JP3383256B2 - 脂肪族ポリエステル組成物及び該組成物から得られる延伸フィルム - Google Patents

脂肪族ポリエステル組成物及び該組成物から得られる延伸フィルム

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    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08K5/101Esters; Ether-esters of monocarboxylic acids
    • C08K5/103Esters; Ether-esters of monocarboxylic acids with polyalcohols
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/04Polyesters derived from hydroxy carboxylic acids, e.g. lactones

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪族ポリエステ
ル延伸フィルム、該延伸フィルムの原料である脂肪族ポ
リエステル組成物、及び該延伸フィルムを用いた包装体
に関する。詳しくは、自然環境下で分解性を有し、優れ
た柔軟性と耐熱性を有し、可塑剤のブリードがない脂肪
族ポリエステル延伸フィルム、該延伸フィルムの原料で
ある脂肪族ポリエステル組成物、及び該延伸フィルムを
用いた包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック廃棄物の処理がクロ
ーズアップされている。包装材料のようなプラスチック
成形物は、使用された後、焼却処理されるか、または埋
め立て等により処分されていた。しかし、プラスチック
廃棄物を焼却処理した場合、燃焼熱が高いため、焼却炉
の耐久性が問題となる。ポリ塩化ビニルのようなもの
は、有害ガスを発生し、環境汚染の原因となることがあ
る。さらに、埋め立て処理した場合には、プラスチック
成形物が分解せずに原形のまま半永久的に残り、自然環
境への影響が問題となっていた。
【0003】このような状況下、自然環境下で微生物に
より完全に分解され、自然的副産物である炭酸ガス、水
などに分解する種々の生分解性プラスチックが発明さ
れ、実用レベルの段階に入っている。例えば、特開平6
−340753号公報には、脂肪族ポリエステルである
ポリ乳酸または乳酸−その他のヒドロキシカルボン酸共
重合体を主成分とする樹脂組成物が開示されている。該
樹脂組成物は、例えば、分解性カード(シート)の原料
として用い得ること、該カードは機械的強度が高く、実
用に耐えうる耐久性を示すこと等が開示されている。し
かし、該樹脂組成物は、弾性率及び剛性が高く、柔軟性
に乏しい。そのため、ポリエチレン、ポリプロピレン、
軟質ポリ塩化ビニル等が汎用されるような柔軟性が要求
される用途には適していなかった。
【0004】一般に、樹脂を軟質化する方法として、
可塑剤の添加、コポリマー化、軟質ポリマーのブレ
ンド等の方法が知られている。これらの中で、の方法
として、種々の可塑剤を用いた軟質化の検討がなされて
いる。例えば、特開平4−335060号公報には、ポ
リ乳酸に可塑剤を添加した組成物が開示されている。具
体的な可塑剤として、アジピン酸ジイソブチル、セバシ
ン酸ジオクチル等が挙げられている。しかし、これら
は、可塑化効果が少なく、十分な柔軟性が得られない。
さらに、これらの可塑剤を用いると、成形直後または経
時的に可塑剤のブリードが生じ、柔軟性及び透明性等が
変化する。
【0005】また、の方法は、生分解性を考慮する
と、柔軟性を有する生分解性樹脂をブレンド樹脂として
採用する方法に限定される。柔軟性を有する生分解性樹
脂として、例えば、特開平8−245866号公報、及
び特開平9−111107号公報には、ポリブチレンサ
クシネート、ポリエチレンサクシネート、ポリカプロラ
クトン等が開示されている。しかしながら、乳酸系ポリ
マーに十分な柔軟性(引張弾性率1.0GPa以下)を
付与するためには、上記生分解性樹脂を多量(例えば、
ポリブチレンサクシネートの場合は、60重量%以上)
に添加する必要がある。その結果、乳酸系ポリマーの特
徴である耐熱性、透明性等が損なわれることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、
上記問題に鑑み、優れた柔軟性、耐熱性、透明性を有
し、可塑剤がブリードしない脂肪族ポリエステル延伸フ
ィルム、該延伸フィルムの原料である脂肪族ポリエステ
ル組成物、及び該延伸フィルムを用いる包装体を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決するために鋭意検討した結果、脂肪族ポリエス
テルに特定の可塑剤を選択して添加することにより、可
塑剤のブリードが抑制され、優れた透明性、耐熱性、及
び柔軟性を有するフィルム等の成形物の原料として適す
る脂肪族ポリエステル組成物が得られることを見出し
た。また、該ポリエステル組成物をフィルム成形した
後、延伸、熱処理し、結晶化度を特定の範囲に制御する
ことにより、可塑剤のブリードによるフィルムの透明性
及び耐熱性を低下させることなしに、柔軟性を有する脂
肪族ポリエステル延伸フィルムが得られることを見出し
た。更に、該延伸フィルムは、食品等の包装材料に好適
であることを見出した。
【0008】即ち、本発明の第1発明は、脂肪族ポリエ
ステル100重量部に対し、一般式(1)〔化2〕
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1、R2、及びR3の少なくとも
1つは炭素数8〜18のアシル基であり、残りがアセチ
ル基である)で表される化合物(A)及びグリセリン
〜10分子縮合物1モルに対し炭素数6〜18のカル
ボン酸0.8〜1.2モルを反応させた反応生成物であ
る化合物(B)から選ばれた少なくとも1種の化合物1
0〜60重量部を含む脂肪族ポリエステル組成物であ
る。
【0011】該ポリエステル組成物において、脂肪族ポ
リエステルが、乳酸系ポリマーであることが好ましい。
乳酸系ポリマーとしては、ポリ乳酸、乳酸−他の脂肪族
ヒドロキシカルボン酸共重合体、又はそれらの混合物が
好ましい。また、化合物(B)を形成するグリセリン縮
合物のグリセリン分子数が2〜10個であることが好ま
しい。更に、化合物(A)及び化合物(B)を共に含
み、(A)対(B)の重量比が1:1〜4:1であるこ
とが好ましい。
【0012】第2発明は、前記脂肪族ポリエステル組成
物を成形して得られた、結晶化度が20〜60%である
脂肪族ポリエステル延伸フィルムである。該延伸フィル
ムの厚みが5〜1000μmであることが好ましい。第
3発明は、前記脂肪族ポリエステル延伸フィルムを用い
て被包装物を包装した包装体である。
【0013】本発明に係わる脂肪族ポリエステル組成物
は、優れた柔軟性を有し、しかも表面に可塑剤がブリー
ドアウトしない延伸フィルム等の原料として適する。本
発明に係わる脂肪族ポリエステル延伸フィルムは、優れ
た耐熱性、及び柔軟性を有し、しかも可塑剤がブリード
アウトしない。更に、脂肪族ポリエステルが、ポリ乳
酸、乳酸単位を40モル%以上含む乳酸−他の脂肪族ヒ
ドロキシカルボン酸コポリマー、又は、乳酸単位を50
モル%以上含む多官能多糖類及び乳酸単位を含む脂肪族
ポリエステル、並びに脂肪族多価カルボン酸単位、脂肪
族多価アルコール単位及び乳酸単位を含む脂肪族ポリエ
ステルである場合、自然環境下において分解性を有し、
使用後、廃棄されても産業廃棄物、家庭廃棄物として蓄
積することがない。
