JP3381878B2 - 写真焼付露光制御方法 - Google Patents

写真焼付露光制御方法

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JP3381878B2
JP3381878B2 JP12752394A JP12752394A JP3381878B2 JP 3381878 B2 JP3381878 B2 JP 3381878B2 JP 12752394 A JP12752394 A JP 12752394A JP 12752394 A JP12752394 A JP 12752394A JP 3381878 B2 JP3381878 B2 JP 3381878B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレ測光で決めたND
フイルタを用いて、濃度が低いコマを写真焼付する写真
焼付露光制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大規模現像所では、写真処理を能率良く
行うために、50〜100本程度の写真フイルムを繋ぎ
合わせ、長尺化している。この長尺フイルムをフイルム
プロセサーに装填して現像処理してから、ノッチャー・
パンチャーにセットしてフイルム検定を行う。このノッ
チャー・パンチャーでは、自動的にコマ検出を行って各
コマを検定位置に順次セットする。この検定位置にセッ
トされたコマを観察し、写真焼付すべきかどうかを判定
する。写真焼付すべきものであると判定した場合には、
コマの中心線を通るフイルム側縁に半円形のノッチを形
成する。
【0003】次に、長尺フイルムをフイルムアナライザ
ー(スキャナーとも呼ばれている)に装填し、各コマを
測光位置に順次セットする。この測光位置には、イメー
ジセンサーが配置されており、コマの各点の透過濃度を
測定する。この各点の透過濃度を用い、最低濃度,最高
濃度,画面中心の平均透過濃度,画面周辺部の平均透過
濃度,画面上半分の平均透過濃度,画面下半分の平均透
過濃度等を求め、これらの特性値を利用してコマをシー
ン分類する。このシーン分類に応じて露光補正量を算出
する。この露光補正量は、紙テープ,磁気テープ,LS
Iカード等の記憶媒体に書き込まれる。
【0004】フイルムアナライザーを経た長尺フイルム
と記憶媒体とがオートプリンタに装填される。このオー
トプリンタでは、長尺フイルムの各コマをプリント位置
に順次自動的にセットしてから、画面全体の平均透過濃
度(以下、LATDという)を測定する。得られたLA
TDと記憶媒体から読み出した露光補正量とから焼付露
光時間を算出する。この焼付露光時間で、コマを写真ペ
ーパーに焼付露光する。そして長尺フイルムの全てのコ
マの写真焼付が終了すると、写真ペーパーはペーパー・
プロセサで現像処理され、その後カッターで1枚のプリ
ント写真に切り離される。
【0005】カラーネガフイルムの場合には、カラーイ
メージセンサーが用いられ、コマの各点の3原色、すな
わち赤色,緑色,青色が測定される。この3色の平均値
(グレイ濃度)を用いて、シーン分類する。このシーン
分類に基づいて、3色の露光補正量が算出される。オー
トプリンタでは、3個のセンサーで、赤色,緑色,青色
についてLATDを測定する。この3色のLATDと、
3色の露光補正量とから、各色の焼付露光時間が算出さ
れる。各色の焼付露光時間の制御は、ブラックシャッタ
と赤色カットフイルタ(シアンフイルタ),緑色カット
フイルタ(マゼンタフイルタ),青色カットフイルタ
(イエローフイルタ)とを用い、ブラックシャッタのオ
ープン後に、ある色の焼付露光時間が経過したときに、
対応するカットフイルタを焼付光路に挿入する。
【0006】焼付露光時間はコマのLATDに関係して
いるから、LATDが低い露光アンダーコマでは、焼付
露光時間が数十msとかなり短くなる。このように焼付
露光時間が短い場合には、ブラックシャッタ又はカット
フイルタの作動遅れの影響が顕著となり、適正な焼付露
光制御を行うことができない。そこで、露光アンダーコ
マの焼付露光時間を適当な時間にするために、発光強度
が小さい焼付光源が用いられる。この発光強度が小さい
焼付光源の場合には、適正露光コマや露光オーバーコマ
