JP3382195B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JP3382195B2
JP3382195B2 JP37483999A JP37483999A JP3382195B2 JP 3382195 B2 JP3382195 B2 JP 3382195B2 JP 37483999 A JP37483999 A JP 37483999A JP 37483999 A JP37483999 A JP 37483999A JP 3382195 B2 JP3382195 B2 JP 3382195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
image
memory
signal
image processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP37483999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001189906A (ja
Inventor
誠司 伊達
哲也 杉正
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP37483999A priority Critical patent/JP3382195B2/ja
Publication of JP2001189906A publication Critical patent/JP2001189906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3382195B2 publication Critical patent/JP3382195B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の映像信号を
同時に取込んで処理する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、NTSC(National Televis
ion System Comittee)方式に代表される形式を有する
映像信号をメモリに取込み、中央処理装置(以下、「C
PU」と略称する)やデジタル信号プロセッサ(略称
「DSP」)などの画像プロセッサによって、各種画像
処理が行われている。CPUや画像プロセッサによって
画像処理を行うためには、映像信号を取込んだメモリと
は別に、使用するデータの一時的格納のために作業用メ
モリ領域を設けるようにしている。通常使用されるメモ
リ領域は、メモリの使用状況や画像処理の種類によって
異なるため、映像信号を取込んだメモリ領域から、作業
用メモリ領域にデータを転送する必要がある。
【0003】従来、映像信号を取込む画像メモリに取込
まれた映像信号のデータは、CPUまたはDMA(Dire
ct Memory Access)コントローラによって、任意の作業
用メモリ領域に転送する手法が採られている。この手法
では、転送処理のために、CPUの負荷またはデータバ
スの占有率が大きくなり、画像処理システムとしての処
理能力が低下してしまう。特に、カラーの映像信号に対
して、たとえば赤、緑、青の各色成分に対応するR,
G,B信号等のコンポーネント信号の画像データを処理
する場合には、複数の映像信号を同時に転送して処理し
なければならず、データ転送がシステムの性能に与える
影響は大きくなる。また、ロボット等の産業分野での画
像処理では、複数のCCD(Charge Coupled Device)
カメラなどを使用して複数の観測点の情報を同時に取込
み、画像処理する場合もある。このような場合も、複数
の映像信号を同一のタイミングで取込んで画像処理を行
う必要があり、データ転送がシステムの性能に与える影
響は大きい。
【0004】映像信号をメモリに取込み、CPUや画像
プロセッサによって画像処理を行う従来のシステムにお
いては、1画面、すなわち1フィールドまたは1フレー
ム分の画像データの容量に相当する記憶容量を有する画
像メモリに、一旦、取込んだ映像信号のデータを格納
し、CPUやDMAコントローラを介して画像メモリか
ら作業用メモリ領域に映像信号のデータが転送されてい
る。作業用メモリ領域は、CPUや画像プロセッサの主
記憶領域に設定される。画像メモリは、フィールドメモ
リやフレームメモリと呼ばれている。
【0005】画像処理で映像信号の画像データを転送す
ることに関連する先行技術としては、特開平8−149
505、特開平10−178527、特開平11−14
3448、特開昭63−31284などがある。
【0006】特開平8−149505では、1画面をラ
スタスキャン方式で表す映像信号の走査線に対応するラ
