JP3379881B2 - プリント編地とその製造方法 - Google Patents

プリント編地とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明はインクジェットプリンタ
等でプリントした編地とその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ニット製品に加圧式や加熱式等のインクジ
ェットプリンタを用いて染料をプリントし、プリント柄
を発現させることが提案されている。染料の種類は様々
であり、プリント後の後処理が必要なものもあれば、後
処理無しで発色,定着するものもある。プリンタの解像
度は例えば編地の1インチ当たり200ドット程度で、
編地のループに比べて充分に小さい。またプリンタは3
色あるいは4色等でのプリントが可能で、実質的にフル
カラーでのプリントができる。そしてこの技術はTシャ
ツ等へのプリントに用いられている。
【0003】しかしながら発明者は、この技術で編地に
プリントを施しても、編地本来の質感、例えば編目の持
つ感触や、編み組織で構成される感触とフィットするプ
リント柄が得られないことを見い出した。例えばTシャ
ツの場合、丸編機で編成されるため編目は元々小さく目
立たず、編み組織自体の感触は重要ではない。そこでT
シャツでは、自由にプリント柄をデザインしプリントす
ればそれで良い。しかし横編機等で編成した比較的大き
な編目を持つ編み製品の場合、編目と無関係なプリント
柄は不自然である。発明者はこのことを見い出した。
【0004】
【発明の課題】この発明の課題は、 1) 編地本来の質感とフィットするプリント柄を施した
プリント編地と、その製造方法とを提供すること(請求
項1〜7)、 2) 編地を衣類等として、着用時等に引き伸ばした際に
無染色の部分が透けて見えないプリント編地を提供する
こと(請求項2,5,6)、 3) プリント柄を構成するループモデルが編地を構成す
る編目と、向きにおいても個数においてもほぼ一致した
プリント編地を提供すること(請求項1〜7)にある。
【0005】
【発明の構成】この発明は、編地を構成する編目とほぼ
同じ大きさで、編目のループを模し、かつ上下左右に配
列した際に実質的に隙間が生じない、ループモデルを用
いたプリント柄を、ループモデルの個数がプリント柄の
各部での編目の個数とほぼ一致し、かつ各ループモデル
の向きがプリント柄の各部での編目の向きとほぼ一致
し、さらに各ループモデルにはそれぞれ1色の色彩が付
されるようにプリントしたプリント編地にある(請求項
1)。
【0006】好ましくは、編地をコース方向に引き伸ば
してプリントすることにより、無張力の状態で隠れて張
力を加えた状態で現れる、編地の部分にもプリントを施
す。また好ましくは、編地を横編機で編成した編地とす
る。
【0007】この発明の製造方法は、編地にプリンタで
プリントを施すに際して、施すべきプリント柄を編目の
ループを模し、を模し、かつ上下左右に配列した際に実
質的に隙間のないループモデルに分解し、このループモ
デルを配列して、ループモデルの個数がプリント柄の各
部での編目の個数とほぼ一致し、かつ各ループモデルの
向きがプリント柄の各部での編目の向きとほぼ一致、さ
らに各ループモデルにはそれぞれ1色の色彩が付される
ようにして、プリント柄を再構成する(請求項4)。好
ましくは、前記プリントでは、編地をコース方向に沿っ
て引き伸ばしてプリントする。ここで引き伸ばし率は、
編地に外部から張力を加えていない状態に対して、コー
ス方向で好ましくは1.3〜2.0倍とし、最も好ましく
は1.4〜1.7倍とする。プリンタ用の印画データの発
生では好ましくは、プリント柄を作成し、編地の目数を
基にプリント柄の各部に含まれる編目の数を定めて、こ
の数だけのループモデルをプリント柄の各部に配列して
プリント柄を再構成し、かつコース方向に沿って編地を
引き伸ばした際の編目のサイズに応じてループモデルの
サイズを決定することにより、プリンタへの印画データ
を発生させる。
