JP3384139B2 - 画像入力装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像を画像データとし
て読み込む画像入力装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、マルチメディア技術の進展に伴
い、画像データを使用するシステムが増加しており、画
像データの入力手段としてスキャナが用いられる場合が
多い。ネットワーク化に伴い、スキャナをネットワーク
に接続し、ネットワーク上の資源として有効に活用する
試みも為されている。

【０００３】以下、従来のスキャナを利用した画像入力
装置について説明する。ネットワークにスキャナを接続
したシステムの構成例として、特開平５−２７４３９７
号公報のものがあり、図８はこの画像処理システムの構
成を示したものである。

【０００４】図８において、８０１はホストコンピュー
タ、８０２はスキャナプリンタサーバ、８０３はスキャ
ナとプリンタを備えた画像処理装置、８０４はネットワ
ーク、８０５はクライアントプロセス、８０６はサーバ
プロセス、８０７はスキャナプリンタ制御信号、８０８
はデータ信号である。

【０００５】以上のように構成された画像処理システム
について、以下その動作について説明する。ホストコン
ピュータ８０１では画像処理装置８０３を制御するため
のクライアントプロセス８０５が実行される。また、ス
キャナプリンタサーバ８０２においては、クライアント
プロセス８０５の制御に基づいて画像処理装置を制御す
るサーバプロセス８０６を実行させておく。クライアン
トプロセス８０５はネットワーク８０４を介してサーバ
プロセス８０６に対して通信を行ない、画像処理装置で
の画像の読み込み、印刷の操作を行なう。スキャナプリ
ンタサーバ８０２と画像処理装置８０３との間には、ス
キャナプリンタの入出力の指示を伝達するスキャナプリ
ンタ制御信号８０７と画像データや同期信号の入出力に
用いられるデータ信号８０８がある。

【０００６】このように、上記従来の技術でも、スキャ
ナをネットワークに接続し、ネットワークの共有資源と
して利用することができる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像処理システムでは、クライアントプロセスから
のネットワークを介した指示を受けてスキャナを制御す
るスキャナサーバが必要であるため、システム全体のコ
ストが高くなるという問題を有していた。

【０００８】また、読み込んだ画像データを、スキャナ
サーバを利用することのできない遠方のネットワークの
情報端末などを含む複数の相手に画像入力装置から送信
することができないため、複数の相手に画像データを送
信する場合は、画像データをスキャナサーバの補助記憶
装置に記憶したり、ネットワークを介して画像データを
クライアント側の情報端末に読み込み補助記憶装置に記
憶したりしておき、その画像データを複数の相手に送信
するという手順を踏まなければならなかった。

【０００９】その上、画像データはデータサイズの大き
いバイナリデータであるため、ＭＨＳ（Ｘ．４００）な
どの一部のプロトコルを除いて、そのままでは電子メー
ルで送信することができず、電子メールの発信者は画像
データをアスキーコードに変換してから分割してデータ
サイズを十分小さくしてから電子メールで送信しなけれ
ばならないため、画像入力装置により入力した画像デー
タの配布手段としては電子メールは一般的には使用され
ておらず、例えばＴＣＰ／ＩＰプロトコルのネットワー
ク上ではＦＴＰコマンドによるファイル転送等の手段で
情報端末間の画像データの受渡しを行なっていた。

【００１０】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、画像入力装置単体で画像読み込みの操作を行なうこ
とができ、また、画像データの複数相手への電子メール
による送信を行なうことができる画像入力装置を提供す
ることを目的とするものであ

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像入力装置は、第１の構成として、画像
を読み取り画像データを出力するスキャナと、読み込み
開始ボタンを備えるスキャナ制御部と、画像データを格
納する記憶部と、画像データを表示するディスプレイ
と、スキャナの出力する画像データをディスプレイに表
示するディスプレイ制御部と、電子メールの送信先を入
力するキーパッドと、キーパッドからの入力に対応する
アスキーコードを出力するキーパッド制御部と、記憶部
の画像データを読み出しキーパッド制御部から出力され
る電子メールの送信先アドレス情報を加えて電子メール
を作成し出力する電子メール送信部と、電子メール送信
部の出力をネットワークに出力するネットワーク接続部
を備えたものである。

