JP3374576B2 - 物体検知器 - Google Patents

物体検知器

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JP3374576B2
JP3374576B2 JP03864295A JP3864295A JP3374576B2 JP 3374576 B2 JP3374576 B2 JP 3374576B2 JP 03864295 A JP03864295 A JP 03864295A JP 3864295 A JP3864295 A JP 3864295A JP 3374576 B2 JP3374576 B2 JP 3374576B2
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condenser lens
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誠治 村尾
浩 中条
浩一 奥村
英明 岡田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、物体検知器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の物体検知器の集光レンズ取付構造
としては、従来例1として、例えば実開平1−1183
34号公報に示すもののように、熱線センサを内蔵した
ハウジングに、集光レンズを固定して、集光レンズの焦
点が熱線センサの位置に一致するように熱線センサの位
置を調節したものがある。
【0003】また、従来例2として、同じく実開平1−
118334号公報に示すもののように、熱線センサを
実装した回路基板に直接集光レンズを取付け、該集光レ
ンズをハウジングの穴に嵌め込んで取り付けたものがあ
る。このようにすれば、前述した従来例に比して、集光
レンズの焦点を熱線センサの位置により正確に一致させ
ることが出来る。
【0004】また、従来例3として、熱線センサの周辺
の回路基板部分と集光レンズとをマグネット固定して、
集光レンズを交換容易にしたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、物体検知器
の検知範囲は、検知器の設置場所や集光レンズの屈折度
などにより決まるが、検知器の設置場所や用途により、
望まれる検知範囲は様々であり、それに合わせて集光レ
ンズを交換したいとか製造時に適切な集光レンズを組み
込みたいなどという要望がある。
【0006】 しかしながら、前述の従来例1は、集光
レンズがハウジングに固定されており、集光レンズの交
換が容易には不可能であるとともに、集光レンズをハウ
ジングに取り付ける作業も接着剤固定などに頼らればな
らず面倒であった
【0007】また、従来例2は、集光レンズが回路基板
やハウジングに接着剤固定されていなければ集光レンズ
は交換可能であるが、製造時には、ハウジングをカバー
とボディに分割した状態で、集光レンズをカバーまたは
ボディに取付けた後、カバーとボディとを組み立ててハ
ウジングを形成するという作業になり、大量生産時(特
に手作業組立の場合)の生産性としては煩雑なものであ
った。
【0008】また、従来例3は、集光レンズの交換は容
易であるが、マグネットの磁力の劣化や強い外部衝撃な
どにより集光レンズが回路基板から外れてしまうことが
あった。
【0009】この発明は、上記の点に鑑みて成されたも
のであって、集光レンズを強固に固定しつつも、生産性
とレンズ交換性に同時に優れた物体検知器を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、請求項1の発明は、物体を検出する熱線センサ
と、熱線センサを内蔵するハウジングと、ハウジングよ
り露出配設し、検知範囲内における物体から発せられる
熱線を熱線センサに集光する一体成形の集光レンズと、
を具備して成る物体検知器において、前記集光レンズに
は、その縁部より弾性変位可能な複数の足部を突設し、
各足部には互いに外方向に係合爪を突設し前記ハウジン
グには、集光レンズを嵌合する穴部、および集光レンズ
の各係合爪が係合する爪受け部を設け、前記集光レンズ
を前記ハウジングの前面側より着脱自在に取付けたこと
を特徴とするものである。
【0011】更に、請求項の発明は、上記の構成にお
いて、前記ハウジングの穴部を内壁を有する貫通穴と
し、該内壁に、前記爪受け部、および集光レンズの縁部
に当接する凸部を設けるとともに、前記係合爪および前
記爪受け部の係合状態、且つ前記集光レンズの縁部と前
記凸部との当接状態を併用して、集光レンズをハウジン
グに固定して成ることを特徴とするものである。
【0012】請求項の発明は、請求項において、前
記ハウジングをカバーとボディとから構成し、前記爪受
け部を、前記穴部の内壁の縁部に切欠状に設けたことを
特徴とするものである。
【0013】請求項の発明は、請求項において、前
記ハウジングをカバーとボディとから構成し、前記足部
を、前記穴部の内壁より突出する長さに形成したことを
特徴としている。
【0014】
【作用】上記のように構成される請求項1の発明は、回
路基板を内蔵してハウジングを組立てた状態から、ハウ
ジングの穴部に外側から所望の集光レンズを挿入するだ
けで集光レンズの組み込みが完了する。また、集光レン
ズの足部とハウジングとの係合を外せば集光レンズをハ
ウジングから取り外すことができる。
【0015】更に、請求項の発明は、集光レンズをハ
ウジングに押し込む方向には、集光レンズの縁部がハウ
ジング穴部の凸部に当接することにより移動が阻止さ
