JP2615943B2 - フッ素ゴム発泡体シートの製造法 - Google Patents
フッ素ゴム発泡体シートの製造法Info
- Publication number
- JP2615943B2 JP2615943B2 JP63289968A JP28996888A JP2615943B2 JP 2615943 B2 JP2615943 B2 JP 2615943B2 JP 63289968 A JP63289968 A JP 63289968A JP 28996888 A JP28996888 A JP 28996888A JP 2615943 B2 JP2615943 B2 JP 2615943B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluororubber
- sheet
- foam sheet
- manufacturing
- vulcanized
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フッ素ゴム発泡体シートの製造法に関す
る。更に詳しくは、フッ素ゴム加硫シートからそれの発
泡体シートを製造する方法に関する。
る。更に詳しくは、フッ素ゴム加硫シートからそれの発
泡体シートを製造する方法に関する。
ゴムの発泡体を製造する方法としては、従来から加硫
可能な未加硫ゴム組成物に、高温で分解してガスを発生
させる発泡剤を添加し、加熱による加硫と同時に発生す
る発泡剤ガスにより発泡を起させ、発泡体を製造する方
法が一般にとられている。あるいは、ポリウレタンのよ
うな液状の配合物に液状の発泡剤を混合し、ポリウレタ
ン化反応時の発熱などによる発泡剤の気化により、発泡
体を製造することも行われている。
可能な未加硫ゴム組成物に、高温で分解してガスを発生
させる発泡剤を添加し、加熱による加硫と同時に発生す
る発泡剤ガスにより発泡を起させ、発泡体を製造する方
法が一般にとられている。あるいは、ポリウレタンのよ
うな液状の配合物に液状の発泡剤を混合し、ポリウレタ
ン化反応時の発熱などによる発泡剤の気化により、発泡
体を製造することも行われている。
これらの方法は、いずれも未加硫物に予め発泡剤を添
加しておき、加硫時あるいは反応時の熱により発泡させ
るものであり、加硫ゴムから発泡体を製造せんとするも
のではない。
加しておき、加硫時あるいは反応時の熱により発泡させ
るものであり、加硫ゴムから発泡体を製造せんとするも
のではない。
本発明は、平板状あるいは管状などのフッ素ゴム加硫
シートからそれの発泡体シートを製造する方法を提供す
ることを目的としている。
シートからそれの発泡体シートを製造する方法を提供す
ることを目的としている。
かかる目的を達成せしめる本発明のフッ素ゴム発泡体
シートの製造法では、液状フッ素ゴムを配合したフッ素
ゴム配合物の加硫シートをフッ素塩素化炭化水素または
フッ素臭素化炭化水素中に浸漬した後延伸する方法が行
われる。
シートの製造法では、液状フッ素ゴムを配合したフッ素
ゴム配合物の加硫シートをフッ素塩素化炭化水素または
フッ素臭素化炭化水素中に浸漬した後延伸する方法が行
われる。
フッ素ゴム配合物は、フッ素ゴムに加硫剤、加硫助
剤、補強剤、受酸剤などの必要な配合剤を配合したもの
であり、フッ素ゴムとしては、例えばフッ化ビニリデン
−ヘキサフルオロプロペン共重合体、フッ化ビニリデン
−ヘキサフルオロプロペン−テトラフルオロエチレン3
元共重合体またはこれらに臭素またはヨウ素を含有せし
めた共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレン共
重合体、フッ素系エーテル共重合体など任意のものを用
いることができる。
剤、補強剤、受酸剤などの必要な配合剤を配合したもの
であり、フッ素ゴムとしては、例えばフッ化ビニリデン
−ヘキサフルオロプロペン共重合体、フッ化ビニリデン
−ヘキサフルオロプロペン−テトラフルオロエチレン3
元共重合体またはこれらに臭素またはヨウ素を含有せし
めた共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレン共
重合体、フッ素系エーテル共重合体など任意のものを用
いることができる。
かかるフッ素ゴム配合物中に一成分として配合される
液状フッ素ゴムとしては、上記の如き各種のフッ素ゴム
であって分子量が約500〜20000程度のものが、フッ素ゴ
ム100重量部当り約1〜100重量部、好ましくは約10〜50
重量部の割合で用いられる。配合物中への液状フッ素ゴ
ムの配合は、可塑剤的に作用し、硬度を低下させかつ発
泡剤の浸透を容易にする。
液状フッ素ゴムとしては、上記の如き各種のフッ素ゴム
であって分子量が約500〜20000程度のものが、フッ素ゴ
ム100重量部当り約1〜100重量部、好ましくは約10〜50
重量部の割合で用いられる。配合物中への液状フッ素ゴ
ムの配合は、可塑剤的に作用し、硬度を低下させかつ発
泡剤の浸透を容易にする。
液状フッ素ゴムを配合したフッ素ゴム配合物の調製
は、通常のゴム混練用ロール、インターミックス、ニー
ダなどを用いて混練することによって行われ、混練物は
通常の圧縮成形、射出成形などにより平板状、管状など
に加熱加硫される。その加熱加硫条件は、一般のフッ素
ゴム配合物の場合と同様であり、必要に応じて二次加硫
も行われる。
は、通常のゴム混練用ロール、インターミックス、ニー
ダなどを用いて混練することによって行われ、混練物は
通常の圧縮成形、射出成形などにより平板状、管状など
に加熱加硫される。その加熱加硫条件は、一般のフッ素
ゴム配合物の場合と同様であり、必要に応じて二次加硫
も行われる。
得られた平板状、管状などの加硫シートは、オートク
レーブ中などでフッ素塩素化炭化水素、例えばフロンR
−12(ジクロロジフルオロメタン)、フロンR−11(ト
