JP3380312B2 - フッ素樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

フッ素樹脂発泡体の製造方法

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JP3380312B2 JP30174993A JP30174993A JP3380312B2 JP 3380312 B2 JP3380312 B2 JP 3380312B2 JP 30174993 A JP30174993 A JP 30174993A JP 30174993 A JP30174993 A JP 30174993A JP 3380312 B2 JP3380312 B2 JP 3380312B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は均一な微細気泡を有する
フッ素樹脂発泡体の製造方法に関するものである。更に
詳しく言えば、本発明は特に表面平滑性とクッション性
が要求される印刷版用クッション材、印刷機や複写機な
どの転写ロール材、配管や機器用のパッキング材、ガス
シール材、あるいは高周波絶縁性が要求されるコンピュ
ーターや通信回線などの高速通信用絶縁材、表面平滑性
と微小研磨粒の均一分散性が要求される精密研磨用の研
磨布、輻射エネルギーの遮断性が要求される屋上断熱防
水材や消防服用断熱材などに有用な微細気泡を有するフ
ッ素樹脂発泡体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、微細気泡を有するフッ素樹脂発泡
体としては種々のものが提案されている。例えば、特公
昭42−4947号公報にはポリテトラフルオロエチレ
ンの微粒子を焼結して得られる空孔率60%程度の多孔
体が開示されている。しかしながら、該多孔体はその製
法上、連続気泡体となるため電気絶縁性が一定したもの
が得られず、品質上の問題を有していた。また米国特許
第3868337号公報には低粘度のフッ素エラストマ
ーに加硫剤と発泡剤とを混合し、加圧下に加熱して得ら
れる発泡体が開示されている。しかしながら、該発泡体
は気泡が大きくかつエラストマーをベースとしているた
めに、柔らかすぎて用途が限定されるのを免れない。ま
た該発泡体はその製法として低粘度の素材を加硫剤によ
り架橋構造を生起せしめて樹脂粘度を上昇させつつ発泡
させるものであり本発明の如く加熱により高粘度から低
粘度に樹脂の粘弾性を制御しつつ発泡させる方法と本質
的に異なるものである。
【0003】熱可塑性フッ素樹脂の発泡体について種々
の製法が開示されているが、いずれも低倍発泡でその気
泡径は比較的大きなものであった。例えば、特開昭54
−41969号公報にはエチレン−テトラフルオロエチ
レン共重合体に該共重合体の溶融成形温度で分解する固
体状発泡剤を使用して得られる発泡体、特開昭57−1
23233号公報にはエチレン−塩化三フッ化エチレン
共重合体に気泡核剤と有効量の発泡剤を用いた発泡体、
特開昭59−11340号公報にはパーフルオロフッ素
樹脂に無機化合物を添加した発泡体の製法がそれぞれ開
示されているが、いずれもその発泡体の発泡倍率は2倍
前後で、化学発泡剤や無機の気泡核剤を使用するもので
あり、それらが発泡体に残存しフッ素樹脂本来の純粋性
を損なうものであった。また、米国特許第307258
3号公報にはテトラフルオロエチレン−パーフルオロ−
α−オレフィン共重合体に窒化ホウ素を気泡核剤として
用いてフルオロメタンで発泡させた発泡体が開示されて
いるが、該発泡体は平均気泡径が25〜75μmと小さ
いものの、発泡倍率はせいぜい2倍であって電気絶縁性
や断熱性に劣るという欠点があり、核剤が残査として発
泡体中に残存しフッ素樹脂としての純粋性が損なわれる
という難点があった。一方、特公平3−44575号公
報、特公平3−74696号公報には架橋処理した熱可
塑性フッ素樹脂に揮発性物理発泡剤を配合して加熱発泡
させた微細気泡を有する発泡体の製造方法が開示されて
いる。この製法では主として発泡剤にフッ化塩化炭化水
素を用いることにより気泡径90μm以下の発泡体を安
定して得ている。しかしながら、該発泡剤はオゾン層を
破壊するという点で好ましくなく全廃される予定のもの
である。ところで、現在発泡体の領域では発泡剤として
オゾン層保護の観点からオゾン破壊係数が零のフッ化炭
化水素に期待が集まっている。しかしながら、該フッ化
炭化水素は比較的フッ素樹脂との親和性が強い傾向にあ