【００１２】また本発明の第２の構成は、上記第１の構
成に加えて、スキャナが読み込んだ画像データを圧縮処
理し記憶部へ出力するデータ圧縮部を備えたものであ
る。

【００１３】また本発明の第３の構成は、上記第１の構
成に加えて、ペン入力デバイスと、読み込み開始やメー
ル送信やメールアドレス選択の操作の入力箇所が特定の
座標領域に割り当てられているペン入力デバイスの座標
入力面と、ペン入力デバイスと座標入力面の入力から指
定座標を算出しその座標に割り当てられてられている操
作が存在する場合は操作の指示情報を出力するペン入力
デバイス制御部と、電子メールの送信先アドレスを格納
しているアドレス記憶部と、アドレス記憶部から読み出
したメールアドレスからペン入力デバイス制御部の出力
するメールアドレス選択情報に合致するメールアドレス
を選択し電子メール送信部へ出力するアドレス選択部を
備えたものである。

【００１４】また本発明の第４の構成は、上記第１の構
成に加えて、ペン入力デバイスと、読み込み開始やメー
ル送信やメールアドレス選択の操作の入力箇所が特定の
座標領域に割り当てられているペン入力デバイスの座標
入力面と、ペン入力デバイスと座標入力面の入力から指
定座標を算出しその座標に割り当てられてられている操
作が存在する場合は操作の指示情報を出力するペン入力
デバイス制御部と、ネットワークに接続されている電子
メールアドレスデータベースからメールアドレス情報を
取り出すアドレス参照部と、アドレス参照部から読み出
したメールアドレスからペン入力デバイス制御部の出力
するメールアドレス選択情報に合致するメールアドレス
を選択し電子メール送信部へ出力するアドレス選択部を
備えたものである。

【００１５】

【作用】本発明は、上記第１の構成によって、画像入力
装置本体だけで画像読み込みの操作を行なうことがで
き、画像データの電子メールによる送信を行なうことが
できる。

【００１６】本発明はまた、上記第２の構成によって、
データ圧縮部を備えることにより、画像入力装置内の記
憶部の記憶容量の消費を軽減すると共に、出力する電子
メールのサイズが小さくなるため、ネットワークの負荷
を軽減し、さらに送信先の情報端末の記憶装置の負荷を
軽減することができる。

【００１７】本発明はまた、上記第３の構成によって、
ペン入力デバイスによる操作を可能にし、画像入力装置
の操作性を向上させることができる。

【００１８】本発明はまた、上記第４の構成によって、
ペン入力デバイスによる操作を可能にし、画像入力装置
の操作性を向上させると共に、ネットワーク上のデータ
ベースシステムを利用することにより画像入力装置の汎
用性を高めることができる。

【００１９】

【実施例】

（実施例１）以下、本発明の第１の実施例について、図
１を参照しながら説明する。図１において、１０１は実
際に画像を読み込むスキャナ、１０２は画像読み込み開
始ボタンを備えるスキャナ制御部、１０３は読み込んだ
画像データを保持する記憶部、１０４はディスプレイ、
１０５はスキャナ１０１から出力される画像データをデ
ィスプレイ１０４に表示するディスプレイ制御部、１０
６は電子メールの送信先入力のための英数字および特殊
記号が入力可能なキーパッド、１０７はキーパッド１０
６からの入力情報をアスキーコードで出力するキーパッ
ド制御部、１０８は記憶部１０３から画像データを読み
出し電子メールを作成する電子メール送信部、１０９は
画像入力装置とイーサネットを接続するイーサネットイ
ンタフェース、１１０はイーサネット、１００は画像入
力装置である。

【００２０】なお、ここではネットワーク環境としてイ
ーサネットを使用する場合について説明するが、例えば
ＦＤＤＩなど他のネットワーク環境を使用する場合も、
同様に使用することができる。

【００２１】以上のように構成された画像入力装置につ
いて、以下その動作を説明する。ここでは電子メールと
してＵＮＩＸメール（ＲＦＣ８２２）を利用する場合に
ついて説明する。利用者がスキャナ制御部１０２の画像
読み込み開始ボタンを押すと、スキャナ制御部１０２は
ディスプレイ制御部１０５へ読み込み開始を伝達すると
共にスキャナ１０１を制御し、スキャナ１０１が画像を
読み込む。読み込まれた画像データは記憶部１０３とデ
ィスプレイ制御部１０５へ出力され、記憶部１０３は画
像データを格納し、ディスプレイ制御部１０５は入力さ
れた画像データをディスプレイ１０４に表示する。利用
者がキーパッド１０６から電子メールの送信先のアドレ
スを入力すると、キーパッド制御部１０７は送信先アド
レス情報をアスキーコードに変換して電子メール送信部
１０８へ出力する。

