JP3383041B2 - 外装板乾式直張り工法 - Google Patents

外装板乾式直張り工法

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正己 小川
雅之 北村
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、石板、陶板等の外装板
を建物の外壁面に取り付ける外装板乾式直張り工法に関
する。 【0002】 【従来の技術】建物の外壁面には外装板が種々の方法に
より取り付けられる。例えば、外装板である小形の陶板
の場合には、接着用の下地モルタルを外壁面に塗布し、
手貼りにより陶板を貼設する湿式工法が一般的である。
一方、大形の陶板を取り付ける場合では、その重量によ
り高い支持力が要求される。そのため、陶板を構造的に
支持するクランプ金具等を用いた乾式工法が採られる。
乾式工法では、例えば、外壁面に支持フレームを予め固
定するとともに、陶板にはクランプ金具等を掛着し、支
持フレームにこのクランプ金具を係合させることによ
り、陶板を外壁面に取り付ける方法が一般的であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、湿式工
法は、大形外装板の固定には強度的に不向きであること
は然る事ながら、下地モルタルにクラックが生じた場
合、乾式工法に比べはるかにその影響を受けやすく、固
定強度が低下することによって剥離の危険性が増大する
ことになった。一方、外壁面に支持フレームを予め固定
する乾式工法では、支持フレームの取付施工に多大な時
間と労力を費やすことになった。また、外装板の裏面側
にコンクリートを打設せず、支持フレームとクランプ金
具のみで外装板を取り付ける場合の乾式工法では、外装
板と外壁面との間に少なからずクランプ金具分の隙間が
空き、クランプ金具部分以外の裏面では受けがない状態
となり、例えば風圧等に対する外装板表面側からの耐衝
撃性を充分に高めることができなかった。本発明は上記
状況に鑑みてなされたもので、クラックの影響を受けに
くく、また、クランプ金具を係合するための支持フレー
ムを外壁面に固定する必要もなく、しかも、外装板表面
側からの耐衝撃性も高めることができる外装板乾式直張
り工法を提供し、施工の簡易化、外装板取付信頼性の向
上を図ることを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る外装板乾式直張り工法は、外壁固定部と
掛着爪とを有したクランプ金具の該掛着爪で外装板の掛
溝を挟持して前記クランプ金具を該外装板に掛着し、前
外装板を取り付ける建物の外壁にモルタル下地を形成
し、該モルタル下地の表面に張り付けモルタルを塗布
し、前記クランプ金具が掛着される前記外装板の裏面に
裏打ちシートを張り、該裏打ちシートが張られた外装板
を前記張り付けモルタルの硬化前に所定位置に押圧して
張り付け、前記クランプ金具の外壁固定部に挿通され外
装板同士の目地内に配置される直止ビスを前記建物の外
壁に螺着することで前記外装板をモルタル下地に直張り
することを特徴とするものである。 【0005】 【作用】外装板を外壁面に固定するためのクランプ金具
が、外装板の掛溝に予め掛着され、クランプ金具と外装
板とが機械的な取り付け構造によって固定される。これ
により、接着剤や打設コンクリートを使用してクランプ
金具と外装板とを固定する場合に必要となる固化のため
の養生期間が不要になる。つまり、クランプ金具を外装
板に固定完了した直後に、外装板が外壁に螺着可能とな
る。そして、モルタル下地に張り付けモルタルが塗布さ
れる一方、外装板の裏面に裏打ちシートが張られ、張り
付けモルタルの硬化前に外装板が張り付けられること
で、軟化状態の張り付けモルタルが外装板と外壁面との
隙間を埋める充填材的役割を果たし、外装板裏面の受け
が形成されることになり、外装板表面側からの耐衝撃性
が高められることになる。また、外装板が直止ビスで固
定されることから、湿式工法と異なり、接着用のモルタ
ル下地に生じるクラックの影響を受けなくなる。更に、
従来の乾式工法のように、支持フレームを予め外壁に取
り付ける必要がなくなり、その分の施工工数が削減され
