JP3376799B2 - 陳列棚の転倒防止装置 - Google Patents

陳列棚の転倒防止装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、陳列棚の転倒防止
装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、陳列棚には、商品の販売を目的と
したショーケースや博物館等におけるように展示だけを
目的としたショーケース等があるが、いずれの陳列棚に
おいても、地震に遭遇した場合には、陳列棚が揺動し、
その商品その他の展示品が破損する等の不都合を生じ
る。従って、陳列棚について、地震時の振動が入力され
ないようにする工夫を施して、揺動を低減することが望
まれる。 【0003】そこで、従来の免震ショーケースでは、図
15に示すように、ショーケース10を設置する構造躯
体1の床面3に滑り板4を敷設すると共に、ショーケー
ス10の底部に滑り脚11を設け、ショーケース10を
構造躯体1の壁面2から20〜30cmほど離して配置
し、これにより地震時にはショーケース10が滑り板4
上を滑るように構成している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにシ
ョーケース10の脚元に免震(防振)機構を施した構成
であっても、大地震時におけるショーケース10の転倒
までは防止することができない。このため、例えば大地
震時にショーケース10が見学者通路(歩道)側に転倒
するおそれがあり、二次災害の危険があった。 【0005】この問題は、例えば図16に示すように、
ショーケース10の頂部と構造躯体1の壁面2との間を
固定金具5で固定し、ショーケース10が転倒しないよ
うにすることで回避することができる。しかし、このよ
うにすると本来の免震の機能が失われ、振動の衝撃によ
りショーケース10に設置してある物品が損傷されてし
まう。 【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、免震の機能を損なわずに陳列棚の転倒を防止するこ
とができる陳列棚の転倒防止装置を提供することにあ
る。 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため
に、 請求項に記載の発明は、地震時に、床面に敷設し
た滑り板上を滑るように構成された陳列棚の上側と下側
に配設され、中間部が折り曲げ可能な連結部材と、この
上側と下側の両連結部材の中間部に枢着され、上側と下
側の連結部材の折れ曲がり動作を連動させるシャンク
と、前記各連結部材の一端に枢着され陳列棚側に取り付
けられるブラケットと、前記連結部材の他端に枢着され
壁面側に取り付けられるブラケットとを具備する構成と
したものである。 【0013】この発明では、シャンクによって上側と下
側の連結部材の折れ曲がり動作が同じ角度で連動するた
め、平行な動きが確保され、そもそも陳列棚の傾き動作
が阻止される。従って、この転倒防止装置によれば、地
震の発生時に陳列棚の床面上の移動を許して免震効果を
発揮させつつ、陳列棚の転倒を阻止することができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。 【0015】図1の免震ショーケースでは、従来の場合
と同様に、ショーケース10を設置する構造躯体1の床
面3に滑り板4を敷設すると共に、ショーケース10の
底部にいわゆるキャスターを備える滑り脚11を設け、
ショーケース10を構造躯体1の壁面2から20〜30
cmほど離して配置し、これにより地震時にはショーケ
ース10が滑り板4上を滑るように構成している。 【0016】ショーケース10は、その背面頂部に、ゴ
ムクッションから成るストッパ12が固定されていると
共に、ショーケース10背面の上下に2組配置された連
結部材14から成る転倒防止装置13を介して構造躯体
1の壁面2に連結されている。 【0017】この転倒防止装置13は、正確には、中間
部15が上下方向に折り曲げ可能な連結部材14と、該
連結部材14の一端が枢着されたブラケット16と、連
結部材14の他端が枢着されたブラケット17とを具備
しており、一方のブラケット16はショーケース10の
背面に取り付けられ、他方のブラケット17は構造躯体
1の壁面2に取り付けられている。 【0018】連結部材14は、ここでは図7に示すよう
に、アーム部aとその片端に該アーム部aの延在方向か
らずらせて設けたナックル部bとを有する、いわゆるナ
ックルアーム形状の2つのアーム部材18,19を用
い、両アーム部材18,19をそのナックル部bにおい
て、つまりアーム部aからずれた位置で、枢軸20にて
回動自在に連結している。また、両アーム部材18,1
9の他端を枢着するブラケット16,17は、それぞれ
板状の取付基部21と、該取付基部21に立設した耳2
2と、該耳22にアーム部aを枢着する枢軸23とを具
備している。上記枢軸20で連結された中間部15に
は、必要に応じてアーム部材18,19間にスペーサc
が挿入され、枢軸23同士が相互に干渉し合わないため
の間隔が確保される。 【0019】ショーケース10が壁面2に比較的近づい
ている通常位置では、図1に示すように、連結部材14
はその中間部15が下に折れ曲がる。図1よりショーケ
ース10が更に壁面2に近づくと、図4及び図5に示す
ように連結部材14はブラケット16,17が相互に部
分的に重なる位置まで深く折れ曲がり、ストッパ12が
壁面2に当接してそれ以上の接近及び衝撃的な当接を阻
止する。また、図1の通常位置からショーケース10が
離れると、図2,図6に示すように、連結部材14はそ
の中間部15が上昇して真っ直ぐに伸び、ショーケース
10の移動を許す。そして、連結部材14が伸び切った
位置でショーケース10の移動は阻止される。 【0020】上記のように構成されているため、地震が
発生した場合、水平方向の地震力に対しては、ショーケ
ース10は、ブラケット16,17が相互に部分的に重
なる連結部材14の最も縮小した位置(図4)と連結部
材14が直線的となる連結部材14の最も拡大した位置
(図2)との間で、滑り板4上を滑べり、免震効果が発
揮される。 【0021】上記の転倒防止装置13は、中間部15が
上下方向に折り曲げ可能な連結部材14として、ナック
ルアームのナックル部b同士、つまりアーム部a及びナ
ックル部bを有するアーム部材18,19のナックル部
b同士を枢軸20にて連結した構成となっている。即
ち、中間部15の枢軸20の位置は、連結部材14が最
も拡大した直線的状態における両ブラケット16,17
の枢軸23,23同士を結ぶ直線L(図6)上から外れ
た位置にある。このため、連結部材14が最も拡大した
直線的状態になってしまっても、この状態にロックされ
てしまうことがなく、この状態から再び折れ曲がる方向
に変位することができる。 【0022】一方、もしショーケース10が転倒しよう
として傾いた場合には、図3に示すように、ショーケー
ス10の傾倒姿勢に追従して、下側の連結部材14が最
も縮小された深く折り畳まれた状態となると共に、上側
の連結部材14が最も拡大した直線的状態になって、シ
ョーケース10が上側の連結部材14により壁面2から
支えられ、その転倒が防止される。 【0023】上記の実施形態の転倒防止装置13では、
中間部15が上下方向に折り曲げ可能な連結部材14と
して、ナックルアームのナックル部b同士を枢軸20に
て連結した構成のものを用いた。 【0024】しかしまた、転倒防止装置13の連結部材
14は、上下方向に折り曲げ可能な中間部15が明確に
存在する必要はなく、図8に示すように金属製又は樹脂
製等の紐24にて構成することもできる。即ち、図8
は、上記の図1に示したアーム部材18,19による連
結部材14の代わりに紐24を用いるものであって、紐
24の両端に取付金具25を固定し、その一端をブラケ
ット16の耳22に、他端をブラケット17の耳22
に、それぞれボルト26、ワッシャ27、ナット28及
び割ピン29で取り付けるようにしている。かかる構成
の連結部材によっても、紐24の長さを適当に設定して
おくことにより、地震時のショーケース10の水平移動
を許容し、かつ、転倒を防止することができる。さら
に、この実施形態の場合には、紐24という単純な部材
を用いながらもこの紐24の伸びる方向は自由であるの
で、ショーケース10が壁面2に沿って移動しつつ前方
へ転倒しようとする場合であっても、紐24はショーケ
ース10の移動に自在に対応してその転倒を防止するこ
とができる。 【0025】図9から図12には、このような紐24の
自在性を図1の連結部材14に盛り込んだ構成の転倒防
止装置13が示されている。この実施形態は基本的に
は、連結部材14の両端を、各ブラケット40に対して
上下・左右いずれの方向にも回転自在に枢着する構成と
している。図に従って説明すると、既述の実施形態にお
いて示したブラケット16,17の板状の取付基部21
が、本実施形態では上下方向のスリーブ42として形成
されている。他方、壁面2およびショーケース10に取
り付けられる板状のブラケット40には、スリーブ42
を上下方向から挟み込む鍔部41が一対形成され、さら
にこれら鍔部41に形成された孔部からスリーブ42内
にわたっては上下方向に枢軸43が挿入されている。上
記の実施形態にあっては、枢軸23によって上下方向の
回転が許容されていたが、本実施形態では、さらに枢軸
43によって左右方向の回転も許容されるようになって
いる。これにより連結部材14は左右方向にも回転でき
るようになり、ショーケース10が壁面2に沿って移動
しながら転倒しようとして傾いた場合であっても、連結
部材14がその傾倒姿勢に追従しつつ、上記と同様にし
てショーケース10を壁面2から支持するため、その転
倒が防止されることになる。本実施形態においては、シ
ョーケース10の壁面2に沿う移動と、壁面2から前方
へ向かっての転倒という2つの運動が複合するために、
連結部材14の中間部15、すなわち両アーム部材1
8,19の結合部分にこじれを生じるおそれがあるの
で、この結合部分においては両アーム部材18,19の
表面を凹球面状に形成するとともに、上記スペーサcを
球体として、アーム部材18,19の端部同士の干渉を
防止するようになっている。 【0026】図13及び図14は、転倒防止装置13の
さらに他の実施の形態を示す。この転倒防止装置13
は、中間部15が上下方向に折り曲げ可能な連結部材1
4と、該連結部材14の一端が枢着されたブラケット1
6と、連結部材14の他端が枢着されたブラケット17
とを具備する点で、上記図1の形態と同じであるが、上
側と下側の連結部材14,14の中間部15,15同士
が、シャンク30により連結され、上下の連結部材1
4,14が同期して折れ曲がり動作するように連動して
いる点で図1の形態と相違する。 【0027】ショーケース10の通常の状態を図13
に、最大限度までショーケース10が張り出した状態を
図14に示す。上側と下側の連結部材14,14が同じ
折れ曲がり角度で連動するため、ショーケース10の傾
き動作が阻止され、平行な動きが確保される。従って、
この転倒防止装置13によれば、ショーケース10の滑
り脚11と滑り板4による免震機能を確保しつつ、転倒
しにくいショーケース10の姿勢維持機構が得られる。 【0028】 【発明の効果】以上要するに本発明の陳列棚の転倒防止
装置によれば、次のような優れた効果が得られる。 【0029】 【0030】 【0031】 【0032】中間部が折り曲げ可能な連結部材を陳列棚
の上側と下側に配置し、この上側と下側の両連結部材の
中間部同士をシャンクで連結して、上側と下側の連結部
材の折れ曲がり動作を連動させることができるので、上
側と下側の連結部材の折れ曲がりが同じ角度で連動し、
平行な動きが確保されるため、陳列棚の傾き動作が阻止
される。従って、この転倒防止装置によれば、地震の発
生時に陳列棚の床面上の移動を許して免震効果を発揮さ
せつつ、陳列棚の転倒を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態における転倒防止装置を具
備したショーケースを示した図である。 【図2】図1のショーケースが前側に移動した状態を示
した図である。 【図3】図1のショーケースが前側に傾倒した状態を示
した図である。 【図4】図1のショーケースの転倒防止装置の折り畳み
状態を示した側面図である。 【図5】図4のショーケースの転倒防止装置の上面図で
ある。 【図6】図4のショーケースの転倒防止装置が最も拡開
した状態を示した図である。 【図7】図1のショーケースの転倒防止装置を示した斜
視図である。 【図8】図1のショーケースの転倒防止装置の別の構成
を示した展開斜視図である。 【図9】本発明の他の実施形態におけるショーケースの
転倒防止装置の要部拡大平面図である。 【図10】図9のショーケースが壁面に沿って横方向に
移動した状態を示す要部拡大平面図である。 【図11】図9のショーケースの転倒防止装置の要部拡
大斜視図である。 【図12】図9のショーケースの転倒防止装置の折り畳
み状態を示した側面図である。 【図13】本発明の他の実施形態における転倒防止装置
を具備したショーケースを示した図である。 【図14】図13のショーケースが前側に移動した状態
を示した図である。 【図15】従来のショーケースを示した斜視図である。 【図16】従来のショーケースの転倒を固定金具により
防止した状態を示した図である。 【符号の説明】 1 構造躯体 2 壁面 3 床面 4 滑り板 5 固定金具 10 ショーケー
ス 11 滑り脚 12 ストッパ 13 転倒防止装置 14 連結部材 15 中間部 16,17 ブラ
ケット 18,19 アーム部材 20 枢軸 21 取付基部 22 耳 23 枢軸 24 紐 25 取付金具 26 ボルト 27 ワッシャ 28 ナット 29 割ピン 30 シャンク 43 枢軸 a アーム部 b ナックル部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 地震時に、床面に敷設した滑り板上を滑
    るように構成された陳列棚の上側と下側に配設され、中
    間部が折り曲げ可能な連結部材と、この上側と下側の両
    連結部材の中間部に枢着され、上側と下側の連結部材の
    折れ曲がり動作を連動させるシャンクと、前記各連結部
    材の一端に枢着され陳列棚側に取り付けられるブラケッ
    トと、前記連結部材の他端に枢着され壁面側に取り付け
    られるブラケットとを具備することを特徴とする陳列棚
    の転倒防止装置。
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WO2021149207A1 (ja) * 2020-01-23 2021-07-29 株式会社ハイテム 多段家禽ケージの転倒防止構造

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