イン情報と、画素に対応するピクセル情報とから、メモ
リに格納するアドレスを生成する先行技術が開示されて
いる。この先行技術の手法では、1フレーム分の画像デ
ータの容量に相当するメモリを対象とし、或る画素のデ
ータは、メモリ上の固定アドレスに格納される。特開平
10−178527の先行技術では、ラスタスキャン方
式で1画面を表す映像信号のライン情報、ピクセル情報
およびメモリに格納する領域を指定する情報からアドレ
スを生成し、生成されたアドレスに画像データを格納す
る。特開平11−143448の先行技術では、ラスタ
スキャン方式で1画面を表す映像信号のライン情報およ
びピクセル情報のみからメモリに格納するアドレスを生
成する。これらの先行技術では、画像用のメモリに取込
んだ画像データに対して画像処理を行う場合、作業用メ
モリに画像データを転送する必要がある。
【0007】特開昭63−31284には、n個の映像
信号源から出力されるラスタスキャン方式の映像信号
を、1ライン毎に切換えて取込み、メモリに格納する先
行技術が開示されている。複数の映像信号源から同時に
出力される映像信号の全体をメモリに格納するために
は、通常の画像データの転送速度では、複数倍の時間を
かける必要がある。また、通常の画像データの1画面分
の転送時間内で全部の画像データをメモリに格納するた
めには、各映像信号源から映像信号を複数倍の転送速度
で出力させて取込む必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−14950
5、特開平10−178527および特開平11−14
3448の先行技術のように、一旦映像信号を画像メモ
リに取込んでから、主記憶領域に転送する画像処理で
は、画像データの転送処理の負担が画像処理システムの
処理能力を低下させている。特に、複数の映像信号、た
とえばカラー画像を表すR,G,B信号に代表されるコ
ンポーネント信号が取込みの対象になっている場合、デ
ータ量がコンポジット信号に比べて3倍になるため、デ
ータ転送の負担の問題は深刻になる。データ転送によっ
て生じる問題について具体的に列挙すると、次のように
なる。
【0009】CPUの負荷またはデータバスの占有率
が大きくなり、システムの性能が低下する。 取込んだ映像信号のデータを画像メモリへ転送し、画
像メモリから作業用メモリ領域へ転送する2段階のデー
タ転送手順を踏む必要があり、処理時間が増大する。 画像メモリと作業用メモリ領域とが分離されているた
め、メモリに使用する半導体集積回路(IC)の数が多
くなり、コストアップにつながる。
【0010】また、複数の観測点の同時刻での情報を処
理したい場合、複数のCCDカメラを同期させ、それら
のCCDカメラから出力される各観測点毎の映像信号を
同一タイミングで取込む必要がある。画像処理システム
において映像信号を処理する場合には、アナログ/デジ
タル(以下、「A/D」と略称する)変換によってデジ
タル化された画像データをメモリに格納しなければなら
ない。
【0011】従来、複数の映像信号を取込む手法とし
て、以下に述べる2つの手法が用いられている。1つ
は、単一の映像信号の取込み部分を複数倍に冗長化し
て、複数の映像信号を取込む手法である。この手法で
は、画像データを取込むためのメモリまで、複数倍に冗
長化させるので、メモリICの数が取込まれる映像信号
の数に応じて増加する。もう1つは、画像メモリを共通
に使用し、メモリに画像データを格納するタイミングを
生成するためのクロック信号よりも高速のクロック信号
を使用して、各映像信号を順次切換えてサンプリングす
る手法である。この手法では、高速のクロック信号を使
用することによって、各映像信号を時分割でサンプリン
グし、合成された画像データをメモリに格納する。
【0012】これらの手法には、以下の問題点がある。 冗長化する手法では、同一機能の回路を複数冗長化し
て構築するため、回路規模が増加し、コストアップにつ
ながる。 時分割でサンプリングする手法では、各映像信号が同
一タイミングで取込まれない。
【0013】本発明の目的は、複数の映像信号を同一タ
イミングで取込むことができ、作業領域への転送が不要
でかつ冗長化も必要最小限に留めることができる画像処
理装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一のタイミ
ングで生成される複数の映像信号を同時に取込み、映像
信号間で演算処理を施す画像処理装置において、各演算
処理毎に設けられ、共通の画素クロック信号に同期し
て、各映像信号によって生成される画面上で対応する領
域に属する画素を表す画像データを、それぞれ同時に取
込む映像信号取込み部と、映像信号取込み部によって取
込まれた全部の映像信号からの画像データを、該領域の
