JP3331661B2 - シアネート化合物およびその組成物 - Google Patents

シアネート化合物およびその組成物

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なシアネート化合物
およびその組成物に関する。本発明のシアネート化合物
およびその組成物は、低誘電性が必要とされる電気・電
子用途における積層板用樹脂として特に有用であり、封
止用途や成形用樹脂にも応用可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、電気・電子用途に用いられる熱硬
化性樹脂組成物のなかで、プリント配線基板用の材料と
しては、主としてビスフェノール型エポキシ樹脂とジシ
アンジアミドの組み合わせ、あるいはビスマレイミド化
合物とアミン化合物との付加物が用いられている。近
年、プリント配線基板の多層化に伴い、主に信号速度向
上の目的から樹脂の低誘電性が要求されてきており、こ
の要求に応えるための手段として従来の熱硬化性樹脂組
成物では、低誘電性の熱可塑性樹脂の添加が周知である
が、この方法によれば、熱硬化性樹脂の耐熱性等を損な
う欠点が指摘され、実用に耐え得る低誘電性樹脂の要求
を十分に満たすことができなかった。これらの点から、
シアネート樹脂が開発され、米国特許3553244
号、独国特許2533122号、国際特許88/054
43号等に提案されている。現在一般的に用いられてい
るシアネートとしてはビスフェノールAのジシアネート
が知られておりこれはかなり低誘電性であるが、コンピ
ュータ技術の高度化にともなってさらなる低誘電性化が
求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低誘
電性にすぐれ、実用に耐える耐熱性を有する硬化物を与
えるシアネート化合物およびその樹脂組成物を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、シアネー
ト化合物の骨格構造について鋭意研究を続けた結果、特
定の構造を有する化合物およびその組成物が上記目的を
満足することを見い出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0005】すなわち、本発明は、下記一般式(1)
【0006】
【化2】 (式中、R、Qは、それぞれ独立に、炭素数1以上10
以下のアルキル基、炭素数5以上7以下のシクロアルキ
ル基、炭素数1以上10以下のアルコキシ基、炭素数6
以上20以下のアリーロキシ基、あるいはハロゲン原子
を表し、i,jはそれぞれ独立に、0以上3以下の整数
値をとる。)で表されるシアネート化合物およびその化
合物と硬化剤とを必須成分とする組成物に関する。本発
明のシアネート化合物は、下記一般式(2)
【0007】
【化3】 (式中、R、Q,i、jは一般式(1)と同様に定義さ
れる。)で表されるビスフェノール類と、クロルシア
ン、ブロムシアンに代表されるハロゲン化シアンとを適
当な有機溶媒中、塩基存在下で脱ハロゲン化水素反応を
することによって得ることができる。
【0008】上記のビスフェノール類は、公知のいかな
る方法で得られたものでも用いることができる。上記ビ
スフェノール類の一般的な製法としては、リモネンある
いはジペンテンとフェノール類を、酸触媒存在下で反応
させることが例示されるが、この限りではない。
【0009】ここでフェノール類としては、フェノール
性水酸基を1個有する化合物が用いられ、例示するとフ
ェノールまたは、クレゾール、エチルフェノール、n −
プロピルフェノール、イソプロピルフェノール、n −ブ
チルフェノール、sec-ブチルフェノール、t −ブチルフ
ェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、キ
シレノール、メチルブチルフェノール、ジ- t- ブチル
フェノール、ジ- t-アミルフェノール等を代表とする
アルキルフェノールの各種o −、m −、p −異性体、ま
たは、メトキシフェノール、エトキシフェノール、プロ
ポキシフェノール等を代表とするアルコキシフェノール
の各種o −、m −、p −異性体、または、シクロぺンチ
ルフェノール、シクロヘキシルフェノール、シクロヘキ
シルクレゾール等を代表とするシクロアルキルフェノー
ル、または、フェノキシフェノール、ナフトキシフェノ
ールに代表されるアリーロキシフェノール、または、ク
ロロフェノール、ジクロロフェノール、ブロモフェノー
ル、ジブロモフェノールに代表されるハロゲン置換フェ
ノールが挙げられる。
【0010】該フェノール類のなかでも、本発明の目的
達成のためにより好ましいものとして、フェノール、o-
クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール、2,6−キ
シレノール、2−t−ブチル−5−メチルフェノール、
2−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,4−ジ
(t−ブチル)フェノール、2,4−ジ(t−アミル)
フェノール、2−シクロヘキシル−5−メチルフェノー
ル、2−t−ブチルフェノール、2−sec −ブチルフェ
ノール、2−n−ブチルフェノール、2−(t−アミ
ル)フェノール、2−シクロヘキシルフェノール、4−
シクロヘキシルフェノール等を例示することができる。
【0011】本発明の樹脂組成物の硬化剤としては、公
知のものが使用可能であり、例示すれば、塩酸、燐酸に
代表されるプロトン酸、塩化アルミニウム、3フッ化ホ
ウ素、塩化亜鉛に代表されるルイス酸、フェノール、ピ
ロカテコール、ジヒドロキシナフタレンに代表される芳
香族ヒドロキシ化合物、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コ
バルト、オクチル酸すず、オクチル酸コバルト等といっ
た有機金属塩、または水酸化ナトリウム、ナトリウムメ
チラート、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジア
ザビシクロ−(2,2,2)−オクタン、キノリン、イ
ソキノリン、塩化テトラエチルアンモニウム、トリフェ
ニルホスフィンなどが挙げられるが、樹脂との溶解性お
よび反応性の点から、好ましくは、ナフテン酸亜鉛、オ
クチル酸コバルト、オクチル酸すずなどの有機金属塩が
用いられる。
【0012】本発明の樹脂組成物には目的を損なわない
範囲で、他の熱硬化性樹脂を併用することができる。例
示すれば、ビスフェノールAおよびビスフェノールFの
ジグリシジルエーテル、フェノールノボラックおよびク
レゾールノボラックのグリシジルエーテル、テトラブロ
ムビスフェノールAのジグリシジルエーテルなどに代表
されるエポキシ樹脂、4,4’−ジアミノジフェニルメ
タンビスマレイミド、4,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテルビスマレイミド等に代表されるビスマレイミド類
およびビスマレイミド類とジアミン化合物との付加重合
物、ビスフェノールAおよびテトラブロムビスフェノー
ルAのビスビニルベンジルエーテル化物、ジアミノジフ
ェニルメタンのビニルベンジルエーテル化物に代表され
るアルケニルアリールエーテル樹脂、ビスフェノールA
およびテトラブロムビスフェノールAのジプロパルギル
エーテル、ジアミノジフェニルメタンのプロパルギルエ
ーテル等に代表されるアルキニルエーテル樹脂、その
他、フェノール樹脂、レゾール樹脂、アリルエーテル系
化合物、アリルアミン系化合物、トリアリルシアヌレー
ト、ビニル基含有ポリオレフィン化合物等が挙げられる
が、これらに限定されない。熱可塑性樹脂も添加するこ
とが可能であり、例示すればポリフェニレンエーテル、
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリイ
ミド、およびそれらの変性物が挙げられるがこれらに限
定されない。これらの樹脂はシアネート樹脂組成物中に
混合されていても良いし、予め反応させておいて用いる
こともできる。
【0013】本発明では、使途により組成物中に硬化促
進剤、難燃剤、離型剤、表面処理剤、充填剤等の公知の
添加剤を加えても良い。硬化促進剤としてはイミダゾー
ル類、三級アミン類、リン系化合物、アルキルフェノー
ル類を、難燃剤としては、三酸化アンチモン、赤リン等
を、離型剤としてはワックス類、ステアリン酸亜鉛等
を、さらに表面処理剤としてはシランカップリング剤を
挙げることができる。充填剤としてはシリカ、アルミ
ナ、タルク、クレー、ガラス繊維等を挙げることができ
る。
【0014】本発明のシアネート化合物及びその樹脂組
成物は、プリント配線基板等の積層板その他の用途に用
いられる。本発明の樹脂組成物を用いて積層板をつくる
方法としては、該樹脂組成物をメチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチル
エーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ト
ルエン、キシレン、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルホルムアミド等の有機溶剤を用いて均一に
溶解させ、ガラス繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド
繊維、アルミナ繊維等の有機、無機繊維からなる織布、
マット、紙あるいはこれらの組み合わせからなる基材に
含浸させ、加熱乾燥して得たプリプレグを熱プレス成形
する方法が挙げられるが、これらの方法に限定されな
い。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
【0016】合成例1 本合成例は、本発明のシアネート化合物の原料となる、
2、6−ジメチル−4−[1−[4−[3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル]−4−メチルシクロヘキ
シル]−1−メチルエチル]フェノールの製法に関する
ものである。温度計、攪拌装置、ジムロー冷却管および
窒素導入管を付けた2リットル4つ口丸底フラスコに、
2,6−キシレノール488g (4.0 mol)、三フッ化ほう素
ジエチルエーテル錯体7.1g (0.05mol)を仕込み、90℃
で溶解させる。90℃で保持したまま、ジペンテン136g
(1.0 mol)を1.5時間かけて滴下する。滴下終了後、
100 ℃に昇温して4時間保温したのち、トルエンで希釈
する。温重曹水で中和し、さらに温水で有機層を洗浄し
た後、共沸脱水により系内の水を除去し、減圧下で濃縮
して、樹脂状固体317.2gを得る。OH当量は185g/eq.で
あった。
【0017】生成物の赤外吸収スペクトル測定の結果、
OH基の吸収が3200−3600cm-1に、環式アルケンの吸収
が1450cm-1, 1700cm-1にみられ、アルケンの吸収は消失
したことを確認した。また、質量分析により、ジペンテ
ン1分子に2,6−キシレノールが2分子付加したピー
クが主に検出されたことから、目的物であることを確認
した。
【0018】実施例1 本実施例は、合成例1で得られた原料からの本発明のシ
アネート化合物の製法に関するものである。合成例1で
得られた2、6−ジメチル−4−[1−[4−[3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル]−4−メチルシ
クロヘキシル]−1−メチルエチル]フェノール200g
(1.08 moleq) を、クロロホルム700gに溶解し、−5℃
に冷却する。クロルシアン86.4g (1.41mol) を加えた
後、トリエチルアミン 120.3g (1.19mol) を反応温度が
0℃以上にならないように注意しながら1時間で滴下す
る。滴下終了後、2〜5℃で1時間保温した後に、クロ
ロホルム200gで希釈する。濾過により塩を除去した後
に、水洗し、溶媒を減圧留去して赤色樹脂状物209gを得
た。
【0019】このようにして得られたシアネート化合物
は、赤外吸収スペクトル測定の結果、フェノール性OHの
吸収3200−3600cm-1は消失し、シアネートのニトリルの
2250cm-1の吸収を有することが確認された。
【0020】実施例2 本実施例は、4−[1−[4−[4−ヒドロキシフェニ
ル]−4−メチルシクロヘキシル]−1−メチルエチ
ル]フェノール(慣用名リモネンビスフェノール、ヤス
ハラケミカル株式会社製、製品名YP−90、OH当量
162 g/eq. )を原料とするシアネート樹脂の製法に関す
るものである。上記リモネンビスフェノール 200g (1.
29 moleq) をクロロホルム900gに溶解し、−5℃に冷却
する。クロルシアン103.1g (1.68mol)を加えた後、トリ
エチルアミン 143.6g (1.42mol) を反応温度が0℃以上
にならないように注意しながら1時間で滴下する。滴下
終了後、2〜5℃で1時間保温した後に、クロロホルム
100gで希釈する。濾過により塩を除去した後に、水洗
し、溶媒を減圧留去して赤色樹脂状物210.3gを得た。
【0021】このようにして得られたシアネート化合物
は、赤外吸収スペクトル測定の結果、フェノール性OHの
吸収3200−3600cm-1は消失しシアネートのニトリルの22
50cm -1の吸収を有することが確認された。
【0022】実施例3 本実施例は、実施例1で得られたシアネート化合物を使
った樹脂組成物の硬化物の作成例に関するものである。
実施例1で得られたシアネート化合物に、0.05重量%の
オクチル酸すずを溶融混合して、メチルエチルケトンを
加えて50wt%溶液を作成する。180 ℃でプレポリマー化
した後、200 ℃/50kg/cm2で30分間プレスし、さらに23
0 ℃で5時間後硬化することにより、厚さ約2mm の硬化
物を得る。
【0023】実施例4 本実施例は、実施例2で得られたシアネート化合物を使
った樹脂組成物の硬化物の作成例に関するものである。
実施例2で得られたシアネート化合物に、0.05重量%の
オクチル酸すずを溶融混合して、メチルエチルケトンを
加えて50wt%溶液を作成する。180 ℃でプレポリマー化
した後、200 ℃/50kg/cm2で30分間プレスし、さらに23
0 ℃で5時間後硬化することにより、厚さ約2mm の硬化
物を得る。
【0024】実施例5 本実施例は、実施例2で得られたシアネート化合物とテ
トラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテルを
使った樹脂組成物の硬化物の作成例に関するものであ
る。実施例2で得られたシアネート化合物80部とテトラ
ブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル(住友
化学工業(株)製、商品名スミエポキシESB−400
T)20部に、0.3 部のナフテン酸亜鉛を混合して、メチ
ルエチルケトンを加えて50wt%溶液を作成する。180 ℃
でプレポリマー化した後、200 ℃/50kg/cm2で30分間プ
レスし、さらに230 ℃で5時間後硬化することにより、
厚さ約2mm の硬化物を得る。
【0025】比較例1 本比較例は、ビスフェノールA のジシアネートを使った
樹脂組成物の硬化物の作成例に関するものである。ビス
フェノールA のジシアネートを用いて、実施例3と同様
の方法により厚さ2mmの硬化物を作成した。
【0026】比較例2 本比較例は、ビスフェノールA のジシアネートとテトラ
ブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテルを使っ
た樹脂組成物の硬化物の作成例に関するものである。ビ
スフェノールA のジシアネート80部とテトラブロモビス
フェノールAのジグリシジルエーテル(住友化学工業
(株)製、商品名スミエポキシESB−400T)20部
に、0.3 部のナフテン酸亜鉛を混合して、メチルエチル
ケトンを加えて50wt%溶液を作成する。180 ℃でプレポ
リマー化した後、200 ℃/50kg/cm2で30分間プレスし、
さらに230 ℃で5時間後硬化することにより、厚さ約2m
m の硬化物を得る。
【0027】実施例3〜4、比較例1〜2により得られ
た硬化物のガラス転移温度、比誘電率を表1に示す。
【0028】
【表1】 注) ・ガラス転移温度:(株)島津製作所製熱機械分析装置
TMA-40を用いて測定した。 ・比誘電率:厚さ約2mm の硬化物の両面に金属塗料によ
り電極を作成し、横河ヒューレットパッカード(株)
製、4275A Multi-Frequency LCR meterを用いて得た
静電容量の値より算出して求めた。
【0029】実施例3〜4と比較例1との比較から、本
発明のシアネート化合物と硬化剤を主成分とする樹脂組
成物の硬化物の低誘電性は、従来のシアネート化合物を
ベースとする同様の硬化物のそれに比べて優れているこ
とがわかる。また、実施例5と比較例2との比較から、
本発明のシアネート化合物と難燃性を改良する目的で加
えられたテトラブロモビスフェノールAのジグリシジル
エーテルと硬化剤を主成分とする樹脂組成物の低誘電性
は、従来のシアネート化合物をベースとする同様の硬化
物のそれに比べて優れていることがわかる。また、上記
実施例から、本発明の樹脂組成物の硬化物は、十分高い
ガラス転移温度を有し、実用に耐える耐熱性を有してい
ることがわかる。
【0030】
【発明の効果】本発明のシアネート化合物と硬化剤を主
成分とする樹脂組成物の硬化物は、低誘電性にすぐれ、
実用に耐える耐熱性を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金川 修一 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株 式会社内 審査官 藤森 知郎 (56)参考文献 特開 昭52−136300(JP,A) 特開 昭51−63149(JP,A) 特開 昭53−300(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 261/02 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1) 【化1】 (式中、R、Qは、それぞれ独立に、炭素数1以上10
    以下のアルキル基、炭素数5以上7以下のシクロアルキ
    ル基、炭素数1以上10以下のアルコキシ基、炭素数6
    以上20以下のアリーロキシ基、あるいはハロゲン原子
    を表し、i,jはそれぞれ独立に、0以上3以下の整数
    値をとる。)で表されるシアネート化合物。
  2. 【請求項2】請求項1のシアネート化合物と硬化剤とを
    必須成分とすることを特徴とするシアネート樹脂組成
    物。
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