JP2003193448A - 護岸構造 - Google Patents

護岸構造

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JP2003193448A
JP2003193448A JP2001397256A JP2001397256A JP2003193448A JP 2003193448 A JP2003193448 A JP 2003193448A JP 2001397256 A JP2001397256 A JP 2001397256A JP 2001397256 A JP2001397256 A JP 2001397256A JP 2003193448 A JP2003193448 A JP 2003193448A
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Atsushi Iijima
淳 飯島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工面における仕切り壁部が上下平行状の骨
線構造であることによって、部材製品の単純化が図れ
て、現場で容易に組み付け施工することができ、コスト
の縮減、工法全体の納期の短縮に有用な護岸構造を提供
すること。 【解決手段】 施工面における網状底部1上の縦方向に
対向している網状側壁部5間が縦方向の仕切り壁部6で
区画されていて、この区画された石詰空間部Sが石詰め
されて網状蓋部7で覆設されている護岸構造において、
仕切り壁部6は少なくとも両端に継ぎ部6bを有する複
数本の横骨線6aからなり、この横骨線6aは網状側壁
部5の被継ぎ部5cに継ぎ部6bを結合させて上下平行
状に配設してある。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、沿岸や河川におけ
る浸食や洗掘を防ぐための護岸工事、砂防工事に有用な
護岸構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の河川の護岸構造としては、例えば
図27に示すように、網目が菱形に編まれた所謂菱形金
網の外周を鉄線からなる枠線で補強・強化したもので、
底面網部、横方向(流水方向)の側面網部、縦方向の仕
切り網部を形成して、隣り合う各網部側縁を結合コイル
で結合して一体的に接続することにより篭体を組み立て
て、この篭体を施工面に整列させて結合コイルによって
相互に連結させて、篭内に石詰した後、菱形金網を蓋網
として被せて結合コイルで固定してあるものである。こ
のような篭体による接続構造のものでは、底面網部、側
面網部を、施工面の形状によっては底面網部の形状を少
量、多種の長方形とか台形等の異形に成形し、それに伴
い巾寸法が変わる各側面網部・仕切り網部を工場でそれ
ぞれ製作し組み立てて、一つのセットにした篭体を幾つ
も施工現場に搬入している。そのため、従来の底面網部
・仕切り網部・側面網部の構造は、労働集約型の製作に
なり、生産の機械化が難しくて大量生産が困難であると
共に底面網部・側面網部・仕切り網部を組み立てて一つ
のセット化した篭体にするという構造的制約を避けられ
ない。しかも、河川の護岸等で、施工面が曲線である場
合、法面の巾が同一でなく変化する場合、施工面の法面
勾配が違う場合、特に同一工事現場内で法面勾配が変化
する場合等では、施工現場の形状に合わせるのには篭体
の底面網部の形状を少量、多種の長方形又は台形である
篭体に製作する必要がある為に、前もって作り貯めして
おくことが難しくなり、需要に対して、タイミング良く
供給することが困難になっているばかりか、製品部材の
コスト高と工法全体の納期が掛かる原因を招いている。
さらに、菱形金網製の仕切り網部・側面網部では、篭体
を組み立てて作った区画に詰石をする際、篭体の枠線が
岩石の圧力で簡単に湾曲、曲折する例が多く、特に護岸
の流水方向に使用される側面網部では膨らみや歪みが生
じ易くて完成形状が安定しない上に、後工程の蓋掛け作
業をより困難にしている。具体的には、石詰め後に蓋網
を掛け、蓋網の上から結合コイルを用いて仕切り網部お
よび側面網部の枠線上辺部と蓋網とを繋ぐ際に、結合コ
イルが詰石に引掛かかったり、蓋網と枠線が離れたりし
ていて、大変な時間と労力を掛けて施工している。ま
た、底面網部・仕切り網部・側面網部を組み立てた多数
の篭体は、工場で製作された後に施工現場に搬入され
て、施工面全体に並べられて、改めて組み立てられるも
のであるから、個々に分離している多数の篭体の底面網
部を結合コイルで接続しなければならないし、特に施工
面が傾斜している法面部では個々に設置された篭体のズ
レ落ちが絶えず生じていて、施工時における施工面の安
定した形成に手間が掛かっている。 【0003】斯かる篭配列タイプと対比するものとし
て、特公平4−10924号公報に提案されているフト
ン篭工法がある。同工法は、所定幅のロール状網体を基
礎工事面上に巻き戻しながら広げて所定の長さにて敷設
切断することにより底面とし、この底面を構成する前記
ロール状網体上に対して、網体とその外周を保護する枠
体とによって構成した仕切り用自立網体を適宜間隔にて
設置・立設することにより、前記底面に垂直に立つ縦側
面および横側面とし、これら各面を構成する部材を結線
等にて互いに連続することによって、前記基礎工事面上
に複数の区画を構成した後、これら各区画内に石詰めを
行い、さらに所定幅のロール状網体を所定の長さに切断
して結線等で前記擬側面および横側面を構成する仕切り