取込みに要する周期の次の周期内に順次読出して送出す
るデータ制御部と、映像信号取込み部が取込む画素の領
域に対応する画素アドレス成分、およびデータ制御部が
送出する画像データの元となる映像信号に対応する映像
アドレス成分をそれぞれ生成し、画素アドレス成分およ
び映像アドレス成分を組合せてアドレス信号を発生する
画像アドレス発生手段と、データ制御部によって送出さ
れる画像データを、画像アドレス発生手段から発生され
るアドレス信号に従って記憶するメモリと、メモリを作
業領域として、処理対象となる画素の領域と元の映像信
号とを表すアドレス信号を与えて画像データにアクセス
し、演算処理を行う画像処理手段とを含み、前記画像ア
ドレス発生手段は、前記画素アドレス成分が上位側で前
記映像アドレス成分が下位側となるように組合せてアド
レス信号を発生し、前記画像処理手段は、映像アドレス
成分が上位側で画素アドレス成分が下位側となるように
組合せてアドレス信号を発生し、画像アドレス発生手段
からのアドレス信号、および画像処理手段からのアドレ
ス信号が入力され、前記メモリのアクセスに適合する形
式のアドレス信号に共通化して該メモリに与えるアドレ
ス共通化手段を、さらに含むことを特徴とする画像処理
装置である。
【0015】本発明に従えば、画像処理装置は同一のタ
イミングで生成される複数の映像信号を同時に取込む映
像信号取込み部と、映像信号取込み部によって取込まれ
た画像データを順次読出して送出するデータ制御部と、
データ制御部によって送出される画像データを記憶する
メモリと、メモリに記憶する画像データのアドレス信号
を発生する画像アドレス発生手段と、メモリを作業領域
として画像処理を行う画像処理手段とを含む。映像信号
取込み部は、各映像信号毎に設けられ、共通の画素クロ
ック信号に同期して、各映像信号によって生成される画
面上で対応する領域に属する画素を表す画像データをそ
れぞれ同時に取込む。データ制御部は、映像信号取込み
部によって取込まれた全部の映像信号からの画像データ
を、該領域の取込みに要する周期の次の周期内に順次読
出して送出する。データ制御部によって送出される画像
データの処理は、冗長化して行う必要はなくなるので、
複数の映像信号に対する画像処理の冗長化を最小限に留
めることができる。メモリへの画像データの記憶は、画
像アドレス発生手段から、映像信号取込み部が取込む画
素の領域に対応する画素アドレス成分、およびデータ制
御部が送出する画像データの元となる映像信号に対応す
る映像アドレス成分をそれぞれ組合わせて発生されるア
ドレス信号に基づいて行われるので、複数の映像信号か
ら取込まれる画像データを複数の映像信号毎に分けて格
納することができる。画像処理手段は、メモリを作業領
域として、複数の映像信号を区別して画像処理を行うこ
とができるので、複数の映像信号を一旦画像メモリに記
憶してから作業用メモリ領域に転送する必要はなく、転
送処理に要する負担を軽減することができる。
【0016】
【0017】また、映像信号取込み部で取込んだ画像デ
ータをメモリに記憶する際には、画素アドレス成分が上
位側で映像アドレス成分が下位側となるように組合わせ
てアドレス信号を発生するので、全体としてのアドレス
信号で下位側が変化する頻度が高くなるようにして、画
像データをメモリに記憶することができる。画像処理手
段がメモリを作業領域として画像処理を行う際には、元
の映像信号に対応する映像アドレス成分を上位側とし
て、画素領域を表す画素アドレス成分を下位側としてア
クセスするので、画像処理手段のメモリ空間で、画像デ
ータを元の映像信号毎に大別して処理することができ
る。アドレス共通化手段は、画像アドレス発生手段から
のアドレス信号および画像処理手段からのアドレス信号
をメモリのアクセスに適合する形式に共通化してメモリ
に与えるので、実装されているメモリに円滑にアクセス
することができる。
【0018】また本発明で前記各映像信号は、複数の走
査線と各走査線上の複数の画素とで1画面を表すラスタ
スキャン方式で画像を表し、前記領域は、各走査線上で
の予め定める数の画素によって形成され、1画面内での
走査線の位置を計数するラインカウンタと、各走査線上
での画素領域の位置を計数するピクセルカウンタとをさ
らに含み、前記画像アドレス発生手段は、前記画素アド
レス成分を、ラインカウンタの計数値とピクセルカウン
タの計数値とを組合せて生成することを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、複数の走査線と走査線上
の複数の画素とで1画面を表すラスタスキャン方式で画
像を表す映像信号に対し、各走査線上で予め定める数の
画素によって形成される領域毎に、1画面内での走査線
の位置を計数するラインカウンタの計数値と、各走査線
