JP3147531B2 - エポキシ樹脂銅張り積層板 - Google Patents

エポキシ樹脂銅張り積層板

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JP3147531B2
JP3147531B2 JP25928292A JP25928292A JP3147531B2 JP 3147531 B2 JP3147531 B2 JP 3147531B2 JP 25928292 A JP25928292 A JP 25928292A JP 25928292 A JP25928292 A JP 25928292A JP 3147531 B2 JP3147531 B2 JP 3147531B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエポキシ樹脂銅張り積層
板に関し、さらに詳しくは低誘電性に優れたエポキシ樹
脂銅張り積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】電気・電子用途に用いられるエポキシ樹
脂のうちプリント配線基板の材料としては、従来主とし
てビスフェノール型エポキシ樹脂とジシアンジアミドの
組み合わせが用いられている。近年、プリント配線基板
の多層化に伴い、主に信号速度向上の目的から樹脂の低
誘電性が要求されてきているが、それに対して従来のエ
ポキシ樹脂に低誘電性の熱可塑性樹脂を組み合わせる方
法が考案されている。例えば反応性ポリブタジエン樹脂
で変性する方法、ポリテトラフルオロエチレン樹脂の粉
末を分散させる方法、アラミド繊維を基材に用いる方法
等である。また基材にこれまでのE−ガラスより誘電率
の低いD−ガラスや石英を用いた例も報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
技術においては、基本となるエポキシ樹脂の誘電率が高
いため望ましい誘電率を達成するには組み合わせる熱可
塑性樹脂の占める割合が大きくなり、エポキシ樹脂の特
長である耐熱性、寸法安定性、耐薬品性等が損なわれて
しまう。また基材にアラミド繊維や石英を使用するとプ
リント基板のドリル穴あけ加工時にドリルの摩耗が激し
い欠点があり、D−ガラスを用いた場合ではドリル加工
性の問題はないがプリント基板の製造コストが高くなる
問題が生じる。そこで従来と全く同様の方法で得られる
ような低誘電性のエポキシ樹脂銅張り積層板が切望され
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、エポキシ
化合物の骨格構造と得られる積層板の諸特性について鋭
意研究を続けた結果、下記の積層板が優れた低誘電性を
有していることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0005】すなわち本発明は、(A)一般式化6
【化6】 (式中、nは平均繰り返し単位数を表し、0〜10の値
をとる。R、R’はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数
1〜10のアルキル基、または炭素数5〜7のシクロア
ルキル基を示すが、少なくとも一方は、炭素数2〜10
のアルキル基または、炭素数5〜7のシクロアルキル基
である。P,Qはそれぞれ独立に、少なくとも1つは炭
素数4〜10のアルキル基または炭素数5〜7のシクロ
アルキル基であり、その他は炭素数1〜10のアルキル
基または炭素数5〜7のシクロアルキル基であり、それ
らは互いに同一であっても異なっていてもよい。i,j
はそれぞれ独立に、1〜4の整数値をとる。)で表され
るエポキシ化合物と、
【0006】(B)一般式化7
【化7】 (式中、Aは、芳香環を1個以上有する有機基を示す。
Xは、炭素数4〜10のアルキル基またはシクロアルキ
ル基であり、複数存在するときはそれらは互いに同一で
あっても異なっていてもよい。X’は、炭素数1〜3の
アルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数1
〜20のアリーロキシ基または炭素数1〜20のアラル
キル基であり、複数存在するときはそれらは互いに同一
であっても異なっていてもよい。kは、1〜4の整数値
であり、lは、k+lの値がAに含まれる芳香環の置換
可能な位置の数以下である条件を満たすように定義され
る。)で表されるジヒドロキシ化合物を反応させること
により得られるエポキシ樹脂とエポキシ硬化剤を必須成
分とするエポキシ樹脂組成物を有機溶剤に溶解せしめ基
材に含浸して得られるプリプレグと銅箔とを加熱成形し
てなるエポキシ樹脂銅張り積層板に関する。
【0007】また第二の発明は第一の発明の(A)エポ
キシ化合物と(B)ジヒドロキシ化合物と(C)一般式
化8
【化8】 (式中、Bは、炭素数1〜20の有機基を示す。Y、
Y’はそれぞれ独立に、少なくとも1つはハロゲン原子
であって、その他は炭素数1〜10のアルキル基または
シクロアルキル基であってもよく、Y、Y’は互いに同
一であっても異なっていてもよい。r,sはそれぞれ独
立に、1〜4の整数値をとる。)で表される含ハロゲン
ビスフェノール化合物のジグリシジルエーテルを反応さ