リクロロモノフルオロメタン)、R−13(モノクロロト
リフルオロメタン)、R−22(モノクロロジフルフルオ
ロメタン)などの中に、約−30〜150℃、一般には室温
条件下で約1〜70時間浸漬させる。このような浸漬によ
り、例えば後記実施例および比較例の条件下(フロンR
−12、室温下、24時間)ではいずれも21〜22重量%のフ
ッ素塩素化炭化水素が含浸される。これらのフッ素塩素
化炭化水素と同様に、一般に冷媒として使用されている
フッ素臭素化炭化水素、例えばR−13B(モノブロモト
リフルオロメタン)も同様に用いることができる。これ
らの冷媒物質は、常温では気体のため加圧して液化さ
せ、浸透に用いられる。
レーブ中などでフッ素塩素化炭化水素、例えばフロンR
−12(ジクロロジフルオロメタン)、フロンR−11(ト
リクロロモノフルオロメタン)、R−13(モノクロロト
リフルオロメタン)、R−22(モノクロロジフルフルオ
ロメタン)などの中に、約−30〜150℃、一般には室温
条件下で約1〜70時間浸漬させる。このような浸漬によ
り、例えば後記実施例および比較例の条件下(フロンR
−12、室温下、24時間)ではいずれも21〜22重量%のフ
ッ素塩素化炭化水素が含浸される。これらのフッ素塩素
化炭化水素と同様に、一般に冷媒として使用されている
フッ素臭素化炭化水素、例えばR−13B(モノブロモト
リフルオロメタン)も同様に用いることができる。これ
らの冷媒物質は、常温では気体のため加圧して液化さ
せ、浸透に用いられる。
その後、オートクレーブなどの中から取り出し、約5
〜500%、好ましくは約50〜200%延伸すると、フッ素ゴ
ム加硫シートからそれの発泡体シートが得られるように
なる。これは、延伸によりフッ素ゴム分子に微小な分子
切断が発生し、それと同時に発泡剤が気化することによ
り、伸長された部分で発泡が起るものと考えられる。
〜500%、好ましくは約50〜200%延伸すると、フッ素ゴ
ム加硫シートからそれの発泡体シートが得られるように
なる。これは、延伸によりフッ素ゴム分子に微小な分子
切断が発生し、それと同時に発泡剤が気化することによ
り、伸長された部分で発泡が起るものと考えられる。
本発明方法により、既に加硫されたフッ素ゴムシート
からそれの発泡体シートを製造することができ、伸長度
合いを調節することにより発泡シートの発泡倍率を調節
することもできる。また、こうした方法では部分的伸長
により、従来法では全く不可能であった部分的発泡をも
可能とする。
からそれの発泡体シートを製造することができ、伸長度
合いを調節することにより発泡シートの発泡倍率を調節
することもできる。また、こうした方法では部分的伸長
により、従来法では全く不可能であった部分的発泡をも
可能とする。
これに対し、液状フッ素ゴムを添加しないものでは、
発泡が起こらない。また、液状フッ素ゴムに代えて通常
の可塑剤を用いた場合には、可塑剤がフッ素塩素化炭化
水素またはフッ素臭素化炭化水素浸漬時に溶出したり、
あるいは二次加硫時に揮散したりして、発泡体を形成す
るには至らない。
発泡が起こらない。また、液状フッ素ゴムに代えて通常
の可塑剤を用いた場合には、可塑剤がフッ素塩素化炭化
水素またはフッ素臭素化炭化水素浸漬時に溶出したり、
あるいは二次加硫時に揮散したりして、発泡体を形成す
るには至らない。
本発明方法によって製造されるフッ素ゴムの発泡体シ
ートは、耐熱性のガスケット、パッキンなどとして有効
に用いられる。
ートは、耐熱性のガスケット、パッキンなどとして有効
に用いられる。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 フッ素ゴム(デュポン社製品バイトンE60C) 100重量部 液状フッ素ゴム(同社製品バイトンLM) 20 酸化マグネシウム 3 水酸化カルシウム 3 MTカーボンブラック 2 上記配合割合の配合物を12インチオープンロールで混
練し、170℃で10分間熱プレス後230℃で24時間二次加硫
して、240×120×2mmの加硫シートを作製した。
練し、170℃で10分間熱プレス後230℃で24時間二次加硫
して、240×120×2mmの加硫シートを作製した。
この加硫シートからJIS 4号ダンベルを打ち抜き、物
性値を測定した。また、このダンベルを、500mlのフロ
ンR−12を仕込んだ容量1のオートクレーブ中に、室
温下で24時間浸漬した後100%(2倍)、150%(2.5
倍)または200%(3倍)伸長して発泡させ、得られた
発泡体シートの比重を測定した。
性値を測定した。また、このダンベルを、500mlのフロ
ンR−12を仕込んだ容量1のオートクレーブ中に、室
温下で24時間浸漬した後100%(2倍)、150%(2.5
倍)または200%(3倍)伸長して発泡させ、得られた
発泡体シートの比重を測定した。
比較例 実施例1において、液状フッ素ゴムが用いられなかっ
た。
た。
実施例2 実施例1において、他のフッ素ゴム(住友3M製品フロ
ーレルFC3009)が同量用いられ、また液状フッ素ゴムの
配合量が10重量部に変更された。
ーレルFC3009)が同量用いられ、また液状フッ素ゴムの
配合量が10重量部に変更された。
以上の各実施例および比較例での測定結果は、物性値
については次の表に、また伸長率−比重については第1
図のグラフにそれぞれ示される。なお、比較例の発泡体
シートの比重は、1.78(100%伸長)または1.77(200%
伸長)であった。
については次の表に、また伸長率−比重については第1
図のグラフにそれぞれ示される。なお、比較例の発泡体
シートの比重は、1.78(100%伸長)または1.77(200%
伸長)であった。
表 項 目 実施例1 比較例 実施例2 硬 さ(JIS A) 50 61 49 引張強さ(Kg/cm2) 70 120 65 伸 び (%) 350 250 520