上での画素の領域の位置を計数するピクセルカウンタの
計数値とを組合わせて画素アドレス成分を生成し、映像
信号をメモリに記憶することができる。
【0020】また本発明で前記メモリは、データ出力時
間を伸長しての高速ページモードのデータアクセスが可
能なEDO−DRAMを用いて形成されていることを特
徴とする。
【0021】本発明に従えば、データ出力時間を伸長し
ての高速ページモードのデータアクセスが可能なEDO
−DRAMを用いて、メモリを形成するので、大容量の
メモリを比較的低コストで形成することができる。デー
タ制御部から送出される複数の映像信号からの画像デー
タをメモリに記憶する際には、高速ページモードを利用
してアクセスすることができるので、メモリへの記憶を
高速で行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
しての画像処理装置1の概略的な電気的構成を示す。画
像処理装置1は、映像信号取込み部2と、データ制御部
3と、画像アドレス発生手段4としてのエリアナンバー
レジスタ5、ラインカウンタ6およびピクセルカウンタ
7と、アドレスマルチプレクサ8と、メモリ制御部9
と、画像メモリ10とCPU11とを含む。
【0023】映像信号取込み部2は、デジタル化された
複数の映像信号がそれぞれ表す画像データを、同一の基
準信号としての垂直同期信号(VSYNC)と、水平同
期信号(HSYNC)に同期して同一タイミングで取込
む。複数の映像信号は、ラスタスキャン方式で1画面を
表し、インタレース方式で2フィールドで1フレーム分
の1画面を表す場合の各フィールドや、ノンインタレー
ス方式で1画面を表す1フレーム分の画像データを自動
的に取込む。画像データは、水平同期信号(HSYN
C)に同期するライン毎に走査線が表され、各走査線上
での画素毎の画像データが、画素クロック信号に同期し
て取込まれる。画素クロック信号は、水平同期信号(H
SYNC)に基づいて生成される。垂直同期信号(VS
YNC)は、フィールドまたはフレームの開始タイミン
グを示す。
【0024】データ制御部3は、映像信号取込み部2に
よって取込まれた複数の映像信号の画像データを、順に
読出して画像メモリ10に出力する。映像信号取込み部
2には、複数の映像信号からの画像データが同一のタイ
ミングで並列に取込まれ、データ制御部3は取込まれた
複数の映像信号からの画像データを、取込んだ次の周期
内にシリアルに読出して出力する。
【0025】画像メモリ10は、複数の映像信号毎にメ
モリ領域を分割して、データ制御部3からシリアルに送
出される画像データを記憶する。エリアナンバーレジス
タ5は、画像メモリ10上のどのメモリ領域に画像デー
タを格納するかを決定する。このレジスタは、取込まれ
る映像信号の数だけ存在し、各映像信号毎に任意の値を
CPU11が設定する。
【0026】ラインカウンタ6は、垂直同期信号(VS
YNC)毎にクリアされ、水平同期信号(HSYNC)
毎に映像信号の走査線数を数える。ピクセルカウンタ7
は、映像信号の1走査線毎に、ライン内部での画素数を
計数する。
【0027】アドレスマルチプレクサ8は、ラインカウ
ンタ6、ピクセルカウンタ7およびエリアナンバーレジ
スタ5の値から、画像メモリ10に画像データを格納す
るためのアドレス信号を生成する。画像メモリ10にE
DO−DRAMを使用するときには、ロウアドレスとカ
ラムアドレスとに分けてマルチプレックス方式でアドレ
スを生成する。データ制御部3は、同一の画素につい
て、複数の映像信号からの画像データを順次送出するの
で、エリアナンバーレジスタ5からのデータを下位のカ
ラムアドレス側に割当て、高速ページモードでのアクセ
スを有効に活用する。
【0028】メモリ制御部9は、画像メモリ10に使用
するEDO−DRAMを動作させるための制御信号を生
成し、データ制御部3やアドレスマルチプレクサ8に対
する制御信号も生成する。
【0029】画像メモリ10は、複数の映像信号から取
込まれる画像データを、各映像信号毎に分けて複数の作
業用メモリ領域に格納することができるとともに、CP
U11の作業用メモリ領域としてのアクセスも可能であ
る。CPU11は、作業用メモリ領域として、1フィー
ルドまたは1フレーム分毎に画像メモリ10をアクセス
するためのアドレス信号を発生する。CPU11から発
生されるアドレス信号は、アドレス共通化手段としての
アドレスマルチプレクサ8を介して、画像アドレス発生
手段4から発生されるアドレス信号と共通化して、画像
メモリ10に与えられる。
【0030】図2は、図1の画像処理装置1によって複
数の映像信号が画像メモリ10に取込まれるタイミング
の概要を示す。複数の映像信号は、たとえばカラー画像
