JP2008033422A - 補充回収カセットおよびそれを装着した紙葉類取扱装置 - Google Patents

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守 飯塚
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Abstract

【課題】繰出方向の長さの異なる紙幣の補充および回収を、一つで行うことが可能な補充回収カセットを提供する。
【解決手段】紙幣Pを集積するステージ22と、ステージ22を昇降させる昇降機構23と、ステージ22上の紙幣Pを分離して繰出すと共にステージ22上に紙幣Pを集積する分離集積機構10とを備えた補充回収カセット11において、ステージ22上に集積された繰出方向の長さが長い大型紙幣Pbの繰出方向の後端の両側をそれぞれ案内する2つのガイド扉24と、ガイド扉24の紙幣Pの繰出方向の直交方向の中央部側の端部に、一端を回動可能に支持されたストッパガイド25とを設け、ストッパガイド25を、ステージ22側に回動させて、このストッパガイド25の他端25bで、繰出方向の長さが短い小型紙幣Psの繰出方向の後端の中央部側を案内させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、紙幣等の紙葉類を紙幣入出金機等の紙葉類取扱装置に対して補充、回収するときに用いる補充回収カセットおよびそれを装着した紙葉類取扱装置に関する。
一般に、紙幣を取り扱う紙幣入出金機は、係員の利便性を考慮して紙幣入出金機に対する紙幣の補充作業や回収作業を、紙幣入出金機に着脱可能に装着される一つの補充回収カセットを兼用に用いて運用の効率化を図っている。
また、紙幣入出金機は、一般に紙幣の金種を鑑別し、これを金種別に収納する機能を有しているので、紙幣の補充時には紙幣入出金機に補充すべき金種の紙幣を混合して補充回収カセットに装填し、回収時には金種別に集積されている紙幣を金種を混合して補充回収カセットに回収することが行われている。
このような紙幣の補充や回収に用いられる従来の補充回収カセットは、紙幣を集積するステージと、ステージを昇降させる昇降機構と、ステージ上の紙幣を分離して繰出すと共にステージ上に紙幣を集積する分離集積機構と、ステージ上に集積された紙幣の周囲を囲い紙幣の各端部を案内する紙幣ガイドとを備え、この紙幣ガイドの紙幣の繰出方向の後端側の上部の両側に、それぞれ外開きのフロントガイドを設け、紙幣ガイド内への紙幣の装填作業を容易にしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−150357号公報(第3頁段落0014−0016、第5頁段落0032−0033、第1図、第21図)
しかしながら、上述した従来の技術においては、紙幣の周囲を囲う紙幣ガイド内に、ステージ上に集積した紙幣を収容しているため、改刷により新たな紙幣が発行された場合には、市場において改刷後の新紙幣(新券という。)と、改刷前の旧紙幣(旧券という。)とが混在する時期があり、新券の繰出方向の長さが短くなったときには、旧券を装填するように製作されている補充回収カセットに新券を装填すると、新券と紙幣ガイドとの間に隙間が形成され、補充回収カセットの運搬中に新券が隙間に落下したり、繰出方向の先端が不揃いになったりする不整列状態が生じ、不整列状態のまま紙幣入出金機に補充回収カセットを装着すると繰出不良の原因になるという問題がある。
また、改刷後においては、市場の旧券を回収して新券と入れ替えるために、補充時には補充回収カセットに新券のみを装填し、回収時には新券と旧券とを混在させて補充回収カセットに収容する必要があり、新券に対応した新たな補充回収カセットを製作しても、補充はできても回収が困難であるので、一つの補充回収カセットを用いて補充作業や回収作業を行うことができないという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、繰出方向の長さの異なる紙幣等の紙葉類の補充および回収を、一つで行うことが可能な補充回収カセットを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、紙葉類を集積するステージと、該ステージを昇降させる昇降機構と、前記ステージ上の紙葉類を分離して繰出すと共に、前記ステージ上に紙葉類を集積する分離集積機構とを備えた補充回収カセットにおいて、前記ステージ上に集積された繰出方向の長さが長い紙葉類の繰出方向の後端の両側をそれぞれ案内する2つのガイド扉と、該ガイド扉の紙葉類の繰出方向の直交方向の中央部側の端部に、一端を回動可能に支持されたストッパガイドとを設け、該ストッパガイドを、前記ステージ側に回動させて、該ストッパガイドの他端で、繰出方向の長さが短い紙葉類の繰出方向の後端の中央部側を案内させることを特徴とする。
これにより、本発明は、ストッパガイドを回動させて、繰出方向の長さの異なる紙葉類の後端を案内させて集積することが可能になり、紙葉類の補充作業における運搬時や装着時等に生じる不整列状態を防止することができると共に回収時に集積空間を広げて繰出方向の長さの異なる紙葉類を混在させて回収することができ、繰出方向の長さの異なる紙葉類の補充および回収を一つで行うことができる補充回収カセットを得ることができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明による補充回収カセットの実施例について説明する。