れ、前記と逆方向には、集光レンズの係合爪がハウジン
グ穴部の爪受け部に係合されて移動が阻止され、両者を
併用して、集光レンズがハウジングに対してずれたりは
ずれたりしないようにしている。
【0016】請求項の発明は、爪受け部を穴部の内壁
の縁部に切欠状に設けたことにより、足部の係合爪部分
を指などで摘むことが出来るので、爪受け部と係合爪の
係合状態をハウジングをカバーとボディとに分離した後
に解除でき、集光レンズをハウジングから容易に取り外
すことができる。
【0017】請求項の発明は、ハウジングをカバーと
ボディとに分離した後、集光レンズの足部の出っ張った
部分を摘むことにより、爪受け部と係合爪の係合状態を
容易に解除でき、集光レンズをハウジングから容易に取
り外すことができる。
【0018】
【実施例】以下、この発明にかかる一実施例を図面によ
り説明する。
【0019】図6は本発明にかかる物体検知器の一実施
例を示すものであって、この物体検知器1Aは、熱線を
集光する集光レンズ2、集光レンズ2を嵌合する穴部3
eを有するカバー部3、カバー部3と嵌合してハウジン
グ5を形成するボディ部4、ハウジング5内に内蔵した
物体検出用熱線センサと、などを具備する検知器本体1
と、検知器本体1を回転自在に取り付けるベース6と、
ベース6に係合し検知器本体1を覆う化粧カバー7と、
などを具備する。検知器本体1は円筒状に形成し、その
上面、下面に円筒凸部4a,4aを形成する。ベース6
の両端部6a,6aはコ字型に形成されており、両端部
6a,6aには丸穴部6b,6bが形成されている。
尚、60は電池であり、検知器本体1の電池収納部4c
にセットして後、電池カバー4bにてカバーする。
【0020】該物体検知器1Aを取付け位置に取り付け
るには、まず、ベース6は天井面などにねじ止め固定す
る。次に検知器本体1の円筒凸部4a,4aをベース6
の丸穴部6b,6bに嵌め込むことにより、検知器本体
1をベース6に回転自在に固定する。検知器本体1を所
望位置まで回転させて、検知器本体1の検知範囲を設定
する。その後、化粧カバー7をベース6に係合固定す
る。
【0021】上記物体検知器1Aは、図7に示すように
ワイヤレス受信器40と共に使用するようになってい
る。該物体検知器1Aは、人などの物体Hから放射され
る熱線を一定レベル以上検知すると検知信号をワイヤレ
ス発信するようになっており、遠隔の受信器40にて検
知信号を受信し、スピーカー41より報知音を出力す
る。
【0022】図1および図2は、上記物体検知器1Aの
検知器本体1の断面図であり、図1は集光レンズ2をハ
ウジング5に取り付ける前の状態を、図2は集光レンズ
2をハウジング5に取り付けた状態を示す。図3は、集
光レンズ2およびハウジング穴部3eの要部を示す図で
ある。
【0023】ハウジング5内には、人などの物体から放
射される熱線を検出する熱線センサ8を実装した回路基
板9が固定されており、該熱線センサ8の前面には前記
集光レンズ2が配置する。集光レンズ2は、検知範囲内
における物体から発せられる熱線を熱線センサ8に集光
するものである。
【0024】上記集光レンズ2には、その縁部2aより
弾性変位可能な2本の足部2b,2bを突設し、各足部
2bには互いに外方向に係合爪2c,2cを突設する。
該集光レンズ2は一体成形により形成されている。尚、
足部2bは2以上の複数設けてもよい。
【0025】カバー部3の穴部3eは、内壁部3bを有
する貫通穴状になっており、該内壁部3bの縁部3dに
は、集光レンズ2の各係合爪2c,2cが係合する切欠
状の爪受け部3a,3aと、集光レンズ2の縁部2aが
当接する4つの凸部3cとを設け、集光レンズ2をハウ
ジング5の前面側より着脱自在に取付けるようになって
いる。このとき、各足部2b1本に対して、2つの凸部
3c,3cが両脇に配置され、係合爪2c,2cおよび
爪受け部3a,3aの係合状態、且つ集光レンズ2の縁
部2aと凸部3c,3cとの当接状態を併用して、集光
レンズ2をハウジング5に固定される。即ち、集光レン
ズ2をハウジング穴部3eに押し込む方向には、集光レ
ンズ2の縁部2aがハウジング穴部3eの凸部3c,3
cに当接することにより移動が阻止され、前記と逆方向
には、集光レンズ2の係合爪2c,2cがハウジング穴
部3eの爪受け部3a,3aに係合されて移動が阻止さ
れ、両者を併用して、集光レンズ2がハウジング5に対
してずれたりはずれたりしないようにしている。
【0026】また、ハウジング5から集光レンズ2を取
り外す場合には、ハウジング5をカバー3とボディ4と
に分離した後、集光レンズ2の各足部2b,2bの各係
合爪2c,2c部分を指などで摘むことにより、爪受け
部3a,3aと係合爪2c,2cの係合状態を容易に解
除でき、集光レンズ2をハウジング5から容易に取り外
すことができる。
【0027】図4は物体検知器の他の実施例を示すもの
であり、前記爪受け部3a,3aを、ハウジング穴部3
eの内壁部3bの縁部3dでない中ほどの位置に、穴状
に設けた構成である。
【0028】図5は物体検知器の更に他の実施例を示す
ものであり、集光レンズ2の足部2b,2bを、ハウジ
ング穴部3aの内壁部3bの縁部3dより突出する長さ
に形成したものである。この突出した部分は指などで摘
む摘まみ部3fとし、ハウジング5から集光レンズ2を
取り外す場合には、ハウジング5をカバー3とボディ4
とに分離した後、集光レンズ2の足部2b,2bの摘ま
み部3f,3fを摘むことにより、爪受け部3a,3a
と係合爪2c,2cの係合状態を容易に解除でき、集光
レンズ2をハウジング5から容易に取り外すことができ