を表すR,G,B成分の各色の画像データであり、ある
いは複数の観測点の情報を同時に取込む画像データであ
る。1フィールドまたはフレームの開始タイミングは、
垂直同期信号(VSYNC)によって表され、複数の走
査線のタイミングは水平同期信号(HSYNC)によっ
て表される。VSYNCおよびHSYNCを除く他の部
分は、時間軸を拡大して示す。各画素は、映像信号取込
み部2内部で水平同期信号(HSYNC)に基づいて生
成される画素クロック信号PCLOCKに同期して取込
まれる。各画素は、たとえば8ビットのデジタルデータ
で表される。各映像信号は、8ビットのデジタルデータ
が並列に入力され、たとえば4画素分(n,n+1,n
+2,n+3)で32ビット分のデータが取込まれる。
4画素を取込む領域の単位とすると、取込みの周期は画
素クロック信号PCLOCKの4倍となる。ここで、走
査線のライン数は512であり、各走査線が512の画
素によって構成される場合を想定する。画像メモリ10
の容量が4Mバイトであり、ビット幅が32ビットであ
ると、512×512=256Kバイトの作業用メモリ
を、16ブロック分設けることができる。
【0031】データ制御部3は、前述の4画素による領
域毎の取込み周期を、映像信号取込み部2によって取込
まれる映像信号の数の分だけ拡大した周期内で、該取込
み周期を映像信号の数で分割した周期以上に速い転送ク
ロック信号TCLOCKに同期して、元の映像信号R,
G,B毎に画像データ(n,n+1,n+2,n+3)
を順次読出して画像メモリ10に格納させる。エリアナ
ンバーレジスタ5の切換えも転送信号TCLOCKに同
期して行われ、元の映像信号毎に異なる作業用メモリ領
域に画像データの格納が行われる。映像信号取込み部2
では、画像データ(n,n+1,n+2,n+3)の転
送の間に、次の領域の画像データ(n+4,n+5,n
+6,n+7)を取込む。
【0032】以下、図1の画像処理装置1で、NTSC
信号を対象とし、同時に4チャネルの画像データを映像
信号として取込み、1画素あたりの分解能を8ビットと
する場合の動作について説明する。図2に示すR,G,
B画像データは、3チャネル分の映像信号に相当してい
る。
【0033】CPU11は、予め映像信号0〜3に対
応するエリアナンバーレジスタ5に格納したい画像メモ
リ10上の作業用メモリ領域の値を、0〜15の範囲で
設定しておく。 映像信号取込み部2は、VSYNCおよびHSYNC
の基準信号からフィールドの開始や有効ラインの開始等
の映像信号を取込むタイミングを検出する。有効なタイ
ミングを検出すると、その時点から所定の解像度に従っ
て、複数の映像信号の画像データを1フィールドまたは
1フレーム分自動的にサンプリングする。1画面が2フ
ィールドで1フレームを構成するインタレース方式で形
成され、有効画素が1フレームあたり512×480画
素であり、1フィールドあたり512×240画素であ
るとして、有効画素を取込む。 映像信号取込み部2は、4画素分の画像データをサン
プリングする毎に、7ビットのバイナリカウンタである
ピクセルカウンタ7をインクリメントする。同様にライ
ンの開始が検出される毎に、ピクセルカウンタ7をクリ
アすると同時に、9ビットのバイナリカウンタであるラ
インカウンタ6をインクリメントする。 データ制御部3は、4画素分の画像データが蓄積され
ると、メモリ制御部9にメモリ格納の指令を出す。4画
像分の画像データは、1チャネルあたり32ビットであ
り、4チャネルでは合計32ビット×4=128ビット
となる。メモリ制御部9は、アドレスマルチプレクサ8
に各チャネルの画像メモリのアドレスを生成させ、チャ
ネル0のデータを画像メモリ10に格納する。データ制
御部3は、チャネル0からチャネル3までの画像データ
を昇順に画像メモリ10に出力する。このようにして、
4画素毎に画像データを画像メモリ10に格納する。 以上説明したおよびの動作を、1フィールドまた
は1フレーム分の画像データを画像メモリ10に格納す
るまで繰返す。ただし、で4画素分の画像データを蓄
積している間に、先に蓄積されている4画素分の画像デ
ータのによる画像メモリ10への格納が行われる。
【0034】図3は、4Mバイトの画像メモリ10を2
2ビットのアドレス信号でアクセスする際のアドレス構
成を示す。図3(a)は映像信号同時取込みにおける画
像メモリのアドレス構成を示し、32ビット=4バイト
単位のアクセスとなるので、実際に発生されるアドレス
信号は、A−2からA−21までの20ビット分とな
る。図3(b)はCPU11や画像プロセッサから画像
メモリ10をアクセスする際のアドレス構成を示す。作
業用メモリ領域の情報を画像メモリ10のアドレスに含
めることによって、任意の作業用メモリ領域に画像デー