【００２２】電子メール送信部１０８は送信先アドレス
情報を入力されると、記憶部１０３から画像データを読
み出し、画像データをアスキーコードに変換し、送信先
アドレス情報を加えてＵＮＩＸメール（ＲＦＣ８２２）
形式の電子メールを作成し、イーサネットインタフェー
ス１０９を介してイーサネット１１０へ電子メールを出
力する。アスキーコードに変換した画像データのサイズ
が５０キロバイトを越えるサイズの場合は、電子メール
送信部１０８は画像データを５０キロバイトごとに分割
してから電子メールを複数作成し、イーサネットインタ
フェース１０９を介して、複数の電子メールをイーサネ
ット１１０へ出力する。

【００２３】なお、ここでは電子メールとしてＵＮＩＸ
メール（ＲＦＣ８２２）を利用する場合について説明し
たが、例えばＭＨＳ（Ｘ．４００）プロトコルのメール
システムも同様に利用することができる。ＭＨＳ（Ｘ．
４００）を利用する場合はバイナリデータをそのままの
サイズで電子メールに取り込むことが可能なため、電子
メール送信部１０８でのアスキーコードへの変換及び画
像データの分割処理は不要となる。

【００２４】図２は、図１の画像入力装置を利用する場
合のシステムの構成例を示したものである。図２におい
て、２０１は図１で示した画像入力装置、２０２ａ、２
０２ｂはパーソナルコンピュータ、２０３はプリンタ、
２０４はイーサネットである。以上のように構成された
システムについて、以下その利用形態を説明する。パー
ソナルコンピュータ２０２ａの利用者が画像入力装置２
０１を利用する場合は、画像入力装置２０１に原稿を設
置し画像読み込み開始ボタンを押すことによって画像を
読み込むことができる。画像入力装置２０１のキーパッ
ドから自分の電子メールアドレスを入力することで読み
込んだ画像データを自分のパーソナルコンピュータ２０
２ａへ送信することができる。さらに読み込んだ画像デ
ータをパーソナルコンピュータ２０２ｂの利用者に配布
する場合も、相手のメールアドレスを入力することで、
電子メールを送信することができる。

【００２５】利用者は各自のパーソナルコンピュータで
画像入力装置２０１から送信されてきた電子メールを受
けとり、画像データを取り出すことで画像データを利用
することができる。また利用者は、取り出した画像デー
タをイーサネットに接続されたプリンタ２０３へ出力す
ることもできる。

【００２６】以上のように、本実施例によれば、画像読
み込みの操作および読み込んだ画像データの複数相手へ
の電子メールによる送信を、画像入力装置単体で行なう
ことができ、利用者の作業を軽減すると共に、画像入力
装置と接続する情報端末が必要ないため、システム全体
のコストを低くすることができる。

【００２７】（実施例２）次に、本発明の第２の実施例
について、図３を参照しながら説明する。図３におい
て、３０１は実際に画像を読み込むスキャナ、３０２は
画像読み込み開始ボタンを備えるスキャナ制御部、３０
３は読み込んだ画像データを圧縮処理し出力するデータ
圧縮部、３０４はデータ圧縮部３０３の出力データを格
納する記憶部、３０５はディスプレイ、３０６はスキャ
ナ３０１の出力データをディスプレイ３０５に表示する
ディスプレイ制御部、３０７は電子メールの送信先入力
のための英数字および特殊記号が入力可能なキーパッ
ド、３０８はキーパッド３０７の出力をアスキーコード
に変換し出力するキーパッド制御部、３０９は記憶部３
０４から圧縮データを読み出し電子メールで出力する電
子メール送信部、３１０は画像入力装置とイーサネット
を接続するイーサネットインタフェース、３１１はイー
サネット、３００は画像入力装置である。

【００２８】なお、ここではネットワーク環境としてイ
ーサネットを使用する場合について説明するが、例えば
ＦＤＤＩなど他のネットワーク環境を使用する場合も、
同様に使用することができる。

【００２９】以上のように構成された画像入力装置につ
いて、以下その動作を説明する。ここでは電子メールと
してＵＮＩＸメール（ＲＦＣ８２２）を利用する場合に
ついて説明する。利用者がスキャナ制御部３０２の画像
読み込み開始ボタンを押すと、スキャナ制御部３０２は
読み込み開始をディスプレイ制御部３０６へ伝達すると
共にスキャナ３０１を制御し、スキャナ３０１が画像を
読み込み、読み込まれた画像データはデータ圧縮部３０
３とディスプレイ制御部３０６に出力される。