るためか、該フッ化炭化水素を発泡剤として使用すると
気泡径が不均一で大きくなりがちで、安定して均一微細
な気泡を持つ発泡体を得ることが困難であり、独立気泡
率も低い傾向にあった。また、特開昭62−50340
号公報では特定のメルトフローレートを有するフッ素樹
脂であって0.1重量%未満の無機化合物を含む発泡体
が知られている。これによると発泡倍率はおよそ10倍
程度のものが得られるが平均気泡径が小さくとも300
μmであり微細気泡を得ることは困難であった。
【0004】また、発泡時に発泡剤以外の物質を共存さ
せて微細気泡を得る技術も従来知られている。例えば、
特公昭45−40420号公報、特公昭47−4295
9号公報、特公昭48−83158号公報、特公昭48
−84154号公報、特公昭49−40364号公報、
特公昭50−130866号公報、特公昭54−343
74号公報特公昭58−11531号公報、特公昭58
−136630号公報、特公昭60−31538号公
報、特公昭60−85919号公報、特公昭61−16
8634号公報など多数存在するが、いずれも共存物質
はタルク、クレー、マイカ、金属の酸化物、金属の炭酸
塩、ケイ酸塩、シラン化合物等の無機物の粉末、微粉末
であったりアゾジカルボン酸アミド、ステアリン酸塩、
安息香酸塩、有機過酸化物等の有機物であって、発泡体
中にこれらが残存して樹脂の純粋性を損なうほか、いず
れも基材の樹脂はポリオレフィンを対象としており、フ
ッ素樹脂に対する記載は見られない。特開平4−152
35号公報には架橋ポリオレフィンに気泡核形成剤とし
て不活性ガスや空気等のガス状核剤を用いて気泡径10
0μm以下の発泡体が開示されているが、架橋ポリオレ
フィンであってフッ素樹脂に関する記載は全く見られな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のフッ
素樹脂発泡体の製造方法が有する種々の欠点を改良する
と共に、オゾン層枯渇という近年の地球環境問題に端を
発したフッ化塩化炭化水素の全廃という状況下で、オゾ
ン破壊係数が小さいまたは零の発泡剤でも均一で微細な
気泡を有し高発泡倍率であるフッ素樹脂発泡体の製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。すなわち本発明は、熱可塑性フッ素樹脂発泡
体を揮発性物理発泡剤を用いて製造する方法において、
沸点が150℃以下で蒸発潜熱が7.0kcal/mo
le以上を有する化合物及び/または分子量が50以下
で沸点が20℃以下である無機ガスもしくは有機ガスを
該樹脂に対して少なくとも250ppm含有させて加熱
発泡させることを特徴とするフッ素樹脂発泡体の製造方
法である。以下本発明について詳細に説明する。
【0007】本発明において用いられる熱可塑性フッ素
樹脂としては、例えばモノフルオロエチレン、1、1−
ジフルオロエチレン、1、1、2−トリフルオロエチレ
ン、モノクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロ
エチレンなどのフルオロエチレン、ペンタフルオロプロ
ピレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロペン
テン−1などのフルオロ−α−オレフィン、トリフルオ
ロメチルパーフルオロビニルエーテル、パーフルオロエ
チルパーフルオロビニルエーテル、パーフルオロプロピ
ルパーフルオロビニルエーテルなどのフルオロアルキル
フルオロビニルエーテル、トリフルオロメチルビニルエ
ーテル、パーフルオロエチルビニルエーテル、パーフル
オロプロピルビニルエーテルなどのフルオロアルキルビ
ニルエーテルなどの中から選ばれた少なくとも1種のモ
ノマーを主成分として得られた含フッ素樹脂重合体が挙
げられる。
【0008】本発明で使用される熱可塑性フッ素樹脂の
例としては、ポリビニルフルオリド、ポリビニリデンフ
ルオリド、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体、プロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ビ
ニリデンフルオリド−テトラフルオロエチレン共重合
体、ビニリデンフルオリド−ペンタフルオロプロピレン
共重合体、ビニリデンフルオリド−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ビニリデン