せることにより得られる難燃性エポキシ樹脂とエポキシ
樹脂硬化剤を必須成分とするエポキシ樹脂組成物を有機
溶剤に溶解せしめ基材に含浸して得られるプリプレグと
銅箔とを加熱成形してなる難燃性のエポキシ樹脂銅張り
積層板に関する。
【0008】以下に本発明の詳細な説明を記載する。上
記エポキシ化合物(A)の一般的な合成法としては、一
般式化9
【化9】 (式中、R,R’,P,Q,i,jは、上記一般式化6
におけるものと同様に定義される。)で表されるビスフ
ェノール型化合物と、エピクロロヒドリン或いはエピブ
ロモヒドリンに例示されるエピハロヒドリンとの塩基に
よる脱ハロゲン化水素反応といった公知の方法にて合成
することができるが、ジメチルスルホキシド(DMS
O)等の非プロトン性極性溶媒を用いて高純度化する方
法がより好ましく用いられる。
【0009】上記のビスフェノール型化合物は、米国特
許4560808号、独国特許2418975号等に挙
げられた方法の他に、公知のいかなる方法で得られたも
のでも用いることができる。
【0010】上記のビスフェノール型化合物の一般的な
製法としては、一般式化10
【化10】 (式中、P,iは、上記一般式化6におけるものと同様
に定義される。)で表されるフェノール類および
【0011】一般式化11
【化11】 (式中、Q,jは、上記一般式化6におけるものと同様
に定義される。)で表されるフェノール類と、
【0012】一般式化12
【化12】 (式中、R、R’は上記一般式化6におけるものと同様
に定義される。)で表されるカルボニル化合物またはそ
のアセタール化物とを、酸触媒存在下で反応させる方法
を例示することができるが、この限りではない。
【0013】上記一般式化6において、平均繰り返し単
位数nは0〜10の任意の値をとり得るが、エポキシ樹
脂の操作性や硬化反応速度を損なわないために、nは、
0〜5であることが好ましい。
【0014】また、上記一般式中のR、R’は、水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基等に代表される炭素数1〜10のア
ルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シク
ロヘプチル基等に代表される炭素数5〜7のシクロアル
キル基が例示されるが、本発明における低誘電率化の達
成および原料としての経済性の点からは、少なくとも一
方は炭素数2〜10のアルキル基または炭素数5〜7の
シクロアルキル基であり、なかでもn−プロピル基、i
so−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、
sec−ブチル基、シクロヘキシル基であることが好ま
しい。
【0015】上記一般式中のP,Qは、それぞれ独立
に、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等に代
表される炭素数1〜10のアルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、シク
ロヘキシルメチル基、シクロヘプチル基等に代表される
炭素数5〜7のシクロアルキル基が例示されるが、本発
明の目的とする低誘電率化を達成するためには、P,Q
それぞれについて、少なくとも1つはn−ブチル基、i
so−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル
基、n−アミル基、iso−アミル基、sec−アミル
基、tert−アミル基、n−ヘキシル基、iso−ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基等に代表される炭素
数4〜10のアルキル基、またはシクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロヘプチル基に代表される炭素数
5〜7のシクロアルキル基であることが好ましい。
【0016】上記一般式化9で示される、エポキシ化合
物(A)の原料となるビスフェノール型化合物のうち、
好ましいものを具体的に例示すれば、1,1−ビス(4
−ヒドロキシ−5−t−ブチル−2−メチルフェニル)
ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチ
ルフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−
5−sec−ブチル−2−メチルフェニル)ブタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−sec−ブチルフ
ェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−5−
t−アミル−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−t−アミルフェニル)ブタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−5−sec−アミ
ル−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシ−3−sec−アミルフェニル)ブタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシル−