【0014】そのため、食品、電子、医療、薬品、化粧
品等の各種包装用フィルム、農業用フィルム、土建・建
築用フィルム、粘着テープ等の広範囲における資材とし
て好適に使用し得る。特に、食品類の包装材料として好
適である。本発明の包装体の被包装物が食品である場
合、包装材料と被包装物から出るゴミを分離することな
しに、例えば、堆肥化処理等が可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。先ず、本発明に係わる脂肪族ポリエステル組成物
について説明する。本発明に係わる脂肪族ポリエステル
組成物は、脂肪族ポリエステルに、可塑剤として前記化
合物(A)及び化合物(B)から選ばれた少なくとも1
種の化合物を添加、混合することにより製造される。
【0016】本発明に用いる脂肪族ポリエステルは、分
子中に乳酸単位を含む脂肪族ポリエステルである。具体
的には、(1)ポリ乳酸、及び乳酸−他の脂肪族ヒドロ
キシカルボン酸コポリマー、(2)多官能多糖類及び乳
酸単位を含む脂肪族ポリエステル、(3)脂肪族多価カ
ルボン酸単位、脂肪族多価アルコール単位、及び乳酸単
位を含む脂肪族ポリエステル、及び(4)これらの混合
物である。即ち、上記(1)〜(4)の乳酸系ポリマー
である。これらの内、得られる延伸フィルムの透明性、
加水分解性等を考慮すると、ポリ乳酸、及び乳酸−他の
脂肪族ヒドロキシカルボン酸コポリマーが好ましい。更
に好ましくはポリ乳酸である。
【0017】乳酸には、L−体とD−体とが存在する。
本発明において単に乳酸という場合は、特にことわりが
ない限り、L−体とD−体との両者を指すこととする。
また、ポリマーの分子量は特にことわりがない限り、重
量平均分子量を指すこととする。本発明に用いるポリ乳
酸としては、構成単位がL−乳酸のみからなるポリ(L
−乳酸)、D−乳酸のみからなるポリ(D−乳酸)、及
びL−乳酸単位とD−乳酸単位とが種々の割合で存在す
るポリ(DL−乳酸)等が挙げられる。乳酸−他の脂肪
族ヒドロキシカルボン酸コポリマーのヒドロキシカルボ
ン酸としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4
−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロ
キシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸等が挙げられ
る。
【0018】本発明に用いるポリ乳酸の製造方法とし
て、L−乳酸、D−乳酸、またはDL−乳酸を直接脱水
重縮合する方法、これら各乳酸の環状2量体であるラク
チドを開環重合する方法等が挙げられる。開環重合は、
高級アルコール、ヒドロキシカルボン酸等の水酸基を有
する化合物の存在下で行ってもよい。何れの方法によっ
て製造されたものでもよい。乳酸−他の脂肪族ヒドロキ
シカルボン酸コポリマーの製造方法として、上記各乳酸
と上記脂肪族ヒドロキシカルボン酸を脱水重縮合する方
法、上記各乳酸の環状2量体であるラクチドと上記ヒド
ロキシカルボン酸の環状体を開環共重合する方法等が挙
げられる。何れの方法によって製造されたものでもよ
い。乳酸−他の脂肪族ヒドロキシカルボン酸共重合体に
含まれる乳酸単位の量は少なくとも40モル%であるこ
とが好ましい。
【0019】多官能多糖類及び乳酸単位を含む脂肪族ポ
リエステルの製造に用いる多官能多糖類としては、例え
ば、セルロース、酢酸セルロース、硝酸セルロース、メ
チルセルロース、エチルセルロース、セルロイド、ビス
コースレーヨン、再生セルロース、セロハン、キュプ
ラ、銅アンモニアレーヨン、キュプロファン、ベンベル
グ、ヘミセルロース、デンプン、アクロペクチン、デキ
ストリン、デキストラン、グリコーゲン、ペクチン、キ
チン、キトサン、アラビアガム、グァーガム、ローカス
トビーンガム、アカシアガム等、及びこれらの混合物、
及びこれらの誘導体が挙げられる。これらの内、酢酸セ
ルロース、及びエチルセルロースが好ましい。
【0020】多官能多糖類及び乳酸単位を含む脂肪族ポ
リエステルの製造方法として、上記多官能多糖類と上記
ポリ乳酸、乳酸−他の脂肪族ヒドロキシカルボン酸コポ
リマー等を反応する方法、上記多官能多糖類と上記各乳
酸、環状エステル類等を反応する方法等が挙げられる。
何れの方法によって製造されたものでもよい。該脂肪族
ポリエステルに含まれる乳酸単位の量は少なくとも50
モル%であることが望ましい。
【0021】脂肪族多価カルボン酸単位、脂肪族多価ア
ルコール単位及び乳酸単位を含む脂肪族ポリエステルの
製造に用いる脂肪族多価カルボン酸としては、例えば、
シュウ酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、ウンデカ
ン二酸、ドデカン二酸等、及びこれらの無水物が挙げら
れる。これらは、酸無水物との混合物であってもよい。
また、脂肪族多価アルコールとしては、例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペン
チルグリコール、テトラメチレングリコール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。
【0022】脂肪族多価カルボン酸単位、脂肪族多価ア
ルコール単位及び乳酸単位を含む脂肪族ポリエステルの
製造方法として、上記脂肪族多価カルボン酸及び上記脂
肪族多価アルコールと、上記ポリ乳酸、乳酸−他の脂肪
族ヒドロキシカルボン酸コポリマー等を反応する方法、
上記脂肪族多価カルボン酸及び上記脂肪族多価アルコー
ルと、上記各乳酸、環状エステル類等を反応する方法等
が挙げられる。何れの方法によって製造されたものでも
よい。該脂肪族ポリエステルに含まれる乳酸単位の量は
少なくとも50モル%であることが好ましい。
【0023】脂肪族ポリエステルの分子量は、フィルム
への加工性、得られるフィルムの強度及び分解性に影響
を及ぼす。分子量が低いと得られるフィルムの強度が低
下し、使用する際に破断することがある。また、分解速
度が早くなる。逆に分子量が高いと加工性が低下し、フ
ィルム成形が困難となる。かかる点を考慮すると、脂肪
族ポリエステルの分子量は、約1万〜約100万程度の
範囲が好ましい。さらに好ましい範囲は10万〜30万
である。
【0024】本発明では、脂肪族ポリエステルの可塑剤
として、上記一般式(1)で表される化合物(A)、及
びグリセリン1〜10分子の縮合物と炭素数6〜18の
カルボン酸との反応生成物である化合物(B)から選ば
れた少なくとも1種の化合物が用いられる。これらの可
塑剤の添加量は、得られる延伸フィルムの結晶化度、柔
軟性、耐熱性等に影響を及ぼす。添加量が多すぎると結
晶化度及び耐熱性が低下する。少なすぎると十分な柔軟
性が得られない。かかる観点から、可塑剤の添加量は、
脂肪族ポリエステル100重量部に対し10〜60重量
部であることが好ましい。さらに好ましくは15〜50
重量部である。
【0025】本発明で用いる化合物(A)は、上記一般
式(1)で表されるグリセリンエステルである。通常、
該化合物のアセチル基はグリセリン1モルに対して平均
2モル以下である。炭素数6〜18のアシル基(以下、
C6〜18アシル基という)は、グリセリン1モルに対
して平均0.9モル以上である。アセチル基とC6〜1
8アシル基の総量がグリセリン1モルに対して平均2.
7〜3.0モルの範囲のものである。好ましくは、アセ
チル基とC6〜18アシル基の総量が、グリセリン1モ
ルに対して平均2.9〜3.0モルの範囲のものであ
る。また、樹脂の可塑化効果及び非ブリード性等の観点
から、このグリセリンエステルにおいて、C6〜18ア
シル基のうち、アシル基の炭素数が8〜18のものが好