フルオリド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ビニ
リデンフルオリド−パーフルオロメチルパーフルオロビ
ニルエーテル共重合体、ビニリデンフルオリド−パーフ
ルオロエチルパーフルオロビニルエーテル共重合体、ビ
ニリデンフルオリド−パーフルオロプロピルパーフルオ
ロビニルエーテル共重合体、エチレン−クロロトリフル
オロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パー
フルオロメチルパーフルオロビニルエーテル−ビニリデ
ンフルオリド共重合体、テトラフルオロエチレン−パー
フルオロエチルパーフルオロビニルエーテル−ビニリデ
ンフルオリド共重合体、テトラフルオロエチレン−パー
フルオロプロピルパーフルオロビニルエーテル−ビニリ
デンフルオリド共重合体などの分子鎖中に水素原子を含
有するフッ素樹脂、テトラフルオロエチレン−クロロト
リフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフルオロメ
チルパーフルオロビニルエーテル共重合体、テトラフル
オロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフルオ
ロエチルパーフルオロビニルエーテル共重合体、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフ
ルオロプロピルパーフルオロビニルエーテル共重合体、
テトラフルオロエチレン−パーフルオロメチルパーフル
オロビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン
−パーフルオロエチルパーフルオロビニルエーテル共重
合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロプロピル
パ−フルオロビニルエーテル共重合体、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルパーフルオロビニルエ
ーテル−(2−シアノテトラフルオロエチルオキシ)パ
ーフルオロプロピルパーフルオロビニルエーテル共重合
体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルパ
ーフルオロビニルエーテル−2−シアノパーフルオロエ
チルパーフルオロビニルエーテル共重合体、テトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルパーフルオロビニ
ルエーテル−3−クロロスルホニルパーフルオロプロピ
ルパーフルオロビニルエーテル共重合体などのフッ素樹
脂が挙げられる。これらのフッ素樹脂は、フッ素エラス
トマーとは異なりDSC分析で吸熱ピークを有する結晶
性の樹脂である。
【0009】本発明において使用される熱可塑性フッ素
樹脂は架橋処理をしても或いは架橋処理しなくてもよ
い。架橋処理する場合は該フッ素樹脂に電離性放射線、
例えばα線、β線、γ線、中性子線、加速粒子線、X
線、電子線等を空気中、真空中、あるいはアルゴン、ヘ
リウム、窒素などの不活性ガス中や水中において照射す
ることにより行われる。特に分子鎖中に水素原子を含有
するフッ素樹脂は電離性放射線の照射などにより容易に
架橋化され、均一な架橋構造を有するフッ素樹脂とな
り、機械的強度に優れ、かつ弾力性に富んだ高発泡倍率
の発泡体を形成し得るので特に有利である。架橋処理さ
れたフッ素樹脂の架橋度合いは、得られる発泡体の所望
性能、倍率、樹脂の種類に応じ適宜選択される。
【0010】本発明の発泡体はシート状、フィルム状、
繊維状の形態または射出、ブローまたは圧縮成形による
樹脂成形品等種々の形態で発泡させられる。本発明で用
いられる揮発性物理発泡剤としては、主として、クロロ
フルオロカ−ボン類を除いた揮発性物理発泡剤が用いら
れ、オゾン破壊係数が小さいまたは零のハイドロクロロ
フルオロカーボン類、ハイドロフルオロカーボン類、パ
ーフルオロカーボン類が単独または複数組み合わせて使
用される。地球環境問題を考慮すればハイドロフルオロ
カーボン類を使用することが好ましい。ハイドロクロロ
フルオロカーボン類の一例を挙げればモノクロロモノフ
ルオロメタン、モノクロロジフルオロメタン、ジクロロ
モノフルオロメタン、モノクロロモノフルオロエタン、
モノクロロジフルオロエタン、モノクロロトリフルオロ
