JP3383875B2 - 二輪車用フロントフォークの車高調整装置 - Google Patents

二輪車用フロントフォークの車高調整装置

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JP3383875B2 JP07537294A JP7537294A JP3383875B2 JP 3383875 B2 JP3383875 B2 JP 3383875B2 JP 07537294 A JP07537294 A JP 07537294A JP 7537294 A JP7537294 A JP 7537294A JP 3383875 B2 JP3383875 B2 JP 3383875B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車の前輪を
弾性的に支架するフロントフォークの車高調整装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の二輪車用フロントフォー
クの車高調整装置としては、例えば、平成2年実用新案
出願公開第29886号公報に示されるようなものが知
られている。
【0003】すなわち、上記した二輪車用フロントフォ
ークの車高調整装置は、図4に示すように、車輪支持部
材であるアウタチューブ2の底から起立する油圧ダンパ
7と車体側への連結部材であるインナチューブ6との間
に懸架用スプリング8を介装し、このインナチューブ6
の上端キャップ14から内部下方に向って下端内周面に
ねじ部19を有する連結円筒18を垂下させている。
【0004】油圧ダンパ7から延びるピストンロッド1
2の先端部分は、側面を平行な面で削り取って係合部2
6を形成すると共に、これら係合部26で挟まれた残り
の面にねじ部21を刻設し、このねじ部21を連結円筒
18のねじ部19に螺合することにより、ピストンロッ
ド12を連結円筒18に対して螺動自在に連結してい
る。
【0005】上端キャップ14は、内部にピストンロッ
ド12の係合部26と互いに嵌り合う割り溝27をもっ
た操作杆28を備え、外部からこの操作杆28を回して
ピストンロッド12を回転操作することにより、ねじ部
19,21の螺合部を通して上端キャップ14と共に車
体側チューブであるインナチューブ6をアウタチューブ
2に対し上下に移動させて車高調整を行うようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このものにあ
っては、操作杆28の回転をピストンロッド12に伝え
るために、当該ピストンロッド12のねじ部21を平行
な面に削り取って操作杆28との係合部26を形成して
やらなければならない。
【0007】その結果、もともと強度的に弱いピストン
ロッド12のねじ部21の部分がますます弱くなって強
度に不足をきたし、その部分から破断が生じ易いという
点で信頼性に欠けるばかりか、ねじ部19,21の螺合
部の面積も係合部26の分だけ減少することから、連結
円筒18とピストンロッド12の結合強度も低下すると
いう欠点を有する。
【0008】そうかと言って、上記ピストンロッド12
のねじ部21の強度低下とそのねじ結合強度とを補うべ
く当該ピストンロッド12を太径に構成すると、今度は
フロントフォーク全体の重量が増すと共に油圧ダンパ7
内のピストン29の伸側受圧面積も減るために、好まし
い緩衝特性が得られなくなる。
【0009】しかも、フロントフォークを分解すること
なく車高調整を行い得る反面、当該フロントフォークを
密閉状態に保ったまま車高調整を行うことになるため
に、車高調整操作に伴ってフロントフォーク内の気体ば
ね室Aの容積と圧力が広範囲に亙って変化し、懸架ばね
特性が大きく変わることから大幅な車高調整を望めない
という問題点もある。
【0010】また、構造面においても、ピストンロッド
12と操作杆28に互いに嵌り合う平行した二つの平面
からなる係合部26と割り溝27を形成してやらなけれ
ばならないために、これらの加工に手数を要してどうし
ても高価にならざるを得ないという欠点を有する。
【0011】したがって、この発明の目的は、ピストン
ロッドの強度低下や気体ばね室の圧力変化をもたらすこ
となく、構造簡単で安価な二輪車用フロントフォークの