2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−シクロヘキシルフェニル)ブタン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−5−t−ブチル−2−メチル
フェニル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3−t−ブチルフェニル)ヘプタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−5−シクロヘキシル−2−メチルフェニ
ル)ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−シ
クロヘキシルフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシ−5−t−ブチル−2−メチルフェニル)ヘ
キサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチ
ルフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
−5−シクロヘキシル−2−メチルフェニル)ヘキサ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−シクロヘキシ
ルフェニル)ヘキサン、3,3−ビス(4−ヒドロキシ
−5−t−ブチル−2−メチルフェニル)ヘキサン、
3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニ
ル)ヘキサン、3,3−ビス(4−ヒドロキシ−5−シ
クロヘキシル−2−メチルフェニル)ヘキサン、3,3
−ビス(4−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルフェニ
ル)ヘキサン等が挙げられる。
【0017】本発明におけるジヒドロキシ化合物(B)
において、上記一般式中のAは少なくとも1個の芳香環
を有する有機基を示しており、例示すれば、ベンゼン、
ビフェニル、ジフェニルメタン、ジフェニルエタン、
1,1−ジフェニルプロパン、2,2−ジフェニルプロ
パン、1,1−ジフェニルブタン、2,2−ジフェニル
ペンタン、1,1−ジフェニルヘキサン、1,1−ジフ
ェニルシクロヘキサン、トリフェニルメタン、1,2,
2−トリフェニルエタン、ベンゾフェノン、ジフェニル
スルフォン、ジフェニルエーテル、ジフェニルチオエー
テル等が挙げられるが、本発明に好ましいものとして
は、ベンゼン、ジフェニルメタン、2,2−ジフェニル
プロパン、1,1−ジフェニルブタン、1,1−ジフェ
ニルシクロヘキサン、ジフェニルエーテルが用いられ
る。
【0018】また、上記一般式中のXは、炭素数4〜1
0のアルキル基またはシクロアルキル基であり、例示す
れば、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−
ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、
イソヘキシル、t−ヘキシル、t−ヘプチル、イソオク
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル基等が挙げられるが、低誘電率化に好ましいものとし
ては、sec−ブチル、t−ブチル、イソペンチル、ネ
オペンチル、t−ペンチル基が挙げられる。また、複数
存在するときはそれらは互いに同一であっても異なって
いてもよい。
【0019】上記一般式中、X’は、例示すれば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル基等の炭素数1〜3のアルキル基、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ基等
の炭素数1〜20のアルコキシ基、フェノキシ、ナフト
キシ基等のアリーロキシ基、もしくはベンジル、フェネ
チル基等の炭素数1〜20のアラルキル基が挙げられる
が、本発明に好ましいものとしては、メチル基、エチル
基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、ベンジル
基が挙げられる。また、複数存在するときはそれらは互
いに同一であっても異なっていてもよい。
【0020】ジヒドロキシ化合物(B)に属する化合物
の中でも次に記す一般式化13および一般式化14で表
されるジヒドロキシ化合物が好ましいものである。
【0021】
【化13】 (式中、Zは、炭素数1〜4のアルキレン基、炭素数1
〜20のアルキリデン基、炭素数5〜20のシクロアル
キリデン基、炭素数6〜20のアラルキリデン基、炭素
数7〜20のシクロアルキルアルキリデン基、カルボニ
ル基、スルホン基、−O−または−S−を示す。X1
2 はそれぞれ独立に、炭素数4〜10のアルキル基ま
たはシクロアルキル基であり、複数存在するときはそれ
らは互いに同一であっても異なっていてもよい。
X’1 ,X’2 はそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアル
キル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数1〜2
0のアリーロキシ基または炭素数1〜20のアラルキル
基であり、複数存在するときはそれらは互いに同一であ
っても異なっていてもよい。k、mはそれぞれ独立に、
1〜4の整数値をとり、l、nはそれぞれ、k+l、m
+nの値が、各々の芳香環に置換可能な位置の数以下で
ある条件を満たすように定義される。)で表されるジヒ
ドロキシ化合物。
【0022】
【化14】 (式中、Xは炭素数4〜10のアルキル基またはシクロ
アルキル基であり、複数存在するときはそれらは互いに
同一であっても異なっていてもよい。X’は炭素数1〜
3のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素
数1〜20のアリーロキシ基または炭素数1〜20のア
ラルキル基であり、複数存在するときはそれらは互いに
同一であっても異なっていてもよい。kは、1〜4の整
数値であり、lは、k+lが芳香環に置換可能な位置の
数以下である条件を満たすように定義される。)で表さ
れるジヒドロキシ化合物。
【0023】さらに本発明におけるジヒドロキシ化合物
(B)について好ましく用いられるものを具体的に例示
すれば、t−ブチルヒドロキノン、ジ−t−ブチルヒド
ロキノン、t−ブチルレゾルシノール、ジ−t−ブチル
レゾルシノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−
t−ブチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシ−5−t−ブチル−2−メチルフェニル)ブタ
ン、ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチル)メタン、
ビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフ
ェニル)メタン、ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−
t−ブチルフェニル)メタン、シクロヘキシルヒドロキ
ノン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−シクロヘキ
シルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シ−5−シクロヘキシル−2−メチルフェニル)ブタ
ン、ビス(4−ヒドロキシ−3−シクロヘキシル)メタ
ン、ビス(2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシル−5−
メチルフェニル)メタン、ビス(2−ヒドロキシ−3,
5−ジ−シクロヘキシルフェニル)メタン、4,4’−
ジヒドロキシ−3,3’−ジ−t−ブチルジフェニルエ
ーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジシクロ
ヘキシルジフェニルエーテル等が挙げられるが、経済性
および低誘電性の点から、2,6−ジ−t−ブチルヒド
ロキノン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−5−t−ブ
チル−2−メチルフェニル)ブタン、ビス(2−ヒドロ
キシ−3−t−ブチル−5−メチルフェニル)メタン、
ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニ
ル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−5−シク
ロヘキシル−2−メチルフェニル)ブタンが特に好まし
く用いられる。
【0024】本発明における含ハロゲンビスフェノール
化合物のジグリシジルエーテル(C)は、上記一般式
中、Y、Y’はそれぞれ独立に、少なくとも1つはハロ
ゲン原子であって、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子のうち、臭素原子が好ましい。またハロゲン
原子以外の置換基の場合は、炭素数1〜10のアルキル
基またはシクロアルキル基であってもよく、好ましく
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、t−
アミル基、イソアミル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基である。またY、Y’は互
いに同一であっても異なっていてもよい。
【0025】さらに含ハロゲンビスフェノール化合物の
ジグリシジルエーテル(C)について具体的に例示すれ
ば、テトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエー
テル、テトラクロロビスフェノールAのジグリシジルエ
ーテル、テトラヨードビスフェノールAのジグリシジル
エーテル、テトラブロモビスフェノールFのジグリシジ
ルエーテル、テトラクロロビスフェノールFのジグリシ
ジルエーテル、テトラブロモビスフェノールCのジグリ
シジルエーテル、テトラクロロビスフェノールCのジグ
