JP3377254B2 - 耐孔あき腐食性に優れた高張力鋼板およびその製造方法 - Google Patents

耐孔あき腐食性に優れた高張力鋼板およびその製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,耐孔あき腐食性および
孔拡げ性に優れた高張力鋼板およびその製造方法に係わ
り,より詳しくは,自動車用足廻り部材およびその補強
部材に好適な熱延鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車では10年間,孔開き腐食
無しを保証することが必要視されている。このため,使
用される鋼材には耐食性の改善が要求されるが,特に足
廻り材料に対しての耐食性改善への要求が強い。例えば
北米やカナダ等の寒冷地帯では路面の凍結防止や融雪用
に散布される塩類による腐食が促進されるので,足廻り
部材を中心に一層の耐食性改善が強く望まれている。
【0003】従来,かような耐食性改善の方法の一つと
して,裸の鋼板を使用していた部位を,溶融亜鉛めっき
を中心としためっき鋼板に切り替えることが一般に行わ
れていた。このような背景から,耐食性に優れためっき
鋼板が数多く開発され,例えば,特開平2-310354号公報
では加工性の優れた溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法が記
載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自動車用足廻り部材や
補強部材の多くは,個々の部品をアーク溶接して製造さ
れる部位も多く,めっき鋼板を素材とした場合には溶接
時にブローホール等の欠陥が発生し,健全な溶接部が得
られないという問題があった。
【0005】一方,自動車は省エネルギーや地球環境の
保全等から燃費の向上が望まれ,使用される鋼材は高強
度化による軽量化(板厚の減少化)が推進されている。
高強度化による板厚の減少は孔あき腐食性の観点からは
不利となる。
【0006】このような観点から,例えば特開平2-2241
6号公報には,めっき原板自体の耐食性を向上させ,薄
目付けでも優れた耐食性を示す合金化亜鉛めっき鋼板が
提案されている。しかし,薄目付けとは言え,めっき層
が存在するので溶接時に欠陥が発生するのは免れ得な
い。
【0007】本発明者らは,かかる問題点を解決するこ
とを目的として種々の検討を行い,自動車用足廻り部材
やその補強部材用の熱延鋼板として,裸での使用にも耐
え得る耐孔あき腐食性に優れ且つ加工性,特に孔拡げ性
に優れた高強度鋼板およびその製造方法を特願平4-2907
9号に提案した。
【0008】この先願発明についてより詳細な検討を行
ったところ,ある程度良好な耐食性が得られるものの,
より厳しい腐食環境においては,耐食性が若干劣化する
こともあることがわかった。
【0009】そこで本発明は,特願平4-29079号に提案
した発明を一層改善し,該先願発明鋼の加工性とくに孔
広げ性に優れるという特性を具備したまま,より厳しい
腐食環境においても良好な耐食性が安定して得られる高
強度鋼板の提供を目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的は,先願発明
の鋼板のようにPとCuの複合添加を基本成分系とした
うえで金属組織をフエライト+ベイナイトの混合組織と
することによって達成できることがわかった。
【0011】すなわち本発明によれば,重量%で, C:0.021〜0.083% Mn:0.1〜2.0% P:0.05〜0.20% S≦0.010% Cu:0.05〜1.0% Mo:0.05〜2.0%, Al:0.01〜0.10% N≦0.008%さらに,Si:0.05〜0.65%,Ni:0.05〜2.0%,Cr:
0.05〜5%,Nb:0.01〜0.05%のうちの1種以上を含有
し,さらに必要に応じて下式(1)に従う範囲のTiを含有
し, (48/32)×S≦Ti≦{(48/32)×S+(48/14)×N}× 2 ・・(1) 残部がFeおよび不可避的不純物からなり,鋼の組織が
フエライト+ベイナイトからなる混合組織に調整されて
いる耐孔あき腐食性に優れた高張力鋼板を提供する。
【0012】そして,このような成分組成と金属組織を
有する耐孔あき腐食性に優れた高張力鋼板を製造する方
法として,当該化学成分を有する鋼のスラブを製造し,
このスラブを1100〜1300℃の温度域に加熱したうえ,熱