【００３０】データ圧縮部３０３はスキャナ３０１の出
力データを圧縮処理し記憶部３０４へ出力し、記憶部３
０４は画像データを格納する。ディスプレイ制御部３０
６はスキャナ３０１からの出力データをディスプレイ３
０５に表示する。利用者がキーパッド３０７から電子メ
ールの送信先のアドレスを入力すると、キーパッド制御
部３０８はキーパッド３０７の出力データをアスキーコ
ードに変換し送信先アドレス情報として電子メール送信
部３０９へ出力する。電子メール送信部３０９は送信先
アドレス情報を入力されると、記憶部３０４から圧縮画
像データを読み出しアスキーコードに変換し、送信先ア
ドレス情報を加えて電子メールを作成し、イーサネット
インタフェース３１０を介しイーサネット３１１へ電子
メールを出力する。

【００３１】アスキーコードに変換した画像データのサ
イズが５０キロバイトを越える場合は、画像データを５
０キロバイトごとに分割してから電子メールを作成し、
イーサネットインタフェース３１０を介してイーサネッ
ト３１１へ電子メールを複数回出力する。なお、ここで
は電子メールとしてＵＮＩＸメール（ＲＦＣ８２２）を
利用する場合について説明したが、例えばＭＨＳ（Ｘ．
４００）プロトコルのメールシステムも同様に利用する
ことができる。ＭＨＳ（Ｘ．４００）を利用する場合は
バイナリデータをそのままのサイズで電子メールに取り
込むことが可能なため、電子メール送信部１０８でのア
スキーコードへの変換及び画像データの分割処理は不要
となる。

【００３２】以上のように、本実施例によれば、記憶部
が格納するデータは圧縮データであるため、記憶部の記
憶容量の消費を軽減することができると共に、画像入力
装置が出力する電子メールに含まれるデータは圧縮デー
タであるため、非圧縮画像データを含む電子メールと比
較して電子メールのサイズが小さくなり、ネットワーク
の負荷が軽減され、さらに送信先の情報端末の記憶装置
の消費を軽減することができる。

【００３３】（実施例３）次に、本発明の第３の実施例
について、図４を参照しながら説明する。図４におい
て、４０１は実際に画像を読み込むスキャナ、４０２は
スキャナ制御部、４０３は読み込んだ画像データを格納
する記憶部、４０４はディスプレイ、４０５は画像デー
タや電子メールのアドレス情報をディスプレイに表示す
るディスプレイ制御部、４０６は画像読み込み操作や電
子メールの送信先の入力を行なうペン入力デバイス。

【００３４】４０７は読み込み開始やメール送信やアド
レス選択やアドレス一覧のページめくりの操作と数字の
入力操作に対応した各入力箇所が特定の座標領域に割り
当てられていてその座標領域に対応する操作内容または
数字が表記されている座標入力面、４０８はペン入力デ
バイス４０６と座標入力面４０７からの入力から座標を
算出しその座標に割り当てられている操作が存在する場
合は動作指示情報を出力するペン入力デバイス制御部、
４０９は電子メールのアドレスの一覧が格納されている
アドレス記憶部。

【００３５】４１０はアドレス記憶部４０９からアドレ
ス情報を読み出しペン入力デバイス制御部４０８から入
力されるアドレス選択情報に合致するアドレスを選択し
て出力するアドレス判定部、４１１は記憶部４０３の画
像データを読み出し電子メールを作成する電子メール送
信部、４１２は画像入力装置とイーサネットを接続する
イーサネットインタフェース、４１３はイーサネット、
４００は画像入力装置である。

【００３６】なお、ここではネットワーク環境としてイ
ーサネットを使用する場合について説明するが、例えば
ＦＤＤＩなど他のネットワーク環境を使用する場合も、
同様に使用することができる。

【００３７】以上のように構成された画像入力装置につ
いて、以下その動作を説明する。ここでは電子メールと
してＵＮＩＸメール（ＲＦＣ８２２）を利用する場合に
ついて説明する。利用者がペン入力デバイス４０６を用
いて座標入力面４０７の読み込み開始と表記されている
部分を指定すると、ペン入力デバイス制御部４０８はペ
ン入力デバイス４０６と座標入力面４０７の出力から座
標を算出し、その座標が特定の操作に対応しているか否
かを判定する。この場合は読み込み開始操作に対応して
いるため、スキャナ制御部４０２に読み込み開始を指示
する。

【００３８】スキャナ制御部４０２はスキャナ４０１を
制御し画像を読み込みを開始すると共にディスプレイ制
御部４０５へ画像読み込み開始を伝達する。スキャナ４
０１は画像を読み込み、記憶部４０３とディスプレイ制
御部４０５へ画像データを出力する。記憶部４０３はス
キャナ４０１から入力された画像データを格納する。デ
ィスプレイ制御部４０５はスキャナ４０１から入力され
た画像データをディスプレイ４０４に表示する。

