JP3376102B2 - 紙葉類支払い装置の金庫の構造 - Google Patents

紙葉類支払い装置の金庫の構造

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JP3376102B2
JP3376102B2 JP13817394A JP13817394A JP3376102B2 JP 3376102 B2 JP3376102 B2 JP 3376102B2 JP 13817394 A JP13817394 A JP 13817394A JP 13817394 A JP13817394 A JP 13817394A JP 3376102 B2 JP3376102 B2 JP 3376102B2
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満明 東郷
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東洋通信機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙葉類自動支払い装置の
金庫の構造に関し、例えばATM(AutomatedTeller Mac
hine)或はCD(Cash Dispenser)等の如く紙幣等の紙葉
類を自動的に払出す装置に用いられる紙葉類収納用の金
庫(紙葉類カセット)の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、ATM(Automated Teller Mach
ine)或はCD(Cash Dispenser)等の紙葉類自動支払い装
置においては、装置本体内に着脱可能に装着された金庫
(紙葉類カセット)内に紙幣等の紙葉類を多枚数予め積
層状態で収納しておき、フィードローラ等から成る繰り
出し機構によってこの紙葉類束から一枚づつ紙葉類を取
り出すことにより、上記装置本体に設けた払出し口から
必要枚数の紙葉類を払出すように構成されている。上記
従来の紙葉類自動支払い装置の金庫にあっては、装置本
体側のレイアウト上の制限から金庫サイズが制限を受け
るため、金庫内に一度に装填できる紙葉類の枚数に限度
があり、払出し用紙葉類が用い尽くされて装置が稼働停
止に陥ることを防止する為に、一日の内に何度も紙葉類
を補充する作業が必要となっている。
【0003】従来の紙葉類支払い装置においては、金庫
上面の補充用の開口全体を装置外部に露出させない限り
金庫に紙葉類を補充することができなかったため、補充
の度に金庫全体を装置本体から引き出す必要があり、そ
の結果、上記繰り出し機構から残存する紙葉類が離間し
た状態となり、装置の稼働を一時停止せざるを得なかっ
た。このように従来の紙葉類支払い装置においては、紙
葉類補充の度に装置を停止せざるを得ない結果、連続無
停止稼働を行うことができず、稼働効率が低くなり、し
かも顧客は紙葉類の補充作業が終了するまで待機する、
或は別の装置を使用しなければならず、顧客サービスが
低下するという欠点があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、紙葉類支払い装置の稼働を停止せずに、金庫内に紙
葉類の補充を行うことを可能とすることにより、装置の
稼働効率及び顧客サービスの向上を図った紙葉類支払い
装置の金庫の構造を提供することを目的としている。具
体的には、始業時に金庫全体を装置本体から引き出して
大量の紙葉類を装填することを可能とする一方で、顧客
に対する払出し枚数の増大により残存枚数が減少した結
果、装置の稼働中に紙葉類の補充が必要となった場合
に、支払い動作を中断させずに金庫に対する所要枚数の
補充を可能とした紙葉類支払い装置の金庫の構造を提供
することを目的としている。
【0005】
【発明の概要】上記目的を達成するため本発明は、装置
本体内に装着された紙葉類収納用の金庫内に積層状態で
収納された紙葉類を一枚づつ繰り出して前記装置本体の
払出し口から払出すようにした紙葉類自動支払い装置に
おいて、上記紙葉類カセットは、アウターカセットと、
該アウターカセット内に上記紙葉類の積層方向に沿って
内外方向へ進退可能に支持されたインナーカセットと、
上記積層状態で収納された紙葉類を繰り出し側に押圧す
る紙葉類押圧機構とを備え、該紙葉類押圧機構は、上記
アウターカセット内の幅方向両端部において上記内外方
向へ進退可能に支持されて上記紙葉類の背面両端部を押
圧する端部押圧部材と、上記インナーカセットの幅方向
略中央において該インナーカセットの内底面によって上
記内外方向へ進退可能に支持されて上記紙葉類の背面略
中央部を押圧する中間部押圧部材を備え、上記中間部押
圧部材の外側面には永久磁石によって上下動可能に支持
された爪部材が取付けられ、上記インナーカセットの後
端部には該爪部材の下端部から外方へ突出されたフック
部と着脱自在に係合するロック部材が設けられているこ
とを特徴とする。
【0006】また、本発明では、上記爪部材のフック部
は上向きであり、上記ロック部材は該フック部と係合可
能な位置に設けられた下向きのロック片と、該ロック片
を支持するロック片支持部材から下方に延びて上記イン
ナーカセットの内底面に設けた穴から下端部を突出させ
る軸と、該軸を含むロック片支持部材を下方へ弾性付勢
する弾性部材と、外方へ向かう程上昇するテーパー面を
有した傾斜板とを備え、上記インナーカセットが上記ア
ウターカセットから外方へ引き出された時に上記軸が上
記内底面の穴から下方へ突出することによって上記ロッ
ク片が降下し、該インナーカセットが上記アウターカセ
ット内に収納される過程で該穴から突出した軸の下端部
がアウターカセットの内面により押し上げられることに
よって上記ロック片が上昇し、上記インナーカセットが
上記引き出された位置にある時に上記中間部押圧部材を
外方へ移動させると、上記爪部材の上向きのフック部が
降下状態にある該ロック片に係合して該中間部押圧部材
をインナーカセットにロックし、上記インナーカセット
が上記アウターカセット内に収納された位置にある時に
上記押圧部材を外方へ移動させると、上記フック部が上
記傾斜板のテーパー面に沿って上昇して上昇位置にある
上記ロック片に係合して該中間部押圧部材をインナーカ
セットにロックすることを特徴とする。
【0007】上記の如く本発明は、紙葉類自動支払い装
置に着脱される金庫を、アウターカセットと、アウター
カセットに対して相対的に引出し方向に進退可能に構成
されたインナーカセットと、金庫内の紙葉類束の背面中
央部を押圧する中間部押圧部材と、該紙葉類束の背面両
