JP2739447B2 - しわの表現可能な三次元像生成装置 - Google Patents

しわの表現可能な三次元像生成装置

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JP2739447B2
JP2739447B2 JP7105012A JP10501295A JP2739447B2 JP 2739447 B2 JP2739447 B2 JP 2739447B2 JP 7105012 A JP7105012 A JP 7105012A JP 10501295 A JP10501295 A JP 10501295A JP 2739447 B2 JP2739447 B2 JP 2739447B2
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wrinkle
wrinkled
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シン カランシャー
淳 大谷
文郎 岸野
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株式会社エイ・ティ・アール通信システム研究所
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はしわの表現可能な三次
元像生成装置に関し、さらに詳しくは、対象物を実空間
において撮影しその撮影された対象物に対応する三次元
像を仮想空間において実時間で生成する三次元像生成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、互いに異なる複数の場所にいる複
数の人々があたかも一堂に会している感覚で会議を行な
うことができる臨場感通信会議の実現に向けて、さまざ
まな提案がなされている。臨場感通信会議の目的は、生
成された仮想空間に、異なる場所にいる会議参加者の像
を配置し、参加者全員が同じ空間を共有する感覚で打合
せや協調作業を行なえる環境を提供することにある。
【0003】このような臨場感通信会議を実現するため
に、送信側の人物をワイヤフレームモデルを用いて予め
モデル化し、その人物像の動きに応じてワイヤフレーム
モデルを変形するとともに、その変形されたワイヤフレ
ームモデルにその人物のテクスチャーをマッピングする
ことにより受信側でその人物像を立体的に表示するよう
にしたシステムが提案されている。このようなシステム
の一例は、たとえば「大谷他,“臨場感通信会議におけ
る三次元顔画像の実間表示”,進学技報,HC92-61 (19
93-1)」の第23頁〜第28頁に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たシステムでは人物の衣服や皮膚のしわを表現すること
ができないため、リアルさに欠けるという問題があっ
た。
【0005】なお、「T. Kuniiら、“Singularity theo
retical modeling and animation of garment wrinkle
formation processes", Visual Computer, Vol-6, No.
6,pp.326-336(1990)」および「M. Carignan et al.
“Dressing animated sinthetic actors with complex
deformable clothes", Computer Graphics, 26, 2, pp.
99-104(1992.7)」には、衣服を物理的モデルを用いて
表現し、それによりしわを生成する方法が示されてい
る。この方法によれば、物理的モデルを用いているため
物理的に正確なしわを生成することができるが、計算の
量が多くしかも計算が煩雑なため、しわの生成に長時間
を要する。したがって、この方法は臨場感通信会議シス
テムは適していない。臨場感通信会議では送信側の人物
の動きに応じて実時間でしわを生成する必要があるから
である。
【0006】それゆえにこの発明の目的は、対象物のし
わを三次元像上に表現することができる三次元像生成装
置を提供することである。
【0007】この発明の他の目的は、しわを実時間で可
能な限り正確に表現することができる三次元像生成装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るしわの表
現可能な三次元像生成装置は、対象物を実空間において
撮影しその撮影された対象物に対応する三次元像を仮想
空間において実時間で生成するものであって、三次元モ