延仕上終了温度がAr3変態点以上であって且つ 800〜95
0℃の温度範囲となるように制御熱延し,この熱延仕上
温度から35℃/s以上の冷却速度で冷却して530℃以下の
温度で巻取ることからなる熱延鋼板の製造方法を提供す
る。
【0013】
【作用】本発明の鋼板は,後記の実施例に示すように,
特願平4-29079号に記載した試験よりもさらに厳しい腐
食環境試験(CCT−II) において優れた耐孔あき腐食
性を具備する。
【0014】本発明の熱延鋼板の製造方法は特願平4-29
079号のものに比べて熱延終了後の冷延速度が速く且つ
巻取温度も低温域である。このためにフエライト+ベイ
ナイトからなる混合組織を有し,パーライト変態は起き
ない。本発明鋼がさらに優れた耐孔あき腐食性を有する
のはこの金属組織としたことによると考えてよい。
【0015】本発明に従う鋼板の各成分の作用およびそ
の含有量範囲の限定理由は次の通りである。
【0016】Cは,鋼の高強度化に有効な元素であり,
下限を0.021%とする。しかし,0.1%を超えて含有させ
ると加工性を劣化させる。本発明では上限を0.083%と
した。
【0017】Mnは,鋼の高強度化に有効に作用する
が,0.1%未満ではその効果が認められず,また,2.0%
を超えて含有すると加工性を劣化させることから,0.1
〜2.0%の範囲で含有させる。
【0018】Pは,本発明鋼における特徴的な元素であ
り,高強度化に有効に作用するばかりでなく,Cuと複
合して0.05%以上含有させることにより密着性の良い緻
密な腐食生成物を作り,これが耐孔あき腐食性の改善に
寄与する作用を供する。しかし,Pを0.20%を超えて含
有させると加工性が劣化するようになるので,0.05〜0.
2%の範囲で含有させる。
【0019】Sは,加工性を劣化させる。特にMnと結
合してMnSを生成すると孔拡げ性を劣化させる。した
がって,Sはできるだけ少ないことが望ましいが,0.01
0%までは許容できるので,0.010%以下とする。
【0020】Cuは,前述のようにPと複合して含有さ
せることにより,耐食性の改善に有効に作用する元素で
ある。含有量が0.05%未満ではその効果が認められな
く,また1.0%を超えて含有しても,その効果が飽和す
るばかりか,製造コストが高くなるので,0.05〜1.0%
の範囲で含有させる。
【0021】Alは,脱酸剤として含有させるものであ
り,その役割を果たすためには0.01%以上必要である。
しかし,0.10%を超えて含有させると,Al23などの
介在物が増加し,加工性および表面品質を劣化させるの
で 0.01〜0.10%の範囲で含有させる。
【0022】Nは,耐食性,深絞り性に有害な元素であ
り少ないほど望ましいが,0.008%までは許容できるの
で0.008%以下とした。
【0023】Moは,高強度化と耐孔あき腐食性の改善
に有効に作用する元素である。特に耐食性の改善に非常
に効果があり,PとCuの複合添加鋼の耐食性をさらに
向上させることができる。Mo含有量が0.05%未満では
その効果が認められず,また2.0%を超えて含有させて
もその効果が飽和するとともに加工性を劣化させるよう
になり,さらにコストの上昇を招くため,Moは0.05〜
2.0%の範囲で含有させる。
【0024】Tiは,SおよびNを固定し,加工性,特
に孔拡げ性を改善するのに有効に作用する元素である。
この作用は(48/32)×S未満では認められない。一方
{(48/32)×S+(48/14)×N}× 2 を超えて含有して
も,その効果が飽和するとともにコストの上昇を招くた
め,前記(1)式に示す範囲で含有させることが必要であ
る。
【0025】また,本発明においては,鋼板の強度上昇
あるいは耐食性の改善のためにSi:0.05〜0.65%,N
i:0.05〜2.0%,Cr:0.05〜5.0%,Nb:0.01〜0.05
%の1種もしくは2種以上を含有せしめることができ
る。
【0026】Siは,高強度化および耐孔あき腐食性の
改善に有効に作用する元素である。0.05%未満ではその
効果が認められず,1.0%を超えて含有すると製品の表
面性状を劣化させ,また加工性も劣化させる。本発明で
0.05〜0.65%の範囲で含有させる。概ね0.02%以下の
Siは不純物として混入しうる。
【0027】Niは,Cuによる熱間脆性の防止と耐孔あ
き腐食性の改善に有効に作用し,さらに高強度化と耐孔
あき腐食性の改善にも有効な元素である。Ni含有量が
0.05%未満ではそれらの効果が認められない。また,2.
0%を超えて含有してもその効果が飽和するとともにコ
ストの上昇を招く。したがって,Niは0.05〜2.0%の範
囲で含有させる。
【0028】Crは,高強度化と耐孔あき腐食性の改善
に有効に作用する元素である。含有量が0.05%未満では
それらの効果が認められない。また,5.0%を超えて含
有させてもその効果が飽和するばかりか,効果に比して
著しい製造コストの上昇を招くので0.05〜5.0%の範囲
で含有させる。概ね0.04%以下のCrは不純物として混
入しうる。
【0029】Nbは,鋼板の金属組織を微細化して高強
度化に有効に寄与する。しかし,含有量が0.01%未満で
はその効果が認められず,また0.05%を超えて含有させ
ると強度は高くなるものの加工性が著しく劣化するよう
になるので0.01〜0.05%の範囲で含有させる。
【0030】本発明においては,かかる成分組成の鋼と
したうえで,鋼の組織を厳密に調整すること,より具体
的にはフエライト+ベイナイトの混合組織に調整するこ
とに特徴がある。当該鋼はこの特定の金属組織の場合に
は,後記の実施例に示すように厳しい腐食環境下におい
ても良好な耐食性を安定して得ることができ,耐孔あき
腐食性が著しく良好となることがわかった。
【0031】本発明で規定するこの特定の金属組織を有
する場合に,当該鋼が良好な耐孔あき腐食性を具備する
ようになるのは,Fe3Cの消失が寄与しているものと推
察される。
【0032】すなわち,該組織に制御した鋼ではパーラ
イト変態が起きていない。このためFe3Cが析出しな
い。当該鋼のように成分組成的には十分な耐食性を具備
する作用を供するものであっても,パーライトとしてF
e3Cが析出した場合には,厳しい腐食環境下ではFe3
と地鉄との間に局部電池が形成されて腐食が進行する要
因になるのではないかと推定される。
【0033】本発明で特定する組織,すなわちフエライ
ト+ベイナイトの混合組織とするには,本発明鋼の熱延
鋼帯の製造条件を制御することによって有利に行い得
る。すなわち当該鋼の鋼片(スラブ)を1100〜1300℃の
温度域で加熱して熱間圧延し,その熱間圧延をAr3変態
点以上でかつ800〜950℃の温度範囲で終了し,引続き35
℃/s以上の冷却速度で冷却して530℃以下の温度で巻取
ればよい。
【0034】加熱炉からの鋼片の抽出温度 (鋼片加熱温
度)が1100℃未満では炭窒化物の溶解が不十分となり良
好な加工性が得られない。また,1300℃を超えて加熱し
てもかえって製造コストの上昇を招くだけであるので鋼
片は1100〜1300℃の範囲に加熱してこれを熱延するのが
よい。
【0035】熱間圧延をAr3変態点以上で且つ800〜950
℃の温度範囲で終了すると良好な加工性が得られる。熱
延終了温度がAr3変態点未満あるいは800℃未満では等
軸な結晶粒が得られず,このため良好な加工性が得られ
ない。また,950℃を超えると結晶粒径が粗大化して加
工後に肌荒れが発生するようになる。
【0036】そして,熱間圧延終了後の冷却速度を35℃
/s以上の冷却速度で冷却して,530℃以下の温度で巻取
ることにより,フエライト+ベイナイトの混合組織が
られる。熱間圧延終了後の冷却速度が35℃/s未満では冷
却中にパーライト変態を生じ,また巻取温度が530℃を
超えてもその後の冷却過程でパーライト変態が生じるよ
うになる。この場合には良好な耐食性を安定して得るこ
とができない。したがって,熱間圧延終了後の冷却速度
は35℃/s以上,巻取温度は530℃以下に制御することが
肝要である。
【0037】
【実施例】表1の化学成分値を有する鋼を溶製して各鋼
とも複数本の連続鋳造スラブを製造した。各鋼のスラブ
を次のAとBの二条件で熱延して板厚2.6mmの熱延板を
得た。 〔熱延条件A〕 スラブ加熱温度:1230℃,熱延終了温度:900℃,その後の冷 却速度:30℃/s,巻取温度:550℃ 〔熱延条件B〕 スラブ加熱温度:1230℃,熱延終了温度:900℃,その後の冷 却速度:80℃/s,巻取温度:450℃
【0038】得られた熱延板からサンプルを採取して光
学顕微鏡観察を行い,金属組織を調べた。その結果を表
2に併記した。表中のFはフエライト,Pはパーライ
ト,Bはベイナイト,Mはマルテンサイトを示す。
【0039】また,得られた各熱延板を酸洗後,試験片
を採取して腐食試験に供した。腐食試験は70×150mmの
試験片を切り出し,端面および裏面をシールして下記の
2条件での複合腐食試験を240サイクルまで実施し,
腐食生成物を除去したうえ,最大侵食深さおよび腐食減
量を測定し,耐孔あき腐食性の評価とした。試験結果を
表2に示した。
【0040】複合腐食試験(CCT−I ):図1に示し
たようにJISZ2371に準じた35℃の塩水噴霧試験を2時
間,60℃の乾燥試験を4時間,50℃で湿度95%以上の湿
潤試験を2時間の合計8時間を1サイクルとして240
サイクル行う。
【0041】複合腐食試験(CCT−II):図2に示し
たようにJISZ2371に準じた50℃の塩水噴霧試験を2時
間,70℃の乾燥試験を4時間,60℃で湿度95%以上の湿
潤試験を2時間の合計8時間を1サイクルとして240
サイクル行う。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表2の結果から明らかなように,PとCu
を複合添加し,かつ金属組織がフエライト+ベイナイト
の本発明鋼は,CCT−Iおよびさらに過酷なCCT−
IIの条件においても,最大侵食深さが浅くかつ腐食減量
が少なくなっており,耐孔あき腐食性に優れていること
がわかる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,厳しい腐
食環境においても良好な耐孔あき腐食性に優れた高強度
鋼板が得られる。この鋼板は自動車用足廻り部材あるい
は補強部材として使用した場合に従来材にはない耐久性
を示し,また高強度化による自動車の軽量化にも貢献で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】腐食試験の条件 (CCT−I) を示した試験サ
イクル図である。
【図2】腐食試験の条件 (CCT−II) を示した試験サ
イクル図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宗下 美紀夫 広島県呉市昭和町11番1号 日新製鋼株 式会社鉄鋼研究所内 (72)発明者 近藤 敏洋 広島県呉市昭和町11番1号 日新製鋼株 式会社鉄鋼研究所内 (56)参考文献 特開 平5−112832(JP,A) 特開 昭57−104650(JP,A) 特開 平3−82708(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 C21D 8/02 C21D 9/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で, C:0.021〜0.083%, Mn:0.1〜2.0%, P:0.05〜0.20%, S≦0.010%, Cu:0.05〜1.0%, Mo:0.05〜2.0%, Al:0.01〜0.1%, N≦0.008%, さらに,Si:0.05〜0.65%,Ni:0.05〜2.0%,Cr:
    0.05〜5%Nb:0.01〜0.05%のうちの1種以上を含有
    し,残部がFeおよび不可避的不純物からなり,鋼の組
    織がフエライト+ベイナイトからなる混合組織に調整さ
    れている耐孔あき腐食性に優れた高張力鋼板。
  2. 【請求項2】 重量%で, C:0.021〜0.083%, Mn:0.1〜2.0%, P:0.05〜0.20%, S≦0.010%, Cu:0.05〜1.0%, Mo:0.05〜2.0%, Al:0.01〜0.1%, N≦0.008%, さらに,Si:0.05〜0.65%,Ni:0.05〜2.0%,Cr:
    0.05〜5%Nb:0.01〜0.05%のうちの1種以上,およ
    び下式(1)に従う範囲のTiを含有し, (48/32)×S≦Ti≦{(48/32)×S+(48/14)×N}× 2 ・・(1) 残部がFeおよび不可避的不純物からなり,鋼の組織が
    フエライト+ベイナイトからなる混合組織に調整されて
    いる耐孔あき腐食性に優れた高張力鋼板。
  3. 【請求項3】 重量%で, C:0.021〜0.083%, Mn:0.1〜2.0%, P:0.05〜0.20%, S≦0.010%, Cu:0.05〜1.0%, Mo:0.05〜2.0%, Al:0.01〜0.1%, N≦0.008%, さらに, Si:0.05〜0.65%,Ni:0.05〜2.0%,Cr:
    0.05〜5%Nb:0.01〜0.05%のうちの1種以上,およ
    び/または下式(1)に従う範囲のTiを含有し, (48/32)×S≦Ti≦{(48/32)×S+(48/14)×N}× 2 ・・(1)残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼のスラブを1
    100〜1300℃の温度域に加熱して熱間圧延し,そのさ
    い,該熱間圧延をAr 3 変態点以上であって且つ 800〜95
    0℃の温度範囲で終了し,引続き35℃/s以上の冷却速度
    で冷却して530℃以下の温度で巻取ることにより,鋼の
    組織をフエライト+ベイナイトからなる混合組織に調整
    することを特徴とする耐孔あき腐食性に優れた高張力
    延鋼板の製造方法
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