端部を押圧する端部押圧部材等を備え、通常の給紙時に
は中間部押圧部材と端部押圧部材が同時に記録紙束背面
に圧接して繰り出し機構による繰出しを可能ならしめ、
紙葉類補充時にはアウターカセットを装置内のセット位
置に残したままインナーカセット及び中間部押圧部材を
装置外部に引き出して補充を行うと共に、補充中の紙葉
類に対する圧接は端部押圧部材にて行い、補充完了後に
インナーカセット及び中間部押圧部材を押し込んで補充
された紙葉類束を既存の紙葉類束の背面に押し付けた後
は、両紙葉類束間に挟まれていた端部押圧部材を手動に
より退避させて抜き取って、紙葉類束の最背面に圧接さ
せる。従って、無停止連続稼働が可能となる。
【0008】更に、本発明は、インナーカセットをアウ
ターカセットから引き出した時、中間部押圧部材をイン
ナーカセットに対してロックさせることができるので、
操作性が向上する。また、始業時の紙葉類装填に際し
て、金庫全体を装置から引き出した時にも、中間部押圧
部材を外方へ移動させた状態でロックさせることができ
るので、装填作業時に中間部押圧部材を人手により押さ
え付けておく必要がなくなり、作業性を向上できる。
【0009】更に、本発明はインナーカセットだけを引
き出して新たな紙葉類を補充した後で、インナーカセッ
トをアウターカセット内に戻した時に、新旧紙葉類(紙
葉類とアウターカセット奥端部との間)によって挟まれ
た状態にある端部押圧部材が紙葉類間から抜き取られる
までは、インナーカセットをアウターカセットから引き
出すことができないようにするインターロック機構を備
えたので、端部押圧部材が紙葉類間に挟まれている間
に、中間部押圧部材が外側へ引き出されることにより発
生する新たな紙葉類の倒れ込みを防止できる。
【0010】
【発明の実施例】以下、添付図面に示した実施例により
本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係る紙葉類支
払い装置の側面図であり、符号1は紙葉類自動支払い装
置であり、装置本体2の内部セット位置には本発明の特
徴をなす金庫(紙葉類カセット)3が装置本体内におい
て内・外(奥・外)方向へ進退可能に支持されている。
金庫3内に積層状態で収納された紙幣等の紙葉類は後述
する紙幣繰り出し機構によって一枚づつ取り出されて、
装置本体2の払出し口2aから払出される。なお、説明
の便宜上、装置本体の前面、後面の方向とは関係なく、
図1に矢印で示すように、「内・外」、「奥・外」とい
う用語を用いる。
【0011】図2は本発明の一実施例の金庫の構成を示
す平面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB
−B断面図、図5は図2のC−C断面図である。図2乃
至図5はいずれも紙葉類が収納されていない状態を示し
ている。金庫3は、図1に示した装置本体2の内部セッ
ト位置に内外(奥外)方向へ進退(着脱)自在に支持さ
れているアウターカセット4と、該アウターカセット4
の内壁に沿って内外方向へ進退可能に支持され且つ内底
面上に紙葉類を支持するインナーカセット5と、インナ
ーカセット5により内外方向に進退可能に支持されて紙
葉類を奥(内)方向に押圧する紙葉類押圧機構6と、ア
ウターカセット4の奥端部(或は装置本体側)に位置し
紙葉類押圧機構との間で内外方向へ積層状態にある紙葉
類を挟みつつ一枚づつ取り出して所定方向へ搬送する紙
葉類繰り出し機構7とを有する。
【0012】アウターカセット4は、図3、図4に示す
ように底面4aと、底面4aの幅方向(積層方向と直交
する方向)両側端縁から立設した側壁4b,4cと、紙
葉類繰り出し機構7(複数のローラから成る)を収容す
る空所4A等を有し、上面が開口した平面形状長方形の
箱体であり、側壁4b,4cの外側面には装置本体2側
に設けた金庫収納用空所の内側壁に設けた図示しないガ
イドと係合するガイドレール4Bを一体化固定する。該
ガイドとガイドレールとの係合によってアウターカセッ
ト4は該収納用空所内を内外方向へスライド自在に進退
することができる。
【0013】インナーカセット5は、アウターカセット
4の側壁4b,4cの各内壁に設けたガイドレール等に
よって内外方向(図2等のJ、K方向)へ進退可能に支
持されている。従って、アウターカセットを装置本体の
セット位置に残した状態でインナーカセット5だけを外
部へ引き出すことが可能となっている。インナーカセッ
ト5は、紙葉類を載置する内底面5aと、内底面5aの
幅方向両端縁から下方に垂下した側壁5b,5cを有
し、各側壁5b,5cの屈曲した下端部5e,5f(図
5)はアウターカセット4の底面4aに設けた勾型のガ
イド部9a,9bに夫々係合して内外方向へスライド可
能に支持されている。
【0014】インナーカセット5は、ガイド部9a,9
bに案内されることによってアウターカセット4に対し
て安定して移動可能となっている。インナーカセット5
の外端面には把手10が設けられ、該把手10を把持し
て内側カセット5を内外方向へ移動させることが可能と
なっている。インナーカセット5はアウターカセット4
に対して最奥部に達した時に図示しないロック手段によ
って当該位置にロック保持される。そして、インナーカ
セット5をアウターカセット4の外方に引き出す際に、
インナーカセット5の把手10の近傍に位置するロック
解除レバー10Aを指にて横方向へ軽く押圧することに
より、上記図示しないロック機構が解除されてインナー
カセット5をアウターカセット4の外方に引き出せるよ
うに構成されている。上記ロック解除機構については、
後述する。
【0015】紙葉類押圧機構6は、インナーカセット5
の内底面5a上の紙葉類の両端部背面を同時に押えるた
めにいずれのカセット4、5からも独立して内外方向へ
進退可能に支持された一対の端部押圧部材(サブプッシ
ャ)11a,11bと、該紙葉類の中央部背面を押える
ためにインナーカセット5の内底面によって内外方向へ
進退可能に支持された単一の中間部押圧部材(バックア
ッププレート)12とを有する。
【0016】端部押圧部材11a,11bは、夫々ブロ
ック体13a,13bによってL−M方向へ回動可能に
支持された翼状の部材であり、各ブロック体13a,1
3bはアウターカセット4の側壁4c,4bの内側面に
よって内外(奥外)方向へスライド自在に支持された後
述するリセット用アーム19a,19bによって支持さ
れている。リセット用アーム19a,19bを外端部
(図面右端部)において連結一体化する連結杆21を外
側へ引くことにより、2つのブロック体13a,13が
連動して同方向へ移動するようになっている。なお、こ
