JP3374492B2 - レベルシフト回路及びこれを用いた高電圧駆動回路 - Google Patents

レベルシフト回路及びこれを用いた高電圧駆動回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力信号の電圧振幅を
第1の電源電圧から第2の電源電圧へと変換するレベル
シフト回路及びこのレベルシフト回路を用いた高電圧駆
動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレベルシフト回路は、互いに逆位
相で入力された第1、第2の入力信号の電圧振幅を、第
1の電源電圧(E1)から第2の電源電圧(E2)へと
変換する以外の機能を有してはいなかった。
【0003】図11(A)、(B)に、従来のレベルシ
フト回路の回路図を示す。このレベルシフト回路は、第
1、第2のスイッチング素子であるトランジスタ15
0、(152)、154、(156)と、トランジスタ
158、160とで構成される。そして、電圧振幅が0
〜E1の第1の入力信号及びこの第1の入力信号と逆位
相の信号である第2の入力信号が、それぞれトランジス
タ150、(152)、154、(156)のゲート電
極に入力されている。また、トランジスタ158、16
0のゲート電極には、レベルシフト回路の第1、第2の
出力信号が入力されている。
【0004】従来のレベルシフト回路では、以上の構成
により互いに逆位相の第1、第2の入力信号の電圧振幅
を、第1の電源電圧(E1)から第2の電源電圧(E
2)へと変換していた。なお、図11(A)、(B)に
示すレベルシフト回路の例では、E1、E2は共に負の
値であり、E1>E2の関係となっている。
【0005】さて、従来のレベルシフト回路では、第
1、第2のスイッチング素子の他に所定の制御信号によ
りオン・オフされる第3、第4のスイッチング素子が設
けられていなかった。従って、電源電圧E1からE2へ
の変換以外の機能を有せず、このため従来のレベルシフ
ト回路では以下のような問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】まず、第1の問題につ
いて説明する。
【0007】図11(C)には、この従来のレベルシフ
ト回路の真理値表が示される。同図に示されるように、
この従来例では、互いに逆相の入力信号が入力された場
合には電源電圧E1からE2への変換が行われる。しか
し、第1、第2の入力信号が共に同レベルの場合は、こ
のレベルシフト回路は正常な動作を行わない。即ち、図
11(A)、(B)の回路では、第1、第2の入力信号
が共にHレベル(GNDレベル)の場合は、第1、第2
の出力信号はZレベル(ハイインピーダンスレベル)と
なり、また、第1、第2の入力信号が共にLレベル(E
1レベル)の場合は、レベルシフト回路の電流経路が導
通してしまい、動作不能となってしまう。
【0008】この欠点のため、従来のレベルシフト回路
を高電圧駆動回路、例えば液晶駆動回路(例えばST
N、TFT、MIM液晶用の駆動回路)、多ビットの高
電圧出力ドライバー等に適用した場合に、以下のような
問題が生じた。
【0009】図12には、従来のレベルシフト回路を例
えばSTN液晶用の駆動回路に適用した場合の例が示さ
れる。データ信号は、第1の入力信号として、第1のス
イッチング素子であるトランジスタ150、152に入
力される。更に、このデータ信号はインバータ34によ
り反転され、第2の入力信号として、第2のスイッチン
グ素子であるトランジスタ154、156に入力され
る。これにより電圧振幅がGND〜VSS(VSSは例
えば−5V)からGND〜V5(V5は例えば−30
V)へと変換される。同様に交流化信号も、レベルシフ
ト回路32に入力され、電圧振幅がGND〜VSSから
GND〜V5へと変換される。
【0010】このようにしてレベルシフトされたレベル
シフト回路33、35の出力信号45、46、44は、
論理回路170へと入力される。この論理回路170
は、第2の電源電圧V5にて動作するNAND回路3
7、39及びNOR回路36、38から構成されてい
る。そして、この論理回路170内で所定の論理演算が
行われ、論理演算終了後にその出力信号172、17
4、176、178は、Nchトランジスタ40、4
3、Pchトランジスタ41、42より構成される出力
駆動回路180に入力される。そして、出力駆動回路1
80内のこれらのトランジスタ40〜43では、ゲート
電極に論理回路170の出力信号172〜178が接続
され、ソース領域に電源V0、V2、V3、V5(V0
>V2>V3>V5)が接続されている。また、これら
のトランジスタ40〜43のドレイン領域は共通接続さ
れており、この共通接続されたドレイン出力が液晶駆動
信号としてそれぞれの液晶素子に出力されることにな
る。以上の構成により、この従来の液晶駆動回路では、
2値出力を4値出力(V0、V2、V3、V5)へと変
換することが可能となる。
【0011】さて、従来のレベルシフト回路を用いた液
晶駆動回路では、図12に示すように、NOR回路3
6、38及びNAND回路37、39で構成される論理
回路170を、レベルシフト回路33の後段に配置する
必要があった。その理由は以下の通りである。即ち、仮
に、従来例で論理回路170をレベルシフト回路33の
前段に配置したとする。すると論理回路170の出力に
は4通りの態様があるため(HL、LH、HH、L
L)、レベルシフト回路33の第1、第2のスイッチン
グ素子(トランジスタ150〜156)には同レベルの
信号(HHレベル、LLレベル)が入力される場合が生
ずる。しかし、従来のレベルシフト回路では、前述の図
11(A)〜(C)にて説明したように、第1、第2の