【0008】
【発明の作用と効果】この発明では、編目を模したルー
プモデルを用いたプリント柄を編地にプリントする。ル
ープモデルは実際の編目とほぼ同じ大きさで、実際の編
目とのサイズの差を例えば±10%以下、好ましくは±
5%以下、より好ましくは±2%以下とする。またルー
プモデルは、上下左右の全面に配列した際にプリンタで
の印画率が例えば90%以上で好ましくは95%以上の
ものを用い、このためプリント柄をプリントすると、柄
内の白抜けがほとんど生じない(請求項1)。
【0009】編地にはコース方向に沿って伸縮性があ
り、張力を加えないでプリントすると、編地を衣類等と
して、着用するために引き伸ばした際に、無染色の縦縞
が生じる。そこでコース方向に引き伸ばしてプリントす
ると、無張力時に隠れた部分にもプリント柄を施すこと
ができ、編地を引き伸ばしても無染色の縦縞が生じなく
なる(請求項2)。コース方向の引き伸ばし率は、張力
を加えない場合とのコース方向の長さの比で、好ましく
は1.3〜2.0倍、より好ましくは1.4〜1.8倍とす
る。即ち引き伸ばし率を1.3倍以上とすると、無染色
の部分の縦縞が着用時に目立たなくなり、1.4倍以上
で縦縞はほとんど見えなくなる。引き伸ばし率が2.0
倍を越えると編地が損傷する恐れがあり、好ましくは
1.8倍以下とする。
【0010】この発明では、プリント柄の各部の編目と
ループモデルとを1:1に対応させ、編目とループモデ
ルとをほぼ同じ大きさとしてかつコース方向やウェール
方向の向きも揃え、さらに各ループモデルにはそれぞれ
1色の色彩が付されるようにして、実際の編目で構成さ
れる質感と、ループモデルで構成される質感とを揃える
(請求項1)。例えば編目の縦横のサイズとループモデ
ルのサイズとを±10%,好ましくは±5%、より好ま
しくは±2%の範囲で一致させると、プリント柄が表す
編み組織が実際の編み組織とフィットするものである。
ループモデルと編目との対応は、柄の存在する部分での
み必要であり、柄の外部の無地の部分では特に必要では
ない。
【0011】編地の種類は特に限定するものではない。
しかし横編機で編成した編地では、編目が比較的粗く、
編目自体が編地の感触に重要な役割を果たす。このため
横編機で編成した編地にこの発明を適用すると、編地本
来の感触とプリント柄とがフィットし、特に優れた効果
が得られる。
【0012】この発明では、プリント柄を編目のループ
を模したループモデルに分解する。そしてこのループモ
デルの配列で元のプリント柄を再構成し、プリンタで印
画する。ループモデルには全面に配列した際に隙間の生
じないものを用い、実際の編目を模したモデルよりも印
画率は高く、柄の内部では印画率はほぼ100%であ
る。するとプリント柄はループモデルからなる仮想の編
目で構成されているように見え、またプリントしたルー
プモデルの個数が、プリント柄の各部での編目の個数と
ほぼ一致し、かつ各ループモデルの向きがプリント柄の
各部での編目の向きとほぼ一致、さらに各ループモデル
にはそれぞれ1色の色彩が付されるようにするので、編
組織の質感とフィットしたプリント柄が得られる(請求
項4)。
【0013】編地をコース方向に引き伸ばしてプリント
すると、編地の内部までプリントできて、着用時等に無
染色の部分が目立たない(請求項5)。コース方向の引
き伸ばし率は、張力を加えない場合とのコース方向の長
さの比で、好ましくは1.3〜2.0倍(請求項6)、よ
り好ましくは1.4〜1.8倍とする。即ち引き伸ばし率
を1.3倍以上とすると、無染色の部分の縦縞が着用時
に目立たなくなり、1.4倍以上で縦縞はほとんど見え
なくなる。引き伸ばし率が2.0倍を越えると編地が損
傷する恐れがあり、好ましくは1.8倍以下とする。
【0014】印画データの発生では、プリント柄を作成
すると、編地の目数が既知であることから、柄の各部に
含まれる編目の数が判明する。次にプリント時に引き伸
ばした際の編目のサイズが分かれば、ループモデルのサ
イズが定まり、既知数のループモデルを既知数のサイズ