ましい。
【0026】一般式(1)において、R1、R2、及びR
3の少なくとも1つが炭素数8〜18のアシル基であ
り、残りがアセチル基であるエステルがさらに好まし
い。特に好ましい化合物(A)として、グリセリンジア
セトモノカプリレート、グリセリンジアセトモノラウレ
ート、及びグリセリンジアセトモノオレートが挙げられ
る。化合物(A)は単独で使用しても、混合して使用し
てもよい。化合物(A)の代表的な市販品として、リケ
マールPL−004、PL−012、PL−014〔理
研ビタミン(株)製、商品名〕等が挙げられる。
【0027】また、本発明において、可塑剤として用い
る化合物(B)は、通常、グリセリン1〜10分子の縮
合物1モルに対し、炭素数6〜18のカルボン酸0.8
〜1.2モルを反応させて得られる化合物である。代表
的な市販品として、リケマールL−71−D、S−71
−D、DL−100、A−3750〔理研ビタミン
(株)製、商品名〕等が挙げられる。樹脂の可塑化効果
及び非ブリード性の観点から、グリセリン2〜10分子
の縮合物及び炭素数8〜18であるカルボン酸とのエス
テル化合物が好ましい。更に好ましくはグリセリン4〜
10分子の縮合物とのエステルである。特に好ましい具
体的化合物として、テトラグリセリンカプリレート、デ
カグリセリンラウレート、及びデカグリセリンオレート
が挙げられる。化合物(B)は単独で使用しても、混合
して使用してもよい。好ましい化合物(B)の代表的な
市販品として、ポエムJ−4081、J−6021、J
−0021、J−0381〔理研ビタミン(株)製、商
品名〕等が挙げられる。
【0028】可塑剤のブリード抑制を考慮すると、化合
物(A)及び化合物(B)を併用することが好ましい。
その場合、(A)対(B)の混合重量比は1:1〜4:
1の範囲が好ましい。さらに好ましい(A)対(B)の
混合重量比は2:1〜3:1の範囲である。
【0029】本発明の脂肪族ポリエステル組成物には、
主成分である脂肪族ポリエステル、化合物(A)、及び
化合物(B)の他に、用途に応じて、本発明の目的を損
なわない範囲でアンチブロッキング剤、滑剤、帯電防止
剤、防曇剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、酸化防止剤、着
色防止剤、充填剤、顔料、難燃剤等の他の添加剤を添加
してもよい。
【0030】アンチブロッキング剤としては、シリカ、
炭酸カルシウム、チタニア、マイカ、タルク等が挙げら
れる。滑剤としては、流動パラフィン、ポリエチレンワ
ックス等の炭化水素類、ステアリン酸等の脂肪酸類、オ
キシ脂肪酸類、脂肪酸アミド類、アルキレンビス脂肪酸
アミド類、脂肪酸低級アルコールエステル類、脂肪酸多
価アルコールエステル類、脂肪酸ポリグリコールエステ
ル類、脂肪族アルコール類、多価アルコール類、ポリグ
リコール類、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸類等
が挙げられる。
【0031】帯電防止剤としては、脂肪酸塩類、高級ア
ルコール硫酸エステル類、液体脂肪油硫酸エステル塩
類、脂肪族アミンおよび脂肪族アマイド硫酸塩類、脂肪
族アルコ−ルリン酸エステル塩類、二塩基性脂肪酸エス
テルのスルホン酸塩類、脂肪族アミドスルホン酸塩類、
アルキルアリルスルホン酸塩類、脂肪族アミン塩類、第
4級アンモニウム塩類、アルキルピリジウム塩類、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェノールエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステル類、
ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類、イ
ミダゾリン誘導体、高級アルキルアミン類等が挙げられ
る。
【0032】防曇剤としては、グリセリンモノステアレ
ート等のグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタンモノラ
ウレート、ソルビタンモノオレート等のソルビタン脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。紫外線吸
収剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール
類や、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン等
のベンゾフェノン類、サリチル酸p−tert−ブチル
フェニル等のサリチル酸誘導体等が挙げられる。
【0033】熱安定剤、酸化防止剤、及び着色防止剤と
しては、パラメトキシフェノール等のフェノール系化合
物、トリフェニルホスファイト等のホスファイト系化合
物、2−メルカプトベンズイミダゾール等の硫黄系化合
物、フェニルナフチルアミン等のアミン系化合物等が挙
げられる。充填剤としては、硫酸バリウム、酸化チタ
ン、カオリン、カーボンブラック等が挙げられる。難燃
剤としては、デカブロモジフェニルエーテル等のハロゲ
ン系化合物、三酸化アンチモン等のアンチモン系化合物
等が挙げられる。
【0034】次いで、本発明の脂肪族ポリエステル延伸
フィルム、及びその製造方法の一例について説明する。
脂肪族ポリエステルに可塑剤を添加、混合する方法とし
ては、脂肪族ポリエステルと可塑剤、場合によっては他
の添加剤を高速攪拌機または低速攪拌機などを用いて均
一に混合した後、十分な混練能力を有する一軸あるいは
多軸の押出機を用いて溶融混練する方法等を採用するこ
とが出来る。本発明に係る樹脂組成物の形状は、ペレッ
ト、棒状、粉末等が好ましい。
【0035】以上のようにして得られた樹脂組成物を、
Tダイが装着された押出機を用いる溶融押出法によりフ
ィルム状に成形する。得られたフィルムをロール延伸法
によって機械方向(以下、縦方向という)に延伸した
後、テンター延伸法によって機械方向と直角をなす方向
(以下、横方向という)に延伸する。延伸後、緊張下で
熱処理することにより脂肪族ポリエステル延伸フィルム
が得られる。円形ダイが装着された押出機を用いる溶融
押出法、即ち、インフレーション成形法によっても製造
することができる。
【0036】上記脂肪族ポリエステル組成物の溶融押出
温度は、好ましくは100〜280℃、より好ましくは
130〜250℃の範囲である。成形温度が低いと成形
安定性が得難く、また過負荷に陥り易い。逆に、成形温
度が高いと脂肪族ポリエステルが分解することがあり、
分子量低下、強度低下、着色等が起こるので好ましくな
い。
【0037】本発明の脂肪族ポリエステル延伸フィルム
は、縦方向及び横方向の少なくとも一軸方向に、1.3
〜5倍、好ましくは1.5〜5倍延伸することにより得
られる。縦方向及び横方向に2軸延伸することが好まし
い。延伸倍率が1.3倍未満であると、力学物性や寸法
精度の経時安定性をもたらす結晶化が進行し難い。ま
た、5倍を超えると、フィルムの柔軟性がなくなると共
に、延伸時にフィルム破れ等が生じ好ましくない。
【0038】延伸温度は用いる脂肪族ポリエステルのガ
ラス転移温度(Tg)〜(Tg+50)℃の範囲が好ま
しい。さらに好ましくは、Tg〜(Tg+30)℃の範
囲である。延伸温度がTg未満では延伸が困難であり、
(Tg+50)℃を超えると均一な延伸が困難となり好
ましくない。また、耐熱性及び寸法安定性向上のため、
延伸後、緊張下にて(Tg+10)℃以上、融点未満の
温度で熱処理を行う。この際、延伸、熱処理条件を変化
させることにより、フィルムの結晶化度を制御すること
ができる。
【0039】上記条件で延伸及び熱処理を施すことによ
