JP3315300B2 - 流体輸送管の接続継手構造 - Google Patents

流体輸送管の接続継手構造

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JP3315300B2
JP3315300B2 JP30098295A JP30098295A JP3315300B2 JP 3315300 B2 JP3315300 B2 JP 3315300B2 JP 30098295 A JP30098295 A JP 30098295A JP 30098295 A JP30098295 A JP 30098295A JP 3315300 B2 JP3315300 B2 JP 3315300B2
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喜久雄 斉藤
康史 下中
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矢野技研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体輸送管に対し
てそれの管周壁に形成された貫通孔を通して出退する仕
切り弁を取付けたり、管周壁に形成された貫通孔に連通
する分岐管を接続する場合に用いられる接続継手構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流体輸送管の接続継手構造では、
図10に示すように、流体輸送管Aの管周壁1に形成さ
れた貫通孔2に連通する開口50を備えた半円弧状の第
1半割継手体51と、これに管径方向で相対向する半円
弧状の第2半割継手体52とを、前記流体輸送管Aの管
周壁1に外套させた状態で管軸芯X方向に対して直交又
はほぼ直交する方向からボルト53・ナット54にて着
脱自在に締め付け固定するとともに、前記第1半割継手
体51の内周面には、管周壁1の外周面の貫通孔2周り
に圧接されるリング状の弾性パッキン(Oリング)55
を保持する環状凹部56を、前記第2半割継手体52側
に向かって開口する状態で形成していた(例えば、実公
昭41−2694号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の接続継手構
造による場合は、前記管周壁1に形成される貫通孔2の
直径を流体輸送管Aの内径とほぼ同一の大きさに構成す
ると、第1半割継手体51の内周面に形成される環状凹
部56の一部56aが、管軸芯Xを通る状態で貫通孔2
の中心線Yに対して直交する仮想平面Zに近づくため、
この仮想平面Zに近づく凹部部分56aに保持された弾
性パッキン55の一部(第2半割継手体52側に最も近
接位置するパッキン部分)55aが、前記ボルト53・
ナット54による締め付け方向(ボルト軸芯方向)に対
してほぼ直交する方向から管周壁1の外周面に接当する
ことになり、その結果、弾性パッキン55に充分な圧縮
力を加えることができないため、前記管周壁1に形成さ
れる貫通孔2の直径を大きくすることができなかった。
また、前記流体輸送管A内の圧力流体が貫通孔2を通し
て第1半割継手体51の内面と管周壁1の外周面との間
の間隙に流入して、前記環状凹部56に保持された弾性
パッキン55のうち、前記第2半割継手体52側に最も
近接位置するパッキン部分55aに圧力が作用すると、
該パッキン部分55aが管周壁1の外周面に沿って第2
半割継手体52側に弾性変形し、その部位でのシール性
能の低下によって流体の漏洩を招来する可能性がある。
そこで、前記第2半割継手体52側に最も近接位置する
パッキン部分55aの第2半割継手体52側への弾性変
形を抑制するための抜け止め突起を、前記第1半割継手
体51の内周面に形成することが考えられるが、これに
よる場合は、前記抜け止め突起が、貫通孔の中心線Yに
対して直交する状態でほぼ管軸芯X側に向かって突出す
るため、第1半割継手体51の鋳造時に中子等が必要と
なり、製造コストの高騰化を招来するとともに、弾性パ
ッキン55の横断面径にも寸法的制約を受け易く、か
つ、弾性パッキン55の装着に手間取り易い。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、前記管周壁に形成される貫通
孔の直径を流体輸送管の内径とほぼ同一の大きさに構成
しても、第1半割継手体の環状凹部に保持された弾性パ
