JP3387163B2 - 作物引抜機の畝押え装置 - Google Patents

作物引抜機の畝押え装置

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JP3387163B2 JP20486993A JP20486993A JP3387163B2 JP 3387163 B2 JP3387163 B2 JP 3387163B2 JP 20486993 A JP20486993 A JP 20486993A JP 20486993 A JP20486993 A JP 20486993A JP 3387163 B2 JP3387163 B2 JP 3387163B2
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善男 住田
春義 本多
信雄 藤田
政幸 鎌田
清二 金並
千年 松長
小田切  元
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、畝に形成した土壌面
に沿って栽培する作物から、茎葉部を上方へ引き抜く作
物引抜機の畝押え装置に関するもので、ジャガイモや根
菜類、更に豆類の引き抜き収穫に利用できる。 【0002】 【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】畝部
に植付けした作物の茎部を、前端のナローガイドで分離
しながら、この畝部を左右両側にまたがるように開拡し
た掻込装置の下端部の掻込部の掻込ラグ付ベルトの回転
駆動で掻き込みされて、引抜装置の引抜無端体間に、こ
の作物の茎部を引き継ぎ挟持して後方上部へ移行しなが
ら、この作物を引き抜き、更に移送装置の移送ラグ付ベ
ルト間へ引き継ぎして後方上部へ移送する。 【0003】この作業のときは、例えばジャガイモ収穫
のように、茎の引き抜き跡の畝部にジャガイモは残る
が、作物を引き抜きのときに畝部はくずれ、畝部に残る
ジャガイモ等に、引抜無端体の始端部後方に設けた成畝
板によって覆土し、直射日光の当るのを防止すると共
に、雨水の溜りを防止して、ジャガイモのくさるのを防
止するが、ナローガイドと成畝板とは所定の間隔を有し
ていることにより、ナローガイドで分離した作物の茎葉
部を掻込ラグ付ベルトで確実に引き継ぎ掻き込みできな
いことがあったり、又成畝板で畝部へ確実な覆土ができ
ないことがあり、これを解消しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、左右一対の
引抜無端体9,9間に作物(イ)の茎部を挟持して後方
上部へ移送しながら畝部(ロ)から該作物(イ)を引き
抜く引抜装置6,6と、この引抜装置6の前位上部にあ
って該作物(イ)の茎葉部に係合して掻き込む左右一対
の掻込ラグ16付ベルト17,17を有すると共に、こ
の下端部の掻込部21を該畝部(ロ)の左右両側にまた
がるように開拡させた掻込装置7,7とを設け、該引抜
装置6,6上側には該作物(イ)の茎部を左右一対の移
送ラグ22付ベルト22′,22′間に引き継ぎして後
方上部へ移送する移送装置8,8を設け、該畝部(ロ)
へ覆土する成畝板30′を該掻込装置7前位から後方へ
向けて所定長さ設けたことを特徴とする作物引抜機の畝
押え装置の構成とする。 【0005】 【発明の作用、及び効果】畝部(ロ)に植付けした作物
(イ)の、この畝部(ロ)上部に左右の掻込ラグ16付
ベルト17,17、引抜装置6の引抜無端体9,9や移
送装置8の移送ラグ22付ベルト22′,22′がまた
がるようにして、機体を前進させる。この作物(イ)の
茎葉部は、前端部のナローガイドと成畝板30′とによ
って分離され、この畝部(ロ)を左右にまたがるように
開拡した掻込装置7の該掻込ラグ16付ベルト17,1
7の回転駆動により、該成畝板30′で分離中の、この
作物(イ)の茎葉部が掻き込みされることにより、確実
に掻き込みされて、該引抜装置6の該引抜無端体9,9
間に、この作物(イ)の茎葉部が引き継ぎ挟持されて後
方上部へ移行されながら引き抜きされ、更にこの引き抜
きされた茎葉部は、該移送装置8の該移送ラグ22付ベ
ルト22′,22′間に引き継ぎされて後方上部へ移送