タを格納することが可能となる。また、図3(a)に示
すように、作業用メモリ領域の情報を、アドレス信号の
下位側のカラムアドレスに含めることによって、複数チ
ャネルの画像データを異なる作業用メモリ領域に格納す
ることが高速で可能になる。
【0035】一方、CPU11や画像プロセッサから画
像メモリ10をアクセスする場合、メモリ領域単位にア
クセス可能であり、かつ画素の並びに従って規則的にア
クセス可能なアドレス構成が要求される。図3(b)に
示すアドレス構成では、上位側のロウアドレスに、エリ
アナンバーレジスタ5からのメモリ領域を表すアドレス
成分に対応させ、下位のカラムアドレス側を規則的な画
素の並びに対応させているので、CPU11や画像プロ
セッサ側からのアクセスを判りやすく行うことができ
る。画像メモリ10に、アドレス信号をロウアドレスと
カラムアドレスとのマルチプレックス方式で与えるDR
AMを使用するときには、本実施形態では10ビットず
つ分けて与えることになる。
【0036】図4は、画像メモリ10として好適に使用
することができるEDO−DRAMでのメモリアクセス
のタイミングを示す。EDO−DRAMでは、RAS信
号に同期して上位側のロウアドレスを与えると、CAS
信号に同期して下位側のカラムアドレスで高速にアクセ
スを繰返すことができる。したがって、図3(a)に示
すように、映像信号の取込みの際には、エリアナンバー
レジスタ5からの値をカラムアドレスの下位側に割当
て、複数の映像信号間の切換えを高速に行うことができ
る。
【0037】図1に示す画像処理装置では、画像データ
の転送にCPU11が介入しないので、メインのデータ
バスを使用することがなく、システムの性能を向上させ
ることができる。また、画像メモリ10を作業用メモリ
領域として共通化することができるので、メモリICの
使用数が減少し、コストダウンを図ることができる。ま
た、複数種類のメモリICを使用することなく、かつ同
一機能の回路の冗長化を最小限に抑え、複数の映像信号
を同時に取込んで、コストダウンや省スペース化を図る
ことができる。
【0038】以上の説明では、画像メモリ10として、
EDO−DRAMを用いているけれども、また、画像メ
モリ10としては、SDRAMやSGRAMと表記され
る同期型のDRAMを用いたり、ラムバスDRAMなど
を用いて、一層の高速化を図ることもできる。また、D
RAMばかりではなく、スタチック動作を行うSRAM
を用いることもできる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、同一のタ
イミングで生成される複数の映像信号を同時に取込んで
メモリに記憶するとともに、画像処理手段ではメモリを
作業領域としても使用することができるので、映像信号
の取込み用のメモリと画像処理の作業用のメモリとを共
通化し、画像処理のために画像メモリから作業用メモリ
領域に画像データを転送する必要がなく、処理の負担を
軽減することができる。複数の映像信号は、同時に取込
んだ後、元の映像信号毎に順次読出してメモリに記憶す
ることができるので、冗長化を最小限に留めることがで
きる。メモリの共通化と冗長の低減とによって、回路規
模の増加に伴うコストアップを避け、転送処理の不要化
によって、画像処理時間の短縮化を図り、画像処理の性
能の向上を図ることができる。
【0040】また、メモリに複数の映像信号から取込ま
れる画像データを記憶する場合のアドレス信号の構成
と、画像処理手段がメモリに記憶されている画像データ
に対してアクセスを行う場合のアドレス信号の構成とを
変えて、それぞれに適した形式でメモリに対するアクセ
スを行うことができ、メモリを画像データの取込みと作
業領域とに共通化しても、効率よくアクセスすることが
できる。
【0041】また本発明によれば、メモリに記憶される
画像データのアドレスを、ラスタスキャン方式で1画面
を表す走査線の位置と各走査線上での画素の領域の位置
とに基づいて生成し、取込んだ画像データの記憶と、画
像処理手段による画像処理のためのアクセスとを判りや
すく行うことができる。
【0042】また本発明によれば、メモリとしてEDO
−DRAMを用いて、大容量でかつ高速のアクセスが可
能なように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の画像処理装置1の概略
的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像処理装置1の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図3】図1の画像処理装置1でのアドレス構成を示す
図である。
【図4】EDO−DRAMでのアクセスのためのタイム
チャートである。
【符号の説明】