リシジルエーテル、トリブロモビスフェノールAのジグ
リシジルエーテル、2,2’−ジブロモビスフェノール
Aのジグリシジルエーテル等が挙げられるが、経済性お
よび効率的な難燃性付与の点からテトラブロモビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテルが好ましく用いられ
る。
【0026】本発明のエポキシ化合物(A)とジヒドロ
キシ化合物(B)と含ハロゲンビスフェノール化合物の
ジグリシジルエーテル(C)との反応は公知の方法で行
えば良い。
【0027】(A),(B),(C)の上記成分は、任
意の割合で反応させることが出来るが、本発明に好まし
くは、エポキシ化合物(A)は、低誘電性を保つために
樹脂全体の30〜95重量%の範囲で用いられ、ジヒド
ロキシ化合物(B)は、樹脂自体の粘度を適切な範囲内
とするために樹脂全体の5〜70重量%の範囲内で用い
られ、さらに含ハロゲンビスフェノール化合物のジグリ
シジルエーテル(C)は、難燃性と低誘電率のバランス
をとるために、樹脂全体の臭素含量が15〜40重量%
の範囲内で用いることができる。
【0028】上記成分の反応は、溶媒を用いて行って
も、用いずに行っても良い。溶媒を用いる場合は、汎用
有機溶媒を用いることが出来、例示すればアセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系
溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレング
リコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒、メチル
セロソルブ、ブチルセロソルブ等のアルコール系溶媒等
が挙げられるが、好ましくはメチルエチルケトン、トル
エン、キシレン、ブチルセロソルブ、ジオキサン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテルが用いられる。
【0029】上記成分の反応温度は、50〜200℃の
範囲内で行うことが出来るが、反応を効率よくかつ副反
応を抑えるためには、80〜150℃の範囲内で行うこ
とが好ましい。上記の成分をトリフェニルホスフィンま
たはイミダゾール等の塩基性触媒の存在下で反応させる
ことができる。触媒量は、少ない場合は反応時間が長く
なり、多い場合は製品の安定性が悪くなるため、対樹脂
(重量)で10-2〜10-5の量が好ましい。
【0030】本発明においてエポキシ樹脂硬化剤として
は、公知の硬化剤を用いることが出来る。例えば、フェ
ノールノボラック、クレゾールノボラック、1,1,1
−トリスヒドロキシフェニルエタン、フェノール類と芳
香族アルデヒド類との重縮合物、フェノール類と不飽和
脂環式化合物との付加物オリゴマー、フェノール類のキ
シリレン結合オリゴマー、ポリヒドロキシスチレン、ポ
リヒドロキシブロモスチレン等の多価フェノール類、芳
香族アミン、脂肪族アミン等のアミン系硬化剤、酸無水
物、ジシアンジアミド、ヒドラジド化合物、ルイス酸錯
体等が挙げられる。好ましくは、ジシアンジアミドまた
は多価フェノール類である。またその配合量については
エポキシ基に対して0.3〜1.2当量が好ましい。
【0031】また、本発明の効果を損なわない程度に、
従来公知の二官能エポキシ樹脂、多官能エポキシ樹脂、
他の熱硬化性樹脂または官能基を有する熱可塑性樹脂等
を併用することも可能である。具体的には、ビスフェノ
ールAのグリシジルエーテル、フェノールノボラックの
グリシジルエーテル、クレゾールノボラックのグリシジ
ルエーテル、ブロモ化フェノールノボラックのグリシジ
ルエーテル、不飽和ポリエステル樹脂、シアネート樹
脂、マレイミド樹脂、グリシジル修飾ポリブタジエン、
無水マレイン酸修飾ポリエチレン等である。これらの樹
脂は本発明にて用いられる上記のエポキシ樹脂中に混合
されていても良いし、また、それらの樹脂と予め反応さ
せておいて用いることもできる。
【0032】本発明では、使途・目的に応じ、エポキシ
樹脂組成物中に硬化促進剤、難燃剤、表面処理剤等の公
知の添加剤を加えても良い。硬化促進剤としてはイミダ
ゾール類、三級アミン類、リン系化合物を、難燃剤とし
ては三酸化アンチモン、水酸化アルミ、赤リン等を、表
面処理剤としてはシランカップリング剤を挙げることが
できる。
【0033】本発明のエポキシ樹脂銅張り積層板の作成
は公知の方法に従って行うことができる。すなわち上記
エポキシ樹脂組成物を有機溶剤に溶解した樹脂ワニスを
基材に含浸させ、熱処理してプリプレグとした後にプリ
プレグと銅箔とを積層加熱成形して銅張り積層板とする
方法である。
【0034】使用される有機溶剤は、例えば、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、トルエン、キシレン、N,
N−ジメチルホルムアミド、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等の中から単独または二種以上の混合溶媒として
選択される。
【0035】樹脂ワニスを含浸させる基材はガラス繊
維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の無機繊維、
