JP2002024319A - 試着画像作成システム - Google Patents

試着画像作成システム

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JP2002024319A
JP2002024319A JP2000202520A JP2000202520A JP2002024319A JP 2002024319 A JP2002024319 A JP 2002024319A JP 2000202520 A JP2000202520 A JP 2000202520A JP 2000202520 A JP2000202520 A JP 2000202520A JP 2002024319 A JP2002024319 A JP 2002024319A
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Japan
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pattern
clothes
model
clothing
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JP2000202520A
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Yoshiyuki Sakaguchi
嘉之 坂口
Masakazu Tanaka
昌和 田中
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Toyobo Co Ltd
Upepo and Maji Inc
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Upepo and Maji Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが衣服を試着した状態の画像を作成す
る試着画像作成システムにおいて、生地見本を簡易に作
成し、実物によって衣服の色、柄等を確認できるように
する。 【解決手段】 試着画像作成システム1は試着画像を作
成するCPU2と生地見本を作成する生地見本作成装置
9とを備えている。CPU2は入力装置4から入力され
るユーザの体型情報と衣服情報とに基づき外部記憶装置
6に記憶された人体モデルの三次元画像と衣服の型紙画
像とを用いてユーザの体型を有する人体モデルが衣服を
着た状態の三次元画像(試着画像)を作成し、表示装置
5に表示する。CPU2は生地見本の作成が指示される
と、生地見本作成装置9に試着画像の衣服情報(生地,
色,柄等)を出力する。生地見本作成装置9はこの情報
に基づき白色の生地に色、柄をプリントし、後処理、洗
浄及び乾燥の各工程を経て生地見本を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人物や動物等の対
象物に衣服を着せ付けた状態の画像をコンピュータグラ
フィックスにより作成する試着画像システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、服飾業界においては、顧客の画像
と衣服の画像とを合成して顧客が衣服を試着した状況の
シミュレーション画像を作成し、仮想的な試着状況をモ
ニタすることのできるシステムが提案されている。
【0003】この仮想試着システムでは、例えば実際に
複数の試着用の衣服を作成し、これらの衣服を撮影して
予め衣服の画像を用意しておき、顧客を撮影した画像と
当該顧客が選択した試着用の衣服の画像とをクロマーキ
ー合成することにより試着画像を作成する方法が採られ
ている。
【0004】しかし、この仮想試着システムでは試着用
の衣服を実際に作成し、その衣服を撮影して試着画像合
成用の衣服の画像を作成する必要があるため、多種多様
の衣服の画像を用意するのに多大の時間と労力とコスト
とを要し、市場の要求に十分に対応し得ないという問題
があった。
【0005】そこで、コンピュータグラフィックス(以
下、CGという。)の仮想空間上で実際に対象物に衣服
を着せ付ける状況をシミュレートし、これにより衣服の
立体形状画像(三次元形状画像)を作成する技術を用い
て試着画像を作成するシステムが提案されている(例え
ば特開平11−203347号公報、特開平11−28
6817号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の衣服
の試着状況をモニタすることのできるシステムでは、C
RT(cathode ray tube)やLCD(Liquid Crystal D
isplay)等の表示装置に衣服の試着状況が表示されるだ
けなので、実際の衣服の色合い、質感、風合い等を確認
することはできない。
【0007】特にCRT、LCD等の表示装置が表現で
きる色の数は生地の実際の色見本数に比べて少なく、表
現できない微妙な色も多数存在するので、CGによる試
着状況に基づいて実際に衣服を試作すると、顧客がイメ
ージしていたものと異なる場合が多い。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、CG上で作成された試着画像に基づいて当該試
着服の生地見本を簡易に作成できるようにし、これによ
り実際の衣服の色合いや質感等を確認することのできる
試着画像作成システムを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、対象物の体型
に関する情報を入力する体型情報入力手段と、少なくと
も衣服の形状、模様、色彩及び生地を含む衣服に関する
情報を入力する衣服情報入力手段と、上記対象物の体型
を複数の体型区分に分類し、各体型区分毎に予め作成さ
れた標準的な体型を有するモデルの三次元画像が記憶さ
れたモデル画像記憶手段と、上記対象物の体型区分毎に
予め作成された標準的なサイズを有する衣服の型紙の画
像が記憶された型紙画像記憶手段と、上記衣服の生地特
性及び縫製情報が記憶された特性記憶手段と、上記対象
物の体型に関する情報に基づき上記モデル画像記憶手段
から上記対象物の体型区分に属するモデルの三次元画像
を読み出して設定するモデル画像設定手段と、上記衣服
に関する情報に基づき上記型紙画像記憶手段から上記対
象物の体型区分に属する衣服の型紙の画像を読み出して
設定する型紙画像設定手段と、上記型紙画像設定手段で
設定された衣服の各型紙の画像を上記モデル画像設定手
段で設定されたモデルの三次元画像の対応する部位に配
置し、上記衣服情報入力手段から入力された生地に対応
する力学特性に基づき各型紙を対応する部位に押し付け
た際の衝突変形を演算することにより各型紙の画像を三
次元的に変形し、その変形後の各型紙の三次元画像を上
記特性記憶手段に記憶された縫製情報に基づいて結合す
ることにより、モデルが衣服を試着している状態の三次
元画像を作成する試着画像作成手段と、上記試着画像の
作成プロセスを表示する表示手段とを備えた試着画像作
成システムにおいて、上記衣服情報入力手段で入力され
た衣服の模様及び色彩の情報に基づきシアン,マゼン
タ,イエロー,ブラックの各色成分のプリントデータを
作成し、これらのプリントデータに基づき上記衣服情報
入力手段から入力された生地情報と同一の白色生地に上
記各色成分の染料で対応する図柄を重畳的にプリントす
るプリント部と図柄がプリントされた白色生地の後処理
を行う後処理部と後処理後の白色生地の洗浄を行なう洗
浄部と洗浄後の白色生地の乾燥を行う乾燥部とからなる
生地見本作成手段と、生地見本の作成を指示する見本作
成指示手段と、生地見本の作成が指示されると、上記生
地見本作成手段を駆動して上記試着画像作成手段で作成
された衣服の三次元画像の生地見本を作成する生地見本
作成制御手段とを備えたものである(請求項1)。
【0010】上記構成によれば、体型情報入力手段から
入力された対象物の体型に関する情報(以下、体型情報