される。 【0006】このように作物(イ)が、例えばジャガイ
モの収穫であると、茎部の引き抜き跡の畝部(ロ)にジ
ャガイモは残るが、作物(イ)の引き抜きのときに畝部
(ロ)はくずれるが、この畝部(ロ)のくずれは、成畝
板30′,30′を掻込装置7,7の前位から後方へ長
く形成したことにより、引き抜きする作物(イ)部が、
この成畝板30′,30′で押えられて、茎葉部が引き
抜きされることにより、畝部(ロ)のくずれが防止され
ると共に、この成畝板30′,30′で覆土されて、ジ
ャガイモに直射日光の当るのが防止され、又雨水等の溜
りが防止されて、このジャガイモのくさるのが防止され
る。 【0007】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図例は、作物引抜機1を示す図であり、この作
物引抜機1は、例えばジャガイモや根菜類、更に豆類の
引き抜き収穫するものである。図1及び図2の如く、作
物引抜機1の左右両側板2a,2bのヒッチ3を、トラ
クタ車体後部ロアリンクやトップリンク等に連結させ
て、リフトアームの上下回動によって昇降自在に連結す
る。この左右両側板2a,2bは、前フレーム4及びフ
レーム5によって左右を連接させている。 【0008】前記左右両側板2a,2b間には、前下り
傾斜する左右一対の引抜装置6,6、この引抜装置6の
始端部上側から、前下り傾斜する左右一対の掻込装置
7,7、該引抜装置6の終端部上側から、後上り傾斜す
る左右一対の移送装置8,8を設け、これら左右一対の
掻込装置7,7、引抜装置6,6及び移送装置8,8間
には作物(イ)を案内する案内通路が形成されている。 【0009】前記引抜装置6は、引抜無端体9等よりな
り、この引抜無端体9は、ベルト、又はチエン等から構
成され、フレーム5より突出する駆動軸10と始端部の
支持軸11との調車12,13とに掛け渡し、左右に対
向する挟持部を内周から挟持案内する下端部及び上下方
向複数個の挟持案内ローラ14,15等で案内し、該駆
動軸10の伝動回転によって、この挟持部が上部後方へ
移行するように駆動する。この引抜無端体9,9の前端
部の該調車12と挟持案内ローラ14とを前後にずらせ
て、この引抜無端体9を張圧する構成であり、この引抜
無端体9,9間で、畝部(ロ)に植付られた作物(イ)
を挟持して後方上部へ移送中に、この作物(イ)を引き
抜きする構成としている。 【0010】前記調車13及び下端部の前記挟持案内ロ
ーラ14は、図3の如く、下側外周の幅を引抜無端体9
下端縁と同じ位置にすべく広く形成して、幅を広くする
ことにより、作物(イ)を挟持する位置を下げている。
これによってこの作物(イ)の茎葉部の引き抜きをより
確実にし、引き抜き性能の向上を図っている。前記掻込
装置7は、掻込ラグ16付ベルト17等よりなり、この
掻込ラグ16は外周に適宜長さに突出させたものを該ベ
ルト17に装着している。この掻込ラグ16付ベルト1
7は、チエンに掻込ラグを装着した構成とするもよい。
該掻込ラグ16付ベルト17は、支持軸11上端部と始
端部の掻込軸18との調車19,20とに掛け渡し、該
支持軸11の伝動回転によって回転駆動する構成であ
り、この掻込ラグ16付ベルト17の掻込部21が、前
開拡に形成される。この掻込ラグ16付ベルト17の前
部の該調車20は前後にずらせて、張圧する構成であ
り、該掻込ラグ16付ベルト17,17間で作物(イ)
の茎葉部を掻き込み、引抜装置6,6間へ引き継がせる
構成であり、この掻込ラグ16付ベルト17は、引抜無
端体9の所定位置上部へ位置させた構成としている。 【0011】前記移送装置8は、移送ラグ22付ベルト
22′よりなり、この移送ラグ22付ベルト22′は、
駆動軸10上端部と終端部の移送軸23との調車24,
25とに掛け渡し、該駆動軸10の伝動回転によって、
駆動回転する構成である。この移送ラグ22付ベルト2
2′の終端部の該調車25は、前後にずらせて張圧する
構成であり、この移送ラグ22付ベルト22′,22′
間で、引抜無端体9,9間で移送される作物(イ)の茎
葉部を引き継ぎして、後方上部へ移送して終端部で落下
させる構成であり、この移送ラグ22付ベルト22′
は、該引抜無端体9の所定位置上部へ位置させている。
図4の如く、該駆動軸10上側に装着の該調車24は、