デル生成手段と、しわなしテクスチャー獲得手段と、し
わなしテクスチャーマッピング手段と、しわありテクス
チャー獲得手段と、しわありテクスチャーマッピング手
段と、変位マップ生成手段と、三次元モデル変形手段
と、モーフィング手段とを備える。三次元モデル生成手
段は、対象物をモデル化することにより三次元モデルを
生成する。しわなしテクスチャー獲得手段は、前記対象
物の表面にしわがないときその表面からしわなしテクス
チャーを獲得する。しわなしテクスチャーマッピング手
段は、三次元モデルにテクスチャーをマッピングする。
しわありテクスチャー獲得手段は、対象物の表面にしわ
があるときその表面からしわありテクスチャーを獲得す
る。しわありテクスチャーマッピング手段は、三次元モ
デルにしわありテクスチャーをマッピングする。変位マ
ップ生成手段は、しわありテクスチャーが獲得されたと
き対象物の表面の変位を示す変位マップを生成する。三
次元モデル変形手段は、対象物の動きに応じて三次元モ
デルを変形する。モーフィング手段は、しわなしテクス
チャーからしわありテクスチャーにモーフィングする。
【0009】請求項2に係る三次元像生成装置は、対象
物を実空間において撮影しその撮影された対象物に対応
する三次元像を仮想空間において実時間で生成するもの
であって、三次元モデル生成手段と、しわなしテクスチ
ャー獲得手段と、しわなしテクスチャーマッピング手段
と、しわ要素生成手段と、変位マップ生成手段と、しわ
ありテクスチャー生成手段と、三次元モデル変形手段
と、モーフィング手段とを備える。三次元モデル生成手
段は、対象物を全体的にモデル化することにより三次元
モデルを生成する。しわなしテクスチャーマッピング手
段は、三次元モデルにしわなしテクスチャーをマッピン
グする。しわ要素生成手段は、陰関数を用いてしわ要素
を生成する。変位マップ生成手段は、しわ要素を用いて
変位マップを生成する。しわありテクスチャー生成手段
は、変位マップに応じてしわなしテクスチャーからしわ
ありテクスチャーを生成する。しわありテクスチャーマ
ッピング手段は、三次元モデルにしわありテクスチャー
をマッピングする。三次元モデル変形手段は、変位マッ
プに応じて三次元モデルを変形する。モーフィング手段
は、しわなしテクスチャーからしわありテクスチャーに
モーフィングする。
【0010】
【作用】請求項1に係る三次元像生成装置においては、
予め対象物の表面からしわありテクスチャーが獲得さ
れ、その表面の変位を示す変位マップが生成される。そ
して、三次元モデルの表面が変位マップに応じて変形さ
れ、さらにしわなしテクスチャーからしわありテクスチ
ャーにモーフィングされる。したがって、実空間におけ
る対象物のしわを仮想空間における三次元像上で実時間
で生成することができる。
【0011】請求項2に係る三次元像生成装置において
は、予め陰関数を用いてしわ要素が生成され、そのしわ
要素を用いて変位マップが生成される。また、その変位
マップに応じてしわありテクスチャーが生成され、その
しわありテクスチャーは三次元モデルにマッピングされ
る。そして、変位マップに応じて三次元モデルが変形さ
れてさらにしわなしテクスチャーからしわありテクスチ
ャーにモーフィングされる。したがって、実空間におけ
る対象物のしわを仮想空間における三次元像上に実時間
で生成することができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して詳
しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部
分を示す。
【0013】図1は、この発明の実施例による三次元像
生成装置の全体構成を示すブロック図である。図1を参
照して、この三次元像生成装置は、ワイヤフレームモデ
ル生成部1と、カラーテクスチャー獲得部2と、しわ要
素生成部3と、エッジ検出部4と、輝度マップ生成部5
と、しわありテクスチャー生成部6と、カラーテクスチ
ャーマッピング部7と、テクスチャーモーフィング/ワ
イヤフレームモデル変形部8とを備える。ワイヤフレー
ムモデル生成部1は、臨場感通信会議に先立ってそれに
参加する人物のワイヤフレームモデルを予め作成する部
分である。カラーテクスチャー獲得部2は、その生成さ
れたワイヤフレームモデルにマッピングするための衣服
や皮膚のカラーテクスチャーを予め獲得する部分であ
る。しわ要素生成部3は、所定の陰関数(Implicit Fun
ction )を用いてしわ要素を生成する。しわ要素は、生
成されたワイヤフレームモデル表面からのオフセット
(変位)量を表わしている。エッジ検出部4は、しわの
生じた衣服を撮影しそのエッジ検出を行なう部分であ
