JP3378112B2 - パワーシート構造 - Google Patents
パワーシート構造Info
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Description
よって、少なくとも、シートの前後位置およびシートの
前部、後部の高さ調整の可能なパワーシート構造に関す
る。
動制御により作動可能なシートスライド装置や前部リフ
ター、後部リフター等の種々の着座姿勢制御装置の装着
された、いわゆるパワーシートと称されるシートが知ら
れている。
ば、特開平05−238293号公報や実開平02−032439号公報
等において開示された構成が知られている。
シートスライド装置用のモータ(スライド用モータ)、
および、前部、後部のリフター用の各モータが、たとえ
ば、リードスクリュー、ナットの組み合わせ等を有して
形成された対応する機構部等と共に、シートの下部スペ
ース、つまりは左右のシートスライド装置間に配設され
ている。スライド用モータ、および、前部、後部のリフ
ター用モータは、通常、シートスライド装置のアッパー
レール間に架設、固定されたプレート状のブラケット
に、付随する機構部等と共にそれぞれ取り付けられてい
る。
ー、後部リフターは、通常、着座者の視線(アイポイン
ト)の高さ調整やシートの傾斜のもとでのシートポジシ
ョンの微調整等を可能とするようにシートに設けられる
ため、高さ、傾斜角度等の調整の要求されないナビゲー
タシート(助手席)等のような、ドライバーシート(運
転席)以外のシートにおいては、前部、後部のリフター
を削除して、パワーシートを構成することが多い。
ライド用モータ、前部、後部のリフター用モータ、およ
び、これらに付随する機構部等が同一のブラケットに取
り付けられるため、ブラケット自体が大型化しやすい。
対応する機構部等を削除しても、ブラケット自体はその
まま残され、残されたブラケットによって、シートの下
部スペースがデッドスペースとなるため、シートの下部
スペースの有効利用がはかれない。
部の可動部材を強制的に阻止(ロック)する、いわゆる
メカニカルロックが、パワーシートのストローク規制手
段として知られている。このようなメカニカルロックで
は、フルストローク位置への可動部材の到達をリミット
スイッチや近接スイッチ等で検出する必要がないため、
ストローク規制手段が安価に構成でき、この利点から、
メカニカルロックが、近年のパワーシートにおけるスト
ローク規制手段の主流となっている。
用モータが、前部、後部のリフター用モータ等と共に同
一のブラケットに取り付けられるため、左右の機構部を
同時にロックさせる調整、いわゆる同期調整が、前部、
後部のリフター用モータ等との兼ね合いにより容易に行
えない。従って、作業の煩雑化により、作業性が低下し
やすい。
に連結するパワーシートにおいては、ベルトアンカーか
らの入力がスライド用モータに作用するため、ブラケッ
トに対するスライド用モータの取り付け部分に高い強度
が要求される。このような場合、通常は、ブラケットの
板厚を増加させることでブラケット自体の剛性を強く維
持し、これによって、スライド用モータの取り付け部分
に高い強度を確保しようとしている。
り付け部分においては、着座者からの荷重、つまりは体
重を支持可能な程度の強度を有すれば足りるため、前
部、後部のリフター用モータの取り付け強度は、さほど
高く要求されない。そのため、ブラケット全体の板厚の
増大は合理的な強度確保といえず、コストの増大および
重量化を招く原因となりやすい。
シートスライド装置の機構部となるリードスクリュー、
ナットが、シートスライド装置の内方に隣接して配置さ
れている。しかしながら、モータの取り付けられるブラ
ケットは、左右のシートスライド装置のアッパーレール
間に架設されるため、リードスクリューの軸線に沿って
移動するナットに対する干渉を防止する形状に、ブラケ
ットを成形しなければならない。通常、切欠き、折曲等
によって、ブラケットは、ナットとの干渉を回避する形
状に成形されている。
の干渉を回避しようとすると、その全体的な形状が複雑
化しやすいため、作業の煩雑化により、所望の形状のブ
ラケットが容易に得られない。
利用を可能とするとともに、全体的な軽量化の可能なパ
ワーシート構造の提供を目的としている。
に、この発明によれば、シートスライド装置のアッパー
レール前端部にメインブラケットを設け、シートスライ
ド装置用のモータをこのメインブラケットに取り付けて
いる。そして、前部、後部のリフター用の各モータをサ
ブブラケットにそれぞれ取り付けて予めユニット化し、
メインブラケットへのサブブラケットの前部の固定、お
よび、前後一対の支持ロッドの少なくとも一方に回動自
在に垂設された垂設片への後部の固定により、前部、後
部のリフター用モータをシートスライド装置のアッパー
レールに対して取り付けている。
ーがユニット単位で削除できるため、削除した後に、ブ
ラケット等がシートの下部スペースに大きく残ることも