下側に装着の調車12よりも外径を大きくし、又該移送
ラグ22付ベルト22′の周速を該引抜無端体9周速よ
り高速に構成している。これによって該引抜無端体9,
9で挟持移送される作物(イ)の茎葉部を、この移送ラ
グ22付ベルト22′,22′で引き継ぎ強制的に後方
上部へ移送させて、茎葉部の移送性能の向上を図ってい
る。 【0012】チョッパー26は、フレールモーア方式と
して、移送装置8下側で、左右両側板2a,2b間に回
転自在に設け、該移送装置8で移送される作物(イ)の
茎葉部の供給を受けて所定長さに切断し、下部へ排出す
る構成であり、又このチョッパー26と該移送装置8の
終端上部とを覆うカバー27を設けている。ナローガイ
ド28は、掻込装置7前側に設け、複数本の案内杆2
8′を補助杆29′で連接させた構成であり、このナロ
ーガイド28部で作物(イ)を分離する構成である。こ
のナローガイド28後側で、掻込装置7始端部より前位
に位置させて、前部は左・右側板2a,2bより突出す
る支持杆(図示せず)で支持させ、後部はスプリング3
1′を介して下方へ弾発状態に装着する後方へ所定長さ
に形成した成畝板30′を設け、この成畝板30′の前
端部と該ナローガイド28の後部とは連接して一体に形
成した構成とするもよく、この成畝板30′部で作物
(イ)を分離すると共に、分離中の作物(イ)を掻込装
置7で掻き込みする関係位置に形成し、ジャガイモ収穫
のように、茎の引き抜き跡の畝部(ロ)にジャガイモが
残るが、作物(イ)を引き抜きのときに畝部(ロ)がく
ずれ、畝部(ロ)に残るジャガイモに覆土して直射日光
の当るのを防止すると共に、雨水等の溜りを防止してこ
のジャガイモのくさるのを防止する形状に形成し、更に
作物(イ)の茎葉部を引き抜くときに畝部(ロ)のくず
れを防止する形状に形成している。 【0013】図5〜図7の如く、成畝板40は、畝部
(ロ)と近似形状に形成し、前側部には切欠部41を設
け、この切欠部41は作物(イ)を引き抜く位置より後
方位置までとし、後方部は連接させた形状として、更に
始端部側の形状を後端部側の形状より大きく形成した構
成としている。これにより作物(イ)を引き抜きのとき
の畝部(ロ)のくずれ防止及び引き抜き後に畝部(ロ)
の側方の土を上面部へ移動させて、この畝部(ロ)の上
面部への覆土の確実化を図っている。 【0014】図8の如く、成畝板40の切欠部41に
は、丸材等よりなる補強部材42を固着して設け、又こ
の補強部材42の前側下部には、進行時に畝部(ロ)の
側面部を少しけずる案内杆43を上下方向に複数個設け
た構成としている。これにより倒伏した作物(イ)の茎
葉部を確実に該成畝板40へ案内させて、茎葉部の掻き
込み性能の向上を図っている。 【0015】前輪29は、左右両側板2a,2bの外側
前部の下部に支持アームを介して設け、畝部(ロ),
(ロ)間に形成した溝部に接地させている。又後輪30
は、該左右両側板2a,2bの外側後部の下部に支持ア
ームを介して設け、畝部(ロ),(ロ)間に形成した溝
部に接地させている。伝動機構31は、左側板2a外側
面に設け、前フレーム4の入力軸32へトラクタ側の動
力取出軸から入力され、該前フレーム4の横側端の二段
プーリ33とフレーム5の横側端のプーリ34とには伝
動ベルト34′を掛け渡し、上部軸35横側端の二段プ
ーリ36と該二段プーリ33とに伝動ベルト37を掛け
渡し、該二段プーリ36とチョッパー26横側端のプー
リ38とに伝動ベルト39を掛け渡し、掻込装置7,
7、引抜装置6,6、移送装置8,8及びチョッパー2
6等を回転駆動する構成としている。 【0016】以下、上記実施例の作用について説明す
る。作物(イ)、例えばジャガイモの引き抜き作業を行
うときは、トラクタを走行させて、引抜装置6、掻込装
置7及び移送装置8等の左右中央部を、畝部(B)の幅
中央部に対向させ、前輪29,29及び後輪30,30
を畝部(ロ),(ロ)間の溝部へ接地させ、該掻込装置
7,7の左右の掻込ラグ16付ベルト17の側端部を、
この溝部に接近させて走行させると、ナローガイド2
8,28部によって作物(イ)は分離され、更に成畝板
30′部で分離しながら、該掻込ラグ16付ベルト1
7,17の掻込部21が畝部(ロ)の左右両側に沿って