る。これによると、しわの尾根部分の輝度は高く、谷部
分の輝度は低く表現される。輝度マップ生成部5は、エ
ッジ検出部4で得られたエッジ強度Iに基づいて輝度マ
ップを生成するか、あるいはしわ要素生成部3で得られ
たしわ要素WPに基づいて輝度マップを生成する部分で
ある。しわありテクスチャー生成部6は、カラーテクス
チャー獲得部2で得られたしわありテクスチャーWをそ
のままカラーテクスチャーマッピング部7に供給する
か、あるいは輝度マップ生成部5で得られた輝度マップ
IMを用いて自らしわありテクスチャーを生成し、その
生成されたしわありテクスチャーWをカラーテクスチャ
ーマッピング部7に供給する部分である。カラーテクス
チャーマッピング部7は、ワイヤフレームモデル生成部
1で得られたワイヤフレームモデルWFMにカラーテク
スチャー獲得部2で得られたしわなしテクスチャーNを
マッピングするとともに、しわありテクスチャー生成部
6で得られたしわありテクスチャーWをマッピングする
部分である。上述した部分1〜7では、臨場感通信会議
に先立って予めそれぞれの処理が行なわれる。
【0014】テクスチャーモーフィング/ワイヤフレー
ムモデル変形部8は、臨場感通信会議中において、輝度
マップ生成部5で得られた輝度マップIMを用いてワイ
ヤフレームモデル生成部1で得られたワイヤフレームモ
デルWFMを変形するとともに、モーフィングによりし
わなしテクスチャーからしわありテクスチャーに切換え
る部分である。しわなしおよびしわありテクスチャーが
マッピングされたワイヤフレームモデルは、カラーテク
スチャーマッピング部7からそれぞれこの変形部8に供
給される。
【0015】次に、この三次元像生成装置の動作につい
て説明する。この三次元像生成装置は、実際の人物から
しわありテクスチャーを獲得するモードと、しわありテ
クスチャーを内部で生成するモードとを有する。
【0016】(1) しわありテクスチャー獲得モード
(しわありテクスチャーが獲得できる場合) 衣服のしわはその形状や偏りなどによっては実際の人物
から直接獲得できない場合もあるが、ここではしわあり
テクスチャーが実際の人物から獲得できる場合について
説明する。
【0017】まずワイヤフレームモデル生成部1では、
臨場感通信会議に参加しその三次元像を仮想空間におい
て生成しようとする人物がモデル化されることにより、
所定のワイヤフレームモデルが生成される。このような
モデリングは、人物の頭、上半身、腕、手、足などの人
体パーツ毎に行なわれる。頭、上半身、腕などの人体パ
ーツは、サイバーウェアから三次元デジタイザなどを用
いてモデリングされる。このデジタイザは、人物の周囲
を回転しながらレーザ光線を照射し、人物の各人体パー
ツの形状を入力する。
【0018】カラーテクスチャー獲得部2では、上述し
た実際の人物からその衣服や皮膚のカラーテクスチャー
が獲得される。ここでは、人物の表面にしわがないとき
その表面からしわなしテクスチャーが獲得されるととも
に、人物の表面にしわがあるときその表面からしわあり
テクスチャーが獲得される。このようなカラーテクスチ
ャーは、上述した形状を入力すると同時に、人物の画像
を入力し、それに基づいて作成される。
【0019】エッジ検出部4では、上述したカラーテク
スチャー獲得のために撮影された画像を処理することに
よりエッジ検出が行なわれる。エッジ検出が行なわれる
と、しわの高低は画像の濃淡で表わされる。
【0020】次に、輝度マップ生成部5では、エッジ検
出部4から供給されるエッジ強度Iに基づいて輝度マッ
プIMが生成される。このエッジ強度Iはエッジフィル
タの出力であり、獲得されたしわありテクスチャーのし
わの高さに比例する。したがって、輝度マップIMで
は、しわの高さが高いほど白く表わされ、しわの高さが
低いほど黒く表わされる。生成された輝度マップIM
は、臨場感通信会議中にテクスチャーモーフィング/ワ
イヤフレームモデル変形部8に供給される。
【0021】一方、カラーテクスチャーマッピング部7
では、カラーテクスチャー獲得部2から供給されるしわ
なしテクスチャーNがワイヤフレームモデル生成部1か
ら供給されるワイヤフレームモデルWFMにマッピング
される。また、これと同時に、カラーテクスチャー獲得
部2からしわありテクスチャー生成部6を通して供給さ
れるしわありテクスチャーWがワイヤフレームモデル生
成部1から供給されるワイヤフレームモデルWFMにマ
ッピングされる。これにより、臨場感通信会議に先立っ
て予め行なっておくべき前処理がすべて完了する。
【0022】次に、臨場感通信会議が開始されると、テ
クスチャーモーフィング/ワイヤフレームモデル変形部