に対しては焼付露光時間が長くなり、写真焼付を高速で
行うことができなくなる。
【0007】このような問題に対処するために、特公昭
59ー7374号公報に記載されているように、発光強
度の大きな焼付光源を使用し、露光アンダーコマに対し
ては、NDフイルタを使用して焼付露光時間を長くする
方法が知られている。この写真焼付露光制御方法では、
まず、写真焼付すべきコマをプリント位置にセットし
て、このコマのLATDを色毎に算出する。次に、3色
のLATDのうち最低値がノーマルコントロールネガの
透過濃度よりも低い場合、すなわち露光アンダーコマに
対しては、それらの差に応じて、写真焼付時に使用する
NDフイルタの濃度を求める。この濃度を持ったNDフ
イルタを焼付光路に挿入してから、露光アンダーコマの
焼付露光を開始する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】NDフイルタは、退色
やゴミの付着による経時変化で、濃度が低下するが、従
来の方法では、変化前のNDフイルタ濃度を使用して焼
付露光時間を算出しているから、経時変化の影響によっ
て適正な露光制御を行うことができなかった。また、プ
リント位置においてコマを測光してからNDフイルタの
濃度を決めているので、NDフイルタの焼付光路への挿
入を待たないと写真焼付を開始することができず、した
がって写真焼付を高速で行うことができなかった。
【0009】本発明は、NDフイルタの経時変化を考慮
して焼付露光時間を決定することにより、高精度の露光
制御をすることができる写真焼付露光制御方法を提供す
ることを目的とするものである。本発明は、写真焼付を
高速で行うことができる写真焼付露光制御方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した写真焼付露光制御方法は、複数
の写真フイルムを接合した長尺フイルムをフイルムアナ
ライザに装填し、この長尺フイルムの各コマをプレ測光
位置に順次セットして、コマの各点をプレ測光して露光
補正量を算出するとともに、プレ測光で得たLATDが
基準値よりも小さい低LATDコマに対しては、写真焼
付時に使用するNDフイルタの濃度を決定し、このND
フイルタ濃度及び露光補正量とを記憶媒体に書き込んで
おき、次に記憶媒体と長尺フイルムとをオートプリンタ
に装填し、長尺フイルムのコマをプリント位置にセット
する直前に、低LATDコマに対しては、記憶媒体から
読み出したNDフイルタ濃度に基づいて所定のNDフイ
ルタを焼付光源とプリント位置との間に挿入し、このN
Dフイルタを通して低LATDコマのLATDを測定
し、そして低LATDコマ以外の場合には、NDフイル
タを用いることなくLATDを測定し、得られたLAT
Dと記憶媒体から読み出した露光補正量とから焼付露光
時間を算出し、この焼付露光時間のもとで、プリント位
置にセットされたコマを写真ペーパーに焼付露光するよ
うにしたものである。
【0011】請求項2に記載した写真焼付露光制御方法
は、複数の写真フイルムを接合した長尺フイルムを搬送
しながら、各コマをプレ測光位置でプレ測光し、このプ
レ測光で得たLATDが基準値よりも小さい低LATD
コマに対しては、写真焼付時に使用するNDフイルタの
濃度を決定し、この低LATDコマがプリント位置にセ
ットされる直前に、予め決めた濃度を持ったNDフイル
タを焼付光源とプリント位置との間に挿入し、次にプリ
ント位置にセットされた低LATDコマを測光してLA
TDを求め、そして低LATDコマ以外ではNDフイル
タを用いることなくLATDを測定し、得られたLAT
Dから焼付露光時間を算出し、この焼付露光時間のもと
でプリント位置にセットされたコマを写真ペーパーに焼
付露光するようにしたものである。
【0012】NDフイルタ濃度は、プレ測光で得たLA
TDと基準値との差から決められる。また、カラー写真
フイルムの場合には、赤色,緑色,青色のLATDのう
ちの最小値を用い、この最小値が基準値よりも小さいと
きに低LATDコマであると判定する。基準値として
は、オートプリンタの条件設定に用いるノーマルコント
ロールネガの透過濃度が用いられる。この場合には、低
LATDコマは露光アンダーコマである。
【0013】
【作用】プレ測光によって、写真焼付で使用するNDフ
イルタの濃度を決めておき、プリント位置にセットする
直前にNDフイルタを焼付光路に挿入するから、NDフ
イルタのセッティング時間が不要となり、その分高速で
写真焼付を行うことができる。また、NDフイルタを通
して測光するから、NDフイルタの経時変化の影響を受
けることがない。
【0014】
【実施例】長尺フイルム11は、周知のように、フイル
ムプロセサーで現像処理されてから、ノッチャー・パン
チャーによるフイルム検定を受ける。このフイルム検定
では、写真焼付すべきかどうかの判定と、ノッチの形成
とが行われる。このノッチは、写真焼付すべきことを表
すとともに、コマの中心線を表す。
【0015】図1に示すように、フイルム検定が行われ
た長尺フイルム11は、フイルムアナライザー10にセ
ットされる。この長尺フイルム11は、供給リール12
から1コマずつ引き出され、ノッチが形成されたコマが
プレ測光位置に自動的にセットされる。このプレ測光位
置の上方には、白色光源13とミキシングボックス14
とが配置され、また下方にはコマの周囲をマスキングす
るフイルムマスク15が配置されている。プレ測光位置
で測光されたコマは、巻取リール16に巻き取られる。
【0016】レンズ18は、プレ測光位置にセットされ
たコマをカラーイメージセンサー19の撮像面に結像さ
せる。このカラーイメージセンサー19は、マトリクス
に配置された複数のピクセルと、これらの上に配置した
モザイクフイルタとから構成されている。このモザイク
フイルタによって、赤色ピクセル,緑色ピクセル,青色
ピクセルに分けられる。この交互に並んだマトリクスの
うち、3×3のピクセルによって、1個の測定点(1画
素)が測定される。1個の測定点を測定するときには、
同じ色の3個のピクセルの信号電荷を加算して読み出す
ことで、擬似的に3原色分解測光する。
【0017】カラーイメージセンサー19は、各点の赤
色,緑色,青色の3色信号を演算部20に送る。この演
算部20は、信号を対数変換することで、各点の透過濃
度(厳密には透過濃度に比例した値)を色毎に算出す
る。また、演算部20は、各点の3色濃度の平均値(グ
レイ濃度)を求め、これから最低濃度,最高濃度,予め
決めたエリア内の平均透過濃度等の特性値を算出する。
このエリアとしては、例えば画面の全体,上半分,下半
分,画面の中央,画面の周辺,画面の左半分,画面の右
半分等がある。
【0018】演算部20は、これらの特性値からシーン
を分類し、各シーン毎に用意された演算式を用いて、L
ATDに対する露光補正量を色毎に算出する。また、各
色のLATDの最低値が基準値よりも小さい低LATD
コマに対しては、この基準値と最低値との差から、写真
焼付時に使用するNDフイルタの濃度を決定する。これ
らの露光補正量,NDフイルタ濃度は、LSIカードラ
イター21でLSIカード22に書き込まれる。
【0019】この実施例では、ノーマルコントロールネ
ガ(標準コマ)の透過濃度を基準値として用いているか
ら、低LATDコマは、露光アンダーコマである。この
透過濃度と最低値との差から、NDフイルタ濃度を決め
ている。このノーマルコントロールネガは、プリンタの
条件設定に用いられる目玉ネガと呼ばれており、カラー
ペーパーに適正露光を与えてから現像したものである。
【0020】フイルムアナライザー10によるプレ測光
が終了した長尺フイルム11と、LSIカード22は、
白色減色方式のオートプリンタ25にセットされる。こ
のオートプリンタ25では、長尺フイルム11を供給リ
ール26から引き出し、各コマをプリント位置にセット
する。このプリント位置には、フイルムマスク27とフ
イルム圧板28とが配置され、メイン測光時及び写真焼
付時にフイルム圧板28がソレノイドで駆動され、写真
焼付すべきコマの周囲をフイルムマスク27に押しつけ
る。
【0021】白色光源29とプリント位置を結ぶ焼付光
路33には、NDフイルタユニット30,カットフイル
タユニット31,ミキンシングボックス32とが配置さ
れている。NDフイルタユニット30は、透過濃度が異
なった複数のNDフイルタを備え、これらが単独又は組
み合わせて使用される。この実施例では、透過濃度が
「0.1」のNDフイルタ30a,透過濃度が「0.
2」のNDフイルタ30b,透過濃度が「0.4」のN
Dフイルタ30cが用いられ、透過濃度を「0」から
「0.7」の間で「0.1」ずつ変化させることができ
る。
【0022】NDフイルタユニット30は、LSIカー
ド22から読み出したNDフイルタ濃度に基づいて、露
光アンダーコマがプリント位置に向けて搬送される間
に、所望のNDフイルタが焼付光路33にセットされ
る。ノーマルコントロールネガの透過濃度(ノーマル透
過濃度)と同じLATDを持った適正露光コマや、ノー
マル透過濃度よりも高いLATDを持った露光オーバー
コマに対しては、いずれのNDフイルタも焼付光路33
に挿入されない。
【0023】カットフイルタユニット31は、青色光の
透過を阻止するための青色カットフイルタ31a,緑色
光の透過を阻止するための緑色カットフイルタ31b,
赤色光の透過を阻止するための赤色カットフイルタ31
cとを備え、対応する色の露光を終了させるときに焼付
光路33に挿入される。
【0024】プリント位置にセットされたコマは、レン
ズ35,測光センサー36とからなる測光部でLATD
が色毎に測定され、演算部37に送られる。この演算部
37は、各色のLATDと、LSIカード22から読み
出した各色の露光補正量とにより、次式の演算式を用い
て各色の露光時間をそれぞれ算出する。
【0025】
【数1】Ti=TNi×10(Di-DNi) ×10DAi
【0026】ここで、各記号は次の通りである。 i :青色,緑色,赤色のいずれか1つを表す Ti :写真焼付すべきコマの焼付露光時間 TNi :ノーマルコントロールネガの焼付露光時間 Di :写真焼付すべきコマのLATD DNi :ノーマルコントロールネガの透過濃度 DAi :露光補正量
【0027】露光アンダーコマでは、NDフイルタを通
してDiを測光するため、得られたDiは、次の式で表
される。
【0028】
【数2】Di= Di’+DFi − ΔDFi
【0029】ここで、各記号は次の通りである。 Di’ :NDフイルタを通さないで測定したときのL
ATD DFi :NDフイルタの初期濃度 ΔDFi:NDフイルタの経時変化による低下濃度
【0030】従来では、NDフイルタを通さないで露光
アンダーコマのLATDを測光し、得られたDi’とD
FiとからDiを求めているから、DiがΔDFiだけ
大きな値となってしまう。
【0031】プリント位置にセットされたコマは、算出
した各色毎の露光時間Tiのもとで、焼付レンズ38を
通してカラーペーパー39に焼付露光される。焼付露光
後に、カラーペーパー39は1コマ分送られて巻取リー
ル40に巻き取られる。この焼付レンズ38の下方に
は、露光を開始するためのブラックシャッタ41が配置
されている。
【0032】コントローラ42は、NDフイルタユニッ
ト30,カットフイルタユニット31,ブラックシャッ
タ41等の各部を制御する。LSIカードリーダ43
は、露光補正量やNDフイルタ濃度等を記憶したLSI
カード22がセットされる。なお、符号44はペーパー
マスクであり、符号45はペーパー圧板である。
【0033】次に上記実施例の作用について、図2を参
照して簡単に説明する。長尺フイルム11とLSIカー
ド22は、フイルムアナライザー10にセットされる。
プレ測光位置にセットされたコマは、カラーイメージセ
ンサー19で各点が測定され、演算部20に送られて各
種の特性値が抽出される。これらの特性値に基づいて露
光補正量DAiが算出される。これとともに、3色のL
ATDのうちの最低値が、予め決められているノーマル
コントロールネガの透過濃度よりも小さい露光アンダー
コマに対しては、露光時間を長くするためにNDフイル
タの濃度が決定される。このNDフイルタの濃度は、ノ
ーマルコントロールネガの透過濃度と最低値との差であ
る。なお、この差は、小数点以下第1位が「0.1」と
なるように四捨五入される。また、使用可能なNDフイ
ルタの最高濃度は、「0.7」であるから、差が「0.
