JP3381108B2 - デュアルゲート型電界効果トランジスタ - Google Patents
デュアルゲート型電界効果トランジスタInfo
- Publication number
- JP3381108B2 JP3381108B2 JP31550594A JP31550594A JP3381108B2 JP 3381108 B2 JP3381108 B2 JP 3381108B2 JP 31550594 A JP31550594 A JP 31550594A JP 31550594 A JP31550594 A JP 31550594A JP 3381108 B2 JP3381108 B2 JP 3381108B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- electrode
- gate electrode
- wiring
- source
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デュアルゲート型電
界効果トランジスタに関する。
界効果トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のデュアルゲート型電界効果
トランジスタ(以下「デュアルゲートFET」とい
う。)の一例を示す。このデュアルゲートFETは保護
ダイオード内蔵型のものである。
トランジスタ(以下「デュアルゲートFET」とい
う。)の一例を示す。このデュアルゲートFETは保護
ダイオード内蔵型のものである。
【0003】図4に示すように、この従来のデュアルゲ
ートFETにおいては、図示省略した半絶縁性GaAs
基板中にn型チャネル層101が設けられている。符号
102は第1のゲート電極、103は第2のゲート電極
を示す。この第1のゲート電極102は、n型チャネル
層101上にあって実質的なゲート電極として機能する
動作部102a、配線部102bおよびパッド部102
cから成る。同様に、第2のゲート電極103は、n型
チャネル層101上にあって実質的なゲート電極として
機能する動作部103a、配線部103bおよびパッド
部103cから成る。これらの第1のゲート電極102
の動作部102aおよび第2のゲート電極103の動作
部103aはそれぞれn型チャネル層101とショット
キー接触している。
ートFETにおいては、図示省略した半絶縁性GaAs
基板中にn型チャネル層101が設けられている。符号
102は第1のゲート電極、103は第2のゲート電極
を示す。この第1のゲート電極102は、n型チャネル
層101上にあって実質的なゲート電極として機能する
動作部102a、配線部102bおよびパッド部102
cから成る。同様に、第2のゲート電極103は、n型
チャネル層101上にあって実質的なゲート電極として
機能する動作部103a、配線部103bおよびパッド
部103cから成る。これらの第1のゲート電極102
の動作部102aおよび第2のゲート電極103の動作
部103aはそれぞれn型チャネル層101とショット
キー接触している。
【0004】符号104はソース電極、105はドレイ
ン電極を示す。これらのソース電極104およびドレイ
ン電極105はn型チャネル層101とオーミック接触
している。符号106はソース配線を示す。このソース
配線106は、図示省略した層間絶縁膜に形成されたコ
ンタクトホールCを介してソース電極104と接続され
ている。ここで、このソース配線106は、図4におけ
る第1のゲート電極102のパッド部102cの左側の
一辺に隣接する部分を通ってソース電極104と接続す
ることも可能であるが、この場合にはその引き回しが多
くなり、チップサイズの増大につながるので、これを防
止するために、第1のゲート電極102の配線部102
bと交差して設けられ、コンタクトホールCを介してソ
ース電極104と接続される。そして、この交差部にお
いては、ソース配線106が第1のゲート電極102の
配線部102bの上方を横切る構造となっている。
ン電極を示す。これらのソース電極104およびドレイ
ン電極105はn型チャネル層101とオーミック接触
している。符号106はソース配線を示す。このソース
配線106は、図示省略した層間絶縁膜に形成されたコ
ンタクトホールCを介してソース電極104と接続され
ている。ここで、このソース配線106は、図4におけ
る第1のゲート電極102のパッド部102cの左側の
一辺に隣接する部分を通ってソース電極104と接続す
ることも可能であるが、この場合にはその引き回しが多
くなり、チップサイズの増大につながるので、これを防
止するために、第1のゲート電極102の配線部102
bと交差して設けられ、コンタクトホールCを介してソ
ース電極104と接続される。そして、この交差部にお