り、結晶化度が20〜60%である延伸フィルムが得ら
れる。好ましい結晶化度は20〜50%である。例え
ば、脂肪族ポリエステル100重量部に対して、上記化
合物(A)のうち、グリセリンジアセトモノラウレート
を20重量部添加し、Tダイを用いて製膜した後、50
℃にて、縦方向に2.5倍、横方向に2.5倍(以下、
2.5×2.5と略記する)に延伸する。その後、緊張
下にて140℃で熱処理を行うことにより、結晶化度3
5%程度の延伸フィルムが得られる。通常、インフレー
ション成形法の場合は、筒状(シームレス状)物を巻き
物状に形成する。本発明の脂肪族ポリエステル延伸フィ
ルムの厚みは用途に応じて適宜替え得るが、通常、5〜
1000μmの範囲である。
【0040】次いで、本発明の包装体について説明す
る。上記脂肪族ポリエステル延伸フィルムを用いて被包
装物を包装することにより、本発明の包装体が形成され
る。上記脂肪族ポリエステル延伸フィルムを所定の寸法
に切断してカットシートとして用いてもよいし、また、
上記脂肪族ポリエステル延伸フィルムを袋状に形成して
用いてもよい。袋状に形成する場合、袋に被包装物を充
填した後、開口部を封止することが好ましい。封止方法
としては、ヒートシール法、高周波シール法、粘着テー
プ固定法、紐、アルミニウム線、銅線等を用いて縛る方
法等が挙げられる。その他、袋を郵便用封筒状に形成
し、開口部の一面を他の面より長くしておき、その先端
を折り曲げて封じる方法も挙げられる。被包装物が、廃
棄物である場合は、ヒートシール法、高周波シール法、
分解性粘着テープで固定する方法が好ましい。通常、カ
ットシートとして用いる場合、巻き物状フィルムを長さ
5〜100cm程度に切断して用いる。袋として用いる
場合、幅5〜100cm、深さ5〜100cm程度の袋
を形成して用いる。被包装物の充填は0.1g〜10k
g程度である。
【0041】本発明の脂肪族ポリエステル延伸フィルム
から袋を形成する方法としては、ヒートシール法、高周
波シール法等が挙げられる。例えば、カットシート状に
製造されたフィルムを2つ折にし、折り辺に対する二つ
の側辺をフィルムのガラス転移温度(Tg)以上の温度
において、ヒートシールすることにより袋が得られる。
また、巻き物状のフィルムを解反しながら、幅方向の中
央部で二つ折にし、フィルムの融点以上の温度におい
て、長さ方向に一定間隔で溶断することにより袋が得ら
れる。また、筒状のフィルムを解反しながら、Tg以上
の温度において、長さ方向に一定間隔でヒートシールし
た後、シール部の直近を等間隔で切断することにより袋
が得られる。
【0042】被包装物としては、特に制限はない。通
常、食品、医薬品、化粧品、肥料、電子・電気製品及び
それらの部品、紙製品、及びそれらの廃棄物等が挙げら
れる。好ましくは、野菜類、果物類、魚介類、肉類、穀
物類、乾物類、パン類、乳製品類、麺類、菓子類、山菜
類、調味料類等の食品類、及びそれらの廃棄物等が挙げ
られる。
【0043】袋として用いる場合の具体的例としては、
食品袋、ショッピングバッグ、ゴミ袋、コンポストバッ
グ、土嚢用袋等が挙げられる。カットシートとして用い
る場合の具体的例としては、食品包装用ラップフィル
ム、化粧品用ラップフィルム、医薬品用ラップフィル
ム、外科用貼付薬用ラップフィルム、農薬用ラップフィ
ルム、ビデオ、オーディオ等の電子・電気製品用ラップ
フィルム等が挙げられる。その他、施設園芸等の農業用
フィルム、粘着テープ用基材フィルム、防水シート等と
して使用することができる。
【0044】本発明の脂肪族ポリエステル延伸フィルム
は、必要に応じて、フィルム表面に帯電防止性、防曇
性、粘着性、ガスバリヤー性、密着性、易接着性等の機
能を有する層を形成することができる。これらの層を形
成する方法としては、塗布法、ラミネート法等が挙げら
れる。塗布法としては、例えば、フィルムの片面あるい
は両面に、帯電防止剤を含む塗工液を塗布、乾燥するこ
とによって帯電防止層を形成することができる。塗工液
を塗布する方法は、公知の方法が適用できる。すなわ
ち、スプレーコート方式、エアーナイフ方式、リバース
コート方式、キスコート方式、グラビアコート方式、マ
イヤーバー方式、ロールブラッシュ方式等が適用でき
る。
【0045】また、粘着層を形成する方法としては、例
えば、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート等のアクリル酸アルキルエ
ステルに対し、他のビニルモノマー類を共重合して得ら
れたコポリマー等のアクリル系樹脂を含む塗布液をフィ
ルムに塗布、乾燥する方法が挙げられる。塗布液は、上
記コポリマーの有機溶剤溶液でも良いし、水エマルジョ
ンでも良い。
【0046】更に、本発明の脂肪族ポリエステル延伸フ
ィルムは、必要に応じて、他樹脂フィルムを積層するこ
とにより、帯電防止性、防曇性、粘着性、ガスバリヤー
性、密着性、及び易接着性等の機能を有する層を形成す
ることができる。積層する方法は、押出ラミネート法、
ドライラミネート法等の公知の方法を用いることができ
る。
【0047】
【実施例】以下、実施例を示して本発明についてさらに
詳細に説明する。尚、〔表1〕〜〔表4〕に記載した記
号は下記を意味し、括弧内の炭素数はカルボン酸の炭素
数を示す。 A1:グリセリンジアセトモノプロピオネート(炭素
数:3) A2:グリセリンジアセトモノカプリレート(炭素数:
8) A3:グリセリンジアセトモノラウレート(炭素数:1
2) A4:グリセリンジアセトモノオレート(炭素数:1
8) A5:グリセリンジアセトモノベヘネート(炭素数:2
2) B1:デカグリセリンプロピオネート(炭素数:3) B2:テトラグリセリンカプリレート(炭素数:8) B3:デカグリセリンラウレート(炭素数:12) B4:デカグリセリンオレート(炭素数:18) B5:デカグリセリンベヘネート(炭素数:22)。 C1:グリセリントリアセテート C2:アセチルクエン酸トリブチル。
【0048】また、この実施例に示す結晶化度、柔軟性
(弾性率)、耐熱温度、及びブリードの評価は、以下に
示す方法で行った。
【0049】(1)結晶化度(%) 示差走査熱量計〔リガク(株)製、形式:TAS10
0〕を用い、融解曲線のピーク面積より融解熱量(Δ
H)を求める。得られた融解熱量(ΔH)、及び完全結
晶の融解熱量(ΔH0)より下記数式(数1)により結
晶化度(Xc)を算出した。なお、標準物質として、イ
ンジウムを用いた。 XC =ΔH/ΔH0・・・(数1) (2)柔軟性(弾性率:GPa) JIS Z−6732に規定される方法により測定し
た。
【0050】(3)耐熱温度(℃) 機械方向14cm、幅方向3cmのフィルムと同じ幅の
板目紙をフィルムと重ねてフィルムの機械方向の両端部
2.5cmの部分を粘着テープで板目紙と貼り合わせて
固定したものを試料とする。板目紙で補強した試料フィ
ルムのそれぞれの両端2.5cmの部分の上部を全幅にわ
たって治具に固定し、下端中央部に10gの荷重をか
け、一定温度に調整したエアーオーブン中に迅速に入
れ、1時間加熱したときの試料の切断の有無を調べる。
試験温度は5℃刻みに上昇させた。1時間経過後、試料
が切断しなかった場合は、温度を5℃上げ前記の操作を
繰り返す。試料が切断しない最高温度を耐熱温度とす
る。
【0051】(4)ブリード 機械方向10cm、幅方向10cmのフィルムを60
℃、50%RH雰囲気中に放置し、フィルム表面への可
塑剤のブリードの有無を目視で観察する。ブリードが認
められるまでの日数を基準として次ぎのように判定す
る。◎:60日以上。○:30日以上、60日未満。
△:14日以上、30日未満。×:14日未満。
【0052】調製例1 Dien−Starkトラップを設置した100リット
