒子であ
る。本発明でいう単分散六角平板粒子の構造および製造
法の詳細は特開昭63−151618号の記載に従う。
本発明にとって、英国特許635,841号、米国特許
3,622,318号に記載されているような、いわゆ
るハロゲン変換型(コンバージョン型)の粒子は特に有
効に利用しうるものである。ハロゲン変換度は銀量に対
し0.2mol %〜2mol %特に0.2mol %〜0.4mo
l %が良い。沃臭化銀においては、内部および/又は表
面に高沃度層を有する構造の粒子が特に好ましい。本発
明の平板状ハロゲン化銀粒子の表面をコンバージョンす
ることにより、より高感度なハロゲン化銀乳剤が得られ
る。
【0050】ハロゲン変換の方法としては、通常ハロゲ
ン変換前の粒子表面のハロゲン組成よりも銀との溶解度
積の小さいハロゲン水溶液を添加する。例えば、塩化銀
や塩臭化銀平板状粒子に対しては臭化カリ及び/又は沃
化カリ水溶液を添加し、臭化銀や沃臭化銀平板に対して
は沃化カリ水溶液を添加してコンバージョンをおこす。
これらの添加する水溶液の濃度は、うすいほうが好まし
く、30%以下、より好ましくは10%以下がよい。さ
らにハロゲン変換前のハロゲン化銀1モルあたり毎分1
モル%以下の速度で、変換ハロゲン溶液を添加するのが
好ましい。さらに、ハロゲン変換時に、本発明の増感色
素及び/またはハロゲン化銀吸着性物質の一部もしく
は、全部を存在させてもよく、変換ハロゲン水溶液のか
わりに、臭化銀や、沃臭化銀、沃化銀のハロゲン化銀微
粒子を添加してもよい。これらの微粒子の大きさは、
0.2μm以下好ましくは0.1μm以下、特に0.0
5μm以下であることが望ましい。本発明のハロゲン変
換方法は、上記のどれか1つの方法にかぎられるもので
はなく、目的に応じ組み合わせて使用しうるものであ
る。ハロゲン変換前の粒子表面のハロゲン化銀組成とし
ては、沃度含量3モル%以下であることが、好ましい。
特に1.0mol %以下であることが好ましい。上記方法
でハロゲン変換をおこなう際に、ハロゲン化銀溶剤を存
在させる方法は特に有効である。好ましい溶剤として
は、チオエーテル化合物、チオシアン酸塩、四置換チオ
尿素があげられる。なかでもチオエーテル化合物とチオ
シアン酸塩は特に有効であり、チオシアン酸塩はハロゲ
ン化銀1モルあたり、0.5g〜5g、チオエーテルは
0.2g〜3gの使用が好ましい。
【0051】本発明において、平板状ハロゲン化銀乳剤
は、2種類以上のハロゲン化銀乳剤を混合して用いても
よい。混合する乳剤の粒子サイズ、ハロゲン組成・感度
・等は異っていてもよい。例えば、球状もしくはじゃが
いも状の感光性乳剤や粒子径が粒子厚みの3倍以上の平
板状粒子からなる感光性ハロゲン化銀乳剤を同一層もし
くは特開昭58−127921号公報に記載の如く異な
った層に用いてもよい。異なった層に用いる時、平板状
粒子からなる感光性ハロゲン化銀乳剤は支持体に近い側
にあってもよいし、逆に遠い側にあってもよい。ハロゲ
ン化銀製造時のハロゲン化銀粒子形成または物理熟成の
過程において、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩またはその錯塩、ロジウム塩またはそ
の錯塩、鉄塩または鉄錯塩などを共存させてもよい。
又、粒子形成時にはチオシアン酸塩、チオエーテル化合
物、チアゾリジンエチオン、四置換チオ尿素の如きいわ
ゆるハロゲン化銀溶剤を存在せしめても良い。なかでも
チオシアン酸塩、四置換チオ尿素とチオエーテルは本発
明に好ましい溶剤である。
【0052】本発明の感材に用いられる乳剤増感法や各
種添加剤に関しては特に制限はなく、例えば特開平2−
68539号公報の以下の該当個所に記載のものを用い