いては、ソース配線106が第1のゲート電極102の
配線部102bの上方を横切る構造となっている。
【0005】符号107、108、109、110はボ
ンディング用のパッドを示す。これらのパッド107、
108、109、110は、それぞれ第1のゲート電極
102、第2のゲート電極103、ソース電極104お
よびドレイン電極105の上に設けられている。
ンディング用のパッドを示す。これらのパッド107、
108、109、110は、それぞれ第1のゲート電極
102、第2のゲート電極103、ソース電極104お
よびドレイン電極105の上に設けられている。
【0006】第1のゲート電極102のパッド部102
cの図4中上側の一辺の近傍にはn型領域111、p型
領域112およびn型領域113が順次隣接して設けら
れ、p型領域112およびn型領域111により一つの
pn接合ダイオードが構成され、p型領域112および
n型領域113によりこのpn接合ダイオードと逆方向
のもう一つのpn接合ダイオードが構成されている。そ
して、n型領域111に第1のゲート電極102のパッ
ド部102cがオーミック接触し、n型領域113にソ
ース配線106がオーミック接触している。これらのp
n接合ダイオードにより、第1のゲート電極102とソ
ース電極104との間の保護ダイオードが構成されてい
る。同様に、第2のゲート電極103のパッド部103
cの図4中上側の一辺の近傍にn型領域114、p型領
域115およびn型領域116が順次隣接して設けら
れ、p型領域115およびn型領域114により一つの
pn接合ダイオードが構成され、p型領域115および
n型領域116によりこのpn接合ダイオードと逆方向
のもう一つのpn接合ダイオードが構成されている。そ
して、n型領域114に第2のゲート電極103のパッ
ド部103cがオーミック接触し、n型領域116にソ
ース配線106がオーミック接触している。これらのp
n接合ダイオードにより、第2のゲート電極103とソ
ース電極104との間の保護ダイオードが構成されてい
る。
cの図4中上側の一辺の近傍にはn型領域111、p型
領域112およびn型領域113が順次隣接して設けら
れ、p型領域112およびn型領域111により一つの
pn接合ダイオードが構成され、p型領域112および
n型領域113によりこのpn接合ダイオードと逆方向
のもう一つのpn接合ダイオードが構成されている。そ
して、n型領域111に第1のゲート電極102のパッ
ド部102cがオーミック接触し、n型領域113にソ
ース配線106がオーミック接触している。これらのp
n接合ダイオードにより、第1のゲート電極102とソ
ース電極104との間の保護ダイオードが構成されてい
る。同様に、第2のゲート電極103のパッド部103
cの図4中上側の一辺の近傍にn型領域114、p型領
域115およびn型領域116が順次隣接して設けら
れ、p型領域115およびn型領域114により一つの
pn接合ダイオードが構成され、p型領域115および
n型領域116によりこのpn接合ダイオードと逆方向
のもう一つのpn接合ダイオードが構成されている。そ
して、n型領域114に第2のゲート電極103のパッ
ド部103cがオーミック接触し、n型領域116にソ
ース配線106がオーミック接触している。これらのp
n接合ダイオードにより、第2のゲート電極103とソ
ース電極104との間の保護ダイオードが構成されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のデュアルゲートFETにおいては、電極や配線な
どの形成のために最低でも、第1のゲート電極102お
よび第2のゲート電極103用のゲート電極材料とソー
ス電極104およびドレイン電極105用のオーミック
電極材料とソース配線106およびパッド107、10
8、109、110用の材料との三種類の材料が必要で
あり、従ってその製造には電極や配線などの形成だけで
もこれらの三種類の材料の加工が必要である。このた
め、この従来のデュアルゲートFETは、製造工程が多
く、製造コストが高いという問題があった。
従来のデュアルゲートFETにおいては、電極や配線な
どの形成のために最低でも、第1のゲート電極102お
よび第2のゲート電極103用のゲート電極材料とソー
ス電極104およびドレイン電極105用のオーミック
電極材料とソース配線106およびパッド107、10
8、109、110用の材料との三種類の材料が必要で
あり、従ってその製造には電極や配線などの形成だけで
もこれらの三種類の材料の加工が必要である。このた
め、この従来のデュアルゲートFETは、製造工程が多
く、製造コストが高いという問題があった。
【0008】この問題は、図5に示すように、第1のゲ
ート電極102がくし型ゲート電極であり、第1のゲー
ト電極102とソース配線106とが互いに交差して配