のように構成する代りに、リセット用アームを一本だけ
設けると共に、両ブロック体13a,13bの下端部同
士を幅方向へ延びる図示しない連結部材で一体化し、該
リセット用アームの一端部を外側に突出させて把持部と
しておけば、この把持部を把持して操作することにより
両ブロック体を同時に内外方向へ進退させることが可能
となり、また部品点数を減らすことができる。
【0017】端部押圧部材11a,11bは内底面5a
上に積層(内外方向へ積層)されている紙葉類の横方向
両端部背面を繰り出し方向(J方向)へ押圧するもので
あり、後述するように中間部押圧部材12が紙葉類補充
の為に外方(K方向)へ退避した時に、一時的に単独で
既存の紙葉類の背面端部を押えることにより紙葉類繰り
出し機構7の連続稼働を可能とし、更に中間押圧部材1
2が奥方に戻されて補充紙葉類が端部押圧部材の背面に
積層された後で、リセット用アーム19a,19b(ブ
ロック体13a,13b)が外方向へ引き出されること
によりM方向へ回動して紙葉類間に挟まれた状態から離
脱し、最外部の紙葉類の背面に圧接するものである。
【0018】端部押圧部材11a,11bは、中間押圧
部材12の移動経路と干渉しない位置に配置された細長
板体から成り、各押圧部材11a,11bの外側端縁は
ブロック体13a,13bに設けた軸14a,14bに
よって矢印L、M方向に回動自在に支持されている。こ
の端部押圧部材の板面は後述する図16、図18に示す
ように内底面5a上において紙葉類8を所定の傾斜を持
って積層させるように奥部下方から外部上方へ向けて傾
斜している。従って、上記各軸14a,14bも同様の
傾斜を有している。
【0019】ブロック体13a,13bは、図2、図4
に示すように、アウターカセット4の底面4a上におい
て内外方向へ向けて平行に配設された2本のガイド15
a,15bによって下端部(ベアリング16a,16
b)をスライド自在に支持されている。また、このブロ
ック体13a,13bは図示しないバネ(例えば、コン
ストンバネ)によって矢印Jで示す奥方向に付勢されて
いる。従って、端部押圧部材11a,11bはこのブロ
ック体13a,13bと一体となって内外方向へ移動す
る。
【0020】図示しないバネによって奥方向に付勢され
ているブロック体13a,13bは、リセット用アーム
19a,19bを矢印Kで示す外方向へ引き出した時
に、該バネの付勢力に抗して同方向へ移動する。リセッ
ト用アーム19a,19bは、図5に示すようにアウタ
ーカセット4の幅方向両側壁4b,4cの内側面に固定
された内外方向に延びるガイド20a,20bによって
スライド自在に支持されている。
【0021】両リセット用アーム19a,19bの外端
部(図4の右端部)はアウターカセット4の外端面より
も外方に突出しており、該突出端部は連結杆21により
一体化されている。この為、連結杆21を外側へ引き出
すと、各リセット用アーム19a,19bとともにブロ
ック体13a,13bも外方へスライドする。なお、上
述のようにリセット用アームを一本だけにし、両ブロッ
ク体同士を幅方向(リセット用アームのスライド方向と
直交する方向)に延びる連結部材で直結すれば、連結杆
も不要となり、構成の簡潔化に好都合である。
【0022】図2、図3に示す状態では、リセット用ア
ーム19a,19bの奥端部(図面左端部)がブロック
体13a,13bに当接係合し、リセット用アーム19
a,19bを矢印K方向に移動させることにより、これ
と一体的にブロック体13a,13bを上記バネに抗し
て同方向に移動させることが可能となる。また、矢印J
方向に対しては、ブロック体13a,13bはリセット
用アームに対して独立して移動可能となっている。
【0023】各端部押圧部材11a,11bの先端縁に
は斜め上下方向へ延びる縦軸が設けられ、該縦軸を中心
として回転するガイドローラ17a,17bが軸支され
ている。また端部押圧部材11a,11bの略中央部に
は横方向へ延びる横軸が設けられ、この横軸を中心とし
て回転するガイドローラ18a,18bが軸支されてい
る。
【0024】基端部をブロック体によって内外方向に回
動可能に枢支された端部押圧部材11a,11bは、夫
々図示しないバネにより、積層状態に収納されている紙
葉類8と平行状態になるように矢印L方向(図2)へ常
時付勢されている。端部押圧部材11a,11bが紙葉
類8と略平行姿勢にあるときが押圧状態であり、この状
態にある時に前記各ガイドローラ17a,17b,18
a,18bが紙葉類の背面に圧接した状態にある。
【0025】端部押圧部材11a,11bは、装置本体
2の稼働中は、インナーカセット5の内底面5a上の紙
葉類の背面両端部を押圧して紙葉類繰り出し機構7の動
作を可能としているが、リセット用アーム19a,19
bが外方へ引き出された時だけ一時的にM方向へ回動し
て紙葉類積載位置から退避しつつ、外方へ移動し、L方
向へ戻ってから新たに補充された紙葉類の背面端部を押
圧する。即ち、紙葉類8を補充する時に、リセット用ア
ーム19a,19bによってブロック体13a,13b
と一体的に端部押圧部材11a,11bを上記バネの付
勢力に抗して外方(K方向)へ移動させることにより、
端部押圧部材11a,11bはこれをL方向へ付勢する
バネに抗して矢印M方向に回動し、リセット用アーム1
9a,19bとほぼ平行状態に移行して、紙葉類8の背
面位置から外方へ抜け出る。
【0026】端部押圧部材11a,11bの矢印J、K
方向及びL、M方向への移動限界位置は、図示しないス
トッパによって、夫々定められている。
【0027】中間部押圧部材12(ブロック体22)
は、インナーカセット5の紙葉類載置用の内底面5aの
幅方向略中間部上方に位置しており、インナーカセット
5に対して内外方向へ相対移動可能に支持されている。
中間部押圧部材12は、積層状態に収納されている紙葉
類8の略中央部を繰り出し方向であるJ方向に押圧する
ものである。中間部押圧部材12は、例えば方形板体よ
り構成し、ブロック体22の傾斜した奥面に固定されて
いる。このブロック体22の下端部は、内底面5aの幅
方向中央部に形成された内外方向へ延びるスリット状開
口部23内に同方向へスライド可能に入り込み、底板5
d上に内外方向に沿って設けられたガイド軸24にベア
リング25を介して矢印J、K方向にスライド自在に支
持されている。
【0028】中間押圧部材12はブロック体22を介し
て図示しないバネによって、紙葉類8を押圧する方向、
即ち、J方向に付勢されており、該矢印J方向への移動
限界位置である奥端位置は、図示しないストッパにより
