JP3387622B2 - 半導体装置の保護回路 - Google Patents

半導体装置の保護回路

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JP3387622B2
JP3387622B2 JP10139894A JP10139894A JP3387622B2 JP 3387622 B2 JP3387622 B2 JP 3387622B2 JP 10139894 A JP10139894 A JP 10139894A JP 10139894 A JP10139894 A JP 10139894A JP 3387622 B2 JP3387622 B2 JP 3387622B2
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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置のパッドに
印加する静電気等の高い電圧から半導体装置を保護する
保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に静電気等の高い電圧から半導体
装置の内部回路を保護するために、保護回路を用いてい
る。
【0003】図4は一般的な保護回路と内部回路を備え
る入力回路の一例を示す回路図である。図4の回路図を
用いて入力回路の回路構成を説明する。
【0004】パッド8は、保護回路7を構成するダイオ
ード5aのアノード端子と、保護回路を構成する拡散抵
抗4の一方の端子に接続し、保護回路7を構成する拡散
抵抗4の他方の端子は、保護回路7を構成するダイオー
ド5nのアノード端子と、内部回路3を構成するPチャ
ネルトランジスタ1のゲートと、内部回路3を構成する
Nチャネルトランジスタ2のゲートとに接続している。
【0005】また第1の電源9は、内部回路3を構成す
るPチャネルトランジスタ1の一方の端子と、保護回路
7を構成するダイオード5a・・・5nのカソード端子
とに接続し、第2の電源10は、内部回路3を構成する
Nチャネルトランジスタ2の一方の端子に接続してい
る。
【0006】さらに内部回路3を構成するPチャネルト
ランジスタ1の他方の端子は、内部回路3を構成するN
チャネルトランジスタ2の他方のの端子に接続してい
る。
【0007】図5は図4に示す保護回路7のパターンレ
イアウトの様子を示す平面図であり、また図6は図5に
示す切断線C−C部の断面の様子を示す断面図である。
図5と図6とを用いて従来の保護回路の構成を説明す
る。
【0008】図5に示す保護回路は図6に示すN型の半
導体基板61に半導体基板61と異なる導電性の不純物
の領域を形成するP型の拡散抵抗4と、半導体基板61
と同じ導電性の不純物で拡散抵抗4から離間して拡散抵
抗4の周囲に形成するN型の拡散層6と、拡散抵抗4と
拡散層6との間に形成する図6に示すフィールド酸化膜
13で構成している。
【0009】以上の構成によりP型の拡散抵抗4とN型
の半導体基板61とでPN接合のダイオード5を形成
し、図4に示すダイオード5a・・・5nを形成するこ
とになる。
【0010】つぎに図5に示す各構成要素の接続状態を
説明する。パッド8は第2の金属配線18に接続し、ま
た第2の金属配線18は図6に示す絶縁層14をエッチ
ングする第2のコンタクトホール22を介して拡散抵抗
4の一方の端子に接続している。
【0011】また拡散抵抗4の他方の端子は図6に示す
絶縁層14をエッチングする第3のコンタクトホール3
2を介して第3の金属配線28に接続し、第3の金属配
線28は図4に示す内部回路3を構成するPチャネルト
ランジスタ1のゲートと内部回路3を構成するNチャネ
ルトランジスタ2のゲートとに接続している。
【0012】さらに図4に示す第1の電源9に対応する
第1の金属配線19は図6に示す絶縁層14をエッチン
グする第1のコンタクトホール12を介して拡散層6に
接続している。
【0013】数KVから十数KVの電圧からなる静電気
は正負の極性を持っており、保護回路はこの静電気から
内部回路を保護する必要がある。つぎに図5と図6とを
用いて保護回路の動作を説明する。
【0014】まず正の極性の静電気がパッド8に印加す
ると、正の静電気はパッド8から第2の金属配線18を
通って拡散抵抗4に到達する。
【0015】前記記載のように拡散抵抗4と図6に示す
半導体基板61とでダイオード5a・・・5nを形成し
ているためダイオード5a・・・5nは順方向動作を行
ない図6に示す半導体基板61に電流が流れ、その電流
は拡散層6を通り第1の金属配線19に流れる。
【0016】したがって順方向のしきい値電圧値でクラ