7」を越える場合は、「0.7」にリミットされる。
【0034】フイルムアナライザ10によるプレ測光が
終了した長尺フイルム11とLSIカード22は、オー
トプリンタ25にセットされる。この長尺フイルム11
は、1コマずつ引き出されてプリント位置にセットされ
る。各コマがプリント位置にセットされる間に、LSI
カード22から露光補正量とNDフイルタ濃度とが読み
出される。コントローラ42は、露光アンダーコマに対
しては、NDフイルタ濃度に応じてNDフイルタの組み
合わせを決定する。そして、NDフイルタユニット30
を駆動して、必要なNDフイルタを焼付光路33に挿入
する。
【0035】適正露光コマ又は露光オーバーコマは、プ
リント位置にセットされると、フイルム圧板28,ペー
パー圧板45とで長尺フイルム11とカラーペーパー3
9とをそれぞれプリント面と露光面とに押圧してから,
測光センサー36によるメイン測光が開始され、赤色,
緑色,青色のLATDが算出される。この3色のLAT
Dと3色の露光補正量とを用い、前述した式から3色の
焼付露光時間Tiを算出する。
【0036】焼付露光時間の算出後に、コントローラ4
2は、ブラックシャッタ41を焼付光路33から退避さ
せ、プリント位置にセットされたコマをカラーペーパー
39に投影する。そして、例えば青色の露光時間が経過
すると、コントローラ42は青色カットフイルタ31a
を焼付光路33に挿入して、青色光の露光を終了させ
る。このようにして、3種類のカットフイルタ31a〜
31cの全てが焼付光路33に挿入されると、ブラック
シャッタ41が閉じる。
【0037】ブラックシャッタ41が閉じると、カット
フイルタユニット31が作動して、カットフイルタを焼
付光路33から退避させる。再び、長尺フイルム11と
カラーペーパー39の搬送が行われ、次のコマの写真焼
付が開始される。
【0038】露光アンダーコマでは、プリント位置への
搬送中に、NDフイルタのセットが行われる。そして、
NDフイルタを通して3色のLATDが測定される。も
し、NDフイルタに経時変化があると、この経時変化し
た状態で3色のLATDが測定されるから、この濃度低
下に応じて各色のLATDの値が小さくなり、焼付露光
時間が短くなる。したがって、NDフイルタの経時変化
が、LATDの測定時に補正されるから、適正な焼付露
光時間を算出することができる。
【0039】この露光アンダーコマでは、NDフイルタ
を入れたままで、焼付露光を開始する。そして、ブラッ
クシャッタ41が閉じて焼付露光が終了すると、NDフ
イルタやカットフイルタを焼付光路33から退避され
る。
【0040】図3は、プレ測光部を有するオートプリン
タを示すものである。このオートプリンタは、実質的に
フイルムアナライザーを組み込んだ形態であるので、図
1と同じ部分には同じ符号を付してある。長尺フイルム
11の各コマは、プレ測光位置でプレ測光され、露光補
正量とNDフイルタ濃度が決定される。プレ測光済みの
コマがプリント位置の1コマ手前からプリント位置に向
かって搬送される間に、露光アンダーコマに対しては、
NDフイルタ濃度に応じてNDフイルタが焼付光路33
に挿入される。図1に示す実施例と同様に、LATDの
測光,焼付露光時間の演算を行ってから、ブラックシャ
ッタを開いて焼付露光を開始する。
【0041】NDフイルタは、3色のLATDの最低値
とノーマルコントロールネガのグレイ濃度との差から決
めているが、3色のLATDの最低値の代わりに、3色
のLATDの平均値、すなわちグレイのLATDを用い
てもよい。また、3色の露光補正量には、色補正の外に
濃度補正も含まれているが、これらを分離して濃度補正
量と色補正量としてもよい。更に、3色を同じ量だけ補
正する濃度補正量だけを求めてもよい。
【0042】上記実施例では、基準値としてノーマルコ
ントロールネガの透過濃度を用い、この基準値よりも小
さいLATDを持った露光アンダーコマに対してNDフ
イルタを使用している。しかし、この基準値は、焼付光
源との相対関係から決まるものである。したがって、発
光強度が強い焼付光源を用いた場合には、基準値を高く
することができるので、ノーマルコントロールネガの透
過濃度と同じLATDを持った適正露光コマや、これよ
りも多少大き目のLATDを持った露光オーバーコマに
対しても、NDフイルタを使用して測光及び焼付露光を
してもよい。
【0043】また、オートプリンタが1種類のNDフイ
ルタしか持っていない場合には、フイルタ濃度としては
NDフイルタを使用するかどうかの情報が用いられる。
更に、複数のNDフイルタを組み合わせて使用する場合
は、NDフイルタ濃度としてNDフイルタの組合せを表