規制されている。そして、所定時において中間押圧部材
12はブロック体22とともに前記バネに抗して矢印K
方向への移動限界位置まで移動できると共に、該K方向
への移動限界位置まで達した時に、後述するロック機構
(中間押圧部材ロック機構)によりその位置でインナー
カセット5に対して固定される。また、符号22Aはブ
ロック体22から外方へ向かって一体的に突設されたレ
バーであり、操作者がこのレバーを把持してブロック体
22と一体の中間押圧部材12を外方へ引き出すことが
可能となる。なお、図面の複雑化を避ける為、このレバ
ー22Aは一点鎖線で示してある。
【0029】ブロック体22にはこれを貫通するように
横軸が設けられ、この横軸を中心に回転するガイドロー
ラ26が中間押圧部材12の幅方向中央部のスリットか
ら奥方へ一部突出している。このガイドローラ26と両
端部押圧部材11a,11bの中央部に設けたガイドロ
ーラ18a,18bとは、紙葉類繰り出し機構7の所定
のローラ7aと紙葉類8を介して摺接するようになって
いる。
【0030】次に、上記構成を備えた紙葉類自動支払い
装置1の動作を説明する。図2乃至図5は、紙葉類8が
全く収納されていない空の状態にある金庫(紙葉類カセ
ット)3を示している。また、図17、図18は、紙葉
類繰り出し機構7と紙葉類押圧機構6との間に所定枚数
の紙葉類8が積層状態で収納された満杯状態にある初期
状態の金庫3を示している。始業時において空の状態に
ある金庫3を紙葉類によって満杯にする為には、金庫全
体を装置本体2から引き出してインナーカセット4及び
アウターカセット5の上面開口全体を外部に露出させ
る。この時、紙葉類を載置する内底面5aを露出させる
ために、中間部押圧部材を支持するブロック体22を最
外端部に引き出しておく必要があるが、この最外端部で
ブロック体22をロックする機構については後述する。
【0031】この満杯状態においては、端部押圧部材1
1a,11b及び中間部押圧部材12は、いずれも最外
部の紙葉類8の背面に当接して、積層状態の紙葉類8全
体を紙葉類繰り出し機構7側、即ち矢印J方向に押圧し
ている。このように紙葉類8が満杯状態にある金庫3
を、図1に示したように装置本体2の内部所定位置にセ
ットすると、アウターカセット4の奥部に設けた紙葉類
繰り出し機構7の駆動軸が装置本体2側の駆動機構に接
続されて、駆動力の伝達が可能な状態となる。
【0032】この状態で顧客が装置本体2の前面にある
図示しないデータ入力装置によって紙葉類8の払出し枚
数、その他、紙葉類8の払出しに必要なデータを入力す
る。すると、紙葉類繰り出し機構7が駆動して、金庫3
内に積層状態に収納されている紙葉類が、その最奥部の
ものから順次一枚づつ繰り出されて前記データ入力装置
から入力されたデータに基づく払出し枚数の紙葉類が装
置本体2の払出し口2aから払出される。
【0033】このようにして、紙葉類8が払出し口2a
から払出されることにより、金庫3内における紙葉類8
の残存枚数が減少する。この減少にともない、端部押圧
部材11a,11b及び中間部押圧部材12(ブロック
体22)は、夫々を奥方へ付勢するバネの付勢力によっ
て矢印J方向に移動し、常に紙葉類8を繰り出し側に押
圧する。そして、金庫3内の紙葉類8の残存枚数が所定
設定値以下になった場合に、図17及び図18に示す初
期状態から減少した分の紙葉類8を金庫3内に補充し
て、再び満杯状態とするものであるが、この場合の補充
操作について、以下に説明する。
【0034】図6、図7及び図8は、金庫3内の紙葉類
8の残存枚数が所定設定値になり、紙葉類8を補充する
必要がある状態の金庫3を示す平面図、D−D断面図及
びE−E断面図である。図6乃至図8の状態において、
アウターカセット4を装置本体2内の所定セット位置に
残したまま、把手10を把持してインナーカセット5を
矢印K方向に移動させることにより、インナーカセット
が装置本体2の外方へ引き出されて図9及び図10に示
した状態に移行する。なお、図6乃至図18の図中で
は、ブロック体22から延びるレバー22Aは図示を省
略してある。
【0035】図9及び図10の引出し状態においては、
インナーカセット5に支持された中間押圧部材12(ブ
ロック体22)が、アウターカセット4の奥側に位置し
ている紙葉類8から離間した状態にあるが、該紙葉類8
は端部押圧部材11a,11bにより奥方向に押圧され
ているので、紙葉類繰り出し機構7による紙葉類8の払
出しは正常に行うことができる。
【0036】図9、図10に示した引出し状態において
は、ブロック体22は図示しないバネによってインナー
カセット5の奥端部に位置させられているが、レバー2
2Aを把持して外方向へ引き出すと、後述するロック機
構(インナーカセットの外側端部に位置する)が作動し
てブロック体22はインナーカセット5の外端部に係止
される。この結果、インナーカセットの内底面5a上面
(係止されたブロック体22の奥側)が開放されるの
で、この上に補充すべき紙葉類を所定枚数積層状態で装
填して図11、図12の状態にする。
【0037】記録紙の補充を終えて図11、図12の状
態にした後、把手10をもってインナーカセット5を奥
方向に移動させてアウターカセット4の内部に押し込む
と、、上記ロック機構の下面に突出した後述する突起
(軸の下端部)が、アウターカセットの外側端部上面に
設けたテーパー突起に乗り上げることによって押し上げ
られて、上記ロック機構によるブロック体22の係止が
解除され、ブロック体22は図示しないバネの作用によ
って奥方へ移動し、補充された紙葉類を既存の紙葉類
(両端部を端部押圧部材により押えられている)の背面
に押し付ける。更に続いてインナーカセット5を奥方へ
移動させると、インナーカセット5がアウターカセット
4内の所定位置に達して、当該位置にロック保持され
て、図13、図14に示した状態になる。
【0038】この状態では端部押圧部材13a,13b
は、新旧の紙葉類束の境界面に介在しているので、これ
を抜き取る必要がある。この為、連結杆21を把持して
リセット用アーム19a,19bをバネの付勢力に抗し
て外方向へ引き出すと、リセット用アームの奥端部がブ
ロック体13a,13bに当接し、そのまま同方向に引
出し続けると、端部押圧部材11a,11bが軸14
a,14bを中心としてM方向に夫々回動する。このM
方向への回動動作は、外方向への移動とともに行われる
ので、端部押圧部材は紙葉類束間から容易に抜け出すこ
とができる。
【0039】また、この回動時、端部押圧部材11a,
11bの上下端部に支持されているガイドローラ17
a,17bが紙葉類8に摺接して回転するため、端部押
圧部材は紙葉類を傷付けることなく、M方向に円滑に回
動し、図13中の2点鎖線で示す如く、アウターカセッ
ト4内に残存していた紙葉類8と、新たに補充された紙
葉類8との間から外方へ抜け出た状態となる。該抜け出
しが完了すると、新たに補充された紙葉類束の最奥部
が、既存の紙葉類束の背面に密着して両者は連続した積
層状態となる。
【0040】この後、続いて、リセット用アーム19
a,19bを外方向へ引き出すと、これと一体的に端部
押圧部材11a,11b(ブロック体13a,13b)
がガイド軸15a,15bに沿って移動し、図15、図
16中、2点鎖線で示す如く、補充紙葉類8の最外部よ
り外方に達すると、端部押圧部材11a,11bは、バ
ネの付勢力によって矢印L方向に回動復帰して、実線で
示すように紙葉類8と略平行な姿勢に戻る。なお、ブロ
ック体13a,13bも他のバネによって常時奥方向へ
付勢されている。
【0041】この端部押圧部材11a,11bがアウタ
ーカセット5内に残存していた紙葉類8とインナーカセ
ット5内に補充された紙葉類8との間から抜け出てか
ら、補充された紙葉類の外方に達するまでの間において
は、端部押圧部材11a,11bのガイドローラ17
a,17bが紙葉類の両端部に転動しつつ移動するの
で、端部押圧部材の移動が円滑化し、紙葉類を損傷する
ことがなくなることは上述の通りである。
【0042】端部押圧部材11a,11bが図15、図
16に実線で示す平行姿勢に移行した後で、リセット用
アーム19a,19bを奥方(図面左方)へ押し込む
と、その過程で端部押圧部材11a,11bが紙葉類の
背面に当接する。この時点で、ブロック体22を奥方へ
付勢する図示しないバネの力によって、端部押圧部材は
紙葉類背面を適正な力で押圧することとなる。更に、リ
セット用アームを奥方に押し込み続けると、リセット用
アームは図17、図18に示す初期位置に達する。
【0043】上記操作により、金庫3全体を装置本体か
ら引き出すことなく、インナーカセット5を外側カセッ
ト4から引き出して紙葉類8を補充することにより、継
目無く連続して紙葉類8を1枚づつ繰り出して、装置本
体2の払出し口2aから払出すことが可能となり、紙葉
類自動支払い装置1の連続無停止稼働が可能となる。次
に、中間部押圧部材12を保持するブロック22をイン
ナーカセット5の外側端部に着脱自在に係止するための
上記ロック機構は、図19以降に示した如き構成をと
る。このロック機構は、図2乃至図18に示した本発明
の金庫に装備するものであるが、図面内容の複雑化を避
ける為に前記各図中には記載しなかったものである。
【0044】図19、図20、及び図21は中間押圧部
材ロック機構の一例の構成を示す正面図、平面図及びK
−K断面図であり、図22(a) (b) は上記ロック機構の
動作を示す略図である。図19〜図21に示すように爪
部材30はブロック体22の背面から外方へ向けて突出
したレバー22Aの側部31と該側部31に固定した保
持板32との間の空所により上下動可能に支持されると
共に、該側部31或は保持板32に設けた永久磁石によ
って任意の高さ位置に保持されるように構成されてい
る。
【0045】爪部材30は、下端部に外方へ突出した上
向きのフック部30aを有すると共に、フック部30a
の基端部からは上方へ向かって細幅帯状の被磁着部30
bが一体化され、更に被磁着部30bの上端部には操作
者が指によって下方へ押圧する為の操作部30cが設け
られている。爪部材30は、ブロック体22が外方へ移
動してインナーカセット5にロックされる際に、ロック
部材36のロック片によって係止される一方で、操作部
30cを押し下げられた時に該ロック部材とのロックが
解除されて、奥方へ復帰するものである。爪部材30と
ロック部材36は、ロック機構35を構成している。
【0046】このロック機構35は、中間部押圧部材1
2の外側面に設けられ、外側方向に突出するとともに上
下方向に移動可能に支持された爪部材30と、インナー
カセット5の外側端部(内底面5a上)に設けられたロ
ック部材36と、ロック片37aよりも所定距離外方の
内底面5a上に固定された傾斜板43と、から構成され
ている。上向きのフック部30aを有した爪部材30
は、中間部押圧部材12がインナーカセット5の外側端
部に達した時にロック部材36の下向きのロック片37
aに下側から係合可能である。爪部材30がロック部材
36に係合するのは、インナーカセット5がアウターカ
セット4から外側へ引き出されている時に中間部押圧部
材12を該インナーカセット5の外側端部に係止する場
合と、インナーカセット5がアウターカセット4内に収
納された状態において、両カセットが同時に装置本体2
から引き出された時に、中間押圧部材12を外側へ引き
出してインナーカセット5の外側端部に係止する時であ
る。
【0047】傾斜板43は、インナーカセット5の引出
し時にブロック体22をロック部材36にロックする場
合には、フック部30aと係合しないが、インナーカセ
ット5がアウターカセット内に収納された状態でブロッ
ク体22をロック部材36にロックする場合(この場
合、ロック片37aは上方に上がっている)に、フック
部30aをロック片37aの高さに見合う位置に押し上
げるためのテーパーを有しているものである。
【0048】上述のように爪部材30は、ブロック体2
2の背面(外側面)に対して上下動可能に突設されてい
る。フック30aがロック片37aに係止した状態にお
いては、爪部材30は上記永久磁石によって上方位置に
あるが、人手により押し下げられると、ロック片37a
から離脱可能となっている。
【0049】ロック部材35は図22(a) (b) に示すよ
うにインナーカセット5の内底面5aに設けた穴40に
よって上下動可能に支持された少なくとも1本の軸41
の上端部に一体化された天井部(ロック片支持部材)4
2と、該天井部42の奥側端縁から垂下した下向きのロ
ック片37aとを有する。軸41の外周にはコイルバネ
44が嵌挿され、ロック部材36を内底面5aから所定
の高さに維持している。換言すれば、コイルバネ44
は、ロック部材36を下方に押し下げており、図22
(a) の状態で軸41の下端部が穴40から所定長下方に
突出するようにしている。また、インナーカセット5が
アウターカセット4から引き出された状態においては、
軸41の下端部は上記穴40から下方へ所定長突出して
いるので、ロック部材36は最下降位置にあるが、イン
ナーカセット5がアウターカセット4内に収納されて軸
41の下端部が該アウターカセット4の底面4aによっ
て上方へ押し上げられると、ロック部材36は全体とし
て上方へ浮き上がる(図22(b) )。
【0050】図22(a) に示すようにインナーカセット
5がアウターカセット4から引き出されてロック部材3
6が降下している時に、ロック片37aは爪部材30の
上向きのフック部30aと係合する。インナーカセット
5がアウターカセット4から引き出された状態にあっ
て、中間部押圧部材12(ブロック体22)をインナー
カセット5の外側端部にロックする場合には、上向きの
フック部30a先端のテーパー部30a’が下方に下が
った位置にあるロック片37aを押し上げつつ、これを
通過し、通過後にロック片37a(ロック部材36全
体)が降下して、フック部30aと係合する。
【0051】このロックを解除する操作は、インナーカ
セット5をアウターカセット4内に押し込むことにより
実現される。即ち、アウターカセット4の底面4aの奥
側端部上には図示の如きテーパー部4a’があるので、
インナーカセット5を押し込む過程で、それまで突出し
ていた軸41の下端部がテーパー部4a’に乗り上げる
と、軸41はバネ44に抗して上方へ移動し、ロック片
37aも上昇するので、爪部材のフック部30aがロッ
ク片37aからはずれて、その結果中間部押圧部材12
は図示しないコンストンバネによって奥方向へ戻され
る。
【0052】紙葉類を補充する為にインナーカセット5
だけを装置本体2から引き出した時には、中間部押圧部
材12をノブ22Aを引くことによって外側へ引き出し
てインナーカセットの外側端部にロックする必要がある
ことは上述の通りであるが、紙葉類の補充後は、中間部
押圧部材12だけのロックを解除する操作を行うことな
く、インナーカセット5を中間部押圧部材とともにアウ
ターカセット4内に押し込めば、上記ロック部材の軸4
1の下端部がアウターカセットの底面のテーパー部4
a’に乗り上げてロック部材36が上昇することによ
り、爪部材30のロックが解除されて上記コンストンバ
ネによって中間部押圧部材12は奥方へ移動し、補充さ
れた紙葉類を既存の紙葉類の背面に圧接する。
【0053】また、インナーカセット5がアウターカセ
ット4内に収納されてロック部材36が浮き上がってい
る時にブロック体22を外方へ引き出してロックしよう
としても、爪部材のフック部30aは図22(b) に示す
ように距離hだけ上方に浮き上がったロック片37aと
係合可能な位置関係にないので、一旦ロック片37aの
下方を係合せずに通過する。しかし、ロック片37aの
外方には傾斜板43のテーパー面が存在するので、フッ
ク部30aはA位置で該テーパー面に当接してから、徐
々にテーパー面に沿って乗り上げてB位置に達する。こ
のB位置の高さは上記永久磁石によって保持されてい
る。このため、この時点でブロック体22を外方へ引き
出す力を解除すると、フック部30aはコンストンバネ
38によってそのまま奥方へ引き戻されるので、ロック
片37aと係合することができる。
【0054】始業時等に金庫全体を装置本体2から引き
出して最大収納可能な紙葉類を金庫内に収納する場合に
は、上記フック部30aをロック片37aに係止するこ
とによって中間部押圧部材12をインナーカセットの外
側端部に係止し、紙葉類の収納作業の終了後に中間部押
圧部材12を奥方に戻す為には、上記操作部30cを押
し下げれば良い。なお、中間押圧部材12が補充された
紙葉類の背面に当接した時に、既存の紙葉類と補充紙葉
類との間に端部押圧部材13a,13bが挟まれた状態
にある時には、上記リセット用アーム19a,19bを
引き出す操作を行えば良いことは上述の通りである。
【0055】次に、図13、図14に示したように、中
間押圧部材12によって新たな紙幣を補充した直後にお
いては、端部押圧部材11a,11bは新旧紙葉類によ
ってサンドイッチ状態になるが、この状態で、インナー
カーセット5をアウターカセット4から引き出すことを
可能とすると、中間押圧部材12がインナーカセット5
とともに外方へ移動する為、補充した紙葉類が外方へ倒
れ込みを起こす。この状態で再び中間押圧部材を奥方へ
戻した時には、倒れた状態にある紙葉類が中間押圧部材
と端部押圧部材との間で挟まれて折れ曲がり、正常でな
い積層状態となり、人手によって紙葉類を整列し直す必
要が生じる。
【0056】そこで、本実施例では、端部押圧部材11
a,11bが紙葉類間に挟まれた状態にある間は、イン
ナーカセット5をアウターカセットから引き出せないよ
うにするためのインターロック機構を装備している。図
23は上記インターロック機構の一例の構成を示す平面
横断面図であり、インナーカセット5の外側端面に設け
た把手10の一側方には解除操作レバー50の外側端部
50aがインナーカセット外側壁の開口51から突出し
ており、レバー50の奥部には幅方向に延びる棒状部材
52が一体化されている。また、レバー50は全体とし
て幅方向に進退可能となるように図示しないガイド手段
によって支持されると共にバネ53によって図面左方
(ロック方向)へ弾性付勢されている。棒状部材52の
左側端部52aはアウターカセット4とロックするため
のロック用突起であり、右側端部52bはインナーカセ
ットの内底面に設けられた底部ロック部材55に当接可
能な被ロック部である。
【0057】解除操作レバー50は、外側端部50aを
図面右方へ親指等によって押圧することによって、点線
で示すように、バネ53に抗して全体として右方へ移動
することができる一方で、外側端部50aを同方向へ押
圧しない場合には、バネ53によって実線の位置を維持
している。この実線位置において上記ロック用突起52
aはアウターカセット4の内壁に設けたロック受け部5
6と係合可能な位置関係にある。即ち、このロック受け
部56は実線で示したロック位置と鎖線で示した退避位
置との間を回動可能に枢支されていると共に、常時にお
いては図示しないバネによって実線で示すロック位置に
保持されている。
【0058】ロック用突起52aが実線で示した突出位
置にある時に、インナーカセット5をアウターカセット
内に押し込むと、ロック用突起52aはロック受け部5
6を押圧して点線位置に退避させつつこれを乗り越え、
乗り越えが完了した時点でロック受け部56はバネ力に
よって実線で示すロック位置に復帰する。このロック状
態において、インナーカセット5を引き出そうとして
も、引き出すことはできないが、後述する底部ロック部
材55が上記被ロック部52bの進路から退避している
ことを条件として、解除操作レバー50を図面右方(ロ
ック解除方向)に押圧することにより、ロック用突起5