移行される。この畝部(ロ)の作物(イ)の茎葉部は、
この掻込ラグ16,16によって掻き上げられ、作物
(イ)の根元部に後側の該引抜装置6,6の引抜無端体
9,9の前部がきたときに、茎部が上方へ引き起こされ
た姿勢になると共に、これら引抜無端体9,9間で挟持
されて後方上部へ移送されながら、作物(イ)は引き抜
きされるが、この引き抜きのときは、該成畝板30′,
30′で引き抜きする茎部の畝部(ロ)は押さえられ
て、この茎部は引き抜きされる。 【0017】引き抜きされた作物(イ)は、引抜無端体
9,9から移送装置8,8の移送ラグ22付ベルト2
2′,22′へと引き継ぎされて後方上部へ確実に移送
され、上端部からチョッパー26へ供給され、このチョ
ッパー26で切断され、切断済み作物(イ)の茎葉部
は、圃場へ排出される。この引き抜きのときのジャガイ
モは、茎の引き抜き跡の畝部(ロ)に残るが、作物
(イ)を引き抜きのときに、畝部(ロ)はくずれ、この
くずれた畝部(ロ)は、作物(イ)を引き抜きながら、
成畝板30′によって覆土され、このジャガイモは、直
射日光に当るのが防止され、又雨水等の溜りも防止され
る。
【図面の簡単な説明】図は、この発明の一実施例を示す
ものである。 【図1】作物引抜機の全体側面図 【図2】作物引抜機の全体平面図 【図3】引抜装置の調車の拡大側断面図 【図4】他の実施例を示す図で、引抜装置部の拡大側断
面図 【図5】他の実施例を示す図で、作物引抜機の全体側面
図 【図6】他の実施例を示す図で、作物引抜機の全体平面
図 【図7】他の実施例を示す図で、成畝板の拡大側面斜視
図 【図8】他の実施例を示す図で、成畝板の拡大側面斜視
図 【符号の説明】 6 引抜装置 7 掻込装置 8 移送装置 9 引抜無端体 16 掻込ラグ 17 ベルト 21 掻込部 22 移送ラグ 22′ ベルト 30′ 成畝板 (イ) 作物 (ロ) 畝部
フロントページの続き (72)発明者 鎌田 政幸 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 金並 清二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 松長 千年 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 小田切 元 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (56)参考文献 特開 平3−247121(JP,A) 特開 平6−276822(JP,A) 実開 平4−6625(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 13/00 - 33/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 左右一対の引抜無端体9,9間に作物
    (イ)の茎部を挟持して後方上部へ移送しながら畝部
    (ロ)から該作物(イ)を引き抜く引抜装置6,6と、
    この引抜装置6の前位上部にあって該作物(イ)の茎葉
    部に係合して掻き込む左右一対の掻込ラグ16付ベルト
    17,17を有すると共に、この下端部の掻込部21を
    該畝部(ロ)の左右両側にまたがるように開拡させた掻
    込装置7,7とを設け、該引抜装置6,6上側には該作
    物(イ)の茎部を左右一対の移送ラグ22付ベルト2
    2′,22′間に引き継ぎして後方上部へ移送する移送
    装置8,8を設け、該畝部(ロ)へ覆土する成畝板3
    0′を該掻込装置7前位から後方へ向けて所定長さ設け
    たことを特徴とする作物引抜機の畝押え装置
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CN111727677A (zh) * 2020-07-07 2020-10-02 宗翠霞 一种农业用红薯苗覆土机
CN112425289A (zh) * 2020-10-18 2021-03-02 隗有祥 一种农业机械用分隆器

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