【００３９】また、ディスプレイ制御部４０５はアドレ
ス記憶部４０９からメールアドレス情報を読み出し、デ
ィスプレイ４０４に昇順の数字と共にアドレス一覧を表
示する。すべてのメールアドレスを一画面内に表示する
ことができない場合は、可能なだけのアドレスを昇順の
数字と共に表示し、最後に表示した数字に１を付加した
数字を記憶しておく。画像データの電子メールによる送
信を行なう場合は、利用者はディスプレイ４０４上に表
示されているアドレス一覧の中から希望のアドレスを選
択し、そのアドレスに対応して表示されている数字をペ
ン入力デバイス４０６で座標入力面４０７の数字が表記
されている部分を指定することで入力し、座標入力面４
０７上のアドレス選択と表記されている部分を指定し、
アドレスの選択を宣言する。

【００４０】アドレスの選択が宣言されると、ペン入力
デバイス制御部４０８は入力された数字とアドレス選択
情報をアドレス判定部４１０へ出力する。アドレス判定
部４１０はアドレス記憶部４０９からアドレス情報を読
み出し、ペン入力デバイス制御部４０８から入力された
数字に対応したアドレスを選択し、そのアドレス情報を
保持する。

【００４１】アドレスを複数選択する場合は、この操作
を複数回繰り返す。またディスプレイ４０４に未表示の
アドレスを選択する場合は座標入力面４０７のページめ
くりと表記されている部分を指定すると、ペン入力デバ
イス制御部４０８はディスプレイ制御部４０５へページ
めくりを指示する。ディスプレイ制御部４０５はアドレ
ス一覧から記憶していた数字に対応したアドレス情報を
選択しそのアドレス情報から一画面内に表示可能な数だ
けのアドレス情報を記憶していた数字から昇順の数字と
共にディスプレイ４０４に表示する。

【００４２】このようにして利用者は必要なメールアド
レスをすべて選択し、選択後座標入力面４０７上の電子
メール送信と表記されている部分をペン入力デバイスで
指定する。電子メール送信が指定されるとペン入力デバ
イス制御部４０８はアドレス判定部４１０へ電子メール
送信の指示を伝達する。アドレス判定部４１０は電子メ
ール送信の指示を受けると、保持していたアドレス情報
と電子メール送信の指示を電子メール送信部４１１へ出
力する。電子メール送信部４１１は電子メール送信指示
を受けると、記憶部４０３から画像データを読み出し、
画像データをアスキーコードに変換し、アドレス情報を
加えて電子メールを作成し、イーサネットインタフェー
ス４１２を介し、イーサネット４１３へ電子メールを出
力する。

【００４３】変換した画像データのサイズが５０キロバ
イトを越える場合は画像データを５０キロバイトごとに
分割し、複数回に分けて出力する。なお、ここでは電子
メールとしてＵＮＩＸメール（ＲＦＣ８２２）を利用す
る場合について説明したが、例えばＭＨＳ（Ｘ．４０
０）プロトコルのメールシステムも同様に利用すること
ができる。ＭＨＳ（Ｘ．４００）を利用する場合はバイ
ナリデータをそのままのサイズで電子メールに取り込む
ことが可能なため、電子メール送信部１０８でのアスキ
ーコードへの変換及び画像データの分割処理は不要とな
る。

【００４４】以上のように、本実施例によれば、画像読
み込みや電子メール送信の操作をペン入力デバイスで座
標入力面の所定の部分を指定することで行なうことがで
き、また、ディスプレイを見てアドレス情報を選択しペ
ン入力デバイスで座標入力面の数字入力部分から数字を
入力するだけでメールアドレスの設定を行なうことがで
きるので、画像入力装置の操作性を向上させることがで
きる。

【００４５】（実施例４）次に本発明の第４の実施例に
ついて、図５を参照しながら説明する。図５は上記第３
の実施例において示した図４の画像入力装置の座標入力
面を透明なものにし、ディスプレイ上に設置し、ディス
プレイ上に表示した操作ボタンやアドレス一覧の位置に
対応した座標領域に各機能をわりあてたものの、ディス
プレイと座標入力面の様子を示したものである。

【００４６】図５において、５０１はディスプレイと座
標入力面の一体装置、５０２はペン入力デバイスであ
る。座標入力面５０１には数字入力領域は存在せず、デ
ィスプレイ５０１のアドレス情報の表示位置に対応する
座標領域にアドレス情報選択操作が割り当ててある。こ
の点以外の本画像入力装置の構成と動作は、上記第３の
実施例で示したものと同様である。

【００４７】図５の画像入力装置を使用したシステムの
構成例を図６に示す。図６において、６０１は画像入力
装置、６０２ａ、６０２ｂ、６０２ｃ、６０２ｄ、６０
２ｅはそれぞれ利用者Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅが使用するパ
ーソナルコンピュータ、６０３はネットワークである。
説明を簡単にするために５人で使用するネットワークと
しているが、Ｎ人で使用する場合についても同様に行な
うことができる。