置される従来のデュアルゲートFETの他の例において
も、同様に存在する。なお、図5において、C1 、C2
は図示省略した層間絶縁膜に形成されたコンタクトホー
ルを示し、これらのコンタクトホールC1 、C2 を介し
てソース配線106がソース電極104と接続されてい
る。また、このデュアルゲートFETは保護ダイオード
を内蔵しないものである。
ート電極102がくし型ゲート電極であり、第1のゲー
ト電極102とソース配線106とが互いに交差して配
置される従来のデュアルゲートFETの他の例において
も、同様に存在する。なお、図5において、C1 、C2
は図示省略した層間絶縁膜に形成されたコンタクトホー
ルを示し、これらのコンタクトホールC1 、C2 を介し
てソース配線106がソース電極104と接続されてい
る。また、このデュアルゲートFETは保護ダイオード
を内蔵しないものである。
【0009】従って、この発明の目的は、製造コストが
安価なデュアルゲート型電界効果トランジスタを提供す
ることにある。
安価なデュアルゲート型電界効果トランジスタを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、第1のゲート電極および第2のゲート
電極を有するデュアルゲート型電界効果トランジスタに
おいて、ソース電極およびドレイン電極が同一のオーミ
ック電極材料により同時に形成され、 ソース電極はチャ
ネル層の外側に延在する配線部を有し、この配線部はソ
ース配線と接続され、かつこの配線部の上方をゲート配
線が横切り、 ソース配線およびゲート配線は第1のゲー
ト電極および第2のゲート電極とともに同一のゲート電
極材料により同時に形成されたことを特徴とするもので
ある。
に、この発明は、第1のゲート電極および第2のゲート
電極を有するデュアルゲート型電界効果トランジスタに
おいて、ソース電極およびドレイン電極が同一のオーミ
ック電極材料により同時に形成され、 ソース電極はチャ
ネル層の外側に延在する配線部を有し、この配線部はソ
ース配線と接続され、かつこの配線部の上方をゲート配
線が横切り、 ソース配線およびゲート配線は第1のゲー
ト電極および第2のゲート電極とともに同一のゲート電
極材料により同時に形成されたことを特徴とするもので
ある。
【0011】この発明において、典型的には、ゲート配
線は、第1のゲート電極のゲート配線である。
線は、第1のゲート電極のゲート配線である。
【0012】この発明の一実施形態においては、ゲート
配線は、第1のゲート電極および第2のゲート電極とと
もに同一のゲート電極材料により同時に形成されたもの
である。
配線は、第1のゲート電極および第2のゲート電極とと
もに同一のゲート電極材料により同時に形成されたもの
である。
【0013】この発明の他の一実施形態において、第1
のゲート電極、第2のゲート電極、ソース電極用のボン
ディングパッドおよびドレイン電極用のボンディングパ
ッドは、同一のゲート電極材料により同時に形成された
ものである。
のゲート電極、第2のゲート電極、ソース電極用のボン
ディングパッドおよびドレイン電極用のボンディングパ
ッドは、同一のゲート電極材料により同時に形成された
ものである。
【0014】この発明の好適な一実施形態においては、
オーミック電極材料は順次積層されたAuGe膜とNi
膜とAu膜とから成る多層構造を有し、Au膜の膜厚は
100nm以上である。
オーミック電極材料は順次積層されたAuGe膜とNi
膜とAu膜とから成る多層構造を有し、Au膜の膜厚は
100nm以上である。
【0015】この発明において、デュアルゲート型電界
効果トランジスタは、典型的には金属−半導体電界効果
トランジスタ(MESFET)であるが、そのほかに例
えば接合型電界効果トランジスタ(JFET)であって
もよい。
効果トランジスタは、典型的には金属−半導体電界効果
トランジスタ(MESFET)であるが、そのほかに例
えば接合型電界効果トランジスタ(JFET)であって
もよい。
【0016】
【作用】上述のように構成されたこの発明によるデュア
ルゲート型電界効果トランジスタによれば、ソース電極
およびドレイン電極を同一のオーミック電極材料により
同時に形成し、第1のゲート電極、第2のゲート電極、
ソース配線およびゲート配線を同一のゲート電極材料に
より同時に形成するので、電極や配線などの形成のため
に最低でも、第1のゲート電極および第2のゲート電極
用のゲート電極材料とソース電極およびドレイン電極用
のオーミック電極材料とソース配線およびパッド用の材
料との三種類の材料が必要であった上述の従来のデュア
ルゲート型電界効果トランジスタに比べて、電極や配線
などの形成のために必要な材料が一種類減り、その分だ
け電極や配線などの加工の工程も減る。このため、その
分だけ製造工程を簡略化することができ、製造コストの