ンプするために、図4に示す内部回路3にはこの順方向
のしきい値電圧以上は加わらない。
【0017】一方、負の極性の静電気がパッド8に印加
すると、負の静電気はパッド8から第2の金属配線18
を通って拡散抵抗4に到達する。
【0018】しかし正の極性の静電気のようにダイオー
ド5a・・・5nを通して順方向の電流は流れず、拡散
抵抗4と半導体基板61とのPN接合のブレークダウン
電圧をこえるところで電流が流れ、内部回路を保護す
る。
【0019】ブレークダウンが発生し、最も電流が流れ
る部分は、拡散抵抗4と半導体基板61のPN接合全面
でもっともブレークダウン電圧が低い部分、または拡散
抵抗4と拡散層6の最も接近した部分、すなわち拡散抵
抗4と拡散層6の間のフィールド酸化膜13直下の最も
低い抵抗の図6に示す半導体基板61の表面である。
【0020】また拡散抵抗4は抵抗素子としての機能を
持ち、パッド8と図4に示す内部回路3との間に直列に
挿入して、第3の金属配線28にあらわれる電圧、すな
わち図4に示す内部回路3にかかる電圧を下げる役割を
持っている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、負の極
性の静電気がパッド8に印加して図6に示す半導体基板
61と拡散層6とを通って第1の金属配線19に電流が
流れる時、実際には図6に示す半導体基板61には抵抗
成分が存在するため、第3の金属配線28にあらわれる
電圧は、拡散抵抗4の抵抗値とこの拡散抵抗4と拡散層
6との間に存在する図6に示す半導体基板61の抵抗値
との分圧値であらわすことが出来る。
【0022】第3の金属配線28にあらわれる電圧は、
次式で表わされる。 V=(RH/(R4+RH))×Vin・・・・・・・(1) この(1)式でRHは拡散抵抗4と拡散層6との間に存
在する図6に示す半導体基板61の抵抗値であり、R4
は拡散抵抗4の抵抗値であり、またVinはパッド8に
印加する負の極性の静電気の電圧である。
【0023】この(1)式から明らかなように、RHの
値を小さくすることにより第3の金属配線28にあらわ
れる電圧を小さくすることが可能となることがわかる。
【0024】したがって、第3の金属配線28にあらわ
れる電圧を小さくするには、拡散抵抗4と拡散層6との
距離を近づけ、この拡散抵抗4と拡散層6との間に存在
する図6に示す半導体基板61の抵抗値を下げてやれば
良い。
【0025】しかし拡散抵抗4と拡散層6との間に存在
する図6に示す半導体基板61の抵抗値を下げると、
(1)式のRHはR4にくらべより小さくなるから、拡
散抵抗4の抵抗値の大きさに関係なく拡散抵抗4と第2
の金属配線18とを接続する部分に、負の極性の静電気
の電圧がほとんどかかる。
【0026】したがって、前記記載の説明のように拡散
抵抗4と図6に示す半導体基板61とのPN接合部でも
っともブレークダウン電圧が低い部分で局部的に電流が
流れるため、その部分で熱が発生し熱破壊をおこす。
【0027】以上の説明で明らかなように、第3の金属
配線28にあらわれる電圧を下げると保護回路自身が破
壊に至り、保護回路自身の破壊を防ごうとすると第3の
金属配線28にあらわれる電圧が上がってしまい、結果
的には図4に示す内部回路3を構成するPチャネルトラ
ンジスタ1のゲートと内部回路3を構成するNチャネル
トランジスタ2のゲートとを破壊するといった課題があ
る。
【0028】これら課題を解決するため、本発明の目的
は、負の極性の静電気の高い電圧がパッド8に印加して
も、図4に示す内部回路3のゲートにかかる電圧を下
げ、なお保護回路自身の破壊のない半導体装置の保護回
路を提供するものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体装置の保護回路は、半導体基板と、
半導体基板に半導体基板と異なる導電性の不純物の領域
を形成する拡散抵抗と、半導体基板と同じ導電性の不純
物で拡散抵抗から離間して形成する拡散層と、拡散抵抗
と拡散層との間に形成するフィールド酸化膜とを有し、
拡散層は第1のコンタクトホールを介して第1の金属配
線に接続し、拡散抵抗の一方の端子は第2のコンタクト
ホールを介してパッドに接続する第2の金属配線に接続
し、その第2の金属配線は拡散抵抗と拡散層との間に形
成するフィールド酸化膜上のパッド側端部よりも内部回
路側端部の近傍の絶縁層をエッチングする第4のコンタ
クトホールを覆う領域に配置することを特徴とする。
【0030】
【作用】拡散抵抗と拡散層との間のフィールド酸化膜上
で、パッド側端部よりも内部回路側端部の近傍に絶縁層
をエッチングする第4のコンタクトホールを第2の金属