8では、実空間における実際の人物の動きに応じてワイ
ヤフレームモデル生成部1から供給されるワイヤフレー
ムモデルWFMが全体的に変形されるとともに、輝度マ
ップ生成部5から供給される輝度マップIMに従ってそ
のワイヤフレームモデルWFMが局所的に変形される。
また、これと同時にテクスチャーモーフィングが行なわ
れ、これによりしわなしテクスチャーNからしわありテ
クスチャーWに徐々に切換えられる。したがって、実空
間における人物が動いて衣服にしわが生じると、それに
概ね対応するしわが三次元像にも生成される。
【0023】(2) しわありテクスチャー内部生成モ
ード(しわありテクスチャーが獲得できない場合) 次に、実空間における実際の人物からしわありテクスチ
ャーを獲得できない場合について説明する。この場合に
おいては、ワイヤフレームモデル生成部1ではワイヤフ
レームモデルが生成されるとともに、しわ生成用の三次
元メッシュが生成される。この三次元メッシュは局所的
なワイヤーフレームモデルである。カラーテクスチャー
獲得部2では、人物の表面にしわがないときその表面か
らしわなしテクスチャーNのみが獲得される。
【0024】しわ要素生成部3では、図2(a)に示さ
れる陰関数f(X)を用いて図2(b)に示されるよう
なしわ要素WPが生成される。図2(a)に示されるよ
うに、陰関数f(X)は変数Xが「0」のとき「1」と
なり、変数Xが「1」のとき「0」となる。また、その
微分関数f′(X)は変数Xが「0」または「1」のと
き「0」となる。したがって図(b)に示されるよう
に、陰関数f(X)を用いて表わされたしわ要素WP
は、しわの中心に近いほどその変位が大きくなり、しわ
の中心から離れるほどその変位が小さくなる。このよう
な陰関数f(x)を用いれば、図3(a)〜(c)に示
されるような種々の形状を有するしわについても対応の
しわ要素を生成することができる。
【0025】ここで、図2(a)および(b)を参照し
てしわ要素WPについて詳述する。陰関数表面は、式F
(P)=0を満足するPの集合として定義される。有効
な陰関数は多項関数の代数的な組合せとして生成するこ
とができ、各多項関数は有限量にわたって定められる。
たとえば、加算によって生成されるものは、陰関数の滑
らかなブレンディングである。ここで、F(P)は次式
で表わされる。
【0026】
【数1】
【0027】ここで、iはしわ要素の多項関数fi にわ
たり、Tはしきい値E[0,1]である。これら陰関数
表面の部分集合は、距離表面およびたたみ込み表面であ
る。これらはいくつかの陰関数要素を組合せることによ
って組立てられる。各要素は有限体V(典型的なものと
しては球)と、体積S内の骨格(典型的には球の中心)
と、関数f(典型的にはある特性を有する多項式)とに
よって定められる。要素はV内の表面にのみ影響を与え
る。次に表面は要素からの影響の組合せにより生成され
る。密度関数とも呼ばれ、望ましい特性を有するF:
[0,1]→[0,1]の例は図2に示される。V内の
点Pについて、関数値が次のように決定される。まず
[0,1]の間の値を計算するが、これはPからS上の
点Qへの最も近いユークリッド距離とVの形によって定
められる値(一般に一定の半径値R)との割合を用いる
ことが多い。fに与えられるこの値は、点Pの関数値を
与える。以上の説明は、オフセット表面と呼ばれるもの
を生成する。距離表面のクラスは、半径Rが一定である
必要がない場合に生成される。たたみ込み表面は、単に
Sの最も近い点だけでなく、S上の各点にわたって変化
するQで得られる関数値の積分を必要とする。この2つ
の表面の差は、Pに対して計算された関数値にある。た
たみ込み表面は、継ぎ目なく混合された凹部や混合にお
ける望ましくない膨らみがないというような特性を有す
る表面をもたらす。
【0028】輝度マップIMを生成するため、各しわの
周りに図2(b)の骨格Sのような変換された特性形状
をもつオフセット表面密度マップを構築する。しわに対
するオフセット要素は以下のように構築される。
【0029】 正規化された特性形状は、まずしわ度
合いのファクタに基づいて変形される。これは関節を持
った骨格形状の制御点9を適切に細かく動かすことによ
って行なわれる。この骨格形状Sは輝度マップが合成さ
れる共通空間に空間的に変換される。
【0030】 厚さパラメータはオフセット表面の半
径Rを制御する。 変位量パラメータは適切に変位量(陰関数)の値を
スケーリングする。
【0031】次に、二次輝度マップは、マップの各ピク
セルにおけるしわによる加算された変位量の影響を評価
することによって計算される。マップのすべてのピクセ