車高調整装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、この発
明において、車体側チューブの上端キャップから内周面
にねじ部を有する連結円筒を垂下すると共に、ピストン
ロッドに形成したねじ部に当該ねじ部を覆うカバー部分
を備えたロックナットを螺装する。
【0013】そして、この連結円筒のねじ部にピストン
ロッドのねじ部を螺合してこれら両者をロックナットで
固定する。
【0014】一方、上記連結円筒には、ピストンロッド
のねじ結合位置を規制する係止ピンを選択的に挿通する
ための挿入孔を軸方向に沿って多段に穿設し、かつ、こ
の係止ピンに懸架用スプリングのスプリングガイドを当
接させることによって達成される。
【0015】
【作用】すなわち、上記の構成をとることにより、車体
側チューブと上端キャップの結合を外して当該車体側チ
ューブを車輪側チューブに沿い押し込み、上端キャップ
の連結円筒とピストンロッドの結合部を外部に露呈させ
る。
【0016】この状態からロックナットを弛めてピスト
ンロッドを連結円筒内で螺退させ、ピストンロッドの先
端を係止ピンから離したのち当該係止ピンを挿入孔から
引き抜き、所望位置の別の挿入孔に挿し換えてやる。
【0017】そして、この挿し換えた係止ピンがピスト
ンロッドの先端に当る位置まで連結円筒をピストンロッ
ドにねじ込み、ロックナットを締め付けて連結円筒とピ
ストンロッドを互いに固定する。
【0018】これにより、ロックナットが連結円筒の端
面に押し付けられてしっかりと固定されると共に、当該
ロックナットのカバー部分が再びピストンロッドのねじ
部を覆い、当該ねじ部によって生じるピストンロッドの
強度低下を補強する。
【0019】しかるのち、車体側チューブを引き上げて
上端キャップとねじ結合することにより、連結円筒に対
するピストンロッドのねじ結合長が変化した分だけ車体
の支持高さが変わって車高の調整が行われる。
【0020】しかも、上記した車高の調整操作は、車体
側チューブから上端キャップを外した状態の下で行われ
るためにフロントフォークの気体ばね室の圧力が変わら
ず、したがって、車高調整を行ったとしてもフロントフ
ォークの懸架ばね特性は変わらない。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基いて説明
する。
【0022】図1に、この発明による車高調整装置を備
えた二輪車用フロントフォークの一実施例を示すが、こ
こでは説明の便宜上、同一構造をもつ左右一対の一方の
緩衝筒のみを示して説明する。
【0023】このフロントフォーク1は、アウターチュ
ーブ2と、当該アウターチューブ2内にベアリング3,
4とシール5を介して摺動自在に挿入したインナチュー
ブ6と、アウタチューブ2の下底からインナチューブ6
内に亙って延びる油圧ダンパ7と、アウタチューブ2か
らインナチューブ6が抜け出す方向に附勢する懸架用ス
プリング8とを有する。
【0024】アウタチューブ2は、車輪側チューブであ
って下部に設けたブラケット9で二輪車の前輪を支架す
ると共に、インナチューブ6は、車体側チューブとして
上部に一定の間隔で取り付けたアッパおよびアンダブラ
ケット(図示省略)を通して二輪車の車体に操舵可能に
連結される。
【0025】これにより、フロントフォーク1は、アウ
タチューブ2とインナーチューブ6を通して懸架用スプ
リング8により、二輪車の車体に対し前輪を上下動自在
にかつ弾性的に支架する。
【0026】インナチューブ6の下端内周にはロックピ
ストン10が加締止めしてあり、このロックピストン1
0は、油圧ダンパ7の基端外周に配置したロックピース
11と協同して、アウタチューブ2に対しインナチュー
ブ6が大きく押し込まれたときに当該ロックピース11
と嵌合し、アウタチューブ2の底部をオイルロック状態
にして最圧縮時における底付き現象を防止する役目を果
たす。
【0027】ピストンロッド12が突出する油圧ダンパ
7の上端にはピストン部材13が設けてあり、このピス
トン部材13がインナチューブ6の内面と摺接して当該
油圧ダンパ7の上部を支持している。
【0028】また、ピストン部材13は懸架用スプリン
グ8の下端をも支持し、かつ、ピストンロッド12の上