で配列することにより、印画データが得られる(請求項
7)。
【0015】
【実施例】図1〜図5に実施例を示す。図1は編地のプ
リントに用いるデザイン装置2とプリンタ9とを示し、
デザイン装置2自体は在来のものである。デザイン装置
2にはニットデザイン部4があり、例えばモニターにス
タイラス等で描画することにより、編地の形状やプリン
ト柄をデザインする。プリント柄は、ジャガードデザイ
ンでしばしば行われるように、スキャナ等で適当な原画
を読み込み、色分解により用いる色彩の数を制限して、
発生させても良い。ニットデザイン部4でデザインした
プリント柄を、プリント柄の原画あるいは単に原画と呼
ぶ。
【0016】デザインしたプリント柄や編地の形状デー
タはループシミュレーション部6へ送られ、原画は個々
のループモデルを配列したものに変形され、フレームメ
モリー8に記憶される。編地のループシミュレーション
自体は従来から行われていることであり、相違点はルー
プモデルとして、実際の編目を正確に模したモデルでは
なく、モデルを上下左右に配列した際に、ほとんど隙間
が生じないものを用いることにある。10はこのような
ループモデルを記憶したメモリーである。デザイン装置
2は従来から、ループシミュレーション画像のハードコ
ピーを得るために、プリンタと接続可能である。そこで
メモリー10のループモデルを用いて、デザイン装置2
で得たループシミュレーション画像を、印画データとし
てインクジェット等のプリンタ9に出力する。
【0017】このようにすると在来のデザイン装置2を
用いて、ループモデルの変更のみで、プリント柄のデザ
インができる。また得られたプリント柄は、原画をデザ
インし、原画をプリントではなく複数の色糸による編成
で実現する場合を想定した仮想的な編成データへ変換
し、編成データをループシミュレーションすることの順
で得られる。このため得られたプリント柄は、プリント
ではなく複数の色糸を用いて同じ原画を編成する場合の
データに変換できる。即ち、同じ原画をプリントの場合
と編成の場合に兼用できる。
【0018】図2にプリント柄での、ループモデルの配
列を示す。図の上部には、例えば10ゲージ以上の目の
細かい横編地に対応させたループモデル10を示す。ル
ープモデル10は、編目の上半分に対応する部分11b
と下半分に対応する部分11cの2つの部分で構成され
ている。1個の編目には1個のループモデルが対応し、
部分11bにはその場所に中心がある編目に対する色彩
を入力し、部分11cにはウェール方向で1つ上にある
編目の色彩を入力する。上下方向の1列分の柄は図の柄
12のようになり、柄12の内部では部分11bと部分
11cとが連続して隙間の無い状態となり、柄の上部に
は柄の1つ上の位置の編目の下半分に対応する部分11
cが残り、柄12の下部には部分11cが突き出すこと
になる。色彩の異なる編目を上下に配列したものに対応
する柄では、部分11bと部分11cとが上下に配列さ
れて、図の柄13のようになる。
【0019】7ゲージ以下の粗い編地に対応するループ
モデル14では、14b,14c,14dの3つの部分
があり、14bは編目の上半分を表し、14cは編目の
下半分を表し、両側の14d,14dは編目間の隙間を
表している。ループモデル14を配列して柄15を構成
すると、部分14bにはその場所に中心がある編目を表
す色彩を入力し、部分14cにはウェール方向で1つ上
の編目を表す色彩を入力する。部分14dに関して、柄
15の周辺に現れるため周囲が無地の部分17では無地
とする。柄15がジャカード柄を表し、編地に裏糸が存
在する場合、裏糸の色彩を部分14dに割り当てる。ま
た柄15の内部で周囲が同じ色彩の部分16bでは、部
分14dも周囲の色彩に合わせて、その部分をべたで塗
りつぶす。周囲で色彩が異なる部分16cでは、周囲の
ループモデルの色彩で例えば彩度の高い方の色彩を用い
るものとする。なおこれ以外に、例えば部分14dは黒
色等としても良い。
【0020】編地を引き伸ばさずにプリントすると、編
地を着用した際に無染色の縦縞が現れる。このことを図