ることができる。 項 目 該 当 個 所 1 化学増感方法 特開平2−68539号公報第10頁右上欄1 3行目から同左下欄16行目。 2 カブリ防止剤・安定剤 同第10頁左下欄17行目から同第11頁左上 欄7行目及び同第3頁左下欄2行目から同第4 頁左下欄。 3 分光増感色素 同第4頁右下欄4行目から同第8頁右下欄 4 界面活性剤・帯電防止剤 同第11頁左上欄14行目から同第12頁左上 欄9行目 5 マット剤・滑り剤・可塑剤 同第12頁左上欄10行目から同右上欄10行 目。同第14頁左下欄10行目から同右下欄1 行目 6 親水性コロイド 同第12頁右上欄11行目から同左下欄16行 目。 7 硬膜剤 同第12頁左下欄17行目から同第13頁右上 欄6行目。 8 支持体 同第13頁右上欄7行目から20行目。 9 染料・媒染剤 同第13頁左下欄1行目から同第14頁左下欄 9行目。 10 現像処理方法 特開平2−103037号公報第16頁右上欄 7行目から同第19頁左下欄15行目。及び特 開平2−115837号公報第3頁右下欄5行 目から、同第6頁右上欄10行目。
【0053】
【実施例】次に本発明を実施例に基づいて詳しく説明す
る。 実施例1 支持体Aの調製 二軸延伸された厚さ175μmの青色染色ポリエチレン
テレフタレートフィルム(*) 上にコロナ放電処理をおこ
ない、下記の塗布量になるようにワイヤーバーコーター
により両面塗布し、175℃にて1分間乾燥した。 ・ブタジェン−スチレン共重合体ラテックス ブタジェン/ スチレン重量比=31/69 0.32g/m2 ・2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナト リウム塩 4.2mg/m2 (*) ポリエチレンテレフタレートフィルムは1.4−ビス(2,6−ジエチル アニリノ)アントラキノンを含有する。 次に下記の塗布量になるようにワイヤーバーコーターにより両面塗布し、15 0℃にて1分間乾燥した。 ・ゼラチン 80mg/m2 ・染料A(固体分散物) 16mg/m2
【0054】
【化21】
【0055】染料A固体分散物の調製 水(434ml)及び Triton X−200界面活性剤(T
X−200)(53g)(Rohm & Haas 社から販売)の
6.7%溶液とを、1.5リットルネジ蓋ビンに入れ
た。これに、染料の20gと塩化ジルコニウム(Zr
O)のビーズ(800ml)(2mm径)を添加し、このビ
ンの蓋をしっかりしめて、ミル内に置き、内容物を4日
間粉砕した。内容物を12.5%のゼラチン水溶液(1
60g)に添加し、ロールミルに10分間置いて泡を減
少させた。得られた混合物をろ過して、ZrOビーズを
除去した。このままだと粒径が3μm以上のものが入っ
ており好ましくない。そこで、1μm以上の粒子を50
00rpm 5min の条件で遠心分離機にかけることで除去
した。 染料乳化分散物の調製 第1表に示すように、比較染料もしくは、例示染料を用
いて、下記の分散法で乳化分散した。染料300mgを
N,N−ジメチルホルムアミド40ccで溶解し、I液と
した。120ccの水にゼラチン11gおよび、乳化分散
剤A0.5gを溶解しII液とした。ホモジナイザーで高
速攪拌しながらII液中にI液を、20秒間で液内添加
し、乳化分散したのち、2−フェノキシエタノールを5
0mgプロキセルを10mg添加して、染料乳化分散物を得
た。
【0056】
【化22】
【0057】
【化23】
【0058】乳剤Aの調製 水1リットル中に臭化カリ4.5g、ゼラチン20.6
g、チオエーテルHO(CHS(CH
(CHOHの5%水溶液2.5ccを添加し、6
5℃に保った溶液中へ、攪拌しながら硝酸銀3.43g
の水溶液と、臭化カリ2.97g、沃化カリ0.363
gを含む水溶液とをダブルジェット法により37秒間で
添加した。続いて臭化カリ0.9gを添加した後、硝酸
銀4.92gを含む水溶液を13分かけて添加した。こ
のあと70℃に昇温し、25%のアンモニア溶液18c
c添加した後、100%酢酸17ccを添加して中和
し、引き続いて硝酸銀133.49gの水溶液と臭化カ
リの水溶液を、電位をpAg8.2に保ちながらコント
ロールダブルジェット法で35分間で添加した。この時
の流量は添加終了時の流量が、添加開始時の流量の2.