低減を図ることができる。
ルゲート型電界効果トランジスタによれば、ソース電極
およびドレイン電極を同一のオーミック電極材料により
同時に形成し、第1のゲート電極、第2のゲート電極、
ソース配線およびゲート配線を同一のゲート電極材料に
より同時に形成するので、電極や配線などの形成のため
に最低でも、第1のゲート電極および第2のゲート電極
用のゲート電極材料とソース電極およびドレイン電極用
のオーミック電極材料とソース配線およびパッド用の材
料との三種類の材料が必要であった上述の従来のデュア
ルゲート型電界効果トランジスタに比べて、電極や配線
などの形成のために必要な材料が一種類減り、その分だ
け電極や配線などの加工の工程も減る。このため、その
分だけ製造工程を簡略化することができ、製造コストの
低減を図ることができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。図1、図2および図3はこの発明
の一実施例によるデュアルゲートFETを示す。ここ
で、図1はこのデュアルゲートFETの平面図、図2は
図1のII−II線に沿っての拡大断面図、図3は図1
のIII−III線に沿っての拡大断面図である。この
デュアルゲートFETは保護ダイオード内蔵型のもので
ある。
照しながら説明する。図1、図2および図3はこの発明
の一実施例によるデュアルゲートFETを示す。ここ
で、図1はこのデュアルゲートFETの平面図、図2は
図1のII−II線に沿っての拡大断面図、図3は図1
のIII−III線に沿っての拡大断面図である。この
デュアルゲートFETは保護ダイオード内蔵型のもので
ある。
【0018】図1、図2および図3に示すように、この
実施例によるデュアルゲートFETにおいては、半絶縁
性GaAs基板1中にn型チャネル層2が設けられてい
る。符号3は第1のゲート電極、4は第2のゲート電極
を示す。これらの第1のゲート電極3および第2のゲー
ト電極4は同一のゲート電極材料によって形成されてい
る。この第1のゲート電極3は、n型チャネル層2上に
あって実質的なゲート電極として機能する動作部3a、
配線部3bおよびパッド部3cから成る。同様に、第2
のゲート電極4は、n型チャネル層2上にあって実質的
なゲート電極として機能する動作部4a、配線部4bお
よびパッド部4cから成る。これらの第1のゲート電極
3の動作部3aおよび第2のゲート電極4の動作部4a
は、それぞれ後述の層間絶縁膜8に形成されたコンタク
トホール8a、8bを介してn型チャネル層2とショッ
トキー接触している。
実施例によるデュアルゲートFETにおいては、半絶縁
性GaAs基板1中にn型チャネル層2が設けられてい
る。符号3は第1のゲート電極、4は第2のゲート電極
を示す。これらの第1のゲート電極3および第2のゲー
ト電極4は同一のゲート電極材料によって形成されてい
る。この第1のゲート電極3は、n型チャネル層2上に
あって実質的なゲート電極として機能する動作部3a、
配線部3bおよびパッド部3cから成る。同様に、第2
のゲート電極4は、n型チャネル層2上にあって実質的
なゲート電極として機能する動作部4a、配線部4bお
よびパッド部4cから成る。これらの第1のゲート電極
3の動作部3aおよび第2のゲート電極4の動作部4a
は、それぞれ後述の層間絶縁膜8に形成されたコンタク
トホール8a、8bを介してn型チャネル層2とショッ
トキー接触している。
【0019】符号5はソース電極、6はドレイン電極を
示す。これらのソース電極5およびドレイン電極6は同
一のオーミック電極材料によって形成されている。ま
た、これらのソース電極5およびドレイン電極6はn型
チャネル層2とオーミック接触している。ここで、ソー
ス電極5は、n型チャネル層2の外側に半絶縁性GaA
s基板1上を延在する配線部5aを有する。第1のゲー
ト電極3の配線部3bは、このソース電極5の配線部5
aの上方を横切るようにして、この配線部5aと交差し
て設けられている。符号7はソース配線を示す。このソ
ース配線7は、例えば窒化シリコン(SiNx )膜や二
酸化シリコン(SiO2 )膜のような層間絶縁膜8に形
成されたコンタクトホール8cを介してソース電極5の
配線部5aと接続されている。このソース配線7は、第
1のゲート電極3および第2のゲート電極4と同一のゲ
ート電極材料により形成されている。
示す。これらのソース電極5およびドレイン電極6は同
一のオーミック電極材料によって形成されている。ま
た、これらのソース電極5およびドレイン電極6はn型
チャネル層2とオーミック接触している。ここで、ソー
ス電極5は、n型チャネル層2の外側に半絶縁性GaA
s基板1上を延在する配線部5aを有する。第1のゲー
ト電極3の配線部3bは、このソース電極5の配線部5
aの上方を横切るようにして、この配線部5aと交差し