【００４８】図５では利用者Ａが画像入力装置を用いて
画像を読み込み、利用者Ａと利用者Ｃに電子メールを送
信する場合の、画像入力装置のディスプレイと座標入力
面の様子を示している。利用者Ａはディスプレイと座標
入力面の一体装置５０１上の読み込みボタンをペン入力
デバイス５０２で指定することにより画像を読み込むこ
とができる。またディスプレイと座標入力面の一体装置
５０１上に表示されている５人のネットワーク利用者の
メールアドレスの中から、利用者Ａと利用者Ｃのアドレ
スをペン入力デバイス５０２で選択指定し、メール送信
ボタンを指定することで電子メールを送信することがで
きる。

【００４９】以上のように、本実施例によれば、ディス
プレイに表示された操作ボタンの位置をペン入力デバイ
スで指定することで、画像の読み込み操作や電子メール
の送信先の入力を行なうことができるため、画像入力装
置の操作性をより向上させることができる。

【００５０】（実施例５）次に、本発明の第５の実施例
について、図７を参照しながら説明する。図７におい
て、７０１は実際に画像を読み込むスキャナ、７０２は
スキャナ制御部、７０３は読み込んだ画像データを格納
する記憶部、７０４はディスプレイ、７０５は画像デー
タや電子メールのアドレス情報をディスプレイに表示す
るディスプレイ制御部、７０６は画像読み込み操作や電
子メールの送信先の入力を行なうペン入力デバイス、７
０７は読み込み開始やメール送信やアドレス選択やアド
レス一覧のページめくりの操作と数字の入力操作に対応
した各入力箇所が特定の座標領域に割り当てられていて
その座標領域に対応する操作内容または数字が表記され
ている座標入力面、７０８はペン入力デバイス７０６と
座標入力面７０７からの入力から座標を算出しその座標
に割り当てられている操作が存在する場合は動作指示情
報を出力するペン入力デバイス制御部、７０９はイーサ
ネットに接続されているメールアドレスデータベースシ
ステムにアクセスし電子メールのアドレス情報を読み出
すアドレス参照部、７１０はアドレス参照部７０９から
アドレス情報を読み出しペン入力デバイス制御部７０８
から入力されるアドレス選択情報に合致するアドレスを
選択して出力するアドレス判定部、７１１は記憶部７０
３の画像データを読み出し電子メールを作成する電子メ
ール送信部、７１２は画像入力装置とイーサネットを接
続するイーサネットインタフェース、７００は画像入力
装置、７１３はイーサネット、７１４は電子メールのア
ドレス情報を格納しているメールアドレスデータベー
ス、７１５は外部からの参照要求に応えメールアドレス
データベースからアドレス情報を読み出し提供するデー
タベースサーバ、７１６はメールアドレスデータベース
システムである。

【００５１】なお、ここではネットワーク環境としてイ
ーサネットを使用する場合について説明するが、例えば
ＦＤＤＩなど他のネットワーク環境を使用する場合も、
同様に使用することができる。

【００５２】以上のように構成された画像入力装置につ
いて、以下その動作について説明する。主な動作につい
ては、上記第３の実施例と同様である。上記第３の実施
例と動作が異なるのは、ディスプレイ制御部７０５およ
びアドレス判定部７１０がメールアドレス情報を読み出
す際の動作である。

【００５３】アドレス参照部７０９はイーサネットイン
タフェース７１２を介して、イーサネットに接続された
メールアドレスデータベースシステム７１６のデータベ
ースサーバ７１５にアクセスし、メールアドレス参照の
要求を伝達する。データベースサーバ７１５が要求を受
けるとメールアドレスデータベース７１４からアドレス
情報を読み出し、読み出したアドレス情報を渡す。

【００５４】アドレス参照部７０９は受けとったアドレ
ス情報を保持し、ディスプレイ制御部７０５やアドレス
判定部７１０からのアドレス情報読み出しの要求に従っ
てアドレス情報を出力する。

【００５５】例えばネットワークの利用者が新たに増え
た場合は、画像入力装置７００の内部の変更は必要な
く、新利用者のメールアドレスをメールアドレスデータ
ベース７１４に登録するだけでよい。また画像入力装置
７００を他のネットワーク環境に移動した場合も、ネッ
トワークに接続されているメールアドレスデータベース
システムが存在すれば、画像入力装置７００の内部の変
更なしに全く同様に使用することができる。