ッキンに充分な圧縮力を加えて、耐圧性能及び止水性能
の信頼性を高めることができ、それでいて、製作の容易
化及び製造コストの低廉化を図ることのできる有用な流
体輸送管の接続継手構造を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1による流体輸送管の接続継手構
造では、流体輸送管の管周壁に形成された貫通孔に連通
する開口を備えた第1半割継手体と、これに対応する第
2半割継手体とを、前記流体輸送管の管周壁に外套させ
た状態で管軸芯方向に対して直交又はほぼ直交する方向
から締結具にて締め付け固定するとともに、前記第1半
割継手体の内周面には、管周壁の外周面の貫通孔周りに
圧接されるリング状の弾性パッキンを保持する環状凹部
を、前記第2半割継手体側に向かって開口する状態で形
成し、更に、前記環状凹部に保持された弾性パッキンの
うち、前記第2半割継手体側に最も近接位置するパッキ
ン部分を前記締結具による締め付け操作に伴って圧縮す
る押圧突起を、前記第2半割継手体に形成してあること
を特徴とする。この特徴構成によれば、前記管周壁に形
成される貫通孔の直径を流体輸送管の内径とほぼ同一の
大きさに構成するに伴って、第1半割継手体の環状凹部
に保持された弾性パッキンのうち、第2半割継手体側に
最も近接位置するパッキン部分が、管軸芯方向に対して
ほぼ直交する方向から管周壁の外周面に圧接されるよう
になっても、該パッキン部分を、第2半割継手体に設け
た押圧突起にて充分に圧縮することができる。しかも、
前記流体輸送管内の圧力流体が貫通孔を通して第1半割
継手体の内面と管周壁の外周面との間の間隙に流入し
て、前記環状凹部に保持された弾性パッキンのうち、前
記第2半割継手体側に最も近接位置するパッキン部分に
圧力が作用しても、該パッキン部分が管周壁の外周面に
沿って第2半割継手体側に弾性変形することを、前記第
2半割継手体に設けた押圧突起との接当によって抑制す
ることができる。従って、前記管周壁に形成される貫通
孔の直径を流体輸送管の内径とほぼ同一の大きさに構成
しても、第2半割継手体側の押圧突起による圧縮作用及
び変形防止作用によって、第1半割継手体の環状凹部に
保持された弾性パッキンに充分な圧縮力を加えることが
でき、従来の接続継手構造に比して耐圧性能及び止水性
能の信頼性を高めることができる。それでいて、第1半
割継手体の内周面に形成される環状凹部は第2半割継手
体側に向かって開口するから、第1半割継手体の鋳造時
に中子等が不要で、しかも、弾性パッキンの横断面径に
対する寸法的制約も受け難く、かつ、弾性パッキンの装
着も容易であるため、製作の容易化及び製造コストの低
廉化を図ることができる。
【0006】本発明の請求項2による流体輸送管の接続
継手構造の特徴構成は、前記押圧突起の押圧面が、管径
方向外方側ほど第1半割継手体側に近接位置する傾斜面
に形成されている点にある。この特徴構成によれば、前
記押圧突起の傾斜姿勢の押圧面により、前記締結具によ
る締め付け操作に連れて、第2半割継手体側に最も近接
位置するパッキン部分を管周壁の外周面側に効率良く膨
出変形させることができるから、従来の接続継手構造に
比して耐圧性能及び止水性能の信頼性を更に高めること
ができる。
【0007】本発明の請求項3による流体輸送管の接続
継手構造の特徴構成は、前記押圧突起の押圧面が、前記
環状凹部に保持された弾性パッキンのうち、前記第2半
割継手体側に近接位置するパッキン部分の湾曲方向にほ
ぼ沿うように、管軸芯方向の中央部側ほど第1半割継手
体から遠ざかる曲面に形成されている点にある。この特
徴構成によれば、前記押圧突起の曲面状の押圧面によ
り、前記締結具による締め付け操作に連れて、前記押圧
面に対応する長さの第2半割継手体側に近接位置するパ
ッキン部分をほぼ均等に圧縮することができるから、耐
圧性能及び止水性能の信頼性を更に高めることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕図1〜図6は、水道管等の流体輸送管
Aの管周壁1に水道水等の流体の流通を止めない不断流
状態で形成した貫通孔2から、仕切り用弁体Bを前記不
断流状態で流体輸送管A内に挿入して、管内流路を遮断
閉止する仕切り用弁装置を示し、前記貫通孔2が形成さ
れている部分の管外周面を密閉状態で囲繞する本発明の
接続継手構造を備えた密閉ケースCと、前記仕切り用弁
体Bを貫通孔2の中心線方向(当該第1実施形態では上
下方向となり、以下、弁棒軸芯P方向と記載する)に沿
って一定範囲内で出退移動させる弁棒3とが設けられて
いる。
【0009】前記密閉ケースCは、管周壁1の上半部分
を上面側から抱え込むように装着される鋳物製の第1半
割継手体5と、管周壁1の下半部分を下面側から抱え込
むように装着される鋳物製の第2半割継手体4と、前記
第1半割継手体5のうち、前記貫通孔2に連通する開口
5eを備えた筒状ネジ部5Aの雌ネジに螺合保持される
筒軸状の弁蓋6と、当該弁蓋6を第1半割継手体5に締
め付け固定する円筒状の押えケース7とを主要構成部材
として備えている。
【0010】前記第2半割継手体4及び第1半割継手体
5の管軸芯X方向に沿う一側辺の各々には、第2半割継
手体4と第1半割継手体5とをボルト8・ナット9を介
して管軸芯X方向に沿う軸芯周りで揺動開閉自在に枢支
連結するための筒状連結部4a,5aが形成されている
とともに、前記第2半割継手体4及び第1半割継手体5
の管軸芯X方向に沿う他側辺の各々には、閉止姿勢にあ
る第2半割継手体4と第1半割継手体5とをボルト10
・ナット11にて締付け固定するための連結フランジ部
4b,5bが連設されている。前記ボルト10・ナット
11をもって、前記流体輸送管Aの管周壁1に外套させ
た第1半割継手体5と第2半割継手体4とを管軸芯X方
向に対して直交又はほぼ直交する方向から締め付け固定
する締結具Dが構成されている。また、前記第1半割継
手体5の管周壁1に対応する内面には、図6に示すよう
に、管周壁1の外周面の貫通孔2周りに圧接されるリン
グ状の弾性パッキン12を保持する環状凹部5cが、前
記第二半割継手体4側に向かって開口する状態で形成さ
れているとともに、前記管周壁1の外周面に対して円周
方向及び管軸芯X方向に所定間隔を隔てた四箇所に接当
する管受止め突起5dが、前記第1半割継手体5の管周
壁1に対応する内面に一体的に突出形成されている。更
に、前記第2半割継手体4の管周壁1に対応する内面に
は、管周壁1の外周面に対して円周方向及び管軸芯X方
向に所定間隔を隔てた四箇所に接当する管受止め突起4
cが一体的に突出形成されているとともに、前記第2半
割継手体4のうち、第1半割継手体5の環状凹部5cの
一部、つまり、管周壁1への外套時に第2半割継手体4
側に最も近接位置する溝部分に対応する部位には、前記
環状凹部5cに装着される弾性パッキン12のうち、弁
棒軸芯Pを通る状態で管軸芯X方向に対して直交する仮
想鉛直面と交差する最下側パッキン部分12a、換言す
れば、前記第2半割継手体4側に最も近接位置するパッ
キン部分12aを前記締結具Dのボルト10・ナット1
1による締め付け操作に伴って圧縮する押圧突起4dが
一体的に突出形成されている。前記押圧突起4dの押圧
面bは、管軸芯X方向に沿って水平な偏平面に形成され
ている。
【0011】そして、前記環状凹部5cは弁棒軸芯P方
向の下方に開口(第2半割継手体4側に向かって開口)
するため、当該環状凹部5cに装着された弾性パッキン
12の上面側に水圧等の流体圧が加わると、当該弾性パ
ッキン12の最下側パッキン部分12aが下方に弾性変
形して、その部位でのシール性能が低下し、流体の漏洩
を招来する可能性がある。しかし、第1半割継手体5の
管周壁1に対応する内面に、弾性パッキン12の最下側
パッキン部分12aの下方への弾性変形を接当阻止する
抜け止め突起を形成すると、第1半割継手体5の鋳造時
に中子等が必要となるため、製造コストの高騰化を招来
し易い。そこで、前述の如く、第1半割継手体5側の環
状凹部5cは弁棒軸芯P方向の下方に向けて開口させ
て、弾性パッキン12の装着の容易化と第1半割継手体
5の鋳型構造の簡素化とを図りながらも、流体圧に起因
する弾性パッキン12の最下側パッキン部分12aの下
方への弾性変形は、第2半割継手体4側に形成された押
圧突起4dにて確実に接当阻止すると同時に、該押圧突
起4dにて弾性パッキン12の最下側パッキン部分12
aを圧縮して、該弾性パッキン12の最下側パッキン部
分12a側を管周壁1の外周面に強く圧接させることが
できるから、常に良好なシール性能が維持されるのであ
る。
【0012】前記押えケース7には、第1半割継手体5
の筒状ネジ部5Aの外周面に形成した雄ネジ5gに螺合
する雌ネジ7aと、弁蓋6の外周面に形成した環状段部
6aに対して上方から接当する環状押え部7bとが形成
されている。前記弁蓋6には、前記弁棒3の上側部分に
形成した雄ネジ3cが螺合される雌ネジ6bと、前記弁
棒3の中央部分の外周面との間を密封(液密又は気密)
状態にシールする二個のOリング13の各々を保持する
環状溝6cとが形成されている。前記第1半割継手体5
の筒状ネジ部5Aの内面で、かつ、弁蓋6の下端面に対
して弁棒軸芯P方向で相対向する部分には段部5fが形
成され、この段部5fと弁蓋6の下端面との間には、密
封(液密又は気密)状態にシールするシートパッキン1
4が挟持状態で設けられている。
【0013】次に、前記仕切り用弁体Bについて説明す
る。図3〜図5に示すように、前記弁棒3の先端側のシ
ール保持部3Aに、前記貫通孔2から流体輸送管A内に
挿入されるゴム製の弾性シール材15が装着され、この
弾性シール材15で囲繞される弁棒3のシール保持部3
Aの下端部には、下端側ほど弁棒軸芯P側に近づくテー
パー状の環状押圧面3aが形成されているとともに、前
記シール保持部3Aの上部相当箇所には、前記弾性シー
ル材15の上端面に接当する環状の鍔部3Bが突出形成
されている。また、前記弁棒3のシール保持部3Aの軸
芯位置に形成した取付け孔3bには、前記弾性シール材
15の一部を挿入方向の管内面に圧接させる可動押圧部
材16の軸部16Aが、弁棒軸芯P方向に相対摺接移動
自在に嵌合保持されているとともに、この可動押圧部材
16の下端に形成された半球状の頭部16Bの上面に
は、前記弾性シール材15の弾性変形に伴う弁棒3と可
動押圧部材16との収縮作動により、弁棒3の環状押圧
面3aとの間で弾性シール材15の一部を挿入方向に対
して直交する管内面に向けて膨出弾性変形させる環状押
圧面16aが形成されている。前記可動押圧部材16の
環状押圧面16aは、下端側ほど弁棒軸芯Pから離れる
テーパー面に形成されているとともに、前記弾性シール
材15が管内面に圧接された状態において、前記弁棒3
の環状押圧面3aと可動押圧部材16の環状押圧面16
aとの間の弁棒軸芯P方向での中央位置aが、挿入方向
に対して直交する方向で管軸芯Xを通る仮想中心線Y上
に位置するように構成されている。前記可動押圧部材1
6の軸部16Aの上端部に形成した環状溝16bには、
前記シール保持部3Aの取付け孔3bの上側大径孔部分
の内周面に摺接して、可動押圧部材16の軸部16Aを
上側大径孔部分の任意の位置で摩擦保持するゴム等の弾
性リング17が嵌合保持されている。前記弁棒3のシー
ル保持部3Aにおける外周面の横断面形状と、前記可動
押圧部材16の外周面の横断面形状、及び、前記弁棒3
のシール保持部3Aと可動押圧部材16とを囲繞する弾
性シール材15の外周面の横断面形状とが弁棒軸芯Pを
中心とした同芯円に形成されている。つまり、前記シー
ル保持部3Aを含む弁棒3全体、及び、前記可動押圧部
材16の軸部16Aの各々を丸軸状に形成するととも
に、前記弾性シール材15を有底円筒状に形成してあ
る。前記弾性シール材15は、弁棒3のシール保持部3
A及び可動押圧部材16の突出部分に外套されたのち、
弁棒3の鍔部3Bの下面又は当該下面とそれに連なるシ
ール保持部3Aの外周面の一部に接着剤等で固着されて
いる。
【0014】そして、前記弁棒3の上端に取付けられた
ハンドル18を回転操作して、弁蓋6に対して弁棒3を
下方に螺進させると、弁棒3のシール保持部3Aに取付
けられた弾性シール材15が管周壁1の貫通孔2から流
体輸送管A内に挿入される(図3、図4参照)。更に、
図5に示すように、前記弁棒3を下方に螺進操作して、
弾性シール材15を挿入方向の管内面に圧接しながら弾
性変形させると、この弾性変形に伴って弁棒3に嵌合保
持された可動押圧部材16が弁棒軸芯P方向に沿って収
縮作動し、当該可動押圧部材16の環状押圧面16aと
弁棒3の環状押圧面3aとの間に位置する弾性シール材
15の一部が、挿入方向に対して交差する方向に膨出弾
性変形され、この膨出弾性変形された弾性シール材15
の一部が挿入方向に対して交差する方向の管内面に圧接
される。それ故に、弾性シール材15の弾性変形で可動
押圧部材16が移動するから、弁棒3と可動押圧部材1
6とを強制的に収縮作動させる連係機構を設ける必要が
なく、弾性シール材15を挿入方向に対して交差する方
向の管内面にも充分な圧接力で圧接させて、管内流路を
漏洩の無い状態で確実に仕切りながら、弁構造の簡素化
及び製造コストの低廉化を図ることができるのである。
また、この仕切り時においては、前記管周壁1に形成さ
れた貫通孔2も弾性シール材15で塞ぐように構成され
ている。尚、前記流体輸送管Aの内周面には防錆用のラ
イニグ層19が形成されている。
【0015】〔第2実施形態〕図7は、第1実施形態の
流体輸送管の接続継手構造において、前記第2半割継
手体4に一体形成した押圧突起4dの押圧面bを、管径
方向外方側ほど第1半割継手体5側に近接位置する傾斜
面に形成したものである。この押圧突起4dの傾斜姿勢
の押圧面bにより、前記締結具Dのボルト10・ナット
11による締め付け操作に連れて、前記環状凹部5cに
装着される弾性パッキン12のうち、弁棒軸芯Pを通る
状態で管軸芯X方向に対して直交する仮想鉛直面と交差
する最下側パッキン部分12a、換言すれば、前記第2
半割継手体4側に最も近接位置するパッキン部分12a
を管周壁1の外周面側に効率良く膨出変形させることが
できるから、耐圧性能及び止水性能の信頼性を更に高め
ることができるのである。その他の構成は第1実施形態
と同一であり、同一構成の部位に同一番号を付記してそ
れの説明を省略する。
【0016】〔第3実施形態〕図8は、第1実施形態の
流体輸送管の接続継手構造において、前記第2半割継
手体4に一体形成した押圧突起4dの押圧面bを、前記
環状凹部5cに保持された弾性パッキン12のうち、前
記第2半割継手体4側に近接位置するパッキン部分12
aの湾曲方向にほぼ沿うように、管軸芯X方向の中央部
側ほど第1半割継手体5から遠ざかる側に弧状に窪む曲
面に形成したものである。そして、この押圧突起4dの
曲面状の押圧面bにより、前記締結具Dのボルト10・
ナット11による締め付け操作に連れて、前記押圧面b
に対応する長さの第2半割継手体4側に近接位置するパ
ッキン部分12aをほぼ均等に圧縮することができるか
ら、耐圧性能及び止水性能の信頼性を更に高めることが
できるのである。その他の構成は第1実施形態と同一で
あり、同一構成の部位に同一番号を付記してそれの説明
を省略する。尚、前記押圧突起4dの押圧面bを、前記
環状凹部5cに保持された弾性パッキン12のうち、前
記第2半割継手体4側に近接位置するパッキン部分12
aの湾曲方向にほぼ沿うように、管軸芯X方向の中央部
側ほど第1半割継手体5から遠ざかる側に弧状に湾曲
し、かつ、管径方向外方側ほど第1半割継手体5側に近
接位置する傾斜面に形成して実施してもよい。
【0017】〔第4実施形態〕図9は、水道管等の流体
輸送管Aの管周壁1に水道水等の流体の流通を止めない
不断流状態で形成した貫通孔2に分岐管Eを連通接続す
るための接続継手構造を示し、管周壁1の上半部分を上
面側から抱え込むように装着される鋳物製の第1半割継
手体5の連結フランジ5bと、管周壁1の下半部分を下
面側から抱え込むように装着される鋳物製の第2半割継
手体4の連結フランジ4bとの相対向するもの同士を、
それぞれボルト10・ナット11を介して貫通孔2の軸
芯方向に沿う方向から締め付け固定してある。そして、
前記ボルト10・ナット11をもって、前記流体輸送管
Aの管周壁1に外套させた第1半割継手体5と第2半割
継手体4とを管軸芯X方向に対して直交又はほぼ直交す
る方向から締め付け固定する締結具Dが構成されてい
る。また、前記第1半割継手体5の管周壁1に対応する
内面には、管周壁1の外周面の貫通孔2周りに圧接され
るリング状の弾性パッキン12を保持する環状凹部5c
が、前記第2半割継手体4側に向かって開口する状態で
形成されているとともに、前記第2半割継手体4のう
ち、第1半割継手体5の環状凹部5cの一部、つまり、
管周壁1への外套時に第2半割継手体4側に最も近接位
置する溝部分に対応する部位には、前記環状凹部5cに
保持される弾性パッキン12のうち、前記第2半割継手
体4側に最も近接位置するパッキン部分12aを前記締
結具Dのボルト10・ナット11による締め付け操作に
伴って管軸芯X方向に対して直交する方向から圧縮する
押圧突起4dが一体的に突出形成されている。前記第1
半割継手体5のうち、前記貫通孔2に連通する開口(分
岐流路)5eを備えた筒状部5Bの先端部には、前記分
岐管Eの環状連結フランジ21にボルト・ナットを介し
て締め付け固定される環状の連結フランジ5Cが連設さ
れている。
【0018】〔その他の実施形態〕 上述の各実施形態では、第1半割継手体5と第2半
割継手体4とを、締結具Dの一例であるボルト・ナット
を介して着脱自在に固定連結したが、一方の連結フラン
ジに雌メジを形成してナットを省略してもよい。また、
前記締結具Dとして、カム式のものを用いてもよい。 前記第2半割継手体4を更に円周方向で複数に分割
して、それらの分割継手体同士をボルト・ナット等にて
着脱自在に連結してもよい。 本発明による流体輸送管の接続継手構造は、水道管
などの液体輸送管に装着されるものに限定されず、ガス
管等の気体輸送管に装着されるものであってもよい。 本発明による流体輸送管の接続継手構造は、管内流
体の流通を止めた状態で装着されるものであってもよ
い。 上述の第1実施形態では、管内面にライニングを施
した流体輸送管Aを例に挙げて説明したが、本発明の流
体輸送管の接続継手構造は、管内面にライニングを施し
ていない流体輸送管Aにも適用することができる。尚、
特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために
符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に
限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示す全体の半断面正面図
【図2】全体の半断面側面図
【図3】弾性シール材の挿入前の要部の拡大断面側面図
【図4】弾性シール材を管内に挿入したときの要部の拡
大断面側面図
【図5】弾性シール材を管内面に圧接させたときの要部
の拡大断面側面図
【図6】第2半割継手体と第1半割継手体とを開いたと
きの平面図
【図7】第2実施形態を示す要部の拡大断面側面図
【図8】第3実施形態を示す要部の拡大正面図
【図9】第4実施形態を示す全体の半断面側面図
【図10】従来の流体輸送管の接続継手構造を示す全体
の半断面側面図
【符号の説明】 1 管周壁 2 貫通孔 4 第2半割継手体 4d 押圧突起 5 第1半割継手体 5c 環状凹部 5e 開口 12 弾性パッキン 12a パッキン部分 A 流体輸送管 X 管軸芯 D 締結具 b 押圧面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 41/00 - 41/18 F16L 19/03

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体輸送管(A)の管周壁(1)に形成
    された貫通孔(2)に連通する開口(5e)を備えた第
    1半割継手体(5)と、これに対応する第2半割継手体
    (4)とを、前記流体輸送管(A)の管周壁(1)に外
    套させた状態で管軸芯(X)方向に対して直交又はほぼ
    直交する方向から締結具(D)にて締め付け固定すると
    ともに、前記第1半割継手体(5)の内周面には、管周
    壁(1)の外周面の貫通孔(2)周りに圧接されるリン
    グ状の弾性パッキン(12)を保持する環状凹部(5
    c)を、前記第2半割継手体(4)側に向かって開口す
    る状態で形成し、更に、前記環状凹部(5c)に保持さ
    れた弾性パッキン(12)のうち、前記第2半割継手体
    (4)側に最も近接位置するパッキン部分(12a)を
    前記締結具(D)による締め付け操作に伴って圧縮する
    押圧突起(4d)を、前記第2半割継手体(4)に形成
    してある流体輸送管の接続継手構造。
  2. 【請求項2】 前記押圧突起(4d)の押圧面(b)
    が、管径方向外方側ほど第1半割継手体(5)側に近接
    位置する傾斜面に形成されている請求項1記載の流体輸
    送管の接続継手構造。
  3. 【請求項3】 前記押圧突起(4d)の押圧面(b)
    が、前記環状凹部(5c)に保持された弾性パッキン
    (12)のうち、前記第2半割継手体(4)側に近接位
    置するパッキン部分(12a)の湾曲方向にほぼ沿うよ
    うに、管軸芯(X)方向の中央部側ほど第1半割継手体
    (5)から遠ざかる曲面に形成されている請求項1又は
    2記載の流体輸送管の接続継手構造。
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