る。 【0006】 【実施例】以下、本発明に係る外装板乾式直張り工法の
好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明工法による外装板直張り部分の縦断面図、図2は
図1のA−A矢視図、図3は図2のB−B矢視図、図4
は本発明工法に用いられるクランプ金具の斜視図であ
る。図4に示すように、本発明の工法に用いられるクラ
ンプ金具1は左右が掛着部材3、5に分割され、掛着部
材3、5は緩衝ゴム7を挟んで挟持ボルト9により連結
されている。一方の掛着部材3は更に掛着部3aと外壁
固定部3bとに分割され、掛着部3aと外壁固定部3b
には挟持ボルト9が貫通されている。掛着部材3、5に
は掛着爪11a、11bが形成され、掛着爪11a、1
1bは外装板13(図3参照)に形成された掛溝15に
挿入されるようになっている。つまり、掛着爪11a、
11bを掛溝15に挿入したクランプ金具1は、挟持ボ
ルト9が締められることで、緩衝ゴム7を圧縮して掛着
部材3、5が接近方向に相対移動し、掛着爪11a、1
1bで掛溝15を挟持して、外装板13に掛着するよう
になっているのである。 【0007】クランプ金具1は、外装板13裏面の上下
左右の合計四箇所に取り付けられる。つまり、外装板1
3は、クランプ金具1を介して四隅が建物の外壁面に掛
着されるようになっているのである。図2に示すよう
に、外装板13の例えば右上部に掛着されたクランプ金
具1は、外壁固定部3bが外装板13の上端より上に突
出するようになっている。この外壁固定部3bの突出部
分は、上方に隣接する外装板13との目地17内に配置
するようになっている。この外壁固定部3bの突出部分
にはビス穴が穿設され、ビス穴には直止ビス(図4参
照)19が挿通されるようになっている。従って、外装
板13の裏面に掛着されたクランプ金具1は、外装板1
3同士の目地17内に直止ビス19を配置することで、
外装板13を所定位置に配設した後、目地17を介して
容易にビス固定が行えるようになっている。なお、上述
の説明では、外装板13の右上部に掛着されるクランプ
金具1を例としたが、外装板13の下部に掛着されるク
ランプ金具1では、クランプ金具1が180度回転され
た状態で外装板13に取り付けられ、下方に隣接する外
装板13との目地17内に直止ビス19を配置すること
になる。また、直止ビス19としては、従来技術により
既に提案されている例えば「プラグレスビス」を用いる
ことが好ましい。 【0008】このように構成されるクランプ金具1が用
いられて実施される外装板乾式直張り工法の手順を説明
する。図1に示すように、先ず、外装板13を取り付け
る場合、クランプ金具1の11a、11bで掛溝15を
挟持してクランプ金具1を外装板13に予め掛着してお
く。 次いで、建物の外壁である躯体21に、モルタル下
地23を木ゴテ押さえ施工により形成する。次いで、モ
ルタル下地23の表面に張り付けモルタル25を塗る。
一方、外装板13の裏面にはクランプ金具1を掛着した
後、更に裏打ちシート27を全面に張る。この裏打ちシ
ート27は弾性膜材からなり、外装板13表面からの衝
撃を吸収可能となっている。但し、クランプ金具1の位
置に相当する裏打ちシート27の部分には、クランプ金
具1を避ける切欠29(図2参照)を形成しておく。次
いで、クランプ金具1が掛着されて裏打ちシート27が
裏面に張られた外装板13を、張り付けモルタル25の
硬化前に所定位置に押圧して張り付け、その状態におい
て、目地17内に配置する外壁固定部3bの直止ビス1
9をモルタル下地23、躯体21に打ち付けることによ
り、外装板13をモルタル下地23に直張りするのであ
る。なお、この際、直止ビス19を締め込むための下穴
を躯体21、モルタル下地23に予め穿設しておき、図
1に示すように、張り付けモルタル25、モルタル下地
23を通過して、躯体21に達して螺合させるものでも
よい。このようにして外装板13が直張りされた後、目
地17にシール材29が充填されることで、外装板乾式
直張り工法による施工が完了する。 【0009】この外装板乾式直張り工法では、張り付け
モルタル25が塗布されることにはなるが、外装板13
は裏打ちシート27により張り付けモルタル25とは遮
断され、従来の単なる湿式工法とは異なるものとなる。
即ち、外装板13の取付は、クランプ金具1、直止ビス
19を介して直接躯体21側に固定する乾式工法とな
る。従って、張り付けモルタル25は、従来の乾式工法
で生じていた外装板13と建物の外壁面との隙間を埋め
る言わば充填材的働きを奏するものとなるのである。一
方、外装板13は、外装板13とクランプ金具1とが機
械的な取り付け構造によって、また、クランプ金具1と
躯体21とが直止ビス19によって、所謂乾式工法で固
定されることから、湿式工法の短所であったモルタル下
地23に生じるクラックの影響を受け易いという不具合
がなくなるのである。これに加え、接着剤や打設コンク
リートを使用してクランプ金具1と外装板13とを固定
する場合に必要となる固化のための養生期間が不要にな
る。つまり、クランプ金具1を外装板13に固定完了し
た直後に、外装板13が躯体21(外壁)に螺着可能と
なる。つまり、直止ビス19による簡易な固定と、隙間
を充填できる湿式工法の利点と、クラックの影響を受け
にくい乾式工法の利点とを同時に引き出せることになる
のである。また、上述の説明からも明らかなように、ク
ランプ金具1が直止ビス19により直接躯体21側に固
定されるので、従来の乾式工法のように、支持フレーム
を予め躯体21に取付施工する必要がなくなるのは言う
までもなく、その分の工数が大幅に削減されることにな
るのである。 【0010】なお、上記工法においては、直止ビス19
を躯体21に対して直接留め付けたが、図5に示す様に
躯体21に予め取り付けられたプラグ30に対して螺着
させたものでもよい。 【0011】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る外装板乾式直張り工法によれば、支持フレームを予め
外壁に取り付ける必要がなくなるので、その分の施工工
数を削減することができる。また、張り付けモルタルが
充填材的役割を果たし、外装板裏面に当接面となる受け
が形成されるので、耐衝撃性が高められることになる。
更に、外装板が直止ビスで固定されることから、モルタ
ル下地に生じるクラックの影響も受けにくくなる。この
結果、施工の簡易化と外装板取付の信頼性を同時に達成
することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明工法による外装板直張り部分の縦断面図
である。 【図2】図1のA−A矢視図である。 【図3】図2のB−B矢視図である。 【図4】本発明工法に用いられるクランプ金具の斜視図
である。 【図5】直止ビスの取付状態を説明する図である。 【符号の説明】 1 クランプ金具 13 外装板 17 目地 19 直止ビス 21 躯体(外壁) 23 モルタル下地 25 張り付けモルタル 27 裏打ちシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−58123(JP,A) 特開 平5−65747(JP,A) 実開 昭63−23428(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 101

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 外壁固定部と掛着爪とを有したクラン
    プ金具の該掛着爪で外装板の掛溝を挟持して前記クラン
    プ金具を該外装板に掛着し、 前記 外装板を取り付ける建物の外壁にモルタル下地を形
    成し、 該モルタル下地の表面に張り付けモルタルを塗布し、前記 クランプ金具が掛着される前記外装板の裏面に裏打
    ちシートを張り、 該裏打ちシートが張られた外装板を前記張り付けモルタ
    ルの硬化前に所定位置に押圧して張り付け、 前記クランプ金具の外壁固定部に挿通され外装板同士の
    目地内に配置される直止ビスを前記建物の外壁に螺着す
    ることで前記外装板をモルタル下地に直張りすることを
    特徴とする外装板乾式直張り工法。
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