【００５６】以上のように本実施例によれば、メールア
ドレス情報を画像入力装置の内部には持たず、ネットワ
ークに接続されているメールアドレスデータベースシス
テムを利用することにより、画像入力装置の汎用性を高
めることができる。

【００５７】

【発明の効果】以上のように、本発明は、第１の構成と
して、画像を読み取り画像データを出力するスキャナ
と、読み込み開始ボタンを備えるスキャナ制御部と、画
像データを格納する記憶部と、画像データを表示するデ
ィスプレイと、スキャナの出力する画像データをディス
プレイに表示するディスプレイ制御部と、電子メールの
送信先を入力するキーパッドと、キーパッドからの入力
に対応するアスキーコードを出力するキーパッド制御部
と、記憶部の画像データを読み出しキーパッド制御部か
ら出力される電子メールの送信先アドレス情報を加えて
電子メールを作成し出力する電子メール送信部と、電子
メール送信部の出力をネットワークに出力するネットワ
ーク接続部を備えることにより、画像読み込みの操作を
画像入力装置単体で行なうことができると共に、画像デ
ータの電子メールによる送信を行なうことができる。

【００５８】さらに本発明は、上記第１の構成に加え
て、スキャナが読み込んだ画像データを圧縮処理し記憶
部へ出力するデータ圧縮部を備えることにより、画像入
力装置内の記憶部の記憶容量を少なくすることができる
と共に、ネットワークの負荷を軽減し、さらに電子メー
ルの受信者の情報端末の記憶装置の消費を軽減すること
ができる。

【００５９】さらに本発明は、上記第１の構成に加え
て、ペン入力デバイスと、読み込み開始やメール送信や
メールアドレス選択の操作の入力箇所が特定の座標領域
に割り当てられているペン入力デバイスの座標入力面
と、ペン入力デバイスと座標入力面の入力から指定座標
を算出しその座標に割り当てられてられている操作が存
在する場合は操作の指示情報を出力するペン入力デバイ
ス制御部と、電子メールの送信先アドレスを格納してい
るアドレス記憶部と、アドレス記憶部から読み出したメ
ールアドレスからペン入力デバイス制御部の出力するメ
ールアドレス選択情報に合致するメールアドレスを選択
し電子メール送信部へ出力するアドレス選択部を備える
ことにより、ペン入力による画像の読み込み操作や電子
メールの送信先の入力を可能にし、画像入力装置の操作
性を向上させることができる。

【００６０】さらに本発明は、上記第１の構成に加え
て、ペン入力デバイスと、読み込み開始やメール送信や
メールアドレス選択の操作の入力箇所が特定の座標領域
に割り当てられているペン入力デバイスの座標入力面
と、ペン入力デバイスと座標入力面の入力から指定座標
を算出しその座標に割り当てられている操作が存在する
場合は操作の指示情報を出力するペン入力デバイス制御
部と、ネットワークに接続されている電子メールアドレ
スデータベースからメールアドレス情報を取り出すアド
レス参照部と、アドレス参照部から読み出したメールア
ドレスからペン入力デバイス制御部の出力するメールア
ドレス選択情報に合致するメールアドレスを選択し電子
メール送信部へ出力するアドレス選択部を備えることに
より、ペン入力による画像の読み込み操作や電子メール
の送信先の入力を可能にし操作性を向上させると共に、
ネットワーク上のデータベースシステムを利用すること
により画像入力装置の汎用性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における画像入力装置の
構成を示すブロック図