ル反応容器に、90モル%L−乳酸(不純物の含有量
0.5モル%)10kgを150℃/50mmHgで3
時間攪拌しながら水を留出させた後、錫末6.2gを加
え、150℃/30mmHgでさらに2時間攪拌してオ
リゴマー化した。このオリゴマーに錫末28.8gとジ
フェニルエーテル21.1kgを加え、150℃/35
mmHg共沸脱水反応を行い留出した水と溶媒を水分分
離機で分離して、水層を逐次抜き出し、溶媒のみを反応
器に戻した。2時間後(この時点で不純物の含有量は
0.05モル%であった)、反応器に戻す有機溶媒を
4.6kgのモレキュラーシーブ3Aを充填したカラム
に通してから反応器に戻すようにして、150℃/35
mmHgで反応を行い、ポリスチレン換算重量平均分子
量12万のポリ乳酸溶液を得た。この溶液に脱水したジ
フェニルエーテル44kgを加え希釈した後、40℃ま
で冷却して、析出した結晶をろ過し、10kgのn−ヘ
キサンで3回洗浄して60℃/50mmHgで乾燥した。
この粉末を0.5N−塩酸12kgとエタノール12k
gを加え、35℃で1時間攪拌した後ろ過し、60℃/
50mmHgで乾燥して、平均粒径30μmのポリ乳酸
粉末6.1kg(収率85%)を得た。このポリマーの
ポリスチレン換算重量平均分子量は約12万であった。
【0053】実施例1 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物A〔グリセリンジアセトモノオレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムG−048〕10重量部、及
び化合物B〔デカグリセリンラウレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムJ−0021〕10重量部を
含むペレットを、180℃においてTダイが装着された
押出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μmの
未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に
2倍、次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処理を
行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均
厚み11μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルム
の結晶化度は24%であった。評価結果を[表1]に示
す。
【0054】実施例2 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物A〔グリセリンジアセトモノオレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムG−048)10重量部、及
び化合物B〔デカグリセリンラウレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムJ−0021〕5重量部を含
むペレットを、180℃においてTダイが装着された押
出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μmの未
延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2
倍、次いで横方向に2.5倍延伸し、130℃で熱処理
を行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平
均厚み12μmの延伸フィルムを得た。得られたフィル
ムの結晶化度は20%であった。評価結果を[表1]に
示す。
【0055】実施例3 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物A〔グリセリンジアセトモノラウレート、理研ビタミ
ン(株)製、リケマールPL−002〕30重量部、及
び化合物B(デカグリセリンオレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムJ−0381)10重量部を
含むペレットを、180℃においてTダイが装着された
押出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ80μmの
未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に
2.5倍、次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処
理を行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し
平均厚み12μmの延伸フィルムを得た。得られたフィ
ルムの結晶化度は25%であった。評価結果を[表1]
に示す。
【0056】実施例4 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物A〔グリセリンジアセトモノラウレート、理研ビタミ
ン(株)製、商品名:リケマールPL−002)40重
量部、及び可塑剤B(デカグリセリンオレート、理研ビ
タミン(株)製、商品名:ポエムJ−0381)10重
量部を含むペレットを、180℃においてTダイが装着
された押出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ14
0μmの未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを
縦方向に3.5倍、次いで横方向に4倍延伸し、140
℃で熱処理を行った後、30℃の空気を用いてフィルム
を冷却し平均厚み10μmの延伸フィルムを得た。得ら
れたフィルムの結晶化度は45%であった。評価結果を
[表1]に示す。
【0057】実施例5 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物A(グリセリンジアセトモノカプリレート)15重量
部を含むペレットを、180℃においてTダイが装着さ
れた押出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μ
mの未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方
向に2倍、次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処
理を行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し
平均厚み10μmの延伸フィルムを得た。得られたフィ
ルムの結晶化度は20%であった。柔軟性、耐熱温度及
びブリードの評価を行った結果を[表1]に示す。
【0058】実施例6 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物A〔グリセリンジアセトモノオレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムG−048〕15重量部を含
むペレットを、180℃においてTダイが装着された押
出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μmの未
延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2
倍、次いで横方向に2.5倍延伸し、130℃で熱処理
を行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平