用自立網体と連結しつつ前記石詰め部分を覆い上面を形
成しているものである。この工法によれば、施工面が傾
斜している法面部での篭体のズレ落ちは解消されている
ものの、縦側面および横側面については、エキスパンド
メタル製網体の外周を鉄線からなる枠線で補強した構造
のものであるため、前記した篭タイプのものと同様の問
題を抱えていることに変わりはない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、第1には、施工面における仕切り壁部が上下平行状
の骨線構造であることによって、部材製品の単純化が図
れて、現場で容易に組み付け施工することができ、コス
トの縮減、工法全体の納期の短縮に有用な護岸構造を提
供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
達成するために、施工面における網状底部上の縦方向に
対向している横方向の網状側壁部間が縦方向の仕切り壁
部で区画されていて、この区画された石詰空間部が石詰
めされて網状蓋部で覆設されている護岸構造において、
前記仕切り壁部は少なくとも両端に継ぎ部を有する複数
本の横骨線からなり、この横骨線は前記網状側壁部の被
継ぎ部に前記継ぎ部を結合させて上下平行状に配設して
あることを特徴とする。また本発明では、第2の課題と
して、階段状の施工面における仕切り壁部が上下平行状
の骨線構造であることによって、部材製品の単純化が図
れて、現場で容易に組み付け施工することができ、従来
構造の菱形金網と枠線からなる仕切り網部を製作する必
要も無く、コストの縮減、工法全体の納期の短縮に有用
な護岸構造を提供するため、階段状の施工面における各
段の篭体が、下段の篭体の石詰空間部を覆設した蓋部を
兼ねている網状底部と、この網状底部上の縦方向に対向
している横方向の網状側壁部と、この網状側壁部間の石
詰めされた石詰空間部を区画形成している縦方向の仕切
り壁部とで形成されている護岸構造において、前記仕切
り壁部は少なくとも両端に継ぎ部を有する複数本の横骨
線からなり、この横骨線は前記網状側壁部の被継ぎ部に
前記継ぎ部を結合させて上下平行状に配設してあること
を特徴とする。これにより、階段状の施工面における仕
切り壁部が上下平行状の骨線構造であることによって、
部材製品の単純化が図れて、現場で容易に組み付け施工
することができ、コストの縮減、工法全体の納期の短縮
に貢献できる。さらに本発明では、第3の課題として、
面強度が高くて、詰石の圧力に対して湾曲し難く、構造
的に強固であると共に現場で迅速に組み立てて施工可能
な護岸構造を提供するため、仕切り壁部は、上下平行状
の横骨線と左右並列状の縦骨線からなり、この縦横の両
骨線の交差部分を結合部材で結合して組み立ててあるこ
とを特徴とする。これにより、面強度が高くて、詰石の
圧力に対して湾曲し難くなり、構造的に強固であると共
に現場で迅速に組み立てて施工することができる。さら
に本発明では、第4の課題として、網状側壁部を起立状
態に保持・強化できて、形状安定性が高い護岸構造を提
供するため、仕切り壁部は、筋交い骨線を対角状に配設
してあることを特徴とする。これにより、網状側壁部を
起立状態に保持・強化できて、形状安定性を高く施工す
ることができる。さらに発明では、第5の課題として、
網状側壁部が詰石の圧力に対して自立性を有して、石詰
め後の網状蓋部の覆設・接続作業が容易であると共に土
砂を含む大小の詰石を受け入れられ、大量生産、作り貯
め、即時供給、工法全体の短納期化、運搬コストの低
減、施工面の形態に応じた現場調整可能な護岸構造を提
供するため、網状側壁部は、縦線と横線の交差部を溶接
して格子状に形成していて、左右の被継ぎ部を左右側縁
から横方向に突設しており、仕切り壁部は、横骨線両端
の継ぎ部を前記突起状被継ぎ部が貫通可能なリング状に
形成し、縦方向に隣り合う仕切り壁部側縁における横骨
線端同士の左右重合状のリング状継ぎ部に、横方向に隣
り合う網状側壁部左右側縁の突起状被継ぎ部がそれぞれ
貫通した結合状態に結合部材で接続固定されていること
を特徴とする。これにより、格子状の網状側壁部は、菱
形金網を枠線で補強して形成した従来品に比べて構造的
に強く、特に溶接形成されている網状側壁部は自立性を
有しているので、網状底部に対し直角に使用することが
出来、また詰石の圧力で湾曲、曲折することが少なくな
り、高い面強度を有して出来上がり形が安定する。した
がって、石詰め後の網状蓋部の覆設・接続作業がたやす
くなって施工容易である。そして、構成材として、製造
機械による大量生産が可能な構造を持つ格子状の網状側
壁部、仕切り壁部の横骨線、縦骨線、結合部材等の製品
・部材の集まりを用いることにより、あらかじめ機械装
置により大量生産して作り貯めしておくことができ、需
要に対してタイミングよく供給できる。また、従来構造
の様に、枠線で菱形金網を補強していた底面網部・側面
網部・仕切り網部を工場で製作して篭体に組み立てる工
程手間も無くなり、施工現場で簡単に組み立てることが
できて、工法全体の短納期化が図れる。さらに、網状側
壁部並びに仕切り壁部の格子の目を小さくすることもで
きるから、詰石として小さな割栗石を使用する際や、場
合によっては現地で採集した土砂の使用も可能となると
共に、植生がし易くなる。また、従来における篭体を工
場から施工現場に輸送する運搬コストを比較しても、製
品・部材をコンパクトに梱包して施工現場に輸送できる
点でコスト低減となるうえに型崩れしないで済む。河川
の護岸工事や砂防工事で、施工面が曲線である場合、法
面の巾が同一でなく変化する場合、施工面の法面勾配が
違う場合、特に同じ工事現場内で法面勾配が変化する場
合に、格子状の網状側壁部の巾や高さ寸法或いは仕切り
壁部の横骨線の長さ寸法を、それぞれ現場での必要寸法
に応じて現地で適宜切断して調整することができ、また
網状側壁部と仕切り壁部同士間では、どの位置でも結合
コイル等の結合部材を使用して接続・立設できるため、
簡単に施工が出来る。また従来のように、施工現場の形
状に合わせる為に篭体の底面網部の形状を少量、多種の
長方形或いは台形等の異形に整えたりするとか、側面網
部・仕切り網部の巾・高さ寸法も変えて篭体を製作する
とか、法面勾配の変化にあわせて、巾・高さ寸法の違う
少量、多種の仕切り網部を製作して、少量、多種の篭体
を時間と手間をかけて工場で製作する等の必要が無くな
り、施工全体での低コスト・短納期ができる。さらに本
発明では、第6の課題として、網状側壁部の面強度がよ
り高く強化されていて詰石の圧力に対する自立性に富
み、石詰め後の網状蓋部の覆設・接続作業が容易である
と共に土砂を含む大小の詰石を受け入れ可能で、大量生
産、作り貯め、即時供給、工法全体の短納期化、運搬コ
ストの低減、施工面の形態に応じた現場調整可能な護岸
構造を提供するため、網状側壁部は、縦線と横線の交差
部を溶接して格子状に形成していて、左右の被継ぎ部を
左右側縁から横方向に突設しており、仕切り壁部は、横
骨線両端の継ぎ部および筋交い骨線両端を前記突起状被
継ぎ部が貫通可能なリング状に形成し、縦方向に隣り合
う仕切り壁部側縁における横骨線端と筋交い骨線端の左
右重合状のリング状継ぎ部に、横方向に隣り合う網状側
壁部左右側縁の突起状被継ぎ部がそれぞれ貫通した結合
状態に結合部材で接続固定されていることを特徴とす
る。これにより、格子状の網状側壁部は、菱形金網を枠
線で補強して形成した従来品に比べて構造的に強く、特
に溶接形成されている網状側壁部は自立性を有している
ので、網状底部に対し直角に使用することが出来、また
詰石の圧力で湾曲、曲折することが少なくなり、高い面
強度を有して出来上がり形が安定する。しかも、筋交い
骨線が網状側壁部を起立状態に保持して働くから形状安
定性が高い。したがって、石詰め後の網状蓋部の覆設・
接続作業がたやすくなって施工容易である。そして、製
造機械による大量生産が可能な構造を持つ格子状の網状
側壁部、仕切り壁部の横骨線、縦骨線、結合部材等の製
品・部材の集まりを用いることになり、あらかじめ機械
装置により大量生産して作り貯めしておくことができ、
需要に対してタイミングよく供給できる。また、従来構
造の様に、枠線で菱形金網を補強していた底面網部・側
面網部・仕切り網部を工場で製作して篭体に組み立てる
工程手間も無くなり、施工現場で簡単に組み立てること
ができて、工法全体の短納期化が図れる。さらに、網状
側壁部並びに仕切り壁部の格子の目を小さくすることも
できるから、詰石として小さな割栗石を使用する際や、
場合によっては現地で採集した土砂の使用も可能となる
と共に、植生がし易くなる。また、従来における篭体を
工場から施工現場に輸送する運搬コストを比較しても、
製品・部材をコンパクトに梱包して施工現場に輸送でき
る点でコスト低減となるうえに型崩れしないで済む。河
川の護岸工事や砂防工事で、施工面が曲線である場合、
法面の巾が同一でなく変化する場合、施工面の法面勾配
が違う場合、特に同じ工事現場内で法面勾配が変化する
場合に、格子状の網状側壁部の巾や高さ寸法或いは仕切
り壁部の横骨線の長さ寸法を、それぞれ現場での必要寸
法に応じて現地で適宜切断して調整することができ、ま
た網状側壁部と仕切り壁部同士間では、どの位置でも結
合コイル等の結合部材を使用して接続・立設できるた
め、簡単に施工が出来る。また従来のように、施工現場
の形状に合わせる為に篭体の底面網部の形状を少量、多
種の長方形或いは台形等の異形に整えたりするとか、側
面網部・仕切り網部の巾・高さ寸法も変えて篭体を製作
するとか、法面勾配の変化にあわせて、巾・高さ寸法の
違う少量、多種の仕切り網部を製作して、少量、多種の
篭体を時間と手間をかけて工場で製作する等の必要が無
くなり、施工全体での低コスト・短納期ができる。さら
に本発明では、第7の課題として、底面網部および網状
蓋部と仕切り壁部との接続作業が簡単且つ容易に行え
て、コストの縮減・納期の短縮に有用な護岸構造を提供
するため、縦骨線は、下端にフック状止め部を有すると
共に上端に環状部を有していて、フック状止め部が網状
底部に結合状態に締結されて接続されて、環状部が網状
蓋部の網目上に突出して、この突出状の環状部に接続骨
線が通ることで網状蓋部と一体的に接続されていること
を特徴とする。これにより、仕切り壁部は、従来構造に
おける金属コイルを用いた仕切り網部下辺の枠線部分と
底面網部との繋ぎ方法および仕切り網部上辺の枠線部分
と蓋網との繋ぎ方法と比較して、フック状止め部を網状
底部にかしめ付けて、網状蓋部の網目上に突出した縦骨
線の環状部に接続骨線を通すことだけで、網状蓋部と一
体的に接続することが出来るから、大変施工がし易くな
り、大幅な施工歩掛の減少が可能となってコストの縮減
・納期の短縮となる。さらに本発明では、第8の課題と
して、網状側壁部と蓋網との接続作業が簡単且つ容易に
行えて、コストの縮減・納期の短縮に有用な護岸構造を
提供するため、網状側壁部は、縦線上端に最上辺の横線
よりも上方へ突出しているアーチ状またはフック状また
はリング状の掛け部を有していて、この掛け部が網状蓋
部の網目上に突出して、このアーチ状またはフック状ま
たはリング状の掛け部に接続骨線が通ることで網状蓋部
と一体的に接続されていることを特徴とする。これによ
り、網状側壁部は、従来構造における金属コイルを用い
た側面網部上辺の枠線部分と蓋網との繋ぎ方法と比較し
て、網状蓋部の網目上に突出した縦線のアーチ状または
フック状またはリング状の掛け部に接続骨線を通すこと
だけで、網状蓋部と一体的に接続することが出来るか
ら、大変施工がし易くなり、大幅な施工歩掛の減少が可
能となってコストの縮減・納期の短縮となる。さらに本
発明では、第9の課題として、網状側壁部と仕切り壁部
との接続作業が簡単且つ容易に行えて、コストの縮減・
納期の短縮に有用な護岸構造を提供するため、被継ぎ部
の長さは、上下の被継ぎ部が中間の被継ぎ部よりも若干
長い比率関係にしてあることを特徴とする。これによ
り、被継ぎ部の長さを上下の被継ぎ部と中間の被継ぎ部
とで違えてあるので、仕切り壁部の継ぎ部と網状側壁部
の被継ぎ部との接続作業が簡単且つ容易に行えて、コス
トの縮減・納期の短縮に有用である。 【0006】本発明における施工面は、傾斜面からのみ
なるスロープ状、上平場を有するスロープ状、下平場を
有するスロープ状、上平場および下平場を有するスロー
プ状、階段状、平坦状等いずれをも含み、限定されな
い。網状底部および網状蓋部は、菱形金網製或いは亀甲
金網製のロール状網体を巻き戻し広げて敷設して、隣り
合う側縁部間若しくは重合状の側縁部間を適宜接続要素
により接続することで一体的に形成するが、この接続要
素としては、結合コイル、網目に通して用いる接続骨
線、結線、その他の接続部材のいずれか或いは各網体の
網目に通した接続骨線同士を結合コイルで接続するよう
に複数の接続部材の組み合わせであっても良い。また、
列線の両端部をリング状に成形して、隣り合う網状底部
における列線のリング部双方に接続骨線を通して接続し
て一体的に繋ぐようにしても良いし、さらに、リング部
に通された接続骨線と網目に通された接続骨線を結合コ
イルで接続して一体的に繋ぐようにしても良い。また、
波状に屈曲成形されている列線を接続部材として用い
て、これを回転させることで、隣り合う網状底部側縁を
絡め縫うようにして一体的に繋ぐようにしても良い。こ
の網状底部および網状蓋部が菱形金網である場合には、
洗屈(施工面が洗われて底部が撓む現象)に対する屈撓
性が十分に確保されることになる。縦方向に沿って立設
した状態に配設される仕切り壁部は、両端に継ぎ部を有
する上下平行状の横骨線で形成されている構造、両端に
継ぎ部を有する上下平行状の横骨線と、左右並列状の縦
骨線と、両骨線を交差部分で結合している結合部材とで
形成されている構造、両端に継ぎ部を有する上下平行状
の横骨線と、下端にフック状止め部を有する左右並列状
の縦骨線と、両骨線を交差部分で結合している結合部材
とで形成されている構造、両端に継ぎ部を有する上下平
行状の横骨線と、上端に環状部を有する左右並列状の縦
骨線と、両骨線を交差部分で結合している結合部材とで
形成されている構造、両端に継ぎ部を有する上下平行状
の横骨線と、下端にフック状止め部を、上端に環状部
を、それぞれ有する左右並列状の縦骨線と、両骨線を交
差部分で結合している結合部材とで形成されている構造
のいずれであっても良い。また、かかる各構造の仕切り
壁部においては、筋交い骨線が有る構成のものであって
も良いし、筋交い骨線が無い構成のものであっても良
い。そして、横骨線両端および筋交い骨線両端の継ぎ部
は、端を折り返して形成したリング状若しくはフック
状、端がリング状或いはフック状に折り曲げ可能な形態
のいずれであっても良い。かかる横骨線と縦骨線は、詰
石に対して折り曲がり難い強度を有するもので、この限
りにおいて公知の各種の金属線のいずれでも良い。横方
向に沿って立設した状態に配設される網状側壁部は、縦
線と横線が格子状に溶接されて形成されているところの
所謂溶接金網であるが、これに限定されず、網目が菱形
や亀甲等の模様状を呈している各種の金網の外周を枠線
で補強・強化してある菱形金網、亀甲金網等であっても
良い。縦線と横線は、詰石に対して簡単には折り曲がり
難い強度を有する公知の各種の金属線になる。この溶接
金網製の網状側壁部は、左右両端に被継ぎ部を有する上
下平行状の横線と、左右並列状の縦線とで形成されてい
る構造、左右両端に被継ぎ部を有する上下平行状の横線
と、上端にアーチ状またはフック状或いはリング状の掛
け部を有する左右並列状の縦線とで形成されている構造
のいずれであっても良い。左右両端の被継ぎ部は、網状
側壁部が溶接金網製である場合には、横線端を延長して
形成しても良いし、縦線から延設しても良い。この被継
ぎ部の長さは、上下の被継ぎ部が中間の被継ぎ部よりも
若干長い比率関係であっても良いし、同長さであっても
良い。また、網状側壁部が菱形金網或いは亀甲金網製で
ある場合は、枠線の側辺部分が被継ぎ部を兼ねることに
なる。線の材質は、鉄線、各種のメッキ線、その他の公
知の金属線になる。仕切り壁部および網状側壁部と網状
蓋部との結合は、結合コイルで一体的に接続するように
しても良いし、網状蓋部上に突出している掛け部に接続
骨線を通すことで一体的に接続しても良い。さらに、こ
れに限定されず、接続骨線を網状蓋部の網目にも通しな
がら掛け部に通して一体的に接続するようにしても良
い。 【0007】 【発明の実施の形態】図1〜図8には本発明の護岸構造
における実施の1形態として、川岸の施工面が上平場お
よび下平場を有するスロープ状である場合の構造例を示
しており、網状底部1は、法面が流水方向に直線状であ
る施工範囲では、菱形金網1aを陸側から水辺側に左右
並列状に敷き並べると共に、左右に隣り合う菱形金網1
a側縁における双方の列線1b端のリング部1cに亘り
6mm程度の径の接続骨線2を貫通させて接続すること
で一体構造状に形成してある。そして、法面が流水方向
にカーブして曲線状を呈している施工範囲では、菱形金
網1aを左右側縁の一部〜全部を重合させて左右に敷き
並べると共に左右の一方の菱形金網1a側縁におけるリ
ング部1cに通された接続骨線2と、他方の菱形金網1
a側縁の網目に通された接続骨線2とを結合コイル3で
接続することによって一体構造状に形成してある。ま
た、網状底部1における横方向の網状側壁部5の立設部
位には、6mm程度の径の補強骨線4が網目を縫うよう
に通されて配設されている。この網状底部1上には、流
水方向に沿う横方向の網状側壁部5を水辺側と陸側に対
向させて立設してあると共に、水辺側と陸側の網状側壁
部5間を縦方向の仕切り壁部6で区画して、この区画さ
れた左右に隣り合う各石詰空間部Sに石詰めして網状蓋
部7で覆設してある。 【0008】網状側壁部5は、4〜5mm程度の径の縦
線5aと横線5bの交差部を溶接することによって目が
適宜大きさの格子状に形成していて、左右側縁には左右
の突起状被継ぎ部5cを同側縁から横方向に突設してい
る。突起状被継ぎ部5cは各横線5bの端部を延長して
形成してあり、突起状被継ぎ部5cの長さは仕切り壁部
6のリング状継ぎ部6bに貫通可能な長さ比にしてあ
る。この網状側壁部5は、網状底部1における水辺側側
縁と陸側側縁および中間部分にそれぞれ位置していて、
網状側壁部5最下辺の横線5bを網状底部1側の補強骨
線4とそれぞれ結合コイル8で一体的に接続してある。
そして、左右に隣り合う網状側壁部5は、双方の突起状
被継ぎ部5cを仕切り壁部6における上下平行状の横骨
線6aのリング状継ぎ部6bにそれぞれ貫通させると共
に、左右に隣り合う網状側壁部5における端の縦線5a
双方を結合コイル9で巻き込むように結合して、仕切り
壁部6と一体的に接続することで網状底部1面上に直角
状に立設している。 【0009】仕切り壁部6は、両端にリング状継ぎ部6
bを有する複数本の横骨線6aからなり、5〜6mm程
度の径の各横骨線6a長さは、水辺側と陸側に対向する
網状側壁部5間の間隔と同等にしている。この仕切り壁
部6は、網状底部1における水辺側と陸側に対向してい
る網状側壁部5間に位置していて、仕切り壁部6最下辺
の横骨線6aを網状底部1側の補強骨線4と結合コイル
8で一体的に接続してある。そして、上下平行状の各横
骨線6a両端のリング状継ぎ部6bには、左右の網状側
壁部5の突起状被継ぎ部5cがそれぞれ貫通状に結合し
ており、左右に隣り合う網状側壁部5を横方向に連続状
に保持して水辺側と陸側に起立状態に保持すると共に、
網状側壁部5間を横方向に区画して石詰空間部Sを確保
している。また、仕切り壁部6と網状側壁部5との接続
部分すなわちリング状継ぎ部6bと突起状被継ぎ部5c
との接続部位には、左右の網状側壁部5端の縦線5a双
方を結合している結合コイル9を絡めることで両壁部の
接続程度を強化してある。 【0010】網状蓋部7は、石詰された石詰空間部S上
に覆設されるもので、施工面が流水方向に直線状である
施工範囲では、菱形金網7aを陸側から水側に左右並列
状に敷き並べると共に、左右に隣り合う菱形金網7a側
縁における双方の列線7b端のリング部7cに亘り接続
骨線10を貫通させて接続することで一体構造状に形成
してある。また、施工面が流水方向にカーブして曲線状
を呈している施工範囲では、菱形金網7aを左右側縁の
一部〜全部を重合させて左右に敷き並べると共に、左右
の一方の菱形金網7a側縁におけるリング部7cに通さ
れた接続骨線10と、他方の菱形金網7a側縁の網目に
通された接続骨線10とを結合コイル11で接続するこ
とによって一体構造状に形成してある。そして、この網
状蓋部7は、網状側壁部5上辺の横線5bおよび仕切り
壁部6上辺の横骨線6aとそれぞれ結合コイル12で一
体的に接続していて、石が石詰空間部Sから出ぬように
同空間部を覆設してある。 【0011】図9には本発明の護岸構造における実施の
他の1形態を例示しており、構成は前記した図1のもの
と基本的に同一であるため、共通している構成の説明は
符号を準用して省略し、相違する構成について説明す
る。仕切り壁部6は、両端にリング状継ぎ部6bを有す
る複数本の横骨線6aと、複数本の縦骨線6cとからな
り、5〜6mm程度の径の各横骨線6a長さは、水辺側
と陸側に対向する網状側壁部5間の間隔と同等にしてあ
ると共に、同径の各縦骨線6cの高さは網状側壁部5高
さと同等にしている。そして、上下平行状の横骨線6a
と左右並列状の縦骨線6cの交差部分は、各縦骨線6c
にそれぞれ一本の連続した結合コイル13を、交差部分
の横骨線6aを巻き込みながら上端から下端まで亘り絡
めることにより一体的に結合して、適宜目の大きさの格
子状に組み立ててある。上下平行状の各横骨線6a両端
のリング状継ぎ部6bには、左右の網状側壁部5の突起
状被継ぎ部5cがそれぞれ貫通状に結合しており、左右
に隣り合う網状側壁部5を横方向に連続状に保持して水
辺側と陸側に起立状態に保持すると共に、網状側壁部5
間を横方向に区画して石詰空間部Sを確保している。ま
た、仕切り壁部6と網状側壁部5との接続部分すなわち
リング状継ぎ部6bと突起状被継ぎ部5cとの接続部位
には、左右の網状側壁部5端の縦線5a双方を結合して
いる結合コイル9を絡めることで両壁部の接続程度を強
化してある。 【0012】図10〜図12には本発明の護岸構造にお
ける実施の他の1形態を例示しており、構成は前記した
図9のものと基本的に同一であるため、共通している構
成の説明は符号を準用して省略し、相違する構成につい
て説明する。仕切り壁部6は、両端にリング状継ぎ部6
bを有する複数本の横骨線6aと、下端にフック状止め
部6dを、上端に環状部6eを、それぞれ有する複数本
の縦骨線6cとからなり、5〜6mm程度の径の各横骨
線6a長さは、水辺側と陸側に対向する網状側壁部5間
の間隔と同等にしてあると共に、同径の各縦骨線6cの
高さは網状側壁部5よりも環状部6e分だけ高くしてい
る。そして、上下平行状の横骨線6aと左右並列状の縦
骨線6cの交差部分は、各縦骨線6cにそれぞれ一本の
連続した結合コイル13を、交差部分の横骨線6aを巻
き込みながら上端から下端まで亘り絡めることにより一
体的に結合して、適宜目の大きさの格子状に組み立てて
ある。上下平行状の各横骨線6a両端のリング状継ぎ部
6bには、左右の網状側壁部5の突起状被継ぎ部5cが
それぞれ貫通状に結合しており、左右に隣り合う網状側
壁部5を横方向に連続状に保持して水辺側と陸側に起立
状態に保持すると共に、網状側壁部5間を横方向に区画
して石詰空間部Sを確保している。また、仕切り壁部6
と網状側壁部5との接続部分すなわちリング状継ぎ部6
bと突起状被継ぎ部5cとの接続部位には、左右の網状
側壁部5端の縦線5a双方を結合している結合コイル9
を絡めることで両壁部の接続程度を強化してある。ま
た、各縦骨線6cは、下端のフック状止め部6dを網状
底部1の補強骨線4に掛止状態にかしめて締結して一体
的に接続してあると共に、網状蓋部7の網目上に突出し
ている環状部6eには接続骨線14を通していて、この
接続骨線14で網状蓋部7を押さえ止めして網状蓋部7
と一体的に接続してある。また、接続骨線14は、環状
部6e間において、網状蓋部7の網目にも通していて、
網状蓋部7が上下に遊び動かないようにしてある。 【0013】図13および図14には本発明の護岸構造
における実施の他の1形態を例示しており、構成は前記
した図10のものと基本的に同一であるため、共通して
いる構成の説明は符号を準用して省略し、相違する構成
について説明する。仕切り壁部6は、両端にリング状継
ぎ部6bを有する複数本の横骨線6aと、下端にフック
状止め部6dを、上端に環状部6eを、それぞれ有する
複数本の縦骨線6cと、両端にリング状継ぎ部6gを有
する複数本の筋交い骨線6fからなり、5〜6mm程度
の径の各横骨線6a長さは水辺側と陸側に対向する網状
側壁部5間の間隔と同等にし、同径の各縦骨線6cの高
さは網状側壁部5よりも環状部6e分だけ高く、同径の
筋交い骨線6f長さは両端のリング状継ぎ部6gが対角
位置にある最上辺の横骨線6a端のリング状継ぎ部6b
と最下辺の横骨線6a端のリング状継ぎ部6bと左右重
合状に一致する長さ比にしている。そして、上下平行状
の横骨線6aと左右並列状の縦骨線6cとX状の筋交い
骨線6fの交差部分は、各縦骨線6cにそれぞれ一本の
連続した結合コイル13を、交差部分の横骨線6aおよ
び筋交い骨線6fを巻き込みながら上端から下端までに
亘り絡めることにより一体的に結合して、適宜目の大き
さの格子状に組み立ててある。上下平行状の各横骨線6
a両端のリング状継ぎ部6bおよび筋交い骨線6fのリ
ング状継ぎ部6gには、左右の網状側壁部5の突起状被
継ぎ部5cがそれぞれ貫通状に結合しており、左右に隣
り合う網状側壁部5を横方向に連続状に保持して水辺側
と陸側に起立状態に保持すると共に、網状側壁部5間を
横方向に区画して石詰空間部Sを確保している。また、
仕切り壁部6と網状側壁部5との接続部分すなわちリン
グ状継ぎ部6b,6gと突起状被継ぎ部5cとの接続部
位には、左右の網状側壁部5端の縦線5a双方を結合し
ている結合コイル9を絡めることで両壁部の接続程度を
強化してある。また、各縦骨線6cは、下端のフック状
止め部6dを網状底部1の補強骨線4に掛止状態にかし
めて締結して一体的に接続してあると共に、網状蓋部7
の網目上に突出している環状部6eには接続骨線14を
通していて、この接続骨線14で網状蓋部7を押さえ止
めして網状蓋部7と一体的に接続してある。また、接続
骨線14は、環状部6e間において、網状蓋部7の網目
にも通していて、網状蓋部が7が上下に遊び動かないよ
うにしている。 【0014】図15および図16には本発明の護岸構造
における実施の他の1形態を例示しており、構成は前記
した図1のものと基本的に同一であるため、共通してい
る構成の説明は符号を準用して省略し、相違する構成に
ついて説明する。網状側壁部5は、4〜5mm程度の径
の縦線5aと横線5bの交差部を溶接することによって
目が適宜大きさの格子状に形成していて、左右側縁には
左右の突起状被継ぎ部5cを同側縁から横方向に突設し
ていると共に、各縦線5a上端には最上辺の横線5bよ
りも上方へ突出したフック状掛け部5dを突設してい
る。突起状被継ぎ部5cは各横線5aの端部を延長して
形成してあり、突起状被継ぎ部5cの長さは仕切り壁部
6のリング状継ぎ部6bに貫通可能な長さ比にしてあ
る。この網状側壁部5は、網状底部1におけると水辺側
側縁と陸側側縁および中間部分にそれぞれ位置してい
て、網状側壁部5最下辺の横線5bを網状底部1側の補
強骨線4とそれぞれ結合コイル8で一体的に接続してあ
る。そして、左右に隣り合う網状側壁部5は、双方の突
起状被継ぎ部5cを仕切り壁部6における上下平行状の
横骨線6aのリング状継ぎ部6bにそれぞれ貫通させて
結合して、仕切り壁部6と一体的に接続することで網状
底部1面上に直角状に立設している。また、フック状掛
け部5dは、網状蓋部7の網目上に突出していて、この
フック状掛け部5dに通された接続骨線15を経て網状
蓋部7と一体的に接続している。このフック状掛け部5
dと接続骨線15は、フック状掛け部5dをかしめて接
続骨線15に一体化させてある。また、接続骨線15
は、環状部6e間において、網状蓋部7の網目にも通し
ていて、網状蓋部が7が上下に遊び動かないようにして
いる。また図示していないが、掛け部5dは、リング状
に形成して接続骨線15が通るようにしても良い。 【0015】図17〜図19には本発明の護岸構造にお
ける実施の他の1形態を例示しており、構成は前記した
図1のものと基本的に同一であるため、共通している構
成の説明は符号を準用して省略し、相違する構成につい
て説明する。網状側壁部5は、4〜5mm程度の径の縦
線5aと横線5bの交差部を溶接することによって目が
適宜大きさの格子状に形成していて、左右側縁には左右
の突起状被継ぎ部5cを同側縁から横方向に突設してい
ると共に、各縦線5a上端には最上辺の横線5bよりも
上方へ突出したアーチ状掛け部5dを突設している。突
起状被継ぎ部5cは各横線5aの端部を延長して形成し
てあり、突起状被継ぎ部5cの長さは仕切り壁部6のリ
ング状継ぎ部6bに貫通可能な長さ比にしてある。この
網状側壁部5は、網状底部1におけると水辺側側縁と陸
側側縁および中間部分にそれぞれ位置していて、網状側
壁部5最下辺の横線5bを網状底部1側の補強骨線4と
それぞれ結合コイル8で一体的に接続してある。そし
て、左右に隣り合う網状側壁部5は、双方の突起状被継
ぎ部5cを仕切り壁部6における上下平行状の横骨線6
aのリング状継ぎ部6bにそれぞれ貫通させて結合し
て、仕切り壁部6と一体的に接続することで網状底部1
面上に直角状に立設している。また、アーチ状掛け部5
dは、網状蓋部7の網目上に突出していて、このアーチ
状掛け部5dに通された接続骨線15を経て網状蓋部7
と一体的に接続している。このアーチ状掛け部5dは、
縦線5a上端を折り返して形成してあると共に、各アー
チ状掛け部5dにおける折り返し先端間に亘って連結線
5eを最上辺の横線5bと同じ高さに架設して形成して
ある。また、接続骨線15は、環状部6e間において、
網状蓋部7の網目にも通していて、網状蓋部が7が上下
に遊び動かないようにしている。 【0016】図20〜図25には本発明の護岸構造にお
ける実施の他の1形態として、川岸の施工面aが階段状
である場合の構造例を示しており、構成は前記した図1
のものと基本的に同一であるため、共通している構成の
説明は符号を準用して省略し、相違する構成について説
明する。各段の篭体16は、下段の篭体16の石詰空間
部Sを覆設した網状蓋部7を兼ねている網状底部1と、
この網状底部1上の水辺側と陸側に対向している横方向
の網状側壁部5と、この網状側壁部5間の石詰めされた
石詰空間部Sを区画形成している縦方向の仕切り壁部6
とで形成している。網状底部1は、菱形金網1aを流水
方向に沿い広げて下段の各篭体16の石詰空間部S上に
敷設すると共に、左右に隣り合う菱形金網1a側縁にお
ける列線1b端のリング部1cに亘り接続骨線2を貫通
させて形成してある。そして、網状底部1における網状
側壁部5および仕切り壁部6の立設部位には、6mm程
度の径の補強骨線4が網目を縫うように通されて配設さ
れている。この網状底部1上には、流水方向に沿う横方
向の網状側壁部5を水辺側と陸側に対向させて立設して
あると共に、水辺側と陸側の網状側壁部5間を縦方向の
仕切り壁部6で左右に区画して、この区画された石詰空
間部Sに石詰めして上段の篭体16における網状底部1
で覆設してある。 【0017】網状側壁部5は、4〜5mm程度の径の縦
線5aと横線5bの交差部を溶接することによって目が
適宜大きさの格子状に形成していて、左右側縁には左右
の突起状被継ぎ部5cを同側縁から横方向に突設してい
る。突起状被継ぎ部5cは各横線5bの端部を延長して
形成してあり、突起状被継ぎ部5cの長さは仕切り壁部
6のリング状継ぎ部6bに貫通可能な長さ比にしてあ
る。この網状側壁部5は、網状底部1における陸側側縁
と水辺側側縁よりも適宜陸側寄りにそれぞれ位置してい
て、陸側の網状側壁部5は最下辺の横線5bを網状底部
1陸側の補強骨線4と、水辺側側縁の網状側壁部5は最
下辺の横線5bを網状底部1水辺側の補強骨線4と、そ
れぞれ結合コイル8で一体的に接続してある。そして、
左右に隣り合う網状側壁部5は、双方の突起状被継ぎ部
5cを仕切り壁部6における上下平行状の横骨線6aの
リング状継ぎ部6bにそれぞれ貫通させると共に、左右
に隣り合う網状側壁部5における端の縦線5a双方を結
合コイル9で巻き込むように結合して、仕切り壁部6と
一体的に接続することで網状底部1面上に直角状に立設
している。またまた図示していないが、この網状側壁部
5は、前記した図15或いは図17の網状側壁部5であ
っても良い。 【0018】仕切り壁部6は、両端にリング状継ぎ部6
bを有する複数本の横骨線6aからなり、5〜6mm程
度の径の各横骨線6a長さは、水辺側と陸側に対向する
網状側壁部5間の間隔と同等にしている。この仕切り壁
部6は、網状底部1における水辺側と陸側に対向してい
る網状側壁部5間に位置していて、仕切り壁部6最下辺
の横骨線6aを網状底部1側の補強骨線4と結合コイル
8で一体的に接続してある。この上下平行状の各横骨線
6a両端のリング状継ぎ部6bには、左右の網状側壁部
5の突起状被継ぎ部5cがそれぞれ貫通状に結合してお
り、左右に隣り合う網状側壁部5を横方向に連続状に保
持して水辺側と陸側に起立状態に保持すると共に、網状
側壁部5間を横方向に区画して石詰空間部Sを確保して
いる。また、仕切り壁部6と網状側壁部5との接続部分
すなわちリング状継ぎ部6bと突起状被継ぎ部5cとの
接続部位には、左右の網状側壁部5端の縦線5a双方を
結合している結合コイル9を絡めることで両壁部の接続
程度を強化してある。そして、石詰した石詰空間部S上
には上段の篭体16における網状底部1が敷設されてい
て、この網状蓋部7を兼ねる網状底部1は、菱形金網1
a側縁における列線1b端のリング部1cに亘り通され
ている接続骨線2と仕切り壁部6上辺の横骨線6aが、
網目に通されている補強骨線4と網状側壁部5上辺の横
線5bが、それぞれ結合コイル8で一体的に接続されて
いて、石が石詰空間部Sから出ぬように同空間部を覆設
している。また図示していないが、この仕切り壁部6
は、前記した図9、図10、図13に示すいずれの仕切
り壁部6であっても良い。 【0019】前記した各図の態様は本発明の実施の一例
を示しているに過ぎない。例えば、図26に示すよう
に、網状側壁部5における突起状被継ぎ部5cの先部5
fを隣接する網状側壁部5端の縦線5aと係止するよう
に折り曲げることで、左右に隣り合う網状側壁部5同士
の接続強度をさらに高められるものである。 【0020】 【発明の効果】A.請求項1により、施工面における仕
切り壁部が上下平行状の骨線構造であることによって、
部材製品の単純化が図れて、現場で容易に組み付け施工
することができ、従来構造の菱形金網と枠線からなる仕
切り網部を製作する必要も無くなり、コストの縮減、工
法全体の納期の短縮に貢献できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の護岸構造における実施の1形態を例
示している斜視図。 【図2】 図1の(2)−(2)拡大縦断面図。 【図3】 図1の(3)−(3)拡大縦断面図。 【図4】 網状底部の拡大平面図。 【図5】 仕切り壁部と網状側壁部の接続部分の拡大斜
視図。 【図6】 網状蓋部の拡大平面図。 【図7】 仕切り壁部の拡大側面図。 【図8】 網状側壁部の拡大正面図。 【図9】 本発明の護岸構造における実施の他の1形態
を例示している仕切り壁部回りの部分拡大側面図。 【図10】 本発明の護岸構造における実施の他の1形
態を例示している仕切り壁部回りの部分拡大側面図。 【図11】 図10の(11)−(11)拡大縦断面
図。 【図12】 図10の(12)−(12)拡大縦断面
図。 【図13】 本発明の護岸構造における実施の他の1形
態を例示している仕切り壁部回りの部分拡大側面図。 【図14】 仕切り壁部と網状側壁部の接続部分の拡大
斜視図。 【図15】 本発明の護岸構造における実施の他の1形
態を例示している網状側壁部回りの部分拡大側面図。 【図16】 図15の(16)−(16)拡大縦断面
図。 【図17】 本発明の護岸構造における実施の他の1形
態を例示している網状側壁部回りの部分拡大側面図。 【図18】 図17の(18)−(18)拡大縦断面
図。 【図19】 部分拡大斜視図。 【図20】 本発明の護岸構造における実施の他の1形
態を例示している斜視図。 【図21】 部分拡大縦断側面図。 【図22】 図21の(22)−(22)拡大縦断正面
図。 【図23】 網状底部の部分拡大平面図。 【図24】 網状蓋部の部分拡大平面図。 【図25】 仕切り壁部と網状側壁部の接続部分の拡大
斜視図。 【図26】 本発明の護岸構造における実施の他の1形
態を例示している部分拡大横断面図。 【図27】 従来の護岸構造を例示している斜視図。 【符号の説明】 S 石詰空間部 1 網状底部 1a、7a 菱形金網 1b、7b 列線 1c、7c リング部 2、10、14、15 接続骨線 3 結合コイル 4 補強骨線 5 網状側壁部 5a 縦線 5b 横線 5c 突起状被継ぎ部(被継ぎ部) 5d フック状掛け部 6 仕切り壁部 6a 横骨線 6b リング状継ぎ部(継ぎ部) 6c 縦骨線 6d フック状止め部 6e 環状部 6f 筋交い骨線 6g リング状継ぎ部 7 網状蓋部 8、9、11、12、13 結合コイル 16 篭体

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 施工面における網状底部上の縦方向に対
    向している横方向の網状側壁部間が縦方向の仕切り壁部
    で区画されていて、この区画された石詰空間部が石詰め
    されて網状蓋部で覆設されている護岸構造において、前
    記仕切り壁部は少なくとも両端に継ぎ部を有する複数本
    の横骨線からなり、この横骨線は前記網状側壁部の被継
    ぎ部に前記継ぎ部を結合させて上下平行状に配設してあ
    ることを特徴とする護岸構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017106270A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 Jfe建材株式会社 砂防堰堤
CN111794248A (zh) * 2020-08-07 2020-10-20 中铁七局集团第三工程有限公司 一种拼接式的深基坑护坡装置

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