図1は実施例1の紙幣入出金機を示す説明図、図2は実施例1の補充回収カセットの正面を示す説明図、図3は図2のA−A断面線に沿った断面を示す説明図、図4は図3のB−B断面線に沿った断面を示す説明図、図5は実施例1の保持解除機構を示す説明図、図6は実施例1の保持機構および開作動機構を示す説明図、図7は実施例1の紙幣入出金機を示すブロック図である。
なお、図2はカセット扉およびガイド扉、ストッパガイドを取り除いた状態を示し、図5は図3のC方向から見た状態で示してある。
図1において、1は紙葉類取扱装置としての紙幣入出金機であり、紙葉類としての紙幣Pが投入されると共に払い出す紙幣Pを集積する入出金口2、入出金口2を開閉するシャッタ3、入出金口2に投入された紙幣Pを1枚毎に分離する分離部4、払い出す紙幣Pを入出金口2内に集積する集積部5、入出金口2から分離された紙幣Pを、紙幣Pの真偽、正損、新券および旧券の別、金種等を鑑別する鑑別部6へ搬送する搬送路7a、鑑別部6で真券と鑑別された紙幣Pを一時保留する一時保留部8へ搬送する搬送路7b、7c、7d、一時保留部8へ搬送された紙幣Pを一時保留部8内に集積する入出金口2と同様の集積部5、一時保留部8の入出金口2と同様の分離部4で分離された紙幣Pを鑑別部6へ搬送する搬送路7e、鑑別部6で金種を鑑別された紙幣を金種毎に収納する金種別収納庫9(本実施例では9a、9b、9cの3つ)へ搬送する搬送路7f、金種別収納庫9a、9b、9cに設けられた紙幣Pを1枚毎に分離すると共に紙幣Pを内部へ集積する分離集積機構10、装着された補充回収カセット11の分離集積機構10により1枚毎に分離されて繰出された紙幣Pを搬送する搬送路7g、回収する紙幣を搬送路7cへ搬送する搬送路7h等を備えている。
補充回収カセット11は、図2ないし図4に示すように、正面板12a、2枚の側板12b、12c、背面板12d、天板12eおよび底板12fからなる筐体であって、紙幣入出金機1に着脱可能に構成されており、装填されている紙幣Pを一枚毎に分離して一対の搬送ガイド13を介して紙幣入出金機1の搬送路7gへ繰出すと共に、搬送路7gにより搬入された紙幣Pを搬送ガイド13を介して受取って後述するステージ22上に集積する分離集積機構10を備えている。
分離集積機構10は、図2、図3に示すように、図3に矢印Eで示す繰出方向およびその逆方向の集積方向に回転可能に構成されたフィードローラ14、フィードローラ14と連動して同方向に回転する繰出ローラ15、フィードローラ14とギア列16を介して連動し、集積方向にのみ回転可能なワンウェイクラッチが設けられたリバースローラ17、集積される紙幣を舌片により叩き落とす機能を有し、紙幣Pの集積時にギア列18によりフィードローラ14と連動してワンウェイクラッチにより集積方向にのみ回転する舌片車19等を備えている。
また、舌片車19は紙幣Pの分離時に図示しない退避機構により繰出される紙幣Pの搬送経路から退避するように構成されている。
なお、各金種別収納庫9a、9b、9cに設けられた分離集積機構10は、補充回収カセット11の分離集積機構10と同様の構成を有している。
本実施例の補充回収カセット11には、図4に2点鎖線で示す旧券である大型の紙幣P(区別を要するときは、大型紙幣Pbという。)と、大型紙幣Pbより短手方向および長手方向の長さが短い新券である小型の紙幣P(区別を要するときは、小型紙幣Psという。)とが同時に、または単独で集積される。
本実施例の紙幣Pは、その短手方向を繰出方向として分離集積機構10により搬送路7gへ繰出される。
21は先端ガイド板であり、リバースローラ17側の搬送ガイド13に接続して背面板12dと平行に底板12fの近傍まで延在し、大型紙幣Pbの繰出方向の直交方向(本実施例では、長手方向という場合がある。)の長さより広い幅を有する板状部材であって、ステージ22上に集積された紙幣Pの昇降時に、紙幣Pの繰出方向(本実施例では、短手方向という場合がある。)の先端を案内する機能を有している。
22はステージであり、図4に示すように、補充回収カセット11に装填された紙幣Pまたは回収された紙幣Pを集積する矩形の板状部材であって、大型紙幣Pbの短手方向および長手方向の長さより長い短手方向および長手方向の長さを有しており、補充回収カセット11内を先端ガイド板21に沿って昇降機構23(図6参照)により昇降および停止可能に構成されている。
24はガイド扉であり、補充回収カセット11の側板12b、12cのそれぞれの近傍に、補充回収カセット11の高さ方向に立設された回転支点軸24aを中心として補充回収カセット11の外側方向へ回動可能に構成されたステージ22の昇降範囲以上の高さ方向の長さを有する板状部材であって、先端ガイド板21とステージ22を挟んで対向配置され、先端ガイド板21と平行な位置で図示しないロック機構によりロックされるようそれぞれ構成されており、ステージ22上に集積された大型紙幣Pbの昇降時に、その繰出方向の後端の両側をそれぞれ案内する機能を有している。
25はストッパガイドであり、ガイド扉24の紙幣Pの長手方向の中央部側の端部に設けられた回転支点軸25aを中心として回動するヒンジ部26により一端を回動可能に支持された板状部材であって、ガイド扉24と同様の高さ方向の長さを有しており、ガイド扉24と1列に並ぶ先端ガイド板21と平行な開位置と、ガイド扉24と直交するステージ22側の閉位置との2つの位置で、それぞれ後述する保持機構33により保持され、開位置により大型紙幣Pbの昇降時の繰出方向の後端を案内する機能、および図4に示すようにステージ22側に回動させた閉位置により、ストッパガイド25のヒンジ部26とは反対側の他端25bで、繰出方向の長さが短い小型紙幣Psの繰出方向の後端の中央部側を案内する機能を有している。