1 画像処理装置 2 映像信号取込み部 3 データ制御部 4 画像アドレス発生手段 5 エリアナンバーレジスタ 6 ラインカウンタ 7 ピクセルカウンタ 8 アドレスマルチプレクサ 9 メモリ制御部 10 画像メモリ 11 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のタイミングで生成される複数の映
    像信号を同時に取込み、映像信号間で演算処理を施す画
    像処理装置において、 各演算処理毎に設けられ、共通の画素クロック信号に同
    期して、各映像信号によって生成される画面上で対応す
    る領域に属する画素を表す画像データを、それぞれ同時
    に取込む映像信号取込み部と、 映像信号取込み部によって取込まれた全部の映像信号か
    らの画像データを、該領域の取込みに要する周期の次の
    周期内に順次読出して送出するデータ制御部と、 映像信号取込み部が取込む画素の領域に対応する画素ア
    ドレス成分、およびデータ制御部が送出する画像データ
    の元となる映像信号に対応する映像アドレス成分をそれ
    ぞれ生成し、画素アドレス成分および映像アドレス成分
    を組合せてアドレス信号を発生する画像アドレス発生手
    段と、 データ制御部によって送出される画像データを、画像ア
    ドレス発生手段から発生されるアドレス信号に従って記
    憶するメモリと、 メモリを作業領域として、処理対象となる画素の領域と
    元の映像信号とを表すアドレス信号を与えて画像データ
    にアクセスし、演算処理を行う画像処理手段とを含み、 前記画像アドレス発生手段は、前記画素アドレス成分が
    上位側で前記映像アドレス成分が下位側となるように組
    合せてアドレス信号を発生し、 前記画像処理手段は、映像アドレス成分が上位側で画素
    アドレス成分が下位側となるように組合せてアドレス信
    号を発生し、 画像アドレス発生手段からのアドレス信号、および画像
    処理手段からのアドレス信号が入力され、前記メモリの
    アクセスに適合する形式のアドレス信号に共通化して該
    メモリに与えるアドレス共通化手段を、さらに含むこと
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記各映像信号は、複数の走査線と各走
    査線上の複数の画素とで1画面を表すラスタスキャン方
    式で画像を表し、 前記領域は、各走査線上での予め定める数の画素によっ
    て形成され、 1画面内での走査線の位置を計数するラインカウンタ
    と、 各走査線上での画素領域の位置を計数するピクセルカウ
    ンタとをさらに含み、 前記画像アドレス発生手段は、前記画素アドレス成分
    を、ラインカウンタの計数値とピクセルカウンタの計数
    値とを組合せて生成することを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリは、データ出力時間を伸長し
    ての高速ページモードのデータアクセスが可能なEDO
    −DRAMを用いて形成されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の画像処理装置。
JP37483999A 1999-12-28 1999-12-28 画像処理装置 Expired - Fee Related JP3382195B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37483999A JP3382195B2 (ja) 1999-12-28 1999-12-28 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37483999A JP3382195B2 (ja) 1999-12-28 1999-12-28 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001189906A JP2001189906A (ja) 2001-07-10
JP3382195B2 true JP3382195B2 (ja) 2003-03-04

Family

ID=18504522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37483999A Expired - Fee Related JP3382195B2 (ja) 1999-12-28 1999-12-28 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3382195B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110381322B (zh) * 2019-07-15 2023-03-14 腾讯科技(深圳)有限公司 视频流解码方法、装置、终端设备及存储介质