入力信号に同レベルの信号が入力されると正常な動作が
保証されなかった。従って、従来例で論理回路170を
レベルシフト回路33の前段に配置することは不可能で
あり、図12に示すように、論理回路170はレベルシ
フト回路33の後段に配置されることとなっていた。こ
の結果、必然的に論理回路170内のNOR回路36、
38及びNAND回路37、39は、第2の電源電圧V
5で駆動されることになってしまう。
【0012】ところが、この第2の電源電圧V5は液晶
駆動用電圧としても使用されているものである。このた
めデータ信号または交流化信号が変化した際に、前記N
OR回路36、38及びNAND回路37、39に生ず
る貫通電流によってグリッジが発生した場合に、このグ
リッジは液晶駆動用電圧にも大きな影響を与えることに
なる。特に、これらのNOR回路及びNAND回路は、
液晶パネルの全てのデータラインに4個ずつ接続されて
いるため(例えば200×640ドットの液晶パネルで
は総計640×4=2560個)、その影響は極めて大
きなものとなる。このため、これらのグリッジにより、
液晶表示素子に供給される電圧の実効値が変化してしま
い、液晶の表示品位が極めて低下してしまうという事態
が生じた。
【0013】また、この第2の電源電圧V5は例えば−
20〜−40V(あるいは20〜40V)の高電圧であ
り、このためNOR回路36、38、NAND回路3
7、39を構成するトランジスタも高耐圧トランジスタ
とする必要がある。しかし、これらの高耐圧トランジス
タは、第1の電源電圧例えば−5V(あるいは5V)で
動作するトランジスタよりも、同一の駆動能力を実現さ
せるためのトランジスタの占有面積は極めて大きなもの
となってしまう。
【0014】更に、半導体チップのレイアウトを行なう
場合には、トランジスタのソース領域の周辺に、基板の
電位を保持する目的で基板と同電位のいわゆるガードバ
ンドを配置する必要がある。これらのガードバンドは、
ソース領域に供給される駆動電圧が高くなると特に発生
し易くなるラッチアップを防止するために必要となるも
のである。従って、通常のトランジスタに比べて、高電
圧で駆動する必要がある高耐圧トランジスタでは、この
ガードバンドの占有面積を非常に大きくする必要があ
る。
【0015】以上のように、高耐圧トランジスタで構成
される論理回路は、通常のトランジスタで構成される論
理回路に比べて、表示特性に悪影響を及ぼし易く、ま
た、非常に大きな面積を占めることとなっていた。従っ
て、これらの論理回路はなるべく高耐圧トランジスタで
構成しないことが、表示特性の向上という面から、ある
いは半導体チップの小面積化という面から好ましい。し
かし、図12に示すように、従来のレベルシフト回路を
適用した高電圧駆動回路では、これらの論理回路170
をレベルシフト回路33の後段に配置する必要がある。
従って、必然的にこれらの論理回路170は高耐圧トラ
ンジスタで構成しなければならず、この結果、表示特性
が悪化し、半導体チップの面積が大規模化するという問
題が生じていた。
【0016】次に、第2の問題について述べる。
【0017】図11(A)、(B)の回路図及び図11
(C)の真理値表から明らかなように、従来のレベルシ
フト回路では、第1、第2の入力信号の電圧レベル反転
期間、即ち第1、第2の入力信号がH、Lレベルから
L、Hレベルに移行する際、あるいは、L、Hレベルか
らH、Lレベルに移行する際に、レベルシフト回路の電
流経路が導通し、貫通電流が発生する問題があった。こ
れらの貫通電流の発生は、例えばこれらのレベルシフト
回路を高電圧駆動回路に適用した場合に、前述したのと
同様に、高電圧電源にグリッジを生じさせる。そして、
これらのグリッジの発生は、液晶の表示特性等に大きな
影響を与えることになる。また、このように第1、第2
の入力信号の電圧レベル反転期間に、電流経路が導通し
てしまうと、レベルシフト回路の応答速度が遅くなって
しまう事態も生じる。この応答速度を早めるためには、
トランジスタ150、(152)、154、(156)
のサイズ、あるいはこのレベルシフト回路が接続される
素子駆動用のトランジスタのサイズを極めて大きくする
必要がある。しかし、このことは半導体チップの面積を
増加させることになり好ましくない。
【0018】さて、従来、例えば貫通電流を減少させる
技術としては、特公平4−30765号公報、特開平4
−30765に示す技術がある。これらの従来技術は、
例えばMOSトランジスタのオン抵抗を利用して、レベ
ルシフト回路の電流経路に抵抗を形成し、貫通電流を減
少させるものであった。従って、貫通電流をある程度減
少させることはできるが、貫通電流、電流経路の導通状
態を完全に遮断することはできなかった。
【0019】しかし、これらのレベルシフト回路を液晶
駆動回路、多ビットの高電圧出力ドライバー等の高電圧
駆動回路に適用した場合には、これらのレベルシフト回
路は非常に多数必要となる。例えば、200×640ド
ットの液晶パネルでは、640個のレベルシフト回路が
必要となる。従って、電流経路に抵抗を挿入して貫通電
流をある程度減少させることができても、やはり表示特
性等に与える影響は大きいものであった。一方、この貫
通電流を更に減少させるべく電流経路に挿入された抵抗
の抵抗値、あるいはトランジスタのオン抵抗値を大きく
すると、今度は、レベルシフト回路の応答速度が遅くな
るという事態が生ずる。しかし、例えば液晶パネル等で
は、液晶パネルの面積が大きくなるにしたがって、ある
いは液晶パネルの解像度を高くするにしたがって、レベ
ルシフト回路を高速に動作させる必要が生ずる。従っ
て、レベルシフト回路の応答速度の高速化の妨げとなる
電流経路への抵抗の挿入、あるいはトランジスタのオン
抵抗の挿入は好ましくないという問題が生じていた。
【0020】本発明は以上の様な問題を解決するもの
で、その目的をするところは、レベルシフト回路に所定
の制御信号によりオン、オフされる第3、第4のスイッ
チング素子を設け、これにより入力信号の電圧振幅を第
1の電源電圧から第2の電源電圧へと変換する以外の機
能を持たせたレベルシフト回路を実現し、またこのレベ
ルシフト回路を用いた高電圧駆動回路を実現することに
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明に係るレベルシフト回路は、第1、第2の入力
信号の電圧振幅を第1の電源電圧から第2の電源電圧へ
と変換させるレベルシフト回路において、前記第1、第
2の入力信号によりオン・オフされる第1、第2のスイ
ッチング素子に加えて第3のスイッチング素子が前記第
1のスイッチング素子に対して直列に設けられ第4のス
イッチング素子が前記第2のスイッチング素子に対して
直列に設けられ、これらの第3、第4のスイッチング素
子が前記第1、第2の入力信号の信号状態に応じて形成
された制御信号によりオン・オフされ、電流経路の導通
・遮断の切り換えが行われることを特徴とする。
【0022】また、この場合、前記第3、第4のスイッ
チング素子は、前記第1、第2の入力信号が共に上側レ
ベルにある場合又は共に下側レベルにある場合に前記制
御信号によりオフ状態にされ、前記電流経路が遮断され
てもよい。
【0023】また、この場合、前記第3、第4のスイッ
チング素子は、前記第1、第2の入力信号の電圧レベル
反転期間に前記制御信号によりオフ状態にされ、前記電
流経路が遮断されてもよい。
【0024】また、本発明に係る高電圧駆動回路は、所
定の素子を第2の電源電圧で駆動させるための高電圧駆
動信号を発生する高電圧駆動回路において、所定の論理
演算により第1、第2の入力信号を形成する論理回路
と、前記第1、第2の入力信号の電圧振幅を第1の電源
電圧から第2の電源電圧へと変換させるレベルシフト回
路と、前記レベルシフト回路の出力信号により前記高電
圧駆動信号を形成する出力駆動回路とを含み、前記レベ
ルシフト回路には前記第1、第2の入力信号によりオン
・オフされる第1、第2のスイッチング素子に加えて第
3のスイッチング素子が前記第1のスイッチング素子に
対して直列に設けられ第4のスイッチング素子が前記第
2のスイッチング素子に対して直列に設けられ、これら
の第3、第4のスイッチング素子は、前記第1、第2の
入力信号が共に上側レベルにある場合又は共に下側レベ
ルにある場合に所定の制御信号によりオフ状態にされ、
前記レベルシフト回路の電流経路が遮断されることを特
徴とする。
【0025】
【作用】本発明によれば、所定の制御信号を用いて第
3、第4のスイッチング素子をオン・オフさせることに
より、レベルシフト回路の電流経路の導通・遮断が可能
となる。この構成により、本発明では、例えば第1、第
2の入力信号が共に同レベルであっても、正常な回路動
作を保証することができる。従って、第1、第2の入力
信号に全ての態様の信号を入力でき、この結果、従来は
レベルシフト回路の後段に配置されていた論理回路を、
レベルシフト回路の前段に配置することが可能となる。
更に、本発明によれば、第1、第2の入力信号の電圧レ
ベル反転期間に第3、第4のスイッチング素子を所定の
制御信号によりオフ状態にすることにより、貫通電流の
発生及びレベルシフト回路の電流経路がショート状態と
なることを有効に防止できる。
【0026】
【実施例】
(1)第1の実施例 図1(A)、(B)に本発明の第1の実施例を示す。
【0027】図1(A)、(B)に示すように、第1の
実施例に係るレベルシフト回路では、第1、第2のスイ
ッチング素子であるトランジスタ50、(52)、5
4、(56)と、トランジスタ58、60に加えて、第
3、第4のスイッチング素子であるトランジスタ62、
64が直列に接続されている。そして、このトランジス
タ62、64は、第1、第2の入力信号の信号状態に応
じて形成された制御信号31によりオン・オフされるこ
とになる。ここで、第3のスイッチング素子であるトラ
ンジスタ62は少なくとも第1のスイッチング素子であ
る50、(52)に対して直列に接続されていればよ
く、第4のスイッチング素子であるトランジスタ64は
少なくとも第2のスイッチング素子である54、(5
6)に対して直列に接続されていればよい。従って、例
えば第3、第4のスイッチング素子であるトランジスタ
62、64を、トランジスタ58、60の下側(電源E
2側)に設ける構成としてもかまわない。
【0028】本第1の実施例では、以上の構成により互
いに逆位相の第1、第2の入力信号が入力された場合
に、その電圧振幅を第1の電源電圧(E1)から第2の
電源電圧(E2)へと変換することが可能となる。
【0029】更に、本レベルシフト回路では、第1、第
2の入力信号が共に同レベルである場合でも、制御信号
31によりトランジスタ62、64をオフ状態にするこ
とにより正常な動作を保証することが可能となる。
【0030】即ち、従来のレベルシフト回路では、図1
1(A)〜(C)で説明したように、例えば第1、第2
の入力信号が共にLレベル(E1レベル)である場合
は、レベルシフト回路の電流経路が導通してしまい、動
作不能の状態になってしまう。これに対して、本第1の
実施例に係るレベルシフト回路では、第1、第2のレベ
ルシフト回路が共にLレベルの場合には、制御信号31
をE2レベルとすることによりレベルシフト回路の電流
経路を遮断し、これにより動作不能の状態を回避するこ
とが可能となる。
【0031】本第1の実施例は、このような特徴を有し
ているため、第1、第2の入力信号として、全ての態様
の信号(HL、LH、HH、LL)を入力することが可