なく、シートの下部に、広いスペースが確保できる。
について詳細に説明する。
シート構造10においては、シートスライド装置12、およ
び、前部リフター14、後部リフター15のいずれもが、対
応するモータ18、20、21の駆動のもとで作動する、いわゆ
るパワー式に構成されている。
シートの前後位置を調整、設定可能とするシートスライ
ド装置12は、車床等の床面に固定されるロアレール24
と、ロアレールに対し、スチールボール、ローラ等の転
動子(図示しない)を介してスライド自在に組み込まれ
たアッパーレール26との組み合わせを有して形成され、
左右に離反した位置にそれぞれ配設されている。なお、
シートスライド装置のアッパーレール26は、たとえば、
上方に延出した延出片26a を一体的に有して形成されて
いる。
メインブラケット28が、左右のシートスライド装置のア
ッパーレール26、つまりは延出片26a の前端にそれぞれ
固着され、このメインブラケットに、シートスライド装
置用のモータ(スライド用モータ)18が、左右の減速手
段30と共に取り付けられている。なお、スライド用モー
タ18は、たとえば、図中左方の減速手段30と共に対応サ
イドのメインブラケット28に取り付けられ、駆動シャフ
ト18a を介して、他方サイドの減速手段に連動可能に連
結されている。
リードスクリュー32をアッパーレール26に対して軸支す
るとともに、リードスクリューに螺合したナット34をロ
アレール24に固定して、スライド用モータ18に連動する
機構部36が構成され、リードスクリューの回転に伴う、
リードスクリューの軸線に沿ったナットの移動により、
ロアレールに対するアッパーレールのスライドが確保可
能となっている。
かるように、シートの前部、後部の高さを個別に調整、
設定可能とする前部リフター14、後部リフター15が、前
部リフター用モータ20、後部リフター用モータ21、およ
び、対応する前部、後部の支持ロッド38、39 をそれぞれ
有して形成されている。
持ロッド38、39 は、一体的に回動するリンクアーム42、4
3 をそれぞれ有して形成され、左右のアッパーレールの
延出片26a 間に架設、軸支されている。前部、後部の支
持ロッド38、39 は、通常、アッパーレールの延出片26a
の前部に配置される。
後部のリフター用モータ20、21 は、それぞれ減速手段46
を介して対応するリードスクリュー48に連動可能に連結
され、リードスクリューは、ブラケット50によって支持
されたナット52にそれぞれ螺着されている。つまり、リ
ードスクリュー48、ナット52の組み合わせを有して、前
部リフター14、後部リフター15に対応する機構部54が、
それぞれ構成されている。
に、前部、後部の支持ロッドのリンクアーム42、43 が、
機構部のナット52にそれぞれ連結されて、前部、後部の
リフター用モータ20、21 に連動した前部、後部の支持ロ
ッド38、39 の回動が確保されている。
発明においては、前部、後部のリフター用モータ20、21
が、対応する機構部54と共にサブブラケット56に取り付
けられ、サブブラケットにおいて予めユニット化されて
いる。そして、図1、図3に示すように、メインブラケ
ット28へのサブブラケット56の前部の固定によって、前
部、後部のリフター用モータ20、21 が、シートスライド
装置のアッパーレール26に対して取り付けられている。
に、左右一対の垂設片58が、前部、後部の支持ロッド3
8、39 に対して支持、垂設され、垂設片への後部の連
結、固定によって、サブブラケット56が、メインブラケ
ット28への前部の取り付け位置において更に支持されて
いる。
の支持ロッド38は、左右一対のサブリンク60を一体的に
有して形成され、シートの前部に固定される前部の支持
アーム62が、サポートリンク64を介してサブリンクに連
動可能にそれぞれ連結されている。
タ20の駆動に伴う支持ロッド38の回動により、支持アー
ム62がサブリンク60、サポートリンク64を介して上下移
動される。つまり、この支持アーム62の上下移動によっ
て、シートの前部が昇降される。
に、左右一対のサブリンク66が一体的に設けられるとと
もに、アッパーレール26の後部に、サポートリンク68が
枢着されている。そして、サブリンク66、サポートリン
ク68間が連結リンク70によって連動可能に連結されると
ともに、シートの後部に固定される後部の支持アーム72
が、対応するサブリンクに枢着されている。
タ21の駆動に伴う支持ロッド39の回動により、支持アー
ム72がサブリンク66、連結リンク70およびサポートリン
ク68を介して上下移動され、これによって、シートの後
部が昇降される。
フター15は、図1に示すように、シートスライド装置の
アッパーレール26に対する組み付けによって、左右それ
ぞれ構成されている。
等のような、ドライバーシート(運転席)以外のシート
においては、シートの高さおよび傾斜角度等の調整、設
定等が要求されないため、通常、前部リフター14、後部
リフター15を削除した構成として、パワーシートが形成
される。
造10によれば、前部、後部のリフター用モータ20、21
が、サブブラケット56において予めユニット化されてい
るため、前部リフター14、後部リフター15の不要な場合
においては、前部、後部のリフター用モータを含む前部
リフター、後部リフターが、ユニット単位で削除でき
る。
リフター14、後部リフター15をパワーシートから削除す
ると、アッパーレール前部のメインブラケット28に取り
付けられたスライド用モータ18、および、左右サイドの
リードスクリュー32、ナット34が、左右のシートスライ
ド装置12間に残されるのみとなるため、シート下部の後
半部に広いスペースが確保できる。
配設する等の、シートの下部スペースの有効利用が容易
にはかられる。
のリフター用モータ20、21 とは別に、メインブラケット
28に単独で取り付けられる。つまり、いわゆるメカニカ
ルロックにおける左右の同期調整が、前部、後部のリフ
ター用モータ20、21 や対応する機構部54との兼ね合いを
考慮することなく、単独で行えるため、左右の同期調整
の際に高い精度が出しやすくなり、スライド用モータ18
の取り付けの際の作業性が確実に向上される。
価なメカニカルロックがパワーシートのストローク規制
手段として利用できるため、パワーシート構造10の構成
の簡素化、低価格化等が十分にはかられる。
ートスライド装置のアッパーレール26に連結する構成に
おいては、シートベルトからの負荷がスライド用モータ
18に入力されるため、スライド用モータ、メインブラケ
ット28間に高い取り付け強度が要求される。しかしなが
ら、この発明においては、スライド用モータ18がメイン
ブラケット28に対して単独で取り付けられているため、
メインブラケットのみの板厚の増加等による補強のもと
で、スライド用モータ、メインブラケット間の取り付け
強度が、十分に高く維持できる。
ット56のそれぞれに適した剛性を、各ブラケット毎に適
宜選択することで、スライド用モータ18、前部、後部の
リフター用モータ20、21 に最適な取り付け強度が容易に
確保できるため、各モータの取り付け強度の補強が合理
的に行え、ブラケットの板厚の増加に起因する重量化、
高価格化等が確実に抑制できる。
後部の支持ロッド38、39 からの垂設片58に固定し支持し
ているため、サブブラケットは、左右のシートスライド
装置のアッパーレール26間に架設することなく取り付け
られる。従って、サブブラケット56の横幅が十分に抑制
でき、サブブラケットの小型化により、この点において
も、パワーシートの軽量化、低価格化が十分にはかられ
る。
右のシートスライド装置のアッパーアーレル26間に架設
する必要がないため、左右サイドに位置するナット52と
の干渉を招かない。つまり、ナット52との干渉を防止す
る形状に、サブブラケット56を形成する必要がないた
め、サブブラケットの形状の簡素化が可能となる。その
ため、サブブラケット56が容易に確保でき、この点から
も、作業性の向上およびコストの低減化等が十分にはか
られる。
前部、後部の双方の支持ロッド38、39 に対して連結され
ているが、サブブラケット56の後部を支持ロッドに対し
て連結、支持可能であれば足りるため、これに限定され
ず、たとえば、いずれか一方のみに、垂設片を連結する
構成としてもよい。
8、39 の双方に垂設片58を連結すれば、垂設片が、各支
持ロッドの2点で支持されるため、垂設片、ひいてはサ
ブブラケット56が、支持ロッド、つまりはシートスライ
ド装置のアッパーレール26に対して安定した状態で維持
される。従って、サブブラケット56の高い安定度が容易
に得られ、前部リフター14、後部リフター15の良好な作
動性が十分に確保できる。
ト28が左右に分離して形成されているが、これに限定さ
れず、たとえば、一体的なメインブラケットを左右のシ
ートスライド装置のアッパーレール26間に架設、固定す
る構成としてもよい。しかしながら、メインブラケット
28を左右に分離して設ければ、サブブラケット56を固定
した際における重複部分が確実に抑制できるため、この
点からも、パワーシートの軽量化、低価格化が十分には
かられる。
動車等のシートに最適とはいえ、これに限定されず、た
とえば、電車、飛行機、船舶等のシートにも、この発明
が応用できることはいうまでもない。
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
ート構造によれば、前部、後部のリフター用モータが、
サブブラケットにおいて予めユニット化されるため、前
部、後部のリフター用モータが、対応する機構部と共に
ユニット単位で削除できる。つまり、左右のシートスラ
イド装置間に不要なブラケットが大きく残ることもな
く、シート下部の後半部に広いスペースが確保できるた
め、シートの下部スペースの有効利用が容易にはかられ
る。
リフター用モータとは別に、メインブラケットに単独で
取り付けられるため、メカニカルロックにおける左右の
同期調整が、前部、後部のリフター用モータや対応する
機構部との兼ね合いを考慮することなく、単独で行え
る。従って、安価なメカニカルロックにおいても、左右
の同期調整の際に高い精度が出しやすくなり、スライド
用モータの取り付けの際の作業性が確実に向上される。
ットに対して単独で取り付けられているため、メインブ
ラケットのみの板厚の増加等による補強のもとで、スラ
イド用モータ、メインブラケット間の取り付け強度が、
十分に高く維持できる。つまり、スライド用モータ、前
部、後部のリフター用モータに最適な取り付け強度が、
メインブラケット、サブブラケットとの取り付け部分に
それぞれ得られるため、各モータの取り付け強度の補強
が合理的に行え、ブラケットの板厚の増加に起因する重
量化、高価格化等が確実に抑制できる。
からの垂設片に支持されているため、左右のシートスラ
イド装置のアッパーレール間に、このサブブラケットを
架設する必要がない。従って、サブブラケットの横幅が
十分に抑制できることから、この点からも、パワーシー
トの軽量化、低価格化が十分にはかられる。
干渉を招くことなく、左右のシートスライド装置のアッ
パーレール間に配置できるため、ナットとの干渉を防止
する形状に、サブブラケットを形成する必要がなく、サ
ブブラケットの形状の簡素化が可能となる。従って、こ
の点からも、作業性の向上およびコストの低減化等が十
分にはかられる。
て垂設片を設ければ、各支持ロッドでの2点支持によっ
て、前後方向への垂設片のブレが阻止されるため、サブ
ブラケットが、シートスライド装置のアッパーレールに
対して安定した状態で維持される。従って、サブブラケ
ットの高い安定度が容易に得られ、前部リフター、後部
リフターの良好な作動性が十分に確保できる。
である。
スライド装置の概略斜視図である。
後部のリフター用モータおよびサブブラケットの概略分
解斜視図である。
フター、後部リフターの概略斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 対応するモータの駆動のもとで同期して
作動する左右一対のシートスライド装置と;前後一対の
支持ロッドが、左右のシートスライド装置のアッパーレ
ール間にそれぞれ架設、軸支され、対応するモータの駆
動に伴う各支持ロッドの回動により、対応する支持アー
ムを個別に上下移動させる前部リフター、および、後部
リフターと;を具備したパワーシートにおいて、 シートスライド装置のアッパーレール前端部にメインブ
ラケットを設け、シートスライド装置用のモータを当該
メインブラケットに取り付けるとともに、 前部、後部のリフター用の各モータをサブブラケットに
それぞれ取り付けて予めユニット化し、メインブラケッ
トへのサブブラケットの前部の固定、および、前後一対
の支持ロッドの少なくとも一方に回動自在に垂設された
垂設片への後部の固定により、前部、後部のリフター用
モータをシートスライド装置のアッパーレールに対して
取り付けることを特徴としたパワーシート構造。 - 【請求項2】 垂設片が、前部、後部の支持ロッドに架
設されて支持、垂設された請求項1記載のパワーシート
構造。
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JPH08238962A JPH08238962A (ja) | 1996-09-17 |
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Family Applications (1)
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JP07249895A Expired - Fee Related JP3378112B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | パワーシート構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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---|---|---|---|---|
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JPH0232439U (ja) * | 1988-08-25 | 1990-02-28 | ||
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-
1995
- 1995-03-07 JP JP07249895A patent/JP3378112B2/ja not_active Expired - Fee Related
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