【図２】本発明の第１の実施例における画像入力装置を
使用したシステムの構成を示す概念図

【図３】本発明の第２の実施例における画像入力装置の
構成を示すブロック図

【図４】本発明の第３の実施例における画像入力装置の
構成を示すブロック図

【図５】本発明の第４の実施例における画像入力装置の
動作を示す概念図

【図６】本発明の第４の実施例における画像入力装置を
使用したシステムの構成を示す概念図

【図７】本発明の第５の実施例における画像入力装置の
構成を示すブロック図

【図８】従来の画像入力装置の構成を示す概念図

【符号の説明】

１００ 画像入力装置 １０１ スキャナ １０２ スキャナ制御部 １０３ 記憶部 １０４ ディスプレイ １０５ ディスプレイ制御部 １０６ キーパッド １０７ キーパッド制御部 １０８ 電子メール送信部 １０９ イーサネットインタフェース １１０ イーサネット ２０１ 画像入力装置 ２０２ ａ、ｂ パーソナルコンピュータ ２０３ プリンタ ２０４ イーサネット ３００ 画像入力装置 ３０１ スキャナ ３０２ スキャナ制御部 ３０３ データ圧縮部 ３０４ 記憶部 ３０５ ディスプレイ ３０６ ディスプレイ制御部 ３０７ キーパッド ３０８ キーパッド制御部 ３０９ 電子メール送信部 ３１０ イーサネットインタフェース ３１１ イーサネット ４００ 画像入力装置 ４０１ スキャナ ４０２ スキャナ制御部 ４０３ 記憶部 ４０４ ディスプレイ ４０５ ディスプレイ制御部 ４０６ ペン入力デバイス ４０７ 座標入力面 ４０８ ペン入力デバイス制御部 ４０９ アドレス記憶部 ４１０ アドレス判定部 ４１１ 電子メール送信部 ４１２ イーサネットインタフェース ４１３ イーサネット ５０１ ディスプレイとペン入力デバイスの座標入力面
を一体にした装置 ５０２ ペン入力デバイス ６０１ 画像入力装置 ６０２ ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ パーソナルコンピュータ ６０３ ネットワーク ７００ 画像入力装置 ７０１ スキャナ ７０２ スキャナ制御部 ７０３ 記憶部 ７０４ ディスプレイ ７０５ ディスプレイ制御部 ７０６ ペン入力デバイス ７０７ 座標入力面 ７０８ ペン入力デバイス制御部 ７０９ アドレス参照部 ７１０ アドレス判定部 ７１１ 電子メール送信部 ７１２ イーサネットインタフェース ７１３ イーサネット ７１４ メールアドレスデータベース ７１５ データベースサーバ ７１６ メールアドレスデータベースシステム ８０１ ホストコンピュータ ８０２ スキャナプリンタサーバ ８０３ 画像処理装置 ８０４ ネットワーク ８０５ クライアントプロセス ８０６ サーバプロセス ８０７ スキャナ制御信号 ８０８ 同期信号とデータ信号

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 和弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−281560（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−91290（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−98072（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−251865（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−17536（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−289756（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−308503（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−14053（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像を読みとり画像データを出力するス
   キャナと、読み込み開始ボタンを備えるスキャナ制御部
   と、画像データを格納する記憶部と、画像データを表示
   するディスプレイと、スキャナの出力する画像データを
   ディスプレイに表示するディスプレイ制御部と、電子メ
   ールの送信先を入力するキーパッドと、キーパッドから
   の入力に対応するアスキーコードを出力するキーパッド
   制御部と、記憶部の画像データを読み出しキーパッド制
   御部から出力される電子メールの送信先アドレス情報を
   加えて電子メールを作成し出力する電子メール送信部
   と、電子メール送信部の出力をネットワークに出力する
   ネットワーク接続部を備え、画像データの電子メールに
   よる送信を行なうことを特徴とする画像入力装置。
2. 【請求項２】 スキャナが読み込んだ画像データを圧縮
   処理し記憶部へ出力するデータ圧縮部を備えることを特
   徴とする、請求項１記載の画像入力装置。
3. 【請求項３】 ペン入力デバイスと、読み込み開始やメ
   ール送信やメールアドレス選択の操作の入力箇所が特定
   の座標領域に割り当てられているペン入力デバイスの座
   標入力面と、ペン入力デバイスと座標入力面の入力から
   指定座標を算出しその座標に割り当てられてられている
   操作が存在する場合は操作の指示情報を出力するペン入
   力デバイス制御部と、電子メールの送信先アドレスを格
   納しているアドレス記憶部と、アドレス記憶部から読み
   出したメールアドレスからペン入力デバイス制御部の出
   力するメールアドレス選択情報に合致するメールアドレ
   スを選択し電子メール送信部へ出力するアドレス選択部
   を備え、画像の読み込み操作や電子メールの送信先の入
   力をペン入力で行なうことを特徴とする、請求項１記載
   の画像入力装置。
4. 【請求項４】 ペン入力デバイスと、読み込み開始やメ
   ール送信やメールアドレス選択の操作の入力箇所が特定
   の座標領域に割り当てられているペン入力デバイスの座
   標入力面と、ペン入力デバイスと座標入力面の入力から
   指定座標を算出しその座標に割り当てられてられている
   操作が存在する場合は操作の指示情報を出力するペン入
   力デバイス制御部と、ネットワークに接続されている電
   子メールアドレスデータベースからメールアドレス情報
   を取り出すアドレス参照部と、アドレス参照部から読み
   出したメールアドレスからペン入力デバイス制御部の出
   力するメールアドレス選択情報に合致するメールアドレ
   スを選択し電子メール送信部へ出力するアドレス選択部
   を備え、画像の読み込み操作や電子メールの送信先の入
   力をペン入力で行なうことを特徴とする、請求項１記載
   の画像入力装置。