て設けられている。符号7はソース配線を示す。このソ
ース配線7は、例えば窒化シリコン(SiNx )膜や二
酸化シリコン(SiO2 )膜のような層間絶縁膜8に形
成されたコンタクトホール8cを介してソース電極5の
配線部5aと接続されている。このソース配線7は、第
1のゲート電極3および第2のゲート電極4と同一のゲ
ート電極材料により形成されている。
【0020】符号9、10はボンディング用のパッドを
示す。これらのパッド9、10は、それぞれソース電極
5およびドレイン電極6の上に設けられている。これら
のパッド9、10は、第1のゲート電極3および第2の
ゲート電極4と同一のゲート電極材料により形成されて
いる。
示す。これらのパッド9、10は、それぞれソース電極
5およびドレイン電極6の上に設けられている。これら
のパッド9、10は、第1のゲート電極3および第2の
ゲート電極4と同一のゲート電極材料により形成されて
いる。
【0021】この場合、第1のゲート電極3の配線部3
bとソース電極5の配線部5aとの交差部の近傍の長さ
Lの部分においては、この配線部5aの上にパッド9も
ソース配線7も設けられていない。言い換えれば、この
長さLの部分における第1のゲート電極3の配線部3b
の下側の部分は、オーミック電極材料により形成された
ソース電極5の配線部5aだけで形成されている。ここ
で、この長さLは、典型的には15μm程度である。
bとソース電極5の配線部5aとの交差部の近傍の長さ
Lの部分においては、この配線部5aの上にパッド9も
ソース配線7も設けられていない。言い換えれば、この
長さLの部分における第1のゲート電極3の配線部3b
の下側の部分は、オーミック電極材料により形成された
ソース電極5の配線部5aだけで形成されている。ここ
で、この長さLは、典型的には15μm程度である。
【0022】第1のゲート電極3のパッド部3cの図1
中上側の一辺の近傍には、n型領域11、p型領域12
およびn型領域13が順次隣接して設けられ、p型領域
12およびn型領域11により一つのpn接合ダイオー
ドが構成され、p型領域12およびn型領域13により
このpn接合ダイオードと逆方向のもう一つのpn接合
ダイオードが構成されている。そして、n型領域11に
第1のゲート電極3のパッド部3cがオーミック接触
し、n型領域13にソース配線7がオーミック接触して
いる。これらのpn接合ダイオードにより、第1のゲー
ト電極3とソース電極5との間の保護ダイオードが構成
されている。同様に、第2のゲート電極4のパッド部4
cの図1中上側の一辺の近傍にn型領域14、p型領域
15およびn型領域16が順次隣接して設けられ、p型
領域15およびn型領域14により一つのpn接合ダイ
オードが構成され、p型領域15およびn型領域16に
よりこのpn接合ダイオードと逆方向のもう一つのpn
接合ダイオードが構成されている。そして、n型領域1
4に第2のゲート電極4のパッド部4cがオーミック接
触し、n型領域16にソース配線7がオーミック接触し
ている。これらのpn接合ダイオードにより、第2のゲ
ート電極4とソース電極5との間の保護ダイオードが構
成されている。
中上側の一辺の近傍には、n型領域11、p型領域12
およびn型領域13が順次隣接して設けられ、p型領域
12およびn型領域11により一つのpn接合ダイオー
ドが構成され、p型領域12およびn型領域13により
このpn接合ダイオードと逆方向のもう一つのpn接合
ダイオードが構成されている。そして、n型領域11に
第1のゲート電極3のパッド部3cがオーミック接触
し、n型領域13にソース配線7がオーミック接触して
いる。これらのpn接合ダイオードにより、第1のゲー
ト電極3とソース電極5との間の保護ダイオードが構成
されている。同様に、第2のゲート電極4のパッド部4
cの図1中上側の一辺の近傍にn型領域14、p型領域
15およびn型領域16が順次隣接して設けられ、p型
領域15およびn型領域14により一つのpn接合ダイ
オードが構成され、p型領域15およびn型領域16に
よりこのpn接合ダイオードと逆方向のもう一つのpn
接合ダイオードが構成されている。そして、n型領域1
4に第2のゲート電極4のパッド部4cがオーミック接
触し、n型領域16にソース配線7がオーミック接触し
ている。これらのpn接合ダイオードにより、第2のゲ
ート電極4とソース電極5との間の保護ダイオードが構
成されている。
【0023】符号17は、例えばSiNx 膜やSiO2
膜のようなパッシベーション膜を示す。このパッシベー
ション膜17のうち、第1のゲート電極3のパッド部3
c、第2のゲート電極4のパッド部4c、ソース電極5
およびドレイン電極6に対するボンディング部に対応す
る部分は開口されている。
膜のようなパッシベーション膜を示す。このパッシベー
ション膜17のうち、第1のゲート電極3のパッド部3