エタン、モノクロロテトラフルオロエタン、ジクロロモ
ノフルオロエタン、ジクロロジフルオロエタン、ジクロ
ロトリフルオロエタン、トリクロロモノフルオロエタ
ン、トリクロロジフルオロエタンであり、ハイドロフル
オロカーボン類の一例を挙げれば、ペンタフルオロエタ
ン、テトラフルオロエタン、トリフルオロエタン、ジフ
ルオロエタン、フルオロエタン、トリフルオロメタン、
ジフルオロメタン、フルオロメタン等であり、パーフル
オロカーボン類の一例を挙げればパーフルオロシクロプ
ロパン、パーフルオロシクロブタン、パーフルオロシク
ロペンタン、テトラフルオロメタン、ヘキサフルオロエ
タン、パーフルオロプロパン、パーフルオロブタン、パ
ーフルオロペンタン、パーフルオロヘキサン、パーフル
オロヘプタン等である。またこれらを主成分とする他の
揮発性有機化合物、例えばプロパン、ブタン、ペンタン
や塩化メチル、塩化メチレン、塩化エチル、塩化エチレ
ン等との混合物として用いてもよい。また得られる発泡
体の発泡倍率、気泡の均一性、微細性、独立気泡性を勘
案して、上記の揮発性物理発泡剤にフッ素系アルコール
を添加してもよい。フッ素系アルコールの一例を挙げれ
ばトリフルオロエタノール、テトラフルオロプロパノー
ル、ペンタフルオロプロパノール等である。単独または
複数組み合わせて使用される物理発泡剤は使用される樹
脂の種類や発泡性、安全性、経済性を勘案して適宜選択
される。
【0011】本発明における発泡体の製造方法において
は上記の揮発性物理発泡剤をフッ素樹脂に含有せしめる
と共に沸点が150℃以下で蒸発潜熱が7.0kcal
/mole以上を有する化合物及び/または分子量が5
0以下で沸点が20℃以下である無機ガスもしくは有機
ガスを該樹脂に対して少なくとも250ppm含有させ
ることを特徴とする。
【0012】該化合物の沸点が150℃を越えたり、蒸
発潜熱が7.0kcal/mole未満であると加熱発
泡時に蒸発潜熱が有効に寄与しないためか独立気泡率が
低下する傾向にあり好ましくない。また、該無機ガスま
たは有機ガスは分子量が50以下、沸点が20℃以下で
あることが必要である。分子量が50より大きかった
り、沸点が20℃を越えるものは均一な気相を保ちにく
いためか、該樹脂に均等に含有させることができず、気
泡径の不均一、肥大化を来し好ましくない。本発明の製
造法において該化合物や該無機ガスもしくは有機ガスの
存在が発泡体の気泡径の微細化更には高独立気泡率化に
関与するメカニズムは必ずしも明らかではないが、該化
合物、該無機ガスまたは有機ガスは発泡剤が加熱により
発泡する現象の初期の段階において、気泡が発現する拠
点ときっかけを多くかつ均一に与える気泡核剤的役割を
果たし、樹脂中における発泡剤の局部的な凝集を防ぎ均
一に発泡剤を分散させる効果をもつと考えられる。更に
気泡成長時においては該化合物はその高い蒸発潜熱のた
め気泡膜の冷却・固化に有効に作用し、近隣に発生し同
時に成長している気泡との間で生じる気泡内ガス圧力の
差による気泡膜の破れ、それに伴う気泡間の合一を減少
させると思われる。また、該無機ガスまたは有機ガスは
無機微粉末、無機化合物のような無機固体や沸点の高い
有機物のように樹脂中に残存することがなく、残存物に
よる気泡膜の破れ、それに伴う気泡間の合一を招くこと
がない。その結果、揮発性物理発泡剤単独で発泡した時
に較べて気泡径が均一かつ微細で高独立気泡率の発泡体
が得られるものと考えられる。
【0013】本発明における該化合物の一例を挙げれば
水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−
プロパノール、n−ブタノール、トルエン、o−キシレ
ン、p−キシレン等であり、該無機ガスもしくは有機ガ
スの一例を挙げれば空気、窒素、二酸化炭素、ヘリウ
ム、ネオン、アルゴン、メタン、エタン、ジメチルエー
テルなどである。撥水性、撥油性を特徴とするフッ素樹
脂に対して、発泡時に該化合物、該無機ガスもしくは有
機ガスを共存させることにより均一微細で発泡倍率が高
くしかも高独立気泡率の発泡体が得られるということは
驚くべき発見であり、このような発想はこの分野では全
く新しいものである。
【0014】本発明の製造法においては発泡前のフッ素
樹脂に該化合物及び/または該無機ガスもしくは有機ガ
スを少なくとも250ppm含有せしめることが肝要で
ある。該化合物、該無機ガスまたは有機ガスの量が25
0ppmを下回ると発泡体の気泡が肥大化する傾向にあ