能となる。これにより、例えば本第1の実施例を高電圧
駆動回路に適用した場合に、従来はレベルシフト回路の
後段に配置されていた所定の論理回路を、レベルシフト
回路の前段に配置することが可能となる。そして、この
ように論理回路をレベルシフト回路の前段に配置するこ
とにより、この論理回路を高電圧で駆動する必要性がな
くなる。この結果、高電圧電源に生ずるグリッジの発生
を防止でき、表示特性等を向上できるとともに、これら
の論理回路の占有面積を小さくでき、半導体チップの小
面積化を図ることが可能となる。なお、このように論理
回路をレベルシフト回路の前段に配置することができる
場合の実施例については、第2、第3の実施例として後
に詳述する。
【0032】また、本レベルシフト回路によれば、第
1、第2の入力信号の電圧レベル反転期間、即ち、第
1、第2の入力信号がH、LレベルからL、Hレベル
に、あるいは、L、HレベルからH、Lレベルに移行す
る際に、レベルシフト回路の電流経路が導通し、貫通電
流が発生するのを防止することが可能となる。即ち、本
レベルシフト回路では、第1、第2のスイッチング素子
のに加えて第3、第4のスイッチング素子であるトラン
ジスタ62、64が直列に設けられている。従って、こ
のように電流経路が導通するような状態の時に、所定の
制御信号によりこれらのトランジスタ62、64をオフ
状態とし、これにより貫通電流の発生、電流経路の導通
状態の発生を防止できる。この結果、表示特性の悪化防
止、トランジスタ50〜56、素子駆動用トランジスタ
のサイズの増大防止を図ることが可能となるわけであ
る。なお、この場合の実施例については、第4の実施例
として後に詳述する。
【0033】(2)第2の実施例 次に本発明の第2の実施例を説明する。本第2の実施例
は、本発明に係るレベルシフト回路をSTN液晶用の駆
動回路に適用した場合の実施例である。
【0034】図2に本第2の実施例に係る液晶駆動回路
の回路図を示す。この液晶駆動回路は、論理回路70、
レベルシフト回路5、6、7、出力駆動回路80を含ん
で構成され、図12に示した従来の液晶駆動回路と同様
に、データ信号と交流化信号から4値(V0、V2、V
3、V5)の出力信号を形成する回路である。ここでレ
ベルシフト回路6には本発明に係るレベルシフト回路が
適用され、レベルシフト回路5、7には従来のレベルシ
フト回路が適用される。また、図12に示す従来の液晶
駆動回路と異なり、論理回路70がレベルシフト回路の
前段に配置されている。
【0035】論理回路70はインバータ9、10、NO
R回路11、12、NAND回路13、14から構成さ
れており、入力されたデータ信号、交流化信号に所定の
論理演算を行い、レベルシフト回路6、7に対する入力
信号23、24、25、26を形成している。ここで論
理回路70は、レベルシフト回路の前段に配置されてい
るため、論理回路70を構成するトランジスタは、液晶
駆動用電圧V5ではなく、論理回路駆動用電圧VSSに
て動作させることが可能となっている。
【0036】論理回路70の出力信号23、24、2
5、26は、本発明に係るレベルシフト回路6と、レベ
ルシフト回路7の入力となり、電圧振幅が液晶駆動用電
圧V5へと変換される。そして、レベルシフト回路6、
7によりレベルシフトされた出力信号27、28、2
9、30は、Nchトランジスタ19、20、Pchト
ランジスタ21、22により構成される出力駆動回路8
0へと入力されている。
【0037】また、交流化信号は、レベルシフト回路5
によって電圧振幅が液晶駆動用電圧V5へとレベルシフ
トされる。そして、このレベルシフトにより形成された
制御信号31は、本発明に係るレベルシフト回路6の第
3、第4のスイッチング素子であるトランジスタ62、
64へと入力される。更に、制御信号31は、ドレイン
領域がレベルシフト回路7の出力信号29、30に接続
されたNchトランジスタ17、18のゲート電極に入
力されることになる。
【0038】出力駆動回路80を構成するトランジスタ
19〜22のソース領域には電源V0、V2、V3、V
5が接続されている。また、トランジスタ19〜22の
ドレイン領域は共通接続されており、この共通接続され
たドレイン出力が液晶駆動信号としてそれぞれの液晶素
子に出力されることになる。以上の構成により、本実施
例に係る液晶駆動回路では、2値出力を4値出力(V
0、V2、V3、V5)へと変換することが可能とな
る。
【0039】次に本液晶駆動回路の動作について、図
3、図4を用いて説明する。図3には、データ信号及び
交流化信号と出力信号との関係を示す真理値表が示さ
れ、図4には、データ信号、交流化信号、信号27〜3
0、出力信号の実際の波形図が示される。
【0040】まず、交流化信号がLレベル(VSSレベ
ル)の場合について説明する。この場合、レベルシフト
回路6の第3、第4のスイッチング素子であるトランジ
スタ62、64に入力される制御信号31はV5レベル
となる。従って、レベルシフト回路6のNchトランジ
スタ62、64はオフ状態となり、レベルシフト回路6
の電源間の電流経路は遮断状態となる。更に、この時、
交流化信号がLレベルであるため、論理回路70内のN
OR回路11、12の出力信号23、24はLレベルと
なる。これにより、レベルシフト回路6のPchトラン
ジスタ50、54はオン状態となり、レベルシフト回路
6の出力信号27、28は共にGNDレベルとなる。こ
の結果、出力駆動回路80内のPchトランジスタ2
1、22はオフ状態に設定されることになる。このこと
から交流化信号がLレベルの場合は、レベルシフト回路
6の出力信号は常にGNDレベルとなるため、レベルシ
フト回路6は非選択状態になるとみなすことができる。
このように、本発明に係るレベルシフト回路は、第1、
第2の入力がともにLレベルの場合も正常に動作するた
め、論理回路70をレベルシフト回路の前段に配置する
ことが可能となる。
【0041】さて、この場合、レベルシフト回路7の入
力にはデータ信号の状態に応じて第1、第2の入力信号
が論理回路70を通じて与えられる。そして、このレベ
ルシフト回路7の出力信号29、30が、出力駆動回路
80内のNchトランジスタ19、20のゲート電極へ
と入力されることになり、また、前述したように、この
時Pchトランジスタ21、22はオフ状態となってい
る。従って、出力駆動回路80の出力信号は、データ信
号がLレベル(VSSレベル)のときにV5レベルとな
り、Hレベル(GNDレベル)のときにV3レベルとな
る。
【0042】このように、交流化信号がLレベルの場合
には、レベルシフト回路7の出力信号29、30にはデ
ータ信号に応じたデータが出力され、出力駆動回路80
の出力信号には、データ信号に応じてV3、V5レベル
のデータが出力されることになる。従って、交流化信号
がLレベルの場合は、レベルシフト回路7は選択状態に
あるということができる。
【0043】なお、この場合に、Nchトランジスタ1
7、18のゲート電極には、Lレベルである交流化信号
が入力されているため、Nchトランジスタ17、18
はオフ状態となっている。
【0044】次に、交流化信号がHレベル(GNDレベ
ル)の場合について説明する。この場合、レベルシフト
回路6の第3、第4のスイッチング素子であるトランジ
スタ62、64に入力される制御信号31はGNDレベ
ルとなる。従って、トランジスタ62、64はオン状態
となり、レベルシフト回路6は、通常のレベルシフト回
路と同様に、第1、第2の入力信号23、24の電圧振
幅をレベルシフト変換することになる。そして、このレ
ベルシフト回路6の出力信号27、28が、出力駆動回
路80のPchトランジスタ21、22のゲート電極へ
と入力される。これにより、出力駆動回路80の出力信
号は、データ信号がLレベル(VSSレベル)のときに
V0レベルとなり、Hレベル(GNDレベル)のときに
V2レベルとなる。このように、交流化信号がHレベル
の場合は、レベルシフト回路6は選択状態にあるという
ことができる。
【0045】さて、この場合、交流化信号はHレベルで
あるため、論理回路70のNAND回路13、14から
常にHレベルが出力されている。従って、レベルシフト
回路6の出力信号29、30はハイインピーダンス状態
になるはずである。しかし、出力信号29、30には、
制御信号31がゲート電極に接続されたNchトランジ
スタ17、18のドレイン領域が接続されている。そし
て、交流化信号がHレベルであるため、この制御信号3
1はGNDレベルとなっており、従って、Nchトラン
ジスタ17、18はオン状態となっている。このため、
レベルシフト回路7の出力信号29、30はV5レベル
に固定され、出力駆動回路80のNchトランジスタ1
9、20はオフ状態に設定されることになる。
【0046】以上に説明したように、図2に示す本第2
の実施例では、制御信号31によりレベルシフト回路6
を選択状態と非選択状態で切り替えて動作させている。
本第2の実施例では、この動作によって従来例と同等の
機能を実現することが可能となっている。
【0047】さて、本第2の実施例では論理回路70
を、レベルシフト回路の前段に配置することができる。
従って、従来例では液晶駆動用電圧V5(例えば−20
〜−40V)で動作していた論理回路を、論理回路駆動
用電圧VSS(例えば−5V)で動作させることができ
る。従って、データ信号または交流化信号が変化した際
にNOR回路11、12及びNAND回路13、14に
貫通電流が生じても、この貫通電流が液晶駆動用電圧V
5にグリッジの発生等の悪影響を与えることがなくな
る。このため、安定した液晶駆動用電圧V5を液晶表示
装置に供給でき、液晶表示装置の表示品位を極めて向上
させることができる。
【0048】また、本第2の実施例では論理回路70を
従来例に比べて極めて低い動作電圧で動作させるとがで
きるため、消費電流を極めて低減化することができる。
即ち、一般的に消費電流は、i=c(負荷容量)・v
(動作電圧)・f(動作周波数)で表わされる。従っ
て、論理回路の動作電圧が、従来例では例えば−20〜
−40Vであったのを、本第2の実施例では例えば−5
Vとすることができるため、消費電流を極めて低減化で
きるわけである。特に、液晶表示装置は携帯形機器に使
用されることが多いことから、小型化、軽量化のため電
池での長時間動作、低消費電流化が要求されている。こ
のことから本第2の実施例に係る液晶駆動回路は、従来
例に比べて非常に優位な構成となることが理解される。
【0049】なお、図2に示す本第2の実施例では、図
12に示す従来例に対してレベルシフト回路が1つ追加
された構成となっている。しかし、図2の本第2の実施
例では、前述したように制御信号31により、レベルシ
フト回路6、レベルシフト回路7を排他的に動作させて
いる。従って、レベルシフト回路の消費電流は、図12
に示す従来例と同等であるとみなすことができる。この
結果、本第2の実施例に係る液晶駆動回路は、従来例に
比べて論理回路で低減される消費電流分だけ節約できる
ことが理解される。
【0050】また、本第2の実施例に係る液晶駆動回路
は、図5に示すように占有面積の面においても、従来例
よりも優位な構成となる。
【0051】即ち、−20〜−40Vの高電圧で動作す
る高耐圧トランジスタは、−5Vで動作する通常のトラ
ンジスタに比べて、同一の駆動能力を実現させるために
は例えば5倍程度の面積を必要とする。
【0052】更に、半導体チップのレイアウトを行なう
場合には、トランジスタのソース領域の周辺にいわゆる
ガードバンドを配置する必要がある。これらのガードバ
ンドは、ソース領域に供給される駆動電圧が高くなると
特に発生し易くなるラッチアップを防止するために必要
となるものである。従って、通常のトランジスタに比べ
て、高電圧で駆動する必要がある高耐圧トランジスタで
は、このガードバンドの占有面積も非常に大きくする必
要がある。
【0053】以上の2点より、本第2の実施例では、図
6に示すように論理回路70の占有面積を極めて小さく
することができる。
【0054】さて、本発明に係るレベルシフト回路6
は、従来のレベルシフト回路に比べてNchトランジス
タ62、64が追加された構成となっている。しかし、
これらのNchトランジスタ62、64は、図2に示す
ように中間ドレインからの取り出し口ないトランジスタ
である。従って、Nchトランジスタ62、64はNc
hトランジスタ58、60と最小ピッチ(ゲート電極間
ピッチ)で配置することができ、これらのトランジスタ
62、64を加えたことによる半導体チップ面積の増加
はほとんどない。また、出力駆動回路80内に追加され
たトランジスタ17、18も、ハイインピーダンス状態
に設定されたレベルシフト回路7の出力信号をプルダウ
ンするものであるため、非常に小さいサイズのトランジ
スタとなる。従って、これらのトランジスタを加えたこ
とによる半導体チップ面積の増加もほとんどない。
【0055】また、図2に示す本第2の実施例では、従
来例に比べで、レベルシフト回路7を1個追加した構成
となっている。しかし、レベルシフト回路6とレベルシ
フト回路7を並べてレイアウトすると、それぞれのレベ
ルシフト回路のNch、Pchトランジスタをそれぞれ
同一のウェル内で形成出来る。
【0056】以上より、本第2の実施例では、前述した
論理回路の占有面積の縮小と、レベルシフト回路、Nc
hトランジスタ17、18、62、64の追加による占
有面積の増加をトータルすれば、全体として液晶駆動回
路の面積を従来例よりも削減できる。この点は、図5を
見れば明かである。
【0057】しかも、図5に示すように、従来例の液晶
駆動回路で形成される半導体チップが縦長の形状となる
のに対して、本第2の実施例の液晶駆動回路で形成され
る半導体チップは横長の形状となる。従って、本第2の
実施例は、スリム形状のチップを実現するために最良の
ものとなる。そして、液晶駆動回路をスリムチップ化す
れば、図6に示すように、液晶パネルの有効表示領域の
比(機器の大きさに対する液晶パネルの大きさの比)を
大きくすることが可能となる。この有効表示領域の比
は、この種の液晶パネルにおいて非常に重要な性能の1
つとなるため、この意味においても本第2の実施例は従
来例に比べて非常に優位な構成となる。
【0058】(3)第3の実施例 次に本発明の第3の実施例を説明する。本第3の実施例
は、本発明に係るレベルシフト回路をMIM液晶用の駆
動回路に適用した場合の実施例である。
【0059】図7に本第3の実施例に係る液晶駆動回路
の回路図を示す。この液晶駆動回路は、論理回路70、
レベルシフト回路6、7、8、出力駆動回路80を含ん
で構成される。そして、論理回路70には液晶駆動回路
の前段に配置されたシフトレジスタの出力信号、及びF
R信号が入力されている。また、このFR信号はレベル
シフト回路5にも入力されている。出力駆動回路80内
のNchトランジスタ19、20、Pchトランジスタ
21、22のソース領域には、電源V0、V2、V4、
V5が接続されている。そして、これらのトランジスタ
19〜22の共通ドレインが本液晶駆動回路の出力信号
となり、液晶素子を駆動するためのコモン信号として使
用されることになる。なお、本第3の実施例は、図2に
示す本第2の実施例に係る液晶駆動回路と、その構成の
主要部がほぼ共通するため、構成の詳細な説明について
は省略する。
【0060】図8には、本第3の実施例の動作を示す波
形図が示される。同図に示すように本液晶駆動回路の出
力信号であるコモン信号は、FR信号に同期してV1、
V5間あるいはV0、V4間で反転して出力されること
になる。
【0061】図7に示す本第3の実施例の構成から明ら
かなように、本第3の実施例は、従来例に対して、本第
2の実施例と同様の優位点をもつ。即ち、論理回路70
をレベルシフト回路の前段に配置することが可能となる
ため、この論理回路70を例えば−5Vで動作すること
が可能となる。この結果、表示特性の向上あるいは半導
体チップの小面積化、スリムチップ化等を図ることが可
能となる。
【0062】(4)第4の実施例 次に本発明の第4の実施例を説明する。第4の実施例
は、レベルシフト回路の第1、第2の入力端子の電圧レ
ベル反転期間に、所定の制御信号により第3、第4のス
イッチング素子をオフ状態にして、レベルシフト回路の
電流経路を遮断する実施例である。
【0063】図9(A)に本第4の実施例の回路図を、
図9(B)に制御信号31等の各信号の波形図を示す。
【0064】図9(A)に示すように、第3、第4のス
イッチング素子であるNchトランジスタ62、64を
オン・オフする制御信号31は、ワンショットマルチバ
イブレータ92により形成される。このワンショットマ
ルチバイブレータ92には、D−フリップフロップ47
を介してクロック信号が入力されている。そして、この
クロック信号は、第1、第2の入力信号の電圧レベルの
反転に同期した信号である。従って、図9(B)に示す
ように、ワンショットマルチバイブレータ92からは、
第1、第2の入力信号の電圧レベル反転期間に、トラン
ジスタ62、64をオフ状態に設定し、レベルシフト回
路90の電流経路を遮断する制御信号31が出力される
ことになる。
【0065】本第4の実施例は、以上のように動作する
ため、第1、第2の入力信号の電圧レベル反転期間に生
ずる貫通電流を防止できる。従って、例えば本第4の実
施例を液晶駆動回路(STN、MIM、TFT等)、多
ビットの高電圧出力ドライバ等の高電圧駆動回路に適用
した場合には、高電圧電源に生ずるグリッジの発生を防
止でき、表示特性等を向上させることができる。
【0066】また、本第4の実施例によれば、レベルシ
フト回路90の応答速度を極めて早くすることができ、
また、占有面積の縮小化を図ることができる。即ち、本
第4の実施例によれば、第1、第2の入力信号の電圧レ
ベル反転期間に、トランジスタ62、64がオフ状態に
されるため、レベルシフト回路のショート状態がなくな
る。従って、レベルシフト回路90の応答速度を極めて
早くすることが可能となる。この結果、レベルシフト回
路90のトランジスタ50〜60又はこのレベルシフト
回路が接続される素子駆動用トランジスタのサイズを格
段に小さくすることが可能となる。このように本第4の
実施例によれば、所定の制御信号によりオン・オフされ
る第3、第4のスイッチング素子を新たに設けることに
より、レベルシフト回路の特性改善、機能付加を実現す
ることが可能となる。
【0067】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
【0068】例えば、前述の実施例1〜4では、マイナ
ス側の電源電圧をレベルシフトするレベルシフト回路及
びこれを用いた高電圧駆動回路について説明したが、本
発明は図10に示すようなプラス側の電源電圧をレベル
シフトするレベルシフト回路及びこれを用いた高電圧駆
動回路にも当然に適用できる。
【0069】また、第2、第3の実施例では、STN液
晶、MIM液晶に使用される液晶駆動回路に本発明を適
用した場合について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、例えばTFT液晶等のあらゆる種類の液晶の駆動回
路に適用できる。更に、本発明は液晶駆動回路だけでな
く多ビットの高耐圧出力を備えた半導体回路に広く応用
できるものである。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、例えば第1、第2の入
力信号が共に同レベルであっても、正常な回路動作を保
証することができ、従来レベルシフト回路の後段に配置
されていた論理回路を、レベルシフト回路の前段に配置
することが可能となる。従って、この論理回路を論理回
路駆動用電圧で駆動させることができる。この結果、高
電圧電源にグリッジ等が発生するのを防止でき、高電圧
駆動回路の表示特性等の性能を非常に向上させることが
できる。更に、半導体回路の消費電流、チップ面積を減
少でき、また、半導体装置のスリムチップ化を図ること
が可能となる。
【0071】また、本発明によれば、第1、第2の入力
信号の電圧レベル反転期間に貫通電流が発生するのを防
止できる。従って、高電圧電源にグリッジ等が発生する
のを防止でき、高電圧駆動回路の表示特性等の性能を向
上させることができる。更に、本発明によれば、第1、
第2の入力信号の電圧レベル反転期間に、レベルシフト
回路の電流経路がショート状態となることを防止でき
る。従って、レベルシフト回路の応答動作を極めて早く
することが可能となる。この結果、レベルシフト回路を
構成するスイッチング素子のサイズ、あるいはレベルシ
フト回路が接続される素子駆動用のトランジスタのサイ
ズを格段に小さくすること可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)、(B)は本発明の第1の実施例に
係るレベルシフト回路を示す回路図であり、図1(C)
はその動作を説明するための真理値表である。
【図2】図2は、本発明の第2の実施例に係る液晶駆動
回路を示す回路図である。
【図3】図3は、第2の実施例に係る液晶駆動回路の真
理値表を示す図である。
【図4】図4は、第2の実施例に係る液晶駆動回路の動
作を示す波形図である。
【図5】図5は、第2の実施例による半導体チップの面
積縮小化について説明するための概略説明図である。
【図6】図6は、第2の実施例による半導体チップのス
リムチップ化について説明するための概略説明図であ
る。
【図7】図7は、本発明の第3の実施例に係る液晶駆動
回路を示す回路図である。
【図8】図8は、第3の実施例に係る液晶駆動回路の動
作を示す波形図である。
【図9】図9は、本発明の第4の実施例を示す回路図で
ある。
【図10】図10は、プラス側の電源をレベルシフトす
る場合のレベルシフト回路を示す回路図である。
【図11】図11(A)、(B)は従来のレベルシフト
回路を示す回路図であり、図11(C)はその動作を説
明するための真理値表である。
【図12】図12は、従来のレベルシフト回路を適用し
た液晶駆動回路を示す回路図である。
【符号の説明】
6、7、8、33、90、94、 レベルシフト回路 8、9、10、34、35 インバータ 11、12、36、38 NOR回路 13、14、37、39 NAND回路 17、18、19、20、52、56、58、60、6
2、64、152、156、158、160 Nchト
ランジスタ 21、22、50、54、150、154 Pchトラ
ンジスタ 23、24、25、26、27、28、29、30、4
4、45、46 信号線 31 制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G02F 1/133 505 - 580 H03K 19/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2の入力信号の電圧振幅を第1
    の電源電圧から第2の電源電圧へと変換させるレベルシ
    フト回路において、 前記第1の入力信号によりオン・オフされ、そのドレイ
    ン領域に第2の出力信号を出力し、そのソース領域に第
    3の電源電圧が供給される第1のトランジスタと、 前記第2の入力信号によりオン・オフされ、そのドレイ
    ン領域に第1の出力信号を出力し、そのソース領域に第
    3の電源電圧が供給される第2のトランジスタと、 第1の電流経路に沿って 前記第1のトランジスタに対し
    て直列に設けられ第3のトランジスタと、 第2の電流経路に沿って 前記第2のトランジスタに対し
    て直列に設けられ第4のトランジスタと、 そのゲート電極に前記第2のトランジスタのドレイン領
    域が接続され、そのソース領域に第2の電源電圧が供給
    され、前記第1の電流経路に沿って前記第1、第3のト
    ランジスタに対して直列に設けられる第5のトランジス
    タと、 そのゲート電極に前記第1のトランジスタのドレイン領
    域が接続され、そのソース領域に第2の電源電圧が供給
    され、前記第2の電流経路に沿って前記第2、第4のト
    ランジスタに対して直列に設けられる第6のトランジス
    タとを備え、 前記 第3、第4のトランジスタが前記第1、第2の入力
    信号の信号状態に応じて形成された制御信号によりオン
    ・オフされ、前記第1、第2の電流経路の導通・遮断の
    切り換えが行われ 前記第3、第4のトランジスタは、前記第1、第2の入
    力信号が共に上側レベルにある場合又は共に下側レベル
    にある場合に前記制御信号によりオフ状態にされ、前記
    第1、第2の電流経路が遮断される ことを特徴とするレ
    ベルシフト回路。
  2. 【請求項2】 第1、第2の入力信号の電圧振幅を第1
    の電源電圧から第2の電源電圧へと変換させるレベルシ
    フト回路において、 前記第1の入力信号によりオン・オフされ、そのドレイ
    ン領域に第2の出力信 号を出力し、そのソース領域に第
    3の電源電圧が供給される第1のトランジスタと、 前記第2の入力信号によりオン・オフされ、そのドレイ
    ン領域に第1の出力信号を出力し、そのソース領域に第
    3の電源電圧が供給される第2のトランジスタと、 第1の電流経路に沿って 前記第1のトランジスタに対し
    て直列に設けられ第3のトランジスタと、 第2の電流経路に沿って 前記第2のトランジスタに対し
    て直列に設けられ第4のトランジスタと、 そのゲート電極に前記第2のトランジスタのドレイン領
    域が接続され、そのソース領域に第2の電源電圧が供給
    され、前記第1の電流経路に沿って前記第1、第3のト
    ランジスタに対して直列に設けられる第5のトランジス
    タと、 そのゲート電極に前記第1のトランジスタのドレイン領
    域が接続され、そのソース領域に第2の電源電圧が供給
    され、前記第2の電流経路に沿って前記第2、第4のト
    ランジスタに対して直列に設けられる第6のトランジス
    タとを備え、 前記 第3、第4のトランジスタが前記第1、第2の入力
    信号の信号状態に応じて形成された制御信号によりオン
    ・オフされ、前記第1、第2の電流経路の導通・遮断の
    切り換えが行われ 前記第3、第4のトランジスタは、前記第1、第2の入
    力信号の電圧レベル反転期間に前記制御信号によりオフ
    状態にされ、前記第1、第2の電流経路が遮断される
    とを特徴とするレベルシフト回路。
  3. 【請求項3】 所定の素子を第2の電源電圧で駆動させ
    るための高電圧駆動信号を発生する高電圧駆動回路にお
    いて、 所定の論理演算により第1、第2の入力信号を形成する
    論理回路と、 前記第1、第2の入力信号の電圧振幅を第1の電源電圧
    から第2の電源電圧へと変換させるレベルシフト回路
    と、 前記レベルシフト回路の出力信号により前記高電圧駆動
    信号を形成する出力駆動回路とを含み、 前記レベルシフト回路が、 前記第1の入力信号によりオン・オフされ、そのドレイ
    ン領域に第2の出力信号を出力し、そのソース領域に第
    3の電源電圧が供給される第1のトランジスタと、 前記第2の入力信号によりオン・オフされ、そのドレイ
    ン領域に第1の出力信号を出力し、そのソース領域に第
    3の電源電圧が供給される第2のトランジスタと、 第1の電流経路に沿って 前記第1のトランジスタに対し
    て直列に設けられ第3のトランジスタと、 第2の電流経路に沿って 前記第2のトランジスタに対し
    て直列に設けられ第4のトランジスタと、 そのゲート電極に前記第2のトランジスタのドレイン領
    域が接続され、そのソース領域に第2の電源電圧が供給
    され、前記第1の電流経路に沿って前記第1、第3のト
    ランジスタに対して直列に設けられる第5のトランジス
    タと、 そのゲート電極に前記第1のトランジスタのドレイン領
    域が接続され、そのソース領域に第2の電源電圧が供給
    され、前記第2の電流経路に沿って前記第2、第4のト
    ランジスタに対して直列に設けられる第6のトランジス
    タとを備え、 前記 第3、第4のトランジスタは、前記第1、第2の入
    力信号が共に上側レベルにある場合又は共に下側レベル
    にある場合に所定の制御信号によりオフ状態にされ、前
    記レベルシフト回路の第1、第2の電流経路が遮断され
    ることを特徴とする高電圧駆動回路。
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