均厚み10μmの延伸フィルムを得た。得られたフィル
ムの結晶化度は23%であった。評価結果を[表1]に
示す。
【0059】実施例7 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物B(テトラグリセリンカプリレート)15重量部を含
むペレットを、180℃においてTダイが装着された押
出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μmの未
延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2
倍、次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処理を行
った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均厚
み10μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルムの
結晶化度は22%であった。評価結果を[表2]に示
す。
【0060】実施例8 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物B〔デカグリセリンオレート、理研ビタミン(株)
製、商品名:ポエムJ−0381〕15重量部を含むペ
レットを、180℃においてTダイが装着された押出機
を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μmの未延伸
フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2倍、
次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処理を行った
後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均厚み1
0μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルムの結晶
化度は25%であった。評価結果を[表2]に示す。
【0061】実施例9 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物A〔グリセリンジアセトモノオレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムG−048〕30重量部を含
むペレットを、180℃においてTダイが装着された押
出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μmの未
延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2
倍、次いで横方向に2.5倍延伸し、130℃で熱処理
を行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平
均厚み10μmの延伸フィルムを得た。得られたフィル
ムの結晶化度は23%であった。評価結果を[表2]に
示す。
【0062】実施例10 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物B〔デカグリセリンオレート、理研ビタミン(株)
製、商品名:ポエムJ−0381〕30重量部を含むペ
レットを、180℃においてTダイが装着された押出機
を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μmの未延伸
フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2倍、
次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処理を行った
後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均厚み1
0μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルムの結晶
化度は25%であった。評価結果を[表2]に示す。
【0063】実施例11 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物A〔グリセリンジアセトモノオレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムG−048〕30重量部を含
むペレットを、40mmのインフレーション成形機(ダ
イス径40mm)にて、170℃で成形し、折り径15
0mm、厚み10μmのインフレーションフィルムを得
た。得られたフィルムを140℃で熱処理を行った後、
30℃の空気を用いてフィルムを冷却した。このフィル
ムの結晶化度は24%であった。評価結果を[表2]に
示す。
【0064】実施例12 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、化合
物A(グリセリンジアセトモノカプリレート)15重量
部を含むペレットを、180℃においてTダイが装着さ
れた押出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μ
mの未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方
向に1.3倍、次いで横方向に2.5倍延伸し、130
℃で熱処理を行った後、30℃の空気を用いてフィルム
を冷却し平均厚み11μmの延伸フィルムを得た。得ら
れたフィルムの結晶化度は20%であった。柔軟性、耐
熱温度及びブリードの評価を行った結果を[表2]に示
す。
【0065】比較例1 調製例1で得られたポリマーのペレットを、190℃に
おいてTダイが装着された押出機を用いて混練、溶融し
て押出し、厚さ90μmの未延伸フィルムを得た。この
未延伸フィルムを縦方向に2.5倍、次いで横方向に
3.5倍延伸し、140℃で熱処理を行った後、30℃
の空気を用いてフィルムを冷却し平均厚み12μmの延
伸フィルムを得た。得られたフィルムの結晶化度は45
%であった。評価結果を[表3]に示す。
【0066】比較例2 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤(グリセリントリアセテート)30重量部を含むペレ
ットを、180℃においてTダイが装着された押出機を
用いて混練、溶融して押出し、厚さ80μmの未延伸フ
ィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2.5
倍、次いで横方向に3.5倍延伸し、130℃で熱処理
を行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平
均厚み10μmの延伸フィルムを得た。得られたフィル
ムの結晶化度は43%であった。評価結果を[表3]に
示す。
【0067】比較例3 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤(アセチルクエン酸トリブチル)30重量部を含むペ
レットを、180℃においてTダイが装着された押出機
を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μmの未延伸
フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2倍、
次いで横方向に2.5倍延伸し、130℃で熱処理を行
った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均厚