このため、ステージ22のストッパガイド25側には、ストッパガイド25が回動したときに、ステージ22とストッパガイド25の他端25bとが接触しないように、切欠部27が設けられている。
28はカセット扉であり、両側のガイド扉24およびストッパガイド25を含む範囲の正面板12aの一部を、回転支点軸28aを中心として補充回収カセット11の外側方向へ回動可能に構成した板状部材であって、閉鎖時には図示しない施錠機構により施錠される。
図5において、30は保持解除機構であり、閉位置にあるときのストッパガイド25の先端ガイド板21側で、ステージ22の分離終了位置(ステージ22上に紙幣Pが存在しなくなったときの昇降方向の位置をいう。)より上方の内側に設けられたガイド側突起31と、ステージ22の切欠部27の閉位置にあるときのストッパガイド25との対抗面の上端部のガイド側突起31に対応する位置に設けられたステージ側突起32とを有している。
また、ガイド側突起31のステージ22側には、図5に矢印Fで示す上昇方向に対してステージ22側に傾斜する斜面31aが、ステージ側突起32には斜面31aに対向して斜面32aがそれぞれ形成されており、ステージ22を分離終了位置から更に上昇させることにより、ステージ側突起32の斜面32aでガイド側突起31の斜面31を図5に矢印Gで示す方向に押し広げて閉位置にあるストッパガイド25の保持機構33による保持を解除する機能を有している。

保持機構33は、図6に示すように、ガイド扉24のヒンジ部26側の端部に埋込まれた有底の円筒体34aに圧縮コイルバネ34bにより円筒体34aの軸方向に付勢されたボール34cからなるチェックボール34と、ストッパガイド25のヒンジ部26の外周面に形成された閉位置と開位置とでボール34cが嵌合する2つの球状凹部35とで構成されている。
36は開作動機構であり、ガイド扉24とストッパガイド25の内側の面に脚部37aをそれぞれ押圧させて回転支点軸25aに取付けられたトーションスプリング37で構成される。
これにより、閉位置にあるストッパガイド25が、保持解除機構30により保持が解除されたときに、開作動機構36のトーションスプリング37により回動しての開位置にある保持機構33の球状凹部35にチェックボール34のボール34cが嵌合してストッパガイド25が開位置で保持される。
なお、保持機構33や開作動機構36は、前記に限らず、リンク機構とバネ部材、減衰部材等により構成され、ストッパガイド25を閉位置から開位置へ回動させる開作動機構36と、開位置および閉位置で保持するラッチ等の保持機構33とを組み合わせたドア用の開閉機構等であってもよい。
38は紙葉類検出センサとしての紙幣検出センサであり、図2に示すように、ステージ22の上面に埋込まれた発光部38aと、側板12bに取付けられた受光部38bと、発光部38aからの光を受光部38bの方向へ転向させるプリズム38cとにより構成された光学式のセンサであって、ステージ22上に紙幣Pが存在することを、発光部38aからの光が紙幣Pにより遮られて受光部38bに到達しないことにより検出し、ステージ22上に紙幣Pが存在しなくなったことを、発光部38aからの光を受光部38bが受光したことにより検出する。
図7において、41は紙幣入出金機1の制御部であり、紙幣入出金機1内の各部を制御して入出金処理等を実行すると共に、補充回収カセット11が装着されたときに接続される信号線を介して補充回収カセット11の各部も制御する。
42は紙幣入出金機1の記憶部であり、制御部41が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータおよび制御部41による処理結果等が格納される。
43は搬送駆動部であり、搬送路7a〜7h、入出金口2および一時保留部8の分離部4や集積部5、各金種別収納庫9の分離集積機構10等を駆動するモータやギア列等である。
44は紙幣入出金機1に設けられた係員操作部であり、LCD等の表示画面とタッチパネル等の入力手段との組合せで構成されており、表示画面に補充処理や回収処理等の係員が行う業務の指示ボタン等を表示した業務選択画面等を表示すると共に、入力手段により係員からの入力を受付ける。
上記の紙幣入出金機1の記憶部42には、予め紙幣の入出金処理を行うための通常の入出金処理プログラムに、装着された補充回収カセット11を制御して、補充回収カセット11に装填されている紙幣Pを繰出して各金種別収納庫9へ金種別に収納する補充処理を行う機能を有する補充処理プログラム、および各金種別収納庫9に収納されている紙幣Pを補充回収カセット11へ回収する回収処理を行う機能を有する回収処理プログラム等が追加された業務処理実行プログラムが格納されており、制御部41が実行する業務処理実行プログラムのステップにより本実施例の紙幣入出金機1のハードウェアとしての各機能手段が形成される。
また、記憶部42には、新券および旧券に対応させてそれぞれの短手方向の長さ記した紙幣長さテーブルが格納されると共に、入出金処理等により紙幣Pを取扱った結果、各金種別収納庫9に収納されている紙幣Pの新券および旧券のそれぞれの枚数を金種別収納庫9別に記憶する新旧枚数記憶エリアが確保されている。
本実施例では、出金に用いる2種類の新券がそれぞれ金種別収納庫9a、9bに収納され、出金に用いない金種の新券および旧券は金種別収納庫9cに収納するように設定されている。
上記の構成の作用について説明する。
係員は、紙幣入出金機1の運用開始前に、補充回収カセット11のカセット扉28を開錠してカセット扉28を外側に開き、カセット扉28の内側のガイド扉24をストッパガイド25とともに外側に開き、市場の流通紙幣を新券に入れ替えるために、ステージ22上に紙幣入出金機1に補充すべき所定の金種の新券(小型紙幣Ps)を混合して小型紙幣Psの短手方向の先端を先端ガイド板21に案内させて載置し、ガイド扉24を先端ガイド板21と平行な位置でロック機構によりロックすると共に、ストッパガイド25をステージ22側へ回動させて保持機構33により閉位置に保持させ、カセット扉28を閉めて施錠する。
そして、紙幣入出金機1に補充する小型紙幣Psを装填した図2ないし図4に示す補充回収カセット11を紙幣入出金機1へ装着する。
このとき、本実施例の補充回収カセット11には、短手方向の長さが短い小型紙幣Psの繰出方向の後端を他端25bにより案内するストッパガイド25が設けられているので、運搬時や装着時に小型紙幣Psが不整列状態になることはない。
以下に、図8にSで示すステップに従って、本実施例の紙幣入出金機の業務処理について説明する。
S1、補充回収カセット11が装着されると、紙幣入出金機1の制御部41は、業務処理実行プログラムにより、図示しないカセット検出センサから送出される信号により補充回収カセット11が装着されたことを認識する。
S2、補充回収カセット11が装着されたことを認識した制御部41は、係員操作部44に表示した業務選択画面の補充処理の指示ボタンの押下を待って待機し、補充処理の指示ボタンの押下を認識したときにステップS3へ移行する。補充処理の指示ボタンの押下を認識しないときは、前記の待機を継続する。
S3、補充処理の指示ボタンの押下を認識した制御部41は、補充処理プログラムによりステップS4による紙幣検出センサ35から送出される分離終了の信号(本実施例では、受光部38bが発光部38aからの光を受光したことを示す信号)により小型紙幣Psの分離の終了を監視しながら、補充処理を実行する。
すなわち、制御部41は補充回収カセット11の分離集積機構10の舌片車19を退避させると共に、フィードローラ14および繰出ローラ15を繰出方向に回転させ、昇降機構23によりステージ22を上昇させ、最上位の小型紙幣Psを繰出ローラ15に押圧してフィードローラ14とリバースローラ17の方向に搬送し、回転を停止しているリバースローラ17により1枚毎に分離して搬送ガイド13を介して紙幣入出金機1の搬送路7gへ繰出す。
補充回収カセット11から1枚の小型紙幣Psを繰出した制御部41は、搬送路駆動部43により搬送路7g、7c、7bを鑑別部6の方向へ駆動して小型紙幣Psを鑑別部6へ搬送し、鑑別部6によりその小型紙幣Psの新券、旧券の別および金種、正損等を鑑別する。
鑑別を終えた制御部41は、鑑別結果が新券であり、かつ正券である場合は、鑑別された金種に応じてその金種を収納する金種別収納庫9aまたは9bへ搬送路7fにより搬送してその分離集積機構10により金種別収納庫9aまたは9b内に収納すると共に、記憶部42の新旧枚数記憶エリアの金種別収納庫9aまたは9bの新券枚数に「1」を加えてその新券枚数を更新する。
鑑別結果が新券であり、かつ損券である場合は、制御部41はその新券を搬送路7fにより金種別収納庫9cへ搬送して収納すると共に、記憶部42の新旧枚数記憶エリアの金種別収納庫9cの新券枚数に「1」を加えてその新券枚数を更新する。
このようにして、補充回収カセット11から繰出された小型紙幣Psを金種別収納庫9a、9bまたは9cへ収納し、補充処理により取扱った小型紙幣Psの新券枚数が金種別収納庫9別に記憶部42の新旧枚数記憶エリアに記憶される。
そして、制御部41は、最後の小型紙幣Psが繰出されて紙幣検出センサ35から送出される分離終了の信号を受取り、最後の小型紙幣Psを所定の金種別収納庫9に収納したときに、ステップS5へ移行する。
S5、紙幣検出センサ35からの信号により分離終了を認識した制御部41は、昇降機構23によりステージ22を分離終了位置に待機させ、補充処理を終了する。
S6、補充処理を終えた制御部41は、入出金処理プログラムにより紙幣入出金機1の運用を開始し、ステップS7による係員操作部44からの回収処理の指示ボタンの押下を監視しながら、入出金処理を実行する。
すなわち、制御部41は図示しない表示操作部に入金や出金等の選択ボタンを表示して待機し、利用者が選択ボタンを押下したときに、その内容に応じた入出金処理を行う。
利用者が入金の選択ボタンを押下した場合は、これを認識した制御部41は、入出金口2のシャッタ3を開放し、利用者が紙幣Pを一括して入出金口2に投入すると、搬送駆動部43により、分離部4や搬送路7aを鑑別部6の方向へ駆動し、投入された紙幣Pを分離部4により1枚毎に分離して搬送路7aにより鑑別部6へ搬送し、鑑別部6によりその紙幣Pの真偽、金種を鑑別して入金金額を計数すると共に、真券と鑑別された紙幣Pを搬送路7b、7c、7dにより一時保留部8へ搬送してその集積部5により一時保留部8内に一時保留する。
そして、入金金額が確定されると、制御部41は一時保留部8の分離部4により一時保留されている紙幣Pを1枚毎に分離し、搬送路7eにより鑑別部6へ搬送し、鑑別部6によりその紙幣Pの新券、旧券の別および金種、正損等を鑑別する。
鑑別を終えた制御部41は、鑑別結果が新券であり、かつ循環使用に用いる金種の正券である場合は、鑑別された金種に応じてその紙幣Pを金種別収納庫9aまたは9bへ搬送路7fにより搬送して収納すると共に、記憶部42の新旧枚数記憶エリアの金種別収納庫9aまたは9bの新券枚数に「1」を加えてその新券枚数を更新する。
鑑別結果が新券であり、かつ損券である場合、または循環使用に用いない金種の新券である場合は、制御部41はその新券を搬送路7fにより金種別収納庫9cへ搬送して収納すると共に、記憶部42の新旧枚数記憶エリアの金種別収納庫9cの新券枚数に「1」を加えてその新券枚数を更新する。
鑑別結果が旧券である場合は、制御部41はその旧券の金種に関わらず、搬送路7fにより金種別収納庫9cへ搬送して収納すると共に、記憶部42の新旧枚数記憶エリアの金種別収納庫9cの旧券枚数に「1」を加えてその旧券枚数を更新する。
利用者が出金の選択ボタンを押下した場合は、これを認識した制御部41は、入力された出金金額に応じた新券の枚数を、金種別収納庫9aおよび/もしくは9bからその分離集積機構10により1枚毎に分離し、搬送路7f、7h、7cにより入出金口2へ搬送してその集積部5により入出金口2内に集積し、シャッタ3を開放して利用者へ払い出す。
このとき、制御部41は金種別収納庫9aから出金した新券を計数し、その枚数を記憶部42の新旧枚数記憶エリアの金種別収納庫9aの新券枚数から減じてその新券枚数を更新する。金種別収納庫9bの場合も同様である。
このようにして、入金処理および出金処理により取扱った紙幣Pの新券および旧券の枚数を記憶部42の新旧枚数記憶エリアに記憶しながら入出金処理を実行し、係員操作部44からの係員による回収処理の指示ボタンの押下を認識したときに、ステップS8へ移行する。
S8、回収処理の指示ボタンの押下を認識した制御部41は、回収処理プログラムにより記憶部42に格納されている紙幣長さテーブルを読出すと共に、記憶部42の各金種別収納庫9の新券枚数および旧券枚数を読出し、その種類、本実施例では新券、旧券の別を認識し、読出した紙幣長さテーブルのより種類毎の繰出方向の長さ(本実施例では、新券および旧券の短手方向の長さ)を認識する。
S9、各金種別収納庫9に収納されている紙幣Pの長さを認識した制御部41は、認識した長さにストッパガイド25の閉位置では集積できない長さの紙幣P、つまり大型紙幣Pb(本実施例では、旧券)が含まれている場合には、ステップS10へ移行する。ストッパガイド25の閉位置で集積可能な長さの紙幣Pのみの場合、つまり小型紙幣Ps(本実施例では、新券)のみの場合はステップS11へ移行する。
S10、回収する紙幣Pに大型紙幣Pbが含まれていることを認識した制御部41は、昇降機構23により分離終了位置で待機しているステージ22を上昇させ、保持解除機構30のステージ側突起32の斜面32aをガイド側突起31の斜面31aに当接させ、ステージ22を更に上昇させて閉位置にあるストッパガイド25をG方向(図5参照)へ移動させて保持機構33のチェックボール34による保持を解除し、開作動機構36のトーションスプリング37によりストッパガイド25を開位置へ回動させて開位置の球状凹部35にチェックボール34のボール34cを嵌合させて保持する。
これにより、ストッパガイド25が開位置に保持され、紙幣Pの集積空間が広がり、ステージ22上に大型紙幣Pbと小型紙幣Psとを混在させて集積することが可能になる。
S11、回収する紙幣Pの繰出方向の長さに応じて集積空間を確保した制御部41は、回収処理を実行する。
すなわち、制御部41は、昇降機構23により補充回収カセット11のステージ22を集積開始位置へ降下させると共に分離集積機構10の舌片車19を集積位置に戻し、搬送駆動部43により、各金種別紙幣収納庫9の分離集積機構10や搬送路7f、7h、7gを補充回収カセット11の方向へ駆動し、分離集積機構10により紙幣Pを順次に1枚毎に分離して搬送路7f、7h、7gにより補充回収カセット11へ搬送し、フィードローラ14およびリバースローラ17、舌片車19を集積方向に回転させ、搬送路7gから搬送ガイド13を介して搬入された紙幣Pをフィードローラ14とリバースローラ17とで挟持してステージ22上に放出し、舌片車19の舌片で叩き落として紙幣Pをステージ22上に順次に集積する。
この場合に、回収する紙幣Pに大型紙幣Pbが含まれていたとしても、ステップS10において集積空間が事前に広げられているので、図9、図10に示すように大型紙幣Pbおよび小型紙幣Psを混在させた状態で紙幣Pを円滑に集積することができる。
そして、制御部41は紙幣Pの補充回収カセット11への回収を終えると、回収処理を終了させる。
上記のように、本実施例の補充回収カセット11は、ガイド扉24の中央側に設けたヒンジ部26により回動可能に支持されたストッパガイド25を、保持機構33により小型紙幣Psを案内させる閉位置と、大型紙幣Pbを案内させる開位置とに保持するようにしたので、改刷等により紙幣Pの短手方向の長さが短い小型紙幣Psが発行された場合に、補充回収カセット11へ装填した小型紙幣Psの位置ずれを閉位置としたストッパガイド25により制限して、運搬時や装着時等に不整列状態が生じることを防止することができると共に、回収時に開位置としたストッパガイド25により集積空間を広げて大型紙幣Pbと小型紙幣Psとを混在させて回収することができるので、新たな補充回収カセットに入れ替える必要がなくなり、紙幣入出金機1の休止を防止することができる他、旧券用の補充回収カセット11に本実施例のストッパガイド23を設けるだけで、新券および旧券の両方を集積することが可能な補充回収カセット11を容易に得ることができ、繰出方向の長さの異なる紙幣Pの補充および回収を、一つ補充回収カセット11で行うことが可能になる。
これらのことは、市場の旧券を積極的に回収することが必要な新券の流通初期に特に有効である。
また、ステージ22にステージ側突起32を設け、ストッパガイド25に設けたガイド側突起31の斜面31aを、ステージ22を上昇させてステージ側突起32の斜面32aにより移動させて保持機構33による保持を解除するので、特別なアクチュエータを設けなくともストッパガイド25の閉位置における保持を解除することができ、補充回収カセット11の構造の簡素化を図ることができる。
なお、本実施例では、上記ステップS10における回収処理の開始時に、ストッパガイド25の保持を解除するとして説明したが、上記ステップS5における補充処理の終了後のステージ22の待機のときに、ステップ10と同様にしてストッパガイド25の保持を解除しておくようにしてもよい。このことは、新券の導入期等の入金される紙幣Pの大部分が旧券である場合に、予め集積空間を広げておくことができるので、回収処理の処理時間の短縮に有効である。
また、補充時には新券のみを装填するとして説明したが、旧券のみを装填する場合においても、ストッパガイド25を開位置に保持すれば、運搬時等の不整列状態を防止することができる。このことは、新券の供給が不十分な場合において紙幣入出金機1に旧券を補充するときに有効である。
更に、循環使用に用いる紙幣Pは新券のみであるとして説明したが、各金種別収納庫9に循環使用に用いる新券および旧券を混在させて収納するようにしても、上記と同様にして回収処理を行うことができる。
以上説明したように、本実施例では、補充回収カセットに、ステージ上に集積された繰出方向の長さが長い大型紙幣Pbの繰出方向の後端の両側を案内する2つのガイド扉と、ガイド扉の中央部側の端部に、一端を回動可能に支持されたストッパガイドとを設け、ストッパガイドを、ステージ側に回動させてストッパガイドの他端で、繰出方向の長さが短い小型紙幣Psの繰出方向の後端の中央部側を案内させるようにしたことによって、ストッパガイドを回動させて、繰出方向の長さの異なる小型紙幣Psと大型紙幣Pbとの後端をそれぞれ案内させて集積することが可能になり、紙幣Pの補充作業における運搬時や装着時等に生ずる不整列状態を防止することができると共に回収時に集積空間を広げて大型紙幣Pbと小型紙幣Psとを混在させて回収することができ、繰出方向の長さの異なる紙幣Pの補充および回収を一つで行うことができる補充回収カセットを得ることができる。
また、ステージを上昇させて、閉位置にあるストッパガイドの保持を解除するようにしたことによって、特別なアクチュエータを設けなくともストッパガイドの閉位置における保持を解除することができ、補充回収カセットの構造の簡素化を図ることができる。
図11は実施例2の補充回収カセットの断面を示す説明図、図12は図11のH−H断面線に沿った断面を示す説明図、図13は実施例2の紙幣入出金機を示すブロック図である。
なお、図11は実施例1の図3と同様の断面で示してある。
また、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図11、図12において、50は閉作動機構であり、ステージ22の最大集積位置(ステージ22上に最大規定枚数の紙幣Pを集積したときのステージ22の昇降方向の位置をいう。)にあるステージ22の下面と補充回収カセット11の底板12fとの間に上下動可能に支持されたレバー51、ストッパガイド25の他端25b側の下端部の内側とレバー51の下端51aとの間を接続するワイヤ52、ワイヤ52を移動を案内するガイドローラ53を有しており、ステージ22を最大集積位置から更に降下させることによってレバー51を下方に押し下げ、図12、図13に矢印Kで示す方向にワイヤ52を引張ってストッパガイド25の開位置における保持機構33による保持を解除し、ストッパガイド25をステージ22側へ回動させて保持機構33により閉位置に保持させる機能を有している。
55はガイド位置検出センサであり、照射した光の反射光を受光してストッパガイド25の存在を検出する光学式のセンサである。
本実施例のガイド位置検出センサ55は開位置を検出するガイド位置検出センサ55aと閉位置を検出するガイド位置検出センサ55aとで構成され、補充回収カセット11の底板12fのそれそれの該当位置に、その受光面をそれぞれストッパガイド25の下面に対向させて設置されている。
なお、ガイド位置検出センサ55は、電気接点等を利用したセンサであってもよい。
上記の構成の作用について説明する。
係員は、紙幣入出金機1の運用開始前に、上記実施例1と同様にして、紙幣入出金機1に補充する小型紙幣Psを装填した補充回収カセット11を紙幣入出金機1へ装着する。
以下に、図14にSAで示すステップに従って、本実施例の紙幣入出金機の業務処理について説明する。
本実施例のステップSA1〜SA7の作動は、上記実施例1のステップS1〜S7の作動と同様であるのでその説明を省略する。
SA8、回収処理の指示ボタンの押下を認識した制御部41は、回収処理プログラムにより実施例1のステップS8と同様にして紙幣Pの種類毎の繰出方向の長さ(本実施例では、新券および旧券の短手方向の長さ)を認識する。
SA9、各金種別収納庫9に収納されている紙幣Pの長さを認識した制御部41は、ガイド位置検出センサ55により、ストッパガイド25の位置を認識する。
すなわち、制御部41は、ガイド位置検出センサ55aからの検出信号を受取っているときはストッパガイド25が開位置にあることを認識し、ガイド位置検出センサ55bからの検出信号を受取っているときはストッパガイド25が閉位置にあることを認識する。
SA10、各金種別収納庫9に収納されている紙幣Pの長さ、およびストッパガイド25の位置を認識した制御部41は、認識した長さにストッパガイド25の閉位置では集積できない長さの紙幣P、つまり大型紙幣Pb(本実施例では、旧券)が含まれ、かつ認識したストッパガイド25の位置が閉位置である場合、または認識した長さがストッパガイド25の閉位置で集積可能な長さの紙幣P、つまり小型紙幣Ps(本実施例では、新券)のみであり、かつ認識したストッパガイド25の位置が開位置である場合には、ストッパガイド25の位置の変更が必要と判定してステップSA11へ移行する。他の場合はストッパガイド25の位置の変更が不要と判定してステップSA12へ移行する。
SA11、ストッパガイド25の位置の変更が必要と判定した制御部41は、ストッパガイド25の位置を変更する。
すなわち、制御部41は、回収する紙幣Pに大型紙幣Pbが含まれ、かつストッパガイド25が閉位置である場合には、実施例1のステップS10と同様にして、分離終了位置で待機しているステージ22を上昇させ、保持解除機構30により閉位置にあるストッパガイド25の保持を解除し、開作動機構36によりストッパガイド25を開位置へ回動させてその位置に保持する。
これにより、紙幣Pの集積空間が広がり、ステージ22上に大型紙幣Pbと小型紙幣Psとを混在させて集積することが可能になる。
また、回収する紙幣Pが小型紙幣Psのみであり、かつストッパガイド25が開位置である場合には、昇降機構23により分離終了位置で待機しているステージ22を最大集積位置より下方に降下させ、閉作動機構50のレバー51を押し下げ、ワイヤ52によりストッパガイド25を引張ってステージ22側に回動させ、保持機構33の閉位置の球状凹部35にチェックボール34のボール34cを嵌合させてストッパガイド25を閉位置に保持させる。
これにより、紙幣Pの集積空間が、ステージ22上に小型紙幣Psのみを集積に適切な広さになる。
SA12、回収する紙幣Pの繰出方向の長さに応じて集積空間を適切に確保した制御部41は、実施例1のステップS11と同様にして回収処理を実行する。
この場合に、紙幣Pの集積空間が、ステップSA11において適切な広さに変更されているので、回収する紙幣Pが大型紙幣Pbを含む場合であっても、小型紙幣Psを混在させた状態で集積することができ、小型紙幣Psのみの場合であっても紙幣Pを整列させて円滑に集積することができる。
そして、制御部41は紙幣Pの補充回収カセット11への回収を終えると、回収処理を終了させる。
上記のように、本実施例の補充回収カセット11は、実施例1と同様の構成に加えて、ガイド扉24に回動可能に支持されたストッパガイド25の開位置と閉位置とを検出するセンサと、開位置にあるストッパガイド25の保持を解除して閉位置へ回動させる閉作動機構とを設けたので、紙幣Pの回収時に開位置にあるストッパガイド25を閉位置にして、小型紙幣Psのみを回収する場合に紙幣Pを整列させて円滑に集積することができる。
このことは、市場の流通紙幣が主に新券になる新券の流通後期に特に有効である。
また、ステージ22の下にレバー51を設け、このレバー51をステージ22を降下させて押し下げ、ストッパガイド25の開位置での保持を解除して閉位置へ回動するようにしたので、特別なアクチュエータを設けなくともストッパガイド25の閉位置へ回動することができ、補充回収カセット11の構造の簡素化を図ることができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、ステージを降下させて、ストッパガイドを開位置から閉位置へ回動させるようにしたことによって、紙幣Pの回収時に開位置にあるストッパガイドを閉位置にして、小型紙幣Psのみを回収する場合に紙幣Pを整列させて円滑に集積することができると共に、特別なアクチュエータを設けなくともストッパガイドの閉位置へ回動することができ、補充回収カセットの構造の簡素化を図ることができる。
なお、上記各実施例においては、ストッパガイドは閉位置と開位置との2位置で保持するとして説明したが、図15に示すようにストッパガイドを半開にさせた中間位置を設けて、大型紙幣Pbと小型紙幣Psとの間の中間の大きさの中間紙幣の繰出方向の後端の中央部側を案内させるようにしてもよい。
また、上記各実施例においては、紙葉類は紙幣であるとして説明したが、紙葉類は前記に限らず、商品券やチケット等をであってもよい。
更に、上記各実施例においては、紙葉類取扱装置は紙幣入出金機であるとして説明したが、紙葉類取扱装置は前記に限らず、商品券やチケット等の紙葉類を取り扱う発券機等であってもよい。
このような、紙葉類取扱装置においても、紙葉類の繰出方向の長さを異なる長さに改変した場合に、本発明を適用すれば同様の効果を得ることができる。
実施例1の紙幣入出金機を示す説明図 実施例1の補充回収カセットの正面を示す説明図 図2のA−A断面線に沿った断面を示す説明図 図3のB−B断面線に沿った断面を示す説明図 実施例1の保持解除機構を示す説明図 実施例1の保持機構および開作動機構を示す説明図 実施例1の紙幣入出金機を示すブロック図 実施例1の紙幣入出金機の業務処理を示すフローチャート 実施例1の補充回収カセットの紙幣の回収状態示す説明図 実施例1の補充回収カセットの紙幣の回収状態示す説明図 実施例2の補充回収カセットの断面を示す説明図 図11のH−H断面線に沿った断面を示す説明図 実施例2の紙幣入出金機を示すブロック図 実施例2の紙幣入出金機の業務処理を示すフローチャート 実施例2の補充回収カセットの他の形態を示す説明図
符号の説明
1 紙幣入出金機
2 入出金口
3 シャッタ
4 分離部
5 集積部
6 鑑別部
7a〜7h 搬送路
8 一時集積部
9、9a〜9c 金種別収納庫
10 分離集積機構
11 補充回収カセット
12a、正面板
12b、12c 側板
12d 背面板
12e 天板
12f 底板
13 搬送ガイド
14 フィードローラ
15 繰出ローラ
16、18 ギア列
17 リバースローラ
19 舌片車
21 先端ガイド板
22 ステージ
23 昇降機構
24 ガイド扉
24a、25a、28a 回転支点軸
25 ストッパガイド
25b 他端
26 ヒンジ部
27 切欠部
28 カセット扉
30 保持解除機構
31 ガイド側突起
31a、32a 斜面
32 ステージ側突起
33 保持機構
34 チェックボール
34a 円筒体
34b 圧縮コイルバネ
34c ボール
35 球状凹部
36 開作動機構
37 トーションスプリング
37a 脚部
38 紙幣検出センサ
38a 発光部
38b 受光部
38c プリズム
41 制御部
42 記憶部
43 搬送駆動部
44 係員操作部
50 閉作動機構
51 レバー
52 ワイヤ
53 ガイドローラ
55、55a、55b ガイド位置検出センサ

Claims (6)

  1. 紙葉類を集積するステージと、該ステージを昇降させる昇降機構と、前記ステージ上の紙葉類を分離して繰出すと共に、前記ステージ上に紙葉類を集積する分離集積機構とを備えた補充回収カセットにおいて、
    前記ステージ上に集積された繰出方向の長さが長い紙葉類の繰出方向の後端の両側をそれぞれ案内する2つのガイド扉と、
    該ガイド扉の紙葉類の繰出方向の直交方向の中央部側の端部に、一端を回動可能に支持されたストッパガイドとを設け、
    該ストッパガイドを、前記ステージ側に回動させて、該ストッパガイドの他端で、繰出方向の長さが短い紙葉類の繰出方向の後端の中央部側を案内させることを特徴とする補充回収カセット。
  2. 請求項1において、
    前記ストッパガイドを、前記ガイド扉と1列に並ぶ開位置と、前記ガイド扉と直交する前記ステージ側の閉位置との2つの位置で、それぞれ保持することを特徴とする補充回収カセット。
  3. 請求項2において、
    前記昇降装置により前記ステージを上昇させて、前記閉位置にある前記ストッパガイドの保持を解除することを特徴とする補充回収カセット。
  4. 請求項2または請求項3において、
    前記昇降装置により前記ステージを降下させて、前記ストッパガイドを、前記開位置から、前記閉位置へ回動させることを特徴とする補充回収カセット。
  5. 請求項3に記載の補充回収カセットを装着した紙葉類取扱装置であって、
    取扱った紙葉類の種類を記憶する記憶手段と、
    前記補充回収カセットに紙葉類を回収するときに、前記記憶手段から紙葉類の種類を読出す手段と、
    該読出した紙葉類の種類を基に、紙葉類の繰出方向の長さを認識する手段と、
    該認識した長さに、前記ストッパガイドの閉位置では集積できない長さが含まれている場合に、前記閉位置にあるストッパガイドの保持を解除する手段と、を備えることを特徴とする紙葉類取扱装置。
  6. 請求項3に記載の補充回収カセットを装着した紙葉類取扱装置であって、
    前記ステージを降下させて、前記ストッパガイドを、前記開位置から前記閉位置へ回動させる閉作動手段と、
    前記ストッパガイドの前記開位置および閉位置を検出するガイド位置検出手段と、
    取扱った紙葉類の種類を記憶する記憶手段と、
    前記補充回収カセットに紙葉類を回収するときに、前記記憶手段から紙葉類の種類を読出す手段と、
    該読出した紙葉類の種類を基に、紙葉類の繰出方向の長さを認識する手段と、
    該認識した長さに、前記ストッパガイドの閉位置では集積できない長さが含まれており、かつ前記ガイド位置検出手段が閉位置を検出している場合に、前記閉位置にあるストッパガイドの保持を解除する手段と、
    該認識した長さが、前記ストッパガイドの閉位置で収容できる長さであり、かつ前記ガイド位置検出手段が開位置を検出している場合に、前記閉作動手段により前記開位置にあるストッパガイドを前記閉位置へ回動させる手段と、を備えることを特徴とする紙葉類取扱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015178187A1 (ja) * 2014-05-21 2015-11-26 沖電気工業株式会社 媒体集積装置及び媒体取引装置
JP2018185583A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 沖電気工業株式会社 媒体収納庫及び媒体取引装置

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