有機繊維からなる織布、もしくは不織布またはマット、
紙等であり、これらは単独あるいは組み合わせて用いら
れる。
【0036】プリプレグの熱処理条件は使用する溶剤、
添加触媒、各種添加剤の種類や使用量に応じて適宜選択
されるが通常80℃〜220℃の温度で3分〜30分と
いった条件で行われる。加熱成形条件は150℃〜30
0℃の温度で10kg/cm2 〜100kg/cm2
成形圧で20分〜300分の熱プレス成形が例示され
る。
【0037】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。例中、エポキシ当量と
は、エポキシ基1個あたりのエポキシ樹脂の分子量で定
義される。臭素含量は、樹脂固形分基準の重量%で定義
される。
【0038】合成例1 本合成例は、本発明にて用いられるエポキシ樹脂組成物
の構成成分であるエポキシ化合物(A)の製法例に関す
るものである。1,1−ビス(4−ヒドロキシ−5−t
−ブチル−2−メチルフェニル)ブタン 114.6g
(0.6 OH moleq、OH当量191g/e
q.)、エピクロロヒドリン388.5g(4.2mo
l)、ジメチルスルホキシド195.3gを、温度計、
攪拌装置、分離管付きコンデンサーを付けた1リットル
4つ口平底フラスコに仕込み、48℃ 41torrの
条件下で48.6%苛性ソーダ水溶液49.38g
(0.6mol)を4時間かけて滴下する。この間、温
度は48℃に保ちながら、共沸するエピクロロヒドリン
と水を冷却液化し、有機層を反応系内に戻しながら反応
させた。
【0039】反応終了後は、未反応のエピクロロヒドリ
ンを減圧濃縮により除去し、副生塩とジメチルスルホキ
シドを含むエポキシ化物をメチルイソブチルケトンに溶
解させ、副生塩とジメチルスルホキシドを温水洗浄によ
り除去した。減圧下で溶媒を除くことによりにより、エ
ポキシ化合物143.1gを得た。
【0040】このようにして得られたエポキシ化合物の
エポキシ当量は260g/eqであった。赤外吸収スペ
クトル測定の結果、フェノール性OHの吸収3200−
3600cm-1は消失し、エポキシドの吸収1240、
910cm-1の吸収を有することが確認された。
【0041】合成例2 本合成例は、合成例1で得られたエポキシ化合物と、
1,1−ビス(4−ヒドロキシ−5−t−ブチル−2−
メチルフェニル)ブタンとの付加反応により、末端エポ
キシ樹脂を得る方法に関するものである。
【0042】合成例1で得られたエポキシ化合物73.
1gと1,1−ビス(4−ヒドロキシ−5−t−ブチル
−2−メチルフェニル)ブタン26.9gを、温度計、
冷却管および攪拌装置を付けた500ml4つ口丸底フ
ラスコに仕込み、120℃で加熱溶融させた後、トリフ
ェニルホスフィン20mg(対樹脂0.02重量%)を
メチルエチルケトン1.0gに溶解した液を加えた後、
溶媒を除去しながら130℃に昇温し、3時間保持し、
反応物を冷却して取り出すことにより目的の付加物10
0.0gを得る。得られた付加物のエポキシ当量は、7
21.0g/eq.であった。
【0043】合成例3 本合成例は、合成例1で得られたエポキシ化合物とテト
ラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル、
1,1−ビス(4−ヒドロキシ−5−t−ブチル−2−
メチルフェニル)ブタンとの付加反応により、臭素含量
が20重量%の難燃性の末端エポキシ樹脂を得る方法に
関するものである。
【0044】合成例1で得られたエポキシ化合物51.
2g、テトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエ
ーテル(住友化学工業(株)製 商品名:スミエポキシ
ESB−400、エポキシ当量403g/eq)40.
3g、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−5−t−ブチル
−2−メチルフェニル)ブタン8.5gを、温度計、冷
却管および攪拌装置を付けた500ml4つ口丸底フラ
スコに仕込み、120℃で加熱溶融させた後、トリフェ
ニルホスフィン20mg(対樹脂0.02重量%)をメ
チルエチルケトン1.0gに溶解した液を加えた後、溶
媒を除去しながら130℃に昇温し、3時間保持し、反
応物を冷却して取り出すことにより目的の付加物10
0.0gを得る。得られた付加物のエポキシ当量は、3
80.0g/eq.であった。
【0045】合成例1 本合成例は、合成例1で得られたエポキシ化合物とテト
ラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル、
2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノンの付加反応によ
り、臭素含量が20重量%の難燃性末端エポキシ樹脂を
得る方法に関するものである。
【0046】合成例1で得られたエポキシ化合物53.
7g、テトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエ
ーテル(住友化学工業(株)製 商品名:スミエポキシ
ESB−400、エポキシ当量403g/eq)40.
3g、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン6.0g
を、温度計、冷却管および攪拌装置を付けた500ml
4つ口丸底フラスコに仕込み、110℃で加熱溶融させ
た後、2−エチル−4−メチルイミダゾール34mgを
メチルエチルケトン1.0gに溶解した液を加えた後、
溶媒を除去しながら130℃に昇温し、2時間保持し、
反応物を冷却して取り出すことにより目的の付加物10
0.0gを得る。得られた付加物のエポキシ当量は、3
84.0g/eq.であった。
【0047】合成例5 本合成例は、合成例1で得られたエポキシ化合物とテト
ラブロモビスフェノールAのジグリシジルエーテル、ビ
ス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチル)メ
タンとの付加反応により、臭素含量が20重量%の難燃
性の末端エポキシ樹脂を得る方法に関するものである。
【0048】合成例1で得られたエポキシ化合物51.
2g、テトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエ
ーテル(住友化学工業(株)製 商品名:スミエポキシ
ESB−400、エポキシ当量403g/eq)40.
3g、ビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メ
チル)メタン8.5gを、温度計、冷却管および攪拌装
置を付けた500ml4つ口丸底フラスコに仕込み、1
20℃で加熱溶融させた後、2−エチル−4−メチルイ
ミダゾール31mgをメチルエチルケトン1.0gに溶
解した液を加えた後130℃に昇温し、3時間保持し、
反応物を冷却して取り出すことにより目的の付加物10
0.0gを得る。得られた付加物のエポキシ当量は、4
22.0g/eq.であった。
【0049】実施例1〜4 合成例2〜5で得られたエポキシ樹脂とジシアンジアミ
ドおよび2−エチル−4−メチルイミダゾールを表1に
示す割合で配合し、メチルエチルケトンとエチレングリ
コールモノメチルエーテルの混合溶媒に溶解して均一な
樹脂ワニスとした。該ワニスをガラスクロス(商品名:
KS−1600S962LP,鐘紡(株)製)に含浸
し、150℃の熱風乾燥器で5〜10分処理してプリプ
レグを得た。このプリプレグ5枚と銅箔(TTAI処理
35μ厚、古河サーキットホイル(株)製)を重ね合わ
せ、170℃、50kg/cm2 にて120分間熱プレ
ス成形して1mm厚の銅張り積層板を得た。積層板の銅
箔引き剥し強さ、半田耐熱性はJIS−C−6481に
準じて測定した。ガラス転移温度(Tg)は(株)島津
製作所製の熱分析装置DT−30を用いて熱膨張曲線の
変曲点から求めた。室温の誘電率および誘電正接は横河
ヒューレットパッカード社(株)製、4275A Mu
lti−Frequency LCR meterを用
い、誘電率の値はサンプルの静電容量から算出した。測
定結果を表1に示す。
【0050】比較例1 エポキシ樹脂にブロモ化エポキシ樹脂(住友化学工業
(株)製 商品名:スミエポキシESB−500、エポ
キシ当量 472g/eq)およびクレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂(住友化学工業(株)製 商品名:ス
ミエポキシESCN−220、エポキシ当量 215g
/eq)を用い、ジシアンジアミドおよび2−エチル−
4−メチルイミダゾールを表1に示す割合で配合し、メ
チルエチルケトンとエチレングリコールモノメチルエー
テルの混合溶媒に溶解して均一な樹脂ワニスとした。該
ワニスをガラスクロス(商品名:KS−1600S96
2LP,鐘紡(株)製)に含浸し、150℃の熱風乾燥
器で5〜10分処理してプリプレグを得た。このプリプ
レグ5枚と銅箔(TTAI処理 35μ厚、古河サーキ
ットホイル(株)製)を重ね合わせ、160℃、50k
g/cm2 にて90分間熱プレス成形して1mm厚の銅
張り積層板を得た。積層板の物性を実施例1と同様に測
定し結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂銅張り積層板は従
来の汎用的なエポキシ樹脂を用いて得られるものと比し
て耐熱性に優れ、かつ低誘電性であるため高速演算処理
用の多層プリント配線板に好適である。また、本発明の
難燃性のエポキシ樹脂銅張り積層板は上記した効果に加
えて難燃性にも優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 充弘 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株 式会社内 (72)発明者 金川 修一 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株 式会社内 (56)参考文献 特開 平3−115426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08 C08G 59/14 C08G 59/30 H05K 1/03 610

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式化1 【化1】 (式中、nは平均繰り返し単位数を表し、0〜10の値
    をとる。R、R’はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数
    1〜10のアルキル基、または炭素数5〜7のシクロア
    ルキル基を示すが、少なくとも一方は、炭素数2〜10
    のアルキル基または炭素数5〜7のシクロアルキル基で
    ある。P,Qはそれぞれ独立に、少なくとも1つは炭素
    数4〜10のアルキル基または炭素数5〜7のシクロア
    ルキル基であり、その他は炭素数1〜10のアルキル基
    または炭素数5〜7のシクロアルキル基であり、それら
    は互いに同一であっても異なっていてもよい。i,jは
    それぞれ独立に、1〜4の整数値をとる。)で表される
    エポキシ化合物と、(B)一般式化2 【化2】 (式中、Aは、芳香環を1個以上有する有機基を示す。
    Xは、炭素数4〜10のアルキル基またはシクロアルキ
    ル基であり、複数存在するときはそれらは互いに同一で
    あっても異なっていてもよい。X’は、炭素数1〜3の
    アルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数1
    〜20のアリーロキシ基または炭素数1〜20のアラル
    キル基であり、複数存在するときはそれらは互いに同一
    であっても異なっていてもよい。kは、1〜4の整数値
    であり、lは、k+lの値がAに含まれる芳香環の置換
    可能な位置の数以下である条件を満たすように定義され
    る。)で表されるジヒドロキシ化合物を反応させること
    により得られるエポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤を必
    須成分とするエポキシ樹脂組成物を有機溶剤に溶解せし
    め基材に含浸して得られるプリプレグと銅箔とを加熱成
    形してなるエポキシ樹脂銅張り積層板。
  2. 【請求項2】(A)前記一般式化1で表されるエポキシ
    化合物、 (B)前記一般式化2で表されるジヒドロキシ化合物
    と、 (C)一般式化3 【化3】 (式中、Bは、炭素数1〜20の有機基を示す。Y、
    Y’はそれぞれ独立に、少なくとも1つはハロゲン原子
    であって、その他は炭素数1〜10のアルキル基または
    シクロアルキル基であってもよく、Y、Y’は互いに同
    一であっても異なっていてもよい。r,sはそれぞれ独
    立に、1〜4の整数値をとる。)で表される含ハロゲン
    ビスフェノール化合物のジグリシジルエーテルを反応さ
    せることにより得られる難燃性エポキシ樹脂とエポキシ
    樹脂硬化剤を必須成分とするエポキシ樹脂組成物を有機
    溶剤に溶解せしめ基材に含浸して得られるプリプレグと
    銅箔とを加熱成形してなる難燃性のエポキシ樹脂銅張り
    積層板。
  3. 【請求項3】前記成分(B)が一般式化4 【化4】 (式中、Zは、炭素数1〜4のアルキレン基、炭素数1
    〜20のアルキリデン基、炭素数5〜20のシクロアル
    キリデン基、炭素数6〜20のアラルキリデン基、炭素
    数7〜20のシクロアルキルアルキリデン基、カルボニ
    ル基、スルホン基、−O−または−S−を示す。X1
    2 はそれぞれ独立に、炭素数4〜10のアルキル基ま
    たはシクロアルキル基であり、複数存在するときはそれ
    らは互いに同一であっても異なっていてもよい。
    X’1 ,X’2 はそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアル
    キル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数1〜2
    0のアリーロキシ基または炭素数1〜20のアラルキル
    基であり、複数存在するときはそれらは互いに同一であ
    っても異なっていてもよい。k、mはそれぞれ独立に、
    1〜4の整数値をとり、l、nはそれぞれ、k+l、m
    +nの値が、各々の芳香環に置換可能な位置の数以下で
    ある条件を満たすように定義される。)で表される化合
    物である請求項1または2記載のエポキシ樹脂銅張り積
    層板。
  4. 【請求項4】前記成分(B)が一般式化5 【化5】 (式中、Xは炭素数4〜10のアルキル基またはシクロ
    アルキル基であり、複数存在するときはそれらは互いに
    同一であっても異なっていてもよい。X’は炭素数1〜
    3のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素
    数1〜20のアリーロキシ基または炭素数1〜20のア
    ラルキル基であり、複数存在するときはそれらは互いに
    同一であっても異なっていてもよい。kは、1〜4の整
    数値であり、lは、k+lが芳香環に置換可能な位置の
    数以下である条件を満たすように定義される。)で表さ
    れる化合物である請求項1または2記載のエポキシ樹脂
    銅張り積層板。
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