という。)に基づきモデル画像記憶手段から対象物の体
型区分に属するモデルの三次元画像を読み出して試着画
像を作成するためのモデルの画像が設定される。また、
衣服に関する情報に基づき型紙画像記憶手段から対象物
の体型区分に属する衣服の型紙の画像が読み出して試着
画像を作成するための衣服の画像が設定される。
【0011】そして、その衣服の各型紙の画像をモデル
の三次元画像の対応する部位に配置し、衣服情報入力手
段から入力された生地に対応する力学特性に基づき各型
紙を対応する部位に押し付けた際の衝突変形を演算する
ことにより各型紙の画像を三次元的に変形し、その変形
後の各型紙の三次元画像を縫製情報に基づいて互いに結
合することにより、モデルが衣服を試着している状態の
三次元画像が作成される。なお、この試着画像の作成プ
ロセスは表示手段に表示される。
【0012】見本作成指示手段で生地見本の作成が指示
されると、生地見本作成手段で試着画像の試着服に付与
された図柄の生地見本が作成される。すなわち、衣服情
報入力手段から入力された衣服の模様及び色彩の情報
(すなわち、試着画像の試着服に付与された図柄の情
報)に基づいてシアン,マゼンタ,イエロー,ブラック
の各色成分のプリントデータを作成し、これらのプリン
トデータに基づき衣服情報入力手段から入力された生地
情報と同一の白色生地に各色成分の染料で図柄を重畳的
にプリントした後、染料の生地への定着及び発色を行な
う後処理を行い、更に洗浄により不要な染料を除去し、
乾燥させて生地見本が作成される。
【0013】また、本発明は、上記試着画像作成システ
ムにおいて、上記対象物の全体が表われている画像を入
力する画像入力手段と、上記対象物の体型に関する情報
に基づき上記モデルの三次元画像を当該対象物の体型を
有するモデルの三次元画像に変形するとともに、このモ
デルの変形に応じて衣服の三次元画像を変形する第1の
画像変形手段と、上記対象物の体型を有するモデルの三
次元画像の姿勢が上記対象物の全体が表れている画像の
姿勢と略一致するように当該モデルの三次元画像を変形
するとともに、このモデルの変形に応じて衣服の三次元
画像を変形する第2の画像変形手段と、変形後の衣服の
三次元画像と上記対象物の全体が表れている画像とを合
成して当該対象物が上記衣服を試着した際の試着状況を
示す画像を作成する試着画像合成手段とを更に備えたも
のである(請求項2)。
【0014】上記構成によれば、対象物の体型区分に属
するモデルが衣服を試着している状態の三次元画像が作
成されると、更に対象物の体型に関する情報に基づき当
該モデルの三次元画像を当該対象物の体型を有するモデ
ルの三次元画像に変形され、かつ、このモデルの変形に
応じて衣服の三次元画像も変形され、これにより対象物
の体型を有するモデルが衣服を試着している状態を示す
画像が作成される。
【0015】また、対象物の体型を有するモデルの三次
元画像の姿勢が画像入力手段から入力された対象物の全
体が表れている画像(以下、全体画像という。)の姿勢
と略一致するように当該モデルの三次元画像が変形さ
れ、このモデルの変形に応じて衣服の三次元画像が変形
され、これにより全体画像内の対象物の姿勢と略同一の
姿勢をしたモデルの試着画像が作成される。
【0016】そして、このモデルの試着画像と全体画像
とを合成する、すなわち、全体画像内の対象物に試着画
像内の衣服の画像を重ねるように合成することにより対
象物が試着服を試着した状況を示す画像が作成される。
【0017】また、本発明は、上記試着画像作成システ
ムにおいて、上記第1の画像変形手段の変形処理により
作成された衣服の三次元画像を用いて当該衣服を構成す
る型紙の画像を作成する型紙画像作成手段と、上記生地
見本作成手段で作成された生地見本を裁断する裁断手段
と、上記衣服のパーツの作成を指示するパーツ作成指示
手段と、衣服のパーツの作成が指示されると、上記型紙
画像作成手段で作成された型紙画像のデータに基づいて
上記裁断手段を駆動することにより上記衣服のパーツを
作成するパーツ作成制御手段とを更に備えたものである
(請求項3)。
【0018】上記構成によれば、パーツ作成指示手段で
パーツの作成が指示されると、対象物の体型を有するモ
デルが衣服を試着した状態を示す試着画像内の当該衣服
の画像を用いて型紙の画像が作成され、この型紙画像の
データに基づき生地見本作成手段で作成された生地見本
が裁断され、これによりCG上の試着服に対するパーツ
が作成される。従って、このパーツを縫製することによ
り試着服を簡易に作成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る試着画像作成
システムの第1実施形態を示すブロック構成図である。
【0020】本実施形態に係る試着画像作成システムは
試着人が実際に衣服を試着することなくCG上で試着状
況を確認することのできるシステムである。この試着画
像作成システムはCG上で試着服の三次元画像を作成
し、この試着服の三次元画像と試着人の全身が表されて
いる画像とをクロマーキー合成することにより、恰も試
着人が衣服を試着しているかのようなリアルな画像(以
下、試着画像という。)を作成するものである。
【0021】衣服の三次元画像は後述するようにCGの
仮想空間上に人間の体型を有するモデル(以下、人体モ
デルという。)の三次元画像(直立状態の画像)と型紙
に合わせて切断した布(衣服のパーツ)の三次元画像と
を登場させ、布の力学特性や布の人体モデルとの衝突条
件を考慮して衣服のパーツの画像を人体モデルの体型に
合わせて変形した後、縫製条件(縫製方法)に基づいて
各パーツの画像を結合することにより作成される。ま
た、この試着画像作成システムでは生地見本が作成可能
になされ、試着服として選択された衣服の生地を実物で
確認できるようになっている。
【0022】なお、ここにいう三次元画像は、例えば人
体モデルを適切なカメラアングルとライティングの下で
カメラ撮影して得られる画像に相当するもので、種々の
角度から衣服を着用した人体モデルの姿勢を立体的に見
ることができるものである。
【0023】試着画像作成システム1は中央演算処理装
置2、主記憶装置3、入力装置4、表示装置5、外部記
憶装置6、画像入力装置7、画像出力装置8及び生地見
本作成装置9からならコンピュータシステムで構成され
ている。
【0024】主記憶装置3、入力装置4、表示装置5、
外部記憶装置6、画像入力装置7、画像出力装置8及び
生地見本作成装置9はそれぞれ中央演算処理装置2(以
下、CPU2という。)に接続され、CPU2によって
その動作が制御される。CPU2は予め設定された制御
プログラムに従って上記各装置3〜9の駆動を制御する
とともに、予め設定された処理プログラムに従って試着
画像の作成処理を行う。
【0025】試着画像の作成処理は後述するように複数
の独立した処理ステップで構成されている。図1のCP
U2内の人体モデル画像設定部201〜試着画像作成部
204は試着画像作成処理における各処理ステップの処
理部を機能ブロックとして表したものである。これら各
部201〜204の処理内容については後述する。
【0026】また、画像入力制御部205は画像入力装
置7からの試着人の画像(例えばユーザや顧客の全身が
表れている画像。以下、人物画像という。)の入力を制
御するものである。画像入力制御部205は画像入力装
置7の制御部(図略)と交信して当該画像入力装置7で
取り込まれた人物画像のデータを取り込み、主記憶装置
3内のRAM302に記憶する。
【0027】表示制御部206は表示装置5の表示内容
を制御するものである。表示制御部206は後述するよ
うに試着画像の作成処理のために予め用意された所定の
メニュー画面を表示装置5に表示させるとともに、その
メニュー画面に従って情報(命令や選択若しくは指定さ
れた数値等の情報)が入力されると、その入力情報に基
づいて行なわれる演算処理の処理プロセスや処理結果を
表示装置5に表示させる。
【0028】主記憶装置3は上述の制御プログラム及び