2の下部に示す。18は実際の編目形状を示し、ループ
モデルはこれを模したものである。さて編地はコース方
向に沿って伸縮性が有り、衣類等として着用すると、コ
ース方向にそれまで隠れていた部分が露出する。そこで
編地を引き伸ばさずにプリントすると、図2の下部の右
側のように柄12と柄12との間に無染色の縦縞が見え
ることになる。
【0021】実施例では編目にループモデルを1:1で
対応させ、その内プリント柄の存在する部分に色彩を施
すことにする。このようにすれば編地は仮想的にループ
モデルを配列したものとなり、その内柄の存在する部分
のみがプリントされて現れることになる。ループモデル
は上下左右に配列した際に隙間の生じないものが好まし
く、編地全体にパターンが有り全面をプリントするもの
とした際に、印画率が90%以上、より好ましくは95
%とする。
【0022】次に実施例ではループモデルの配列で柄を
構成しているが、柄の内部でべたの部分はループモデル
を配列したものとせずに、単にべたの画像として扱って
も良い。このような場合、柄の輪郭に対してループモデ
ルを配列すれば良い。また編地全体で編目をループモデ
ルに対応させずに、柄の存在する箇所でのみ編目をルー
プモデルに対応させても良い。
【0023】図3にプリント柄の作成を示す。最初の段
階22で、デザイン装置2を用いて編地24をデザイン
する。編地は、いわゆる流し編みでも成形編みでも、あ
るいは無縫製用の筒状編成でも良い。この段階で、編地
24のウェール方向とコース方向の目数は既知であり、
かつ各編目の縦(ウェール方向)横(コース方向)のサ
イズや編地24のサイズを求めることができる。例えば
編地24と同じ組織でサンプル編地を編成し、プリンタ
9でプリントする直前までの後処理を施して、サンプル
編地の中央部で縦横の長さ当たりの編目の数を求める。
これからプリンタ9にかける直前での編目のサイズが判
明する。
【0024】次の段階26で編地24の原画28を作成
する。原画28の作成は通常の編製品のデザインと同様
にすれば良く、単に適当な原画を描画するか、スキャナ
ーで読み込むかすれば良い。作成した原画28に対し
て、複数の色糸を用いてニットしたかのように色分解を
施し、用いる色彩の種類を8色等に制限する。原画28
上の柄の位置と編地24の目数とから、柄の各部の位置
を編目を単位とする座標系で定めることができる。同時
に柄の各部に含まれる編目の数が定まる。
【0025】次の段階30で原画28をループモデルに
分解して再構成し、プリント柄32とする。プリント柄
32の右上隅部を拡大して示すと、柄32はループモデ
ル34を縦横に配列して構成されている。この時点でル
ープモデル34の縦横の比は、編目の縦横比と同じであ
る。またループモデル34を配列して構成した柄32
は、ループモデルの数が柄に含まれる編目の数と一致す
る。図のループモデル34は平編みの表目に対応する
が、裏目の場合や振りのある目の場合、それに応じてル
ープモデル34の形状を変更すれば良い。
【0026】この段階でプリント柄32が得られ、編地
24の引き伸ばし率を用い、プリント柄32を印画デー
タに変換する。例えば引き伸ばし率が1.5の場合、編
地24はコース方向に1.5倍引き伸ばされ、編目のサ
イズは横方向に1.5倍引き伸ばされる。これに伴って
ループモデル34を横方向に1.5倍引き伸ばして、横
方向を編目の1.5倍の長さとし、縦方向を編目と同じ
長さとする。そしてこの画像を印画データとして用い
る。
【0027】図4に編地24の引き伸ばしを示す。例え
ば同じプリントを施すべき編地を2枚袋状に縫い、型4
0を差し込んで編地24のコース方向の幅を、W0から
Wへと1.4〜1.5倍程度引き伸ばす。ウェール方向の
編地の伸縮性は低く、プリント時に引き伸ばす必要も無
いので、当初の長さL0を保つように、型40に取り付
けたマジックテープ等で仮止めする。なお図では流し編
みのため長方形の型40を示したが、成形編み等の場合
は編地の形状に応じた型を用いる。引き伸ばし率を1.