端は、後記する手段によってインナチューブ6の上端キ
ャップ14に結合している。
【0029】なお、アウタチューブ2とインナチューブ
6の内部は、上記ピストン部材13に穿った油孔15を
通して互いに連通し、インナチューブ6の上部に空気ば
ね室Aを残して作動油の貯留室Tとなっている。
【0030】これにより、アウタチューブ2に対してイ
ンナチューブ6が押し込まれる圧縮行程時にあっては、
油圧ダンパ7が圧縮動作してピストンロッド12の侵入
体積分に相当する量の作動油を貯留室Tに押し出しつつ
圧側減衰力を発生して車体の下方への動きを抑制する。
【0031】また、アウタチューブ2からインナチュー
ブ6が抜け出す伸長行程時には、油圧ダンパ7が伸長動
作してピストンロッド12の退出体積分に相当する量の
作動油を貯留室Tから油圧ダンパ7内に吸い込みつつ伸
側減衰力を発生して車体の上方への動きを抑制し、上記
の圧縮行程と相俟って車体の上下振動を減衰する。
【0032】しかし、上記したフロントフォーク1の圧
縮および伸長行程時において、互いに摺接するアウタチ
ューブ2とインナチューブ6間の摩擦抵抗が大きくて円
滑な伸縮動作を行い得ないと、この摩擦抵抗が油圧ダン
パ7の発生する圧側および伸側減衰力に影響を与えて、
フロントフォーク1としての減衰力特性を乱すことにな
る。
【0033】そこで、この摩擦抵抗による影響を極力防
止するために、この実施例にあっては、貯留室Tをイン
ナチューブ6に穿った油孔16によってアウタチューブ
2とインナチューブ6との間のベアリング3,4間の部
分に連通してある。
【0034】そのために、フロントフォーク1の圧縮行
程時において、気体ばね室Aの圧縮に伴う貯留室T内の
作動油圧力が上昇したときに、当該貯留室Tから油孔1
6を通してアウタチューブ2とインナチューブ6との間
に作動油が押し込まれ、当該作動油によりベアリング
3,4を潤滑してフロントフォーク1の円滑な伸縮動作
を確保することになる。
【0035】したがって、アウタチューブ2とインナチ
ューブ6の円滑な作動が常に確保され、フロントフォー
ク1の安定した減衰力特性が保証されることになる。
【0036】この発明の特徴部分を形ちづくる車高調整
装置17は、インナチューブ6の上端キャップ14の部
分に設けられている。
【0037】この車高調整装置17を構成するために、
図2の詳細図に示すように、インナチューブ6の上端キ
ャップ14からは、当該インナチューブ6内に向かって
連結円筒18が垂下している。
【0038】連結円筒18には、下部内周面に位置して
雌ねじからなるねじ部19が刻設してあり、かつ、軸方
向に沿い水平方向に向けて所望の間隔で挿入孔20が穿
ってある。
【0039】この実施例の場合、上記挿入孔20を連結
円筒18に対して90度づつ交互に位相をずらせて穿設
してあるが、これは各挿入孔20を一列に並べて穿つ
と、当該挿入孔20を穿った連結円筒18の部分の強度
が著しく低下することになるので、この連結円筒18の
部分的な強度低下を極力少なくするためである。
【0040】このことから、挿入孔20の段数をさらに
多く必要とする場合には、60度づつとか或いは45度
づつというように交互に位相をずらせて交差状に設けて
やることが望ましい。
【0041】一方、油圧ダンパ7におけるピストンロッ
ド12の先端側外周には、上記連結円筒18側のねじ部
19に適合するねじ部(雄ねじ)21が刻設してあり、
このねじ部21を連結円筒18のねじ部19に螺合する
ことによって、ピストンロッド12をインナチューブ6
に対し上端キャップ14を通して連結している。
【0042】この場合、ピストンロッド12のねじ部2
1には予めロックナット22が螺装してあり、連結円筒
18とピストンロッド12を連結したのちこのロックナ
ット22を締め付けて連結円筒18の下面に押し付けて
やることにより、当該ロックナット22をしっかりと保
持すると同時に、これら連結円筒18とピストンロッド
12の連結部をロックするようにしてある。
【0043】ロックナット22からは、ピストンロッド
12に沿って下方にカバー部分23が延びており、この
カバー部分23でピストンロッド12のねじ部21を覆
っている。
【0044】このカバー部分23は、上記ロックナット
22の締め付けに伴う自己保持作用と相俟ってピストン
ロッド12のねじ部21を支え、当該ピストンロッド1
2にねじ部21を刻設することによって当該部分に生じ
る強度低下を補強する役目を果たす。
【0045】前記連結円筒18に対して多段に穿った挿
入孔20には、ピストンロッド12の連結円筒18への
螺合時に当該ピストンロッド12の先端と衝合してその
螺挿位置を規制する係止ピン24が選択的に挿し込まれ
る。
【0046】係止ピン24は、予め連結円筒18の挿入
孔20に挿し込んだ場合に両端が当該連結円筒18の外
周面から突出する長さに構成してあり、これら突出部分
で懸架用スプリング8の上端に嵌めたスプリングガイド
25を支持するようにしてある。
【0047】これにより、懸架用スプリング8の復元力
が、係止ピン24から上端キャップ14を通してインナ
チューブ6に作用し、アウタチューブ2とインナーチュ
ーブ6はこの懸架用スプリング8を通して弾性的に伸縮
動作することになる。
【0048】しかも、上記において、懸架用スプリング
8のスプリングガイド25の内周面を連結円筒18の外
周面に沿わせ、当該連結円筒18でスプリングガイド2
5を案内するようにしている。
【0049】かくして、上記したフロントフォーク1
は、次のようにして車高調整が行われる。
【0050】すなわち、図1の状態(最大車高状態)か
ら車高を下げる場合には、先ずインナチューブ6におけ
る上端キャップ14の結合を外して当該インナチューブ
6をアウタチューブ2に沿い押し込み、上端キャップ1
4の連結円筒18とピストンロッド12の結合部を外部
に露呈させる。
【0051】この状態からロックナット22を弛めてピ
ストンロッド12を連結円筒18内で螺退させ、ピスト
ンロッド12の先端を係止ピン24から離したのち当該
係止ピン24を連結円筒18の挿入孔20から引き抜
き、上方にある所望位置の別の挿入孔20に挿し換えて
やる。
【0052】そして、この挿し換えた係止ピン24がピ
ストンロッド12の先端に当る位置まで連結円筒18を
ピストンロッド12にねじ込み、ロックナット22を締
め付けて連結円筒18とピストンロッド12を互いに固
定する。
【0053】これにより、ロックナット22が連結円筒
18の端面に押し付けられてしっかりと固定されると共
に、当該ロックナット22のカバー部分23がピストン
ロッド12のねじ部21を覆い、当該ねじ部21によっ
て生じるピストンロッド12の強度低下を補強する。
【0054】しかるのち、インナチューブ6を引き上げ
て上端キャップ14とねじ結合し、フロントフォーク1
を元のように再び組み立てることにより、連結円筒18
に対するピストンロッド12のねじ結合長が増大した分
だけ車体の支持高さが下がって車高調整が行われる。
【0055】また、上記のようにして車高を下げた状態
から今度は逆に上げる場合には、上記の操作において、
挿入孔20から引き抜いた係止ピン24を下方にある所
望位置の別の挿入孔20に挿し換えてやる。
【0056】そして、先の場合と同様にしてフロントフ
ォーク1を再組み立てしてやれば、今度は連結円筒18
に対して係止ピン24を下げた分だけピストンロッド1
2と連結円筒18間のねじ結合長が減少し、その分車体
の支持高さが上がって車高調整が行われる。
【0057】しかも、上記した車高の調整操作は、イン
ナチューブ6から上端キャップ14を外した状態の下で
行われるためにフロントフォーク1の気体ばね室A内の
気体圧力が変わらず、したがって、車高調整を行ったと
してもフロントフォーク1の懸架ばね特性は何等変わら
ない。
【0058】また、フロントフォーク1の伸縮動作に際
して、懸架用スプリング8の上端スプリングガイド25
が上端キャップ14の連結円筒18で案内されるため
に、懸架用スプリング8がインナチューブ6に対して芯
ずれを起すことがなくなり、これらインナチューブ6と
懸架用スプリング8の干渉を防いでフロントフォーク1
の伸縮動作時に生じる異音の発生をも防止する。
【0059】以上、これまでの説明にあっては、インナ
チューブ6を車体側チューブとした油圧ダンパ内蔵式の
正立型フロントフォーク1を例にとって述べてきたが、
図3に示すように、アウタチューブ2を車体側チューブ
とした油圧ダンパ内蔵式の倒立型フロントフォーク1a
にもそのまま適用し得ることは明らかである。
【0060】なお、上記図3の実施例については、同一
効用部品に対して先の図1および図2の実施例の場合と
同一の符号を付すだけで、その構成および作用について
は容易に理解できることであるので、ここではその説明
を省略する。
【0061】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、フロントフォークの上端キャップと油圧ダンパのピ
ストンロッドとのねじ結合部分がロックナットでダブル
ナットがけされるので緩むことがなく、しかも、ロック
ナットのカバー部分で強度的に弱いピストンロッドのね
じ部を補強するようにしたので、車高調整装置としての
信頼性を著しく向上させることができる。
【0062】また、フロントフォークの上端キャップを
外して車高調整操作を行うようにしたので、調整前後に
おけるフロントフォーク内の気体ばね室の気体圧力に変
化が生じることがなく、したがって、懸架特性が不変と
なるので乗り心地を害することもない。
【0063】しかも、フロントフォークの上端キャップ
には、係止ピンを挿すための挿入孔を、また、油圧ダン
パのピストンロッド側には連結用のねじ部を設けるだけ
であるため、構造が簡単になって容易にかつ安価につく
ることができる。
【0064】請求項2の発明によれば、上記に加えて上
端キャップの強度をも高め、それによって信頼性をより
向上させることができる。
【0065】請求項3の発明によれば、さらに上記に加
えて車体側チューブと懸架用スプリングの干渉を防止
し、フロントフォークの伸縮作動時における異音の発生
を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を施した二輪車用フロントフォークの
一実施例を半裁して示す縦断正面図である。
【図2】同上、要部のみを拡大して示す部分縦断正面図
である。
【図3】この発明の他の実施例を示す半裁縦断正面図で
ある。
【図4】車高調整装置を備えた従来の二輪車用フロント
フォークの要部を示す部分縦断正面図である。
【符号の説明】
1,1a フロントフォーク 2 アウタチューブ 6 インナチューブ 8 懸架用スプリング 12 ピストンロッド 14 上端キャップ 18 連結円筒 19 連結円筒のねじ部 20 挿入孔 21 ピストンロッドのねじ部 22 ロックナット 23 カバー部分 24 係止ピン 25 スプリングガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−205868(JP,A) 実開 平2−29886(JP,U) 実開 平5−40633(JP,U) 実開 昭62−3389(JP,U) 実開 昭53−100663(JP,U) 実開 昭62−56844(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62K 25/04 F16K 9/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側チューブの上端キャップから内周
    面にねじ部を有する連結円筒を垂下すると共に、ピスト
    ンロッドに形成したねじ部に当該ねじ部を覆うカバー部
    分を備えたロックナットを螺装し、この連結円筒のねじ
    部にピストンロッドのねじ部を螺合してこれら両者をロ
    ックナットで固定する一方、連結円筒にピストンロッド
    のねじ結合位置を規制する係止ピンを選択的に挿通する
    ための挿入孔を軸方向に沿って多段に穿設し、かつ、当
    該係止ピンに懸架用スプリングのスプリングガイドを当
    接させたことを特徴とする二輪車用フロントフォークの
    車高調整装置。
  2. 【請求項2】 係止ピンを選択的に挿通するための挿通
    孔を、それぞれ円周方向に向きを変えて交差状に配置し
    た請求項1の二輪車用フロントフォークの車高調整装
    置。
  3. 【請求項3】 懸架用スプリングのスプリングガイドを
    連結円筒の外周面に摺接させて案内するようにした請求
    項1の二輪車用フロントフォークの車高調整装置。
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