c、第2のゲート電極4のパッド部4c、ソース電極5
およびドレイン電極6に対するボンディング部に対応す
る部分は開口されている。
【0024】この実施例においては、ソース電極5およ
びドレイン電極6用のオーミック電極材料として例えば
AuGe/Ni/Auを用いる。オーミック電極材料と
してこのAuGe/Ni/Auを用いる場合、ソース電
極5の配線部5aのうち、第1のゲート電極3の配線部
3bと交差する部分の近傍の、オーミック電極材料だけ
で形成されている部分の長さLは上述のように15μm
程度と短いので、この部分による配線抵抗の増加はあま
り大きくないが、この部分による配線抵抗の増加を小さ
くする観点からは、このAuGe/Ni/Auから成る
オーミック電極材料の最上層のAu膜の膜厚を100n
m以上とするのが好ましい。このようにオーミック電極
材料としてAuGe/Ni/Auを用いることにより、
ソース電極5およびドレイン電極6とn型チャネル層2
とのオーミック接触をとるために後に行われる合金化処
理(熱処理)によって合金化が生じても、GaAsに対
するAuの合金化率が小さいことにより最上層のAu膜
が残されて配線抵抗の低減に寄与し、この配線抵抗の低
減は最上層のAu膜の膜厚が大きいほど大きくなる。こ
のAuGe/Ni/Auの膜厚の一例を挙げると、Au
Ge膜は160nm、Ni膜は45nm、Au膜は20
0nmである。
びドレイン電極6用のオーミック電極材料として例えば
AuGe/Ni/Auを用いる。オーミック電極材料と
してこのAuGe/Ni/Auを用いる場合、ソース電
極5の配線部5aのうち、第1のゲート電極3の配線部
3bと交差する部分の近傍の、オーミック電極材料だけ
で形成されている部分の長さLは上述のように15μm
程度と短いので、この部分による配線抵抗の増加はあま
り大きくないが、この部分による配線抵抗の増加を小さ
くする観点からは、このAuGe/Ni/Auから成る
オーミック電極材料の最上層のAu膜の膜厚を100n
m以上とするのが好ましい。このようにオーミック電極
材料としてAuGe/Ni/Auを用いることにより、
ソース電極5およびドレイン電極6とn型チャネル層2
とのオーミック接触をとるために後に行われる合金化処
理(熱処理)によって合金化が生じても、GaAsに対
するAuの合金化率が小さいことにより最上層のAu膜
が残されて配線抵抗の低減に寄与し、この配線抵抗の低
減は最上層のAu膜の膜厚が大きいほど大きくなる。こ
のAuGe/Ni/Auの膜厚の一例を挙げると、Au
Ge膜は160nm、Ni膜は45nm、Au膜は20
0nmである。
【0025】一方、第1のゲート電極3および第2のゲ
ート電極4形成用のゲート電極材料としては、ソース電
極5上のパッド9、ドレイン電極6上のパッド10およ
びソース配線7もこのゲート電極材料により形成される
ため、FETのゲート特性を満足し、かつボンディング
も良好に行うことができるものが用いられ、具体的に
は、例えばTi/Pt/Auのような多層構造の材料が
用いられる。このTi/Pt/Auの膜厚の一例を挙げ
ると、Ti膜の膜厚は100nm、Pt膜の膜厚は10
0nm、Au膜の膜厚は400nmである。
ート電極4形成用のゲート電極材料としては、ソース電
極5上のパッド9、ドレイン電極6上のパッド10およ
びソース配線7もこのゲート電極材料により形成される
ため、FETのゲート特性を満足し、かつボンディング
も良好に行うことができるものが用いられ、具体的に
は、例えばTi/Pt/Auのような多層構造の材料が
用いられる。このTi/Pt/Auの膜厚の一例を挙げ
ると、Ti膜の膜厚は100nm、Pt膜の膜厚は10
0nm、Au膜の膜厚は400nmである。
【0026】以上のように、この実施例によれば、第1
のゲート電極3、第2のゲート電極4、ソース電極5上
のパッド9、ドレイン電極6上のパッド10およびソー
ス配線7は、いずれも同一のゲート電極材料により形成
されている。このため、この実施例においては、電極や
配線などの形成に必要な材料は、ソース電極5およびド
レイン電極6用のオーミック電極材料と第1のゲート電
極3、第2のゲート電極4、パッド9、パッド10およ
びソース配線7用の材料との二種類だけとなり、すでに
述べた従来のデュアルゲートFETに比べて一種類少な
い。このため、これらの電極や配線などの形成用の材料
の加工の工程も一回分少なくなり、その分だけ製造工程
の簡略化を図ることができる。これによって、デュアル
ゲートFETの製造コストの低減を図ることができる。
のゲート電極3、第2のゲート電極4、ソース電極5上
のパッド9、ドレイン電極6上のパッド10およびソー
ス配線7は、いずれも同一のゲート電極材料により形成
されている。このため、この実施例においては、電極や
配線などの形成に必要な材料は、ソース電極5およびド