す情報を用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、プレ測光によって求めたLATDが基準値よりも
小さい低LATDコマに対しては、焼付露光時間を延長
するためのNDフイルタの濃度を決定し、この低LAT
Dコマをプリント位置にセットする間に、予め決定され
た濃度のNDフイルタを焼付光路にセットするから、写
真焼付を高速で行うことができる。また、写真焼付で使
用するNDフイルタを通してメイン測光するから、ND
フイルタの経時変化の影響を是正し、適正な焼付露光時
間を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する写真焼付システムの概略図で
ある。
【図2】オートプリンタの作動を示すタイミングチャー
トである。
【図3】プレ測光部を設けたオートプリンタを示す概略
図である。
【符号の説明】 10 フイルムアナライザー 11 長尺フイルム 19 カラーイメージセンサー 25 オートプリンタ 30 NDフイルタ 31 カットフイルタユニット 36 測光センサー 39 カラーペーパー 41 ブラックシャッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−179139(JP,A) 特開 平4−58241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/00 - 27/80

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の写真フイルムを接合した長尺フイ
    ルムをフイルムアナライザーに装填し、この長尺フイル
    ムの各コマをプレ測光位置に順次セットして、コマの各
    点をプレ測光して露光補正量を算出するとともに、プレ
    測光で得たLATDが基準値よりも小さい低LATDコ
    マに対しては、写真焼付時に使用するNDフイルタの濃
    度を決定し、このNDフイルタ濃度及び露光補正量とを
    記憶媒体に書き込み、次に記憶媒体と長尺フイルムとを
    オートプリンタに装填し、長尺フイルムのコマをプリン
    ト位置にセットする直前に、低LATDコマに対して
    は、記憶媒体から読み出したNDフイルタ濃度に基づい
    て所定のNDフイルタを焼付光源とプリント位置との間
    に挿入し、このNDフイルタを通して低LATDコマの
    LATDを測定し、そして低LATDコマ以外の場合に
    は、NDフイルタを用いることなくLATDを測定し、
    得られたLATDと記憶媒体から読み出した露光補正量
    とから焼付露光時間を算出し、この焼付露光時間のもと
    で、プリント位置にセットされたコマを写真ペーパーに
    焼付露光することを特徴とする写真焼付露光制御方法。
  2. 【請求項2】 複数の写真フイルムを接合した長尺フイ
    ルムを搬送しながら、各コマをプレ測光位置でプレ測光
    し、このプレ測光で得たLATDが基準値よりも小さい
    低LATDコマに対しては、写真焼付時に使用するND
    フイルタの濃度を決定し、この低LATDコマがプリン
    ト位置にセットされる直前に、予め決めた濃度を持った
    NDフイルタを焼付光源とプリント位置との間に挿入
    し、次にプリント位置にセットされた低LATDコマを
    測光してLATDを求め、そして低LATDコマ以外で
    はNDフイルタを用いることなくLATDを測定し、得
    られたLATDから焼付露光時間を算出し、この焼付露
    光時間のもとでプリント位置にセットされたコマを写真
    ペーパーに焼付露光することを特徴とする写真焼付露光
    制御方法。
  3. 【請求項3】 前記NDフイルタ濃度は、プレ測光で得
    たLATDと基準値との差から決めることを特徴とする
    請求項1又は2記載の写真焼付露光制御方法。
  4. 【請求項4】 前記写真フイルムはカラー写真フイルム
    であり、赤色,緑色,青色のLATDのうちの最小値を
    用い、この最小値が基準値よりも小さいときに低LAT
    Dコマと判定することを特徴とする請求項3記載の写真
    焼付露光制御方法。
  5. 【請求項5】 前記基準値は、オートプリンタの条件設
    定に用いるノーマルコントロールネガの透過濃度であ
    り、前記低LATDコマは露光アンダーコマであること
    を特徴とする請求項4記載の写真焼付露光制御方法。
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