み11μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルムの
結晶化度は41%であった。評価結果を[表3]に示
す。
【0068】比較例4 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤(グリセリンジアセトモノプロピオネート)15重量
部を含むペレットを、180℃においてTダイが装着さ
れた押出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ70μ
mの未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方
向に2倍、次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処
理を行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し
平均厚み12μmの延伸フィルムを得た。得られたフィ
ルムの結晶化度は25%であった。評価結果を[表3]
に示す。
【0069】比較例5 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤(デカグリセリンプロピオネート)15重量部を含む
ペレットを、180℃においてTダイが装着された押出
機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ80μmの未延
伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2.
5倍、次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処理を
行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均
厚み10μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルム
の結晶化度は23%であった。評価結果を[表3]に示
す。
【0070】比較例6 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤(グリセリンジベヘネート)15重量部を含むペレッ
トを、180℃においてTダイが装着された押出機を用
いて混練、溶融して押出し、厚さ70μmの未延伸フィ
ルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2倍、次い
で横方向に3倍延伸し、130℃で熱処理を行った後、
30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均厚み12μ
mの延伸フィルムを得た。得られたフィルムの結晶化度
は27%であった。評価結果を[表3]に示す。
【0071】比較例7 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤(デカグリセリンベヘネート)15重量部を含むペレ
ットを、180℃においてTダイが装着された押出機を
用いて混練、溶融して押出し、厚さ80μmの未延伸フ
ィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2.5
倍、次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処理を行
った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均厚
み10μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルムの
結晶化度は25%であった。評価結果を[表3]に示
す。
【0072】比較例8 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤〔グリセリンジアセトモノオレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムG−048〕70重量部を含
むペレットを、180℃においてTダイが装着された押
出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ70μmの未
延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2
倍、次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処理を行
った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均厚
み12μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルムの
結晶化度は15%であった。評価結果を[表4]に示
す。 比較例9 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤〔グリセリンジアセトモノラウレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:リケマールPL−012〕5重量部
を含むペレットを、180℃においてTダイが装着され
た押出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ60μm
の未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向
に2倍、次いで横方向に2.5倍延伸し、140℃で熱
処理を行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却
し平均厚み11μmの延伸フィルムを得た。得られたフ
ィルムの結晶化度は41%であった。評価結果を[表
4]に示す。
【0073】比較例10 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤〔デカグリセリンオレート、理研ビタミン(株)製、
商品名:ポエムJ−0381〕90重量部を含むペレッ
トを、180℃においてTダイが装着された押出機を用
いて混練、溶融して押出し、厚さ80μmの未延伸フィ
ルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2.5倍、
次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処理を行った
後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均厚み1
0μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルムの結晶
化度は22%であった。評価結果を[表4]に示す。
【0074】比較例11 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤〔デカグリセリンラウレート、理研ビタミン(株)
製、商品名:ポエムJ−0021〕5重量部を含むペレ
ットを、180℃においてTダイが装着された押出機を
用いて混練、溶融して押出し、厚さ80μmの未延伸フ
ィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に2.5
倍、次いで横方向に3倍延伸し、140℃で熱処理を行
った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し平均厚
み11μmの延伸フィルムを得た。得られたフィルムの
結晶化度は40%であった。評価結果を[表4]に示
す。
【0075】比較例12 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤〔グリセリンジアセトモノオレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムG−048〕35重量部、及
び可塑剤〔デカグリセリンオレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムJ−0381〕35重量部を
含むペレットを、180℃においてTダイが装着された
押出機を用いて混練、溶融して押出し、厚さ80μmの
未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを縦方向に
2.5倍、次いで横方向に3倍延伸し、130℃で熱処
理を行った後、30℃の空気を用いてフィルムを冷却し
平均厚み10μmの延伸フィルムを得た。得られたフィ
ルムの結晶化度は20%であった。評価結果を[表4]
に示す。
【0076】比較例13 調製例1で得られたポリマー100重量部に対し、可塑
剤〔グリセリンジアセトモノオレート、理研ビタミン
(株)製、商品名:ポエムG−048〕30重量部を含
むペレットを、40mmのインフレーション成形機(ダ
イス径40mm)にて、170℃で成形し、折り径15
0mm、厚み10μmのインフレーションフィルムを得
た。得られたフィルムの結晶化度は3%であった。評価
結果を[表4]に示す。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
【0080】
【表4】
【0081】実施例13 実施例3で得られた延伸フィルムを、長さ180mm、
幅500mmに切り、幅方向に2つ折にした後、折り目
の側辺の二辺を100℃でヒートシールすることによ
り、開口部の幅約175mm、深さ250mmの袋を得
た。得られた袋にトマト約500gを充填し、袋の開口
部を絞り結束テープで固定し、食品包装体とした。
【0082】実施例14 実施例12で得られた折り径150mm、厚み11μm
のインフレーションフィルムを長さ方向に、250mm
間隔で、溶断温度280℃にて溶断シールした後、同間
隔でカットすることにより、開口部の幅150mm、深
さ約245mmの袋を得た。得られた袋に人参約500
gを充填し、袋の開口部を絞り結束テープで固定し、食
品包装体とした。
【0083】
【発明の効果】本発明に係わる脂肪族ポリエステル組成
物は、優れた柔軟性を有し、しかも表面に可塑剤がブリ
ードアウトしない延伸フィルム等の原料として適する。
本発明に係わる脂肪族ポリエステル延伸フィルムは、優
れた耐熱性、及び柔軟性を有し、しかも可塑剤がブリー
ドアウトしない。更に、脂肪族ポリエステルが、ポリ乳
酸、乳酸単位を40モル%以上含む乳酸−他の脂肪族ヒ
ドロキシカルバン酸コポリマー、又は、乳酸単位を50
モル%以上含む多官能多糖類及び乳酸単位を含む脂肪族
ポリエステル、並びに脂肪族多価カルボン酸単位、脂肪
族多価アルコール単位及び乳酸単位を含む脂肪族ポリエ
ステルである場合、自然環境下において分解性を有し、
使用後、廃棄されても産業廃棄物、家庭廃棄物として蓄
積することがない。そのため、食品、電子、医療、薬
品、化粧品等の各種包装用フィルム、農業用フィルム、
土建・建築用フィルム、粘着テープ等の広範囲における
資材として好適に使用し得る。特に、食品類の包装材料
として好適である。本発明の包装体の被包装物が食品で
ある場合、包装材料と被包装物からゴミを分離すること
なしに、例えば、堆肥化処理等が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鰐部 浩孝 愛知県知多市八幡字平井117番地 (56)参考文献 特開 平10−36650(JP,A) 特開2000−26623(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 67/04

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族ポリエステル100重量部に対
    し、一般式(1)〔化1〕 【化1】 (式中、R1、R2、及びR3の少なくとも1つは炭素数
    8〜18のアシル基であり、残りがアセチル基である)
    で表される化合物(A)及びグリセリン2〜10分子
    縮合物1モルに対し炭素数6〜18のカルボン酸0.8
    〜1.2モルを反応させた反応生成物である化合物
    (B)から選ばれた少なくとも1種の化合物10〜60
    重量部を含む脂肪族ポリエステル組成物。
  2. 【請求項2】 脂肪族ポリエステルが、乳酸系ポリマー
    である請求項1記載の脂肪族ポリエステル組成物。
  3. 【請求項3】 乳酸系ポリマーが、ポリ乳酸、及び、乳
    酸−他の脂肪族ヒドロキシカルボン酸共重合体から選ば
    れた少なくとも1種のポリエステルである請求項2記載
    の脂肪族ポリエステル組成物。
  4. 【請求項4】 化合物(A)が、グリセリンジアセトモ
    ノカプリレート、グリセリンジアセトモノラウレート、
    及びグリセリンジアセトモノオレートから選ばれた少な
    くとも1種の化合物である請求項1記載の脂肪族ポリエ
    ステル組成物。
  5. 【請求項5】 化合物(B)を形成するカルボン酸の炭
    素数が8〜18である請求項1記載の脂肪族ポリエステ
    ル組成物。
  6. 【請求項6】 化合物(B)を形成するグリセリン縮合
    物のグリセリン分子数が4〜10である請求項1記載の
    脂肪族ポリエステル組成物。
  7. 【請求項7】 化合物(B)が、テトラグリセリンカプ
    リレート、デカグリセリンラウレート、及びデカグリセ
    リンオレートから選ばれた少なくとも1種の化合物であ
    る請求項1記載の脂肪族ポリエステル組成物。
  8. 【請求項8】 化合物(A)及び化合物(B)から選ば
    れた少なくとも1種の化合物の含有量が15〜50重量
    部である請求項1記載の脂肪族ポリエステル組成物。
  9. 【請求項9】 化合物(A)及び化合物(B)を共に含
    み、(A)対(B)の重量比が1:1〜4:1である請
    求項1記載の脂肪族ポリエステル組成物。
  10. 【請求項10】 化合物(A)及び化合物(B)の合計
    量が15〜50重量部である請求項12記載の脂肪族ポ
    リエステル組成物。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の脂肪族ポリエステル組
    成物を成形した延伸フィルムであって、結晶化度が20
    〜60%である脂肪族ポリエステル延伸フィルム。
  12. 【請求項12】 少なくとも一軸方向に1.5〜5倍延
    伸された請求項11記載の脂肪族ポリエステル延伸フィ
    ルム。
  13. 【請求項13】 結晶化度が20〜50%である請求項
    11記載の脂肪族ポリエステル延伸フィルム。
  14. 【請求項14】 厚みが5〜1000μmである請求項
    11記載の脂肪族ポリエステル延伸フィルム。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の脂肪族ポリエステル
    延伸フィルムを用いて被包装物を包装した包装体。
  16. 【請求項16】 被包装物が食品である請求項15記載
    の包装体。
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