6倍となるように加速した。添加終了後2Nのチオシア
ン酸カリウム溶液15ccを添加し、さらに1%の沃化
カリ水溶液38.5ccを30秒かけて添加した。この
あと温度を35℃に下げ、沈降法により可溶性塩類を除
去した後、40℃に昇温して、ゼラチン68gとフェノ
キシエタノール2.35gを添加し、臭化カリにより、
pAg8.20に調整した。調製されたハロゲン化銀粒
子は平板状であり、平均投影面積円相当直径は1.4μ
m、平均粒子厚みは0.20μmであった。次に乳剤を
56℃に昇温し、pH=5.9に調節して、4−ヒドロ
キシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデ
ンと増感色素1を添加した。更に10分後にチオ硫酸ナ
トリウム、とチオシアン酸カリ、塩化金酸を添加して化
学増感を行い、乳剤Aを得た。
【0059】
【化24】
【0060】乳剤塗布液の調製 乳剤Aにハロゲン化銀1モルあたり、下記の薬品を添加
して塗布液とした。 ・染料乳化物 第1表 ・ポリマーラテックス (ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸)=97/3) 20.0g ・硬膜剤 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 2.4g ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルアミン−1 ,3,2−トリアジン 76mg ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量 4.1万) 2.1g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量 60万) 1.0g ・デキストラン(分子量 3.9万) 23.6g ・トリメチロールプロパン 9.8g ・ハイドロキノンモノスルホン酸カリウム 9.7g
【0061】
【化25】
【0062】写真材料の調製 前記塗布液を表面保護層液と同時に、前記の支持体Aの
両側に塗布した塗布銀量は片面当り2g/m2にした。表
面保護層は各成分が下記の塗布量になるように、調製し
試料1〜12を得た。 表面保護層の内容 塗布量 ・ゼラチン 1.138g/m2 ・デキストラン(平均分子量 3.9万) 0.228g/m2 ・4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7− テトラザインデン 0.0155g/m2 ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量 4.1万) 0.023g/m2
【0063】
【化26】
【0064】 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径 3.7μm) 0.088g/m2 ・プロキセル 0.0006g/m2
【0065】性能の評価 感度の評価 550nmにピークを有する緑色光にて写真材料1−12
にくさび形ウエッジを通じて、両面から1/10秒露光
を与えた。次に、富士フイルム社製自動現像機FPM−
9000、現像液RD7、定着液フジFを用いて、ドラ
イードライで45秒処理をした。そのときの現像液温
は、35℃、定着液温は、30℃、定着液温は、20℃
で行った。濃度を露光量に対して測定し、感度を求め
た。 染料添加による濃度増加値D 未露光試料を、上記現像機処理して、得られたグリーン
濃度値と、染料を添加していない試料でのグリーン濃度
値の差で求めた。 カバーリングパワーの評価 カバーリングパワーは、前述の、露光、現像条件で、D
max部の銀量を蛍光X線法で測定し濃度を現像銀量
(mg/dm2 )で除した値を10,000倍してもとめ
た。 現像銀色調の評価 現像銀色調は、透過、黒化濃度が、前述の現像条件で、
1.0となるように比較的広い面積にわたって一様露光
した試料を用いて試料の色調を観察した。 外折りクニック減感の評価 前述の、露光、現像を行う前に、塗布試料を25℃60
%RHで2時間調湿したのち試料を、直径5mmのステン
レス棒におしあて、角度30度となるように10秒間折
りまげた。前記の露光、現像を行ったのち、折り曲げ棒
側の乳剤面を脱膜した試料の感度と、この様な折り曲げ
を行わずに、前記露光、現像を行い、乳剤面を片側脱膜
した試料の感度差を求めた。感度差は、カブリ+0.1
の濃度値を与える露光量の対数値の差を計算した。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】実施例2 バック染料の内容 ・染料乳化物 表3 ゼラチン 3.4g/m2
【0069】
【化27】
【0070】 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量 60万) 15mg/m2 1,2,ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 68mg/m2 コロイダルシリカ 0.4g/m2 ポリマーラテックス(ポリ(エチルアクリレート/メタクリ ル酸)=97/3) 2g/m2 バック表面保護層の内容 ゼラチン 0.57g/m2 ポリメチルメタクリレート(平均粒径 3.7μm) 0.09g/m2
【0071】
【化28】
【0072】写真材料の調製 前記バック染料塗布液を表面保護層と同時にブルー着色
された175μmのポリエチレンテレフタレート透明支
持体の片面に塗布し、バックとした。次に、実施例1と
同じ乳剤Aを用い、実施例1と同一処方で乳剤塗布液を
調製した。ただし、実施例1での染料乳化物は添加しな
かった。次に、この乳剤塗布液を、実施例1の表面保護
層と共に、前述のバック面の反対側に、塗布銀量4g/
m2となるように塗布し試料13〜22を得た。 塗布試料の評価 実施例1と同様にして、感度、△Dv、カバーリングパ
ワー、現像銀色調の観察を行った。ただし、露光は片面
露光を用いた。
【0073】
【表3】
【0074】第1表から明らかなように、本発明の染料
を用いることで現像銀色調の黄ばみが低減し、色調改良
効果があることがわかる。また、外折りまげ減感が低減
している。これに対し、比較例においては、現像銀色調
の黄ばみが低減するまで、染料を添加すると、外折りま
げ減感が悪化し、一方、外折りまげ減感が生じないよう
に染料添加量を減らすと、現像銀色調が黄ばみを帯びて
しまうことが明らかである。また、実施例2、第2表か
らわかるように本発明の染料をバックに添加しても、そ
の現像銀色調改良効果は明らかである。
【0075】
【発明の効果】一般式(I)で表わされる染料をカバー
リングパワー60以上のハロゲン化銀乳剤層を有する感
材に用いることにより現像後の銀画像の色調が黄色味を
帯びるのを抑制し、かつ外折りまげ減感の少ない感材を
得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/35

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の少なくとも一方の側に、少な
    くとも一層のハロゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン
    化銀写真感光材料に於て、該ハロゲン化銀乳剤層の被覆
    力が60以上あり、かつ該ハロゲン化銀乳剤層及び/も
    しくは他の層中に、下記の一般式(I)で表わされる染
    料を、現像処理後の未露光部透過濃度の染料含有による
    濃度増加が0.06以下となるように含むことを特徴と
    するハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(I) 【化1】 式中、Aはインドフェノール又はインドアリニン系色素
    より水素原子一個を除去した色素残基を、Lはアルキレ
    ン基を、ZはNとともに窒素原子と炭素原子から構成さ
    れる5または6員環の複素環を有する非金属原子群をそ
    れぞれ表わす。但し、前記複素環において、カルボニル
    基がNに直接結合することはない。
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