3倍以上とすると、着用時に引き伸ばされても無染色の
部分は目立たなくなる。引き伸ばし率を1.4倍以上と
すると、編地を手に取って細かく調べない限り無染色の
部分は見えない。一方引き伸ばし率を極端に増すと編地
が痛む。引き伸ばし率の上限は平編みでは1.7倍で、
リブ編み等の伸縮性に富んだ編地で2.0倍である。こ
のため引き伸ばし率は好ましくは1.3〜2.0倍で、よ
り好ましくは1.4〜1.7倍とする。
【0028】型40に編地24をセットすると、インク
ジェットプリンタ9にセットする。42はプリンタ9の
制御部,44は例えば4色のプリントヘッド,46はヘ
ッド44をXY方向に移動させるためのアームである。
この時点で編地24のコース方向の長さW0やウェール
方向の長さL0は型40で定まり、印画データは編地2
4をこのサイズに引き伸ばした際に合わせて作成してあ
る。そしてループモデルは型40で引き伸ばした際の編
目のサイズに一致し、プリント柄32でのループモデル
単位での目数と編目単位での目数が一致するようにプリ
ントできる。なおループモデルを個々の編目に位置合わ
せする必要はない。そして1面のプリントが終了すると
ピン等の治具でプリント済みの部分を浮かせて、反対面
にプリントする。
【0029】以上のようにすれば、編目を模してかつ編
目とほぼ同じ大きさのループモデルで構成されたプリン
ト柄32を有する編地が得られる。この編地は、着用時
に引き伸ばされても無染色の部分が見えず、柄の各部で
の編目数とループモデルの個数はほぼ一致する。また印
画データの作成には、在来の編地のデザイン装置を用い
ることができる。編地の種類は、編目の持つ質感が重要
な役割を果たす横編み製品が特に重要である。実施例で
は特定のプリント方法を説明したが、この発明の編地は
このような製法に限るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の編地のプリント方法に用いる装置
構成を示す図
【図2】 実施例で用いたループモデルとその配列を
示す図
【図3】 実施例での編地のプリント柄のデザイン過
程を示す図
【図4】 実施例での編地の引き伸ばしを示す図
【図5】 実施例で、編地をプリンタにセットした状
態を示す図
【符号の説明】
2 デザイン装置 4 ニットデザイン部 6 ループシミュレーション部 8 フレームメモリー 9 インクジェットプリンタ 10 ループモデルのメモリー 11,14 ループモデル 11b,11c,14b,14c,14d 部分 12,13,15 柄 16b,16c,17 部分 18 実際の編目 22,26,30 段階 24 編地 28 原画 32 プリント柄 34 ループモデル 40 型 42 制御部 44 プリントヘッド 46 アーム

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編地を構成する編目とほぼ同じ大きさ
    で、編目のループを模し、かつ上下左右に配列した際に
    実質的に隙間が生じないループモデルを用いたプリント
    柄を、 ループモデルの個数がプリント柄の各部での編目の個数
    とほぼ一致し、かつ各ループモデルの向きがプリント柄
    の各部での編目の向きとほぼ一致し、さらに各ループモ
    デルにはそれぞれ1色の色彩が付されるように、プリン
    タで編地表面にプリントしたプリント編地。
  2. 【請求項2】 編地をコース方向に引き伸ばしてプリ
    ントすることにより、無張力の状態で隠れて張力を加え
    た状態で現れる、編地の部分にもプリントを施したこと
    を特徴とする、請求項1のプリント編地。
  3. 【請求項3】 編地が横編機で編成した編地であるこ
    とを特徴とする、請求項1または2のプリント編地。
  4. 【請求項4】 編地にプリンタでプリントを施すに際
    して、施すべきプリント柄を編目のループを模し、かつ
    上下左右に配列した際に実質的に隙間のないループモデ
    ルに分解し、このループモデルを配列して、ループモデ
    ルの個数がプリント柄の各部での編目の個数とほぼ一致
    し、かつ各ループモデルの向きがプリント柄の各部での
    編目の向きとほぼ一致し、さらに各ループモデルにはそ
    れぞれ1色の色彩が付されるようにして、プリント柄を
    再構成することを特徴とする編地のプリント方法。
  5. 【請求項5】 編地をコース方向に沿って引き伸ばし
    てプリントすることを特徴とする、請求項4の編地のプ
    リント方法。
  6. 【請求項6】 編地をコース方向に沿って1.3〜2.
    0倍引き伸ばすことを特徴とする、請求項5の編地のプ
    リント方法。
  7. 【請求項7】 プリント柄を作成し、編地の目数を基
    にプリント柄の各部に含まれる編目の数を定めて、この
    数だけのループモデルをプリント柄の各部に配列してプ
    リント柄を再構成し、かつコース方向に沿って編地を引
    き伸ばした際の編目のサイズに応じてループモデルのサ
    イズを決定することにより、プリンタへの印画データを
    発生させることを特徴とする、請求項5の編地のプリン
    ト方法。
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