る。尚、図においては足部2bの途中部分に係合爪2c
を設けたような形態になっているが、係合爪2cをその
まま内壁部3bより突出した形にしてもよい。
【0029】上記のように集光レンズ2をハウジング5
に取り付ける場合、集光レンズ2の焦点は熱線センサ8
の位置に必ずしも正確に一致せず、熱線センサ8上で焦
点のずれを生じる場合があるが、物体検知器の分野では
実際上は集光レンズ2の焦点を熱線センサ8の位置に必
ずしも正確に合わせる必要はなく、むしろ故意的に焦点
を若干ずらすと早い動きの物体に対する検知もれが低減
できるようになり、汎用性が広くなる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、基板を内蔵してハウジングを組立てた状態か
ら、ハウジングの穴部に外側から所望の集光レンズを挿
入すればよく、大量生産時(特に手作業組立)の生産性
に優れている。
【0031】更に、請求項の発明によれば、上記の効
果に加えて、集光レンズとハウジングとの固定が確実に
成され、振動などによりハウジングに対して集光レンズ
がずれたり外れたりせず、機能信頼性に優れている。
【0032】請求項または請求項の発明によれば、
請求項の効果に加えて、集光レンズの足部を摘めるの
で、集光レンズをハウジングから容易に取り外すことが
でき、集光レンズの交換に容易に対応できる。
【0033】特に請求項は、ハウジング穴部の内壁よ
り突出する部分が摘まみやすいので、集光レンズをハウ
ジングから更に容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る物体検知器の一実施例の断面図
であり、集光レンズをハウジングに取り付ける前の状態
を示す図。
【図2】同じく断面図であり、集光レンズをハウジング
に取り付けた状態を示す図。
【図3】集光レンズ2およびハウジング穴部3eの要部
を示す図。両者は分離した状態を示す。
【図4】図3に対応した部分の他の実施例を示す図。
【図5】更に他の実施例を示す断面図。
【図6】本発明実施例の物体検知器を示す全体分解図。
【図7】物体検知器を使用した検知システムの図。
【符号の説明】
1A 物体検知器 1 検知器本体 2 集光レンズ 2a 集光レンズの縁部 2b 足部 2c 係合爪 3 カバー 3a 爪受け部 3b 内壁部 3c 凸部 3d 内壁の縁部 3e 穴部 8 熱線センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 英明 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−217819(JP,A) 特開 昭62−197724(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 8/14 G01J 1/02 G01J 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体を検出する熱線センサと、熱線セン
    サを内蔵するハウジングと、ハウジングより露出配設
    し、検知範囲内における物体から発せられる熱線を熱線
    センサに集光する一体成形の集光レンズと、を具備して
    り、前記集光レンズには、その縁部より弾性変位可能
    な複数の足部を突設し、各足部には互いに外方向に係合
    爪を突設し前記ハウジングには、集光レンズを嵌合す
    る穴部、および集光レンズの各係合爪が係合する爪受け
    部を設け、前記集光レンズを前記ハウジングの前面側よ
    り着脱自在に取付けた物体検知器であって、 前記ハウジングの穴部を内壁を有する貫通穴とし、該内
    壁に、前記爪受け部、および集光レンズの縁部に当接す
    る凸部を設けるとともに、前記係合爪および前記爪受け
    部の係合状態、且つ前記集光レンズの縁部と前記凸部と
    の当接状態を併用して、集光レンズをハウジングに固定
    して成ることを特徴とする物体検知器。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングをカバーとボディとから
    構成し、前記爪受け部を、前記穴部の内壁の縁部に切欠
    状に設けたことを特徴とする請求項に記載の物体検知
    器。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングをカバーとボディとから
    構成し、前記足部を、前記穴部の内壁の縁部より突出す
    る長さに形成したことを特徴とする請求項に記載の物
    体検知器。
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JP4710178B2 (ja) * 2001-07-02 2011-06-29 パナソニック電工株式会社 ワイヤレス熱線センサ発信機
JP6380929B2 (ja) * 2014-08-07 2018-08-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱線センサ装置
JP6945161B2 (ja) * 2017-08-31 2021-10-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 赤外線検出装置
JP2020140373A (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 電子機器

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