第1図は、伸長率と比重との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】液状ブッ素ゴムを配合したフッ素ゴム配合
物の加硫シートをフッ素塩素化炭化水素またはフッ素臭
素化炭化水素中に浸漬した後延伸することを特徴とする
フッ素ゴム発泡体シートの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63289968A JP2615943B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | フッ素ゴム発泡体シートの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63289968A JP2615943B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | フッ素ゴム発泡体シートの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02138344A JPH02138344A (ja) | 1990-05-28 |
JP2615943B2 true JP2615943B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=17750058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63289968A Expired - Fee Related JP2615943B2 (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | フッ素ゴム発泡体シートの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2615943B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107200972A (zh) * | 2016-03-16 | 2017-09-26 | 青岛科技大学 | 一种氟橡胶微孔发泡材料及其制备方法 |
-
1988
- 1988-11-18 JP JP63289968A patent/JP2615943B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02138344A (ja) | 1990-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5459202A (en) | Elastomer seal | |
US5439947A (en) | Polymer foams containing blocking agents | |
EP0521877A1 (en) | Polymer foams containing gas barrier resins | |
CN1066751C (zh) | 硬质聚氨酯泡沫的制备方法 | |
JPH04503829A (ja) | フェノール性フォームの製造方法 | |
CN107200972A (zh) | 一种氟橡胶微孔发泡材料及其制备方法 | |
US6268046B1 (en) | Process for producing extruded foam products having polystyrene blends with high levels of CO2 as a blowing agent | |
JP2615943B2 (ja) | フッ素ゴム発泡体シートの製造法 | |
KR20010075187A (ko) | 압출된 스티렌계 발포물의 제조 방법 | |
JP2008291181A (ja) | 熱可塑性樹脂発泡体 | |
JP5248807B2 (ja) | ゴム成形物の製造方法及びその方法により得られるシール部材 | |
KR101302556B1 (ko) | 친환경 난연 고무 조성물 및 이를 이용한 바닥재 | |
JP2019199549A (ja) | ゴム組成物およびシール材 | |
CA2205397A1 (en) | Polystyrene resin foam and process for producing the foam | |
JPS62252435A (ja) | フッ素樹脂発泡体及びそれを使用したシール部材 | |
JP2005146030A (ja) | フッ素ゴム発泡体の製造方法 | |
US6121337A (en) | Compositions containing 1,1,2,2-tetrafluoroethane (HFC-134) for closed-cell polymer foam production | |
US5516811A (en) | Polymer foams containing blocking agents | |
JP2634007B2 (ja) | 熱収縮性フッ素ゴム組成物 | |
JP6270269B2 (ja) | フッ素ゴム成形品の製造方法 | |
JP3761310B2 (ja) | スチレン系樹脂押出発泡体の製造方法及び発泡体 | |
US5753718A (en) | Low compression set fluoroelastomer polymer foam and method | |
JPH03207701A (ja) | 含フッ素ポリマーの製造方法 | |
JPH04323233A (ja) | 発泡性フッ素ゴム組成物 | |
JP2002212362A (ja) | エチレン・プロピレン系共重合ゴム組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |