JP3374317B2 - エポキシ樹脂組成物および銅張り積層板 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物および銅張り積層板

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JP3374317B2 JP26465793A JP26465793A JP3374317B2 JP 3374317 B2 JP3374317 B2 JP 3374317B2 JP 26465793 A JP26465793 A JP 26465793A JP 26465793 A JP26465793 A JP 26465793A JP 3374317 B2 JP3374317 B2 JP 3374317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低誘電率であり且つ接着
性に優れたエポキシ樹脂組成物およびその組成物を用い
た銅張り積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】電気・電子用途に用いられるエポキシ樹
脂のうちプリント配線基板(銅張り積層板)の材料とし
ては、従来主としてビスフェノール型エポキシ樹脂とジ
シアンジアミドの組み合わせが用いられている。近年、
プリント配線基板の多層化に伴い、主に信号速度向上の
目的から樹脂の低誘電率性が要求されてきているが、そ
れに対して従来のエポキシ樹脂に低誘電率性の熱可塑性
樹脂を組み合わせる方法が考案されている。例えば反応
性ポリブタジエン樹脂で変性する方法、ポリテトラフル
オロエチレン樹脂の粉末を分散させる方法、アラミド繊
維を基材に用いる方法等である。また基材にこれまでの
E−ガラスより誘電率の低いD−ガラスや石英を用いた
例も報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
技術においては、基本となるエポキシ樹脂の誘電率が高
いため望ましい誘電率を達成するには組み合わせる熱可
塑性樹脂の占める割合が大きくなり、エポキシ樹脂の特
長である耐熱性、接着性、寸法安定性、耐薬品性等が損
なわれてしまう。また基材にアラミド繊維や石英を使用
するとプリント配線基板のドリル穴あけ加工時にドリル
の摩耗が激しい欠点があり、D−ガラスを用いた場合で
はドリル加工性の問題はないがプリント配線基板の製造
コストが高くなる問題が生じる。そこで従来のものに比
べ耐熱性、接着性を損なうこと無く低誘電率のプリント
配線基板が得られるようなエポキシ樹脂組成物が切望さ
れていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、エポキシ
化合物の骨格構造および組み合わせる硬化剤について鋭
意研究を続けた結果、特定のエポキシ化合物とフェノー
ル類で変性されたポリブタジエン化合物を組み合わせた
樹脂組成物が前記目的を満足することを見出し、本発明
を完成させるに至った。すなわち、第一の発明は下記一
般式(1)
【0005】
【化6】 (式中、nは平均繰り返し数を表し、0以上10以下の
値をとる。Xは二価の有機基であり、Pはそれぞれ独立
に、少なくとも1つは炭素数4以上10以下のアルキル
基または炭素数5以上7以下のシクロアルキル基であ
り、その他は炭素数1以上10以下のアルキル基であ
り、iはそれぞれ独立に1以上4以下の整数値である。
iが2以上の場合、Pは同一環内でそれぞれ同一であっ
ても異なっていてもよい。)で表されるエポキシ化合物
と、フェノール類化合物で変性されたポリブタジエン化
合物とを必須成分とするエポキシ樹脂組成物に関する。
第二の発明は、(A)前記一般式(1)で表されるエポ
キシ化合物と(B)一般式(4)
【0006】
【化7】 (式中、R7 はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基
を表し、YおよびY’はハロゲン原子であり、kおよび
lはそれぞれ独立に1以上4以下の整数である。)で表
される含ハロゲンビスフェノール化合物とを予め反応さ
せて得た化合物と、フェノール類化合物で変性されたポ
リブタジエン化合物とを必須成分とするエポキシ樹脂組
成物に関する。第三の発明は、(A)前記一般式(1)
で表されるエポキシ化合物と(B)前記一般式(4)の
含ハロゲンビスフェノール化合物と(C)下記一般式
(5)
【0007】
【化8】 (式中、R8 はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基
を表し、ZおよびZ’はハロゲン原子であり、rおよび
sはそれぞれ独立に1以上4以下の整数である。)で表
される含ハロゲンビスフェノール化合物のグリシジルエ
ーテル化物とを予め反応させて得た化合物と、フェノー
ル類化合物で変性されたポリブタジエン化合物とを必須
成分とするエポキシ樹脂組成物に関する。
【0008】また、第四の発明は、上記のエポキシ樹脂
組成物を有機溶剤に溶解せしめ基材に含浸して得られる
プリプレグと銅箔とを加熱成形してなる銅張り積層板に
関する。前記一般式(1)で表されるエポキシ化合物の
内、好ましいものとしては、Xが一般式(2)
【0009】
【化9】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立に水素原子、炭
素数1以上10以下のアルキル基、炭素数5以上7以下
のシクロアルキル基、または炭素数5以上7以下シクロ
アルキル基を含む炭素数6以上20以下の炭化水素基の
いずれかを示す。)で表されるエポキシ化合物を挙げる
ことができる。また、一般式(1)で表されるエポキシ
化合物の別の好ましい実施態様としては、Xが一般式
(3)
【0010】
【化10】 (式中、R3 、R4 、R5 およびR6 はそれぞれ独立に
水素原子、炭素数1以上10以下のアルキル基、炭素数
5以上7以下のシクロアルキル基のいずれかを示す。但
し、R3 、R4 、R5 およびR6 全てが水素原子ではな
い。Qは炭素数1以上10以下のアルキル基、炭素数5
以上7以下のシクロアルキル基およびハロゲン原子のい
ずれかを表し、jは0以上4以下の整数である。jが2
以上の場合、Qは同一であっても異なっていてもよ
い。)で表されるエポキシ化合物を挙げることができ
る。
【0011】また、一般式(1)で表されるエポキシ化
合物のさらに別の好ましい実施態様としては、Xが二価
の脂環式炭化水素基であるエポキシ化合物を挙げること
ができる。前記一般式(1)で表されるエポキシ化合物
の一般的な合成法としては、下記一般式(6)
【0012】
【化11】 (式中、n、X、P、iは、前記一般式(1)と同様に
定義される。)で表される多価フェノール化合物とエピ
ハロヒドリンとの塩基による脱ハロゲン化水素反応とい
った公知の方法にて合成することができる。
【0013】上記多価フェノール化合物のうちXの部分
が前記一般式(2)で表される構造をとる化合物の一般
的な製法としては、フェノール類とカルボニル化合物と
を酸触媒存在下での反応が例示されるが、この限りでは
ない。
【0014】この場合のフェノール類とは、フェノール
性水酸基を1個有する化合物が該当し、例示するとフェ
ノールまたは、クレゾール、エチルフェノール、n−プ
ロピルフェノール、イソプロピルフェノール、n−ブチ
ルフェノール、イソブチルフェノール、t−ブチルフェ
ノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、キシ
レノール、メチルブチルフェノール、ジ−t−ブチルフ
ェノール、ジ−t−アミルフェノール等を代表とするア
ルキルフェノールの各種o−、m−、p−異性体、また
は、メトキシフェノール、エトキシフェノール、プロピ
ロキシフェノール等を代表とするアルコキシフェノール
の各種o−、m−、p−異性体、または、シクロぺンチ
ルフェノール、シクロヘキシルフェノール、シクロヘキ
シルクレゾール等を代表とするシクロアルキルフェノー
ル、または、クロロフェノール、ジクロロフェノール、
ブロモフェノール、ジブロモフェノールに代表されるハ
ロゲン置換フェノール、あるいはアリールフェノール、
アラルキルフェノール等の置換フェノールが挙げられ
る。
【0015】これらのフェノールのなかでも、低誘電率
化のためにより好ましいものとして、2−t−ブチル−
5−メチルフェノール、2,6−キシレノール、2−t
−ブチル−4−メチルフェノール、2,4−ジ(t−ブ
チル)フェノール、2,4−ジ(t−アミル)フェノー
ル、2−シクロヘキシル−5−メチルフェノール、2−
t−ブチルフェノール、2−sec−ブチルフェノー
ル、2−n−ブチルフェノール、2−(t−アミル)フ
ェノール、2−シクロヘキシルフェノール、4−シクロ
ヘキシルフェノール等を例示することができる。
【0016】カルボニル化合物について例示するとケト
ン類、アルデヒド類が挙げられる。ケトン類としてはア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、ジエチルケトン、シクロペンチルメチルケトン、シ
クロヘキシルメチルケトン、メチルシクロヘキシルメチ
ルケトン等が例示できる。
【0017】またアルデヒド類としては、アルデヒド基
を1つ有する化合物が該当し、例示するとホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチ
ルアルデヒド、ペンチルアルデヒド等に代表されるアル
キルアルデヒド、シクロペンタンカルバルデヒド、シク
ロヘキサンカルバルデヒド、メチルシクロヘキサンカル
バルデヒド、シクロヘキシルアセトアルデヒド、シクロ
ヘプタンカルバルデヒド等に代表されるシクロアルキル
アルデヒドが挙げられる。また、上記ケトン類およびア
ルデヒド類の代わりに、上記ケトン類およびアルデヒド
類のアセタールを用いることも可能である。
【0018】また前記多価フェノール化合物のうちXの
部分が下記一般式(3)で表される構造をとる化合物の
一般的な製法としては、ジイソプロペニルベンゼン、ビ
ス(α−ヒドロキシイソプロピル)ベンゼン、1−イソ
プロペニル−3−α−ヒドロキシイソプロピルベンゼ
ン、1−イソプロペニル−2−α−ヒドロキシイソプロ
ピルベンゼン、1−イソプロペニル−4−α−ヒドロキ
シイソプロピルベンゼンおよびそれらの芳香核置換誘導
体に代表される化合物と、既述のフェノール類を、酸触
媒存在下で反応することが例示されるが、この限りでは
ない。
【0019】さらにまた前記多価フェノール化合物のう
ちXの部分が2価の脂環式炭化水素基である化合物の一
般的な製法としては、ジペンテン、リモネン、テルピノ
ーレン、テルピネン、フェランドレン等のメンタジエン
類およびピネン、またはジシクロペンタジエンに代表さ
れる化合物と、既述のフェノール類を、酸触媒存在下で
反応することが例示されるが、この限りではない。
【0020】また前記一般式(6)において、平均繰り
返し数nは0以上10以下の任意の値をとりえるが、エ
ポキシ樹脂の操作性や硬化反応速度を損なわないため
に、nは、0以上5以下であることが好ましい。
【0021】さらに含ハロゲンビスフェノール化合物
(B)について具体的に例示すれば、テトラブロモビス
フェノールA、テトラクロロビスフェノールA、テトラ
ヨードビスフェノールA、テトラブロモビスフェノール
F、テトラクロロビスフェノールF、テトラブロモビス
フェノールC、テトラクロロビスフェノールC、トリブ
ロモビスフェノールA、2,2’−ジブロモビスフェノ
ールA等が挙げられるが、経済性および効率的な難燃性
付与の点からテトラブロモビスフェノールAが好ましく
用いられる。
【0022】またさらに含ハロゲンビスフェノール化合
物のグリシジルエーテル化物(C)とは上記含ハロゲン
ビスフェノール化合物をそれぞれグリシジルエーテル化
したものが具体的に例示されるが、経済性および効率的
な難燃性付与の点からテトラブロモビスフェノールAの
グリシジルエーテルが好ましく用いられる。
【0023】本発明において、エポキシ化合物(A)、
含ハロゲンビスフェノール化合物(B)の反応およびそ
れらと含ハロゲンビスフェノール化合物のグリシジルエ
ーテル化物(C)との反応は公知の方法で行えば良い。
例えば、上記の成分をトリフェニルフォスフィンまたは
イミダゾール等の塩基性触媒の存在下で反応させること
ができる。反応させることにより、架橋点間距離の変化
によるガラス転移温度の制御や含ハロゲン化合物を用い
た難燃性付与を、硬化時の低分子量物の揮散なしに行う
ことができる。
【0024】本発明におけるフェノール類化合物で変性
されたポリブタジエン化合物とは数平均分子量500〜
10000のブタジエンの単独重合体、あるいはブタジ
エンとスチレン等のビニルモノマーやイソプレン等のジ
オレフィンとの共重合体をフェノール類と反応させて得
られる。フェノール類との反応に用いられる触媒は硫
酸、過塩素酸、塩化アルミニウム、三フッ化ほう素、三
フッ化ほう素エーテル錯体、三フッ化ほう素フェノール
錯体等である。フェノール類は一価フェノール、多価フ
ェノール、アルキル置換フェノール等が例示できる。フ
ェノール類化合物で変性されたポリブタジエン化合物
は、樹脂組成物中でエポキシ化合物のエポキシ基1当量
に対し、そのポリブタジエン化合物中のフェノール性水
酸基が0.5〜1.2当量になるような割合で配合する
のが好ましい。
【0025】また、本発明の効果を損なわない程度に、
従来公知の二官能エポキシ樹脂、多官能エポキシ樹脂、
他の熱硬化性樹脂あるいは官能基を有する熱可塑性樹脂
等を併用することも可能である。具体的には、ビスフェ
ノールAのグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェ
ノールAのグリシジルエーテル、フェノールノボラック
のグリシジルエーテル、クレゾールノボラックのグリシ
ジルエーテル、ブロモ化フェノールノボラックのグリシ
ジルエーテル、シアネート樹脂、マレイミド樹脂、グリ
シジル修飾ポリブタジエン、無水マレイン酸修飾ポリエ
チレン等である。
【0026】本発明では、目的に応じて組成物中に硬化
促進剤、難燃剤、表面処理剤等の公知の添加剤を加えて
も良い。
【0027】硬化促進剤としてはイミダゾール類、三級
アミン類、リン系化合物を、難燃剤としては三酸化アン
チモン、水酸化アルミ、赤リン等を、表面処理剤として
はシランカップリング剤を挙げることができる。
【0028】本発明の銅張り積層板樹脂組成物の作成は
公知の方法に従って行うことができる。すなわち、上記
樹脂組成物を有機溶剤に溶解した樹脂ワニスを基材に含
浸させ、熱処理してプリプレグとした後にプリプレグと
銅箔とを積層加熱成形して銅張り積層板とする方法であ
る。
【0029】使用される有機溶剤はアセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、トルエン、キシレン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の中
から単独あるいは二種以上の混合溶媒として選択され
る。
【0030】樹脂ワニスを含浸させる基材はガラス繊
維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の無機繊維、
有機繊維からなる織布、もしくは不織布またはマット、
紙等でありこれらを単独あるいは組み合わせて用いられ
る。
【0031】プリプレグの熱処理条件は使用する溶剤、
添加触媒、各種添加剤の種類や使用量に応じて適宜選択
されるが通常80℃〜220℃の温度で3分〜30分と
いった条件で行うことができる。プリプレグと銅箔との
積層加熱成形条件は150℃〜300℃の温度で10k
g/cm2 〜100kg/cm2 の成形圧で20分〜3
00分の熱プレス成形が例示される。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。例中、エポキシ当量と
は、エポキシ基1個あたりのエポキシ樹脂の分子量で定
義される。OH当量は、OH基1個あたりのOH化合物
の分子量で定義される。
【0033】合成例1 本合成例は、本発明のエポキシ化合物の原料となる多価
フェノール化合物の製法に関するものである。2−t−
ブチル−5−メチルフェノール328.0g(2.0m
ol)、トルエン428.0gを温度計、攪拌装置、分
離管付きコンデンサーを付けた2リットル4つ口丸底フ
ラスコに仕込み、80℃に昇温する。p−トルエンスル
ホン酸5.70g(0.03mol)を添加後、n−ブ
チルアルデヒド100.8g(1.40mol)を滴下
管を用いて2時間かけて滴下して昇温し、1時間共沸脱
水させて反応で生成した水を系中から除去した。その後
120℃で2時間保温した。反応後トルエン571.0
gで希釈し、10%NaOH水溶液12gで中和後、2
00gのイオン交換水で2回洗浄した。洗浄後の有機層
を減圧濃縮(170℃/5mmHg/0.5時間)して
樹脂状物259.0gを得た。得られた樹脂状物のOH
当量は192.3g/eqであった。
【0034】合成例2 本合成例は、合成例1で得られた原料からのエポキシ化
合物の製法に関するものである。合成例1で得られた多
価フェノール化合物115.4g(0.6 OH mo
l)、エピクロロヒドリン388.5g(4.2mo
l)、ジメチルスルホキシド194.3gを、温度計、
攪拌装置、分離管付きコンデンサーを付けた2リットル
4つ口平底フラスコに仕込み、54℃ 48torrの
条件下で48.6%%苛性ソーダ水溶液49.38g
(0.6mol)を4時間かけて滴下する。この間、温
度は55℃〜60℃に保ちながら、共沸するエピクロロ
ヒドリンと水を冷却液化し、有機層を反応系内に戻しな
がら反応させた。反応終了後は、未反応のエピクロロヒ
ドリンを減圧濃縮により除去し、副生塩とジメチルスル
ホキシドを含むエポキシ化物をメチルイソブチルケトン
に溶解させ、副生塩とジメチルスルホキシドを温水洗浄
により除去した。減圧下で溶媒を除くことによりによ
り、エポキシ化合物138.7gを得た。このようにし
て得られたエポキシ化合物のエポキシ当量は、それぞれ
305.7g/eqであった。赤外吸収スペクトル測定
の結果フェノール性OHの吸収3200−3600cm
-1は消失し、エポキシドの吸収1240、910cm-1
の吸収を有することが確認された。また、高速液体クロ
マトグラフィー測定により決定された平均繰り返し数n
は0.26であった。
【0035】合成例3 本合成例は、合成例2で得られたエポキシ化合物とテト
ラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル、テ
トラブロモビスフェノールAとの付加反応により、末端
エポキシ樹脂を得る方法に関するものである。合成例2
で得られたエポキシ樹脂55.8g(0.1825当
量) 、テトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエ
ーテル(住友化学工業(株)製、商品名スミエポキシ
ESB−400、エポキシ当量403g/eq)22.
8g(0.0283mol)を、温度計、冷却管および
攪拌装置を付けた300ml4つ口丸底フラスコに仕込
み、110℃で加熱溶融させた後、テトラブロモビスフ
ェノールA11.4g(0.0210mol)を加えて
溶解させた。トリフェニルホスフィン18mg(0.0
687mmol)をメチルエチルケトン2.0gに溶解
した液を加えた後、溶媒を除去しながら130℃に昇温
し、4時間保持し、反応物を冷却して取り出すことによ
り目的の付加物90.0gを得た。得られた付加物のエ
ポキシ当量は、455.6g/eqであった。
【0036】合成例4 本合成例は、本発明のエポキシ化合物の原料となる多価
フェノール化合物の製法に関するものである。2−t−
ブチル−5−メチルフェノール2231.0g(13.
58mol)、p−トルエンスルホン酸12.9g
(0.068mol)、イオン交換水223.2gを温
度計、攪拌装置、コンデンサーを付けた5リットル4つ
口丸底フラスコに仕込み、100℃に昇温する。ホルム
アルデヒド218.4g(2.715mol)を滴下管
を用いて2時間かけて滴下した後、100℃で2時間保
温して反応を行った。その後80℃まで冷却し、10%
NaOH水溶液27.7g(0.069mol)で中和
した。分液後の有機層を700gのイオン交換水で2回
洗浄した。洗浄後の有機層を減圧濃縮(180℃/10
mmHg/1時間)して樹脂状物857.2gを得た。
得られた樹脂状物のOH当量は176.0g/eqであ
った。
【0037】合成例5 本合成例は、合成例4で得られた原料からのエポキシ化
合物の製法に関するものである。合成例4で得られた多
価フェノール化合物246.4g(1.4OHmo
l)、エピクロロヒドリン906.5g(9.8mo
l)、ジメチルスルホキシド453.3g、イオン交換
水14.0gを、温度計、攪拌装置、分離管付きコンデ
ンサーを付けた2リットル4つ口丸底フラスコに仕込
み、49℃ 42torrの条件下で48.6%苛性ソ
ーダ水溶液108.31g(1.316mol)を5時
間かけて滴下した。この間、温度は49℃に保ちなが
ら、共沸するエピクロロヒドリンと水を冷却液化し、有
機層を反応系内に戻しながら反応させた。反応終了後
は、未反応のエピクロロヒドリンを減圧濃縮により除去
し、副生塩とジメチルスルホキシドを含むエポキシ化物
をメチルイソブチルケトンに溶解させ、副生塩とジメチ
ルスルホキシドを温水洗浄により除去した。減圧下で溶
媒を除くことによりにより、エポキシ樹脂304.9g
を得た。このようにして得られたエポキシ樹脂のエポキ
シ当量は256g/eqであった。赤外吸収スペクトル
測定の結果、フェノール性OHの吸収3200−360
0cm-1は消失し、エポキシドの吸収1240、910
cm-1の吸収を有することが確認された。
【0038】合成例6 本合成例は、合成例5で得られたエポキシ樹脂とテトラ
ブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル、およ
びテトラブロモビスフェノールAとの付加反応により、
末端エポキシ樹脂を得る方法に関するものである。合成
例5で得られたエポキシ樹脂62.0g、テトラブロモ
ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(住友化学工
業(株)製、商品名スミエポキシESB−400、エポ
キシ当量403g/eq)25.3g、テトラブロモビ
スフェノールA12.7gを、温度計、冷却管および攪
拌装置を付けた300ml4つ口丸底フラスコに仕込
み、110℃で加熱溶融させた。その後、トリフェニル
ホスフィン40mg(対樹脂4×10-4wt%)をメチ
ルエチルケトン2.25gに溶解した液を加え、溶媒を
除去しながら110℃で4時間保持し反応物を冷却して
取り出すことにより目的の付加物99.9gを得た。得
られた付加物のエポキシ当量は、399.0g/eq.
であった。
【0039】合成例7 本合成例は、本発明におけるエポキシ化合物の原料とな
る、4,4’−〔1,3−フェニレンビス(1−メチル
エチリデン)〕ビス(2−t−ブチル−5−メチルフェ
ノール)の製法に関するものである。温度計、攪拌装
置、還流冷却装置を付けた5リットル4つ口丸底フラス
コに、2−t−ブチル−5−メチルフェノール123
1.5g(7.5mol)、m−ビス(α−ヒドロキシ
イソプロピル)ベンゼン291.5g(1.5mo
l)、濃塩酸1500g、さらにトルエン1000gを
仕込み、30℃で30時間反応させた。反応後、濃塩酸
層を除いた後、10%苛性ソーダ水溶液で中和し、イオ
ン交換水で洗浄した。減圧濃縮により溶媒を除去後、得
られたガラス状固体をトルエンで再結晶する。結晶をろ
別した後、冷トルエンで洗浄し、減圧乾燥することによ
り、目的物229.3gを得た(収率47.1%)。融
点は、180.9−196.5℃であり、プロトン核磁
気共鳴吸収スペクトル、赤外吸収スペクトル、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー、質量分析により、目
的物であることを確認した。
【0040】合成例8 本合成例は、合成例7で得られた原料からの本発明にお
けるエポキシ化合物の製法に関するものである。合成例
4で得られた4,4’−〔1,3−フェニレンビス(1
−メチルエチリデン)] ビス(2−t−ブチル−5−メ
チルフェノール)121.7g(0.25mol)、エ
ピクロロヒドリン323.8g(3.5mol)、ジメ
チルスルホキシド161.9gを、温度計、攪拌装置、
分離管付きコンデンサーを付けた1リットル4つ口平底
フラスコに仕込み、70℃ 93torrの条件下で4
8.6%苛性ソーダ水溶液41.2g(0.5mol)
を5時間かけて滴下する。この間、温度は70℃に保ち
ながら、共沸するエピクロロヒドリンと水を冷却液化
し、有機層を反応系内に戻しながら反応させた。反応終
了後は、合成例2と同様の後処理を行ない、エポキシ化
合物143.2gを得た。このようにして得られたエポ
キシ化合物のエポキシ当量および加水分解性塩素は、そ
れぞれ314g/eq、170ppmであった。赤外吸
収スペクトル測定の結果、フェノール性OHの吸収32
00−3500cm-1は消失し、エポキシドの吸収12
60、900cm-1の吸収を有することが確認された。
【0041】合成例9 本合成例は、合成例8で得られたエポキシ化合物とテト
ラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル、テ
トラブロモビスフェノールAとの付加反応により、末端
エポキシ樹脂を得る方法に関するものである。合成例8
で得られたエポキシ樹脂50.0g(0.0774mo
l)、テトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエ
ーテル(住友化学工業(株)製、商品名スミエポキシ
ESB−400、エポキシ当量403g/eq)20.
39g(0.0253mol)を温度計、冷却管および
攪拌装置を付けた300ml4つ口丸底フラスコに仕込
み、110℃で加熱溶融させた後、テトラブロモビスフ
ェノールA10.25g(0.0188mol)を加え
て溶解させる。2−エチル−4−メチルイミダゾール1
1.3mg(0.1mmol)をメチルエチルケトン
2.0gに溶解した液を加えた後、溶媒を除去しながら
140℃に昇温し、3時間保持し、反応物を冷却して取
り出すことにより目的の付加物82.5gを得る。得ら
れた付加物のエポキシ当量は、515.1g/eq.で
あった。
【0042】合成例10 本合成例は、本発明におけるエポキシ化合物の原料とな
る、4,4’−〔1,3−フェニレンビス(1−メチル
エチリデン)] ビス(2−シクロヘキシル−5−メチル
フェノール)の製法に関するものである。温度計、攪拌
装置、還流冷却装置を付けた3リットル4つ口丸底フラ
スコに、2−シクロヘキシル−5−メチルフェノール4
75.0g(2.5mol)、m−ビス(α−ヒドロキ
シイソプロピル)ベンゼン97.0g(0.5mo
l)、濃塩酸417.0gを仕込み、80℃で15時間
反応させる。反応後トルエン1076.0gを仕込んで
希釈し、濃塩酸層を除いた後、10%重曹水溶液で中和
し、イオン交換水で洗浄した。減圧濃縮により溶媒を除
去後、得られたガラス状固体をトルエンで再結晶する。
結晶をろ別した後、冷トルエンで洗浄し、減圧乾燥する
ことにより、目的物127.8gを得た(収率47.5
%)。融点は、169.0−171.0℃であり、プロ
トン核磁気共鳴吸収スペクトル、赤外吸収スペクトル、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー、質量分析に
より、目的物であることを確認した。
【0043】合成例11 本合成例は、合成例10で得られた原料からの本発明に
おけるエポキシ化合物の製法に関するものである。合成
例10で得られた4,4’−〔1,3−フェニレンビス
(1−メチルエチリデン)] ビス(2−シクロヘキシル
−5−メチルフェノール)148.0g(0.275m
ol)、エピクロロヒドリン356.1g(3.85m
ol)、ジメチルスルホキシド178.1gを、温度
計、攪拌装置、分離管付きコンデンサーを付けた1リッ
トル4つ口平底フラスコに仕込み、48℃ 42tor
rの条件下で48.6%苛性ソーダ水溶液45.27g
(0.55mol)を5時間かけて滴下した。この間、
温度は48℃に保ちながら、共沸するエピクロロヒドリ
ンと水を冷却液化し、有機層を反応系内に戻しながら反
応させた。反応終了後は、合成例2と同様の後処理を行
ない、エポキシ化合物150.8gを得た。このように
して得られたエポキシ化合物のエポキシ当量および加水
分解性塩素は、それぞれ341.1g/eq、80pp
mであった。赤外吸収スペクトル測定の結果、フェノー
ル性OHの吸収3200−3500cm-1は消失し、エ
ポキシドの吸収1260、900cm-1の吸収を有する
ことが確認された。
【0044】合成例12 本合成例は、合成例11で得られたエポキシ化合物とテ
トラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル、
テトラブロモビスフェノールAとの付加反応により、末
端エポキシ樹脂を得る方法に関するものである。合成例
11で得られたエポキシ樹脂60.0g(0.0880
mol)、テトラブロモビスフェノールAのジグリシジ
ルエーテル(住友化学工業(株)製、商品名スミエポキ
シ ESB−400、エポキシ当量403g/eq)2
4.47g(0.0253mol)を温度計、冷却管お
よび攪拌装置を付けた300ml4つ口丸底フラスコに
仕込み、110℃で加熱溶融させた後、テトラブロモビ
スフェノールA12.30g(0.0226mol)を
加えて溶解させた。トリフェニルホスフィン19.0m
g(0.0725mmol)をメチルエチルケトン2.
0gに溶解した液を加えた後、溶媒を除去しながら13
0℃に昇温し、3時間保持し、反応物を冷却して取り出
すことにより目的の付加物100.0gを得た。得られ
た付加物のエポキシ当量は、503.0g/eq.であ
った。
【0045】合成例13 本合成例は、本発明のエポキシ化合物の原料となる、2
−(2−sec−ブチル)−4−[1−[4−[3−
(2−sec−ブチル)−4−ヒドロキシフェニル]−
4−メチルシクロヘキシル]−1−メチルエチル]フェ
ノールの製法に関するものである。温度計、攪拌装置、
ジムロー冷却管および窒素導入管を付けた2リットル4
つ口丸底フラスコに、2−(2−sec−ブチル)フェ
ノール300.0g(2.0mol)、三フッ化ほう素
ジエチルエーテル錯体2.84g(0.02mol)を
仕込み、60℃で溶解させる。60℃で保持したまま、
ジペンテン54.4g(0.4mol)を1時間かけて
滴下した。滴下終了後、4時間保温したのち、トルエン
750gで希釈する。温重曹水で中和し、さらに温水で
有機層を洗浄した後、共沸脱水により系内の水を除去
し、減圧下で濃縮して、樹脂状固体135.7gを得
た。OH当量は227g/eq.であった。生成物の赤
外吸収スペクトル測定の結果、OH基の吸収が3200
−3600cm-1に、環式アルケンの吸収が1450,
1700cm-1にみられ、アルケンの吸収は消失したこ
とを確認した。また、質量分析により、ジペンテン1分
子に2−(2−sec−ブチル)フェノ−ルが2分子付
加したm/z=436のピークが検出されたことから、
目的物であることを確認した。
【0046】合成例14 本合成例は、合成例13で得られた原料からの本発明の
エポキシ化合物の製法に関するものである。合成例13
で得られた2−(2−sec−ブチル)−4−[1−
[4−[3−(2−sec−ブチル)−4−ヒドロキシ
フェニル]−4−メチルシクロヘキシル]−1−メチル
エチル]フェノール125.0g(0.55 OH m
oleq、OH当量227g/eq.)、エピクロロヒ
ドリン356.2g(3.85mol)、ジメチルスル
ホキシド21.5gを、温度計、攪拌装置、分離管付き
コンデンサーを付けた1リットル4つ口平底フラスコに
仕込み、45℃ 43torrの条件下で48.6%苛
性ソーダ水溶液45.27g(0.55mol)を5.
5時間かけて滴下する。この間、温度は45℃に保ちな
がら、共沸するエピクロロヒドリンと水を冷却液化し、
有機層を反応系内に戻しながら反応させた。 反応終了
後は、合成例2と同様の後処理を行ない、エポキシ化合
物141.9gを得た。このようにして得られたエポキ
シ化合物のエポキシ当量は、それぞれ324.4g/e
qであった。赤外吸収スペクトル測定の結果、フェノー
ル性OHの吸収3200−3600cm-1は消失し、エ
ポキシドの吸収1240、910cm-1の吸収を有する
ことが確認された。
【0047】合成例15 本合成例は、合成例14で得られたエポキシ化合物とテ
トラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル、
テトラブロモビスフェノールAとの付加反応により、末
端エポキシ樹脂を得る方法に関するものである。合成例
14で得られたエポキシ樹脂70.0g(0.108m
ol)、テトラブロモビスフェノールAのジグリシジル
エーテル(住友化学工業(株)製、商品名スミエポキシ
ESB−400、エポキシ当量403g/eq)28.
55g(0.0354mol)を、温度計、冷却管およ
び攪拌装置を付けた500ml4つ口丸底フラスコに仕
込み、110℃で加熱溶融させた後、テトラブロモビス
フェノールA14.34g(0.0264mol)を加
えて溶解させた。2−エチル−4−メチルイミダゾール
15.8mg(0.143mmol)をメチルエチルケ
トン1.0gに溶解した液を加えた後、溶媒を除去しな
がら130℃に昇温し、2時間保持し、反応物を冷却し
て取り出すことにより目的の付加物112.2gを得
た。得られた付加物のエポキシ当量は472.7g/e
q.であった。
【0048】実施例1〜10 合成例2,3,5,6,8,9,11,12,14,1
5で得られたエポキシ樹脂とテトラブロモビスフェノー
ルAのジグリシジルエーテル(住友化学工業(株)製、
商品名スミエポキシESB−400、エポキシ当量40
3g/eq)とフェノール変性ポリブタジエン樹脂(日
本石油化学(株)製、商品名PP−700−300、O
H当量 317g/eq、軟化点149℃)および2−
エチル−4−メチルイミダゾールを表1および2に示す
割合で配合しメチルエチルケトンに溶解して均一な樹脂
ワニスとした。該ワニスをガラスクロス(商品名KS−
1600S962LP,鐘紡(株)製)に含浸し、15
0℃の熱風乾燥器で5〜10分処理してプリプレグを得
た。プリプレグ5枚と銅箔(TTAI処理35μ厚、古
河サーキットホイル(株)製)を重ね合わせ、170℃
×50kg/cm2×120分熱プレス成形して1mm
厚の銅張り積層板を得た。積層板の銅箔引き剥し強さ、
半田耐熱性、煮沸吸水率はJIS−C−6481に準じ
て測定した。ガラス転移温度(Tg)は島津製作所製熱
分析装置DT−30を用いて熱膨張曲線の変曲点から求
めた。室温の誘電率および誘電正接は横河ヒューレット
パッカード社(株)製、4275A Multi−Fr
equency LCR meterを用い、誘電率の
値はサンプルの静電容量から算出した。測定結果を表1
および2に示す。
【0049】比較例1 エポキシ樹脂にブロモ化エポキシ樹脂(住友化学工業
(株)製、商品名スミエポキシESB−500、エポキ
シ当量 472g/eq)およびクレゾールノボラック
型エポキシ樹脂(住友化学工業(株)製、商品名スミエ
ポキシESCN−220、エポキシ当量215g/e
q)を用いジシアンジアミドおよび2−エチル−4−メ
チルイミダゾールを表2に示す割合で配合しメチルエチ
ルケトンとエチレングリコールモノメチルエーテルの混
合溶媒に溶解して均一な樹脂ワニスとした。該ワニスを
用いて実施例と同様の方法で銅張り積層板とし、その物
性を実施例と同様に測定した。測定結果を表2に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は従来のも
のに比べ低誘電率であり、かつ耐熱性や耐水性にも優れ
る銅張り積層板を与える。これから得られる銅張り積層
板は、特に高速演算処理用の多層プリント配線基板に好
適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 9/00 C08L 9/00 63/04 63/04 (72)発明者 遠藤 康博 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株 式会社内 (56)参考文献 特開 平4−288318(JP,A) 特開 平5−125149(JP,A) 特開 平5−148344(JP,A) 特開 平5−293929(JP,A) 特開 平6−145296(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 59/24 B32B 15/08 105 C08G 59/32 C08G 59/62 C08J 5/24 CFC C08L 9/00 C08L 63/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1) 【化1】 (式中、nは平均繰り返し数を表し、0以上10以下の
    値をとる。Xは二価の有機基であり、Pはそれぞれ独立
    に、少なくとも1つは炭素数4以上10以下のアルキル
    基あるいは炭素数5以上7以下のシクロアルキル基であ
    り、その他は炭素数1以上10以下のアルキル基であ
    り、iはそれぞれ独立に1以上4以下の整数値である。
    iが2以上の場合、Pは同一環内でそれぞれ同一であっ
    ても異なっていてもよい。)で表されるエポキシ化合物
    と、フェノール類化合物で変性されたポリブタジエン化
    合物とを必須成分とするエポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記一般式(1)で表されるエポキシ化合
    物として、Xが一般式(2) 【化2】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立に水素原子、炭
    素数1以上10以下のアルキル基、炭素数5以上7以下
    のシクロアルキル基、または炭素数5以上7以下のシク
    ロアルキル基を含む炭素数6以上20以下の炭化水素基
    のいずれかを示す。)で表されるエポキシ化合物を用い
    る請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記一般式(1)で表されるエポキシ化合
    物として、Xがメチレン基(−CH2 −)であるエポキ
    シ化合物を用いる請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記一般式(1)で表されるエポキシ化合
    物として、Xが一般式(3) 【化3】 (式中、R3 、R4 、R5 およびR6 はそれぞれ独立に
    水素原子、炭素数1以上10以下のアルキル基、炭素数
    5以上7以下のシクロアルキル基のいずれかを示す。但
    し、R3 、R4 、R5 およびR6 全てが水素原子ではな
    い。Qは炭素数1以上10以下のアルキル基、炭素数5
    以上7以下のシクロアルキル基およびハロゲン原子のい
    ずれかを表し、jは0以上4以下の整数である。jが2
    以上の場合、Qは同一であっても異なっていてもよ
    い。)で表されるエポキシ化合物を用いる請求項1記載
    のエポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】前記一般式(1)で表されるエポキシ化合
    物として、Xが二価の脂環式炭化水素基であるエポキシ
    化合物を用いる請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】(A)請求項1、2、3、4または5記載
    のエポキシ化合物と(B)下記一般式(4) 【化4】 (式中、R7 は水素原子あるいはメチル基を表し、Yお
    よびY’はハロゲン原子であり、k、lはそれぞれ独立
    に1以上4以下の整数である。)で表される含ハロゲン
    ビスフェノール化合物とを予め反応させて得た化合物
    と、フェノール類化合物で変性されたポリブタジエン化
    合物とを必須成分とするエポキシ樹脂組成物。
  7. 【請求項7】(A)請求項1、2、3、4または5記載
    のエポキシ化合物と(B)前記一般式(4)の含ハロゲ
    ンビスフェノール化合物と(C)下記一般式(5) 【化5】 (式中、R8 は水素原子あるいはメチル基を表し、Zお
    よびZ’はハロゲン原子であり、rおよびsはそれぞれ
    独立に1以上4以下の整数である。)で表される含ハロ
    ゲンビスフェノール化合物のグリシジルエーテル化物と
    を予め反応させて得た化合物と、フェノール類化合物で
    変性されたポリブタジエン化合物とを必須成分とするエ
    ポキシ樹脂組成物。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6または7記
    載のエポキシ樹脂組成物を有機溶剤に溶解せしめ基材に
    含浸して得られるプリプレグと銅箔とを加熱成形してな
    る銅張り積層板。
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