り、また独立気泡率が低下する傾向にあり好ましくな
い。フッ素樹脂中の該化合物、該無機または有機ガスの
量は好ましくは300ppm以上である。その上限は用
いられるフッ素樹脂の種類、揮発性物理発泡剤の種類や
該樹脂、該発泡剤、該化合物、該無機ガスまたは有機ガ
スの相互の親和性により自ずと決定される。なお、該化
合物、該無機または有機ガスの量の測定方法は該化合物
等の種類に応じて選ぶことができる。例えば、含有前の
重量と含有後の重量との比較により算出することによっ
て、水の場合にはカ−ルフィッシャ−水分率測定法を用
いること等によって、窒素の場合にはガスクロマトグラ
フィ−等を用いることによって含有量を測定できる。
【0015】フッ素樹脂中に該化合物、該無機ガスまた
は有機ガスを共存せしめることは、揮発性物理発泡剤を
該フッ素樹脂中に含浸する前後または同時に行われる。
実施態様の一例を示せば、例えば該化合物とフッ素樹脂
を所定の温度、時間浸漬して該化合物の該樹脂中の量が
所定量になるように調整した後、揮発性物理発泡剤に該
樹脂を所定の温度、時間接触させて、該樹脂を加熱発泡
させる含浸発泡方法や揮発性物理発泡剤に該樹脂を所定
の温度、時間接触させた後、該化合物の中に該樹脂を所
定の温度、時間浸漬して該化合物の該樹脂中の量が所定
量になるように調整して該樹脂を加熱発泡させる含浸発
泡方法や揮発性物理発泡剤と該化合物の所定量の混合物
中に該樹脂を所定の温度、時間接触させた後該樹脂を加
熱発泡させる含浸発泡方法がとられる。これらの含浸発
泡方法において、該樹脂と揮発性物理発泡剤の接触の方
法としては例を挙げれば揮発性物理発泡剤に該樹脂を浸
漬する方法や、該樹脂を圧力容器中で揮発性物理発泡剤
の蒸気雰囲気に曝す方法等が挙げられ、また、該樹脂中
の該化合物の量の調整には該化合物の蒸気雰囲気に曝す
方法を採ることもできる。通常該化合物を該樹脂中に含
浸せしめるに際しては、該樹脂の融点以下の温度が適用
され、含浸時間は含浸温度下での平衡含浸量になる時間
が設定される。以上の実施態様の一例に於いては、該化
合物に代えて該無機ガスまたは有機ガスを用いること
も、該化合物と該無機ガスまたは有機ガスの両方を用い
ることもできる。別の実施態様の一例を挙げれば、押出
成形機の出口側に設けられた注入装置から溶融した樹脂
に揮発性物理発泡剤と該化合物の所定量の混合物を圧入
して冷却しながら押出成形する押出発泡方法や、押出成
形機の出口側に設けられた注入装置から溶融した樹脂に
揮発性物理発泡剤を圧入した後該化合物を圧入して冷却
しながら押出成形する押出発泡方法や、揮発性物理発泡
剤と該化合物の圧入の順序を逆にした押出発泡方法があ
る。この場合に於いても該化合物の代わりに該無機ガス
または有機ガスを用いることも、該化合物と該無機ガス
または有機ガスの両方を用いることもできる。
【0016】本発明の製造方法において使用される揮発
性物理発泡剤の量は、該発泡剤を該樹脂中に含浸する際
の温度、時間及び発泡剤の組成、該発泡剤と樹脂との親
和性、更には得られる発泡体の発泡倍率、気泡径、独立
気泡率を勘案して適宜選択されるが通常フッ素樹脂10
0重量部に対して少なくとも1重量部使用される。1重
量部未満では発泡倍率が低くなり好ましくない。該発泡
剤を樹脂に含浸する温度は、押出発泡方法では樹脂の融
点以上でありその上限は得られる発泡体の気泡径、独立
気泡率などを勘案して適宜決定される。含浸発泡方法で
は樹脂の形状保持の観点から含浸温度は樹脂の融点以下
に設定され、通常20〜300℃、好ましくは25〜2
50℃、更に好ましくは30〜200℃が適用される。
含浸発泡方法における発泡剤の含浸時間は含浸せしめる
発泡剤の量により種々選択されるが通常適用される含浸
温度下で含浸量が平衡に達する時間が適用される。
【0017】本発明の製造方法においては発泡に際して
加熱される。この加熱は通常該樹脂の融点より50℃低
い温度から150℃高い温度までの範囲の温度に制御す
ることによって行われる。加熱温度が高すぎると発泡体
の独立気泡率が低下する傾向にあり、低すぎると充分な
発泡倍率が得られない。本発明の製造法によれば、得ら
れた発泡体の平均気泡径は90μm以下となる。気泡径
をこの範囲にすることで、表面平滑性、電気特性、機械
的強度、熱伝達抵抗などの諸特性のバランスのよい発泡
体が得られ実用上有用である。さらにこの発泡体の気泡
断面を露出させた場合、気泡径の均一さ及び細かさの効
果による精密研磨布としての高い研磨能力を発揮する。
特に平均気泡径が1〜50μmの範囲の発泡体の断面は