2aがロック受け部56の右側端部(幅方向内側端部)
よりも右側に退避することができるので、ロック受け部
56の干渉を受けずにインナーカセットを引き出すこと
が可能となる。底部ロック部材55が上方に突出してい
る時には、被ロック部52bが右方向へ移動できないの
で、レバー50全体のロック解除方向への移動が禁止さ
れることとなり、ロック用突起52aはロック受け部5
6によってロックされたままとなり、インナーカセット
5を引き出すことは不可能となる。
【0059】次に、図24は底部ロック部材55の一例
の構成説明図であり、このロック部材55はインナーカ
セット5の内底面上の適所に設けたブラケット60の軸
60aによって上下動可能に支持された板状部材であ
り、カム部55aと、ロック体55bとから一体構成さ
れている。また、カム部55aの直下に相当する内底面
5aにはカム部55の下端部を下方へ突出させるための
スリット61が形成されている。
【0060】この底部ロック部材55は軸60aを中心
として回動し、鎖線で示すロック位置にある時に、上記
被ロック部52bの移動経路に突出してレバー50のロ
ック解除方向への移動を禁止し、実線で示した退避位置
にある時には、被ロック部52bの移動経路から退避し
てレバー50のロック方向への移動を許容する。
【0061】底部ロック部材55を点線で示すロック位
置に回動させるのは、上記中間押圧部材12のブロック
体22がカム部55aの上を通過してその上縁を押し下
げた時であり、底部ロック部材55を実線で示す退避位
置に回動させるのは、上記2つの端部押圧部材11a,
11b間を幅方向に連設するために一体化された連結部
材62がカム部55aの下方を通過してその下縁を押し
上げたときである。
【0062】従って、ブロック体22が図7に示す位置
から図10に示す位置に移動する過程で、ブロック体2
2の底面は、上記カム部55aの上縁を押し下げて底部
ロック部材55を点線で示すロック位置に移動せしめ、
図12のように紙葉類を補充した後に図13、14のよ
うにインナーカセットとともにブロック体22が奥方へ
戻るときも底部ロック部材55は該ロック姿勢を維持し
たままである。従って、インナーカセット5及びブロッ
ク体22が図13、図14のように奥方へ戻ったばかり
の状態(端部押圧部材11a,11bがサンドイッチの
状態)にあるときには、底部ロック部材55のロック体
55bは点線で示すロック位置にあるので、レバー50
を操作することができず、従ってインナーカセットを引
き出すことはできない。この結果、新たに補充した紙葉
類の背面が端部押圧部材11a,11bによって押圧さ
れていない状態で中間部押圧部材12だけを外側へ移動
させることは不可能となる。
【0063】次に、紙葉類間に挟まれた端部押圧部材1
1a,11bを抜き取る為に、図15、図16に示すよ
うにリセット用アーム19a,19bを外方へ引き出す
ときには、端部押圧部材11a,11bを幅方向に連結
する上記連結部材62が内底面5aの直下を通過する
が、このとき連結部材62がスリット61から突出した
状態にあるカム部55aの下縁を押し上げる。すると、
底部ロック部材55は実線で示す退避位置に移行してレ
バー50の操作を可能とする。つまり、レバー50をロ
ック解除方向へ押圧することが可能となり、インナーカ
セットを引き出すことが可能となるのである。
【0064】次に、図25(a) 及び(b) はインターロッ
ク機構の他の実施例の要部構成を示す平面横断面図及び
要部側断面図であり、把手10の横に位置する解除操作
レバー70はインナーカセット5の前壁に設けた開口7
1から端部70aを外部に突出させるとともに、その奥
部70bは図示しないガイドによって幅方向に進退可能
に支持され、更にバネ72によって図24(a) の左方
(ロック方向)へ弾性付勢されている。該奥部70bの
端部に一体化したロック突起70cは、インナーカセッ
ト5をアウターカセット4内に完全に収納した時に、ア
ウターカセット4の側壁に形成したロック穴73内に嵌
合してインナーカセット5の引出しを禁止するように構
成されている。操作者が指によって端部70aを図面右
方に押圧すると、解除操作レバー70が同方向に平行移
動してロック突起70cはロック穴73から抜け出て、
インナーカセット5の引出しが可能となる。
【0065】この実施例では、インナーカセット5の内
底面5a上に設けられた底部ロック部材75は、上記解
除操作レバー70とは無関係に、インナーカセット5を
アウターカセット4に対して直接係脱させるものであ
る。即ち、底部ロック部材75は、ブラケット76によ
って上下動自在に支持されると共に、ブラケット76の
全部又は一部に設けたマグネットによって所定の高さ位
置に保持されるように構成されている。従って、図24
(b) に実線及び点線で示した底部ロック部材75の各位
置は、夫々マグネットによって維持されることとなる。
【0066】底部ロック部材75の下部には爪75aが
突設されており、この爪75aは中間部押圧部材のブロ
ック体22がその上を通過する際に底部ロック部材75
が押し下げられた時に、内底部5aのスリット77から
下方へ突出する。図示するようにインナーカセット5が
アウターカセット4に完全に装着されている状態では、
上記スリット77はアウターカセット4の底面4aに設
けたスリット78と連通する位置関係にあるので、スリ
ット77から突出した爪75aはアウターカセットのス
リット78にも突出してこれを係止する。従って、イン
ナーカセット5をアウターカセット4から引き出すこと
は不可能となる。
【0067】図24(b) に点線で示したように爪75a
がインナーカセットをアウターカセットにロックしてい
る状態から、ロック解除状態に移行させるのは、上記実
施例の場合と同様に、2つの端部押圧部材11a,11
bを幅方向に連結している連結部材62である。従っ
て、図13、図14に示すように紙葉類間にサンドイッ
チ状態となった端部押圧部材を離脱させる為に、リセッ
ト用アーム19a,19bを外方向へ引き出した時に、
該連結部材が内底面5aの直下を同方向へ移動するの
で、その過程で爪75aを上方へ押上げ、図24(b) の
実線位置に移動させる。このため、両カセット間のロッ
クが解除されてインナーカセットの引出しが可能とな
る。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、装置本体
の払出し動作を停止することなく、金庫への紙葉類の補
充を行うことができるので、紙葉類払出し装置の連続無
停止運用が可能となり、稼働効率及び顧客サービスを向
上できる。また、補充作業時に紙葉類を押える中間押圧
部材を人手によって押えておく手間を必要としないので
操作性を高めることができる。
【0069】また、紙葉類を補充した直後にインナーカ
セットを引き出そうとしても、端部押圧部材を紙葉類間
から抜き取る為の操作を行わない限り、引出しができな
いようにしたインターロック機構を採用したので、誤っ
たインナーカセットの引出しによって内部で紙葉類が倒
れ込みその状態でカセット間に挟まれる等の不具合をな
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の紙葉類自動支払い装置の側
面図。
【図2】図1の装置の金庫が空の状態を示す平面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】図2のB−B断面図。
【図5】図2のC−C断面図。
【図6】本発明の金庫内の紙葉類が減少した状態を示す
平面図。
【図7】図6のD−D断面図。
【図8】図6のE−E断面図。
【図9】図6の状態からインナーカセットを引き出した
状態を示す平面図。
【図10】図9のF−F断面図。
【図11】補充用の紙葉類を装填した状態の平面図。
【図12】図11のG−G断面図。
【図13】図11の状態からインナーカセットをアウタ
ーカセット内に押し込んだ状態の平面図。
【図14】図13のH−H断面図。
【図15】図13の状態から端部押圧部材を外方向へ移
動させた状態を示す平面図。
【図16】図15のI−I断面図。
【図17】紙葉類の補充が完了した状態(初期状態)の
金庫の平面図。
【図18】図17のJ−J断面図。
【図19】中間部押圧部材側に設けた爪部材の構成を示
す正面断面図。
【図20】図19の平面図。
【図21】図20のK−K断面図。
【図22】(a) 及び(b) はロック機構の動作を示す図。
【図23】本発明のインターロック機構の一例を示す平
面図。
【図24】底部ロック部材の構成及び動作を示す図。
【図25】(a) 及び(b) はインターロック機構の他の実
施例の要部構成を示す平面横断面図及び要部側断面図。
【符号の説明】
1 紙葉類自動支払い装置、2 装置本体、3 金庫
(紙葉類カセット)、4アウターカセット、4a 底
面、4b,4c 側壁、4A 空所、4B ガイドレー
ル、5 インナーカセット、5a 内底面、5b,5c
側壁、5e,5f下端部、6 紙葉類押圧機構、7
紙葉類繰り出し機構、9a,9b ガイド部、10 把
手、10A ロック解除レバー、11a,11b 端部
押圧部材(サブプッシャ),12 中間部押圧部材(バ
ックアッププレート),13a,13b ブロック体,
14a,14b 軸、17a,17b,18a,18b
ガイドローラ、19a,19b リセット用アーム,
20a,20b ガイド、21 連結杆,22 ブロッ
ク体、26 ガイドローラ、30 爪部材、30a、フ
ック部、35 ロック機構、36 ロック部材 37
a ロック片、38バネ、40 穴、41 軸、42
天井部、44 コイルバネ、50、解除操作レバー、5
1 開口、52 棒状部材、52a ロック用突起、5
2b 被ロック部、53 バネ、55 底部ロック部
材、55a カム部、55b ロック体、56 ロック
受け部、60 ブラケット、61 スリット、62 連
結部材、70 解除操作レバー、70a 端部、70b
奥部、70c ロック突起、71 開口、72 バ
ネ、73 ロック穴、75 底部ロック部材、75a
爪、76 ブラケット、77 スリット。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内に装着された紙葉類収納用の
    金庫内に積層状態で収納された紙葉類を一枚づつ繰り出
    して前記装置本体の払出し口から払出すようにした紙葉
    類自動支払い装置において、 上記紙葉類カセットは、アウターカセットと、該アウタ
    ーカセット内に上記紙葉類の積層方向に沿って内外方向
    へ進退可能に支持されたインナーカセットと、上記積層
    状態で収納された紙葉類を繰り出し側に押圧する紙葉類
    押圧機構とを備え、該紙葉類押圧機構は、上記アウター
    カセット内の幅方向両端部において上記内外方向へ進退
    可能に支持されて上記紙葉類の背面両端部を押圧する端
    部押圧部材と、上記インナーカセットの幅方向略中央に
    おいて該インナーカセットの内底面によって上記内外方
    向へ進退可能に支持されて上記紙葉類の背面略中央部を
    押圧する中間部押圧部材を備え、 上記中間部押圧部材の外側面には永久磁石によって上下
    動可能に支持された爪部材が取付けられ、上記インナー
    カセットの後端部には該爪部材の下端部から外方へ突出
    されたフック部と着脱自在に係合するロック部材が設け
    られていることを特徴とする紙葉類支払い装置の金庫の
    構造。
  2. 【請求項2】 上記爪部材のフック部は上向きであり、
    上記ロック部材は該フック部と係合可能な位置に設けら
    れた下向きのロック片と、該ロック片を支持するロック
    片支持部材から下方に延びて上記インナーカセットの内
    底面に設けた穴から下端部を突出させる軸と、該軸を含
    むロック片支持部材を下方へ弾性付勢する弾性部材と、
    外方へ向かう程上昇するテーパー面を有した傾斜板とを
    備え、 上記インナーカセットが上記アウターカセットから外方
    へ引き出された時に上記軸が上記内底面の穴から下方へ
    突出することによって上記ロック片が降下し、該インナ
    ーカセットが上記アウターカセット内に収納される過程
    で該穴から突出した軸の下端部がアウターカセットの内
    面により押し上げられることによって上記ロック片が上
    昇し、 上記インナーカセットが上記引き出された位置にある時
    に上記中間部押圧部材を外方へ移動させると、上記爪部
    材の上向きのフック部が降下状態にある該ロック片に係
    合して該中間部押圧部材をインナーカセットにロック
    し、 上記インナーカセットが上記アウターカセット内に収納
    された位置にある時に上記押圧部材を外方へ移動させる
    と、上記フック部が上記傾斜板のテーパー面に沿って上
    昇して上昇位置にある上記ロック片に係合して該中間部
    押圧部材をインナーカセットにロックすることを特徴と
    する請求項1記載の紙葉類支払い装置の金庫の構造。
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