JP3377885B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP3377885B2
JP3377885B2 JP14816595A JP14816595A JP3377885B2 JP 3377885 B2 JP3377885 B2 JP 3377885B2 JP 14816595 A JP14816595 A JP 14816595A JP 14816595 A JP14816595 A JP 14816595A JP 3377885 B2 JP3377885 B2 JP 3377885B2
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ball
pipe
stopper
coil spring
sliding tube
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時喜 金村
勝彦 西口
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株式会社光明製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は上水道などの管路、主と
してポリエチレン管を用いた管路に使用する管継手に関
する。 【0002】 【従来の技術】ポリエチレン上水道に用いる継手に関し
ては、日本水道協会による規格があり、一般にはこの規
格継手が用いられている。この規格継手は、継手とポリ
エチレン管とを袋ナットによって完全に締付固定してし
まう形式である。これに対し、配管設置後のねじれを吸
収できるように結合部を回動自在にした継手も既に本発
明者によって提案(実開昭64−32991号)されて
いる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の規格
継手では、結合部が固定形式であるので、地震発生時な
どに管路にねじれが発生すると、継手が破損したり、袋
ナットが弛んで漏水事故を起こしたりする問題がある。
本発明者の提案に係る前記実開昭64−32991号で
は、この問題は一応解消されるが、ベアリングボールを
用いて回動自在にした機構である為、材料面や組立面で
コスト上昇を招く他、連結部の形状変更が簡単にできな
いという欠点がある。 【0004】本発明はこのような点に鑑み、管路のねじ
れの他に、屈曲や伸縮変形に対しても吸収が可能な管継
手を提供せんとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の管継手の技術的
手段は、胴と、胴の内面に球面接触して回動自在に嵌合
保持されたボールと、ボールの内面に嵌合し、かつ端部
に配管連結部を有する摺動管とからなり、ボールの内面
には環状溝が形成され、この溝には止めコイルバネがリ
ング状に嵌め込まれていて、バネの内面は摺動管の外面
に接触し、また、摺動管の先端には、抜け止め用のスト
ッパーが突出形成されていて、このストッパーとコイル
バネとの当接によって、通常荷重での抜け止めが図ら
れ、異常荷重では、ストッパーはコイルバネを越えて移
動し、ボール内面に形成された段部との衝突によって抜
け止めが図られることにある。 【0006】 【作用】本発明の管継手では、胴とボールとが球面接触
していて、ボールは胴内で回動自在であるから、いわゆ
る首振り回動が可能である。また、ボールと摺動管とは
止めコイルバネで結合されているだけだから、摺動管は
回動自在で、かつ、軸線方向への移動が自在である。従
って、これらの可動機能により、管路のねじれの他、屈
曲や伸縮についても吸収が可能で、配管設置後に生ずる
どのような力に対しても管路や管継手を保護できる。ま
た、コイルバネを用いているので、摺動管の結合保持
を、極めて簡単な構造で行うことができる。更に、摺動
管の先端には、ストッパーが形成されていて、管が抜け
出し方向に移動すると、先ず、このストッパーと止めコ
イルバネとが当接して、それ以上の移動は阻止される。
異常荷重が作用した場合には、コイルバネの弾性に抗し
て、ストッパーは更に抜け出し方向へ移動する。従っ
て、異常時の管路保護ができる。そして、ストッパーが
ボール内面の段部と衝突すると、移動は完全に阻止され
る。 【0007】 【実施例】本発明の管継手の実施例を図面について説明
する。図1の実施例では、継手の胴1の内部にボール2
0が嵌合保持されている。21はボール押えで、胴1に
螺着固定される。このボール20は胴1に対して球面接
触していて、自由に首振り回動可能である。またボール
20の内部には摺動管22が嵌合していて、その両者間
には止めコイルバネ23が介装されている。即ち、ボー
ル20の内面の環状溝28に止めコイルバネ23がリン
グ状に嵌め込まれていて、コイルバネ23の内面は摺動
管22の外面に接触している。従って、摺動管22は、
胴内スペースの許す範囲内に於いて自由に軸線方向に移
動可能である他、円周方向の回動も可能である。 【0008】なお、摺動管22の端には抜け止め用のス
トッパー24が形成されている。従って、摺動管22は
抜け出し方向(図の右方)に移動すると、このストッパ
ー24と止めコイルバネ23とが当接し、それ以上の移
動は阻止される。ただし、この当接による移動阻止は通
常の荷重までであり、異常な荷重が作用した場合には、
コイルバネ23の弾性力に抗してストッパー24は更に
抜け出し方向へと移動可能で、異常時の管路保護ができ
るようになっている。そして、ストッパー24とボール
20内面の段部29との衝突によって抜け出しは完全に
阻止される。また、反対方向から荷重が作用した場合に
は摺動管22は再び元の図示状態に自動的に戻る。 【0009】図中、25は弾性材製のカバーである。ま
た、胴1の端部は連結部10になっていて、内ネジ26
が形成されている。ただし、この連結部10の形状は自
由であり、外ネジ形式や袋ナット形式にすることも可能
である。また、摺動管22の端部は配管連結部3になっ
ていて、管端には筒体27が固着されていて、ここに袋
ナット形式でポリエチレン管Aが接続される。なお、1
2は袋ナット、13はくさびリング、14はインコアで
ある。 【0010】なお、本発明は前記の実施例に限定される
ものではなく、特許請求の範囲の記載の範囲内におい
て、自由に変形実施可能である。 【0011】 【発明の効果】本発明の管継手は、管路ねじれの他、屈
曲や伸縮も吸収できるので、管路に作用するどのような
力からも管路を保護することができる。更に、摺動管の
抜け止めは、通常荷重時にはストッパーとコイルバネと
の当接により、また、異常荷重時には、ストッパーと段
部との衝突によって、2段階に行うので、管路保護上、
有益である。その上、構造が比較的簡単で、製造コスト
を押えることができるので、廉価に提供可能である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の管継手の実施例の断面図。 【符号の説明】 1 胴 3 配管連結部 10 連結部 12 袋ナット 13 くさびリング 14 インコア 20 ボール 21 ボール押え 22 摺動管 23 止めコイルバネ 24 ストッパー 25 カバー 26 内ネジ 27 筒体 28 環状溝 29 段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−18994(JP,U) 実開 昭64−32991(JP,U) 実開 平2−85094(JP,U) 実開 昭51−78418(JP,U) 実開 平6−71928(JP,U) 実公 平3−36791(JP,Y2) 実公 平2−37019(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 27/04 - 27/093

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】と、胴の内面に球面接触して回動自在
    に嵌合保持されたボールと、ボールの内面に嵌合し、か
    つ端部に配管連結部を有する摺動管とからなり、ボール
    の内面には環状溝が形成され、この溝には止めコイルバ
    ネがリング状に嵌め込まれていて、バネの内面は摺動管
    の外面に接触し、また、摺動管の先端には、抜け止め用
    のストッパーが突出形成されていて、このストッパーと
    コイルバネとの当接によって、通常荷重での抜け止めが
    図られ、異常荷重では、ストッパーはコイルバネを越え
    て移動し、ボール内面に形成された段部との衝突によっ
    て抜け止めが図られるようになっている管継手。
JP14816595A 1995-05-22 1995-05-22 管継手 Expired - Lifetime JP3377885B2 (ja)

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