JP3387182B2 - 地下茎作物の茎葉部引き抜き収穫機 - Google Patents

地下茎作物の茎葉部引き抜き収穫機

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JP3387182B2 JP32158393A JP32158393A JP3387182B2 JP 3387182 B2 JP3387182 B2 JP 3387182B2 JP 32158393 A JP32158393 A JP 32158393A JP 32158393 A JP32158393 A JP 32158393A JP 3387182 B2 JP3387182 B2 JP 3387182B2
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政幸 鎌田
小田切  元
洋一 金井
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、地下茎作物の茎葉部引
き抜き収穫機に関し、地下茎作物の収穫に利用されるも
のである。 【0002】 【従来の技術】従来から例えば、実開昭56−1678
26号公報に記載されているように、フレ−ル・シュレ
ッタ−と称して地上茎葉を切断する装置は公知であっ
た。一方この種の茎葉を引き抜いて地下茎部分を地下に
残して収穫する装置にあっては地上の茎葉が引き抜き搬
送時に支障になるものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この種、地下茎を収穫
する作物は、地上の茎葉部の処理が重要であり、事後処
理に手間取るのが通例である。馬鈴薯等の茎葉部引き抜
き収穫機にあっては、地上における茎葉部分が長いため
に、引き抜きベルトに挾持させるために茎葉部分の誘導
機構を必要とし、装置全体が大がかりになっていた。ま
た、茎葉部分は、引き抜き後圃場面に放置した状態で切
断する必要があり、難儀な作業となる問題点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するために次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、前部で低位置の両側に溝内を移動するデ
バイダ1,1’,1”とその後方に位置させて走行車輪
2,2’を軸架させた機体3を構成し、該機体3の中間
部分の前部に前記デバイダ1,1’,1”の終端部に臨
ませて茎葉切断装置4を軸装して設け、該茎葉切断装置
4の下方位置には前部をハ字状に開口した掻込ベルト
5,5’を軸装して設け、該掻込ベルト5,5’に後続
させて左右一対の第一挾持ベルト6,6’を始端部を下
方に終端部を上方に位置させて傾斜状態に設け、該第一
挾持ベルト6,6’の後方にその第一挾持ベルト6,
6’と略同じ傾斜状態を保って第二挾持ベルト7,7’
を設け、該第二挾持ベルト7,7’の下方位置には圃場
面に接近させて地下茎部を押さえる押え体8,8’を配
置してなる地下茎作物の茎葉部引き抜き収穫機である。 【0005】 【実施例】まず、その構成について述べる。機体3は、
両側の側枠9,9’と前部連結枠10と後部連結枠11
とを一体的に連結して枠組み構成している。デバイダ
1,1’,1”は、機体の前部で低位置にあって順次後
方上方に傾斜させ溝内に倒伏したり覆いかぶさっている
茎葉部分を機体の進行に伴って内側に誘導できる形状と
しており、機体3の両側と中央位置に設けている。な
お、デバイダ1、1’,1”は、実施例にあっては杆状
の素材を用いているが、板状の素材で構成しても同様の
作用を期待することができる。 【0006】茎葉切断装置4は、前記デバイダ1,
1’,1”の上部後方に軸架した横軸12に切断刃13
を取り付けて前記デバイダ1,1’,1”によって引き
起こした茎葉の上部を回転にともなって切断する構成に
している。2,2’は走行車輪であって、機体の両側枠
9,9’の外側に位置させて設けており、圃場の溝を走
行できる構成としている。そして、走行車輪2,2’
は、支持腕2aをねじ杆2bの回転操作によって機体3
に対して上下に高さの調節が出来る構成にしている。 【0007】掻込ベルト5,5’は、ラグ14を配設し
たベルトからなり、一対を一組として前側を広くハ字状
に配置し、前記茎葉切断装置4の下方で始端部を圃場面
に接近させ、後上がりに傾斜させ両側から茎葉を掻き寄
せるように構成している。そして、第一挾持ベルト6,
6’は、広幅の挾持面を有する左右一対のベルトからな
り、その裏面から複数個の張圧ロ−ラ15によってベル
トの間に茎葉を圧接挾持して持ち上げ搬送できるように
後方に傾斜させて構成している。そして、第二挾持ベル
ト7,7’は、第一挾持ベルト6,6’と同様に広幅で
左右一対からなる挾持ベルトからなり、前記第一挾持ベ
ルト6,6’と同方向に傾斜させて構成している。 【0008】この場合、第一挾持ベルト6,6’は、始
端部分を前記掻込ベルト5,5’の終端部に受け継ぎ搬
送可能に連続させハ字状に形成しており、第二挾持ベル
ト7,7’の挾持開始位置がより若干先行させて挾持を
開始できる関係位置に構成している。押え体8,8’
は、前記第二挾持ベルト7,7’の下方に左右一対から
なる板状の押圧面を持つ構成としており、前部を上下自
由に枢着し後部をばね16によって下方に張圧して圃場
面に圧接する構成としている。したがって、茎葉は、第
一挾持ベルト6,6’及び第二挾持ベルト7,7’によ
って挾持されて上方に引き抜かれようとして持ち上げら
れたときその茎葉の下部に生育している地下茎作物が前
記押さ体8,8’によって下方に押圧されて上方への持
ち上がりが阻止される関係位置に構成されている。 【0009】伝動ケ−ス17は、前部連結枠10の中間
位置に設けられ、前側に突出させた入力軸18から入力
された回転動力を各部に伝動できる構成にしている。1
9は連結装置を示し、機体3の前部に設け牽引用のトラ
クタに着脱自由に連結する構成にしている。20はスタ
ンドを示す。次にその作用について説明する。 【0010】まず、機体3は、連結装置19を牽引用の
トラクタに連結し、入力軸18をトラクタの動力取出装
置に連結して作業の準備をする。そして、機体3は、収
穫する馬鈴薯の生育した畝aを跨いで溝内に走行車輪
2,2’を位置させて回転各部を駆動しながら作業を開
始する。すると、馬鈴薯の茎葉は、倒伏して側部の溝に
のしかかったり、入ったりしているが、溝を前進するデ
バイダ1,1’,1”に下側から起されて順次引き起こ
されて直立に近い状態になりながら内側に寄せられる。
そして、茎葉は、デバイダ1,1’,1”の後端部分か
ら離れて茎葉切断装置4の切断刃13の回転圏内に達し
て上部が切断される。そのとき、茎葉は、下部が掻込ベ
ルト5,5’のラグ14の掻込作用を受けており、上部
が切断されながら順次中心部分に掻込誘導されていく。 【0011】このようにして、茎葉は、第一挾持ベルト
6,6’の始端部に誘導されて更に機体の前進にともな
って相対的に後方へ移動しハ字状部分から上部に達して
挾持されることになる。そして、茎葉は、その更に下側
が第二挾持ベルト7,7’に挾持される状態となって上
方に持ち上げられる。つぎに押さ体8,8’は、茎葉の
株元の両側においてばね16の張圧力によって上側から
圃場面を押圧して進み、地下茎作物(馬鈴薯)が地上に
露出するのを未然に防止している。 【0012】このような過程において、茎葉は、第一挾
持ベルト6,6’と第二挾持ベルト7,7’とに挾持さ
れた状態で持ち上げられるときその下部が地下茎部分と
ちぎられて分離され、更に上方に搬送されて終端部より
圃場面に放出される。一方、馬鈴薯は、地上の茎葉部分
がちぎられた状態で地中に残り、次行程の堀取装置によ
って収穫されるものである。 【0013】 【発明の作用効果】本件発明は、前部で低位置の両側に
溝内を移動するデバイダとその後方に位置させて走行車
輪を軸架させた機体を構成し、該機体の中間部分の前部
に前記デバイダの終端部に臨ませて茎葉切断装置を軸装
して設け、該茎葉切断装置の下方位置には前部をハ字状
に開口した掻込ベルトを軸装して設け、該掻込ベルトに
後続させて左右一対の第一挾持ベルトを始端部を下方に
終端部を上方に位置させて傾斜状態に設け、該第一挾持
ベルトの後方にその第一挾持ベルトと略同じ傾斜状態を
保って第二挾持ベルトを設け、該第二挾持ベルトの下方
位置には圃場面に接近させて地下茎部を押さえる押え体
を配置してなるものであるから、茎葉は、上部が予め切
断されて取り去られた茎稈部分を二つの挾持ベルトによ
って上下二箇所を確実に挾持されて持ち上げられ、地下
茎作物と分離されるものである。 【0014】したがって、茎葉部分の事後処理が比較容
易にできるとともに、引き抜き行程において適確に挾持
できる特徴がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例であって、全体の側面図であ
る。 【図2】本発明の実施例であって、全体の平面図であ
る。 【符号の説明】 本発明の実施例であって、全体の平面図である。 1,1’,1” デバイダ 2,2’ 走行車輪 3 機体 4 茎葉切断装置 5,5’ 掻込ベルト 6,6’ 第一挾持ベルト 7,7’ 第二挾持ベルト 8,8’ 押え体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−222509(JP,A) 特開 昭58−126710(JP,A) 特開 平3−247212(JP,A) 実開 平5−91236(JP,U) 実開 平2−73916(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 13/00 - 33/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 前部で低位置の両側に溝内を移動するデ
    バイダとその後方に位置させて走行車輪を軸架させた機
    体を構成し、該機体の中間部分の前部に前記デバイダの
    終端部に臨ませて茎葉切断装置を軸装して設け、該茎葉
    切断装置の下方位置には前部をハ字状に開口した掻込ベ
    ルトを軸装して設け、該掻込ベルトに後続させて左右一
    対の第一挾持ベルトを始端部を下方に終端部を上方に位
    置させて傾斜状態に設け、該第一挾持ベルトの後方にそ
    の第一挾持ベルトと略同じ傾斜状態を保って第二挾持ベ
    ルトを設け、該第二挾持ベルトの下方位置には圃場面に
    接近させて地下茎部を押さえる押え体を配置してなる地
    下茎作物の茎葉部引き抜き収穫機
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