表面精度および微小研磨粒の均一分散性の点で特に高い
研磨能力をもつ。
【0018】本発明の発泡体は、その発泡倍率が1.5
倍以上であることが必要であり、その上限は使用する樹
脂、発泡剤、該化合物、該無機ガスまたは有機ガスの種
類、使用量等によって自ずと決まってくるが、望ましく
は2.5倍〜30倍の範囲である。本発明の発泡体は表
層または内部層に未発泡層を有していてもよいし、特に
表層に存在する時は表面平滑性の面からその方が好まし
い場合がある。未発泡層は均一な厚みを有する必要はな
く、また厚さは特に限定されない。本発明でいう発泡倍
率とは発泡層と未発泡層の両者を総合して算出されるも
のである。1.5倍未満の発泡倍率では電気絶縁性や断
熱性能に劣る上に、圧縮回復率が低く、例えば繰り返し
圧縮変形を受ける印刷版用クッション材、転写ロール
材、研磨布材などの用途には好ましくない。とりわけ、
2.5〜30倍の範囲の発泡倍率では電気特性、断熱
性、圧縮回復率、繰り返し圧縮回復率、引っ張り強度、
引き裂き強度、圧縮永久歪などのバランスがとれていて
好ましい。
【0019】本発明のフッ素樹脂発泡体はその用途によ
り、シート状、フィルム状、糸状、筒状、棒状、板状な
どに成形され、また、顔料、充填材、補強材などを含有
させることも可能である。
【0020】
【実施例】以下に実施例を示すが本発明はこれら実施例
に限定されるものではない。なお、実施例中、水分量は
三菱化成製の「デジタル微量水分測定装置CA02」を
用いて、230℃で測定し、その他のガス等については
重量差から算出した。その他、実施例中の各測定値は次
のようにして求めた。 (1)発泡倍率 サンプルの重量と水浸法で求めた体積から計算した発泡
体の密度と樹脂の密度から次式により計算した。
【0021】発泡倍率=樹脂密度(g/cm3 )/発泡
体密度(g/cm3 ) (2)平均気泡径 サンプルの厚み断面を電子顕微鏡で観察し、ランダムに
選んだ20個以上の気泡の長径及び短径を測定し、これ
らの平均値で示した。 (3)フッ素樹脂の融点および融解開始温度 融点はASTM D3159−73に記載の方法で測定
し、融解開始温度はベースライン法により融解ピークの
立ち上がり開始点を求めその点の温度を開始温度とし
た。 (4)圧縮回復率 JIS K−6301に記載の圧縮試験法に準じ50%
圧縮歪を与え、荷重を除いた10分後の厚さを測定し次
式により求めた。 圧縮回復率=試験片の試験後の厚さ(mm)/試験片の
元の厚さ(mm) (5)引っ張り強度 JIS K6301に記載の方法に準じて測定した。 (6)表面熱伝達抵抗 発泡体シートを200×200mmの大きさに切断し、
その裏面と表面に熱電対を貼り付けASTM C236
に準じた方法によりサンプルを通じて流れる熱量Qa
(kcal/h)、高温側の空気温度(θH)及び高温側のサ
ンプル表面温度(θHS)を測定し次式により求めた。
【0022】 (7)絶縁破壊強度比 ASTM D149に記載の方法により、これに準じて
1kV/secで昇圧して絶縁破壊強さを測定し、次式
により基材樹脂との比を求めた。
【0023】 (8)表面平滑性 発泡体シートをレザー刃で綺麗に切断し、切断面を50
倍に拡大しランダムに選んだシート表面の断面を観察す
る。表面に接する直線と発泡体表面との最大距離とを測
定し以下の基準で評価した。
【0024】○:10μm以下 △:10μmより大きく50μm以下 ×:50μmより大きい
【0025】
【実施例1】フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(三菱油化、KYNAR#2850)を加
熱プレスにて厚さ1.1mmのシートに成形し、電子線
照射装置にて電子線を20Mradian照射し、架橋
処理した。得られた架橋シートのDSCによる融解開始
温度、およびピーク温度はそれぞれ116℃、150℃
であった。このシートを密閉容器に入れテトラフルオロ
エタンを圧入し、70℃で24時間含浸して、樹脂に対
して8.5重量部のテトラフルオロエタンを含有する発
泡性シートを得た。このシートを温度30℃、湿度95
%の雰囲気下に5時間放置し、水分率750ppm、テ
トラフルオロエタンの含浸量が樹脂に対して6.0重量
部になったものを190℃で80秒間加熱して発泡させ
た。得られた発泡体は表1に示す性質をもつものであっ
た。
【0026】
【実施例2】実施例1において発泡性シートを温度30
℃、湿度95%の雰囲気下に72時間放置し、水分率8
00ppm、テトラフルオロエタンの含浸量が樹脂に対
して3.3重量部とした以外は実施例1と同じ方法で発
泡体を得た。得られた発泡体は表1に示す性質をもつも
のであった。
【0027】
【実施例3】実施例1において密閉容器にテトラフルオ
ロエタンを圧入する際に、テトラフルオロエタンの水分
率を2800ppmに調製した以外は実施例1と同じ方
法で発泡体を得た。得られた発泡体は表1に示す性質を
もつものであった。
【0028】
【実施例4】実施例1において発泡性シートを30℃で
圧力26kg/cm2 の窒素ガス中に24時間放置し、
樹脂中の窒素濃度を550ppm、テトラフルオロエタ
ンの含浸量が樹脂に対して4.4重量部とし、これを実
施例1の温度、湿度雰囲気に5時間放置した以外は実施
例1と同じ方法で発泡体を得た。得られた発泡体は表1
に示す性質をもつものであった。
【0029】
【実施例5】実施例1で用いた樹脂と同じものを加熱プ
レスにて0.2mmの厚さのシートに成形し、電子線照
射装置にて電子線を10Mradian照射し、架橋処
理した。得られた架橋シートのDSCによる融解開始温
度及び、ピーク温度はそれぞれ116℃、150℃であ
った。このシートを密閉容器に入れテトラフルオロエタ
ンを圧入し、70℃で24時間含浸して樹脂に対して
7.0重量部のテトラフルオロエタンを含有する発泡性
シートを得た。このシートを温度6℃、湿度95%の雰
囲気下に5時間放置し、水分率470ppm、テトラフ
ルオロエタンの含浸量が樹脂に対して4.9重量部にな
ったものを190℃で15秒間加熱して発泡させた。得
られた発泡体は表1に示す性質をもつものであった。
【0030】
【実施例6】実施例5において密閉容器にテトラフルオ
ロエタンを圧入する際にテトラフルオロエタンの水分率
を2800ppmに調節し、実施例5と同条件にて含浸
させ水分率500ppm、テトラフルオロエタンの含浸
量が樹脂に対して6.4重量部である発泡性シートを得
た。これを実施例5と同じ条件で発泡させた。得られた
発泡体は表1に示す性質をもつものであった。
【0031】
【実施例7】実施例5で得られた発泡性シートを7℃の
水中に5時間浸漬し、水分率500ppm、テトラフル
オロエタンの含浸量が樹脂に対して4.8重量部とした
以外は実施例5と同じ方法にて発泡体を得た。この発泡
体は表1に示す性質をもつものであった。
【0032】
【実施例8】実施例5で得られた発泡性シートを室温で
圧力26kg/cm2 の窒素ガス中に24時間放置し、
樹脂中の窒素濃度550ppm、テトラフルオロエタン
の含浸量が樹脂に対して2.9重量部とし、実施例5と
同じ条件で発泡させ発泡体を得た。この発泡体は表1に
示す性質をもつものであった。
【0033】
【実施例9】実施例5で得られた架橋シートを室温で圧
力25kg/cm2 の窒素ガス中に80時間放置して樹
脂中の窒素濃度900pmとし、続いてこのシートを密
閉容器にいれテトラフルオロエタンを圧入し、75℃で
96時間含浸して樹脂に対してテトラフルオロエタンの
含浸量を7.5重量部とし、これを実施例5と同じ条件
で発泡させ発泡体を得た。この発泡体は表1に示す性質
をもつものであった。
【0034】
【実施例10】実施例5で得られた発泡性シートを室温
で圧力26kg/cm2 の窒素ガス中に24時間放置
し、樹脂中の窒素濃度550ppm、テトラフルオロエ
タンの含浸量が樹脂に対して2.9重量部とし、続いて
これを温度6℃、湿度95%の雰囲気下に5時間放置し
て水分率430ppm、テトラフルオロエタンの含浸量
が2.8重量部とした以外は実施例5と同じ条件で発泡
させ発泡体を得た。この発泡体は表1に示す性質をもつ
ものであった。
【0035】
【実施例11】実施例5において架橋処理しないこと以
外は実施例5と同じ方法で発泡体を得た。得られた発泡
体は表1に示す性質をもつものであった。
【0036】
【実施例12】実施例5で得られた架橋シートを75℃
に保温した圧力容器中にいれ、テトラフルオロエタンガ
スと空気の混合ガス(圧力比1:3)を封入して圧力2
0kg/cm2 とし、24時間含浸して樹脂中の空気含
有量が500ppm、テトラフルオロエタンの含浸量が
樹脂に対して1.5重量部とした以外は実施例5と同じ
方法で発泡体を得た。この発泡体は表1に示す性質をも
つものであった。
【0037】
【比較例1】実施例1において発泡性シートをそのま
ま、実施例1と同じ条件にて発泡させた。この発泡体は
表2に示す性質をもつものであった。
【0038】
【比較例2】実施例1において発泡性シートの放置雰囲
気湿度を25%にし、これによって水分率200ppm
とした以外は実施例1と同じ方法で発泡体を得た。この
発泡体は表2に示す性質をもつものであった。
【0039】
【比較例3】実施例5において発泡性シートをそのま
ま、実施例5と同じ条件にて発泡させた。この発泡体は
表2に示す性質をもつものであった。
【0040】
【比較例4】実施例5において発泡性シートを温度25
℃、湿度35%の雰囲気に5時間放置し、水分率200
ppm、テトラフルオロエタンの含浸量が樹脂に対して
2.5重量部とした以外は実施例5と同じ方法で発泡体
を得た。この発泡体は表2に示す性質をもつものであっ
た。
【0041】
【比較例5】比較例3において架橋処理しないこと以外
は比較例3と同じ方法で発泡体を得た。この発泡体は表
2に示す性質をもつものであった。
【0042】
【比較例6】実施例12において圧力容器にテトラフル
オロエタンガスのみを封入して圧力20kg/cm2
しテトラフルオロエタンの含浸量が樹脂に対して1.6
重量部とした以外は実施例11と同じ方法で発泡体を得
た。この発泡体は表2に示す性質をもつものであった。
【0043】
【比較例7】実施例1において得られた発泡性シートを
常温でジエチルエーテルの蒸気に曝してジエチルエーテ
ル(分子量74、沸点34℃、蒸発潜熱9.717kc
al/mole)の樹脂中の濃度が1000ppmとし
た以外は実施例1と同じ方法で発泡体を得た。この発泡
体は表2に示す性質をもつものであった。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、発泡時に沸点が150
℃以下で蒸発潜熱が7.0kcal/mole以上を有
する化合物及び/または分子量が50以下で沸点が20
℃以下である無機ガスまたは有機ガスを共存させること
で発泡剤としてオゾン破壊係数の小さいまたは零である
ハイドロクロロフルオロカーボン類、ハイドロフルオロ
カーボン類、パーフルオロカーボン類を使用することが
可能となる。このことは、近年のオゾン層保護に端を発
したオゾン破壊係数が大きいクロロフルオロカーボン類
全廃という状況において大きな効果をもたらすものであ
る。また、撥水性、撥油性を特徴とするフッ素樹脂に対
して、発泡時に該化合物、該無機ガスまたは有機ガスを
共存させることにより均一微細気泡を有し高発泡倍率、
高独立気泡率の発泡体が得られるという特徴を有する。
さらに、本発明によれば好ましい発泡剤としてはクロロ
フルオロカーボン類を用いていたのが実状であった従来
の製造法において、独立気泡率が低く、気泡径が不均一
で肥大化する傾向にあり、すでに述べたような発泡体を
安定して得ることが困難であるとされていたハイドロク
ロロフルオロカーボン類、ハイドロフルオロカーボン
類、パーフルオロカーボン類等を発泡剤に用いることが
可能になる。
【0047】また、本発明の製造法により得られる平均
気泡径90μm以下の均一な気泡を有し発泡倍率1.5
倍以上の範囲の高独立気泡率であるフッ素樹脂発泡体
は、その製法上、不純物などを含まないため基材の樹脂
の純粋性を欠くことがなく、また表面平滑性、電気特
性、機械的強度、圧縮回復率、断熱性、発泡体気泡断面
の高研磨性能等の諸特性に優れた有用な発泡体である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性フッ素樹脂発泡体を揮発性物理
    発泡剤を用いて製造する方法において、沸点が150℃
    以下で蒸発潜熱が7.0kcal/mole以上を有す
    る化合物及び/または分子量が50以下で沸点が20℃
    以下である無機ガスもしくは有機ガスを該樹脂に対して
    少なくとも250ppm含有させて加熱発泡させること
    を特徴とするフッ素樹脂発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 二酸化炭素または窒素を含有させること
    を特徴とする請求項1に記載のフッ素樹脂発泡体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 押出成形機を用いて発泡成形することを
    特徴とする請求項1または2に記載のフッ素樹脂発泡体
    の製造方法。
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