レイン電極6用のオーミック電極材料と第1のゲート電
極3、第2のゲート電極4、パッド9、パッド10およ
びソース配線7用の材料との二種類だけとなり、すでに
述べた従来のデュアルゲートFETに比べて一種類少な
い。このため、これらの電極や配線などの形成用の材料
の加工の工程も一回分少なくなり、その分だけ製造工程
の簡略化を図ることができる。これによって、デュアル
ゲートFETの製造コストの低減を図ることができる。
【0027】以上、この発明の一実施例について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施例に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。
に説明したが、この発明は、上述の実施例に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。
【0028】例えば、この発明は、図5に示すような、
第1のゲート電極がくし型ゲート電極であるデュアルゲ
ートFETにおいて、各ユニットに分割されて設けられ
るソース電極間を連結するソース配線にも、同様に適用
することが可能である。
第1のゲート電極がくし型ゲート電極であるデュアルゲ
ートFETにおいて、各ユニットに分割されて設けられ
るソース電極間を連結するソース配線にも、同様に適用
することが可能である。
【0029】また、上述の一実施例によるデュアルゲー
トFETはMESFETであるが、この発明は、JFE
TによるデュアルゲートFETにも同様に適用すること
が可能である。
トFETはMESFETであるが、この発明は、JFE
TによるデュアルゲートFETにも同様に適用すること
が可能である。
【0030】さらに、上述の一実施例においては、n−
p−n構造の保護ダイオードを用いているが、保護ダイ
オードとしてはp−n−p構造のものを用いてもよい。
p−n構造の保護ダイオードを用いているが、保護ダイ
オードとしてはp−n−p構造のものを用いてもよい。
【0031】なお、この発明と同一の技術的思想は、単
一のゲート電極を有するFETに適用することも可能で
ある。
一のゲート電極を有するFETに適用することも可能で
ある。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるデ
ュアルゲート型電界効果トランジスタによれば、電極や
配線などの形成に必要な材料が二種類で済み、このため
従来に比べて製造コストを安価にすることができる。
ュアルゲート型電界効果トランジスタによれば、電極や
配線などの形成に必要な材料が二種類で済み、このため
従来に比べて製造コストを安価にすることができる。
【図1】この発明の一実施例によるデュアルゲートFE
Tの平面図である。
Tの平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿っての拡大断面図であ
る。
る。
【図3】図1のIII−III線に沿っての拡大断面図
である。
である。
【図4】従来のデュアルゲートFETの一例の平面図で
ある。
ある。
【図5】従来のデュアルゲートFETの他の一例の平面
図である。
図である。
【符号の説明】
1 半絶縁性GaAs基板
2 n型チャネル層
3 第1のゲート電極
3a 動作部
3b 配線部
3c パッド部
4 第2のゲート電極
4a 動作部
4b 配線部
4c パッド部
5 ソース電極
5a 配線部
6 ドレイン電極
7 ソース配線
9、10 パッド
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 29/80
H01L 29/812
H01L 21/336
Claims (3)
- 【請求項1】 第1のゲート電極および第2のゲート電
極を有するデュアルゲート型電界効果トランジスタにお
いて、ソース電極およびドレイン電極が同一のオーミック電極
材料により同時に形成され、 上記ソース電極はチャネル層の外側に延在する配線部を
有し、この配線部はソース配線と接続され、かつこの配
線部の上方をゲート配線が横切り、 上記ソース配線および上記ゲート配線は上記第1のゲー
ト電極および上記第2のゲート電極とともに同一のゲー
ト電極材料により同時に形成された ことを特徴とするデ
ュアルゲート型電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】 上記ゲート配線は上記第1のゲート電極
のゲート配線であることを特徴とする請求項1記載のデ
ュアルゲート型電界効果トランジスタ。 - 【請求項3】 上記第1のゲート電極、上記第2のゲー
ト電極、上記ゲート配線、上記ソース配線、ソース電極
用のボンディングパッドおよびドレイン電極用のボンデ
ィングパッドは同一のゲート電極材料により同時に形成
されたものであることを特徴とする請求項1記載のデュ
アルゲート型電界効果トランジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31550594A JP3381108B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | デュアルゲート型電界効果トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31550594A JP3381108B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | デュアルゲート型電界効果トランジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08153881A JPH08153881A (ja) | 1996-06-11 |
JP3381108B2 true JP3381108B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=18066169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31550594A Expired - Fee Related JP3381108B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | デュアルゲート型電界効果トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3381108B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP31550594A patent/JP3381108B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08153881A (ja) | 1996-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5652452A (en) | Semiconductor device with pluralities of gate electrodes | |
US20190019773A1 (en) | Semiconductor device including a buffer layer structure for reducing stress | |
EP0455483B1 (en) | Low parasitic FET topology for power and low noise GaAs FETs | |
US4663646A (en) | Gate array integrated circuit using Schottky-barrier FETs | |
JPH0324061B2 (ja) | ||
JP3381108B2 (ja) | デュアルゲート型電界効果トランジスタ | |
JP2000049169A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
KR930020746A (ko) | 화합물반도체 집적회로 및 그 제조방법 | |
JPH0714989A (ja) | 半導体集積回路装置およびその製造方法 | |
JPS62150869A (ja) | 化合物半導体装置 | |
JPH08203952A (ja) | 半導体装置 | |
JPH0719782B2 (ja) | 半導体装置の保護ダイオ−ド | |
JPH01102969A (ja) | 化合物半導体素子 | |
JP2876673B2 (ja) | 半導体メモリ | |
JP2549795B2 (ja) | 化合物半導体集積回路及びその製造方法 | |
JPS6122670A (ja) | 半導体素子 | |
JPS62274654A (ja) | 入力保護装置 | |
JPS61256665A (ja) | 半導体集積回路の入力保護装置 | |
JPH02103963A (ja) | 半導体装置 | |
JPH02299243A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JPH0786308A (ja) | 電界効果トランジスタ | |
JPH0666459B2 (ja) | 半導体装置 | |
JPH11176844A (ja) | 半導体装置 | |
JPH05136347A (ja) | 化合物半導体集積回路及びその製造方法 | |
JPH01134975A (ja) | 半導体集積回路装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |