JP3377540B2 - 射出成形機のイジェクト装置 - Google Patents
射出成形機のイジェクト装置Info
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- JP3377540B2 JP3377540B2 JP29193692A JP29193692A JP3377540B2 JP 3377540 B2 JP3377540 B2 JP 3377540B2 JP 29193692 A JP29193692 A JP 29193692A JP 29193692 A JP29193692 A JP 29193692A JP 3377540 B2 JP3377540 B2 JP 3377540B2
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- compression
- molding machine
- injection molding
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、射出後に金型内部の
樹脂をイジェクト装置の圧縮用イジェクトピンで圧縮
し、いわゆる射出圧縮成形を行う射出成形機のイジェク
ト装置に関する。 【０００２】 【従来技術】例えば、レンズの射出成形では、形状の寸
法精度の他に光学上の歪みの関係から成形品における各
部の樹脂密度が問題とされる。一方、レンズ成形におけ
る金型はサイドゲートとなるために成形品の密度が不均
一になる傾向がある。この傾向を解消するためイジェク
ト装置のイジェクトピンにより、樹脂の注入後に金型内
部の樹脂を圧縮し、樹脂密度を均一化する、いわゆる射
出圧縮成形が行われている。 【０００３】この際に、前記の圧縮力はレンズの精度を
決定する上で重要なパラメーターであり、圧縮力を検出
してフィードバックし、圧縮用イジェクトピンの押圧力
をコントロールする方法がこの成形法において使用され
ている。圧縮力は通常、圧縮用イジェクトピン１（図
３）の根元にノックアウトバー２との間に介在させたロ
ードセル３で検出されるが、このロードセル３（厚み５
０〜１００ｍｍ程度）はイジェクト装置４のベルト５や
プーリ６と干渉しやすく、また、型締め機構７のボール
ねじ８の端と干渉しやすい（図３の破線の位置にロード
セル３を装着した場合）。この結果、いずれにしても、
型締め機構７にロードセル用にスペースを必要としてい
る。 【０００４】このロードセル用のスペースは、型締め機
構７の長さに影響し、特に竪型型締め機構においては、
金型取付け面の高さを高くし、操作性を悪くしている。
すなわち、竪型型締め機構においては、重量のある金型
を上下に移動するので、金型取付け面が作業者の目の位
置よりわずかに高いだけでも金型の取扱いが非常に困難
になる。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、射出圧縮
成形に用いるイジェクト装置であって、ロードセル用の
スペースを必要しないイジェクト装置の提供を課題とす
る。 【０００６】 【課題を解決するための手段】イジェクト装置による射
出圧縮成形機に関する。イジェクト装置はノックアウト
バーに圧縮用イジェクトピンを備える。圧縮用イジェク
トピン基部を中心としてノックアウトバーに検出用環状
溝を直接に形成し、該溝に歪みゲージをロードセルと同
じ回路構成に接続して装着する。 【０００７】 【作用】イジェクト装置のノックアウトバーに検出用環
状溝を直接に形成し、該溝に歪みゲージをロードセルと
同じ回路構成に接続した構成は、ノックアウトバー自体
をロードセルとして機能させる。 【０００８】 【実施例】図１、図２は、射出圧縮成形用の本発明によ
るイジェクト装置４を示し、型締め機構における可動プ
ラテン９の後面に構成されている。イジェクト装置４
は、対角線上に配置されて前端が可動プラテン９に固定
された２本のガイドバー１０，１０と前記の対角線に直
交する対角線上に配置され、前端が可動プラテン９に回
動可能に軸架された２本のイジェクト用ボールねじ１
１，１１を備え、これらに後端側からノックアウトバー
２（盤体）が嵌挿される。ノックアウトバー２は後面の
イジェクト用ボールねじ１１が貫通する個所にボールナ
ット１２を固定して備え、このボールナット１２にはイ
ジェクト用ボールねじ１１が貫通して螺合している。ま
た、イジェクト用ボールねじ１１の可動プラテン９側に
はプーリ６が固定されており、これに掛けられたベルト
６で駆動されるようになっている。ベルト６は圧縮・製
品突き出し兼用のイジェクト用サーボモータＭで駆動さ
れる。 【０００９】ノックアウトバー２は中央の前面に圧縮用
イジェクトピン１を備え、このピン１は前方が可動プラ
テン９の挿通孔１３に嵌挿されると共に基部がノックア
ウトバー２の中央に切ったタップ孔１４にねじ込みによ
って固定されている。ピン１の基部は環状に段差が形成
されて、その段差面でノックアウトバー２の前面に密接
している。また、圧縮用イジェクトピン１の長さは、図
のように、ノックアウトバー２が最も後退した位置にあ
る時、ピンの先端面が可動プラテン９の前面端（金型取
付け面）と面一になるようにされている。図３に破線で
ノックアウトバー２の前進位置が示されている。 【００１０】そして、ノックアウトバー２の表裏には、
圧縮用イジェクトピン１の基部を中心として検出用環状
溝１５が形成され、この部分に歪ゲージ１６（ａ〜ｆ）
が装着され、図４のように一般のロードセルにおけるの
と同様に結線されている。なお、図４における他の抵抗
記号は温度感度較正抵抗、感度較正抵抗、シャント抵
抗、等であって通常のロードセルが備えるものである。 【００１１】イジェクト装置４は、射出過程の終了直後
に稼働される。まず、イジェクト用モータＭが駆動さ
れ、ベルト６、プーリ５を介して２本のイジェクト用ボ
ールねじ１１，１１が同時に回転される。すると、ボー
ルナット１２を介して、ノックアウトバー２が前進さ
れ、これによって圧縮用イジェクトピン１も前進して金
型内部の樹脂が圧縮される。圧縮の強さはノックアウト
バー２の中心部における検出用の環状溝１５周辺の変形
となって現れる。この変形の程度が歪みゲージ１６で検
出され、その検出値が射出成形機の制御装置に伝達され
る。制御装置は、その値に応じて圧縮力が設定値となる
ようにイジェクト用モータＭの出力をフィードバック制
御する。制御手段は圧縮力の検出にロードセルを用いる
場合と格別に異なる点はない。また、ロードセルの機能
を発揮する部分（検出用環状溝１５を中心とした周辺部
分）はノックアウトバー２の一部であるから、この部分
のためのスペースが格別に必要となることはない。 【００１２】以上は実施例であって、本発明は、図示し
た具体的な構成に限定されない。例えば、検出用環状溝
１５が二重に形成されたり、ノックアウトバー２の前進
・後退が油圧によって行われても良い。この場合、歪み
ゲージ１６の検出値によるフィードバック制御の対象は
油圧ポンプの出力となる。 【００１３】 【発明の効果】射出圧縮成形機のイジェクト装置におい
て、圧縮力を検出するロードセルのためのスペースを必
要としないので、型締め機構の前後長さをその分短くす
ることができる。このことは、射出成形機の全長を小さ
くして通路等、工場内スペースの確保を容易にする。ま
た、特に竪型の型締め機構においては金型取付け面が低
くなり、型締め機構に対する作業者の操作性が向上す
る。
樹脂をイジェクト装置の圧縮用イジェクトピンで圧縮
し、いわゆる射出圧縮成形を行う射出成形機のイジェク
ト装置に関する。 【０００２】 【従来技術】例えば、レンズの射出成形では、形状の寸
法精度の他に光学上の歪みの関係から成形品における各
部の樹脂密度が問題とされる。一方、レンズ成形におけ
る金型はサイドゲートとなるために成形品の密度が不均
一になる傾向がある。この傾向を解消するためイジェク
ト装置のイジェクトピンにより、樹脂の注入後に金型内
部の樹脂を圧縮し、樹脂密度を均一化する、いわゆる射
出圧縮成形が行われている。 【０００３】この際に、前記の圧縮力はレンズの精度を
決定する上で重要なパラメーターであり、圧縮力を検出
してフィードバックし、圧縮用イジェクトピンの押圧力
をコントロールする方法がこの成形法において使用され
ている。圧縮力は通常、圧縮用イジェクトピン１（図
３）の根元にノックアウトバー２との間に介在させたロ
ードセル３で検出されるが、このロードセル３（厚み５
０〜１００ｍｍ程度）はイジェクト装置４のベルト５や
プーリ６と干渉しやすく、また、型締め機構７のボール
ねじ８の端と干渉しやすい（図３の破線の位置にロード
セル３を装着した場合）。この結果、いずれにしても、
型締め機構７にロードセル用にスペースを必要としてい
る。 【０００４】このロードセル用のスペースは、型締め機
構７の長さに影響し、特に竪型型締め機構においては、
金型取付け面の高さを高くし、操作性を悪くしている。
すなわち、竪型型締め機構においては、重量のある金型
を上下に移動するので、金型取付け面が作業者の目の位
置よりわずかに高いだけでも金型の取扱いが非常に困難
になる。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、射出圧縮
成形に用いるイジェクト装置であって、ロードセル用の
スペースを必要しないイジェクト装置の提供を課題とす
る。 【０００６】 【課題を解決するための手段】イジェクト装置による射
出圧縮成形機に関する。イジェクト装置はノックアウト
バーに圧縮用イジェクトピンを備える。圧縮用イジェク
トピン基部を中心としてノックアウトバーに検出用環状
溝を直接に形成し、該溝に歪みゲージをロードセルと同
じ回路構成に接続して装着する。 【０００７】 【作用】イジェクト装置のノックアウトバーに検出用環
状溝を直接に形成し、該溝に歪みゲージをロードセルと
同じ回路構成に接続した構成は、ノックアウトバー自体
をロードセルとして機能させる。 【０００８】 【実施例】図１、図２は、射出圧縮成形用の本発明によ
るイジェクト装置４を示し、型締め機構における可動プ
ラテン９の後面に構成されている。イジェクト装置４
は、対角線上に配置されて前端が可動プラテン９に固定
された２本のガイドバー１０，１０と前記の対角線に直
交する対角線上に配置され、前端が可動プラテン９に回
動可能に軸架された２本のイジェクト用ボールねじ１
１，１１を備え、これらに後端側からノックアウトバー
２（盤体）が嵌挿される。ノックアウトバー２は後面の
イジェクト用ボールねじ１１が貫通する個所にボールナ
ット１２を固定して備え、このボールナット１２にはイ
ジェクト用ボールねじ１１が貫通して螺合している。ま
た、イジェクト用ボールねじ１１の可動プラテン９側に
はプーリ６が固定されており、これに掛けられたベルト
６で駆動されるようになっている。ベルト６は圧縮・製
品突き出し兼用のイジェクト用サーボモータＭで駆動さ
れる。 【０００９】ノックアウトバー２は中央の前面に圧縮用
イジェクトピン１を備え、このピン１は前方が可動プラ
テン９の挿通孔１３に嵌挿されると共に基部がノックア
ウトバー２の中央に切ったタップ孔１４にねじ込みによ
って固定されている。ピン１の基部は環状に段差が形成
されて、その段差面でノックアウトバー２の前面に密接
している。また、圧縮用イジェクトピン１の長さは、図
のように、ノックアウトバー２が最も後退した位置にあ
る時、ピンの先端面が可動プラテン９の前面端（金型取
付け面）と面一になるようにされている。図３に破線で
ノックアウトバー２の前進位置が示されている。 【００１０】そして、ノックアウトバー２の表裏には、
圧縮用イジェクトピン１の基部を中心として検出用環状
溝１５が形成され、この部分に歪ゲージ１６（ａ〜ｆ）
が装着され、図４のように一般のロードセルにおけるの
と同様に結線されている。なお、図４における他の抵抗
記号は温度感度較正抵抗、感度較正抵抗、シャント抵
抗、等であって通常のロードセルが備えるものである。 【００１１】イジェクト装置４は、射出過程の終了直後
に稼働される。まず、イジェクト用モータＭが駆動さ
れ、ベルト６、プーリ５を介して２本のイジェクト用ボ
ールねじ１１，１１が同時に回転される。すると、ボー
ルナット１２を介して、ノックアウトバー２が前進さ
れ、これによって圧縮用イジェクトピン１も前進して金
型内部の樹脂が圧縮される。圧縮の強さはノックアウト
バー２の中心部における検出用の環状溝１５周辺の変形
となって現れる。この変形の程度が歪みゲージ１６で検
出され、その検出値が射出成形機の制御装置に伝達され
る。制御装置は、その値に応じて圧縮力が設定値となる
ようにイジェクト用モータＭの出力をフィードバック制
御する。制御手段は圧縮力の検出にロードセルを用いる
場合と格別に異なる点はない。また、ロードセルの機能
を発揮する部分（検出用環状溝１５を中心とした周辺部
分）はノックアウトバー２の一部であるから、この部分
のためのスペースが格別に必要となることはない。 【００１２】以上は実施例であって、本発明は、図示し
た具体的な構成に限定されない。例えば、検出用環状溝
１５が二重に形成されたり、ノックアウトバー２の前進
・後退が油圧によって行われても良い。この場合、歪み
ゲージ１６の検出値によるフィードバック制御の対象は
油圧ポンプの出力となる。 【００１３】 【発明の効果】射出圧縮成形機のイジェクト装置におい
て、圧縮力を検出するロードセルのためのスペースを必
要としないので、型締め機構の前後長さをその分短くす
ることができる。このことは、射出成形機の全長を小さ
くして通路等、工場内スペースの確保を容易にする。ま
た、特に竪型の型締め機構においては金型取付け面が低
くなり、型締め機構に対する作業者の操作性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】平面図（一部断面）。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿った断面透視図。
【図３】概略的に示す平面図。
【図４】ロードセルとしての結線図。
【符号の説明】
１ 圧縮用イジェクトピン ２ ノック
アウトバー ４ イジェクト装置 １０ ガイド
バー １１ イジェクト用ボールねじ １２ ボー
ルねじ １５ 検出用環状溝 １６ 歪み
ゲージ
アウトバー ４ イジェクト装置 １０ ガイド
バー １１ イジェクト用ボールねじ １２ ボー
ルねじ １５ 検出用環状溝 １６ 歪み
ゲージ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B29C 45/56
B29C 45/40
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】ノックアウトバーに圧縮用イジェクトピン
を備えた射出成形機のイジェクト装置であって、 圧縮用イジェクトピン基部を中心としてノックアウトバ
ーに検出用溝を形成し、該溝に歪みゲージを装着してあ
ることを特徴とした射出成形機のエジェクト装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29193692A JP3377540B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 射出成形機のイジェクト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29193692A JP3377540B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 射出成形機のイジェクト装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06114900A JPH06114900A (ja) | 1994-04-26 |
| JP3377540B2 true JP3377540B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=17775378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29193692A Expired - Fee Related JP3377540B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 射出成形機のイジェクト装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3377540B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011148124A (ja) | 2010-01-19 | 2011-08-04 | Fanuc Ltd | 動力伝達機構の異常検出手段を備えた射出成形機 |
| JP5102327B2 (ja) * | 2010-04-23 | 2012-12-19 | 株式会社日本製鋼所 | エジェクタ装置 |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP29193692A patent/JP3377540B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06114900A (ja) | 1994-04-26 |
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