ルPについて、しわの変位量の影響は以下のように計算
される。
【0032】 Pに対して最も近いユークリッド距離
を有するS上の点Qが計算される。 しわの半径R内|PQ|<Rである場合のみ、しわ
はPにおける変位量に影響する。
【0033】 Qでの特性形状の変位量の属性値は、
その間に存在する2つの最も近い制御点i1,i2の属
性値の内挿として得られる。この値をiQ とする。
【0034】 しわの変位量寄与は、変位量×iQ ×
f(|PQ|/R)である。ここで、変位量はしわの例
のユーザによって制御されたパラメータであり、fは図
2(a)に示されるような密度関数(陰関数)である。
輝度マップ生成部5では、しわ要素生成部3から供給さ
れるしわ要素WPを用いて輝度マップIMが生成され
る。
【0035】しわありテクスチャー生成部6では、カラ
ーテクスチャー獲得部2から供給されるしわなしテクス
チャーNと輝度マップ生成部5から供給される輝度マッ
プIMとを用いて、しわありテクスチャーWが生成され
る。このとき、臨場感通信会議が行なわれる場所の照明
条件が適宜与えられる。また、ここではしわ表現用に生
成された局所的なワイヤフレームモデルである三次元メ
ッシュが変形される。
【0036】次に、カラーテクスチャーマッピング部7
では、しわありテクスチャー生成部6から供給される三
次元メッシュがワイヤフレームモデル生成部1から供給
されるワイヤフレームモデルWFMに嵌め込まれる。ま
た、カラーテクスチャーマッピング部7では、カラーテ
クスチャー獲得部2から供給されるしわなしテクスチャ
ーNがワイヤフレームモデル生成部1から供給されるワ
イヤフレームモデルWFMにマッピングされるととも
に、しわありテクスチャー生成部6から供給されるしわ
ありテクスチャーWが同様にワイヤフレームモデル生成
部1から供給されるワイヤフレームモデルWFMにマッ
ピングされる。これにより、衣服にしわのある状態の三
次元ワイヤフレームモデルとそれに対応するカラーテク
スチャーが得られる。以上により、臨場感通信会議に先
立って予め行なっておくべき前処理はすべて完了する。
【0037】次に臨場感通信会議が開始されると、テク
スチャーモーフィング/ワイヤフレームモデル変形部8
では、上述したしわありテクスチャー獲得モードと同様
にワイヤフレームモデルの変形とカラーテクスチャーの
モーフィングが行なわれる。すなわち、輝度マップ生成
部5から供給される輝度マップIMを用いてワイヤフレ
ームモデルが変形されるとともに、それに応じてテクス
チャーモーフィングが行なわれ、これによりしわなしテ
クスチャーからしわありテクスチャーに徐々に切換えら
れる。
【0038】以上のようにこの実施例によれば、複雑な
物理モデルを用いることなく、ワイヤフレームモデルの
変形とテクスチャーモーフィングによってしわが表現さ
れるため、忠実な再現性には欠ける場合もあるが、リア
ルなしわを高速で生成することができる。したがって、
臨場感通信会議のように実時間性が要求されるシステム
に好適なものである。また、ワイヤフレームの変形とテ
クスチャーモーフィングとは通常のワークステーション
に搭載されていることが多いので、既存のハードウェア
で十分に高速な表示が可能である。
【0039】また、しわありテクスチャーを獲得できる
場合は、それを積極的に用いてしわを表現しているの
で、複雑な計算が少なく、これにより必要なハードウェ
アの規模を小さくすることができる。他方、しわありテ
クスチャーを獲得できない場合であっても、単純な陰関
数を用いてしわありテクスチャーを内部で生成している
ため、リアルなしわを実時間で生成することが可能であ
る。
【0040】以上、この発明の実施例を詳述したが、こ
の発明の範囲は上述した実施例によって限定されるもの
ではない。たとえば衣服や皮膚のしわだけでなく、一般
的な可塑性物体の表面に生じるしわに対しても適用可能
であるなど、この発明はその主旨を逸脱しない範囲内で
当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形などを加
えた態様で実施し得るものである。
【0041】
【発明の効果】請求項1に係る三次元像生成装置によれ
ば、しわありテクスチャーを獲得するとともにそれに対
応する変位マップを生成し、これによりワイヤフレーム
モデルを変形するとともに、モーフィングによりしわな
しテクスチャーからしわありテクスチャーに変形してい
るため、対象物の表面に生じたしわを三次元像上に実時
間で再現することができる。しかも対象物から直接しわ
ありテクスチャーを獲得しているため、しわの表現のた
めに複雑な計算を大量に行なう必要がなく、この装置の
規模を小さく抑えることができる。
【0042】請求項2に係る三次元像生成装置によれ
ば、しわありテクスチャーを内部で生成するとともに、
それに対応する変位マップを生成し、それにより三次元
モデルを変形するとともに、モーフィングによりしわな
しテクスチャーからしわありテクスチャーに変形してい
るため、対象物の表面に生じるしわを三次元像上に実時
間で再現することができる。しかもしわありテクスチャ
ーを内部で生成しているため、たとえ対象物から直接し
わありテクスチャーを獲得できない場合であっても、し
わの表現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による三次元像生成装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されたしわ要素の生成方法を説明する
ための図であり、(a)はしわ要素の生成に用いられる
陰関数の一例を示し、(b)はこのような陰関数を用い
て生成されたしわ要素の一例を示す。
【図3】(a)〜(c)は衣服などに生じるさまざまな
しわの形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ワイヤフレームモデル生成部 2 カラーテクスチャー獲得部 3 しわ要素生成部 4 エッジ検出部 5 輝度マップ生成部 6 しわありテクスチャー生成部 7 カラーテクスチャーマッピング部 8 テクスチャーモーフィング/ワイヤフレームモデル
変形部 WFM ワイヤフレームモデル N しわなしテクスチャー W しわありテクスチャー WP しわ要素 IM 輝度マップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸野 文郎 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール通 信システム研究所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を実空間において撮影しその撮影
    された対象物に対応する三次元像を仮想空間において実
    時間で生成する三次元像生成装置であって、 前記対象物をモデル化することにより三次元モデルを生
    成する三次元モデル生成手段と、 前記対象物の表面にしわがないときその表面からしわな
    しテクスチャーを獲得するしわなしテクスチャー獲得手
    段と、 前記三次元モデルに前記しわなしテクスチャーをマッピ
    ングするしわなしテクスチャーマッピング手段と、 前記対象物の表面にしわがあるときその表面からしわあ
    りテクスチャーを獲得するしわありテクスチャー獲得手
    段と、 前記三次元モデルに前記しわありテクスチャーをマッピ
    ングするしわありテクスチャーマッピング手段と、 前記しわありテクスチャーが獲得されたとき前記対象物
    の表面の変位を示す変位マップを生成する変位マップ生
    成手段と、 前記変位マップに応じて前記三次元モデルを変形する三
    次元モデル変形手段と、 前記しわなしテクスチャーから前記しわありテクスチャ
    ーにモーフィングするモーフィング手段とを備えたしわ
    の表現可能な三次元像生成装置。
  2. 【請求項2】 対象物を実空間において撮影しその撮影
    された対象物に対応する三次元像を仮想空間において実
    時間で生成する三次元像生成装置であって、 前記対象物をモデル化することにより三次元モデルを生
    成する三次元モデル生成手段と、 前記対象物の表面にしわがないときその表面からしわな
    しテクスチャーを獲得するしわなしテクスチャー獲得手
    段と、 前記三次元モデルに前記しわなしテクスチャーをマッピ
    ングするしわなしテクスチャーマッピング手段と、 陰関数を用いてしわ要素を生成するしわ要素生成手段
    と、 前記しわ要素を用いて変位マップを生成する変位マップ
    生成手段と、 前記変位マップに応じて前記しわなしテクスチャーから
    しわありテクスチャーを生成するしわありテクスチャー
    生成手段と、 前記三次元モデルに前記しわありテクスチャーをマッピ
    ングするしわありテクスチャーマッピング手段と、 前記変位マップに応じて前記三次元モデルを変形する三
    次元モデル変形手段と、 前記しわなしテクスチャーから前記しわありテクスチャ
    ーにモーフィングするモーフィング手段とを備えたしわ
    の表現可能な三次元像生成装置。
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