配線で覆う領域を配置する構造とする。
【0031】負の極性の静電気をパッドに印加すること
で、第2の金属配線で覆う絶縁層のないフィールド酸化
膜の下は反転層が形成し、拡散抵抗と半導体基板とのブ
レークダウンより先に、反転層と拡散層との間でブレー
クダウンをおこすことで、保護回路自身と内部回路との
破壊を防ぐことが可能となる。
【0032】
【実施例】図4は一般的な保護回路と内部回路を備える
入力回路の一例を示す回路図である。図4の回路図を用
いて入力回路の回路構成を説明する。
【0033】パッド8は、保護回路7を構成するダイオ
ード5aのアノード端子と、保護回路を構成する拡散抵
抗4の一方の端子に接続し、保護回路7を構成する拡散
抵抗4の他方の端子は、保護回路7を構成するダイオー
ド5nのアノード端子と、内部回路3を構成するPチャ
ネルトランジスタ1のゲートと、内部回路3を構成する
Nチャネルトランジスタ2のゲートとに接続している。
【0034】また第1の電源9は、内部回路3を構成す
るPチャネルトランジスタ1の一方の端子と、保護回路
7を構成するダイオード5a・・・5nのカソード端子
とに接続し、第2の電源10は、内部回路3を構成する
Nチャネルトランジスタ2の一方の端子に接続してい
る。
【0035】さらに内部回路3を構成するPチャネルト
ランジスタ1の他方の端子は、内部回路3を構成するN
チャネルトランジスタ2の他方の端子に接続している。
【0036】図1は本発明の図4に示す保護回路7のパ
ターンレイアウトの様子を示す平面図である。
【0037】また図2(a)は図1に示す切断線A−A
部の断面の様子を示す断面図であり、また図2(b)は
図1に示す切断線B−B部の断面の様子を示す断面図で
あり、図3は図2(b)の四角に囲む点線の領域71の
拡大図である。図1と図2と図3とを用いて本発明の保
護回路の構成を説明する。
【0038】図1に示す保護回路は図2に示すN型の半
導体基板61に半導体基板61と異なる導電性の不純物
の領域を形成するP型の拡散抵抗4と、半導体基板61
と同じ導電性の不純物で拡散抵抗4から離間して拡散抵
抗4の周囲に形成するN型の拡散層6と、拡散抵抗4と
拡散層6との間に形成する図2に示すフィールド酸化膜
13とで構成している。
【0039】以上の構成によりP型の拡散抵抗4とN型
の半導体基板61とでPN接合のダイオード5を形成
し、図4に示すダイオード5a・・・5nを形成するこ
とになる。
【0040】つぎに図1に示す各構成要素の接続状態を
説明する。パッド8は第2の金属配線18に接続し、ま
た第2の金属配線18は図2(a)に示す絶縁層14を
エッチングする第2のコンタクトホール22を介して拡
散抵抗4の一方の端子に接続し、さらに第2の金属配線
18はパッド8側端部よりも図4に示す内部回路3側端
部の近傍の図2(b)に示すフィールド酸化膜13上に
配線し、図2(b)に示す絶縁層14をエッチングする
第4のコンタクトホール42を介して接続している。
【0041】また拡散抵抗4の他方の端子は図2(a)
に示す絶縁層14をエッチングする第3のコンタクトホ
ール32を介して第3の金属配線28に接続し、第3の
金属配線28は図4に示す内部回路3を構成するPチャ
ネルトランジスタ1のゲートと内部回路3を構成するN
チャネルトランジスタ2のゲートとに接続している。
【0042】さらに図4に示す第1の電源9に対応する
第1の金属配線19は図2(a)および図2(b)に示
す絶縁層14をエッチングする第1のコンタクトホール
12を介して拡散層6に接続している。
【0043】つぎに図2と図3とを用いて保護回路の動
作を説明する。
【0044】まず正の極性の静電気が図1に示すパッド
8に印加すると、正の静電気は図1に示すパッド8から
第2の金属配線18を通って拡散抵抗4に到達する。
【0045】前記記載のように拡散抵抗4と半導体基板
61とでダイオード5a・・・5nを形成しているため
ダイオード5a・・・5nは順方向動作を行ない半導体
基板61に電流が流れ、その電流は拡散層6を通り第1
の金属配線19に流れる。
【0046】したがって順方向のしきい値電圧値でクラ
ンプするために、図4に示す内部回路3にはこの順方向
のしきい値電圧以上は加わらない。
【0047】一方、負の極性の静電気が図1に示すパッ
ド8に印加すると、負の静電気は図1に示すパッド8か
ら第2の金属配線18を通って拡散抵抗4の一方の端子
に到達し、また負の静電気はパッド8から第2の金属配
線18を通って第4のコンタクトホール42を形成する
フィールド酸化膜13上にも到達する。
【0048】しかし拡散抵抗4の一方の端子の負の極性
の静電気は、正の極性の静電気のようにダイオード5a
・・・5nを通して順方向の電流は流れず、拡散抵抗4
と半導体基板61とのPN接合のブレークダウン電圧を
こえるところで電流を流そうとする。
【0049】一方、フィールド酸化膜13上の負の極性
の静電気は、フィールド酸化膜13の中で電極分離の現
象をおこし、フィールド酸化膜13直下の半導体基板6
1の表面に、濃度の濃いP型の反転層11を形成し、こ
のP型の反転層11と拡散層6とでPN接合面を形成す
ることとなる。
【0050】またブレークダウン電圧はP型半導体とN
型半導体の不純物濃度で決まり、不純物濃度が濃い程、
ブレークダウン電圧が低くなることは周知の事実であ
る。
【0051】したがってフィールド酸化膜13直下に形
成する反転層11と拡散層6とは、お互いに濃度の濃い
不純物層であるから、拡散抵抗4と半導体基板61との
ブレークダウン電圧より、低い電圧でブレークダウンを
おこすこととなる。
【0052】以上の記述をまとめると、負の極性の静電
気がパッド8に印加すると、第2の金属配線18を経由
して、パッド8側端部よりも内部回路3側端部の近傍の
絶縁層14をエッチングする第4のコンタクトホール4
2で第2の金属配線18と接続するフィールド酸化膜1
3直下に反転層11を形成し、その反転層11と拡散層
6との接合面でブレークダウンをおこす。
【0053】つぎにブレークダウン後の電流経路を説明
する。反転層11と拡散層6との接合面でブレークダウ
ンをおこすと、負の極性の静電気による電流経路は、図
4に示す第1の電源9である第1の金属配線19から拡
散層6、反転層11、拡散抵抗4を経由して第2の金属
配線18をとおりパッド8に流れる。
【0054】この時、ブレークダウンする箇所がパッド
8側端部よりも内部回路3側端部の近傍の絶縁層14を
エッチングする第4のコンタクトホール42の部分であ
るため、拡散抵抗4に流れる電流は、拡散抵抗4の抵抗
成分によって、制限することになり、局部的におこるブ
レークダウンの電流量を制限することで保護回路の破壊
を防止することが出来る。
【0055】以上、本実施例の構成および内部動作につ
いて述べてきたが、本発明はこれらの構成に限定される
ものではない。図1に示す実施例では、N型の半導体基
板61に半導体基板61と異なる導電性の不純物領域で
あるP型の拡散抵抗4と同じ導電性の不純物領域である
N型の拡散層6とを形成することが書かれているが、P
型の半導体基板61に異なる導電性のN型のウェル領域
を形成し、このウェル領域と異なる導電性の不純物領域
であるP型の拡散抵抗4と同じ導電性の不純物領域であ
るN型の拡散層6とを形成しても同じ結果を得ることは
明らかである。
【0056】また、図1に示す実施例では、拡散抵抗4
の周囲を囲うように拡散層6を形成しているが、拡散抵
抗4と拡散層6は互いに平行に設置しても良い。
【0057】さらに、図1に示す実施例では、絶縁層1
4をエッチングする第4のコンタクトホール42はパッ
ド8側端部よりも内部回路3側端部の近傍に、拡散抵抗
4と拡散層6との間に拡散抵抗4をはさみ対向するよう
におのおのの側でひとつづつ設置しているが、第4のコ
ンタクトホール42は複数設置しても良い。また、この
場合、第4のコンタクトホール42の大きさは同一の大
きさである必要はない。
【0058】本実施例の図1に示すような平面図のパタ
ーンレイアウトと同様な形状を有しながら、P型の半導
体基板61にN型の拡散抵抗4とP型の拡散層6とを形
成し保護回路7を構成しても、保護回路自身と内部回路
との破壊を防ぐことが出来る。
【0059】本発明の実施例では、P型の拡散抵抗4を
アノード端子としN型の半導体基板61をカソード端子
とするPN接合のダイオード5a・・・5nを形成し、
このダイオード5a・・・5nが逆方向とならしめる負
の極性の静電気がパッド8に印加する場合に本発明の特
徴的な動作を行なう。
【0060】しかしながら、このP型の半導体基板61
にN型の拡散抵抗4とP型の拡散層6とを形成し保護回
路7を構成する場合は、ダイオード5a・・・5nのP
N接合はP型の半導体基板61をアノード端子としN型
の拡散抵抗4をカソード端子とする。
【0061】このため、負の極性の静電気がパッド8に
印加する場合は、このダイオード5a・・・5nのPN
接合は順方向となるので、順方向のしきい値電圧でクラ
ンプするため、図4に示す内部回路3にはこの順方向の
しきい値電圧以上は加わらない。
【0062】一方、正の極性の静電気がパッド8に印加
すると本発明の特徴的な動作を行なう。その様子を図1
を用いて説明する。
【0063】正の極性の静電気がパッド8に印加する
と、第2の金属配線18を経由して、パッド8側端部よ
りも内部回路3側端部の近傍の絶縁層14をエッチング
する第4のコンタクトホール42で第2の金属配線18
と接続するフィールド酸化膜13直下に反転層11を形
成し、その反転層11と拡散層6との接合面でブレーク
ダウンをおこす。
【0064】ブレークダウン後の電流経路は、反転層1
1と拡散層6との接合面でブレークダウンをおこすと、
電流経路は、パッド8から、第2の金属配線18をとお
り、拡散抵抗4を経由して、反転層11、図4に示す第
1の電源9である第1の金属配線19に流れる。
【0065】この時、ブレークダウンする箇所がパッド
8側端部よりも内部回路3側端部の近傍の絶縁層14を
エッチングする第4のコンタクトホール42の部分であ
るため、拡散抵抗4に流れる電流は、拡散抵抗4の抵抗
成分によって、制限することになり、局部的におこるブ
レークダウンの電流量を制限することで保護回路の破壊
と内部回路の破壊とを防ぐことが出来る。
【0066】以上の説明で明らかなように、本実施例の
図1に示すような平面図のパターンレイアウトと同様な
形状を有しながら、P型の半導体基板61にN型の拡散
抵抗4とP型の拡散層6とを形成し保護回路7を構成し
ても、本発明の特徴を具備した保護回路を提供すること
が可能である。いずれの場合も本発明の主旨を逸脱しな
い範囲で種々の変更が可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明の保護回路は、パッドと内部回路
との間に接続する拡散抵抗と、この拡散抵抗から離間し
て形成する拡散層と、拡散抵抗と拡散層との間にフィー
ルド酸化膜とを設け、パッド側端部よりも内部回路側端
部の近傍のフィールド酸化膜上に絶縁層を介さずに第2
の金属配線を設ける構造とする。
【0068】負の極性の静電気をパッドに印加すること
で、第2の金属配線で覆う絶縁層のないフィールド酸化
膜の下は反転層が形成し、拡散抵抗と半導体基板とのブ
レークダウンより先に、反転層と拡散層との間でブレー
クダウンをおこすことで、保護回路自身と内部回路の破
壊を防ぐことが可能となる。
【0069】さらに、電流制御素子である抵抗と電圧ク
ランプ素子であるダイオードをひとつの保護回路として
構成するので、半導体装置のレイアウト面積を圧迫する
ことはなく、コンパクトで高い保護耐量を提供するもの
であり、その効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における半導体装置の保護回路
を示す平面図である。
【図2】本発明の実施例における半導体装置の保護回路
を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例における半導体装置の保護回路
の一部を示す断面図である。
【図4】半導体装置の入力回路を示す回路図である。
【図5】従来の半導体装置の保護回路を示す平面図であ
る。
【図6】従来の半導体装置の保護回路を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
4 拡散抵抗 5 ダイオード 6 拡散層 8 パッド 12 第1のコンタクトホール 18 第2の金属配線 19 第1の金属配線 22 第2のコンタクトホール 28 第3の金属配線 32 第3のコンタクトホール 42 第4のコンタクトホール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、半導体基板に半導体基板
    と異なる導電性の不純物の領域を形成する拡散抵抗と、
    半導体基板と同じ導電性の不純物で拡散抵抗から離間し
    て形成する拡散層と、拡散抵抗と拡散層との間に形成す
    るフィールド酸化膜とを有し、拡散層は第1のコンタク
    トホールを介して第1の金属配線に接続し、拡散抵抗の
    一方の端子は第2のコンタクトホールを介してパッドに
    接続する第2の金属配線に接続し、拡散抵抗の他方の端
    子は第3のコンタクトホールを介して内部回路に接続す
    る第3の金属配線に接続し、第2の金属配線は拡散抵抗
    と拡散層との間に形成するフィールド酸化膜上のパッド
    側端部よりも内部回路側端部付近の絶縁層をエッチング
    する第4のコンタクトホールを覆う領域に配置すること
    を特徴とする半導体装置の保護回路。
  2. 【請求項2】 前記拡散層は、拡散抵抗の周囲を囲うよ
    うに形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置の保護回路。
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