処理プログラム並びにこれらのプログラムを実行する際
に用いられる固有のデータを記憶するとともに、CPU
2が処理プログラムに従って演算処理を行うことにより
生成される種々のデータ(画像データを含む。)を記憶
するものである。主記憶装置3はROM(read onlymem
ory)301とRAM(random access memory)302
とを有し、制御プログラム及び処理プログラム並びにこ
れらのプログラムの実行に必要な固有のデータはROM
301に記憶され、演算処理のためにROM301から
読み出されたプログラムや必要なデータ並びに演算処理
によって生成される種々のデータはRAM302に記憶
される。
【0029】入力装置4は試着画像の作成処理に当た
り、必要なコマンドやデータをCPU2に入力するため
のものである。入力装置4は主としてキーボード401
とマウス402とにより構成されている。表示装置5は
試着画像の作成処理における作業メニューや画像作成プ
ロセス並びに処理結果(衣服の三次元画像や試着画像の
作成結果)を表示するものである。表示装置5はCR
T、液晶表示デバイス、プラズマ表示パネル等の電子デ
ィスプレイデバイスにより構成されている。
【0030】外部記憶装置6はCPU2に対する補助記
憶装置であり、衣服の三次元画像を作成するために用い
られる人体モデルの画像データ、衣服モデルの画像デー
タ、衣服に関する情報が予め記憶されている。人体モデ
ルの画像データ、衣服モデルの画像データ及び衣服に関
する情報は衣服の三次元画像や試着画像の作成処理にお
けるデータベースであり、例えばCD−ROM等の外部
記録媒体に記憶されている。なお、外部記憶装置6の記
録媒体としては、例えばフロッピーディスク、磁気ディ
スク、光磁気ディスク等の磁気記録媒体や光ディスク等
の光記録媒体を用いることができる。
【0031】外部記憶装置6には人間の体型を標準体型
で複数のサイズ(例えばS,M,L,LL等のサイズ)
の体型区分に分類し、各体型区分毎に標準的な体型を有
する人体モデルの三次元画像が記憶されている。また、
衣服モデルも体型区分毎に標準的なサイズを有する衣服
モデルの画像が記憶されている。
【0032】データベースとして外部記憶装置6に予め
記録される人体モデルの画像データは、少ないデータ数
で人間の標準的な体型を正確に表現し得るように三角パ
ッチによるサーフェースモデルで構成されている。この
サーフェースモデルの形状は、例えば三次元曲面形状計
測装置により実際の人間もしくはマネキン等を測定して
得られる三次元距離データを用いて作成されている。ま
た、人体モデルの画像データは、様々な姿勢や動きを表
現し得るように、頭、首、胸、腕、手、胴、腰、足等の
複数の部位に分割されて作成され、それぞれ外部記憶装
置6に記憶されている。
【0033】一方、データベースとして外部記憶装置6
に予め記録される衣服モデルの画像データは、衣服のカ
テゴリー(ワンピースやツーピース等のカテゴリー)毎
に、当該カテゴリーの衣服を作成するための型紙の画像
データ(すなわち、衣服のパーツの画像データ)で構成
されている。例えばワンピースの場合、図3に示すよう
に、8枚の型紙Dの画像データで構成されている。そし
て、各型紙Dの画像データは、型紙面を規則格子(四角
格子を整然と並べてなる格子)により滑らかで均一に分
割した際の当該格子点のデータにより構成されている。
型紙面を四角格子で格子化しているのは、衣服の素材で
ある布構造(縦糸と横糸とによる構造)に近く、型紙の
格子化に適し、仮想空間上での型紙の縫製処理が容易で
ある点を考慮したものである。
【0034】また、衣服に関する情報は衣服のカテゴリ
ー、色/柄等の属性や絹、綿、化学繊維等の生地、各生
地の力学特性(引張り特性、曲げ回復特性、せん断特性
等)、縫製方法等の情報である。
【0035】画像入力装置7は試着人の画像(人物画
像)を入力するものである。画像入力装置7は、例えば
試着人が写っている写真を画像データとして取り込むス
キャナーで構成されている。なお、試着人を直接、撮像
するデジタルカメラで構成してもよい。
【0036】画像出力装置8は作成された試着画像等の
種々のデータ(画像データを含む。)を出力するもの
で、例えばプリンタで構成されている。
【0037】生地見本作成装置9はCG上で作成された
試着服の生地見本を作成するものである。生地見本作成
装置9は白色の生地に試着画像の作成作業で選択された
図柄を染色し、後処理して試着服の生地見本を作成す
る。
【0038】生地見本作成装置9は、図2に示すように
プリント装置91、後処理装置92、洗浄装置93及び
乾燥装置94からなる。
【0039】プリント装置91、後処理装置92、洗浄
装置93及び乾燥装置94はこの順に配設され、プリン
ト装置91から出力される図柄のプリントされた白色生
地が連続して後処理装置92、洗浄装置93及び乾燥装
置94に搬送され、プリントされた図柄の染着、発色、
洗浄及び乾燥の一連の工程が行なわれるようになってい
る。
【0040】プリント装置91は白色の生地Qに試着画
像の作成作業で選択された図柄をプリントするものであ
る。プリント装置91はインクジェット方式のプリンタ
で構成されている。プリント装置91はカットシートタ
イプの生地Qを給送する生地給送部911、給送された
白色の生地QにC(シアン),M(マゼンタ),Y(イ
エロー),BK(ブラック)の染料を噴射して画像を形
成する画像形成部912、画像が形成された生地Qを後
処理装置92に排出する生地排出部913及び全体的な
プリント動作を統括制御する制御部914から構成され
ている。
【0041】生地給送部911はセットされたカットシ
ートタイプの白色の生地Qを画像形成部912に給送す
るものである。プリントに使用される白色の生地Qは木
綿、絹、ウール、合成繊維(ナイロン、ポリエステル
等)、ウール等の白布の裏面に、ラミネートを施して所
要の腰を持たせたプラスチックフィルムや紙等からなる
裏打ちシートが貼り合わされている。布の裏面に裏打ち
シートを貼り合わせているのは生地を確実に給送できる
ようにするためである。
【0042】画像形成部912はC,M,Y,BKの各
色成分に対応して4本の印字ヘッド912a,912
b,912c,912dを有し、生地Qの給送方向に対
してこの色順に配列されている。印字ヘッド912a〜
912dは複数の噴射ノズルが一列若しくは複数列に配
列されたラインヘッドからなり、生地Qの給送方向に対
して垂直に配設されている。
【0043】画像形成部912は生地給送部911から
給送された生地Qに対して制御部914から送出される
各色成分の画像情報に基づいて各色の印字ヘッド912
a〜912dから染料インクを噴射させることにより生
地Qに画像をプリントする。
【0044】画像形成部912における生地Qのプリン
ト方法として特開平10−204715号公報に記載さ
れたプリント技術が適用される。従って、可能な限りユ
ーザの希望する色に近い色を生地Q上に表現することが
できる。
【0045】なお、生地Qへのプリントでは生地Qの種
類に応じて染料の種類を変える必要があり、例えば絹、
ウール、ナイロン繊維等には酸性染料が、ポリエステル
繊維には分散染料が、綿、麻等には反応性染料が、ま
た、アクリル繊維にはカチオン染料が用いられる。
【0046】後処理装置92は画像がプリントされた生
地Qに蒸気と熱を加えて染料を生地Qの繊維に浸透さ
せ、染着及び発色を行なうものである。後処理装置92
は後処理準備部921と染着部922とからなる。
【0047】後処理準備部921は画像がプリントされ
た生地Qの後処理ができるように所要の準備を行なうも
のである。後処理準備部921は生地Qの裏打ちシート
を剥離し、その両面に染着時に不要な染料を吸収する吸
収紙を貼り付ける。
【0048】染着部922は高温の水蒸気中に吸収紙で
挟まれた生地Qを晒すことにより当該生地Qに付着され
た染料を繊維に浸透させて発色を行なう。染着部での処
理内容は染料によって異なり、例えば反応性染料インク
を用いてプリントされた綿や絹等の布や酸性染料インク
を用いてプリントされた絹やナイロン等の布の場合、通
常、100〜110℃の水蒸気を発生させ、その中に生
地Qを2〜30分間晒して染着が行なわれる。また、結
晶性の高いポリエステルの場合は高圧水蒸気処理若しく
は高温熱風処理により染着が行なわれ、前者の場合は1
20〜140℃の水蒸気中に生地Qを10〜120分間
晒して染着が行なわれ、後者の場合は140〜190℃
の熱風中に生地Qを10〜120分間晒して染着が行な
われる。
【0049】洗浄装置93は生地Qに染着し切れない不
要な染料を洗い流すものである。洗浄装置93は吸収紙
剥離部931、温水洗浄部932及び水洗部933から
なる。
【0050】吸収紙剥離部931では生地Qを挟んでい
た吸収紙が剥離される。温水洗浄部932では必要に応
じて中性、アニオン性及び/又はカチオン性洗浄液を含
ませた30〜80℃の温水を染着された生地Qに噴射し
て繊維に浸透し切れなかった染料が除去される。また、
水洗部933では水を噴射して生地Qに残った洗浄剤が
洗い流される。なお、洗浄装置93における洗浄処理時
間は2〜30分程度である。
【0051】乾燥装置94は洗浄後の生地Qに含まれる
水分を除去して生地見本の仕上げを行なうものである。
乾燥装置94は洗浄後の生地Qを乾燥させる乾燥部94
1と乾燥後の生地Qをトレイに排出する排出部942と
からなる。乾燥部941では40〜100℃の熱風を発
生させ、これを生地Qに吹き付けて当該生地Qの乾燥が
行なわれる。乾燥後の生地Qは排出部942によりトレ
イに排出される。
【0052】次に、CPU2で行われる試着画像の作成
処理について説明する。
【0053】試着画像の作成処理は主として、 (A)CG上にユーザのサイズに対応する標準体型を有
する人体モデルの三次元画像を設定する。 (B)ユーザが選択した試着服の型紙画像(試着服のパ
ーツ画像)を設定する。 (C)人体モデルの三次元画像、試着服の型紙画像及び
試着服の生地特性を用いて試着服の三次元画像を作成す
る。 (D)ユーザの体型情報に基づいて標準体型を有する人
体モデルの三次元画像を当該ユーザの体型を有する人体
モデルの三次元画像に変形するとともに、人体モデルの
変形に応じて試着服の三次元画像を変形する。 (E)人体モデルの姿勢を画像入力装置7から入力され
た人物画像内のユーザの姿勢と略一致するように変形す
るとともに、当該人体モデルに着せられた試着服を人体
モデルの姿勢変更に応じて変形する。 (F)人体モデルのシルエットが人物画像内のユーザの
シルエットと略同一となる方向から当該人体モデルを見
たときの試着服の画像と人物画像内のユーザの画像とを
クロマキー合成することによりユーザが試着服を着てい
る状態の画像を作成する。 等のステップにより行なわれる。
【0054】CPU2内の人体モデル画像設定部201
は上記(A)の処理を行なうものである。人体モデル画
像設定部201は入力装置4から入力されたユーザの体
型に関する情報(身長、胸囲、胴囲等のサイズ。以下、
体型情報という。)に基づいて外部記憶装置6からこの
体型情報に近い標準体型を有する人体モデルの三次元画
像をRAM302に読み出すことにより人体モデルの三
次元画像を設定する。
【0055】衣服型紙画像設定部202は上記(B)の
処理を行なうものである。人体モデル画像設定部201
は入力装置4から入力された体型情報と試着服に関する
情報とに基づいて外部記憶装置6から所定の体型区分の
この試着服に関する情報に対応する衣服の型紙画像をR
AM302に読み出すことにより試着服の型紙画像を設
定する。また、試着服に関する情報に含まれる生地に対
応する力学特性(引張り特性及び曲げ回復特性等)もR
AM302に読み出される。
【0056】衣服立体画像作成部203は上記(C)の
処理を行なうものである。衣服立体画像作成部203で
は衣服の立体形状画像が、例えば特開平8−44785
号公報(衣服の立体形状形成方法)や特開平9−223
247号公報(衣服の動きのシミュレーション方法)に
開示された方法を用いて作成される。これらの各方法の
詳細は同公報に記載されているので、ここでは、衣服の
立体形状画像作成方法の概要を説明する。
【0057】衣服立体画像作成部203では、図4に示
すように試着服の各型紙Dの画像が人体モデルMに着せ
付けられるように変形されて試着服の立体形状画像が作
成される。
【0058】この各型紙Dの変形処理は、人体モデルM
の回りの所定位置に各型紙Dを配置し、バネ力で当該バ
ネ力が所定の閾値以下になるまで各型紙Dを互いに引き
寄せたときの各型紙Dと人体モデルMとの衝突及び型紙
D同士の衝突を生地の力学特性に基づいて演算すること
により行われる。
【0059】型紙Dと人体モデルMとの衝突及び型紙D
同士の衝突の計算は衝突位置を検出する衝突検出とその
衝突位置における布の跳ね返り方を算出する衝突処理と
からなる。衝突検出は型紙Dを構成する各格子点の交差
可能性判定と交点計算により行われる。また、衝突処理
は衝突の物理モデルと幾何モデルとを段階的に併用する
衝突モデルによる計算により行われる。
【0060】衣服と人体との衝突の物理モデルによる衣
服の動きの計算は、 (a)人体の動きに伴い、人体と衣服との衝突が生じる。 (b)人体との衝突で変化した衣服の形状に保持力が作用
する。 (c)衣服の動きに伴い、更に衣服と人体との衝突が生じ
る。 の繰返しを計算するものである。
【0061】一方、衣服と人体との衝突の幾何モデルに
よる衣服の動きの計算は、 (a)人体の運動部位と同一運動系に属する衣服部分とを
対応付ける。 (b)人体の運動部位と対応する衣服部分の動きを同一に
する。 の繰返しを計算するものである。
【0062】物理モデルによる衣服の動き計算では人体
と衣服との相対速度が大きくなると、衝突検出が困難に
なるという問題を有し、幾何モデルによる衣服の動き計
算では人体と衣服との対応関係が変化しない限り、衣服
は人体と同じように変化し、リアリティが低下するとい
う問題を有しているので、両モデルを段階的に併用する
ことで、両モデルの欠点を補完するようにしている。
【0063】物理モデルと幾何モデルとを段階的に併用
する衝突モデルでの衝突計算は、(1)人体に近い距離に
ある衣服部分は、その衣服部分と人体部分とに対応関係
があると見做し、両者は瞬時的に同一運動系に属すると
考えて幾何モデルにより衣服を変化させ、(2)この後、
人体は静止したものと考えて物理モデルにより衣服から
人体への衝突の演算を行うものである。
【0064】この計算方法での幾何モデルにおいては、
(1)人体モデルMと型紙Dとの対応関係の演算と、(2)人
体モデルMの動きによる型紙Dの各格子点の座標移動の
演算とが行われる。
【0065】具体的には、型紙Dの各格子点から型紙の
内側方向(すなわち、人体モデルMの方向)に人体モデ
ルMの単位時間当たりの最大の移動距離に余裕分を加え
た範囲を探索して、各格子点に対応する人体モデルMの
三角パッチを検出し、型紙Dの各格子点の座標を対応す
る人体モデルMの三角パッチの単位時間中の移動距離に
従って移動させる。
【0066】また、物理モデルにおいては、人体モデル
Mと型紙Dとの衝突演算と型紙Dの自己衝突の演算とが
行われる。幾何モデルの演算により人体モデルMの動き
が型紙Dの動きに反映され、人体モデルMと型紙Dとの
相対速度は小さくなっていると考えられるので、物理モ
デルでの衝突演算では人体モデルMを動きがないものと
して扱われる。
【0067】なお、この衝突の計算方法は、上記特開平
9−223247号(衣服の動きのシミュレーション方
法)に詳述されているので、ここでは、詳細説明を省略
する。
【0068】そして、各型紙Dの画像を変形させた後、
衣服の縫製条件に基づいて型紙Dの画像同士を結合する
ことにより、人体モデルMに着せ付けられた衣服Cの三
次元画像が作成される。この画像作成プロセスは表示装
置5に表示され、処理が終了すると、作成された衣服C
の三次元画像が表示装置5に表示される。
【0069】試着画像作成部204は上記(D)(E)
(F)の処理を行なうものである。試着画像作成部20
4では入力装置4から入力されたユーザの体型情報に基
づいて標準体型の人体モデルMに所要の変形処理(例え
ば全体的な拡大/縮小や部分的な拡大縮小)を施してユ
ーザの実際の体型を有する人体モデル(以下、ユーザモ
デルという。)M′の三次元画像が作成される。ユーザ
モデルM′の三次元画像は、例えば全体的に拡大(又は
縮小)する場合は、図5に示すように、標準体型の人体
モデルMの三次元画像を全体的に所定の比率で拡大(又
は縮小)することにより作成され、部分的に拡大(又は
縮小)する場合は、図6に示すように、標準体型の人体
モデルMの三次元画像の対応する部分を(拡大又は縮
小)するとともに、関連する部位をFFD法(Free For
m Deformation)により所要のサイズに拡大(又は縮
小)することが行われる。
【0070】なお、図5は標準体型の人体モデルMの身
長160cmを180cmに変更してユーザモデルM′
を作成する場合の例で、標準体型の人体モデルMのy軸
方向の長さTが1.125(=180/160)倍の長
さに変更されるとともに、両腕、両足、バスト、ウェス
ト、ビップの各部位のサイズが1.125倍される。ま
た、図6は標準体型の人体モデルMの肩幅を60cmか
ら100cmに拡大してユーザモデルM′を作成する場
合の例で、肩の両端の制御点A,B(AB間の長さは6
0cmに相当)が制御点A′,B′(A′B′間の長さ
は100cmに相当)に変更されるとともに、胸部の制
御点C,DがFFD法によって算出される制御点C′,
D′に変更される。
【0071】次に、図7(a)(b)に示すように標準
的な姿勢のユーザモデルM′の三次元画像の各部を徐々
に動作させて当該ユーザモデルM′の姿勢が人物画像中
のユーザの姿勢とほぼ一致するように変形される。
【0072】このユーザモデルM′の変形に応じて衣服
Cの三次元画像も変形される。衣服Cの三次元画像の変
形処理は、上述した人体モデルと型紙との衝突演算と同
様の演算を行うことにより行われる。
【0073】なお、上述した(D),(E)の処理に用
いる計算モデルはすべて従来の公知技術を用いており、
それぞれFFD法及び「亀田能成,美濃導彦、池田克
夫:"シルエット画像からの関節物体の姿勢推定法",電
子情報通信学会誌,J79−D−II,1,pp.26
−35(1996)」に詳述されているので、ここでは
説明を省略する。
【0074】そして、この画像変形処理によりユーザの
体型と略同一の体型を有するユーザモデルM′が当該ユ
ーザが選択した衣服を着装し、人物画像中のユーザの姿
勢と略同一の姿勢をとった際の正面から見た画像E(図
7の(b)参照)が作成される。この正面画像Eのう
ち、衣服Cの画像(衣服Cの三次元画像をほぼ正面から
見た二次元画像)は試着画像作成用に使用されるもので
ある。試着画像作成用の衣服Cの画像が求まると、RA
M302から入力装置4で選択され、入力された色と柄
に関する情報が読み出され、この情報に基づいて衣服C
の画像に色と柄が付与される。
【0075】次に、図8に示すように、CG上で作成さ
れたユーザモデルM′が衣服Cを着た画像から衣服Cの
画像を抽出した画像ICL(以下、衣服抽出画像ICLとい
う。)を作成し、衣服Cの画像以外の部分Bに画像入力
装置7から入力された人物画像IOBを嵌め込むように両
画像ICL,IOBを合成することでユーザが衣服を試着し
た状態の試着画像Iが作成される。
【0076】この衣服抽出画像ICLと人物画像IOBとの
合成ではクロマキー合成が用いられる。すなわち、衣服
抽出画像ICLは、ユーザモデルM′が衣服Cを着た画像
から衣服C以外の部分B(以下、背景部分Bという。)
を抽出し、この背景部分Bを衣服Cと異なる所定の背景
色(キー色)に変換することにより作成されており、試
着画像Iは衣服抽出画像ICLの背景色を有する画像デー
タを人物画像IOBの対応する画素位置の画像データで置
換するように合成して作成されている。
【0077】なお、背景色は、例えばユーザモデルM′
が衣服Cを着た画像を構成する画像データが256階調
であるとすると、以下のように設定される。
【0078】色と柄が施された衣服Cの画像を構成する
各画素毎にR成分、G成分およびB成分の強度を求めた
後、図9に示すように、各色成分ごとに各階調(0〜2
55)を示す画素数のヒストグラムを求め、さらに各平
均値AVR、AVG、AVBをそれぞれ求めて色と柄を構
成する色成分のうち主成分となる色成分を求める。そし
て、これらの平均値AVR、AVG、AVBで示される階
調を有するR成分、G成分およびB成分からなる色(主
色成分)が青(R、G成分の階調=0;B成分の階調=
255)からどの程度離れているかを定量的に求め、そ
の離れ度合が所定値よりも大きい場合には青を背景色と
する一方、所定値以下である場合には、階調値AVR
AVG、AVBで特定される色と補色関係にある色を背景
色とする。
【0079】なお、この実施の形態では、図9の下段に
示すように、平均値AVR、AVG、AVBを126(=
256/2)だけシフトし、シフト後の階調値A
R′、AV G′、AVB′で特定される色を補色として
いるが、補色を求める方法についてはこれに限定される
ものではない。
【0080】次に、図10に示すフローチャートを用い
て試着画像作成システムの試着画像作成手順について説
明する。
【0081】この試着画像作成システムでは、まず、ユ
ーザの体型情報を入力するための画面が表示装置5に表
示され、この表示内容に従ってオペレータが入力装置4
のキーボード401またはマウス402を操作すること
によりユーザの体型情報が入力される(ステップS
1)。この体型情報はRAM302に一時的に記憶され
る。
【0082】体型情報の入力が完了すると、図11に示
す基本画面10が表示装置5に表示され、ユーザにより
衣服の選択が行われる(ステップS2)。基本画面10
は、その下方位置に種々の情報を入力するための箱形の
入力表示群11が表示されている。入力表示群11は衣
服に関する情報を入力するための入力表示11a〜11
c、ユーザの画像を選択するための入力表示11d及び
人体モデルに動きを付けるための入力表示11eを有し
ている。また、基本画面11の上方位置の左端部には、
試着画像作成処理に関する指示を入力するため入力表示
群12が表示され、基本画面11の上方位置の右端部と
中央部には、衣服の立体形状画像の作成プロセスを表示
する中間表示部13と試着画像を表示する試着表示部1
4が設けられている。入力表示群12には試着画像作成
処理の開始を指示する入力表示12a、試着服の生地見
本作成を指示する入力表示12b、試着画像の記録紙へ
のプリントを指示する入力表示12c及び試着画像作成
処理の終了を指示する入力表示12dが含まれる。
【0083】衣服の形状の選択は、「形状」の入力表示
11aにカーソルKを合わせてマウス402をクリック
することにより行われる。カーソルKにより「形状」の
入力が選択されると、図略のポップアップ画面が基本画
面10上に現れ、外部記憶装置6に記憶されている衣服
の形状に関するインデックス画像(複数の形状の異なる
衣服画像をマトリックス状に配列した画像)が表示され
る。このインデックス画像のうち、所望の形状にカーソ
ルKを合わせてマウス402をクリックすると、その形
状の選択が入力され、入力表示11aにその選択された
衣服の形状の画像が表示される。なお、上記インデック
ス画像により現在、「形状」の入力表示11aに表示さ
れている形状以外の衣服の形状が選択されると、入力表
示11aに表示されている内容は変更される。
【0084】衣服の「生地」、「色/柄」の選択につい
ても「形状」の場合と同様の操作で行われ、選択された
生地や色/柄が入力表示11b,11cに表示される。
このように、この実施形態ではマウス402を用いて衣
服に関する情報を容易に入力及び変更することができ
る。
【0085】衣服に関する情報が入力されると、続い
て、試着画像作成用の人物画像が入力される(ステップ
S3)。人物画像の入力は、スキャナー7によりユーザ
の持参した人物写真を走査、撮像することにより行われ
る。スキャナー7により取り込まれた人物画像はRAM
302に記憶される。カーソルKにより「写真」の入力
が選択されると、図略のポップアップ画面が基本画面1
0上に現れ、RAM302に記憶された人物画像がイン
デックス表示され、衣服の「形状」の選択と同様の操作
でその人物画像をマウス402を用いて選択すると、ユ
ーザの人物画像が入力される。
【0086】なお、デジタルカメラによりユーザを実際
に撮像して人物画像を取り込む場合もスキャナーでユー
ザの写真をスキャンして人物画像を取り込む場合と同様
に、撮像画像がRAM302に記憶され、ポップアップ
画面にその撮像画像がインデックス表示されてマウス4
02によりその撮像画像が選択されることで入力され
る。また、複数のユーザの画像が既にRAM302に記
憶されている場合は、ポップアップ画面にこれらのユー
ザのインデックス画像が表示され、衣服の「形状」の場
合と同様の操作でマウス402によりユーザの人物画像
を選択し、入力することができる。
【0087】人物画像としては、例えば水着姿のように
ユーザのボディーラインが明確に現れたものが望ましい
が、これに限定されるものではない。例えば上着やコー
トなどの衣服についての仮想試着を行う場合には、ユー
ザがシャツやネクタイなどを着用している方が好適であ
り、要は試着しようとする衣服との関係で適切な人物画
像を用意すればよい。
【0088】続いて、基本画面10の「開始」の入力表
示12aにカーソルKを合わせてマウス402をクリッ
クすると、試着画像の作成が開始され、まず、ユーザの
体型が属する標準体型を有する人体モデルを用いて衣服
の立体形状画像が作成される(ステップS4)。すなわ
ち、外部記憶装置6からRAM302にそれぞれ試着用
として選択された衣服(試着服)の画像データ(型紙の
画像データ)とユーザの体型に対応した人体モデルの三
次元画像とが読み出される。また、「生地」の入力表示
11b及び「色/柄」の入力表示11cで入力された衣
服の生地及び色/柄等の情報がRAM302に一時的に
記憶される。そして、型紙の画像データと人体モデルの
三次元画像データとを用いて、図4に示すように衣服立
体画像作成部203で衣服Cの三次元画像が作成され
る。この衣服Cの三次元画像は、ユーザの体型を有する
人体モデルMに適合するように作成されているので、ユ
ーザの体型が属する標準体型に対応するサイズの衣服の
画像となっている。例えばユーザの体型がSサイズであ
る場合、Sサイズの衣服の三次元画像が作成される。こ
の衣服の三次元画像の作成プロセスは、基本画面10の
中間表示部13に表示される。
【0089】続いて、入力装置4から入力されたユーザ
の体型情報に基づいて標準体型の人体モデルMに全体的
な拡大/縮小や部分的な拡大縮小等の所要の変形処理を
施してユーザの実際の体型を有する人体モデル(ユーザ
モデル)M′の三次元画像が作成される(ステップS
5)。
【0090】続いて、ユーザモデルM′の三次元画像の
各部を徐々に変化させて当該ユーザモデルM′の姿勢を
人物画像中のユーザの姿勢とほぼ一致させる(ステップ
S6)。このとき、ユーザモデルM′の変形に応じて衣
服Cの三次元画像も変形される(図7参照)。そして、
この画像変形処理によりユーザの体型と略同一の体型を
有するユーザモデルM′が当該ユーザが選択した衣服C
を着装し、人物画像中のユーザの姿勢と略同一の姿勢を
とった際の正面から見た画像(以下、モデル試着画像と
いう。)が作成され、そのモデル試着画像は基本画面1
0の中間表示部13に表示される。
【0091】上記のようにしてモデル試着画像が作成さ
れると、RAM302から「色/柄」ボックス11cで
選択、入力された色と柄に関する情報を読み出し、この
情報に基づき衣服Cの画像に色と柄が付与され(ステッ
プS7)、クロマキー合成のための背景色が算出される
(ステップS8)。
【0092】そして、背景色が決定されると、モデル試
着画像中の背景部分BおよびユーザモデルM′を背景色
にして衣服Cの画像を抽出した衣服抽出画像ICLが作成
される(ステップS9:図8参照)。そして、RAM3
02からユーザの人物画像I OBが読み出され、この人物
画像IOBと衣服抽出画像IcLとをクロマキー合成して試
着画像Iが作成される(ステップS10:図8参照)。
【0093】この試着画像Iは基本画面10の試着表示
部14に表示される。そして、カーソルKにより「プリ
ント」の入力表示12cが操作されると、プリンタ8で
試着画像Iが記録紙に出力される(ステップS11)。
また、カーソルKにより「生地見本作成」の入力表示1
2bが操作されると、生地見本作成装置9で試着画像I
における衣服Cの生地見本が作成され(ステップS1
2)、試着画像作成処理は終了する。
【0094】上述のように、本実施形態に係る試着画像
作成システム1では、CG上でユーザの体型を有する人
体モデルM′に衣服Cを着せ付けたモデル試着画像を作
成し、このモデル試着画像とユーザの全身が表された人
物画像とをクロマキー合成することでユーザが衣服Cを
着た状態の試着画像を作成するようにしているので、ユ
ーザは実際に衣服を試着することなく、簡単に試着状況
を確認することができる。しかも、そのような試着画像
作成処理を計算処理によって行っているため、人物画
像、体型情報および試着したい衣服に関する情報を適宜
組み合わせることで、種々の試着状況を簡単に、しかも
迅速に確認することができる。
【0095】更にユーザが試着服として選択した衣服の
生地見本を実際に作成可能にしているので、表示装置5
に表示された衣服の画像だけでは分からない実際の色、
柄、生地の質感、風合い等を簡単に実物によって確認す
ることができる。
【0096】なお、上記第1実施形態では試着画像の作
成処理が終了してから生地見本作成の指示により生地見
本を作成させるようにしていたが、衣服Cの生地見本を
作成するために必要なデータはステップS4の衣服の三
次元画像を作成した時点で揃っているので、ステップS
4の後で生地見本作成の指示があれば、生地見本の作成
を行なうようにしてもよい。
【0097】また、この生地見本作成処理の後、ユーザ
により「終了」が選択されると、試着画像の作成処理を
終了させるようにしてもよい。この場合は、ユーザが衣
服を試着した状態をCG上で確認することはできない
が、人体モデルはユーザの体型区分と同一の体型区分を
有しているので、ユーザが標準的な体型であれば、人体
モデルが衣服を着た状態の三次元画像により試着状況を
類推することができ、処理を途中で終了させることで別
の衣服についての試着画像を迅速に作成することができ
る。
【0098】また、この場合でも衣服の生地見本は作成
できるので、生地見本により衣服の生地を実感できると
いう利点が損なわれることはない。
【0099】図12は、本発明に係る試着画像作成シス
テムの第2実施形態を示すブロック構成図である。
【0100】第1実施形態はCG上で作成した衣服の生
地見本を作成できるものであったが、第2実施形態は第
1実施形態の技術を更に改良し、生地見本作成装置9で
作成された生地を利用して実際に衣服のパーツを作成で
きるようにしたものである。
【0101】第2実施形態では衣服のパーツを出力する
ことができるので、実寸で作成されたパーツを縫製する
ことにより簡易に衣服を得て、ユーザが実際に試着して
最終的な確認をすることができるという利点がある。ま
た、衣服のパーツを縮小寸法で作成した場合は、縮小サ
イズの衣服の見本を得ることができ、この見本によって
も衣服の仕上がりを直接的に確認することができる。
【0102】また、試着対象が着替人形やペット等であ
れば、着替人形やペットに対する衣服を簡単かつ迅速に
作成することできるシステムとしても利用することがで
きる。
【0103】図12に示すブロック図は、図1におい
て、CPU2に型紙作成部207の処理機能を追加する
とともに、生地見本作成装置9にパーツ作成装置15を
追加したものである。
【0104】第2実施形態に係る試着画像作成システム
1′における試着画像作成処理は第1実施形態に係る試
着画像作成システム1と同一である。従って、ここで
は、作成された衣服Cの画像に基づいて衣服の型紙のデ
ータを作成し、その型紙のデータに基づいて生地見本作
成装置9で作成された生地を裁断することにより衣服の
パーツを作成する処理について補足的に説明する。
【0105】型紙作成部207は基本画面10で衣服の
パーツ作成が指示されると、試着服の型紙データを生成
してパーツ作成装置15に出力するものである。
【0106】簡易型として衣服型紙画像設定部202で
設定された衣服のパーツを作成する場合(すなわち、外
部記憶装置6から読み出された型紙の画像データを用い
て衣服のパーツを作成する場合)は、型紙作成部207
は外部記憶装置6から読み出された型紙の画像データを
パーツ作成装置15に出力する。
【0107】ユーザの体型に合わせた衣服のパーツを作
成する場合は、型紙作成部207は、ユーザの体型を有
するユーザモデルM′に着せられた衣服Cの画像を用い
て当該衣服Cを構成する型紙D″のデータを生成してパ
ーツ作成装置15に出力する。
【0108】なお、型紙D″は以下の手順で生成され
る。まず、衣服C(三次元画像)を複数個の型紙D′
(三次元画像)の部分に分離するとともに、三次元形状
の各型紙D′の部分を二次元形状に展開して平面的な型
紙D″を作成する。このとき、例えば衣服の前身頃の部
分のように、左右の対称性を保存する必要のある型紙に
ついては、図13に示すように、対称線に対して左右が
対称となる平均的な平面形状が決定され、この平面形状
に基づいて型紙D′が展開される。なお、図13は、左
右対称性の制約条件を元に各格子点間の距離(長さ)を
保存しつつ前身頃の三次元形状の型紙D′を二次元形状
の型紙D″に展開したものである。
【0109】更に、図14に示すように、元の型紙Dに
おいて直線であった部分d1に対応する部分d1″は直
線となるように、曲線であった部分d2に対応する部分
d2″はその曲線の曲率変化が保存された曲線となるよ
うに、型紙D″の二次元形状が修正されて最終的な型紙
D″の形状が決定される。
【0110】そして、各パーツの型紙の形状が決定され
ると、例えば図3に示すような長方形の紙面上に各パー
ツの型紙の図形を配置してなる型紙図面が作成される。
この型紙図面はパーツ作成装置15で長方形状の生地か
ら衣服の各パーツを切り取るためのものである。
【0111】型紙図面の長手方向をY方向、短手方向を
X方向とすると、図面内に配置された各パーツの輪郭線
の位置はXY座標で特定されている。型紙図面のX方向
の寸法は生地見本作成装置9から排出される生地見本の
幅寸法と略同一に設定されており、生地見本に型紙図面
を射影し、XY座標に従って生地見本をカッティングす
ることにより衣服を構成する複数個のパーツが作成でき
るようなっている。
【0112】パーツ作成装置15は生地見本作成装置9
から排出される生地見本をCPU2から入力される型紙
データに基づいて裁断することで衣服のパーツを作成す
るものである。従って、パーツ作成装置15は生地見本
作成装置9の後段に配置され、当該生地見本作成装置9
から排出される生地見本が連続的にパーツ作成装置15
に供給されるようになっている。
【0113】なお、第1実施形態では定形サイズで生地
見本を作成するため、生地見本作成用の生地Qとしてカ
ットシートタイプの生地Qが使用されていたが、第2実
施形態では生地見本を裁断して衣服のパーツを作成する
ため、生地見本作成用の生地としてロールシートタイプ
の生地が使用される。
【0114】従って、第2実施形態に係る生地見本作成
装置9では、プリント装置91でロールシートタイプの
生地 Qに衣服のパーツを作成するのに必要な長さ分
だけ図柄のプリントが行われ、後処理装置92で生地Q
の先端のプリントされた部分が切断されるように構成さ
れる。
【0115】パーツ作成装置15は図柄がプリントされ
た生地Qを給送するローラとその生地Qの給送方向(こ
の方向をY方向とする)に対して垂直方向(幅方向、こ
の方向をX方向とする)に移動可能なカッタプロッタと
を備え、CPU2から入力される型紙データ(上述した
型紙図面のXY座標のデータ)に基づき生地QをY方向
に給送しつつカッタプロッタをX方向に移動させて生地
Qを裁断することにより衣服を構成する複数個のパーツ
を作成する。
【0116】第2実施形態に係る試着画像作成システム
1′は第1実施形態に係る試着画像作成システム1が生
地見本を作成するのに対して衣服のパーツを作成する点
で異なるだけであるから、その試着画像作成手順はステ
ップS12を除いて図10に示すフローチャートと同一
となる。
【0117】第2実施形態に係る試着画像作成システム
1′では、ステップS12が試着服のパーツの作成処理
となり、カーソルKにより「パーツ作成」の入力表示
(図略)が選択されると、パーツ作成装置15で試着画
像における衣服のパーツが作成される。
【0118】なお、試着服のパーツの作成は上述したよ
うに生地見本作成装置9で生地見本を作成し、この生地
見本をパーツ作成装置15に給送してCPU2から入力
される型紙データに基づき当該生地見本を裁断すること
により行われる。
【0119】また、第2実施形態においてもステップS
4が終了した時点で「パーツ作成」の指示により人体モ
デルに着せられた衣服に対してパーツを作成し、「終
了」の指示により以後の処理を中止して試着画像作成処
理を終了するようにしてもよい。
【0120】上記実施形態は試着画像作成システムをス
タンドアローンで構成したが、ネットワークを用いて構
成することも可能である。すなわち、試着画像を作成す
る部分(CPU2、主記憶装置3及び外部記憶装置6
等)をサーバとしてネットワーク上に配置するととも
に、ユーザ側にはネットワークを介してサーバに接続す
るための端末機と表示装置5、画像入力装置7、画像出
力装置8、生地見本作成装置9及びパーツ作成装置15
とを配置するようにしてもよい。
【0121】なお、上記試着画像作成システムは、上記
の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも
包含するものである。
【0122】(1)上記実施形態では、1人の試着人に
衣服を試着するケースを想定して説明しているが、試着
人の数は任意に設定することができる。
【0123】(2)上記実施形態では、試着対象物を人
物に限定して説明したが、試着対象物は人物に限定され
るものではなく、着替人形や犬、猫などの動物であって
もよい。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
CG上で対象物の体型区分と同一の体型区分に属する人
体モデルにユーザが選択した衣服を着せ付けた状態の三
次元画像が作成可能な試着画像作成システムにおいて、
選択された衣服の生地見本を作成可能にしたので、表示
装置に表示された衣服の画像だけでは分からない実際の
色、柄、生地の質感、風合い等を簡単に実物によって確
認することができる。
【0125】また、人体モデルにユーザが選択した衣服
を着せ付けた状態を示す試着画像と対象物の全体が表さ
れた画像とを合成して対象物にユーザが選択した衣服を
着せ付けた状態の試着画像を作成するようにしたので、
試着状況をリアリティの高い画像によって確認すること
ができる。
【0126】また、生地見本を作成するとともに、試着
画像の作成処理で作成された衣服の型紙のデータを用い
てこの生地見本を裁断することにより衣服のパーツを作
成可能にしたので、これらのパーツを縫製することによ
り簡単に衣服の試作が可能になり、衣服の仕上がりを直
接的に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る試着画像作成システムの第1実施
形態を示すブロック構成図である。
【図2】生地見本作成装置の一実施形態のブロック構成
図である。
【図3】ワンピースの衣服を構成する型紙画像の一例を
示す図である。
【図4】衣服の三次元画像の作成方法を説明するための
図である。
【図5】標準体型の人体モデルを全体的に拡大して所望
のユーザモデルの画像を作成する方法を示す図である。
【図6】標準体型の人体モデルの一部を拡大して所望の
ユーザモデルの画像を作成する方法を示す図である。
【図7】標準的な姿勢のユーザモデルを変形してユーザ
の全身画像と略同一の姿勢を有するユーザモデルの三次
元画像を作成する方法を説明するための図で、(a)は
標準的な姿勢のユーザモデルの三次元画像を示す図、
(b)は姿勢変形後のユーザモデルを示す三次元画像を
示す図である。
【図8】クロマキー合成による試着画像の作成手順を示
す図である。
【図9】クロマーキー合成で用いる背景色の決定方法を
説明するための図である。
【図10】試着画像の作成手順を示すフローチャートで
ある。
【図11】試着画像作成システムの表示装置に表示され
る基本画面の一例を示す図である。
【図12】本発明に係る試着画像作成システムの第2実
施形態のブロック構成図である。
【図13】前見頃の部分の三次元画像を型紙の左右対称
性の制約条件の元に展開して得られる型紙を示す図であ
る。
【図14】前見頃の型紙に部分的直線性及び部分的曲線
性の制約条件に基づく修正を施して最終的に得られる型
紙を示す図である。
【符号の説明】
1,1′ 試着画像作成システム 2 中央演算処理装置(生地見本作成制御手段,パーツ
作成制御手段) 201 人体モデル画像設定部(モデル画像設定手段) 202 衣服型紙画像設定部(型紙画像設定手段) 203 衣服立体画像作成部(試着画像作成手段) 204 試着画像作成部(第1,第2の画像変形手段,
試着画像合成手段) 205 画像入力制御部 206 表示制御部 207 型紙作成部(型紙画像作成手段) 3 主記憶装置 4 入力装置(体型情報入力手段,衣服情報入力手段,
見本作成指示手段,パーツ作成指示手段) 5 表示装置(表示手段) 6 外部記憶装置(モデル画像記憶手段,型紙画像記憶
手段,特性記憶手段) 7 画像入力装置(画像入力手段) 8 画像出力装置 9 生地見本作成装置(生地見本作成手段) 10 基本画面 11,12 入力表示群 13 中間表示部 14 試着表示部 15 パーツ作成装置(裁断手段) Q 生地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41H 43/00 A41H 43/00 D G06F 17/60 106 G06F 17/60 106 (72)発明者 田中 昌和 京都府京都市中京区黒門通御池上ル織物屋 町212番地 ウペポ・アンド・マジ株式会 社内 Fターム(参考) 5B046 AA10 BA04 BA10 DA07 DA10 EA09 FA07 FA10 FA13 FA15 FA17 FA18 FA20 GA01 GA04 GA06 HA05 JA04 5B049 AA06 BB07 EE07 EE41 FF03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の体型に関する情報を入力する体
    型情報入力手段と、少なくとも衣服の形状、模様、色彩
    及び生地を含む衣服に関する情報を入力する衣服情報入
    力手段と、上記対象物の体型を複数の体型区分に分類
    し、各体型区分毎に予め作成された標準的な体型を有す
    るモデルの三次元画像が記憶されたモデル画像記憶手段
    と、上記対象物の体型区分毎に予め作成された標準的な
    サイズを有する衣服の型紙の画像が記憶された型紙画像
    記憶手段と、上記衣服の力学特性及び縫製情報が記憶さ
    れた特性記憶手段と、上記対象物の体型に関する情報に
    基づき上記モデル画像記憶手段から上記対象物の体型区
    分に属するモデルの三次元画像を読み出して設定するモ
    デル画像設定手段と、上記衣服に関する情報に基づき上
    記型紙画像記憶手段から上記対象物の体型区分に属する
    衣服の型紙の画像を読み出して設定する型紙画像設定手
    段と、上記型紙画像設定手段で設定された衣服の各型紙
    の画像を上記モデル画像設定手段で設定されたモデルの
    三次元画像の対応する部位に配置し、上記衣服情報入力
    手段から入力された生地に対応する力学特性に基づき各
    型紙を対応する部位に押し付けた際の衝突変形を演算す
    ることにより各型紙の画像を三次元的に変形し、その変
    形後の各型紙の三次元画像を上記特性記憶手段に記憶さ
    れた縫製情報に基づいて結合することにより、モデルが
    衣服を試着している状態の三次元画像を作成する試着画
    像作成手段と、上記試着画像の作成プロセスを表示する
    表示手段とを備えた試着画像作成システムにおいて、上
    記衣服情報入力手段で入力された衣服の模様及び色彩の
    情報に基づきシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの
    各色成分のプリントデータを作成し、これらのプリント
    データに基づき上記衣服情報入力手段から入力された生
    地情報と同一の白色生地に上記各色成分の染料で対応す
    る図柄を重畳的にプリントするプリント部と図柄がプリ
    ントされた白色生地の後処理を行う後処理部と後処理後
    の白色生地の洗浄を行なう洗浄部と洗浄後の白色生地の
    乾燥を行う乾燥部とからなる生地見本作成手段と、生地
    見本の作成を指示する見本作成指示手段と、生地見本の
    作成が指示されると、上記生地見本作成手段を駆動して
    上記試着画像作成手段で作成された衣服の三次元画像の
    生地見本を作成する生地見本作成制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする試着画像作成システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の試着画像作成システムに
    おいて、上記対象物の全体が表われている画像を入力す
    る画像入力手段と、上記対象物の体型に関する情報に基
    づき上記モデルの三次元画像を当該対象物の体型を有す
    るモデルの三次元画像に変形するとともに、このモデル
    の変形に応じて衣服の三次元画像を変形する第1の画像
    変形手段と、上記対象物の体型を有するモデルの三次元
    画像の姿勢が上記対象物の全体が表れている画像の姿勢
    と略一致するように当該モデルの三次元画像を変形する
    とともに、このモデルの変形に応じて衣服の三次元画像
    を変形する第2の画像変形手段と、変形後の衣服の三次
    元画像と上記対象物の全体が表れている画像とを合成し
    て当該対象物が上記衣服を試着した際の試着状況を示す
    画像を作成する試着画像合成手段とを更に備えたことを
    特徴とする試着画像作成システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の試着画像作成システムに
    おいて、上記第2の画像変形手段の変形処理により作成
    された衣服の三次元画像を用いて当該衣服を構成する型
    紙の画像を作成する型紙画像作成手段と、上記生地見本
    作成手段で作成された生地見本を裁断する裁断手段と、
    上記衣服のパーツの作成を指示するパーツ作成指示手段
    と、衣服のパーツの作成が指示されると、上記型紙画像
    作成手段で作成された型紙画像のデータに基づいて上記
    裁断手段を駆動することにより上記衣服のパーツを作成
    するパーツ作成制御手段とを更に備えたことを特徴とす
    る試着画像作成システム。
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