CN114640854A (zh) * 2022-03-09 2022-06-17 广西高重厚泽科技有限公司 一种多路视频流实时高速解码方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001189906A (ja) 2001-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6292692A (ja) 多重画像表示テレビジヨン受像機
US20020159656A1 (en) Image processing apparatus, image processing method and portable imaging apparatus
EP0466331A2 (en) Motion image difference detecting apparatus
JPH0432593B2 (ja)
US8462222B2 (en) Image processing method and device, and imaging apparatus using the image processing device
US6667773B1 (en) Apparatus and method for format converting video
US5627603A (en) Image processing apparatus utilizing a conventional signal processor to process high-definition electronic camera signals
JP3382195B2 (ja) 画像処理装置
JPH0468986A (ja) 動画像差検出装置
KR20050039626A (ko) 화소 배열 장치, 고체 촬상 장치 및 카메라
US20070030371A1 (en) Frame shuttering scheme for increased frame rate
JP3283607B2 (ja) 複数画面モード表示方法及びその装置
US6546156B1 (en) Image processing device
JP2000023033A (ja) 分割マルチ画面表示装置
JP2001177737A (ja) 画像データ同時化装置および方法
US5552836A (en) Image signal processing apparatus in which the ADC and/or the 1DHL have low power consumption during vertical blanking
JP2003101823A (ja) 画像データ領域指定方法及びディジタルカメラモジュール装置
US20030161015A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and image processing system
JP4489245B2 (ja) 画像処理装置とその制御方法
JP4132264B2 (ja) 画像信号処理回路
JP2805354B2 (ja) 画素欠陥補償システム
JP3283281B2 (ja) 画像入出力装置
JP2696855B2 (ja) 映像信号処理装置
JPH06124080A (ja) 大容量画像表示方法及びその装置
KR0183607B1 (ko) 다중 화상 데이타 캡쳐 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081220

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091220

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101220

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111220

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121220

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131220

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131220

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees