JP3378803B2 - 網籠連結体の敷設工法および網籠連結体 - Google Patents

網籠連結体の敷設工法および網籠連結体

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JP3378803B2 JP15968498A JP15968498A JP3378803B2 JP 3378803 B2 JP3378803 B2 JP 3378803B2 JP 15968498 A JP15968498 A JP 15968498A JP 15968498 A JP15968498 A JP 15968498A JP 3378803 B2 JP3378803 B2 JP 3378803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は網籠連結体の敷設工
法および網籠連結体に関し、例えば河川や海に沿って多
段に積み上げられることにより護岸を構築したり、山間
部における切り通し個所に敷設されることにより擁壁を
構築するのに使用される。
【0002】
【従来の技術】従来、河川等の護岸を構築するものに図
17、図18、図19に示すような布団籠があった。す
なわち、この布団籠は平面略矩形の底網体aの周縁に正
面略矩形の長側網体b,bと、長手方向Xに交叉する幅
方向Yへ左右対向して側面略矩形の短側網体c,cとを
組付けた函状の網籠本体dと、該網籠本体dの上面を閉
塞する平面略矩形の蓋網体eとから形成される。そして
敷設施工には、施工現場に運搬された底網体aの前後に
は長側網体b,bを長手方向Xに対向してコイル線fや
クリップ等の連結部品を用いて結合することにより組付
ける。次いで底網体aの左右には短側網体c,cをコイ
ル線f等の連結部品を用いて組付けるとともに長側網体
bと短側網体cとの側端相互を同様にコイル線f等の連
結部品を用いて結合して略函状の網籠本体dを組み上げ
る。その後、網籠本体d内に中込材として玉石gを詰め
込む。それから網籠本体dに上面の開口を蓋網体eによ
り閉塞して略直方体の布団籠に組み上げる。このように
して河川Kに沿って最下段の網籠本体dを長手方向Xへ
結合して行く。さらに最下段の網籠本体dの上面に別途
の布団籠を組み付けながら積み上げることにより敷設す
る。また網籠本体dの積み上げに際しては、垂直に積み
上げが困難であることから布団籠を階段状に積み上げて
その前面に勾配を付与している。また図19においてh
は外形状が略円錐形に形成される網籠i内に中込材とし
て玉石が詰められるだるま籠であり、このだるま籠hは
河川Kに沿って敷設され、積み上げられる布団籠の端部
相互間に生ずる平面略長扇形の間隙jを埋めるために使
用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図17、図18、図1
9に示す上記従来の布団籠は全体形状が略直方体に形成
されるので、この布団籠を河川Kに沿って階段状に積み
上げて敷設するのに、河川Kが直線状をなしている場合
には隣接する布団籠の端部相互は全面的に接触して布団
籠が敷設される。しかし、河川Kが屈曲したり、蛇行し
て流れている場合には、河川Kに沿って積み上げられる
布団籠相互の間には、河川Kの屈曲に沿って平面略長扇
形の間隙jが生ずる。このため、この間隙jがあいた個
所が河川Kの水流により洗掘されたり、増水による水圧
により護岸が崩壊したり、決壊され易くなり、構造的に
脆弱になるという不都合があった。この間隙jは河川の
屈曲が急になるほど、大きく空くことになる。また、こ
の間隙jを埋めるためには外形状が略円錐形に形成され
る網籠i内に中込材として石詰めをなしただるま籠hを
用いて長手方向Xに結合した隣接する布団籠の網籠本体
d,dの間に形成される間隙jを埋めることにより、護
岸の補強を行う必要があった。このため、布団籠の敷設
作業のほかに間隙jを埋めるためのだるま籠hの敷設作
業を個別に必要とするので、護岸の構築には多くの労力
を必要とし、工事費および資材費が多くかかっていた。
また施工現場は、布団籠の構成部材を置いたり、保管す
るための広い設置面積が必要になり、しかも煩雑になる
ので、作業の安全性が欠けていた。本発明は上記従来の
不都合を解決し、河川等の屈曲に応じて網籠本体を多く
の労力を必要とせずに効率的に敷設して多段に積み上げ
が行え、また敷設される網籠本体間に平面略扇形の間隙
を生じないためにこの間隙の埋め込み作業を格別に必要
とすることなく工事費および資材費は廉価であり、敷設
後は護岸等の構築物として構造的に堅牢になり、また施
工現場に構成部材を置いたり、保管をするための設置面
積を広くは必要とはせず、煩雑にならず作業の安全性を
保証する網籠連結体の敷設工法および網籠連結体を提供
しようとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされ、その請求項1は、長手方向に対向して設けら
れる長側網体と該長側網体の側端部間に設けられる短側
網体とにより形成される網籠本体を前記短側網体の曲率
に応じて相互の敷設角度を変更し長手方向に並設し結合
する工程と、網籠本体内に中込材を詰め込む工程と、裏
込材を網籠本体の背面に埋戻す工程と、中込材の中込め
を完了した網籠本体の上面または上段に積み上げる網籠
本体の下面を蓋網体により閉塞して多段に網籠本体を積
み上げて構築するという手段を採用した。
【0005】また本発明の請求項2は、請求項1におい
て上段に積み上げる網籠本体の幅方向の前端から突出す
る下段の網籠本体に上方開口部を塞ぐ補助蓋網体部と上
段に網籠本体の底網体部とを含む幅寸法に前記蓋網体を
形成し、該蓋網体を下段の網籠本体に結合して上面を閉
塞するという手段を採用した。
【0006】また本発明の請求項3は、網籠本体が長手
方向に対向して設けられる長側網体と該長側網体の側端
部間に長手方向に交叉する幅方向へ設けられ、相互に接
触することにより敷設角度を変更可能に外側へ凸に所望
の曲率に形成される短側網体とにより形成され、該網籠
本体の上面または下面を蓋網体により閉塞するという手
段を採用した。
【0007】また本発明の請求項4は、請求項3におい
て河川の岸や海辺等の屈曲に沿って敷設し結合される前
記網籠本体の長側網体または短側網体の一側端には、結
合すべき網籠本体の短側網体間に河川等に望んで形成さ
れる間隙を閉塞する間隙閉鎖網体が一体に形成され、該
間隙閉鎖網体の他側端は結合すべき網籠本体の側面に固
定され、中込材が詰め込まれるという手段を採用した。
【0008】また本発明の請求項5は、請求項3におい
て短側網体の曲率は、該短側網体を幅方向に長手方向に
わたり2等分する2等分線上の任意の点を中心とする所
望長さの半径により描かれるという手段を採用した。
【0009】また本発明の請求項6は、請求項3におい
て長側網体と短側網体とが個別に形成され必要時に組付
けられるという手段を採用した。
【0010】また本発明の請求項7は、請求項3におい
て長側網体と短側網体とが折畳可能および展開可能に連
設されるという手段を採用した。
【0011】また本発明の請求項8は、請求項3、また
は請求項6、請求項7の何れかにおいて長側網体間に所
望間隔に仕切網体が配置され組付けられるという手段を
採用した。
【0012】また本発明の請求項9は、請求項3におい
隣接して長手方向に結合される網籠本体相互の蓋網体
は平面略矩形に形成され、蓋網体の側端に短側網体の
曲率よりも外域において形成される重合部が、短側網体
相互の曲率に応じて接触して変更可能になる網籠本体相
互の結合時の敷設角度に伴って重なり度合いが加減され
ることを特徴とするという手段を採用した。
【0013】また本発明の請求項10は、請求項3にお
いて下段に位置する網籠本体の上面を閉塞する蓋網体
は、上段に積み上げられる網籠本体の底網体部に併用さ
れるという手段を採用した。
【0014】また本発明の請求項11は、請求項3、ま
たは請求項9、請求項10の何れかにおいて蓋網体の設
置幅は、上段に積み上げる網籠本体の前端から突出する
下段の網籠本体の上方開口部を塞ぐ補助蓋網体部と底網
体部とを含む長さに網籠本体の設置幅より幅広に形成さ
れるという手段を採用した。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面に従って本発明の実施の
形態の具体例を説明する。図1ないし図12は本発明の
網籠連結体の一実施例を示す。1は網籠本体であり、こ
の網籠本体1は長手方向Xに前後対向して設けられる正
面略矩形の長側網体2,2と該長側網体2,2の左右の
端部に長手方向Xに交叉する幅方向Yへ設けられる側面
略矩形の短側網体3,3とにより形成される。網籠本体
1の大きさは、例えばこの実施例では長手方向Xの長さ
1 が約4000mmであり、幅方向Yの長さL2 は1
000mm〜2000mmに形成される。
【0016】前記短側網体3,3は、例えば河川Kの屈
曲に沿って護岸を構築したり、図には示さないが山間部
の切り通しに沿って擁壁を構築する場合に網籠本体1,
1…を敷設するのに相互に接触することにより網籠本体
1,1…の敷設角度θが変更可能になる外側へ凸の所望
の曲率Dに平面形状が形成される。この短側網体3,3
の曲率Dは、例えば図4、図6に示すように該短側網体
3,3を幅方向Yに長手方向Xにわたり2等分する2等
分線M上の任意の点を中心Oとする所望長さの半径Rに
より描かれる。この際、半径Rは短側網体3,3の幅方
向Yの長さL2以上の長さが必要とされる。
【0017】この実施例では、前後に対向して設けられ
る前記長側網体2,2と、左右に対向して設けられる短
側網体3,3とは例えば図1、図2、図9、図10に示
すように列線4を縦に使った金網により形成され、図に
おいて上端および左右の両側には枠線5が配設され、列
線4の下端のみを1.5巻き以上の複数回、捲回するこ
とにより連結線材7が挿通されるようにカール加工部6
が形成される。この長側網体2,2と短側網体3,3と
はロール巻された所定幅の金網を所望長さ(高さ)に切
断して設置幅に応じて所望複数枚接続することにより工
場において個別に形成され、必要時例えば運搬後に現場
において組付けられる。そして、長側網体2と短側網体
3とを結合するのには、例えば図11に示すようなコイ
ル環8やコイル線を長側網体2と短側網体3との枠線
5,5に捲回するほか、クリップ等の連結部品を用いて
長側網体2と短側網体3とを結合する。上記のようにカ
ール加工部6を2巻以上の複数回、捲回するのは、カー
ル加工部6内に挿入される連結線材7から、カール加工
部6が不用意に抜け出すのを防止するためである。また
図に示す長側網体2と短側網体3とは代表的な例示であ
り、必ずしも下方に前記のようにカール加工部6が形成
される図示するものに限らず、枠線5が下縁部に配設さ
れたものでもよい。
【0018】9は網籠本体1の上面または下面を閉塞す
る平面略矩形の蓋網体であり、この蓋網体9は網籠本体
1を河川K等に沿って階段状に積み上げた場合に、重複
する設置を避けるために下段に位置する網籠本体1の上
面を閉塞する蓋網体9が、上段に積み上げられる網籠本
体1の底網体部1aを閉塞するのに併用されるが、最下
段に位置する網籠本体1においては上面および下面の両
面を閉塞する。すなわち、この実施例では蓋網体9の設
置幅L3 は、図3に示すように上段に積み上げる網籠本
体1の前端から突出する下段の網籠本体1の上方開口部
1bを塞ぐ補助蓋網体9Aと底網体部9Bとを含む長さ
に網籠本体1の短側網体3の幅方向Yの長さL2 より幅
広に形成されたものが使用される。またこの蓋網体9は
図1、図2、図7、図8に示すように列線4を縦に使っ
た金網により形成される。そして、この金網の左右には
枠線5,5が配設される。また蓋網体9は図7、図8に
示すように列線4の長手方向Xに配置される両端(図
7、図8において上端または下端)を1.5巻以上の複
数回、捲回することにより連結線材7,7が挿通される
ようなカール加工部6,6が形成される。この蓋網体9
も同様にロール巻された所定幅の金網を工場において所
望長さに切断して長手方向Xにカール加工部6内に挿入
される連結線材7,7相互を図11に示すようなコイル
環8やコイル線を用いて結合し所望複数枚が接続され
る。また図示する蓋網体9は代表例であり、蓋網体9の
長手方向Xには必ずしも上記のようにカール加工部6,
6が形成される必要はなく、図には示さないが枠線5,
5が配設されたものであってもよい。
【0019】またこの蓋網体9を下段に位置する網体本
体1の長側網体2と短側網体3との上面を閉塞するため
に結合するには、図11に示すようなコイル環8やコイ
ル線を下段に位置する網体本体1の前後対向する長側網
体2,2のうち、一方(前側)の長側網体2の枠線5と
蓋網体9の一方(図3において右端)の枠線5とに所望
個所において捲回するほか、クリップ等の連結部品を用
いて蓋網体9と長側網体2の枠線5,5を結合する。ま
た他方(後側)の長側網体2の枠線5と蓋網体9の幅方
向Yの対応個所に長手方向Xに伸びる列線4とにコイル
環8を捲回したり、クリップ等を用いて固定することに
より下段に位置する網体本体1の他方の長側網体2の上
面に蓋網体9を結合する。こうして下段に位置する網体
本体1の上面に蓋網体9を結合する。また蓋網体9を上
段に積み上げる網体本体1の底網体として下面を閉塞し
結合するには、同様に図11に示すようなコイル環8を
上段に積み上げる網籠本体1の前方および後方の長側網
体2,2と短側網体3,3の下端に形成したカール加工
部6に挿入された連結線材7,7;7,7と当該網籠本
体1の下面に位置する蓋網体9の列線4や枠線5に捲回
するほか、クリップ等の連結部品を用いて上段に位置す
る網籠本体1の長側網体2および短側網体3の下面に蓋
網体9を結合する。この際、図には示さないが、長側網
体2,2と短側網体3,3の下端に連結線材7,7;
7,7が挿入されるカール加工部6が形成されずに枠線
5,5;5,5が配設されている場合にはこの枠線5,
5;5,5と蓋網体9の列線4や枠線5とがコイル環8
やクリップ等の連結部品を用いて結合することにより長
側網体2,2と短側網体3の下面に蓋網体9を結合する
こともできる。
【0020】図5、図6において10,10;10′,1
0′は河川Kの岸や海辺に護岸を構築したり、または山
間部等に設けられる切り通し個所に擁壁を構築する場合
に、例えば河川Kの屈曲に沿って長手方向Xに隣接して
結合される網籠本体1,1・・・相互の蓋網体9,9・・
・の左右の側端に短側網体3,3の外域において形成さ
れる重合部であり、この重合部10,10;10′,1
0′は網籠本体1,1・・・相互の結合時に短側網体3,
3の曲率D,Dに応じて変更可能に接触する網籠本体1,
1の敷設角度θに伴って重なり度合いが加減される。な
お、図4、図5、図6においては説明の便宜から河川K
に沿って一列一段に網籠本体1,1・・・を敷設する場
合を示しているが、実際は所望数段の網籠本体1,1・
・・が積み上げられる。このように結合されるべき網籠
本体1,1・・・の左右の側端に重合部10,10;1
0′,10′が形成されるので、網籠本体1,1・・・相
互は長手方向X、幅方向Y、高さ方向Zに対する引張、
圧縮に対して強度を発揮し、構造的に堅牢な護岸や擁壁
を構築することができる。
【0021】11は網籠本体1の前後に対向する長側網
体2,2間に長手方向Xにわたり所望間隔lに配置され
て前後の両端が取付けられる仕切網体であり、この仕切
網体11は前記長側網体2や前記短側網体3と同様に、
ロール巻された所定幅の金網を工場において所望長さに
切断して所望複数枚接続することにより略矩形に形成さ
れる。またこの仕切網体11は列線4を縦に使用した金
網が用いられ、上端および左右には枠線5が使用される
ほか、列線4の下端のみを1.5巻以上の複数回、捲回
することにより連結線材7が挿通されるようにカール加
工部6が形成される点は短側網体3等と同様である。し
かもこの仕切網体11の左右の端部を長側網体2,2の
内側に結合するには、コイル環8、コイル線、クリップ
等を用いて結合される。
【0022】12は網籠本体1内に詰め込まれる中込材
としての玉石である。13は階段状に積み重ねられる網
籠本体1の背面に埋め戻される石、土砂等の裏込材であ
る。
【0023】Sは結合すべき網籠本体1,1…相互の敷
設角度θを河川Kに沿って変更する場合に、所望の曲率
Dに形成される外側に凸の短側網体3,3相互が接触す
ることにより変更される接点である。またj1 は結合す
べき網籠本体1,1…の相互に接触している短側網体
3,3間に河川Kや海辺等に臨んで形成される平面略扇
形の間隙であり、j2 は短側網体3,3相互が接触する
接点Sを介して間隙j1とは反対側に短側網体3,3間
に形成される平面略扇形の間隙である。この間隙j1
2 は結合すべき網籠本体1,1…相互の敷設角度θが
変更されるのに応じて変更される。
【0024】本発明の網籠連結体の一実施例は以上の構
成からなり、以下この網籠連結体の敷設工法を作用とと
もに工程順に説明する。先ず第1工程として河川Kの護
岸を構築したり、山間部に設ける切り通しに対する擁壁
を構築するために、長手方向Xにわたり前後対向して長
側網体2,2と該長側網体2,2の左右の側端には短側
網体3,3とを設けることにより形成される網籠本体1
を例えば河川K等に沿ってその岸辺へ長手方向Xに連続
して並設して結合して行く。これには、先ず最下段に配
置すべき網籠本体1の下面にロール巻きされた所定幅の
金網を工場において所望長さに切断した蓋網体9を底網
体部9Bとして河川Kに沿って長手方向Xに所望長さ連
続して敷設して行く。この際、最下段の底網体部9Bと
して用いる蓋網体9の設置幅は短側網体3,3と略同幅
のものが用いられる。また、底網体部9Bとしての蓋網
体9,9…相互の結合は、蓋網体9,9…の長手方向X
に配列された列線4の両端に形成したカール加工部6,
6内に挿入される連結線材7,7相互をコイル環8を用
いて所望個所連結することにより蓋網体9,9…相互を
長手方向Xに結合して行く。また蓋網体9,9…を長手
方向Xに結合するには、コイル環8やコイル線を捲回す
るほか、クリップ等の連結部品を用いて結合することも
できる。しかも図には示さないが、蓋網体9,9…の列
線4の長手方向Xの両端に連結線材7,7を挿入するた
めのカール加工部6,6を形成せずに枠線5,5が配設
されたものである場合には、この枠線5,5相互を図1
1に示すようなコイル環8やクリップ等の連結部品を用
いて蓋網体9,9…相互を結合することもできる。この
ように河川Kに沿って長手方向Xに敷設され、短側網体
3,3と略同幅の最下段の蓋網体9の上に図3において
左右対向して長側網体2,2を配置することによりこの
長側網体2,2の多数の列線4の下縁に形成されるカー
ル加工部6内に挿入された連結線材7と底網体部9Bの
前端および後端に配設された枠線5,5とをコイル環8
やコイル線等の連結部品を捲回することにより底網体と
なる蓋網体9の前端および後端に長側網体2,2を結合
する。また図には示さないが、上記説明のように長側網
体2,2の多数の列線4の下縁に連結線材7を挿入する
ためのカール加工部6を形成することなく、列線4の下
縁に枠線5を配設している場合には、この枠線5と底網
体となる蓋網体9の幅方向Yに配設した枠線5,5とを
コイル環8やコイル線等の連結部品を捲回して結合する
こともできる。
【0025】それから、最下段の蓋網体9の前後に対向
して結合された長側網体2,2の長手方向Xにおける左
右端間に短側網体3,3を長手方向Xに交叉する幅方向
Yに左右対向して配置し、結合を行う。長側網体2,2
に対して短側網体3,3を結合するには、長側網体2,
2の左右の側端に設けた枠線5,5と短側網体3,3の
左右端に配置される枠線5,5とにコイル環8やコイル
線、クリップ等の連結部品を所望個所において捲回する
ことにより長側網体2,2に短側網体3,3を結合す
る。
【0026】必要がある場合には網籠本体1内の長側網
体2,2間に長手方向Xにわたって所望間隔l毎に所望
個数の仕切網体11を配置し取付けることにより網籠本
体1内を数個の小室J1 ,J2 ,J3 …内に区分する。
そしてこの小室J1 ,J2 ,J3 …内に中込材として玉
石12を詰め込む。また短側網体3,3の列線4の下端
に形成したカール加工部6内に挿入される連結線材7と
底網体部9Bを閉塞する蓋網体9の対応する列線4とに
コイル環8を所望個所捲回したり、クリップ等の連結部
品を用いて短側網体3,3と底網体部9Bとを結合する
ことができる。この際、連結線材7は短側網体3,3の
曲率Dに応じて曲げ可能な金属線や可撓性を発揮する合
成樹脂線が最適に使用される。また図には示さないが、
短側網体3,3の列線4の下端に連結線材7を挿入する
ためのカール加工部6を形成せずに列線4の下縁に枠線
5が配設されている場合には、この枠線5を蓋網体9の
対応する列線4にコイル環8やクリップ等の連結部品を
用いて結合することもできる。こうして長手方向Xに前
後対向して設けられる長側網体2,2と、該長側網体
2,2の左右の側端間に設けられる短側網体3,3とに
より網籠本体1を形成する。
【0027】その後、網籠本体1の長手方向Xの側端間
に設けられる短側網体3,3の外側へ凸の曲率Dに応じ
て結合すべき網籠本体1,1…相互の敷設角度θを短側
網体3,3を接触しながら長手方向Xに対して変更し最
下段の網籠本体1,1…を河川Kに沿って並設する。例
えば河川Kが直線状に流れているのであれば、網籠本体
1,1…相互の敷設角度θは図4に示すように平面略1
80度に近くなって直線状に敷設される。また、河川K
が屈曲したり、蛇行して流れる場合には、網籠本体1,
1…相互の敷設角度θは図5、図6に示すように平面1
80度よりかなり小さく設定され、河川Kに沿って敷設
される。
【0028】次に第2工程として短側網体3,3の曲率
D,Dに応じて河川Kに沿って相互の敷設角度θが変更
される網籠本体1,1…内に中込材として例えば玉石1
2を詰め込む。
【0029】また第3工程として河川Kに沿って敷設さ
れる最下段の網籠本体1,1…の背面に裏込材13とし
て石や土砂を埋戻す。
【0030】第4工程として玉石12等の中込材の中込
めを完了した最下段の網籠本体1,1…の上面を蓋網体
9により閉塞する。この蓋網体9の設置幅L3 は上段に
積み上げる網籠本体1の前端から突出する下段の網籠本
体1の上方開口部1bを塞ぐ補助蓋網体部9Aと底網体
部9Bとを含み網籠本体1の設置幅より幅広の寸法に形
成されたものを用いる。そして、下段の網籠本体1,1
…の上面を閉塞する蓋網体9の網籠本体1,1…に対す
る結合は、蓋網体9の前端(図7においては左右端)に
設けられる枠線5と下段に配置される網籠本体1,1…
の幅方向Yの前端に配置される長側網体2の上縁の枠線
5とをコイル環8やコイル線を捲回する等して結合する
ほか、クリップを用いて結合する。
【0031】しかも、河川Kに沿って敷設される網籠本
体1,1・・・の上面を閉塞するための蓋網体9,9・・
・は平面略矩形に形成され、網籠本体1,1・・・の長
手方向Xにおける左右の側端間に配置される短側網体
3,3は外側に凸の曲率Dにて形成されているので、蓋
網体9,9の左右の側端に短側網体3,3の曲率D,Dよ
りも外域において形成される重合部10,10;10′,
10′は短側網体3,3の曲率D,Dに応じて接点Sにお
いて摺動される網籠本体1,1・・・相互の敷設角度θ
に対応して重なり度合いが加減される。この網籠本体
1,1・・・は、河川Kが直線状に流れているのであれ
ば、網籠本体1,1・・・相互の敷設角度θは図4に示
すように平面略180度近くになって直線状に敷設され
る。また河川Kが屈曲したり、蛇行して流れる場合に
は、網籠本体1,1・・・相互の敷設角度θは、図5,
図6に示すように平面180度よりかなり小さく設定さ
れ、河川Kに沿って敷設される。また結合されるべき網
籠本体1,1・・・の左右の側端に重合部10,10;1
0′,10′が形成されるので、網籠本体1,1・・・相
互は長手方向X、幅方向Y、高さ方向Zの引張や圧縮に
対して強度を発揮し、構造的に堅牢な護岸や擁壁を構築
することができる。
【0032】次いで最下段の網籠本体1,1…の上面に
次段(2段目)の網籠本体1,1…を階段状に積み上げ
て河川Kに沿って長手方向Xに並設し結合して行く。こ
れには、最下段に並設し結合される網籠本体1,1…の
上面を閉塞する蓋網体9は、上段(2段目)に積み上げ
られる網籠本体1,1…の前端から突出する下段の網籠
本体1,1…の上方開口部1bを塞ぐ補助蓋網体部9A
を含み底網体部9Bとして上段(2段目)の網籠本体
1,1…の下面を閉塞する。
【0033】ところで、最下段の網籠本体1,1…の上
面を閉塞する蓋網体9,9…の上面に次段(2段目)の
網籠本体1,1…を積み重ねて組付けるためには、上記
第1工程と同様に下段(1段目)の網籠本体1の上方開
口部1bを塞ぐ補助蓋網体部9Aに相応する前端からの
長さ位置に先ず前端の長側網体2を立てる。そしてこの
長側網体2の列線4の下端に形成したカール加工部6内
に挿入される連結線材7とその下面の蓋網体9の対応す
る列線4とにコイル環8を所望個所捲回して固定する
か、クリップを用いて固定することにより下段(1段
目)の網籠本体1,1…を閉塞する蓋網体9,9…の上
面に次段(2段目)の網籠本体1,1…の前端の長側網
体2を組付ける。また図には示さないが、長側網体2の
下縁に連結線材7を挿入するためのカール加工部6を形
成せずに枠線5を配設している長側網体2の場合には、
この枠線5と下面の蓋網体9の対応する列線4とをコイ
ル環8等の連結部品を用いて結合することにより下段
(1段目)の網籠本体1,1…を閉塞する蓋網体9,9
…の上面に次段(2段目)の網籠本体1,1…の前端の
長側網体2を組付けることもできる。その後、この前端
の長側網体2に対向して他方の長側網体2を蓋網体9,
9…の後端に立てる。そして、この長側網体2の列線4
の下端に形成したカール加工部6内に挿入する連結線材
7と下面の蓋網体9,9…の後端に位置する枠線5とに
コイル環8を所望個所捲回することにより固定したり、
クリップにより固定することにより、他方の長側網体2
を蓋網体9,9…の後端に結合する。上記説明と同様に
長側網体2の列線4の下縁に連結線材7を挿入するため
のカール加工部6を形成することなく枠線5を配設して
いる場合には、この枠線5と下面の蓋網体9,9…の後
端に位置する枠線5とにコイル環8を捲回したり、クリ
ップを用いて他方の長側網体2を蓋網体9,9…の後端
に結合する。それから、前後対向する長側網体2,2の
長手方向Xの側端に設けられる枠線5と短側網体3,3
の左右の枠線5とにコイル環8やコイル線を捲回した
り、クリップにて固定することにより前後対向する長側
網体2,2の長手方向Xの左右の側端間に短側網体3,
3を結合し、(2段目の)網籠本体1を形成する。この
ように形成される網籠本体1,1…を短側網体3,3の
曲率Dに応じて相互の敷設角度θを河川Kに沿って変更
することにより長手方向Xに網籠本体1,1…を結合す
る。
【0034】その後、網籠本体1,1…内に中込材とし
て玉石12を詰め込んでから、網籠本体1,1…の上面
を蓋網体9,9…により閉塞し、2段目の網籠本体1,
1…を河川Kに沿って階段状に積み上げる。
【0035】それから、裏込材13を2段目の網籠本体
1,1…の裏面に埋め戻す。このような操作を繰り返し
行うことにより河川K等に沿って階段状に所望段数の網
籠本体1,1…を積み上げ、護岸工事を終える。
【0036】図13および図14は本発明の網籠連結体
の第2の実施例である。この実施例では河川Kの岸や海
辺に護岸を構築したり、山間部における切り通しに擁壁
を構築する場合に河川Kや海辺等の屈曲に沿って敷設し
結合される網籠本体1,1…の長側網体2,2の一側端
に、結合すべき網籠本体1,1…の短側網体3,3間に
河川K等に臨んで形成される平面略扇形の間隙j1 を閉
塞する間隙閉鎖網体50,50を一体に形成し、該間隙
閉鎖網体50の他側端50aは結合すべき網籠本体1の
側面に固定され、河川Kや海辺に臨まれる間隙j1 内に
玉石12等の中込材を詰め込む構成により、網籠本体
1,1…を前記実施例よりも構造堅牢に結合して特に間
隙j1 内に流れ込む河川Kの水流による洗掘や増水によ
る水圧により護岸等が崩壊したり、決壊するのを確実に
防止する利点があるほかは、前記実施例と同様の構成、
作用がある。j2 は結合すべき網籠本体1,1…の短側
網体3,3間に間隙j1 とは接点Sを介して反対側に形
成される間隙であり、この間隙j2 内にも玉石12等の
中込材が詰め込まれる。また間隙閉鎖網体50の他側端
50aを結合すべき網籠本体1の側面に固定するのに
は、間隙閉鎖網体50の他側端50aに配設される枠線
5を網籠本体1の対応する列線4にコイル環6やクリッ
プ、コイル線等を用いて結合することができる。なおこ
の間隙閉鎖網体50の外側(図示では上縁と左右の両
側)には枠線5が配設されているので、この間隙閉鎖網
体50の他側端50aを網籠本体1の外側に結合する際
に、間隙閉鎖網体50は上縁の枠線5とともに全体的な
円弧を描いて可撓性を発揮することにより他側端50a
が結合され易い。
【0037】また図15および図16は本発明の網籠連
結体の第3実施例である。この実施例も前記第2実施例
と同様に、結合すべき網籠本体1,1…の短側網体3,
3間に河川K等に臨んで形成される平面略扇形の間隙j
1 を閉塞する間隙閉鎖網体50,50を短側網体3,3
の一側端に一体形成し、該間隙閉鎖網体50の他側端5
0aは結合すべき網籠本体1の側面に固定され、少なく
とも間隙j 1 内に玉石12等の中込材を詰め込むことに
より、第1実施例よりも結合すべき網籠本体1,1…に
おける特に河川K等に臨む間隙j1 内に流れ込む水流に
よる洗掘や増水による水圧により護岸が崩壊したり、決
壊するのを確実に防止するようにした。
【0038】上記実施例では河川Kに沿って網籠本体
1,1…を階段状に積み上げることにより護岸工事を行
う場合を代表的に説明したが、これに限ることなく山間
部等を通り抜ける切り通しに対する擁壁を構築する場合
にも本発明は適用することができる。
【0039】また上記実施例では、網籠本体1を形成す
るのに長側網体部2と短側網体部3とが個別に形成さ
れ、施工現場において長側網体2と短側網体3とを組付
ける場合について説明したが、図示しない長側網体2と
短側網体3とは折畳可能にかつ展開可能に予め組付けら
れたものを使用してもよい。同様に蓋網体9に対して長
側網体2または短側網体3を予め組付けたものを使用し
てもよい。こうして現場での網籠本体1の組付作業や分
解作業を効率化することができる。また必要な場合には
長側網体部2と短側網体部3とを個別に形成して組付け
ることなく、一体的に形成されたものを用いることもで
きる。
【0040】また上記実施例では、網籠本体1の左右の
両側端間に長手方向に交叉する方向に外側へ凸に所望の
曲率Dに形成され、相互に接触することにより網籠本体
1,1の敷設角度θが変更可能になる短側網体3,3を
形成しているが、この短側網体3は結合すべき網籠本体
1,1の一側端に設け資材および労力の省力化をはかる
ことにより網籠本体1,1の敷設角度θを河川Kや切り
通しに沿って変更することも本発明の適用範囲である。
【0041】また上記実施例では階段状に積み重ねる網
籠本体1,1…の上面を閉塞するとともに上段に位置す
る網籠本体1,1…の下面を閉塞するための蓋網体9の
設置幅L3 が、上段に積み上げる網籠本体1の前端から
突出して下段の網籠本体1の上方開口部1bを塞ぐ補助
蓋網体部9Aと底網体部9Bとを含み網籠本体1の設置
幅より幅広の寸法に形成されたものを使用しているが、
これに限ることなく下段の網籠本体1の上方開口部1b
を蓋網体9とは個別に形成される金網により閉塞する場
合には蓋網体9自体の設置幅は短側網体3と略同幅、す
なわち網籠本体1と略同幅に形成することもできる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の網籠連結体は、網
籠本体が長手方向に対向して設けられる長側網体と、該
長側網体の左右の側端間に長手方向に交叉する幅方向へ
設けられ、相互に接触することにより網籠連結体相互の
敷設角度を変更可能にするために外側に凸に所望の曲率
にて形成される短側網体とにより形成され、該網籠本体
の上面または下面を蓋網体により閉塞するようにしたの
で、河川や切り通しの屈曲に応じて網籠本体を多くの労
作を必要とはせずに効率的に敷設して多段に積み重ねる
ことにより護岸や擁壁を構築することができる。また敷
設される網籠本体は従来の布団籠のように布団籠相互間
に平面略扇形の間隙を生じないので、この間隙を埋める
ために格別な埋め込み作業を行なわないで済み、だるま
籠を必要とはしない。従って、工事費および資材費は廉
価になり、また敷設後には構築物としての護岸や擁壁が
構造的に堅牢になる。さらには、従来の布団籠のように
施工現場に構成部材を置いたり、保管するための設置面
積を広くは必要とすることなく、施工現場が煩雑になら
ないので、作業の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の網籠連結体の一実施例を示し組付状態
の拡大斜視図である。
【図2】同じく本実施例の網籠連結体を示す拡大分解斜
視図である。
【図3】同じく本実施例の網籠連結体の施工の一例を示
す断面図である。
【図4】同じく本実施例の網籠連結体の直線状態におけ
る施工の一例を説明的に示す拡大平面図である。
【図5】同じく本実施例の網籠連結体の曲線状態におけ
る施工の一例を説明的に示す平面図である。
【図6】同じく本実施例の網籠連結体の曲線状態におけ
る施工の一例を説明的に示す拡大平面図である。
【図7】同じく本実施例の網籠連結体に使用する蓋網体
の一例を示す切欠拡大平面図である。
【図8】同じく蓋網体の切欠拡大側面図である。
【図9】同じく本実施例の網籠連結体に使用する長側網
体の一例を示す切欠拡大正面図である。
【図10】同じく長側網体の拡大側面図である。
【図11】同じく本実施例の網籠連結体の構成部材相互
の結合時に使用するコイル環の一例を示す拡大斜視図で
ある。
【図12】同じく本実施例の網籠連結体の構成部材にお
ける列線の端部に形成されるカール加工部の一例を示す
拡大正面図である。
【図13】本発明の網籠連結体の第2実施例を示す拡大
斜視図である。
【図14】同じく網籠連結体の曲線状態における施工の
一例を説明的に示す拡大平面図である。
【図15】本発明の網籠連結体の第3実施例を示す拡大
分解斜視図である。
【図16】同じく網籠連結体の曲線状態における施工の
一例を説明的に示す拡大平面図である。
【図17】従来の布団籠の一例を示す拡大斜視図であ
る。
【図18】同じく従来の布団籠の施工状態の一例を示す
分解斜視図である。
【図19】同じく従来の布団籠の施工状態の一例を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 網籠本体 2 長側網体 3 短側網体 4 列線 5 枠線 6 カール加工部 7 補強線材 9 蓋網体 10 重合部 10′ 重合部 D 曲率 K 河川 M 2等分線 O 中心 R 半径 X 長手方向 Y 幅方向 Z 高さ方向 θ 敷設角度

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に対向して設けられる長側網体
    と該長側網体の側端部間に設けられる短側網体とにより
    形成される網籠本体を前記短側網体の曲率に応じて相互
    の敷設角度を変更し長手方向に並設し結合する工程と、
    網籠本体内に中込材を詰め込む工程と、裏込材を網籠本
    体の背面に埋戻す工程と、中込材の中込めを完了した網
    籠本体の上面または上段に積み上げる網籠本体の下面を
    蓋網体により閉塞して多段に網籠本体を積み上げて構築
    することを特徴とする網籠連結体の敷設工法。
  2. 【請求項2】 上段に積み上げる網籠本体の幅方向の前
    端から突出する下段の網籠本体の上方開口部を塞ぐ補助
    蓋網体部と上段の網籠本体の底網体部とを含む幅寸法に
    前記蓋網体を形成し、該蓋網体を下段の網籠本体に結合
    して上面を閉塞することを特徴とする請求項1に記載の
    網籠連結体の敷設工法。
  3. 【請求項3】 網籠本体が長手方向に対向して設けられ
    る長側網体と該長側網体の側端部間に長手方向に交叉す
    る幅方向へ設けられ、相互に接触することにより敷設角
    度を変更可能に外側へ凸に所望の曲率に形成される短側
    網体とにより形成され、該網籠本体の上面または下面を
    蓋網体により閉塞することを特徴とした網籠連結体。
  4. 【請求項4】 河川の岸や海辺等の屈曲に沿って敷設し
    結合される前記網籠本体の長側網体または短側網体の一
    側端には、結合すべき網籠本体の短側網体間に河川等に
    臨んで形成される間隙を閉塞する間隙閉鎖網体が一体に
    形成され、該間隙閉鎖網体の他側端は結合すべき網籠本
    体の側面に固定され、中込材が詰め込まれることを特徴
    とする請求項3に記載の網籠連結体。
  5. 【請求項5】 短側網体の曲率は、該短側網体を幅方向
    に長手方向にわたり2等分する2等分線上の任意の点を
    中心とする所望長さの半径により描かれることを特徴と
    する請求項3に記載の網籠連結体。
  6. 【請求項6】 長側網体と短側網体とが個別に形成され
    必要時に組付けられることを特徴とする請求項3に記載
    の網籠連結体。
  7. 【請求項7】 長側網体と短側網体とが折畳可能および
    展開可能に連設されることを特徴とする請求項3に記載
    の網籠連結体。
  8. 【請求項8】 長側網体間に所望間隔に仕切網体が配置
    され組付けられることを特徴とする請求項3、または請
    求項6、請求項7の何れかに記載の網籠連結体。
  9. 【請求項9】 隣接して長手方向に結合される網籠本体
    相互の蓋網体は平面略矩形に形成され、蓋網体の側端
    短側網体の曲率よりも外域において形成される重合部
    が、短側網体相互の曲率に応じて接触して変更可能にな
    網籠本体相互の結合時の敷設角度に伴って重なり度合
    いが加減されることを特徴とする請求項3に記載の網籠
    連結体。
  10. 【請求項10】 下段に位置する網籠本体の上面を閉塞
    する蓋網体は、上段に積み上げられる網籠本体の底網体
    部に併用されることを特徴とする請求項3に記載の網籠
    連結体。
  11. 【請求項11】 蓋網体の設置幅は、上段に積み上げる
    網籠本体の前端から突出する下段の網籠本体の上方開口
    部を塞ぐ補助蓋網体部と底網体部とを含む長さに網籠本
    体の短側網体の設置幅より幅広に形成されることを特徴
    とする請求項3、または請求項9、請求項10の何れか
    に記載の網籠連結体。
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